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マルチサイドプラットフォームとは?意味・事例とツーサイドとの違いを定義から解説

マルチサイドプラットフォームとは?意味・事例とツーサイドとの違いを定義から解説

マルチサイドプラットフォーム(Multi-Sided Platform、MSP)とは、出品者と購入者、動画の投稿者と視聴者と広告主のように、性質の異なる2つ以上の利用者グループを引き合わせ、グループ同士の直接の取引ややり取りから収益を得るビジネスモデルです。メルカリ、YouTube、Airbnb、App Storeが代表例です。この記事では、論文の定義に沿ってMSPかどうかの見分け方を示し、事例ごとのサイドの数と手数料、再販型ビジネスとの違い、立ち上げ時の鶏と卵問題の解き方、日本の規制の対象基準までを一次資料で確認します。

まとめ|マルチサイドプラットフォームの要点

  • 定義は2要件。2つ以上の異なるサイドの直接のやり取りを可能にすることと、各サイドがそのプラットフォームに紐づいていることです。ネットワーク効果は定義に含まれません。
  • サイド数は「2つ以上」。ツーサイドプラットフォーム(両面市場)はマルチサイドの一種で、「3つ以上がマルチサイド」という用法は原著の定義とは異なります。
  • 再販型との違いは決定権。価格や品ぞろえを当事者が決めるならMSP、運営側が決めるなら再販業者です。同じAmazonの中にも両方があります。
  • 設計の核は価格構造。総額が同じでも、どのサイドに配分するかで取引量が変わります。YouTubeは動画再生ページの広告から得た純収入の55%を投稿者に分配しています(ショート フィードの広告は45%)。
  • 立ち上げの壁は鶏と卵問題。片側を補助して反対側で回収するか、運営者が片側を自前で用意して先に集客するのが定石です。

マルチサイドプラットフォームの定義|Hagiu・Wrightの2要件

本記事で採用する定義は、Andrei Hagiu氏とJulian Wright氏の論文「Multi-Sided Platforms」(Harvard Business School Working Paper 15-037、2015年3月16日)のものです。のちに International Journal of Industrial Organization に掲載されました。同論文は既存の定義を「特定的すぎるか、対象が広すぎるか、曖昧すぎて使えない」と退け、MSPを次の2点で定義しています。

  • They enable direct interactions between two or more distinct sides.(2つ以上の異なるサイドの直接のやり取りを可能にする)
  • Each side is affiliated with the platform.(各サイドがそのプラットフォームに紐づいている)

「直接のやり取り」の意味は取引条件の決定権

原著は direct interaction を「the two or more distinct sides retain control over the key terms of the interaction, as opposed to the intermediary taking control of those terms」と説明しています。取引条件の主要部分を当事者が握り続けているか、仲介者が握ってしまうかが分かれ目です。売買なら価格設定、販促、配送、品質、規約などが key terms にあたります。フリマアプリで価格を決めるのは出品者で、運営会社ではありません。家電量販店は仕入れた商品の価格も陳列も自社で決めます。前者はMSP、後者は再販業者です。

「紐づいている」の意味はプラットフォーム固有の投資

affiliation について原著は「users on each side consciously make platform-specific investments that are necessary in order for them to be able to directly interact with each other」と述べます。原著が挙げる投資の例は、固定のアクセス料金(家庭用ゲーム機の購入)、資源の支出(iPhoneのAPIを学ぶ時間と費用)、機会費用(ショッピングモールまで車で行く、ロイヤルティプログラムに参加する)です。金銭を払っていなくても、会員登録や審査の通過は投資にあたります。同論文はマクドナルドを例に、米国の消費者は本部に固有の投資を何もしない(米国のフランチャイズ店で共通に使える会員プログラムが無い)ため、同社はMSPではなく入力供給者にとどまっていると整理しています。会員カードで消費者を本部に紐づけたサブウェイは、よりMSPとして動いているとされます。

サイド数は2つ以上|「3つ以上」説との違い

日本語の解説では「2つならツーサイド、3つ以上がマルチサイド」と書かれることがあります。しかし同論文の定義は two or more distinct sides で、2サイドを含みます。Rochet・Tirole の「Two-Sided Markets: An Overview」も「Two-sided (or more generally multi-sided) markets」と併記し、両面プラットフォームで得た知見は多面のものにも当てはまると書いています。学術的な系譜では、ツーサイドはマルチサイドの特殊ケースです。社内資料で定義を書くなら「2つ以上」とし、サイド数は事例ごとに数えてください。

マルチサイドプラットフォームの事例|サイドの数と価格の決め手

事例を見るときは、サイドをいくつ数えられるかと、取引の価格を誰が決めているかの2点で並べると、原著の2要件に沿ってMSPかどうかを判定できます。

サービス サイド サイド数 取引価格を決めるのは
メルカリ 出品者・購入者 2 出品者
Airbnb ホスト・ゲスト 2 ホスト
App Store デベロッパ・利用者 2 デベロッパ
クレジットカード カード会員・加盟店 2 加盟店(商品価格)
YouTube 投稿者・視聴者・広告主 3 広告主(入札)
Uber Eats 注文者・飲食店・配達パートナー 3 飲食店(メニュー価格)
家電量販店 (仕入先と顧客) MSPではない 店舗

クレジットカードは、2014年のノーベル経済学賞でJean Tirole氏の業績を解説したスウェーデン王立科学アカデミーの科学的背景でも両面市場の具体例として挙げられています。同資料は、加盟店の受け入れとカード会員の利用のあいだに正のフィードバックがあると説明しています。

3サイドの例|YouTubeの広告収益の分配

3サイドの典型がYouTubeです。広告主が広告費を払い、視聴者は無料で視聴し、投稿者は広告収益の分配を受けます。YouTubeヘルプの「YouTube パートナーの収益の概要」によると、動画再生ページの公開動画で表示される広告については「純収入の 55% が YouTube からパートナーに支払われます」。ショート動画はしくみが違い、クリエイタープールに割り当てられた収益を視聴回数のシェアで配分し、その「45% が YouTube からパートナーに支払われます」。同じ運営者でも、動画の形式によって投稿者サイドへの配分を変えています。

再販型ビジネスとの違い|ネットワーク効果は判定基準にならない

通常の小売や製造は、運営者が商品を仕入れて自社の価格で売る再販型(パイプライン型とも呼ばれます)です。MSPとの違いは次のとおりです。

観点 再販型 MSP
価格・品ぞろえの決定 運営者 各サイドの当事者
在庫リスク 運営者が負う 原則として負わない
主な収益 売値と仕入値の差 手数料・広告・掲載料
品質の統制 しやすい 規約と評価制度で間接的に
立ち上げの壁 仕入れ資金 鶏と卵問題

日本語の解説には、間接ネットワーク効果をMSPの「核心」や「成功の鍵」と位置づけるものがありますが、Hagiu・Wrightは2要件を挙げる際に「beyond any other requirements (such as indirect network effects or non-neutrality of fees)」と付し、間接ネットワーク効果も手数料の非中立性も定義要件ではないと明言しています。

スーパーマーケットという反例

原著は、ネットワーク効果で定義すると誤る例としてスーパーマーケットを挙げています。在庫リスクを負うスーパーマーケットでは、供給業者は来店客数を気にし、来店客も供給業者の多さ(品ぞろえ)を気にするので、間接ネットワーク効果があります。また、供給業者への支払いを増やして店頭価格を上げれば売上が変わるので、価格の非中立性も観察できます。それでも原著は「they are more like resellers than MSPs since they control the relevant decision variables like marketing activities, prices」として、再販業者に分類します。販促も価格も店側が決めているからです。ネットワーク効果を判定基準にすると、こうした小売業がすべてMSPになってしまいます。

自社サービスがMSPかを見分ける3つの問い

問い はい いいえ
主要な取引条件の決定権が当事者側に残るか MSPの要件を満たす 再販業者・垂直統合
各サイドが自社固有の投資を払っているか MSPの要件を満たす 入力供給者
ネットワーク効果が働いているか 判定材料にならない 判定材料にならない

上2つを満たしていれば、ネットワーク効果がまだ働いていなくてもMSPです。立ち上げ直後のマッチングサービスがそれにあたります。ネットワーク効果は成長速度や参入障壁を左右しますが、ビジネスモデルの種類は決めません。

ツーサイドプラットフォーム(両面市場)と価格構造

ツーサイドの側から定義を与えたのは、Jean-Charles Rochet氏とJean Tirole氏です。「Two-Sided Markets: An Overview」(2004年3月12日)の Definition 1 は、価格の付け替えで取引量が動くかどうかで両面性を判定します。同論文は結論部で、この定義を次のようにまとめています。

「A market is two-sided if the platform can affect the volume of transactions by charging more to one side of the market and reducing the price paid by the other side by an equal amount; in other words, the price structure matters, and platforms must design it so as to bring both sides on board.」

価格水準と価格構造の区別

同論文は price level を両サイドに課す価格の総額、price structure をその総額の買い手と売り手への配分と定義します。一般の商売では、税を売り手と買い手のどちらから徴収しても取引価格が調整されて結果は変わりません。両面市場ではこれが成り立たず、総額が同じでも配分を変えると取引量が変わります。原著も、運営者は片方のサイドではほとんど儲けず、もう一方で費用を回収する形に落ち着くことが多いと述べています。

この性質は競争政策の見方も変えます。前述のノーベル賞の科学的背景は「prices that would be clearly anti-competitive in a one-sided market can be highly competitive in a two-sided market」と書き、新聞を無料で配ることは、収入が読者からだけなら略奪的価格の兆候だが、広告収入が大きければ競争的な価格設定と矛盾しないと説明しています。

どちらのサイドを無料にするかの判断材料

Rochet・Tiroleが価格設定の原則として挙げる要因のうち、配分を決める主な材料は次の2つです。第1に価格弾力性で、価格を上げると離れやすいサイドを軽くします。第2にサイド間の外部性の非対称性で、相手側を強く引き寄せるサイドを軽くします。フリマアプリが購入者の手数料を抑え出品者から徴収するのも、広告モデルが視聴者を無料にするのも、この2点の帰結です。

他社との併用(マルチホーミング)を3つ目の材料に挙げる解説もありますが、Rochet・Tiroleは「Platform competition may have ambiguous consequences on the price structure」と述べ、競争は両サイドの価格を押し下げる一方で相対価格への影響は定まらないとしています。掛け持ちされやすいサイドだから安くする、という単純な規則としては使えません。サイド間で価値が増幅する仕組みそのものはネットワーク効果とは?直接・間接(サイド内・サイド間)の違いとメトカーフの法則の検証で扱っています。

収益モデル|手数料をどのサイドから取るか

収益化の型は、取引手数料、広告、サブスクリプション、掲載・出店料に大別できます。型の名前より、どのサイドに課金を寄せたかで採算が決まります。国内で使われている主なサービスの実際の配分は次のとおりです。

サービス 課金するサイド 料率・料金 もう一方のサイド
メルカリ 出品者 販売手数料10% 購入者は支払い方法により手数料あり
Amazon出品サービス 出品者 大口 月額4,900円+販売手数料(多くは5%〜15.4%、いずれも税抜) 購入者は商品代金・適用される送料等
Airbnb(分割負担型・段階的に廃止) ホストとゲストの両方 通常ホスト3%、ゲスト14.1〜16.5% 該当なし
Airbnb(シングルサービス料) ホストのみ ほとんどのホストは15.5% ゲストの負担なし
App Store(日本) デベロッパ 原則21%(軽減対象10%)+Appleアプリ内購入の場合5% 利用者は代金のみ
YouTube(長尺動画の広告) 広告主 純収入の55%を投稿者へ分配 視聴者は無料

出典はメルカリ公式ヘルプ(コンビニ払い・ATM払い・キャリア決済は購入者負担で100〜880円)、Amazon出品サービスの料金ページ(小口は商品ごとに100円、大口は月額4,900円固定)、Airbnbヘルプセンターの「Airbnbサービス料」、Apple Developerの「日本におけるiOSの変更」です。料率は改定されるため、事業計画に使うときは各社の料金ページで最新値を確認してください。

Airbnbの徴収先の付け替え|ゲスト負担からホスト負担へ

価格構造が設計変数であることが最もはっきり出ているのがAirbnbです。分割負担型ではホストが通常3%、ゲストが予約料金小計の14.1〜16.5%を負担し、シングルサービス料では全額をホストが負担します(ほとんどのホストは15.5%)。Airbnbのヘルプによると、後者は従来型宿泊施設や宿泊施設管理システムを使うホストを含む「ほとんどのホストに必ず適用」され、分割負担型は「段階的に廃止され」ます。同じ役務のまま、徴収先をゲストからホストへ付け替えている途中です。

規制で価格構造が分解されることもあります。日本のApp Storeは、App Storeの手数料21%(軽減対象は10%)とAppleアプリ内購入の決済処理手数料5%の2階建てで、Appleはこれをスマホソフトウェア競争促進法(MSCA)への準拠に伴う変更と説明しています。法律側はスマホ新法とは?施行で変わったiPhone・Androidと手数料、企業の対策をわかりやすく解説にまとめています。

鶏と卵問題の解き方|立ち上げの打ち手

買い手がいなければ売り手が来ず、売り手がいなければ買い手が来ない。これがMSPの立ち上げを阻む鶏と卵問題です。論文と実例で確認できる打ち手は次の3つです。

片側補助と反対側からの回収|メルカリ・YouTubeの型

Rochet・Tiroleは両面市場を、各サイドへの課金を工夫して両サイドを取り込もうとする市場と説明し、「platforms court each side while attempting to make, or at least not lose, money overall」と書いています。全体で損をしなければよいので、集めにくい側の価格を原価割れまで下げ、反対側からの収入で埋める設計が成り立ちます。メルカリが購入者に販売手数料を課さず出品者から10%を取るのも、YouTubeが視聴者を無料にして広告主から収入を得るのもこの型です。補助する側を間違えると補助が回収できないので、前章の価格弾力性と外部性の非対称性で選びます。

運営者による片側の自前調達|Amazonの再販先行

Hagiu・Wrightの論文はAmazonをこの型の例に挙げています。「By first selling products (mainly books) as a reseller, it attracted many buyers to its website, after which it was able to attract third-party sellers of new product categories on its marketplace without facing the usual chicken-and-egg problem」。まず書籍を自社在庫で売る再販業者として買い手を集め、その後に第三者の出品者を呼び込んだので、マーケットプレイス立ち上げにつきものの鶏と卵問題に直面しなかった、という整理です。

成約時だけ課金する変動手数料|悲観的な予想への対処

出品者が「どうせ買い手は集まらない」と予想すると、参加料を取る限り加盟が進みません。Hagiu・Wrightは、この悲観的な予想が強いとMSPは参加料を大きく下げざるを得ないと分析し、「A MSP can partially mitigate this effect by offering some products under the reseller mode or by making use of variable fees to soften the effects of pessimistic expectations」と述べています。成約したときだけ払う変動手数料なら、売れなければ出品者の負担はゼロなので、予想が悲観的でも参加できます。同論文は、Amazonが主に変動手数料で収益を得ており、出品者は月額料金のない選択肢も選べる点を挙げています。日本のAmazon出品サービスでも、小口出品は月額料金なしで商品ごとに100円です。

いずれの打ち手も、収益がゼロの期間に片側への補助を続ける資金が前提です。回収の見込みは、無料サイドの獲得単価と課金サイドの生涯手数料の比較で判断します。この計算が合わないまま「まず人を集める」と着手すると、両サイドとも臨界点に届かずに撤退することになります。必要な規模の考え方はクリティカルマスとは?普及率16%の出典と10〜20%説・ジェンダー30%・臨界質量の違いで整理しています。

日本の規制|透明化法の指定事業者と売上高の閾値

MSPを運営する側から見ると、日本で直接効いてくる法律はデジタルプラットフォーム取引透明化法(特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律)です。令和3年2月1日に施行され、規律の対象は利用事業者とのあいだのBtoB取引です。

政令が定める区分と閾値

指定の基準は法律本体ではなく政令(令和三年政令第十七号)にあります。令和7年12月18日施行の改正後の区分と閾値は次のとおりで、年度は4月1日から翌年3月31日、算定の対象となる売上は区分ごとに定められています。

事業の区分 閾値(年度・国内売上額)
総合物販オンラインモール 3,000億円
メディア一体型広告デジタルプラットフォーム 1,000億円
広告仲介型デジタルプラットフォーム 500億円

総合物販オンラインモールには食料品・飲料・日用品を含む幅広い商品を扱うことなどの条件が付くため、専門店型や事業者間取引専用のモールは規模が届いても区分に当てはまりません。

指定事業者とアプリストア分野の移管

経済産業省の公表では、総合物販はアマゾンジャパン・楽天グループ・LINEヤフー・eBay Japan(Qoo10、2026年6月12日追加指定)、メディア一体型広告はGoogle・Meta Platforms・LINEヤフー・TikTok Pte. Ltd.(2025年6月27日追加指定)、広告仲介型はGoogleが指定されています。指定事業者には取引条件等の開示と、毎年度の自己評価を付した報告書の提出が義務づけられます。かつてあったアプリストアの区分(改正前の閾値は2,000億円)は、2025年12月18日付でスマートフォンソフトウェア競争促進法へ移管されました。

立ち上げ期の事業者が指定されることはまずありませんが、指定事業者のサービスを集客に使うなら、規約変更や手数料改定の影響は直接受けます。事前の条件開示は、利用する側こそ読むべき情報です。

MSPを選ぶべきでない場面

次の条件に当てはまるなら、在庫を持つ再販モデルか、自社で人を抱える垂直統合の方が早く立ち上がります。

品質の均一化を求める事業での不利

Hagiu・Wrightのモデルが示す中核のトレードオフは、専門家どうしの意思決定の調整(垂直統合が得意)と、観察できない努力の動機づけおよび私的情報への適応(MSPが得意)の対立です。提供物の品質を均一にしたい、体験を統一したいという要求が強い事業では、MSPは構造的に不利です。同論文も、品質が不確かな商品で再販業者が検査に規模の経済を効かせられるなら、評判を活かせる再販型の方が価値が高いと述べています。決定権をサイドに渡すのが定義なので、渡さずにMSPを名乗ることはできません。

低頻度・低単価の商材で手数料モデルが回らない条件

手数料モデルの採算は、取引頻度、取引単価、料率、獲得費用で決まります。たとえば料率10%で単価1,000円の取引なら1件の手数料は100円で、仮に1人の獲得に1,000円かかるなら、その利用者が10回取引して初めて回収できます。生涯に1回か2回しか起きない取引でも、1件あたりの手数料が獲得費用を上回れば成立します。回らないのは単価も頻度も低い組み合わせで、獲得費用を回収する前に利用者が離れていきます。この場合は成約と切り離した掲載料や広告料に切り替えるか、MSPを避ける判断になります。個人間取引の広がりはCtoCとは?意味・仕組み・ビジネスモデルと市場規模をわかりやすく解説、実装の要件と費用感は求人サイト・マッチングサイトの構築とは?開発手法・費用とIndeed連携、法規制を解説にまとめています。採算の試算から開発まで相談したい場合は、CtoCマッチングシステム開発の支援内容をご覧ください。

よくある質問

マルチサイドプラットフォームとは何ですか?

2つ以上の異なる利用者グループの直接のやり取りを可能にし、各グループがそのプラットフォーム固有の投資をして紐づいている事業モデルです。土台となる場を提供する事業全般を指すプラットフォームビジネスのうち、複数のサイドを引き合わせる型を指す、より狭い概念です。

ツーサイドプラットフォームとの違いは何ですか?

サイドの数だけです。原著の定義では「2つ以上」がマルチサイドなので、ツーサイドはマルチサイドの一種にあたります。「3つ以上がマルチサイド」とする説明は、Hagiu・Wrightの定義とは異なる用法です。

フリーミアムとの違いは何ですか?

フリーミアムは、同じ利用者層の中で無料版の利用者と有料版の利用者を分け、有料版の売上で無料版を支える料金モデルです。MSPの片側無料は、無料のサイドとは別のサイドから収益を得ます。無料の利用者がいる点は似ていますが、誰が費用を負担するかが違います。料金モデルとしての詳細はフリーミアムとは?仕組み・収益化モデル・サブスクとの違いで扱っています。

サイド間ネットワーク効果とは何ですか?

あるサイドの利用者が増えると、別のサイドの利用者にとっての価値が上がる現象です。出品者が増えて品ぞろえが厚くなり購入者が増える、という形で働きます。同じサイド内で価値が上がる効果とは区別され、詳しい定義と実データの検証はネットワーク効果とは?直接・間接(サイド内・サイド間)の違いとメトカーフの法則の検証で扱っています。

DSP(デマンドサイドプラットフォーム)とは関係がありますか?

名前は似ていますが別物です。DSPは、広告主が広告枠を自動で買い付けるための広告配信ツールで、広告取引の買い手側(デマンドサイド)を支援するシステムを指します。MSPは複数のサイドを引き合わせる事業モデルの名前です。DSPのしくみはDSP(デマンドサイドプラットフォーム)とは?仕組み・主要サービス・選び方を解説で解説しています。

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