Logseqとは?料金・使い方・Obsidianとの違いを解説【2026年・DB版対応】
Logseq(ログシーク)は、無料で使えるオープンソースのアウトライナー型ノートアプリです。データを自分の端末に保存するローカルファースト設計で、Markdownの箇条書きと双方向リンクを組み合わせ、メモを「つながった知識」として育てられます。2026年にはMarkdown版(Logseq OG)と新しいデータベース版(DB版)の2つに分かれ、選び方が変わりました。この記事では、料金、インストールと基本的な使い方、ObsidianやNotionとの違い、そしてDB版とOG版のどちらを使うべきかを、公式情報にもとづいて整理します。
まとめ:Logseqの要点
先に結論を示します。
- Logseqは無料・オープンソースのローカルファーストなアウトライナー。対応OSはWindows・macOS・Linux・iOS・Android。
- すべての機能は無料で使える。有料のLogseq Sync(Backers $5/月、Sponsors $15/月)は複数端末の同期と開発支援のためで、機能制限の解除ではない。
- 強みは双方向リンクとグラフビュー、毎日のメモを起点にするデイリーノート、Markdownでデータを持てる点。
- Obsidianが「自由なMarkdownノート」なら、Logseqは「箇条書き(アウトライン)前提のノート」。タスク管理や日々の記録を構造化したい人に向く。
- 2026年にMarkdown版「Logseq OG」と新「DB版」に分裂。DB版はリアルタイム同期(RTC)と新モバイルアプリを備えるが、本記事執筆時点ではベータ。安定運用ならOG版が無難。
以下で、料金・使い方・他ツールとの違い・2つの版の選び方を順に見ていきます。
Logseqとは|ローカルファーストなアウトライナーの仕組み
Logseqは2018年に始まったオープンソースプロジェクトで、開発はGitHub上で公開されています。中心にあるのは「箇条書きの一行=1ブロック」という考え方で、ふつうのノートアプリのように段落を書くのではなく、項目をインデントして階層化していきます。この形式により、思考の整理やタスクの分解がそのままノート構造になります。
アウトライナー形式とブロック単位の編集
アウトライナーとは、箇条書きを階層的に折りたたみ・展開できるノート形式です。Logseqでは各行(ブロック)をドラッグ&ドロップやキーボードで自由に並べ替えられ、不要な階層は折りたたんで隠せます。長い文章を書くより、論点を1行ずつ積み上げて整理したい場面に向きます。
ローカルファースト設計とデータの持ち方
Logseqはデータを自分の端末のフォルダに保存します(OG版はMarkdownファイル、DB版は専用データベース)。クラウドのサーバーに預けないため、オフラインでも全機能が使え、サービス終了でノートを失う心配がありません。OG版なら中身は素のMarkdownなので、他のエディタやGitでもそのまま扱えます。この保管層の選び方が後々の乗り換えコストを決める理由は、Personal Knowledge Base(PKB)とは?ローカルLLMで組む5層構成と実装判断のstorage層の項で解説しています。
双方向リンクとグラフビュー
ノート同士を[[ページ名]]でリンクすると、リンク先のページに「どこから参照されているか」が自動でたまります(バックリンク)。この双方向リンクをネットワーク図にしたのがグラフビューで、関連の濃いノードを視覚的に把握できます。日付・人名・テーマをページ化してリンクでつなぐと、あとから情報をたどりやすくなります。
Logseqの料金|無料で使える範囲とLogseq Sync
Logseq本体は無料・オープンソースで、機能を有料プランの裏に隠す作りにはなっていません。つまり、双方向リンクもプラグインもPDF注釈も、無料のまま使えます。
有料なのは公式の同期サービス「Logseq Sync」だけです。料金は支援額に応じて2段階あり、いずれも払う対象は「複数端末をまたぐ同期の手間」と「開発の支援」であって、機能のロック解除ではありません。
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| 無料 | 無料 | 全機能・ローカル保存。同期はiCloud/Git等を自前で |
| Logseq Sync(Backers) | $5(約850円) | 公式同期。開発支援を兼ねる |
| Logseq Sync(Sponsors) | $15(約2,500円) | 同期+手厚い開発支援 |
同期は有料のLogseq Syncを使わなくても、DropboxやiCloud、GitなどでノートフォルダをまたいでもよいというのがOG版の利点です。費用をかけたくない個人利用なら、無料+クラウドストレージ同期で十分に運用できます。
Logseqの使い方|インストールから基本操作まで
導入は公式サイトからインストーラーをダウンロードするだけです。Windows・macOS・Linuxのデスクトップに加え、iOS・Androidのモバイルアプリも提供されています。初回起動でノートを保存するローカルフォルダ(グラフ)を指定すれば使い始められます。
初期設定と日本語化
Logseqは多言語に対応しており、設定の「General」から表示言語を日本語に切り替えられます。あわせてテーマやショートカットを調整し、よく使うブロックはテンプレート化しておくと、毎日の入力が速くなります。
デイリーノートとタスク管理
起動するとその日の日付のページ(デイリーノート)が自動で開きます。ここに思いついたメモやタスクを書き、関連ページへリンクするのが基本の流れです。行頭にTODOやDOINGと書くとタスクになり、クリックでDONEへ状態を変えられます。期限や担当はプロパティで付与します。
クエリで未完了タスクを集める
散らばったタスクは、クエリで条件を指定して1か所に集約できます。たとえば未完了タスクの一覧は次のように書きます。
{{query (task TODO DOING)}}
タグやページを条件に加えれば、「特定プロジェクトの未完了だけ」といった絞り込みも可能です。デイリーノートに散らしたタスクを、プロジェクトページのクエリで自動集計する使い方が定番です。
LogseqとObsidian・Notionの違い|どれを選ぶか
同じ知識管理ツールでも、設計思想で向き不向きが分かれます。要点を表で整理します。
| 観点 | Logseq | Obsidian | Notion |
|---|---|---|---|
| 基本形式 | アウトライナー(箇条書き) | 自由なMarkdown | ブロック型ページ/DB |
| データ保存 | ローカル | ローカル | クラウド |
| オフライン | 完全対応 | 完全対応 | 限定的 |
| 料金 | 無料(同期のみ有料) | 個人無料(同期/公開は有料) | 無料枠+有料 |
結論から言うと、毎日のメモとタスクを箇条書きで構造化し、リンクで知識をつなぎたい人にはLogseqが向きます。一方、長文の文章を自由に書きたい、あるいは既存のMarkdown資産を活かしたいならObsidianが扱いやすく、チームでのドキュメント共有やデータベース運用が主目的ならNotionが適します。「どれが上か」ではなく作業スタイルで選ぶのが妥当です。なお、Obsidian側の使い込み方はObsidianをもっと便利に!おすすめのカスタマイズ設定集やObsidianとCursorを連携して効率的に情報整理と文章生成を行う方法で具体的に解説しています。
DB版とOG版(Markdown版)の違い|2026年の選び方
2026年、LogseqはMarkdownベースの従来版を「Logseq OG」、新しいデータベース版を「Logseq」として2つのアプリに分けました。乗り換え前に、両者の違いと現状を押さえておく必要があります。
DB版は内部をMarkdownファイルから専用データベースに置き換え、プロパティやクエリをより高速・厳密に扱えるよう再設計されました。あわせて、複数端末をリアルタイムに同期・共同編集できるRTCと、新しいモバイルアプリ(iOSが先行、Androidは準備中)が用意されています。公式は2026年央のリリースを目標に開発を進めてきましたが、本記事執筆時点(2026年6月)でもDB版はベータ段階で、正式版には至っていません。最新の提供状況は公式リポジトリで確認してください。
判断の目安はこうです。安定して毎日使いたい、Markdownのまま他ツールやGitでも扱いたいなら、いまはOG版を選ぶのが無難です。新しいプロパティ機能やリアルタイム共同編集を試したい場合はDB版を別グラフで試用し、本番運用は正式リリースを待つのが安全です。OG版とDB版はデータ形式が異なるため、移行時は変換が必要になる点にも注意してください。
よくある質問(FAQ)
Logseqは無料で使えますか?
はい。Logseq本体は無料・オープンソースで、双方向リンクやプラグイン、PDF注釈を含む全機能を無料で使えます。有料なのは公式同期サービス「Logseq Sync」(Backers $5/月、Sponsors $15/月)だけで、これは機能解除ではなく同期と開発支援のための課金です。無料でも、iCloudやDropbox、Gitで自前同期できます。
Logseqは日本語で使えますか?
使えます。Logseqは多言語対応で、設定の言語項目から表示を日本語に切り替えられます。ノート自体はもちろん日本語で入力でき、タグやページ名にも日本語を使えます。
LogseqとObsidianはどちらが良いですか?
作業スタイル次第です。箇条書きで思考やタスクを階層化し、デイリーノートを起点に運用したいならLogseq。長文を自由に書く、または既存のMarkdownファイルを活かしたいならObsidianが向きます。どちらもローカル保存・オフライン対応で、データの所有権を自分で持てる点は共通です。
DB版とOG版(Markdown版)はどちらを使うべきですか?
2026年6月時点では、安定運用ならMarkdownのOG版が無難です。DB版はリアルタイム同期や新しいデータ構造を備えますが、まだベータ段階です。新機能を試すならDB版を別グラフで試用し、重要なノートはOG版で運用する形が安全です。
対応しているOSは何ですか?
Windows・macOS・Linuxのデスクトップと、iOS・Androidのモバイルに対応します。デスクトップで作成したグラフを、同期を介してモバイルでも参照・編集できます。