ホームページの更新で手が止まる原因は、作業の難しさより「誰が・何を・いつまでに」が決まっていないことにあります。この記事では、ホームページ更新を掲載内容の更新とCMS本体の保守に分けたうえで、古くなると実害が出るページ、Googleの公式文書が示す更新日と頻度の扱い、CMSの有無で変わる自社更新の手順、外注したときの作業別の費用と都度依頼・月額契約の損益分岐を順に整理しました。最後に、自社更新で足りる会社と外注に切り替える会社の条件を、失敗例とあわせて示します。
まとめ|ホームページ更新は掲載情報の期限管理と担当者の固定で決まる
ホームページ更新は、文章や画像を差し替える「掲載内容の更新」と、CMS本体やプラグインを新しい版に上げる「システム保守」の二層に分かれます。担当者も契約も別にして考えると、見積の比較が楽になります。
更新の頻度そのものは、Googleの評価を直接上げません。Googleは内容を大きく変えずに日付だけ新しくする行為を検索エンジン優先の振る舞いとして挙げており、見るべきは回数ではなく、料金・会社情報・採用情報のように古いと実害が出るページを期限内に直せているかどうかです。
外注費用は、テキスト修正なら1回数千円〜1.5万円、テンプレートを流用した新規ページで2万〜5万円が目安です。月の依頼が3回を超えるなら月額契約、年に数回なら都度依頼が安く済みます。
自社更新で足りるのは、CMSで編集でき、担当者が2人以上いて、ログイン情報とドメインの管理権限を自社が持っている会社です。1つでも欠けているなら、まず権限の回収と体制づくりから手を付けます。
ホームページ更新の範囲を掲載情報の更新とシステム保守に分けて整理
「更新をお願いしたい」という同じ言葉で、文章の差し替えを指す人とWordPressのバージョンアップを指す人がいます。最初に範囲を分けておくと、社内の分担も外注先への依頼も噛み合います。
掲載内容の更新とCMS本体の保守で担当者と契約が分かれる理由
掲載内容の更新は、お知らせの追加、料金表や営業時間の書き換え、採用情報の差し替え、写真の入れ替えなどです。中身を知っているのは社内の担当部署なので、原稿は社内で作り、反映作業だけを誰がやるかを決めます。
システム保守は、CMS本体・プラグイン・テーマ・サーバーのPHPを新しい版に上げ、バックアップと改ざん検知を回す作業です。こちらは中身の知識より技術と検証環境が要り、失敗するとサイト全体が止まります。
二つを同じ担当者に任せると、どちらかが後回しになります。広報担当がWordPressの更新通知を放置する、制作会社が文章の差し替えを数日寝かせる、といった止まり方です。本体・プラグインの更新手順や保守プランの内訳はWordPress保守運用とは:作業範囲・費用相場と内製か外注かの判断基準を解説で扱っており、本記事は掲載内容の更新に絞って進めます。
会社概要や料金・採用情報など古いと実害が出るページと更新期限
更新の優先度は、ページの種類で決めます。古いまま放置したときに起きることを並べると、手を付ける順番がはっきりします。
| ページ | 古いと起きること | 更新の期限の目安 |
|---|---|---|
| 料金・価格表 | 旧価格での問い合わせ、表示と請求の食い違い | 改定の公表日まで |
| 会社概要・所在地・電話番号 | 移転前の住所への来訪、取引先の与信確認での不一致 | 変更の効力発生日まで |
| 特定商取引法に基づく表記 | 通信販売で必要な表示の不備 | 事業者情報の変更日まで |
| プライバシーポリシー | 利用目的や委託先の記載と実態のずれ | 取扱いを変える前 |
| 採用情報 | 終了した募集への応募、条件違いによる辞退 | 募集の終了日当日 |
| お知らせ・ブログ | 最終更新が数年前で稼働状況を疑われる | 社内で決めた周期 |
上から4行は法令や取引に関わるため、周期ではなく「変更が起きた日」を期限にします。通信販売を行うサイトなら特定商取引法に基づく表記の書き方:必須15項目のテンプレートと置き場所の項目と現状を年1回は突き合わせてください。プライバシーポリシーは個人情報保護法32条の「保有個人データに関する事項」の公表に関わるため、委託先や利用目的を変える前に直します。
ホームページ更新の頻度とGoogle検索での評価に関する公式見解の整理
「毎週更新しないと順位が落ちる」という説明をよく見かけます。Googleが公開している文書を読むと、評価されるのは回数ではなく、更新の中身と日付の正確さです。
日付だけを新しくする更新はGoogleが検索エンジン優先の行為と明記
Googleの有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成には、自己評価の質問として「内容をほとんど変えていないのに、新しく見せるためにページの日付を変えていないか」が挙がっています。同じ文書は、サイトを新しく見せる目的で古いコンテンツを大量に削除する行為も同じ並びで扱っています。
つまり、更新日を書き換えるだけの「見せかけの更新」は評価の材料になりません。更新の回数を目標に置くと、この行為に寄っていきます。
実務での指針は単純です。内容が変わったら日付を変え、変わっていなければ触らない。お知らせ欄に中身の薄い投稿を週1本足すより、料金ページの改定を当日に反映するほうが読者にも検索にも効きます。
サイトマップのlastmodと記事の更新日表示を実際の改訂と一致させる
Googleのサイトマップの作成と送信によると、サイトマップの<priority>と<changefreq>は無視されます。<lastmod>は、値が一貫して正確だと確認できる場合に限って使われ、ページの最後の「重要な更新」の日時を示すべきだとされています。
ページ上の日付についてはGoogle 検索で署名日に影響を与えるが、「公開日」「最終更新日」のようにラベルを付けて目立つ位置に表示し、構造化データのdatePublished・dateModifiedと一致させるよう求めています。
WordPressの多くのテーマやSEOプラグインはこれらを自動で出力しますが、誤字の修正だけで更新日が変わる設定になっていることがあります。更新後にサーチコンソールでクロールの状況を確かめる手順はサーチコンソールとは?できること・設定手順とSEO改善への使い方にまとめています。
ページの性格別に決める更新頻度の目安と期限を台帳で管理する方法
頻度は「サイト全体で週1回」のように一律で決めず、ページの性格ごとに決めます。中小企業のコーポレートサイトなら、次の分け方で足ります。
- 事実が変わったら当日:料金、所在地、電話番号、営業時間、法定表示
- イベントに合わせて:採用情報、セミナー・展示会、製品の発売と終了
- 月1回程度:施工事例や導入事例などの実績、お知らせ
- 年1回の棚卸し:サービス紹介、代表挨拶、会社沿革、すべてのリンク切れ
管理はスプレッドシート1枚で回ります。列は「URL」「担当部署」「最終確認日」「次回確認日」「変更が起きたら知らせる人」の5つです。最後の列が肝で、料金改定や移転を決める部署から更新担当へ連絡が来る経路が無いと、期限を決めても守れません。
自社でホームページを更新する方法をCMSの有無と作りの違いで比較
自社で更新できるかどうかは、担当者のスキルより先に、サイトがどう作られているかで決まります。
W3Techs実測で約3割を占めるCMSなしのサイトが更新で詰まる構造
W3Techsの集計では、2026年11月7日時点で全ウェブサイトの39.4%がWordPressで動いており、CMSを使っていないサイトが32.2%あります。この3割強が、更新のたびに制作会社へ依頼が要る層です。
| サイトの作り | 社内で更新できる範囲 | 詰まりやすい作業 |
|---|---|---|
| WordPressなどのCMS | 文章・画像・お知らせ・固定ページ追加 | レイアウト変更、フォーム項目の追加 |
| Wix・ペライチなどのサイトビルダー | ほぼすべて(管理画面上の操作) | サービス外への移転、独自機能の追加 |
| HTMLを直接書いた静的サイト | 実質なし(HTMLとFTPの知識が必要) | 1文字の修正でも依頼が発生 |
静的サイトでも、HTMLを編集してサーバーへ上げる手順を社内に残せば更新はできます。ただし担当者が替わると手順ごと失われやすく、月に何度も更新するサイトで続ける作りではありません。
WordPressで固定ページとお知らせを更新する手順と公開前の確認
WordPressでの更新は、管理画面にログインしてから次の順で進めます。
- 「固定ページ」または「投稿」の一覧から対象を開く
- ブロックエディターで文章・画像を差し替える(画像は長辺1,600px程度に縮めてから上げる)
- 「プレビュー」でスマートフォン表示を確かめる
- リンク・電話番号・金額を原稿と1つずつ照合する
- 「更新」を押し、公開ページを別のブラウザで開いて反映を確かめる
手順4を省くと、金額の桁違いや旧電話番号のリンクが残ります。原稿を作った人と反映した人が別なら、公開後に原稿側の人が1回だけ目を通す運用にすると、誤りの大半はここで止まります。
更新を誤ったときに戻せるリビジョン機能と保存数の設定の確かめ方
WordPressには、保存のたびに変更履歴を残すリビジョン機能があります。公式ドキュメントのRevisionsによると、7.0から新しいリビジョン画面になり、スライダーで過去の版を選んで「Restore」を押すと戻せます。
保存数はwp-config.phpのWP_POST_REVISIONSで決まり、既定値のtrueではすべての版を残します。数値を入れるとその数だけ残し、古い版から消えていきます。制作会社がデータベースの肥大を嫌って0やfalseにしていると履歴が残らないため、自社更新を始める前に設定値を確かめてください。
リビジョンが戻すのはタイトル・本文・抜粋などで、メニューやウィジェット、テーマの設定は対象外です。ここを触る更新の前には、バックアップの取得を保守担当に依頼します。
ホームページ更新を外注するときの費用相場と都度依頼か月額契約か
外注費用は作業の種類で桁が変わります。見積を比べる前に、自社の依頼がどの種類に入るかを分けておきます。
テキスト修正から新規ページ追加まで作業別に見た更新費用の目安
制作会社やフリーランスが公開している料金表から、2026年11月時点で多く見られる幅を並べると次のとおりです。
| 作業 | 1回あたりの目安 | 費用が動く要因 |
|---|---|---|
| テキストの修正・差し替え | 3,000円〜1.5万円 | 箇所数、複数ページへの横断修正 |
| 画像の差し替え | 1,000〜3,000円/枚 | 加工やバナー制作を伴うか |
| お知らせ・ブログの投稿代行 | 3,000円〜1万円/本 | 原稿の有無、画像の手配 |
| 新規ページ(既存テンプレート流用) | 2万〜5万円 | 原稿量と写真点数 |
| 新規ページ(新規デザイン) | 5万〜15万円 | デザインの作り込み、スマホ対応 |
| フォームや機能の改修 | 3万円〜 | 外部サービスとの連携の有無 |
同じ「テキスト修正」でも、CMSなしの静的サイトは上限寄りになります。HTMLを開いてFTPで上げる工程が毎回入るためです。新規制作の費用感と比べたいときはホームページ制作費用の相場とは?依頼先・規模別の料金と見積もりの内訳を解説を参照してください。
月3回を超えるなら月額契約が安くなる都度依頼との損益分岐の計算
都度依頼と月額契約のどちらが安いかは、月あたりの依頼回数で決まります。テキスト修正を1回8,000円で頼む場合と、月2万円で更新作業が含まれる月額契約を比べると、損益分岐は2万円÷8,000円=2.5回です。
月3回以上依頼するなら月額契約、2回以下なら都度依頼が安くなります。年に数回の更新しかない会社が月額契約を結ぶと、年24万円のうち大半が使われないまま消えます。
回数は感覚ではなく実績で数えます。過去3か月分の依頼メールを数えれば十分です。採用期やキャンペーンの時期だけ回数が跳ねる会社は、その月だけスポットで追加契約できるかを確かめると無駄が出ません。
見積書で確かめる更新の対応範囲と回数超過時の単価・納期の取り決め
月額契約の見積で金額より先に見るのは、次の4点です。
- 月額に含まれる更新の回数または作業時間(例:月4回まで、月2時間まで)
- 含まれる作業の範囲(テキストと画像のみか、新規ページも含むか)
- 超過したときの単価と、未使用分の翌月繰り越しの可否
- 依頼から反映までの日数と、当日対応の可否
「更新作業込み」とだけ書かれた見積は、後から範囲の解釈で揉めます。料金改定のように当日反映が必要な更新がある会社は、納期の条件を契約書に明記しておくことが必要です。掲載内容の更新とWordPress本体の保守を同じ窓口にまとめたい場合は、WordPress保守・メンテナンスで両方の範囲をあわせてご相談いただけます。
自社更新で足りる会社と外注に切り替える会社を分ける条件と失敗例
自社更新で足りる条件は、CMSで編集できること、担当者が2人以上いること、ログイン情報とドメインの管理権限を自社が持っていることの3つです。どれか1つでも欠けたら、外注か体制の作り直しを先に考えます。
担当者1人に更新を任せたサイトが異動と退職で止まる典型的な経過
止まり方には型があります。最初は広報担当が熱心に更新し、お知らせが月数本出る状態です。担当者が異動すると後任は管理画面のURLもパスワードも知らず、引き継ぎ資料も無いため、半年ほどお知らせが止まります。最後に「料金が古い」と顧客から指摘され、慌てて制作会社に依頼する、という流れです。
原因は技術力ではなく、更新の知識が1人に閉じていたことです。担当者が1人しかいない会社は、自社更新を選ぶ前に、正副2人の担当と手順書を用意してください。
用意できないなら、更新は外注に出したほうが確実です。月額費用を払ってでも、担当者の入れ替わりでサイトが止まらない状態を買う判断になります。
ログイン情報とドメインの管理権限を制作会社が握ったままになる危険
制作会社に任せきりのサイトでは、CMSの管理者アカウント、サーバーの契約、ドメインの登録者がすべて制作会社名義になっていることがあります。この状態で契約を切ると、自社で更新できないうえ、ドメインの移管に制作会社の協力が要ります。
次の3点を、自社名義または自社が閲覧できる形にしておきます。
- CMSの管理者アカウント(制作会社用とは別に、自社の管理者を1つ作る)
- ドメインの登録者情報と管理画面のログイン
- サーバーの契約名義と、請求の宛先
外注を続ける場合でも、この3点を押さえておけば依頼先を替えられます。押さえていないなら、更新の方法を議論する前に権限の回収から始めてください。
更新のたびに作り直しが要るならリニューアルを先に検討すべき条件
次のどれかに当てはまるなら、更新の外注費を払い続けるより作りを変えるほうが安く済みます。静的HTMLで月2回以上の更新がある、スマートフォン表示が崩れていて更新のたびに手直しが入る、CMSはあるがテーマが独自改造されていて文章1か所の変更にも開発者が要る、の3つです。
月2万円の更新費を3年払うと72万円になり、CMSを入れた作り直しの費用と同じ水準に届きます。作り直しの判断軸とタイミングはサイトリニューアルとは?目的・タイミング・費用の考え方と進めるべきかの判断で整理しています。
逆に、CMSで編集でき、更新が年数回で、表示崩れも無いなら、作り直しは過剰です。都度依頼で十分回ります。
よくある質問
ホームページ更新について、発注前に相談の多い質問をまとめます。
ホームページはどれくらいの頻度で更新すればよいですか?
サイト全体で一律の回数を決める必要はありません。料金・所在地・法定表示は事実が変わった当日、採用やイベントは開始と終了に合わせて、実績やお知らせは月1回程度、サービス紹介は年1回の棚卸しが目安です。Googleは日付だけを新しくする更新を評価しないと明記しているため、回数を目標にせず、古くなると実害が出るページを期限内に直すことを優先してください。
ホームページの更新を外注するといくらかかりますか?
テキストの修正は1回3,000円〜1.5万円、画像の差し替えは1枚1,000〜3,000円、既存テンプレートを流用した新規ページは2万〜5万円が多く見られる幅です。月額契約は月1万〜3万円で、月数回の更新作業が含まれる形が中心です。CMSを使っていない静的サイトは、同じ作業でも上限寄りの見積になります。
ホームページを自分で更新するには何が必要ですか?
WordPressなどのCMSで作られていれば、管理画面のログイン情報とブラウザだけで文章や画像を更新できます。必要なのは、管理者アカウントが自社に発行されていることと、誤ったときに戻せるリビジョンやバックアップの設定です。HTMLを直接書いた静的サイトの場合は、HTMLの編集とFTPでのアップロードの知識が要ります。
制作会社と契約を終えたあと自社で更新できますか?
CMSの管理者アカウント、ドメインの管理画面、サーバーの契約を自社が持っていれば更新を続けられます。いずれかが制作会社名義のままだと、ログインできない、ドメインを移せないといった問題が起きます。契約を終える前に3点の名義と引き継ぎ資料を確認し、必要なら名義変更を依頼してください。
ホームページを更新しないと検索順位は下がりますか?
更新の回数が少ないこと自体で順位が下がるわけではありません。順位に影響するのは、情報が古くなって検索した人の役に立たなくなることです。料金や手順が古いページは読者が離れ、比較対象の他社ページに評価が移ります。逆に、内容を変えずに日付だけ新しくする操作は、Googleが検索エンジン優先の行為として挙げています。
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