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アドネットワークとは?仕組み・DSP/アドエクスチェンジとの違いと主要一覧【2026年】

アドネットワークとは?仕組み・DSP/アドエクスチェンジとの違いと主要一覧【2026年】

アドネットワークとは、多数のWebサイトやアプリの広告枠を1つに束ね、広告主の広告をまとめて配信する仲介の仕組みです。広告主は媒体ごとに契約せずに数多くの配信面へ出稿でき、媒体社は自分で広告主を探さなくても広告枠を収益化できます。この記事では、配信の流れ、混同されやすいDSP・SSP・アドエクスチェンジやアフィリエイトとの違い、2026年10月時点の主要ネットワーク、課金形態、媒体社の登録とads.txtの書き方までを順に整理します。

まとめ:アドネットワークの要点と2026年の現在地

  • アドネットワークは「複数媒体の広告枠を束ねて仲介する事業者・サービス」。価格は固定ではなく、Google AdSenseのようにネットワーク内のオークションで決まるものが主流
  • DSPは広告主が複数のアドエクスチェンジやSSPから横断で買い付けるためのツール、アドエクスチェンジは媒体と買い手がインプレッションごとに取引する市場。アドネットワークはその手前で媒体を束ねて売る仲介サービス
  • 主要な選択肢はGoogle(GDN・AdSense・AdMob)、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告、Meta Audience Network。nendは2024年3月に終了。日本向けLINE広告は2026年10月26日に配信終了済みで、管理画面等の提供終了は2027年3月末頃の予定
  • 媒体社の登録はサービスごとに順序が違う。AdSenseはサイトをリンクしてから審査、AdMobはapp-ads.txtによる確認を済ませてから審査に進む。ads.txtの記載漏れは買い手から入札されにくくなる原因になる
  • Googleは2024年にChromeでのサードパーティCookieの一律廃止方針を転換した。Cookieレスへの全面移行より、配信先の除外設定と自社データの整備を先に進める

アドネットワークの定義|複数媒体の広告枠を束ねる仲介と生まれた背景

アドネットワークが無ければ、広告主は出稿先を1媒体ずつ交渉する必要があり、中小サイトは広告主を集める営業力を持てません。多数の媒体の広告枠を1つのネットワークに集め、広告主へまとめて販売する形は、この両側の非効率を解く仕組みとして広がりました。「広告ネットワーク」「ネットワーク広告」と呼ばれることもあり、業界では「ADNW」と略されます。

広告主にとっては媒体ごとの契約をまとめられる点が、媒体社にとっては広告主への営業をネットワーク事業者に任せられる点が価値です。のちにRTB(リアルタイム入札)と結びついて現在のプログラマティック広告の土台になりました。Webページにバナーで出る広告の多くは、何らかのアドネットワークから配信されたディスプレイ広告です。

アドネットワークの配信の仕組み|タグ・SDKから広告の選択・課金までの流れ

媒体・広告主・ユーザーの3者で追う配信の流れ

配信は次の順で進みます。媒体社はネットワークが発行する広告タグ(JavaScript)またはアプリ用のSDKを枠に組み込みます。広告主は管理画面でクリエイティブ・予算・入札単価・ターゲティング条件を設定します。ユーザーがページやアプリを開くと、タグがネットワークのサーバーへ広告を要求し、ネットワークは条件に合う広告を選んで枠に返します。クリックや表示に応じて広告主へ課金され、その一部が媒体社の収益になります。

媒体社の取り分(レベニューシェア)はネットワークごとに決まっています。Google AdSenseはAdSenseヘルプの収益分配の説明で、コンテンツ向けのディスプレイ広告は広告主側プラットフォームの手数料を引いた後の収益の80%が媒体社に支払われ、広告主がGoogle広告で買った場合の媒体社の取り分は約68%になると示しています。他のネットワークは分配率を公開していないことが多いので、登録前に規約と支払い条件を確認してください。

ネットワーク内オークションとRTB・OpenRTBの関係

アドネットワークを「固定価格でまとめ売りする仕組み」と説明する記事がありますが、2026年の主要ネットワークには当てはまりません。AdSenseヘルプの広告オークションの説明は、サイトに表示される広告と媒体社が得る収益額が「オークションによって決まります」と書き、収益額は広告主が設定した入札単価などで毎回変わるとしています。固定価格の取引には、予約型広告のほか、Google Ad Managerの取引の種類にある「優先取引」(固定料金によるオークション前の取引)のように、掲載量を保証せず合意した単価で買い付ける方式もあります。

ネットワークの外から需要を呼び込む場面では、1インプレッションごとに競売するRTB(リアルタイムビッディング)が使われます。システム間の入札のやり取りは、IAB Tech Labが策定するOpenRTB 2.xの共通仕様に沿うのが一般的です。

アドネットワークとDSP・SSP・アドエクスチェンジの違い|主体と価格の決め方で比較

4つの語は、まず利用主体と役割で区別します。次の表はオークション取引の代表例であり、実際には固定価格の取引や、契約上の優先順位に従う配信もあります。

用語 立場 扱う取引 価格の決まり方
アドネットワーク 広告主と媒体社の仲介 加盟媒体の枠への配信 ネットワーク内のオークション
アドエクスチェンジ 取引市場 1インプレッションごとの売買 複数の買い手によるRTB
DSP 広告主のツール 接続先の広告枠への買い付け 複数の市場へ入札
SSP 媒体社のツール 複数の需要元へ枠を出す 最も高い入札を選ぶ

4つは択一ではありません。SSPが出した枠に、アドエクスチェンジ経由でDSPやアドネットワークが入札するように、1回の表示の中で重なって動きます。

DSPとの違い|広告枠の仲介と複数供給元への買い付け管理

アドネットワークは、事業者が集めた媒体の広告枠と、その事業者の管理画面で出稿する広告主をつなぐサービスです。DSP(デマンドサイドプラットフォーム)は広告主側のツールで、接続している複数のアドエクスチェンジやSSPから届く広告枠を、1インプレッションごとに買うかどうか判断します。違いは買える在庫の範囲と、誰の道具かにあります。ユーザー属性やリマーケティングのリストで絞り込む機能は、Google広告のディスプレイキャンペーンのようなネットワーク側にもあるため、「人で絞れるかどうか」は区別の基準になりません。複数の供給元をまたいで予算と表示回数を一元管理したい場合はDSP、1つのサービスで完結させて運用工数を抑えたい場合はアドネットワーク、という分け方が実務に沿います。

アドエクスチェンジとの違い|広告枠の仲介サービスと取引市場

アドネットワークは、複数媒体の広告枠を束ねて広告主の需要と仲介するサービスです。アドエクスチェンジは、媒体社やSSPが出した在庫を、DSPやアドネットワークを含む多数の買い手がRTBで競り合う市場です。アドネットワークがアドエクスチェンジに買い手として参加することもあります。AdSenseの枠にはGoogle広告だけでなく他社の広告主側プラットフォーム経由の広告も表示されるため(前述の収益分配の説明に明記)、媒体社から見ればネットワーク、取引の中身はエクスチェンジという二面性があります。

SSPとの違い|媒体社向けの販売管理ツールと広告枠の仲介サービス

SSP(サプライサイドプラットフォーム)は媒体社が使うツールで、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジ、DSPに枠を同時に出し、最も高い入札を選ばせます。アドネットワークは需要を持つ側の事業者で、SSPから見れば接続先の1つです。国内の例では、fluct SSPの製品ページが、世界75以上のDSP・アドネットワークのデータからフロアプライスと配信先を決める機能、媒体社向けのダッシュボード、PMP案件の配信を挙げています。SSPを入れるかどうかは、手数料控除後の収益、広告充足率、運用費を現在の構成と比べて決めます。

純広告・リスティング広告・アフィリエイト・メディアレップとの違い

「アド広告」「ネットワーク広告」と調べる人が迷いやすいのが、アドテク以外の広告手法との境目です。課金のタイミングと、配信先を誰が決めるかで比べます。

手法 配信先 主な課金 アドネットワークとの差
アドネットワーク 加盟した多数の媒体 CPC・CPM ―
純広告 指定した1媒体の枠 期間・表示保証 枠と掲載期間を予約して買う
リスティング広告 検索結果ページ CPC 検索語句に対して出す
アフィリエイト 提携した個人・サイト 成果報酬 購入・申込で初めて課金
メディアレップ 取り扱う媒体の枠 媒体による 広告枠を販売する代理の会社

純広告は特定媒体の枠を期間や表示回数で買い切る予約型広告です。同じ媒体の広告枠でも、予約販売とネットワーク経由の販売を併用できます。リスティング広告は検索結果ページに出すため、同じGoogle広告でも配信先がディスプレイネットワークとは別です。アフィリエイトは成果が出たときだけ報酬を払う成果報酬型で、ASPが広告主と媒体を仲介します。メディアレップは媒体社の広告枠を広告会社に販売する代理の会社で、仕組み(システム)であるアドネットワークとは立場が違います。

アドネットワークの種類|水平型・垂直型・プレミアム型と配信面での分類

分類の軸は2つあります。1つは集める媒体の幅と質、もう1つは配信面(Web・アプリ・動画)です。

分類 集める媒体 向く目的 注意点
水平型 業種を問わず多数 幅広いリーチ 掲載面の選別が必要
垂直型 特定業界の媒体 業界内の見込み客獲得 到達規模が小さい
プレミアム型 大手媒体に限定 ブランド広告 単価・最低出稿額を個別確認
ロングテール型 個人サイト・ブログまで 低単価で量を稼ぐ獲得 低品質面・不正の混入

配信面では、アプリ内に出すモバイルアプリ向け(AdMobなど)、動画の前後や途中に出す動画向け、記事やフィードになじませるネイティブ広告向けに分かれます。アプリのインストール獲得ならアプリ向け、記事の中で読まれる形にしたいならネイティブ向けを選びます。ネイティブ向けの各媒体はネイティブアドの配信媒体の比較で一覧にしています。

アドネットワークの配信方法|面指定・ターゲティング・ノンターゲティングの使い分け

同じネットワークでも、配信先の決め方で成果が変わります。広告主が選べる方法は大きく3つです。

  • 面指定(プレースメント):配信するサイトやアプリ、または除外する先を指定する。ブランド毀損を避けたいときに最優先で設定する
  • ターゲティング配信:年齢・性別・地域などの属性、興味関心、サイト訪問履歴(リターゲティング)、ページ内容(コンテキスト)で絞る
  • ノンターゲティング配信:ユーザー属性や掲載面を細かく絞らずに配信する。関心の薄い層にも届くため、単価と成果を併せて評価する

配信先の除外条件を決めたうえで、対象を絞る配信と広く届ける配信を目的に応じて選びます。広い配信は、認知拡大だけでなく、反応のよいユーザー層や掲載面を探す検証にも使えます。

主要なアドネットワーク一覧(2026年10月時点)|広告主向けと媒体社向け

広告主が出稿先として選ぶ主なネットワーク

ネットワーク 提供元 主な配信面
Google ディスプレイネットワーク Google Webサイト・アプリ・YouTube
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型) LINEヤフー LINEトークリスト・Yahoo! JAPAN・提携サイト
Meta Audience Network Meta Facebook・Instagram以外のアプリ

Googleディスプレイネットワークの配信面は、Google広告ヘルプのディスプレイキャンペーンの説明によれば「何百万ものウェブサイトやアプリ」とYouTube・GmailなどGoogleの所有サービスです。国内の出稿は、まずGoogleとLINEヤフーの2つで配信面と単価の相場をつかむのが現実的です。

LINEの広告枠に出したい場合の窓口は、2026年10月にLINEヤフー広告へ一本化されました。LINEヤフー for Businessの配信停止完了のお知らせによると、日本向けのLINE広告の配信は2026年10月26日で終了しています。移行ガイドでは、レポートの参照もできなくなる提供終了を2027年3月末頃の予定としています。「LINE広告ネットワーク」を挙げる古い一覧記事は、この統合前の情報です。

媒体社向けの収益化サービスと終了したネットワーク

サービス 提供元 主な用途
Google AdSense Google Webサイトの収益化
Google AdMob Google スマホアプリの収益化
i-mobile Ad Network アイモバイル 国内Web・アプリの収益化
fluct SSP fluct(CARTA HOLDINGSグループ) 国内媒体向けのSSP

個人ブログや中小サイトの収益化はGoogle AdSense、アプリはGoogle AdMobが第一候補です。大規模な媒体はGoogle Ad Managerで複数のネットワークやSSPを競わせる運用に移ります。

国内のスマホ向けで大手だったnendは、運営元のファンコミュニケーションズが2023年12月期決算短信で「2024年3月29日を以って広告配信を停止しサービス終了する」と公表しており、現在は選べません。nendやLINE広告を候補に挙げている一覧は、それぞれの終了前の情報と判断してください。

アドネットワークの費用と課金形態|CPC・CPM・CPAの使い分け

課金形態は費用が発生する条件を定めます。CPCはクリック、CPMは表示1,000回、成果課金は購入や登録などを基準とします。成果課金の利用可否にはサービスやアカウントの条件があります。なお、成果1件あたりの費用を表す指標のCPAや、目標CPAによる自動入札は、成果発生時にのみ支払う課金方式とは別です。

課金形態 費用が発生する条件 向く目的
CPC 広告がクリックされたとき サイトへの集客
CPM 表示1,000回ごと 認知拡大
CPA(成果課金) 購入・登録などの成果発生時 獲得単価を固定したい販促

運用型のネットワークは入札制なので、クリック単価や表示単価は競合の入札と広告の品質で日々変わります。LINEヤフー公式の費用解説は、ディスプレイ広告(運用型)に初期費用・月額固定費・あらかじめ決められた最低出稿金額が無いと明記しています。Google広告は1日の平均予算を設定する方式で、Google広告ヘルプによれば、ほとんどのキャンペーンで1日の費用は平均予算の2倍、1か月の費用は30.4倍が上限なので、月の予算から逆算して日予算を置きます。CPAは広告主のリスクが小さい代わりに、成果を計測するタグの設置とコンバージョンの定義をネットワーク側と揃える手間がかかります。媒体社側の収益は表示1,000回あたりの実収益(eCPM)で比べると、課金形態の違うネットワーク同士を並べられます。

アドネットワークは入札単価や配信先を日々調整する運用型広告の一部です。上限CPCの目安は「目標CPA×想定CVR」で求めます。たとえば目標CPAが5,000円、想定CVRが1%なら50円です。これは試算であり、配信後は実際のCVRと獲得単価で見直します。

媒体社の登録手順|審査・タグ設置・ads.txtで配信を始めるまで

AdSenseとAdMobで異なる登録から審査までの順序

登録の順序はネットワークごとに違います。利用者の多いGoogleの2つで見ると、Webサイト向けのAdSenseは次の順です。

  1. AdSenseのサイトリストにサイトを追加する
  2. AdSenseのコードスニペット、ads.txtの行、メタタグのいずれかでサイトをAdSenseにリンクする
  3. リンク方法に応じた設置を終えてサイトが確認されたら、[審査をリクエスト]をクリックし、所有権とプログラムポリシー遵守の審査を待つ
  4. 承認後に広告ユニットを設定して配信を始める

AdSenseヘルプのサイト追加の説明によると、審査は通常数日、2〜4週間かかる場合もあり、承認されるまで広告は表示されません。アプリ向けのAdMobも確認後に審査へ進みますが、確認方法が異なり、AdMobヘルプは2025年1月から新しいアプリのセットアップ時にapp-ads.txtによる確認を必須とし、確認が済んでから準備状況の審査に進むと案内しています(Google PlayやApp Storeではなく、第三者のアプリストアのみに掲載しているアプリは、現時点ではこの確認の対象外)。SDKの組み込み方は各サービスの導入ガイドに従います。

どちらでもads.txtは後回しにしないでください。DSPは入札前にads.txtを照合するため、記載が無い販売経路の枠は買われにくく、配信が始まっても収益が伸びない原因になります。

ads.txtの書式とPythonでの記載漏れ検査

ads.txtは「自分の広告枠を販売してよい事業者」をドメイン直下のテキストで公開する仕組みで、IAB Tech Labが仕様を管理しています。IAB Tech Labのads.txt案内ページで公開されている最新版は1.1で、在庫を所有する事業体のドメインを示すOWNERDOMAINと、主要な収益化パートナーを示すMANAGERDOMAINの変数が加わりました。アプリ向けのapp-ads.txtは1.0が正式版です。1行が1つの販売経路で、「広告システムのドメイン, 媒体社のアカウントID, 関係(DIRECTかRESELLER), 認証機関ID(任意)」をカンマで区切ります。自分のアカウントで直接契約している経路はDIRECT、第三者が再販する経路はRESELLERです。Googleの行の書き方はGoogle AdSenseヘルプのads.txtガイドに例があります。

# example.com 直下の ads.txt(pub- 以降は自分のパブリッシャーIDに置き換える)
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
example-ssp.com, 12345, RESELLER
OWNERDOMAIN=example.com

ネットワークを併用すると行は数十行に増え、更新のたびに漏れが起きます。次のスクリプトは指定ドメインのads.txtを取得し、項目の不足と関係(DIRECT・RESELLER以外)の誤りを行番号付きで表示し、契約している販売経路の行が欠けているか書式の誤りがあれば終了コード1を返します。認証機関IDや変数の値、広告システムのドメイン書式、余分な項目、HTTPのContent-Typeやリダイレクトの仕様適合性までは検査しない簡易版です。標準ライブラリだけで動くので、CIや定期実行に組み込めます。

# check_ads_txt.py
import sys
import urllib.request

# 必ず載っているべき(広告システム, アカウントID, 関係)の組み合わせ
REQUIRED = {("google.com", "pub-0000000000000000", "DIRECT")}
RELATIONS = {"DIRECT", "RESELLER"}


def fetch_ads_txt(domain):
    url = f"https://{domain}/ads.txt"
    req = urllib.request.Request(url, headers={"User-Agent": "ads-txt-check/1.0"})
    with urllib.request.urlopen(req, timeout=10) as res:
        return res.read().decode("utf-8", "replace")


def parse(text):
    records, variables, errors = set(), {}, []
    for no, raw in enumerate(text.splitlines(), 1):
        line = raw.split("#", 1)[0].strip()
        if not line:
            continue
        if "=" in line and "," not in line.split("=", 1)[0]:
            key, value = line.split("=", 1)
            variables.setdefault(key.strip().upper(), []).append(value.strip())
            continue
        fields = [f.strip() for f in line.split(",")]
        if len(fields) < 3 or not fields[0] or not fields[1]:
            errors.append(f"{no}行目: 項目が足りない: {raw}")
            continue
        relation = fields[2].upper()
        if relation not in RELATIONS:
            errors.append(f"{no}行目: 関係はDIRECTかRESELLER: {raw}")
            continue
        records.add((fields[0].lower(), fields[1], relation))
    return records, variables, errors


if __name__ == "__main__":
    if len(sys.argv) != 2:
        sys.exit("使い方: python3 check_ads_txt.py example.com")
    domain = sys.argv[1]
    records, variables, errors = parse(fetch_ads_txt(domain))
    print(f"{domain}: レコード{len(records)}件, 変数={sorted(variables)}")
    for e in errors:
        print("書式エラー:", e)
    missing = REQUIRED - records
    for m in sorted(missing):
        print("記載漏れ:", ", ".join(m))
    sys.exit(1 if missing or errors else 0)

実行は「python3 check_ads_txt.py example.com」で、取得したレコード数と変数名を表示します。REQUIREDには契約中のネットワークの管理画面に出る行を登録し、ネットワークを追加・解約したときに一緒に直します。広告主側がads.txtと販売者の名簿(sellers.json)を突き合わせて再販経路を確かめる手順は、アドエクスチェンジの解説で扱っています。

メリット・デメリット|重複配信・ブランドセーフティ・アドフラウドへの備え

アドネットワークのメリット|配信管理と広告営業の負担軽減

広告主は1つの管理画面で多数の媒体へ配信でき、配信先別のレポートで成果の出る面に予算を寄せられます。媒体社は広告主への営業や広告配信・精算の負担を減らせます。ただし、広告需要によっては枠が埋まらず、Google AdSenseでは広告リクエストのうち広告が返った割合を一致率で確認できます。

アドネットワークのリスク対策|配信先・重複表示・不正トラフィックの管理

避けたい失敗の一つは、関心の薄い面や不適切なページに広告が出ることです。ネットワークは加盟媒体が多いほど配信先を把握しにくくなります。配信先レポートを週1回確認して成果の無い面を除外し、IAS・DoubleVerifyなどの検証ツールでブランドセーフティを補います。

複数のネットワークを併用すると、同じユーザーに同じ広告が何度も出る重複配信が起きます。ネットワーク同士は表示回数を共有しないため、各ネットワークでフリークエンシーキャップを設定します。1つのDSPへ集約する場合も、対応する配信面や利用可能な識別子の範囲で上限を管理するため、重複を完全には防げません。

ボットによる表示やクリックの水増し、いわゆるアドフラウドは広告主の予算を直接奪います。ads.txtは販売権限のない経路による在庫販売への対策です。ボットによる水増しには別途、無効トラフィックの検知を行い、クリック率だけでなくコンバージョンやアクセス状況も調べて除外を判断します。

ChromeのCookie方針転換とアドネットワークのターゲティング(2026年)

ChromeではサードパーティCookieを一律に廃止せず、利用者が設定で選択する方式を維持する方針です。Googleは2024年7月22日にChromeでのCookie廃止をやめると発表し、2025年4月22日には新たな選択プロンプトも導入しないとPrivacy Sandboxのブログで表明しました。さらに2025年10月17日の技術の今後に関する発表で、代替技術だったTopics・Protected Audience・Attribution Reporting(ChromeとAndroid)の廃止を決めています。「Cookieが無くなるから今すぐ移行を」という前提は崩れています。経緯はサードパーティCookie廃止の現状と企業がとるべき対策で詳しく扱っています。

ただしSafariとFirefoxは以前からサードパーティCookieを既定で制限しており、Chrome以外の閲覧者にはリターゲティングが効きにくいままです。自社のファーストパーティデータとページ内容に合わせるコンテキストターゲティングを、既存の配信と並行して厚くしてください。

アドネットワークを使うべき場面と見送る場面|発注前の判断基準

採用してよいのは次のような場合です。

  • 広告主として、特定の媒体にこだわらず、少ない運用工数でリーチを確保したい
  • 媒体社として広告営業の体制が無く、月間PVが直販の成立する規模に届いていない
  • アプリでSDKを1つ組み込むだけで、複数の広告主から配信を受けたい

見送るか別の手段を優先すべき場面もはっきりしています。金融・医療・行政など、掲載面の不適切さがそのまま信用問題になる業種で、配信先を除外・指定できないネットワークを使うのは避けてください。月間PVが大きく直販が成り立つ媒体社は、ネットワーク任せをやめてAd Managerで直販とネットワークを並べ、手数料と運用費を引いた収益で比べてください。成果を自社データと突き合わせる計測が無いまま課金形態だけ選ぶと、費用対効果を説明できなくなるので勧めません。

出稿の設計、計測タグや分析基盤の整備、ads.txt・SDKを含む媒体側の実装は、広告運用とシステムの両方にまたがる作業です。集客全体の設計から相談したい場合は、株式会社一創のWebマーケティング戦略の支援で、目的の整理から計測の仕組みづくりまで伴走できます。

よくある質問

アドネットワークとは簡単に言うと何ですか?

多数のWebサイトやアプリの広告枠をまとめ、広告主の広告を一括で配信する仲介の仕組みです。広告主は媒体ごとに契約せずに多くの配信面へ出稿でき、媒体社は営業せずに枠を収益化できます。代表例はGoogleディスプレイネットワークとGoogle AdSenseです。

ADNWとは何の略ですか?

ADNWは「Ad Network」の略で、アドネットワークのことです。媒体資料では「アドネット」「ネットワーク広告」とも書かれ、DSP(Demand-Side Platform)やSSP(Supply-Side Platform)と並べて使われます。

アドネットワークとアドエクスチェンジの違いは?

アドネットワークは複数媒体の広告枠を束ねる仲介サービスです。AdSenseではオークションで価格が決まり、第三者の広告主側プラットフォームからも買い付けられます。アドエクスチェンジは、複数のSSPや媒体社が出した在庫を、DSPやアドネットワークなど多数の買い手が1インプレッションごとに競り合う市場です。アドネットワークがアドエクスチェンジの買い手になることもあります。

アドネットワークに登録するにはどうすればよいですか?

媒体社は各ネットワークでサイトやアプリを登録し、指定された所有権確認・審査・実装を進めます。AdSenseはサイトを追加してコードスニペット・ads.txt・メタタグのいずれかでリンクしてから審査を受け、所有者であることとプログラムポリシーの遵守が確認されます。AdMobは原則としてapp-ads.txtによる確認を済ませてから審査に進みます。どちらも承認されるまで広告は本格的に配信されません。

アドネットワークの広告費用はいくらからですか?

運用型のネットワークは予算を広告主が決める方式で、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)は公式に最低出稿金額が無いとしています。Google広告も1日の平均予算を自分で決めて少額から始められます。費用はクリック課金(CPC)か表示課金(CPM)が中心で、単価は入札と広告の品質で変わります。目標の獲得単価から上限クリック単価を逆算して設定してください。

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