Runway Gen-3 Alphaの使い方|2026年7月提供終了と移行先モデルの選び方
Runway Gen-3 Alphaの使い方を調べている人が最初に知っておくべきことは、操作手順ではありません。Gen-3 Alphaは2026年7月8日をもって提供が終了し、軽量版のGen-3 Alpha Turboも2026年7月30日で利用できなくなります。手順どおりに進めても、モデル選択画面にGen-3 Alphaはもう残っていません。
この記事では、両モデルの終了日と公式が指定した移行先、移行によってクレジット消費がどう変わるか、Gen-4.5での生成手順、そしてGen-3向けに書いたプロンプトの引き継ぎ方までを、Runwayの公式ドキュメントとchangelogで確認した内容に絞ってまとめます。
まとめ
Gen-3 Alphaは2026年7月8日以降、Gen-3 Alpha Turboは2026年7月30日以降、Runway上で利用できません。Runwayの開発者向けドキュメントは移行先を明示しており、品質を優先するならGen-4.5、生成速度とコストを優先するならGen-4 Turboです。動画編集モデルのGen-4 Alephも同じ7月30日に終了し、移行先はAleph 2.0とされています。
移行コストは移行先によって正反対に振れます。Gen-3 Alpha Turboは毎秒5クレジットで、Gen-4 Turboも毎秒5クレジット。ここは据え置きです。一方でGen-4 Alephの毎秒15クレジットに対しAleph 2.0は毎秒28クレジットと、編集用途はおよそ1.9倍に上がります。品質重視のGen-4.5は毎秒12クレジットです。
注意したいのは無料プランで、付与される125クレジットは一回限りであるうえ、動画モデルはGen-4 Turboの画像から動画への生成に限定されています。Gen-4.5を試すには月625クレジットのStandard以上が必要です。以下、日付と数値の根拠、手順、プロンプト書き換えの勘所を順に見ていきます。
Gen-3 Alphaの提供終了日と、Runwayが指定した移行先
終了日の内訳:Alphaは2026年7月8日、Turboは7月30日
Runwayのヘルプセンターは、Gen-3 Alphaを2026年7月8日以降は利用できないこと、Gen-3 Alpha Turboを2026年7月30日以降は利用できないことを案内しています。両モデルは終了までのあいだ、モデル選択画面のLegacyタブに退避された状態で提供されてきました。2026年7月26日時点では、Gen-3 Alphaはすでに選択肢から消え、Gen-3 Alpha Turboだけが7月30日までLegacyタブに残っている状態です。
開発者向けドキュメントの記述はより明確です。料金ガイドには「Gen-3 Alpha Turbo and Gen-4 Aleph are deprecated and will be officially sunset on July 30th, 2026.」と書かれており、APIからgen3a_turboを指定している実装はこの日で動かなくなります。モデル一覧ガイドに掲載されている動画モデルもseedance2、aleph2、gen4.5、gen4_turbo、veo3.1などに置き換わっており、Gen-3系はすでに一覧から外れています。
Gen-3 Alphaの発表は2024年6月17日でした。Runwayは当時これを、動画と画像を同時に学習させた(trained jointly on videos and images)モデルとし、Gen-2に対する忠実度・一貫性・モーションの大幅な改善と説明しています。発表から終了まで、約2年です。
Runway公式が指定した移行先モデル
同じ料金ガイドは移行先も指定しています。「We recommend upgrading from Gen-3 Alpha Turbo to Gen-4.5 (best quality) or Gen-4 Turbo (fastest), and from Gen-4 Aleph to Aleph 2.0.」——品質ならGen-4.5、速度ならGen-4 Turbo、動画編集のAlephはAleph 2.0という対応関係です。
Gen-4.5はchangelogによれば2025年12月11日に全有料プラン向けに公開され、2026年1月21日には最初のフレームに画像を指定できるGen-4.5 Image to Videoが追加されています。Gen-3 Alphaで画像から動画を作っていた用途は、この組み合わせが後継にあたります。
移行先の選定基準:クレジット単価と月間の生成量
モデル別のクレジット単価と移行コストの差
| モデル | 位置づけ | クレジット/秒 |
|---|---|---|
| Gen-3 Alpha Turbo | 2026年7月30日に終了 | 5 |
| Gen-4 Aleph | 2026年7月30日に終了 | 15 |
| Gen-4 Turbo | 移行先(速度・コスト重視) | 5 |
| Gen-4.5 | 移行先(品質重視) | 12 |
| Aleph 2.0 | 移行先(動画編集・最低56) | 28 |
| Act Two | 演技・表情の転写 | 5 |
| Gemini Omni Flash | 外部モデル | 10 |
| Veo 3.1 Fast | 外部モデル(音声あり) | 15 |
| Veo 3.1 | 外部モデル(音声なしは20) | 40 |
| Seedance 2.0 | 外部モデル(480p/720p) | 36 |
数値はRunwayの開発者向け料金ガイドの記載です。ここで読み取るべきは、終了する2モデルと移行先の単価差が正反対だという点です。Gen-3 Alpha Turboの毎秒5クレジットに対しGen-4 Turboも毎秒5クレジットで、ラフ用途や検証カットの量産コストは変わりません。対してGen-4 Alephの毎秒15クレジットからAleph 2.0の毎秒28クレジットへは約1.9倍、しかも1回あたり最低56クレジットの下限が付きます。編集用途を移すなら、素材の切り出し尺から見直したほうがよい水準の値上がりです。なお表にはGen-3 Alpha(無印)の行がありませんが、これはAPIでの提供が無く単価が公表されていないためです。
表にはRunway純正でないモデルも並んでいます。changelogでは2026年4月7日にSeedance 2.0、6月30日にGemini Omni Flashが追加されており、Runwayは単一モデルの提供元ではなく複数モデルを束ねる生成環境へ性格を変えました。移行先を他社モデルまで広げて比べるなら動画生成AIランキング|業務利用で選ぶ主要ツール比較と生産投入の判断基準【2026年最新】で候補を絞り、Gemini Omni Flash単体の仕様はGemini Omni Flashとは?動画生成・会話型編集の特徴と料金・Veoとの違いを解説で突き合わせてください。
プラン別の月間生成量
| プラン | 月額(年払い/月払い) | クレジット/月 | Gen-4.5換算 | Gen-4 Turbo換算 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 125(一回限り) | 対象外 | 25秒 |
| Standard | 12/15ドル | 625 | 約52秒 | 125秒 |
| Pro | 28/35ドル | 2250 | 約188秒 | 450秒 |
| Max | 76/95ドル | 9500 | 約792秒 | 1900秒 |
換算値はクレジット数を各モデルの毎秒単価で割った理論値で、生成に失敗したカットぶんも当然消費します。Free行のGen-4.5が「対象外」なのは、料金表で無料プランの動画モデルが「Gen-4 Turbo (Image to Video)」だけに限定されているためです。Gen-4.5は all AI images and video models としてStandard以上に含まれており、無料の125クレジットで試すことはできません。毎秒の消費レートはWebアプリ側でも同じで、Gen-4.5が12クレジット、Gen-4 Turboが5クレジットです。無料プランのクレジットは月次付与ではなく一回限りの配布で、画像から動画への生成に限っておよそ25秒ぶんが上限になります。クレジットの繰り越しはMaxプランのみ、1か月です。
APIから叩く場合のクレジットは、開発者ポータルで1クレジット0.01ドルとして購入する別枠です。ヘルプセンターはWebアプリのクレジットとAPIのクレジットが相互に流用できないことを明記しているため、プランに付く月次クレジットでAPIを回す前提の見積もりは作らないでください。
Gen-4.5で動画を生成する手順
Gen-3 Alphaを想定して書かれた手順書は、モデル選択の一手だけが変わります。アカウントを作成してログインしたら、生成画面のモデルセレクタでGen-4.5またはGen-4 Turboを選び、テキストプロンプトを入力して生成、できあがったクリップをダウンロードする——ここまでの流れ自体はGen-3時代と同じです。
変わったのは入力の作り方です。Gen-4.5 Image to Videoが2026年1月21日に追加され、最初のフレームとなる画像とテキストプロンプトを同時に渡せるようになりました。被写体の見た目や構図を先に画像で固定してから動きだけを言葉で指示するほうが、テキストのみで一発を狙うより破綻が少なくなります。Gen-3 Alphaで画像から動画を作っていた人は、この経路をそのまま踏襲してください。
複数モデルを順につなぐ必要があるなら、2025年10月24日に公開されたWorkflowsでノードを組む方法もあります。2026年6月18日にはトリミングや連結、書き出しをまとめて扱うStudioが追加され、生成から編集までを1つの画面で完結させる方向に寄っています。
Gen-3向けプロンプトのGen-4.5への書き換え方
Gen-3 Alpha時代のプロンプトは捨てる必要はありません。被写体、動き、カメラワーク、照明、時間帯といった要素を英語の平叙文で並べる書き方は、Gen-4.5でもそのまま通ります。書き換えが必要になるのは、Gen-3特有の弱点を回避するために足していた記述のほうです。
典型は、破綻を避けるために動きを過剰に抑えていた指示です。「slow」「subtle」「minimal movement」を重ねてカメラをほとんど止めていた場合、Gen-4.5では単に退屈なカットになります。Gen-4.5の発表記事は同モデルを「state-of-the-art motion quality」と位置づけており、動きの再現がモデルの主眼に移っているため、抑制の指示は外して意図した動きを直接書いたほうが結果に近づきます。
一方で、モデル名やバージョン番号をプロンプト内に書き込んでいた場合は必ず削除してください。生成品質に寄与しないうえ、テンプレートを使い回すときに終了済みモデルの名前が残り続ける原因になります。
Gen-3では作れなかった音声の、現在のRunwayでの扱い
「runway gen-3 audio」で検索して本記事にたどり着いた場合の答えは短く済みます。Gen-3 Alphaの出力は映像のみで、音は別工程で付ける前提でした。
音声はその後にプラットフォーム側の機能として整備されています。changelogでは2025年12月18日にAudioタブとText to Speechを含む音声機能が追加され、2026年6月29日にはSeed Audio 1.0が加わりました。Seed Audio 1.0はテキストプロンプトから最大120秒の音声・効果音・音楽を生成できると案内されています。映像と音声を別々に作って合わせる流れになるため、Gen-3時代のワークフローをそのまま使い続けても支障はありません。
音声込みで1回の生成を完結させたいなら、Runway上で使えるVeo系という選択肢もあります。単価はVeo 3.1が音声ありで毎秒40クレジット、軽量版のVeo 3.1 Fastが音声ありで毎秒15クレジットです。Veo系の仕様はGoogleが2025年に発表した最新の動画生成AIモデル「Veo 3.1」の概要と特徴を徹底解説にまとめています。
モデル寿命2年を前提にした業務フロー設計
Gen-3 Alphaの終了は単発の出来事ではありません。発表2024年6月17日、終了2026年7月8日で寿命は約2年。動画編集モデルのGen-4 Alephに至っては、後継のAleph 2.0が2026年5月21日に公開されたわずか約2か月後の7月30日に終了します。同じ月にGen-3 Alpha、Gen-3 Alpha Turbo、Gen-4 Alephの3モデルが一斉に消える形です。
ここから引くべき結論をはっきり言えば、業務フローに特定のモデル名を焼き付けてはいけません。最優先はAPIのモデルIDをコードへ直書きせず設定値として外に出しておくこと。今回のように終了が予告されても、差し替えが1行の設定変更で済むかコード改修になるかで対応コストが二桁変わります。次に、プロンプトを「Gen-3向けの呪文」ではなく被写体・カメラ・照明・尺というモデル非依存の記述で管理すること。最後に、納品物として生成された動画だけを保管するのではなく、入力画像とプロンプトをセットで残し、別モデルで作り直せる状態にしておくことです。
モデルIDを設定値として扱う実装の具体、Runwayが提供するモデル一覧、秒あたりクレジットから逆算した動画1本の原価はRunwayとは?Gen-4.5のAPI実装とクレジット課金を解説で整理しています。
この前提を受け入れられない用途では、動画生成AIを採用すべきではありません。2年以上まったく同じ見た目で再生産し続ける必要がある定型テンプレート動画——たとえば商品カタログの全点を同じ質感の短尺動画で揃え、毎年新商品ぶんだけ追加していくような運用は、モデル固有の質感に依存した時点で破綻します。モデルが消えれば同じ絵は二度と出ません。この種の用途は実写テンプレートかモーショングラフィックスで作り、生成AIは差し替えの利くカットに限定すれば、モデル終了の影響を受けずに済みます。
提供終了そのものへの備え方は、動画生成AIに限らず共通します。サービス終了時のデータ退避の考え方はOpenAI「Sora」サービス終了はいつ?理由・動画の保存方法・代替AIまで解説で扱っています。
よくある質問
Gen-3 Alphaは2026年7月現在も使えますか
Gen-3 Alphaは使えません。Runwayのヘルプセンターは、Gen-3 Alphaを2026年7月8日以降、Gen-3 Alpha Turboを2026年7月30日以降は利用できないと案内しています。2026年7月26日時点でAlphaは終了済み、Gen-3 Alpha Turboは7月30日で終了予定です。
Gen-3 Alphaの代わりになるモデルはどれですか
Runwayの開発者向け料金ガイドは、Gen-3 Alpha Turboからの移行先として品質優先ならGen-4.5、速度優先ならGen-4 Turboを推奨しています。動画編集モデルのGen-4 AlephについてはAleph 2.0が移行先です。
Gen-3 AlphaとGen-4.5は何が違いますか
大きな差は3点あります。第一に、Gen-4.5の発表記事が「state-of-the-art motion quality」と位置づけているとおり、動きの再現が主眼に置かれています。第二に、2026年1月21日追加のGen-4.5 Image to Videoで、最初のフレームとなる画像とテキストを同時に渡せます。第三にクレジット単価で、API提供されていた軽量版のGen-3 Alpha Turboが毎秒5クレジットだったのに対し、Gen-4.5は毎秒12クレジットです。単価を据え置きたい場合の受け皿が毎秒5クレジットのGen-4 Turboになります。
無料プランでGen-4.5は使えますか
使えません。料金表では無料プランの動画モデルが「Gen-4 Turbo (Image to Video)」に限定されており、Gen-4.5は all AI images and video models としてStandard以上に含まれます。無料の125クレジットは一回限りの付与で、Gen-4 Turbo換算でおよそ25秒ぶんです。Gen-4.5を試すなら月625クレジットのStandardプラン(年払い月額12ドル、月払い15ドル)が入口になります。
APIで gen3a_turbo を指定している実装はどうすればよいですか
2026年7月30日の正式なサンセットまでにモデル指定を差し替える必要があります。公式の推奨はgen4.5またはgen4_turboで、gen4_turboなら単価は毎秒5クレジットのまま変わりません。モデル一覧ガイドにはすでにGen-3系が掲載されていないため、新規実装で選ぶ理由はありません。