メタファー(metaphor)とは、「〜のようだ」「〜みたいだ」を使わずに、あるものを別のものになぞらえて言い切る比喩です。日本語では隠喩(いんゆ)または暗喩(あんゆ)と呼びます。「時は金なり」「彼はチームの心臓だ」「心が折れる」がその例です。この記事では、意味と語源、日常・ビジネス・IT用語の例文一覧、原典にもとづく種類(アリストテレスの4分類とレイコフの概念メタファー)、直喩・換喩(メトニミー)・提喩(シネクドキ)との見分け方、英語の metaphor の発音までをまとめます。
まとめ:メタファーの意味と見分け方
- メタファー=隠喩=暗喩。「〜のようだ」を使わずに、似た性質をもつ別のもので言い表す比喩。使えば直喩(シミリー)になる。
- 語源はギリシャ語の metaphora(移すこと)。meta(越えて)+pherein(運ぶ)で、意味を別の領域へ運び移す。
- 見分けるときは「似ているから言い換えたか(隠喩)」「隣り合う・関係が深いから言い換えたか(換喩)」「全体と部分・上位と下位で言い換えたか(提喩)」を問う。
- 本記事で取り上げる分類は2つ。アリストテレス『詩学』の4分類(類から種・種から類・種から種・類比)と、レイコフ&ジョンソン『レトリックと人生』の3分類(構造・方向づけ・存在)。
- 概念メタファーは、ある概念を別の概念を通して理解する思考の枠組み。「時間を使う」は、時間をお金や資源として捉える枠組みが言葉に表れた例。
- メタファーは物事の一面を照らす代わりに、ほかの面を隠す。議論を「戦い」にたとえると、協力して答えを探す面が見えなくなる。
メタファー(隠喩)の意味と語源
国語辞典の定義では、隠喩は「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、そのものの特徴を直接ほかのもので表現する方法です(デジタル大辞泉「隠喩」)。同じ項目で暗喩・メタファーが同義として挙げられており、隠喩と暗喩は呼び名が違うだけで中身は同じです。
「彼はライオンだ」なら、人とライオンに共通する勇ましさを手がかりに、人をライオンとして言い切っています。比喩だと明示しないぶん、読み手が自分で共通点を見つける余地が生まれ、余韻が残ります。
英語の metaphor はギリシャ語 metaphora(a transfer=移すこと)に由来し、その動詞 metapherein は meta(over, across)と pherein(to carry, bear)から成ります(Etymonline「metaphor」)。ある領域の言葉を別の領域へ運ぶ、という語の成り立ちが、そのまま比喩の仕組みを表しています。
「メタ認知」「メタ発言」の「メタ」も同じギリシャ語の meta から来ていますが、こちらは「一段上から見る」という意味で使われます。メタファーの meta は「向こうへ移す」の側で、メタ認知の仲間ではありません。
メタファーの具体例・例文一覧
日本語でよく使うメタファーを、場面ごとに一覧にしました。「何を何に見立てたか」と「共通点」を並べておくと、自分で例文を作るときの型としても使えます。
日常会話と感情のメタファー
| 例文 | 見立て | 共通点 |
|---|---|---|
| 足が棒になった | 疲れた足→棒 | 曲がらない・硬い |
| 心が折れる | 気力→折れる物 | 支えや強さを失う |
| 胸が締めつけられる | 苦しさ→圧迫 | 息が詰まる感覚 |
| 頭が固い | 考え方→硬い物 | 形を変えにくい |
| 怒りが爆発する | 怒り→爆発物 | ため込んだものが一気に出る |
| 彼女は職場の太陽だ | 人→太陽 | 周りを明るくする |
| ネットが炎上した | 批判の殺到→火事 | 急速に広がり消しにくい |
| 波に乗る | 好調→波 | 勢いに運ばれる |
「心が折れる」の型は、レイコフとジョンソンが THE MIND IS A BRITTLE OBJECT(心は壊れやすい物)として「He broke under cross-examination.」「His mind snapped.」などを挙げているのと同じ見立てです。英語でも日本語でも、心は「折れる・砕ける物」として語られます。
時間と人生のメタファー
| 例文 | 見立て | 共通点 |
|---|---|---|
| 時は金なり | 時間→お金 | 限りがあり使えば減る |
| 時間を無駄にする | 時間→資源 | 使い道で価値が変わる |
| 人生は旅だ | 人生→旅 | 出発点と目的地・道のりがある |
| 人生の岐路に立つ | 選択→分かれ道 | 進む方向を選ぶ |
| 人生の冬を迎える | 晩年→冬 | 一巡の終わりの時期 |
| 青春は嵐だ | 若い時期→嵐 | 激しく先が見えない |
「時は金なり」「時間を無駄にする」の2つは、レイコフとジョンソンが TIME IS MONEY の表現として「You’re wasting my time.」「How do you spend your time these days?」を挙げたものと同じ枠組みです。時間を「使う・節約する・投資する」と言える言語では、時間が資源として理解されています。
ビジネスのメタファー
| 例文 | 見立て | 共通点 |
|---|---|---|
| 新規事業は種まきの段階だ | 事業→植物 | 成果まで時間がかかる |
| 市場は戦場だ | 競争→戦い | 勝ち負けと陣地がある |
| レッドオーシャン | 競争の激しい市場→血に染まる海 | 消耗戦になる |
| 部門の壁を壊す | 組織の隔たり→壁 | 行き来を妨げる |
| 顧客との橋を架ける | 関係づくり→橋 | 離れた二者をつなぐ |
| プロジェクトが船出した | 開始→出航 | 目的地へ向けて動き出す |
ビジネスでメタファーが重宝されるのは、まだ言葉になっていない考えを共有できる形にするためです。野中郁次郎のSECIモデルでも、暗黙知を形式知に変える「表出化」の手段としてメタファーとアナロジーが挙げられています(SECIモデルとは?野中郁次郎の4つの知識変換と場(Ba)、原典の事例と批判)。
IT用語のメタファー
| 用語 | 見立て | 共通点 |
|---|---|---|
| デスクトップ | 画面→机の上 | 書類やフォルダを置く場所 |
| ゴミ箱 | 削除領域→ごみ箱 | 捨てたが取り出せる |
| ウイルス | 不正プログラム→病原体 | 自分を複製して感染を広げる |
| ファイアウォール | 通信の遮断装置→防火壁 | 危険の侵入を区画で止める |
| クラウド | ネット上の計算資源→雲 | 中身が見えず遠くにある |
| バグ | 不具合→虫 | 中に入り込んで悪さをする |
デスクトップとウイルスは、命名の経緯が一次資料に残っています。下の「ITとUIのメタファー」の章で紹介します。
メタファーの種類1:アリストテレス『詩学』の4分類
アリストテレスは『詩学』第21章(1457b)で、メタファーの定義と分類を示しています。英訳では「Metaphor is the application of an alien name by transference」、つまり本来は別のものに属する名前を移して当てはめること、と定義されます(The Internet Classics Archive『Poetics』S. H. Butcher訳)。そのうえで移し方を4つに分けています。
| 種類 | 原典の例 | 何をしているか |
|---|---|---|
| 類から種へ | There lies my ship | 「停泊する」を上位の「横たわる」で言う |
| 種から類へ | ten thousand noble deeds | 「一万」で「多数」を言う |
| 種から種へ | 青銅で命を汲み出す | 「断つ」と「汲み出す」を入れ替える |
| 類比(アナロジー) | ディオニュソスの盾 | 杯:ディオニュソス=盾:アレス から杯を言う |
類比の例では、「老年と人生の関係は、夕方と一日の関係に等しい」から、夕方を「一日の老年」、老年を「人生の夕暮れ」と呼べる、とも説明しています。日本語の「人生の黄昏」はこの型そのものです。
この分類から2つのことがわかります。1つは、古代の「メタファー」は今の隠喩より広く、上位語と下位語を入れ替える現代の提喩にあたるもの(類から種・種から類)まで含んでいたこと。この古代の分類と、後述する現代の換喩・提喩の分類は、区別して読む必要があります。もう1つは、アナロジー(類比)はメタファーの一種として扱われていたことです。「A:B=C:D」という関係の対応を使うのが類比で、現代でもたとえ話の説得力の源になっています。
メタファーの種類2:概念メタファーの3分類(レイコフ&ジョンソン)
1980年、言語学者ジョージ・レイコフと哲学者マーク・ジョンソンは『Metaphors We Live By』(University of Chicago Press)で、メタファーは言葉の飾りではなく、抽象的なことを理解するための思考の枠組みだと論じました。邦訳は渡部昇一・楠瀬淳三・下谷和幸訳『レトリックと人生』(大修館書店、1986年3月)です(CiNii Books の書誌)。この考え方を概念メタファーと呼びます。人がどう物事を知覚し理解するかという点では、認知心理学とも重なる領域です。
同書は概念メタファーを3つに分けています(構造は第1〜3章、方向づけは第4章、存在は第6章)。英語の例は原書から、日本語の例は同じ型の表現を当サイトで対応させたものです。
| 分類 | 原書の例 | 同じ型の日本語 |
|---|---|---|
| 構造のメタファー | ARGUMENT IS WAR | 議論で相手を論破する・攻め込む |
| 構造のメタファー | TIME IS MONEY | 時間を使う・節約する・浪費する |
| 方向づけのメタファー | HAPPY IS UP | 気分が上がる・落ち込む |
| 方向づけのメタファー | MORE IS UP | 売上が伸びる・物価が下がる |
| 存在のメタファー | INFLATION IS AN ENTITY | インフレと戦う・不安を抱える |
| 存在のメタファー | THE MIND IS A MACHINE | 頭が回らない・頭がさびつく |
- 構造のメタファー:ある概念を別の概念の構造で組み立てる。原書は ARGUMENT IS WAR の表現として「Your claims are indefensible.」「I demolished his argument.」を挙げます。
- 方向づけのメタファー:上下・内外・前後など空間の向きを概念に与える。原書の例は「I’m feeling up today.」で、こうした向きは身体と文化の経験に根ざしていて恣意的ではない、と説明しています。
- 存在のメタファー:形のない経験を「もの」や「入れ物」として扱う。インフレを主語にして「Inflation is lowering our standard of living.」と言えるのはこの働きです。
日本語の例を同じ枠組みで当サイトなりに読むと、「気分が沈む」は HAPPY IS UP と同じ方向づけのメタファー、「仕事でへこむ」は心を形の変わる物として扱う存在のメタファーとして捉えられます。概念メタファーは表現の背後にある理解の枠組みを指し、その表現を比喩として意識するかどうかで隠喩と区別するものではありません。
直喩・換喩(メトニミー)・提喩(シネクドキ)との違い
比喩は大きく4つに分けて説明されることが多く、メタファーと混同しやすいのは次の3つです。定義はデジタル大辞泉の各項目(直喩・換喩・提喩)にもとづきます。
| 比喩 | つなぐ関係 | 例 |
|---|---|---|
| 隠喩(メタファー) | 似ている(類似) | 彼はライオンだ |
| 直喩(シミリー) | 似ている+「ようだ」で明示 | 彼はライオンのように勇敢だ |
| 換喩(メトニミー) | 関係が深い(隣接) | 永田町の論理・ホワイトハウスの声明 |
| 提喩(シネクドキ) | 全体と部分・上位と下位 | 花見(花=桜)・お茶する |
隠喩・直喩・換喩・提喩の判別基準
- 「〜のようだ」「〜みたいだ」が付いているか。付いていれば直喩。付いていなければ次へ。
- 言い換えた二つは似ているから結びついたのか。勇ましさが共通するから人をライオンと呼ぶ、なら隠喩。
- 似てはいないが、すぐそばにある・深い関係にあるのか。政治の中心地で政界を指す「永田町」、容器で中身を指す「やかんが沸く」、作者で作品を指す「漱石を読む」は換喩。包含関係(全体と部分、上位と下位)なら提喩で、「花」で桜を、「ご飯」で食事全体を指すのがこれにあたります。
迷うのは換喩と提喩の境目です。「手を借りる(手=人の働き)」を部分で全体を表す提喩と見るか、身体と行為の隣接による換喩と見るかは、論者で分かれます。辞典も提喩を「全体と部分との関係」で定義する一方、部分と全体を換喩に含める分類もあります。試験や授業で問われたときは、使っている教科書の定義に合わせてください。
アナロジー・アレゴリーとの違い
アナロジー(類推)は、二つの物事の関係の対応を手がかりに理解や推論を進めるやり方です。「心臓は体のポンプだ」は、ポンプが水を送る関係を心臓と血液に当てはめています。前の章のとおりアリストテレスは類比をメタファーの一種に数えましたが、現代では、印象づける言い回しをメタファー、対応関係で筋道を示す説明の技法をアナロジーと呼び分けることが多くなっています。
アレゴリー(寓喩・諷喩)は、メタファーを一文ではなく話全体に広げたものです。イソップの「アリとキリギリス」は、虫の話を通して勤勉と怠惰を語っています。単語や一文で見立てるのがメタファー、物語全体を見立てに使うのがアレゴリーです。
英語の metaphor の意味・発音・使い方
英語の metaphor は、Cambridge Dictionary で「an expression, often found in literature, that describes a person or object by referring to something that is considered to have similar characteristics」と定義されています(Cambridge Dictionary「metaphor」)。似た特徴をもつ別のものを持ち出して人や物を描く表現、という意味で、日本語の隠喩と同じです。
| 語 | 品詞 | 発音(英/米) |
|---|---|---|
| metaphor | 名詞 | /ˈmet.ə.fɔːr/ / /ˈmet̬.ə.fɔːr/ |
| metaphorical | 形容詞 | /ˌmet.əˈfɒr.ɪ.kəl/ / /ˌmet̬.əˈfɔːr.ɪ.kəl/ |
| metaphorically | 副詞 | /ˌmet.əˈfɒr.ɪ.kəl.i/ / /ˌmet̬.əˈfɔːr.ɪ.kəl.i/ |
| simile | 名詞(直喩) | /ˈsɪm.ɪ.li/ / /ˈsɪm.ə.li/ |
カタカナの「メタファー」に引きずられて「ファー」を強く読みがちですが、強勢は最初の me にあります。カタカナで近づけるなら「メタフォー」です。
"Time is money" is a metaphor.(「時は金なり」はメタファーだ)Life is a journey.(人生は旅だ)He is a lion in battle.(彼は戦場の獅子だ)Metaphorically speaking, we are all in the same boat.(たとえて言えば、私たちは皆同じ船に乗っている)
ドイツ語では Metapher、イタリア語では metafora、スペイン語では metáfora と綴ります。検索で「metapher」と入れても同じ語源の言葉です。
ITとUIのメタファー:デスクトップとウイルスの由来
IT用語に比喩が多いのは、目に見えない仕組みを、すでに知っている物の扱い方で操作させるためです。その代表がデスクトップメタファーです。ゼロックスは1981年4月に「8010 Star Information System」を発表しました。開発者による論文「The Star User Interface: An Overview」は、Starの画面の特徴として「its adherence to a metaphor of a physical office」、つまり物理的なオフィスのメタファーを徹底したことを挙げ、紙・フォルダ・ファイルキャビネット・郵便箱を画面上のアイコンに置き換えたと書いています(Xerox Office System Technology(1984年、bitsavers所蔵PDF))。今のパソコンの「デスクトップ」「フォルダ」「ゴミ箱」はこの系譜にあります。
コンピュータウイルスの命名も記録が残っています。フレッド・コーエンの論文「Computer Viruses: Theory and Experiments」(1984年)によれば、彼の最初の実験用ウイルスは1983年11月3日にセキュリティのセミナーで発表する実験として考案され、「virus」という名前はレン・エーデルマン(RSA暗号の「A」)が考えたものです(Fred Cohen, Computer Viruses: Theory and Experiments)。自己複製して広がるという性質を、病原体に見立てた命名でした。
ただし、UIのメタファーは見立て元を知っている人にしか効きません。フロッピーディスクを使った経験がない人には、その形と保存操作の関係が見立てとして伝わらない場合があります。見立て元が古びれば、メタファーは手がかりではなく、覚えるしかない記号になるわけです。画面の要素が「押せる」「動かせる」と伝わるかはアフォーダンスとは?ギブソンの原義とノーマンのシグニファイアとの違いで扱っている論点で、業務システムの画面に置き換えるとUI/UXとは?UIとUXの違いとUIデザインで使う数値基準の話になります。業務画面の操作をどの見立てで設計するかから相談したい場合は、UI/UXデザインの支援サービスで承っています。
メタファーの作り方と使うときの注意点
メタファー作成の4手順
以下は、当サイトが例文を作るときの手順として整理したものです。
- 伝えたい対象と、伝えたい性質を1つに絞る。「新規事業」の「成果が出るまで時間がかかる」点、のように。
- その性質をもつ、相手がよく知っている物を探す。植物、天気、スポーツ、料理、旅は多くの人が経験を共有しています。
- 「AはBだ」と言い切る。「新規事業は種まきだ」。「新規事業は種まきのようだ」とすれば直喩になり、たとえであることを明示できます。
- Bから連想される、伝えたくない性質を確かめる。種まきなら「芽が出ないこともある」も連想されます。それが都合の悪い含みなら、別の見立てに替えます。
同じ内容でも見立てで受け取り方が変わる点は、フレーミング効果とは?3類型と再現性データ・アジア病問題の具体例とも関係する論点です。
メタファーが隠すものへの注意
レイコフとジョンソンは、ある概念を別の概念で理解すると、その概念のほかの面が必ず隠れると指摘しました。原書は、議論を戦いとして捉えると、相手を攻撃することに集中するあまり、協力的な面が見えなくなる例を挙げています。
職場で「市場は戦場だ」を合言葉にすると、顧客は「奪い合う陣地」に見え、顧客と一緒に価値を作るという発想が出にくくなります。チームの方針をメタファーで示すときは、そのメタファーで見えなくなるものを一度書き出してから使うのが安全です。
メタファーの混用・不適切な題材・文化差
- 一文に別系統の見立てを混ぜる:「この船は軌道に乗り、いまや離陸寸前だ」のように船・鉄道・飛行機が混ざると、どの絵も浮かばなくなります。
- 病気・戦争・災害を軽く使う:「がんのような部署」は当事者を傷つけます。社外向けの文章では避けます。
- 文化差を無視する:日本語で「狸」は人をだますずる賢さを連想させますが、外国語の文脈では同じ含みで伝わるとは限りません。翻訳される文書や海外向けの資料では、直喩か説明的な表現に替えます。
- 説明の代わりにしてしまう:メタファーは理解の入口で、仕様や数字の代わりにはなりません。「サーバーは厨房だ」と説明したあとに、実際の処理能力を数値で示します。
よくある質問
メタファーを日本語で言うと?
隠喩(いんゆ)または暗喩(あんゆ)です。どちらも同じ意味で、「〜のようだ」を使わずに別のもので言い表す比喩を指します。「ようだ」を使うものは直喩(明喩)と呼んで区別します。
「隠喩」の言い換えは?
暗喩、メタファー、隠喩法が同じ意味で使われます。比喩全体を指す言葉ではないので、直喩や換喩まで含めて言いたいときは「比喩」「たとえ」を使います。
メタファーの簡単な例文は?
「時は金なり」「人生は旅だ」「彼女は職場の太陽だ」「心が折れる」「足が棒になる」が身近な例です。IT用語の「デスクトップ」「ウイルス」もメタファーから生まれた言葉です。
メタファーとメタは関係ありますか?
どちらもギリシャ語の meta から来ていますが、意味が違います。メタファーの meta は「向こうへ移す」で、「メタ認知」「メタ発言」のメタは「一段上から見る」の意味で使われます。メタファーは「メタ」の一種ではありません。
メタファーとアナロジーの違いは?
メタファーは似た性質で言い換えて印象づける表現、アナロジーは「A:B=C:D」という関係の対応を使って理解や推論を進める方法です。アリストテレスは類比をメタファーの一種に数えていましたが、現代では表現技法と推論の方法として分けて扱うのが一般的です。