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書かない窓口とは?導入条件と費用・基幹システム連携を実例で解説

書かない窓口とは?導入条件と費用・基幹システム連携を実例で解説

総務省が全1,741団体から回答を得た窓口業務改革状況簡易調査は、書かない窓口を「来庁者又は来庁予定者が行う手続きにおける各種申請書等への記入について、デジタル技術を用いて簡便化しているもの」と定義しています。導入済みは304団体、17.5%。ただし方式の内訳で最も多いのは「職員が聞き取って端末に入力」の142団体で、住民が書かなくなった分の入力を職員が引き受けた団体が相当数あります。この記事では待たない・回らない窓口との役割分担、デジタル庁が示す必須要件、基幹業務システムとの接続方式、六団体の事業費実額、見送るべき条件を発注側の判断材料として整理しました。

まとめ:書かない窓口で先に決める対象手続の範囲とデータ連携の条件

成否を分けるのは製品の機能比較ではありません。基幹業務システムからどのデータを、どの頻度で取り出せるかです。デジタル庁の概要説明資料は、既存システムからのデータ吐き出しは自治体側の責任範囲で構築する必要があると明記しました。窓口側の製品を選ぶ前に、基幹ベンダーがどの形式でデータを出せるかを確かめる工程が先に来ます。

費用は人口規模では決まりません。交付金事業の概要に載った六団体では、人口45,904人の市が9,973千円、人口31,020人の町が14,694千円と、人口と金額の順序が一致しないためです。金額を動かすのは対象手続の数と基幹連携の深さでした。

業務手順を作り替えずに入れた場合については、デジタル庁自身が「一部の機能しか使われない」「フロントのみのデジタル化」に終わると資料で警告しています。様式の見直しと本人確認方法の統一に庁内合意がない段階、基幹システムからのデータ出力の見通しが立っていない段階では、調達を先に進めるべきではありません。先に手をつけるのは様式の棚卸しです。

書かない窓口とは:総務省の定義と待たない・回らない窓口との役割分担

「書かない窓口」は制度上の正式名称ではなく、国の調査と施策の中で意味が固まってきた用語です。公的な定義と、実際に使われている方式から押さえます。

総務省の簡易調査による定義:デジタル技術で申請書記入を簡便化する窓口

定義の出どころは総務省の窓口業務改革状況簡易調査です。2023年6月21日11時30分時点、全1,741団体が回答(回答率100%)し、導入している団体は304、実証実験中が55、導入していない団体が1,382でした。

注目したいのは導入済み304団体の方式内訳(複数回答)です。「職員が聞き取って端末に入力」が142団体で最多、次いで「本人がネットで事前記入」118団体、「マイナンバーカードを用いて読み込み入力」115団体、「本人が端末に入力」74団体、「自治体が保持しているデータを表示」72団体と続きます。住民の手書きは消えても、入力する行為は職員側に残る構成が多いということです。総所要時間を縮めたいなら、聞き取り入力型で止めず、カード読み取りと保持データの表示まで組み合わせてください。

書かない・待たない・回らないをデジタル庁が並べて示すことの意味

デジタル庁は自治体窓口DX「書かないワンストップ窓口」のページで、目指す姿を「書かない、待たない、回らない」の三つで示しました。書かないは申請書記入の削減、待たないは待ち時間の短縮、回らないは複数窓口をはしごせずに済むワンストップ化を指します。三つは別々の打ち手です。

混同しやすいのが「書かないと待ち時間が減る」という期待でしょう。デジタル庁の概要説明資料に載る北海道北見市の実測では、1人世帯の転入届の受付時間が6分から1分40秒、4人世帯の市内転居が7分から2分半に短縮されました。これは受付そのものにかかる時間であり、順番待ちの時間ではありません。書かない窓口だけを入れて「待ち時間が変わらない」と評価されるのは、この役割分担を設計段階で分けていないためです。待ち行列を縮めるには来庁予約や発券・案内の仕組みを別に用意します。

総合窓口272団体との重なりが示す単独導入と一体整備の分かれ目

同じ調査には他の取り組み状況も載っています。総合窓口の導入は272団体(15.6%)、ライフイベント別ワンストップ窓口は438団体(25.2%)、予約システムは216団体(12.4%)です。

ライフイベント別の内訳では、おくやみ関係が388団体と突出します。出生関係151、引越関係152、結婚関係110、子育て関係95に対して倍以上です。死亡に伴う手続きは関係課が多く、遺族が同じ情報を何度も書く負担が目に見えるため、ここから着手する団体が多いと読み取れます。単独で入れるかワンストップ窓口と一体で整備するかを迷う場合、対象をおくやみ手続きに絞って両方を同時に成立させるのが、庁内調整の負荷が最も軽い入り方でしょう。全庁の全手続を一度に対象化すると、様式統一の合意だけで年度をまたぎます。

窓口DXSaaSの必須要件四つと受付端末・本人確認手段という構成要素

製品を比べる前に、国がどこまでを共通の必須機能と決めているかを把握しておくと、提案書の読み方が変わります。

デジタル庁が示す必須要件四つと申請書作成機能に求められる柔軟性

デジタル庁は自治体窓口DXSaaSで、提供事業者が満たすべき必須要件を四つ示しました。

  • 手続きガイダンス機能:ライフイベントに合わせて手続きを漏れなく進められ、基幹業務システムのデータをもとに申請者の状況に応じた受付判定ができ、運用に合わせて業務フローを設定できること
  • 申請書作成機能:基幹データとガイダンスの入力内容から申請書を作成でき、職員自身がフォーマットを変更でき、紙への印刷とタブレット端末への出力の双方に対応できること
  • マイナンバーカードの読み取り:カードから読み取った基本4情報等を申請書へ自動入力できること。電子証明書や公的個人認証サービス、ICチップの空き領域の使い道も検討対象とされています
  • 他サービスとのAPI等の連携:マイナポータルや公共サービスメッシュなど、他システムと後から柔軟につなげる設計であること

実務で効くのは二番目の「職員自身がフォーマットを変更できること」でしょう。申請書の様式は条例・規則や制度改正で動きます。様式変更のたびにベンダー作業と費用が発生する製品を選ぶと運用コストが読めないため、提案を受ける段階で様式追加・変更の作業主体と単価を契約条件として確認してください。

受付端末の本人確認方式と来庁予約・案内ナビ・公金収納の組み合わせ

構成要素で最初に決めるのは、本人確認をどの媒体で行うかです。マイナンバーカードのICチップを読む方式と、運転免許証・在留カード等の表面を読み取って顔認証で照合する方式があり、後者は交付率に左右されずに運用を始められます。宮城県加美町の事業概要は、免許証や在留カードにも対応する構成を「既存システムへの接続が不要」「窓口側の現状の流れを変える必要がない」と説明しました。

その先は必須要件の外側にある創意工夫の領域です。デジタル庁の資料は例として、申請内容の審査自動化、審査結果の電子交付、外国人への対応、音声によるガイダンス、窓口とオンライン申請でのキャッシュレス決済、リモート窓口、窓口対応の統計レポートを挙げています。どれを載せるかは事業者ごとに異なり、ここが製品比較の実質的な差になります。公金収納をキャッシュレスで受けるなら、手数料の負担者と会計処理の扱いを財政部門と先に詰めてください。来庁せずに受け付ける側は電子申請システムの導入判断と構築方式で整理しています。

基幹業務システムとの接続方式:標準化前のRPAと標準化後のAPI連携

ここが調達の山場です。窓口側の製品がどれだけ高機能でも、基幹側からデータが出てこなければ「書かない」は成立しません。

標準化前の接続:共通データベースとファイル連携、RPAによる代替

デジタル庁の自治体窓口DXSaaS概要説明資料(2025年10月24日・R8年度公募版)は、標準化前後で連携方法を分けて例示しました。標準化前の参照は、共通データベース等を置くか既存の他システム連携用ファイルを転用する形が想定され、処理は定時バッチです。

問題はリアルタイム側でしょう。窓口で受け付けた内容を基幹システムへ入力する処理と帳票を出力する処理は、標準化前にはRPAで代替する想定になっています。同資料は基幹系の改修を抑える方法として、EUC機能、中間サーバ向けのデータ標準レイアウト、コンビニ交付用連携ファイルの転用も挙げました。既存資産で足りれば改修費は出ませんが、RPAのシナリオは基幹側の画面やレイアウトが変わるたびに壊れます。制度改正とパッケージ更新の頻度を基幹ベンダーに確認してください。

標準化後の接続:データ要件・連携要件標準仕様書に沿ったAPI連携

標準準拠システムへ移行した後は、共通データベース等に加えてファイル連携とAPI連携が選べます。連携仕様は「データ要件・連携要件標準仕様書」の独自施策システム等連携仕様に従う形です。同資料の表では、標準化後のデータ入力が「データ転記→RPA・API」、帳票出力が「帳票出力→RPA」と書かれており、標準化後もRPAが完全には消えない前提で描かれている点に注意が要ります。

処理 頻度 標準化前 標準化後
データ参照 定時処理 共通DB等・ファイル連携 共通DB等・ファイル/API連携
データ入力 リアルタイム データ転記はRPA データ転記はRPA・API
帳票出力 リアルタイム RPA RPA

資料は「標準化前に連携手法やデータの整理をすることで、標準化後の連携がより円滑にできる」とも述べました。移行の全体像と期限の扱いは自治体システムの標準化における20業務の移行と期限経過後の実務で整理しているので、窓口側の調達時期を決める前に自団体の移行状況と突き合わせてください。

参照できる基幹データの種類が扱える手続の範囲をそのまま決める制約

同資料は参照できるデータの種類が多いほど扱える業務範囲が広くなるとしたうえで、「既存の各基幹系業務システムからのデータ吐き出しは、自治体側の責任範囲で構築する必要」があると明記しました。窓口側の事業者が肩代わりしてくれる部分ではありません。参照用データの置き場所も、ガバメントクラウド側にSaaS事業者が用意する方法と自治体の既存環境側に置く方法の二択で示され、どちらを採るかで個人情報の所在と保護評価の範囲が変わります。

実務上の落とし穴は費用です。資料は基幹システムとの連携について「データ出力に係る契約が必要になる場合がある」と書いています。窓口システムの予算だけを確保して基幹ベンダーへのデータ出力費用を計上し忘れると、年度内に稼働できません。窓口側の要件定義と並行して基幹側の見積を取る段取りを、最初の工程表に入れてください。

窓口DXSaaSの共同利用と個別調達の選び分けと調達時期の判断材料

調達の入り口は二つあります。デジタル庁の枠組みから選ぶか、自団体で個別に調達するかです。

窓口DXSaaSの仕組みと令和8年度に選べる提供事業者九社の内訳

窓口DXSaaSは、デジタル庁が必要な機能を盛り込んだ仕様書を策定し、複数の事業者がガバメントクラウド上に共同利用型のパッケージをマルチテナントで構築し、自治体がその中から選ぶ仕組みです。デジタル庁のページによれば、令和8年度(2026年度)の提供事業者は九社で、オーイーシー、北見コンピューター・ビジネス、ケイズ、コミクリ、TKC、日本電気、BSNアイネット、富士フイルムシステムサービス、両備システムズが並びました。令和8年度の公募は2025年10月24日から11月25日まで実施されています。

ラインナップ公開の際には、操作性を事前に確かめるモックアップ環境、必須要件の実装方法とオプションを記したサービス紹介資料、費用を明記した料金表、自治体が別途用意する機材(PC、カードリーダー、プリンタ、RPAツール等)が示されます。令和6年度は2月公募・3月初旬に事業者公表・6月上旬に紹介資料と料金表の公表という順で進んでおり、この時期を予算要求のスケジュールに重ねて逆算すると調達年度を決めやすくなります。

個別調達を選ぶ条件:ガバメントクラウド接続回線と既存資産の兼ね合い

窓口DXSaaSを使うには、ガバメントクラウドへの接続回線とGateway環境が要ります。同資料は回線の敷設に数か月を要する場合があると注意を促し、GCASのアカウント取得やハードウェアMFAデバイスの準備も自治体側の作業としました。標準化でガバメントクラウド接続を済ませている団体は新規の敷設が基本的に不要で、庁内や標準システムからアクセスできるよう設定を変える範囲で済みます。

ここは条件で割り切れます。接続がすでにある団体は共同利用型を軸に検討したほうが構築期間と費用の見通しが立ち、接続環境がなく当面の目的が証明書発行の申請書印字に限られる団体は、基幹接続を伴わない読み取り印字型を個別調達するほうが速くて安く済みます。ただし後者は「住民が書かない」までで止まり、職員の入力削減とワンストップ化には届きません。どちらにせよ基幹連携の設計と窓口の業務フロー設計を同時に見られる体制が要ります。庁内でその要員を割けない場合は、要件定義の段階から公共システム開発の支援のように基幹側と窓口側の双方を扱える事業者を入れ、仕様の抜けを設計段階で潰しておくほうが、稼働後の追加費用を抑えられます。

導入費用の実額:人口規模別の事業費と後から積み上がる運用コスト

「費用は規模による」で終わらせず、公表された実額を並べます。交付金の事業概要には、団体名・人口・事業費・サービス内容がそろっています。

人口規模別の事業費実額:179万円から1,469万円まで開く六事例

内閣官房・内閣府が公表した交付金事業の事業概要から、書かない窓口の事業費を人口とともに抜き出すと次のようになります。

自治体 人口 事業費 構成の特徴
群馬県片品村 3,965人 1,793千円 読み取りと自動出力に限定
宮城県加美町 21,468人 4,878千円 既存システムへの接続なし
北海道豊頃町 2,966人 4,906千円 顔認証つき本人確認
北海道士幌町 5,839人 6,182千円 顔認証つき本人確認
群馬県富岡市 45,904人 9,973千円 申請書自動発行機の設置
栃木県上三川町 31,020人 14,694千円 手続き案内票の作成を含む

人口と事業費の順序は一致しません。人口2,966人の豊頃町が4,906千円、人口21,468人の加美町が4,878千円とほぼ同額で、人口45,904人の富岡市より人口31,020人の上三川町のほうが高いためです。上三川町は設問に答えると必要な手続きを自動で判定し、複数課にまたがる場合は案内票をシステムで作る構成で、ガイダンス機能まで含みます。片品村は本人確認書類を読み取って申請書へ自動出力する範囲に絞り、1,793千円に収めました。見積を比較するときは総額ではなく、対象帳票数と基幹連携の有無で正規化してください。

初期費用の外で積み上がる回線・端末とRPA保守という継続コスト

事業費として公表されるのは初期構築分です。デジタル庁の資料が「別途用意する必要がある機材」として挙げたPC、カードリーダー、プリンタ、RPAツールは、いずれも更新周期のある資産で、窓口が複数拠点にあれば台数分が乗ります。本庁のみの見積と支所を含めた見積では台数が変わる点に注意してください。

読み違えやすいのはRPAでしょう。標準化前の構成では基幹への入力と帳票出力をRPAが担うため、基幹側のパッケージ更新や制度改正のたびにシナリオの改修が要ります。同資料も、シナリオ作成は検証環境で実施し本番環境では一時保存までにとどめるなど、意図しない変更がかからないよう留意を求めました。誰がシナリオを保守するかを決めないまま導入すると、改修のたびに随意契約が積み上がります。移行時期が近い団体は、RPA前提の連携をどこまで作り込むかを移行計画と突き合わせて決めてください。

導入を見送るべき二つの条件と職員の業務手順を作り替える工程の順序

入れないほうがよい状況と、入れると決めた場合の工程の順序を示します。

業務改革を伴わない導入が空回りする理由と、見送るべき二つの条件

デジタル庁は資料の中で、業務改革(BPR)について「カギどころか、BPRなしでSaaS(システム)だけ利用しても無意味」と書いています。業務を変えずにシステムを先に調達した場合に起きることも具体的で、やりたいことができない、一部の機能しか使われない、フロントのみのデジタル化に終わる、という三点が挙げられています。

自団体の判断条件に落とすと二つになります。第一に、申請書様式の見直しと本人確認方法の統一について関係課の合意が取れていないなら調達を止めます。様式が課ごとにばらばらのまま印字だけ自動化しても、帳票定義の作成費が膨らむだけで窓口の動線は変わりません。第二に、基幹業務システムからのデータ出力について、情報システム部門と基幹ベンダーから「出せる形式・頻度・費用」の回答を得ていないなら調達を止めます。この回答がないまま仕様書を出せば、契約後にデータ出力の追加費用と工期延長が発生するためです。逆にこの二点が固まっているなら、対象手続を絞って年度内に始める判断で構いません。

様式の見直しから条例改正まで、稼働の一年前から動かす工程の順序

デジタル庁が示すサービス開始までの流れを、律速になる順に並べ替えると次のようになります。総務省の自治体フロントヤード改革推進手順書(第1.1版)も、バックヤード業務の効率化や庁舎空間、電話対応まで併せて検討するよう求めており、機器選定から入る進め方を戒めています。

  1. 庁内の推進体制を整え、ワンストップ化の対象範囲と対象手続を決める
  2. 申請書様式の見直しと本人確認方法の統一、業務フローの点検、窓口レイアウトと動線の検討を行う
  3. ガバメントクラウドへの接続回線を手配する(敷設に数か月を要する場合があるため最も早く着手する)
  4. 基幹業務システムとのデータ連携方式を検討し、データ出力の契約と費用を確定させる
  5. サービスを選定して調達・契約し、要件定義と手続き定義、帳票設計を進める
  6. 条例・規則に記載された帳票を変更する場合は稼働前までに改訂し、特定個人情報保護評価(PIA)の見直し要否を確認する
  7. 議会への説明と住民向け広報を行い、運用テストと職員の習熟訓練を経てサービスを開始する

見落とされやすいのは六番目です。条例・規則の改訂と議会説明は自由な時期に動かせず、定例会の日程に縛られます。稼働予定日から逆算し、改訂が必要な帳票の洗い出しを要件定義と同時に始めてください。職員側の手順も作り替えが要ります。聞き取りで入力する運用のままでは窓口担当者に負荷が寄るため、来庁前の事前入力やカード読み取りへ誘導する案内を広報と窓口掲示の両方で設計します。推進体制の組み方は自治体DX推進計画の重点項目と進め方で整理しました。

よくある質問

調達や庁内説明の場で問われることの多い論点を五つに絞って回答します。

書かない窓口と窓口DXSaaSは同じものですか?

別のものです。書かない窓口は申請書への記入をデジタル技術で簡便化する取り組み全般を指す総務省の用語で、実現手段は問いません。窓口DXSaaSはその手段の一つで、デジタル庁が仕様書を策定し、複数の事業者がガバメントクラウド上に共同利用型のパッケージを構築して自治体が選ぶ枠組みです。SaaSを使わず個別に調達しても書かない窓口に該当し、導入義務もありません。

マイナンバーカードがないと書かない窓口は使えませんか?

カードがなくても運用できます。総務省調査の方式内訳では、マイナンバーカードを用いた読み込み入力は115団体で、最多は職員が聞き取って端末に入力する142団体でした。運転免許証や在留カードの表面を読み取って顔認証で照合する構成を採る団体もあります。ただしカード読み取りは基本4情報を正確に取り込めるため、転記ミスの削減では有利です。

書かない窓口を入れると窓口の待ち時間はどれくらい短くなりますか?

短くなるのは受付にかかる時間で、順番待ちの時間とは分けて考えてください。北見市の実測では、住民票と所得課税証明書を2か所で申請する場合が6分から3分半に短縮されました。待ち行列そのものを縮めたい場合は、来庁予約や発券・案内の仕組みを別に用意します。

人口数千人規模の町村でも導入できますか?

できます。交付金事業の概要では、人口2,966人の北海道豊頃町が4,906千円、人口3,965人の群馬県片品村が1,793千円で導入しました。小規模団体では対象を証明書発行と住民異動に絞り、基幹連携を伴わない構成から始めると費用と庁内調整の負荷を抑えられます。

標準準拠システムへの移行前に導入すると無駄になりませんか?

無駄にはなりませんが、連携部分の作り込み方で差が出ます。様式の統一や業務フローの見直しは移行後もそのまま残る資産です。一方でRPAシナリオに依存した連携は移行時に作り替えが要るため、移行時期が近い団体は作り込みの深さを抑える判断が現実的でしょう。

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