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CursorとObsidianを連携する方法|Vault直開き・MCP・CLIの設定手順【2026年10月】

CursorとObsidianを連携する方法|Vault直開き・MCP・CLIの設定手順【2026年10月】

CursorとObsidianの連携は、ObsidianのVault(保管庫)フォルダをCursorで開くだけで始められます。Vaultの中身はプレーンなMarkdownファイルなので、専用プラグインなしでCursorのAgentが読み書きできます。ただし、Vault直開きだけではObsidianのバックリンク一覧やタグ集計を直接取得できず、ファイル名を変えると[[リンク]]が切れることもあります。この記事では、Vault直開き・Local REST APIの内蔵MCPサーバー・Obsidian CLIの3経路を比べ、設定ファイルの書き方と事故の防ぎ方を、2026年10月時点の公式ドキュメント・リリースノート・ソースコードで確認した内容でまとめます。

まとめ:Cursor×Obsidian連携の3経路と選び方の要点

  • 最初はVault直開きで足ります。Cursorの「File → Open Folder」でVaultを選ぶだけで、ノートの要約・下書き作成・横断検索ができます。
  • Vaultを開いたら、.cursorignoreで.obsidian/を外し、AGENTS.mdに「Wikilinkを保つ・ファイル名を変えない・.obsidian/に書き込まない」と書いておきます。
  • Cursorは既定で*.pdfや*.pngを読み込み対象から外します。Vaultに入れたPDFや画像は、@メンションやAgentのファイル参照の対象になりません(ターミナルやMCP経由の読み取りは別扱い)。
  • バックリンク・タグ一覧・Obsidianの検索をAIに使わせたいなら、Local REST API(4.0.0以降は内蔵MCPサーバー付き)を.cursor/mcp.jsonでつなぎます。5.3.1以前には設定フォルダ経由で任意のコードを実行される脆弱性があるため、5.4.0以降を使います。
  • ノートの移動・改名は、Obsidian CLIのobsidian moveかMCPのvault_moveで行い、内部リンクの自動更新設定が有効かも確認します。

CursorとObsidianがつながる仕組みと3つの連携経路

Obsidianの公式ヘルプは、Vaultを「ローカルファイルシステム上のフォルダ(サブフォルダを含む)」と定義しています。ノートはMarkdown形式のプレーンテキストで、他のエディタで編集しても、Obsidianが外部の変更を自動で取り込んで表示を更新します。Cursorで保存した変更は通常Obsidianにも反映されます。反映されない場合は、同じVaultを開いているかや同期状態を確認します。

Vault固有の設定(ホットキー、テーマ、コミュニティプラグイン)は、Vault直下の.obsidianフォルダに保存されます。CursorのAgentが読む必要のないフォルダなので、後述の手順で除外します。

連携の経路は次の3つです。どれか1つを選ぶものではなく、Vault直開きを土台にして、足りない機能をMCPかCLIで足す形になります。

経路 必要なもの Obsidianの起動 AIが触れる範囲
Vault直開き Cursorだけ 不要 .mdファイルの本文
Local REST APIのMCP プラグイン+mcp.json 必要 タグ・検索・コマンド・見出し単位の編集
Obsidian CLI Obsidian 1.12以降のインストーラー 必要(未起動なら起動) 検索・バックリンク・未解決リンク・移動

2026年10月24日時点のObsidianデスクトップ版の最新は1.14.5(10月22日公開・obsidian-releases)です。コードを書く作業とノートの作業を同じ画面で行いたい人にはCursorが向きます。ターミナル中心で動かしたいならClaude Codeという選択肢もあり、そちらはClaude CodeとObsidianの連携方法|Vault直結・MCP・公式CLI・Claudianの設定手順【2026年10月】で扱っています。

Vault直開きの設定手順と最初に置く3つのファイル

CursorでVaultを開く手順

  1. Vaultを作ったときに指定したフォルダの場所を確認します。分からなければ、Obsidian左下のVault名から開くVaultの切り替え画面に保存場所が表示されます。
  2. Cursorを起動し、「File → Open Folder」でそのフォルダを選びます。
  3. Agentのチャットを開き、「projects/配下の議事録から未決事項を一覧にして」のように、フォルダを指定して依頼します。

個別のノートを確実に読ませたいときは、チャットで@ノート名.mdと指定します。Obsidian側は開いたままでかまいません。

Obsidianから1操作でCursorを開くコミュニティプラグインもあります。「Cursor Bridge」は公式のプラグイン一覧に載っていますが、リポジトリの最終更新は2025年2月で、ライセンスはAGPL-3.0です。CursorをPATHに通す前提で、できることはノートやフォルダをCursorで開くところまでです。AIの機能を足すものではないので、なくても連携の中身は変わりません。毎回ノートからCursorへ移る人だけ、2026年3月まで更新がある「Open in Cursor」(MIT・カーソル位置へジャンプ)と比べて選んでください。

.cursorignoreによる設定フォルダ・非公開ノートの除外

Cursorのドキュメントによると、プロジェクト直下の.cursorignoreに書いたパスは、AgentとTabが読むコード、@メンションの参照から外れます。書式は.gitignoreと同じで、.gitignoreの対象も既定で外れます。Vaultでは次の3つを通常のAI参照から除外します。ただし、Agentのターミナル操作やMCPサーバーのツールには、この除外設定は効きません。

# Obsidianの設定・ゴミ箱
.obsidian/
.trash/
# AIに読ませないノート
private/

ここで注意したいのが、Cursorの既定の除外リストです。*.pdf、*.png、*.jpg、*.csv、*.doc、*.xlsxなどが最初から除外されています。Vaultに保存した論文PDFやスクリーンショットは、何も設定しなくてもAgentの通常のファイル参照から外れます。「CursorでPDFを読み込めない」ときは、既定除外に加え、使う読み取りツールのPDF対応や、スキャンPDFにOCRが必要かも確認します。PDFの内容をAIに使わせたいなら、Markdownに変換してVaultへ置くのが確実です。変換の手順はDoclingとは?PDFをMarkdown化してRAGに載せる実装手順と採用判断にまとめています。

AGENTS.mdによるObsidian記法の編集ルール

Cursorは、プロジェクト直下のAGENTS.mdをエージェントへの指示として読み込みます。ルールのドキュメントによるとサブフォルダに置いたAGENTS.mdも読まれ、そのフォルダ以下のファイルを扱うときに適用されます。Vault全体のルールは直下に、journal/だけの書式(日付の見出しなど)はjournal/AGENTS.mdに分けられます。.cursor/rulesの.mdcファイルでも書けますが、Vault用途ならフロントマターの要らないAGENTS.mdで十分です。

# Vaultの編集ルール
- ノート間のリンクは [[ノート名]] 形式で書く。Markdownリンクに変換しない
- 先頭のYAMLフロントマター(---で囲んだ部分)は削除・並べ替えしない
- ファイル名の変更と移動はしない。必要なら提案だけする
- .obsidian/ 配下のファイルは読まない・書かない
- 新しいノートは 00_inbox/ に作る
- 日付は YYYY-MM-DD で書く

Obsidianは既定でWikilink形式([[ノート名]])のリンクを生成します。設定の「Files and links」で「Use [[Wikilinks]]」をオフにするとMarkdownリンクに切り替わるので、Vaultの方式に合わせてルールの1行目を書き換えてください。.cursor/rulesとの使い分けは.cursorrulesとは?非推奨の現状と.cursor/rules(.mdc)への移行・書き方【2026年10月】で解説しています。

Gitによる編集前の履歴保存と復元

Agentに複数ノートを書き換えさせる前に、Vaultでgit initを実行し、管理対象のノートをステージして初回コミットまで済ませておくと、その時点との差分確認と復元ができます。Obsidianの公式ヘルプは、.obsidian/workspace.jsonと.obsidian/workspaces.jsonがファイルを開くたびに更新されるため、Gitで管理するなら.gitignoreに入れるよう勧めています。

.obsidian/workspace.json
.obsidian/workspaces.json
.trash/

Agentの編集後は、Cursorのソース管理パネルで差分を見てからコミットします。差分に.obsidian/plugins/配下の変更が混ざっていたら、内容を確かめるまでコミットもObsidianの再起動もしません(理由は後述の脆弱性の章で説明します)。

Local REST APIのMCPサーバーをCursorにつなぐ手順

コミュニティプラグイン「Local REST API with MCP」(coddingtonbear/obsidian-local-rest-api、MITライセンス)は、4.0.0(2026年5月15日)でStreamable HTTPのMCPサーバーを内蔵しました。最新は2026年10月17日公開の5.5.2で、Obsidian 1.13.1以上とデスクトップ版が必要です(リリース一覧とmanifest.jsonで確認できます)。READMEには「サードパーティ製のObsidian向けMCPサーバーはもう必要ない」と書かれており、Obsidianの中で動くため、開いているファイルやタグの集計といった実行中のデータに直接アクセスできます。

プラグインの導入とAPIキーの取得

  1. Obsidianの「設定 → コミュニティプラグイン」で「Local REST API with MCP」を検索し、インストールして有効化します。導入済みなら、版が5.4.0以上かを確認して更新します。
  2. 「設定 → Local REST API」を開き、表示されるAPIキーを控えます。
  3. APIキーは、Cursorが起動時に読み込めるシェルプロファイルまたはシステム環境変数のOBSIDIAN_API_KEYに設定し、Cursorを再起動します(mcp.jsonにキーを直書きしないため)。

.cursor/mcp.jsonの書き方

Vault専用にするならVault直下の.cursor/mcp.json、どのプロジェクトからも使うならホームの~/.cursor/mcp.jsonに書きます。CursorのMCPドキュメントによると、urlやheadersの値に書いた${env:NAME}は環境変数に展開されるので、キーはファイルに残りません。HTTP接続のサーバーではenvFileが使えない点も同じページに書かれています。

{
  "mcpServers": {
    "obsidian": {
      "url": "https://127.0.0.1:27124/mcp/",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer ${env:OBSIDIAN_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

MCPサーバーはObsidianの中で動くので、Obsidianを閉じると接続できません。Cursorの設定画面でサーバーが赤表示になったら、まずObsidianが起動しているかを確認します。

自己署名証明書とHTTP接続の選び方

既定の接続先https://127.0.0.1:27124/mcp/は、プラグインが初回起動時に生成した認証局の証明書で動いています。この認証局を信頼させないと、TLSエラーで接続できません。認証局の証明書はhttps://127.0.0.1:27124/obsidian-local-rest-api.crtから取得でき、127.0.0.1・localhostと設定したホスト名しか証明できないよう名前制約が付いています。OSのキーチェーンや証明書ストアに登録するのが第一候補です。

証明書を登録できない環境では、「設定 → Local REST API → Enable HTTP server」をオンにしてhttp://127.0.0.1:27123/mcp/へつなぐ方法もあります。通信が暗号化されないため、READMEは自分が管理するマシンとネットワークでだけ使うよう注意しています。

MCPで使える主なツール

5.5.2のソースコード(src/mcpHandler.ts)では、MCPのツールは常時17個で、署名付きURLの設定をオンにするとURL発行系の3個が加わって20個になります。Vault直開きとの差が出るのは次のツールです。

ツール できること
search_simple Obsidian内蔵検索での全文検索
search_query フロントマター・タグ・パスでの条件検索
tag_list Vault全体のタグと使用数
vault_read 本文とリンク・バックリンク・未解決リンク
vault_patch 見出し・ブロック・フロントマター項目だけを編集
vault_move 移動・改名(内部リンクも更新)
active_file_get_path Obsidianで開いているノートのパス
command_execute Obsidianのコマンドを実行

search_queryの条件はJsonLogic形式で書きます。search_simpleは5.5.0から、MCP経由では既定で上位20ファイル・1ファイル10件までに絞られます。5.5.0のリリースノートには、よくある単語を含む検索1回で9ファイルから3,159件、約1.4MBのJSONが返った報告がきっかけと書かれています。全件が必要なときはmaxResultsとmaxMatchesPerFileを大きくして渡します。

Obsidian CLIをCursorのターミナルから使う手順

ObsidianにはGUIの操作をコマンドラインから実行できる公式CLIがあります。利用には1.12のインストーラー(1.12.7以降)が必要で、「設定 → 一般 → Command line interface」を有効にし、表示される案内に従って登録します。CursorのAgentはターミナルでコマンドを実行できるので、MCPを設定しなくても、CLI経由でObsidianの検索やリンク情報を使わせられます。

# 行番号付きで全文検索(grep形式で返る)
obsidian search:context query="API設計" path=projects limit=20

# あるノートへのバックリンクを件数付きで一覧
obsidian backlinks file="API設計方針" counts

# リンク先が存在しない[[リンク]]と、どこからも参照されないノート
obsidian unresolved verbose
obsidian orphans

# 移動(内部リンクの自動更新がオンなら参照元も書き換わる)
obsidian move file="下書きA" to=archive/

CLIはObsidian本体が起動していることが前提で、起動していなければ最初のコマンドでObsidianが立ち上がります。複数のVaultを使っている場合は、obsidian vault="仕事" search query="見積"のようにvault=を最初の引数に置きます。AGENTS.mdに「ノートの移動はobsidian moveを使う」と書いておくと、Agentがファイルを直接リネームするのを避けられます。

AIでノートを整理・執筆するワークフロー

リサーチノートから下書きを作る流れ

Obsidianに集めたメモを記事や報告書にする場合は、Cursorに分類・構成案・下書きの作成を順に依頼できます。次の順に依頼すると、根拠のないAIの補完を減らせます。

  1. 対象フォルダを指定して「論点ごとにメモを分類し、各論点の出典ノート名を付けて」と依頼する。
  2. 分類結果を見て不要な論点を削ってから、「この構成で下書きを00_inbox/に新規作成し、各段落に根拠ノートを[[リンク]]で残して」と依頼する。
  3. 下書きをObsidianで開き、バックリンクとグラフビューで根拠ノートとのつながりを確認する。

2の段階で根拠ノートへのリンクを残させると、確認先をたどれます。ただし、リンクがある段落にも根拠のない記述が混ざり得るため、各段落の内容と参照先を照合します。

タグ・リンク整理をAIに任せる範囲

タグの表記ゆれ(#apiと#APIなど)の統一や、関連しそうなノート同士へのリンク追加は、AIに提案させる価値があります。ただし一括で書き換えさせるのではなく、「変更案を表で出して」と先に一覧化させ、承認したものだけ適用させます。MCPをつないでいればtag_listでタグの使用数を取得し、その集計結果を統合案の判断材料にできます。CLIならobsidian tags countsで同じ集計が取れます。

フォルダ構成やテーマなどObsidian自体の見た目の整え方は、Obsidianカスタマイズ完全ガイド|テーマ・外観設定・CSSスニペット【1.14対応】を参照してください。

Obsidian×Cursor連携で起きやすい5つの失敗と回避策

Cursor側のリネームによる[[リンク]]切れ

Obsidianには「ファイル名を変えたら内部リンクを自動更新する」設定がありますが、これはObsidianがリネームを実行したときの処理です。CursorのエクスプローラーやAgentがファイルを直接リネームすると、この処理を通らず、参照元の[[旧ノート名]]が残る恐れがあります。移動・改名はObsidian本体、CLIのobsidian move、MCPのvault_moveのいずれかで行います(vault_moveはソースコードの説明に「内部リンクを更新する」と明記)。作業後にobsidian unresolvedを実行し、未解決リンクが増えていないかを確認するのが確実です。

.cursorignoreの適用範囲とMCP・ターミナル経由のアクセス

Cursorの公式ドキュメントは、Agentが使うターミナルとMCPサーバーのツールは.cursorignoreの制御を受けないと明記しています。private/を.cursorignoreに入れても、MCPのvault_readやcatコマンドなら読めてしまいます。AIに渡せないノートは別のVaultに分け、Agentの実行環境やMCPの接続先からアクセスできないよう、ファイル権限や実行環境も分けてください。AIに渡したノートを学習に使われたくない場合は、Cursorの設定(General)でPrivacy Modeを有効にします。CursorのPrivacy Modeの説明では、有効時はCursorとモデル提供者のどちらも学習に使わないとしています。

テキスト書き戻しによる添付ファイルの破損

画像やPDFをテキストとして読み、そのまま書き戻すと添付ファイルが壊れます。Local REST APIのMCPはこの事故を防ぐため、vault_readはUTF-8として不正なファイルを拒否し(バイナリはvault_read_binaryで読む)、テキスト用の書き込みツールは画像・音声・動画・PDF・アーカイブの拡張子を拒否します。Vault直開きのAgentにはこの防御がありません。添付フォルダを.cursorignoreに入れても、ターミナル経由の書き込みまでは止まらないため、Agentが実行するコマンドを承認前に確認し、編集前のコミットを残しておきます。

Obsidianでの編集・同期とAIの書き込みの衝突

Obsidianで開いて編集中のノートを、CursorのAgentが同時に書き換えると、後から保存した側が前の変更を消すことがあります。Obsidian SyncやiCloudで別の端末からも同じノートを編集していると、衝突の機会はさらに増えます。AIに一括編集させる間は、対象のノートをObsidianで編集しないのが基本です。

MCP経由なら、5.5.0(2026年10月17日)で入った条件付き書き込みが使えます。vault_readが返すversionを、vault_writeやvault_patchのifMatchに渡すと、読んだ後に誰かがファイルを変えていた場合は書き込まずに失敗します。リリースノートによると、Obsidianのエディタや同期プラグインによる変更もファイルの版を変えるため、この確認で検出されます。AGENTS.mdに「MCPで書き込むときは直前に読んだversionをifMatchに渡す」と書いておくと、Agentがこの手順を踏みやすくなります。

Local REST APIの旧検索・PATCH手順との互換性

Local REST APIは4.0.0でDataviewのDQLによる検索を削除し、PATCHのヘッダー名もApply-If-Content-PreexistsからReject-If-Content-Preexistsへ変えました。DQLを送る手順や旧ヘッダーを使うスクリプトは、現行版では期待どおりに動きません。検索はJsonLogicのsearch_queryに書き換えます。

サードパーティ製のMCPサーバー(MarkusPfundstein/mcp-obsidian)は2026年8月20日の0.2.3が最新です。中身はLocal REST APIを呼ぶ中継で、ツールは7個です。内蔵MCPなら別プロセスの起動が要らず、ツールも多いので、新しく設定するなら内蔵MCPを選びます。

AIに渡すAPIキーと.obsidianフォルダを守る設定

Local REST API 5.3.1以前には、APIキーを持つクライアントがVaultの設定フォルダ(.obsidian)に書き込める問題がありました。GitHubのセキュリティアドバイザリ GHSA-66m9-r757-qvq7(深刻度High・2026年10月6日公開)によると、.obsidian/plugins/にプラグインを書き込んで有効にすると、Obsidianがそのmain.jsをユーザー権限で実行します。アドバイザリが主なリスクに挙げているのは、ノートやWebページに仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)をAIが読み、そのまま書き込んでしまう経路です。

5.4.0(2026年10月6日)からは、REST・MCP・署名付きURLのどれからも設定フォルダに触れない状態が既定になり、APIキーの総当たりにも回数制限が付きました。Cursorから使うときは、次の3点を守ります。

  1. プラグインを5.4.0以上に更新する(設定画面かコミュニティプラグインの一覧で版を確認)。
  2. 詳細設定の「Allow access to the configuration directory」はオンにしない。プラグインや設定をAPIで管理したい場合だけの設定で、オンにすると5.3.1以前と同じ状態に戻ります。
  3. Vault直開きのAgentもファイルとして.obsidian/plugins/に書けるので、AGENTS.mdで禁止し、コミット前の差分に設定フォルダの変更が無いかを見る。

3はプラグインの更新では防げません。Webクリップや受信メールを取り込んだノートをAgentに読ませる運用では、Agentのターミナル実行を自動承認にしない設定とあわせて考えてください。

Obsidian AI連携の選択肢:Cursor・Claude Code・Obsidian内プラグイン

Cursor以外も比較する場合は、エディタ・ターミナル・Obsidian内のどこで作業したいかを基準に選べます。

方法 作業する場所 向く人
Cursor エディタ(GUI) コードとノートを同じ画面で扱う
Claude Code ターミナル CLI中心・自動化まで組みたい
Smart Composer Obsidian内 ノートを文脈に渡して編集案を適用
Copilot(logancyang) Obsidian内 Claude CodeやCodexをVault内で動かす
Smart Connections Obsidian内 関連ノート探しをObsidianで完結

Smart Composer(glowingjade/obsidian-smart-composer・MIT)は、ノートを@で指定してチャットに渡し、AIの編集案をワンクリックで適用する、Obsidian内でCursorに近い操作を目指したプラグインです。ただし最新リリースは2026年1月26日の1.2.9で、それ以降の公開はありません。Copilot(logancyang/obsidian-copilot)は、公式のプラグイン一覧の説明が「Claude Code、Codex、OpenCodeなどのAIエージェントをVault内で動かす」に変わっています。

複数ノートを編集した後、Gitの差分をエディタ内で確認してコミットしたい場合はCursorを選びます。CursorとClaude Codeの役割の違いはCursorとClaude Codeの違い|料金・併用設定と拡張機能の入れ方【2026年10月】で整理しています。Google AntigravityのようなほかのAIエディタでも、Vault直開きとMCPの考え方は同じです。CursorとAntigravityの比較はCursorとAntigravityの違いを比較|料金・商用利用・どっちを選ぶかを参照してください。

ZapierやMakeでObsidianに連携したい場合は注意が必要です。2026年10月24日に確認したところ、zapier.com/apps/obsidian/integrationsは404を返し(同じ条件でNotionのページは表示)、Zapierの対応アプリとしてObsidianは見当たりませんでした。Obsidianはローカルアプリなので、クラウドの自動化サービスからはDropboxなどの同期フォルダにMarkdownファイルを置く形でつなぐのが現実的です。業務システム側の連携まで含めて設計するなら、iPaaS導入支援(Zapier/Make/Workato/Yoom)でも相談を受けています。

Obsidianと似た用途のツールと比べたい場合はLogseqとは?料金・使い方・Obsidianとの違いとDB版・OG版の選び方【2026年10月】を、ローカルLLMで知識ベースを組む構成はPersonal Knowledge Base(PKB)とは?パーソナルナレッジベースの定義とローカルLLMで組む手順【2026年10月】を参照してください。

よくある質問

CursorとObsidianの連携に専用プラグインは必要ですか?

基本の連携には不要です。Vaultフォルダを「File → Open Folder」で開けば、Cursorはノートを読み書きできます。タグ一覧やObsidianの検索をAIに使わせたいときだけ、Local REST APIプラグイン(5.4.0以上)を入れてMCPでつなぎます。Cursor Bridgeはノートを開く操作を短くするだけのプラグインです。

CursorとObsidianは無料で連携できますか?

できます。Obsidianは2025年2月20日から商用ライセンスが任意になり、会社の業務でも無料で使えます。Cursorは2026年10月に新規契約向けのThe X Subscriptionを導入しました。既存の旧プランは継続でき、移行は任意です。新体系では、無料のFreeプランでもCursorのモデル(GrokとComposer)でAgent・Chat・Tabを使用量の上限付きで使えます。有料プランは月8米ドル(月払い・税別)のPlusからで、プランの違いはCursor Proとは|料金月20ドルの旧プランと新Premiumの違い・無料版・できること【2026年10月】で解説しています。

スマホのObsidianでもCursorと連携できますか?

スマホのObsidianとCursorを直接つなぐ方法はありません。Local REST APIもデスクトップ版専用です。ただし、Cursor for iOS(iOS 26以降)のRemote Controlを使うと、PCのCursorで動かしているAgentに、Vaultのファイルを読み書きさせたままiPhoneから指示を出せます。有料プランとPC側の3.9.8以降が必要なベータ機能で、PCは起動したままにしておきます(Cursor for iOSのヘルプ)。Android版アプリはまだありません。

Vaultが大きいとCursorの動作は重くなりますか?

Cursorの公式ドキュメントは、大きなプロジェクトでは無関係な部分を.cursorignoreで外すとファイル探索の精度が上がると説明しています。PDFや画像は既定で除外済みなので、Vaultで追加して外すのは古いノートを置いたアーカイブ用フォルダが中心です。

Cursorの最新版でも同じ手順で連携できますか?

Vaultを開く方法、.cursorignore、AGENTS.md、.cursor/mcp.jsonの仕組みは2026年10月時点の公式ドキュメントで確認したものです。Cursorは更新が頻繁なので、版ごとの変更点はCursorの最新バージョンは3.18系|バージョン確認とアップデート・更新頻度の実際で確認してください。

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