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Microsoft広告とは?配信面・広告の種類・始め方とGoogle広告との違い【2026年10月】

Microsoft広告とは?配信面・広告の種類・始め方とGoogle広告との違い【2026年10月】

Microsoft広告(Microsoft Advertising)は、Microsoftが運営する運用型広告のプラットフォームです。Bingの検索結果に出す検索広告と、MSN・Microsoft Edge・Outlookなどに出すオーディエンス広告が中心で、日本では2022年5月に提供が始まりました。2019年4月まではBing Adsという名前でした。

この記事では、広告がどこに表示されるのか、2026年10月時点で作成できる広告の種類、日本円アカウントの支払い方法、Google広告からインポートするときに変わる設定を、Microsoftの公式情報に沿って整理します。日本のBing利用はPCとスマホで大きく偏っているため、その数字から向く商材と向かない商材も判断します。

まとめ:Microsoft広告の要点

  • 配信先はBing検索と検索パートナー(DuckDuckGo、Ecosiaなど)、MSN・Edge・Outlook・Microsoft Casual Games。P-MAXではCopilotも配信対象です。
  • Yahoo! JAPANの検索結果には表示されません。Yahoo! JAPANは2010年にGoogleの検索エンジンを採用しており、公式サイトが提携先に挙げる「Yahoo」は米国などのYahooです。
  • StatCounterの2026年9月の数字では、日本の検索エンジン経由の参照に占めるBingの割合はPCで51.83%、スマホで0.91%です。PCで比較検討される商材ほど検索広告の上乗せが見込め、スマホ中心の商材では検索広告の伸びしろは小さいと見ておくのが妥当です。
  • 最低出稿額はありません。日本円アカウントはクレジットカードの後払い・前払いと銀行振込の前払いに対応し、月次請求書払いは与信審査を通った事業者だけが使えます。
  • Google広告のキャンペーンはそのままインポートできますが、部分一致の除外キーワードはフレーズ一致に変わり、動画ファイルは移りません。インポート後の点検までを作業に含めてください。

Microsoft広告の配信面と日本での提供状況

Microsoft広告は、検索連動型広告(リスティング広告)とディスプレイ系の広告を1つの管理画面で扱えます。日本では2022年5月30日、Advertising Week Asiaの場で、国内の広告主と代理店向けに検索広告とネイティブ広告の提供開始が発表されました。

検索広告の配信面:Bingと検索パートナー

検索広告は、Bingの検索結果と、Microsoftと提携する検索エンジンに表示されます。公式サイトは提携先としてDuckDuckGo、Ecosia、Yahooを挙げ、検索パートナーのサイト例としてCBSとForbesを示しています。WindowsとEdgeの初期設定の検索エンジンがBingなので、ブラウザのアドレスバーから入力された検索も対象になります。

注意したいのは「Yahoo」の意味です。Yahoo! JAPANは2010年7月にGoogleの検索エンジンと検索広告の配信システムを採用すると発表しており、Microsoft広告の配信面ではありません。Yahoo! JAPANの検索結果に広告を出すには、LINEヤフー広告の検索広告を使います。

オーディエンス広告の配信面:MSN・Edge・Outlook

オーディエンス広告はMicrosoft Advertising Networkに配信されます。公式の説明では、配信面はMSN、Microsoft Edge、Outlook、Microsoft Casual Gamesです。形式はディスプレイ、ネイティブ、オンライン動画の3種類で、検索広告と違い、検索していない人にも表示されます。

日本のBingの参照割合:PCとスマホの差

Bingの利用状況は、検索広告の配信規模を見積もる参考になります。実際に届く範囲は、検索パートナー、キーワード、地域、予算によっても変わります。StatCounterが公開している日本の検索エンジンシェア(2026年9月)は次のとおりです。

デバイス Google Bing Yahoo!
全デバイス 59.27% 31.41% 7.61%
デスクトップ(PC) 42.17% 51.83% 4.67%
モバイル 85.08% 0.91% 11.79%

出典:StatCounter Global Stats(日本、2026年9月:全デバイス/デスクトップ/モバイル)

PCではBingがGoogleを上回り、スマホでは1%に届きません。StatCounterの数字は検索回数ではなく、同社の計測コードを入れたサイトへ検索エンジンの結果から来たクリックを数えたものです。利用者が業務中か私用か、ブラウザの初期設定のまま使っているかまでは、この表からは分かりません。

それでも出稿判断の出発点にはなります。スマホ経由の参照でBingが0.91%ということは、スマホの検索で集客している商材では、Microsoft広告の検索広告で上乗せできる表示はわずかだと見込めます。反対に、PCで比較検討される商材なら、Googleと並ぶ規模の検索面がある可能性があります。最終的には、自社のGoogle広告やアクセス解析で商材の検索がどちらの端末で起きているかを確かめ、Microsoft広告のキーワードプランナーで配信見込みを出してから判断してください。

Microsoft広告で作成できる広告の種類(2026年10月時点)

公式サイトとヘルプに掲載されている主な広告形式をまとめます。

広告の種類 主な配信面 向いている目的
レスポンシブ検索広告 Bing・検索パートナー 検索広告の標準形式
動的検索広告 Bing・検索パートナー ページ数の多いサイトの網羅
ショッピング広告(商品広告) 検索結果ほか ECの商品販売
オーディエンス広告 MSN・Edge・Outlook 潜在層への接触・再訪問
P-MAX Copilotを含む全在庫 コンバージョン獲得の自動化
動画・CTV広告 Web動画・ストリーミング 認知の拡大

検索広告:レスポンシブ検索広告と動的検索広告

通常の検索広告グループで新規作成・編集するテキスト広告はレスポンシブ検索広告です。動的検索広告は別の仕組みとして利用できます。拡張テキスト広告は2023年2月1日から新規作成と編集ができなくなりました。既存の拡張テキスト広告は、配信の継続、停止と再開、削除、レポートの閲覧はできます。広告文の組み立て方はGoogle広告のレスポンシブ検索広告と同じ考え方で書けます。

動的検索広告は、キーワードを登録する代わりにWebサイトの内容から広告の見出しを生成します。商品数やページ数が多く、キーワードを網羅しきれないサイトの取りこぼしを拾う用途です。

ショッピング広告とP-MAX

ショッピングキャンペーンでは、商品画像、価格、店舗名、商品の評価、プロモーションを含む商品広告を配信できます。商品フィードを使う仕組みはGoogleのショッピング広告と同じで、名称の経緯はPLA広告とショッピング広告の関係で整理しています。

P-MAX(パフォーマンス最大化)は、1つのキャンペーンでMicrosoft広告の在庫全体に配信するキャンペーンです。公式の説明では、配信先にCopilotを含むMicrosoftのプロパティが入ります。コンバージョン目標が必要で、計測の準備は後述のUETの節で扱います。Copilotの会話内で購入まで完了させる仕組みはCopilot Checkoutの記事で扱っています。

Microsoft Investの終了と継続する購入経路

旧Xandrを前身とするDSP「Microsoft Invest」によるメディア購入は、2026年2月28日でサポートが終了しました。ただし公式発表は、Microsoftとパートナーの広告在庫には第三者DSP経由でのアクセスを引き続き提供するとしています。いまMicrosoftの在庫を買う経路は、Microsoft広告の管理画面でキャンペーンを作るか、提携する第三者DSPを使うかのどちらかです。

Google広告との違い

管理画面の構造(アカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワード)や入札の考え方はGoogle広告とほぼ同じです。差が出るのは、届く相手と、使えるデータです。

比較軸 Microsoft広告 Google広告
検索の配信先 Bing・DuckDuckGo・Ecosia等 Google検索・検索パートナー
ディスプレイの配信先 MSN・Edge・Outlook Googleディスプレイネットワーク・YouTube
日本の参照割合(PC/スマホ) 51.83%/0.91% 42.17%/85.08%
職業データ LinkedInの会社・業種・職種 なし

LinkedInプロフィールの使い方と限界

Microsoft広告に固有のデータが、LinkedInのプロフィールです。会社(例:Microsoft)、業種(例:金融)、職種(例:営業、経理、購買)の3つで広告の対象を指定でき、会社名は1キャンペーンまたは1広告グループあたり最大1,000件まで登録できます。

ただし、検索キャンペーン、動的検索広告、ショッピングでは、この条件は入札単価の調整として働きます。指定した職種の人にだけ表示する絞り込みにはなりません。LinkedInの条件で特定の人を外す除外設定は、オーディエンス広告の広告グループでしか使えません。BtoBの検索広告で「経理職だけに出す」という設計は組めないので、検索キーワードで意図を絞り、LinkedIn条件は入札の上乗せに使う、という役割分担になります。

Microsoft広告の始め方

公式の新規広告主向けFAQによると、開設の流れは「Microsoftアカウントで登録する、事業の基本情報と主な目標(電話、サイト訪問、オンライン販売など)を入力する、支払い方法を追加する、既存キャンペーンをインポートするか新規に作成する」です。設定画面のウィザードがこの順に案内します。

支払い方法と最低出稿額

最低利用料金はなく、1日の予算を広告主が決めます。日本円(JPY)アカウントで使える支払い方法は次のとおりです。

支払い方法 後払い(しきい値) 前払い 月次請求書
クレジットカード 可 可 不可
プリペイドカード 不可 可 不可
デビットカード 可 可 不可
銀行振込 不可 可 可
PayPal 不可 不可 不可

出典:Microsoft Learn「Japan payments table」(2026年6月18日更新)

使えるカードブランドはAmerican Express、Mastercard、Visa、JCBで、JCBは請求先住所が日本にあるカードに限られます。支払い時に暗証番号の入力が必要なデビットカードは使えません。銀行振込で前払いの入金をするときは、8桁のMicrosoft広告アカウント番号と「Prepay」の語を振込情報に入れます。番号がないと入金が返金されます。

表の月次請求書払いは、Microsoft広告が与信枠を設定する方式で、開設時に誰でも選べるわけではありません。与信審査に加え、登記から1年以上の事業者であること、Microsoft広告のアカウントを1年以上良好な状態で運用していること、後払いの請求をすべて支払っていることなどが条件です。日本の支払期限は、一般的な30日ではなく請求書の受領後60日です。

課金はクリック課金が基本で、クリック単価はオークションで決まります。仕組みはCPC(クリック単価)の解説と共通です。

UETタグとコンバージョン計測

成果を測るには、UET(Universal Event Tracking)タグを作成し、サイトの全ページに1回だけ設置します。UETはコンバージョン計測、リマーケティングなどのオーディエンス作成、自動入札の学習に使われます。P-MAXでWebサイト上の成果を最適化する場合は、出稿前にUETとコンバージョン目標を設定します。オフラインコンバージョンをアップロードする構成では、UETは不要です。

Google広告インポートで変わる設定

Google広告のアカウントと連携すれば、キャンペーン、広告、ターゲット、広告表示オプションなど、対応している設定の大半を既定でまとめて取り込めます。開設当日に配信を始めるならこれが最短です。ただし、次の項目はそのままでは移りません。

  • 部分一致の除外キーワード:Microsoft広告は部分一致の除外キーワードを使わないため、フレーズ一致の除外キーワードとして取り込まれます。語順が違う検索語は除外されなくなるので、Google側で語順違いまで止めていた除外は、語順ごとに追加し直す必要があります。
  • 動画ファイル:YouTubeの動画ファイルはインポートされません。動画広告を出すにはMicrosoft広告側で動画をアップロードします。
  • 拡張テキスト広告:2023年2月1日以降はGoogle広告から新規にインポートできません。
  • 一部のオーディエンス・広告表示オプション・ベータ機能:公式FAQも、媒体間で対応しない機能は手動での確認と調整が要るとしています。

インポート後は、公式FAQが挙げる予算、入札単価、地域、計測タグの4点を確認します。計測タグはGoogle広告のものが移るわけではないので、UETタグの設置とコンバージョン目標の作成はインポートとは別に行います。

Microsoft広告が向く商材・向かない商材

判断の材料は、対象地域・端末・キーワードでの配信見込みと、許容できる獲得単価です。Google広告で成果が出ているキーワードがあり、その検索がPCでも起きているなら、Microsoft広告は同じキーワードの追加の表示機会になります。

出稿を勧める条件

  • 業務用のソフトウェアや機器、士業、法人向けサービスなど、PCで比較検討されることの多い商材
  • Google広告で主要キーワードの表示シェアが頭打ちになり、同じキーワードで追加の表示機会を探している
  • 職種や業種で入札を強めたいBtoBの商材(LinkedInプロフィールの入札調整を使える)

出稿を見送る条件

  • 飲食店の予約やアプリのインストールなど、検索から購入までスマホで完結する商材で、キーワードプランナーの配信見込みも小さい場合。日本のモバイルでBingの参照割合は0.91%です
  • Google広告の成果が伸びない原因をまだ把握できていない段階。媒体を増やすと原因の切り分けが難しくなるので、既存キャンペーンの課題を先に整理します
  • 商圏が狭く、地域とキーワードを指定して出した配信見込みが小さい地域ビジネス。コンバージョンが月に数件しか集まらないと、自動入札も効果の検証も進みません

よくある失敗は、Google広告をインポートしたまま放置することです。部分一致除外がフレーズ一致に変わった影響は、検索語句レポートを見ない限り気付けません。最初の数週間は週に1回検索語句レポートを開き、除外キーワードを追加してください。

よくある質問

Microsoft広告にはどこからログインしますか?

ads.microsoft.com から、広告アカウントに紐づくアカウントでサインインします。Microsoftアカウントのほか、Googleアカウントでのサインインにも対応しています。公式サイト(about.ads.microsoft.com)の「サインイン」からも同じ画面に進めます。

Microsoft広告はどこに表示されますか?

検索広告はBingと、DuckDuckGo・Ecosiaなどの検索パートナーに表示されます。オーディエンス広告はMSN、Microsoft Edge、Outlook、Microsoft Casual Gamesに表示され、P-MAXではCopilotも配信先に入ります。

Yahoo! JAPANの検索結果にも表示されますか?

表示されません。Yahoo! JAPANは2010年からGoogleの検索エンジンを使っており、Yahoo! JAPANの検索広告はLINEヤフー広告で出稿します。Microsoftが提携先に挙げるYahooは、米国などのYahooです。

Microsoft広告は最低いくらから始められますか?

最低利用料金はなく、1日の予算を自由に決められます。日本円アカウントでは、クレジットカードかデビットカードの後払い・前払い、銀行振込の前払いに対応しています。銀行振込による月次請求書払いには申請と与信審査が必要です。

Bing広告とMicrosoft広告は違うものですか?

同じサービスです。2019年4月にBing AdsからMicrosoft Advertisingへ名称が変わりました。検索以外の配信面(MSNやOutlookなど)が増えたことが改称の理由です。

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