アルファ世代(α世代)は、2010〜2024年に生まれた世代です。2026年に誕生日を迎えた時点で2歳から16歳になり、上は高校生、下は保育園児まで含みます。この記事では、生まれ年から何世代・何歳・何年生かを引ける早見表を先に置き、Z世代やβ世代との境目、日本での人数、調査データで確認できる特徴、企業の新卒採用に入ってくる年までを、定義元と官公庁の統計に当たって整理します。
まとめ:アルファ世代は2010〜2024年生まれ、2026年に2〜16歳
アルファ世代の区切りは、オーストラリアの調査会社McCrindleが定めた2010〜2024年生まれです。同社の定義ではZ世代が1995〜2009年、次のβ世代が2025〜2039年で、どれも15年幅でそろえています。統一された公的区分ではなく、本記事で比較する2009年末と2012年末の区切りには3年の差があります。
2010〜2024年の「日本における日本人の出生数」は、厚生労働省の人口動態統計を合計すると1,374万2,195人です。2010年に107万1,305人だった出生数は、2024年には68万6,173人まで減りました。世界では約20億人の世代になるとMcCrindleは見込んでおり、単純に比べると日本の出生数はその1%に届きません。
特徴としてよく挙がる「デジタルネイティブ」は、統計で裏づけられる部分があります。こども家庭庁の令和7年度調査では、2歳の63.5%がすでにインターネットを使っています。一方、「タイパ重視」「社会課題への関心が高い」といった価値観は、子どもの調査結果だけでは年齢による傾向とアルファ世代に固有の特徴を区別できません。企業がアルファ世代を新卒として迎えるのは、高卒なら2028年4月、大卒なら2032年4月からです。以下、早見表から順に根拠を示します。
アルファ世代の定義と年齢|2010〜2024年生まれで2026年に2〜16歳
McCrindleが置いた15年幅の区切り|1995〜2009年のZ世代に続く世代
アルファ世代の定義を公開しているのは、オーストラリアの社会調査会社McCrindleです。同社のGeneration Alpha Definedは、アルファ世代を2010〜2024年生まれと定め、Y世代(ミレニアル世代)を1980〜1994年、Z世代を1995〜2009年としています。3世代とも15年幅で、世代どうしを同じ年齢で比べられるようにするための区切り方だと同社は説明しています。
2026年の年齢に直すと、誕生日の後で2歳(2024年生まれ)から16歳(2010年生まれ)です。同じ定義ページには、世界で毎週280万人以上が生まれ、全員が生まれそろう2025年には約20億人になるという見込みも載っています。15年の幅があるため、3歳児と高校生が同じ世代名でくくられています。
名前の由来はギリシャ文字|2005年のハリケーン命名から取った経緯
「アルファ」はギリシャ文字の最初の文字α(アルファ)です。名付けたMark McCrindle氏は、2009年刊行の著書『The ABC of XYZ』の調査中に、次の世代を呼ぶ名前がないことに気づいたと書いています。同氏によれば、それは2005年の大西洋ハリケーンシーズンの直後で、用意していたアルファベットの名前を使い切り、初めてギリシャ文字で嵐が命名された年でした。X・Y・Zの後をAに戻さず、ギリシャ文字のαにしたのは「古いものへの回帰ではなく、新しいものの始まり」を示すためだと説明しています。
検索では「a世代」「アルファー世代」「ジェネレーションα」とも書かれますが、指しているものは同じです。英語ではGeneration AlphaまたはGen Alphaと表記します。
生まれ年から何世代・何歳かを引く早見表|2008〜2026年生まれ
「2020年生まれは何世代か」「2015年生まれは今何歳か」を一度に引けるよう、2026年時点の年齢・学年・世代を1つの表にまとめました。
2026年の年齢・学年・世代の早見表
年齢は2026年の誕生日を迎えた後、学年は2026年度(2026年4月〜2027年3月)のものです。学年は4月2日以降に生まれた人の学年を載せています。1月1日〜4月1日生まれ(早生まれ)は、原則として表より1学年上です。ただし、2026年の早生まれも2026年度は0歳児クラス相当です。
| 生まれ年 | 和暦 | 2026年の年齢 | 2026年度の学年 | 世代(McCrindle) |
|---|---|---|---|---|
| 2008年 | 平成20年 | 18歳 | 高校3年 | Z世代 |
| 2009年 | 平成21年 | 17歳 | 高校2年 | Z世代 |
| 2010年 | 平成22年 | 16歳 | 高校1年 | α世代(最年長) |
| 2011年 | 平成23年 | 15歳 | 中学3年 | α世代 |
| 2012年 | 平成24年 | 14歳 | 中学2年 | α世代 |
| 2013年 | 平成25年 | 13歳 | 中学1年 | α世代 |
| 2014年 | 平成26年 | 12歳 | 小学6年 | α世代 |
| 2015年 | 平成27年 | 11歳 | 小学5年 | α世代 |
| 2016年 | 平成28年 | 10歳 | 小学4年 | α世代 |
| 2017年 | 平成29年 | 9歳 | 小学3年 | α世代 |
| 2018年 | 平成30年 | 8歳 | 小学2年 | α世代 |
| 2019年 | 平成31年・令和元年 | 7歳 | 小学1年 | α世代 |
| 2020年 | 令和2年 | 6歳 | 年長(5歳児クラス) | α世代 |
| 2021年 | 令和3年 | 5歳 | 年中(4歳児クラス) | α世代 |
| 2022年 | 令和4年 | 4歳 | 年少(3歳児クラス) | α世代 |
| 2023年 | 令和5年 | 3歳 | 2歳児クラス | α世代 |
| 2024年 | 令和6年 | 2歳 | 1歳児クラス | α世代(最年少) |
| 2025年 | 令和7年 | 1歳 | 0歳児クラス | β世代 |
| 2026年 | 令和8年 | 0歳 | 0歳児クラス相当 | β世代 |
2010〜2012年生まれは、国内でZ世代とされることもある年です(理由は次の章で説明します)。2026年に高校生の年齢にあたる2010年生まれのうち、早生まれは高校2年、4月2日以降生まれは高校1年なので、同じ「2010年生まれ」でも学年は2つに分かれます。
「13世代」「14line」のような西暦下2桁の呼び方の読み方
SNSでは「13世代」「14line」のように、西暦の下2桁で同年代をまとめて呼ぶ書き方が見られます。辞書や官公庁による定義はありません。そのため、2013年に生まれた人を指す読み方と、2013年度(2013年4月2日〜2014年4月1日)生まれの同じ学年を指す読み方の両方がありえます。
上の早見表で引くと、2013年生まれは2026年に13歳で、4月2日以降生まれなら中学1年、早生まれなら中学2年です。2014年生まれなら12歳で、小学6年か中学1年になります。13世代・14世代とも、McCrindleの区分ではアルファ世代に入ります。相手が学年の意味で使っているかどうかは、話の文脈で確かめるのが確実です。
令和生まれは何歳まで|2019年5月1日以降の生まれ
改元は2019年5月1日なので、「令和生まれ」「令和キッズ」と呼ばれるのは同日以降に生まれた子どもです。2026年10月時点で最年長は7歳、学年は小学1年(2019年5月〜2020年4月1日生まれ)です。令和生まれは全員がアルファ世代かβ世代に入り、2025年以降に生まれた子どもはβ世代になります。
Z世代・β世代との違い|生年の境界と育った環境
Z世代との境目は定義主体で変わる|McCrindleは2009年、国内表記は2012年
Z世代とアルファ世代の境目は、どこの定義を使うかで変わります。McCrindleの定義だけを使えば、Z世代は1995〜2009年、アルファ世代は2010年からで、重なりはありません。ずれが出るのは、別の定義主体の区切りを混ぜたときです。
米国の調査機関Pew Research Centerは、2019年1月17日の記事Where Millennials End and Generation Z Beginsで、1981〜1996年生まれをミレニアル世代とし、1997年以降に生まれた人を新しい世代(Z世代)と位置づけました。2021年3月25日の報告書The Growing Diversity of Black Americaでは、分析の都合でZ世代を1997〜2012年生まれとしつつ、「この世代の終わりの年は設けていない」と注記しています。国内では1996〜2012年生まれをZ世代とする表記も広く使われています(年齢早見はZ世代とは?1996〜2012年生まれの年齢早見と特徴で扱っています)。
この国内表記とMcCrindleのアルファ世代を並べると、2010〜2012年生まれが両方に入ります。2026年に迎える年齢でいえば14〜16歳、標準的な進級では中学2年から高校2年に当たります。社内資料や調査で世代名を使うときは、「α世代(2010〜2024年生まれ)」のように生年を書き添えると、この3年分を二重に数えたり落としたりせずに済みます。X世代からZ世代までの区切り方はX世代・Y世代・Z世代の違いとは?生年の区切りと人口規模を公的データで整理にまとめています。
Z世代との違いは生まれた環境と親の世代|2010年はiPad発売の年
Z世代とアルファ世代の違いとして根拠を示せるのは、価値観より先に、生まれた時点の環境と親の世代です。McCrindleは、アルファ世代が生まれ始めた2010年を、iPadが発売されInstagramが始まった年として区切りの理由に挙げ、この世代を「Y世代(ミレニアル世代)の子どもで、Z世代の弟や妹にあたることが多い」と説明しています。ミレニアル世代の年齢と人口はミレニアル世代とは?1981〜1996年生まれの年齢と人口実数で見る実像で確認できます。
一方、日本の学校で起きた変化は、Z世代とアルファ世代の境目では切れません。小学1年から新しい環境で過ごした最初の学年を数えると、次のようにアルファ世代の途中になります。
| 学校での変化 | 始まった時期 | 小学1年から経験した学年 |
|---|---|---|
| プログラミング必修・高学年の外国語科 | 2020年度 | 2013年度生まれ以降 |
| 1人1台端末利用の全国的な拡大 | 2021年度 | 2014年度生まれ以降が目安 |
2017年に改訂された小学校の学習指導要領は2020年度から全面実施され、プログラミング教育が必修になりました(文部科学省 プログラミング教育)。同じ改訂で、中学年に「外国語活動」、高学年(5・6年)に教科としての「外国語科」が入っています(文部科学省 学習指導要領等の改訂のポイント)。2020年度に小学6年だったのは2008年度生まれ、つまりZ世代です。Z世代の最後の学年も小学校の途中で新しい課程に入り、逆に2010〜2012年度生まれのアルファ世代は小学1年から受けてはいません。「アルファ世代はプログラミング教育を受けた世代」とひとまとめにするのは不正確で、世代の境目より学年で見るほうが実態に合います。
α世代の次はβ世代|2025〜2039年生まれと2035年に世界人口の16%
「Z世代の次」を調べるとα世代とβ世代の両方が出てくるのは、Zの一段先がα、二段先がβだからです。McCrindleはWelcome Gen Betaで、β世代を2025〜2039年生まれと定義し、2035年には世界人口の16%を占めると見込んでいます。親はミレニアル世代の若い層とZ世代の年長層です。
日本ではβ世代の最初の年にあたる2025年の出生数が67万1,270人(厚生労働省 令和7年人口動態統計(確定数))で、前年より1万4,903人少なくなりました。合計特殊出生率は、6月公表の概数で1.14です。2026年時点でβ世代は最年長でも1歳です。β世代の価値観や消費傾向を言い切っている資料があっても、現時点で裏づけになる行動データはありません。
日本のアルファ世代の人数|出生数の合計1,374万人と減り方
生まれた年ごとの出生数を足すと、アルファ世代の15年分を出生時点の規模で数えられます。その後の死亡や出入国は反映しないため、現在の居住人口とは異なります。
出生数の年次推移|2010年107万人から2024年69万人へ
厚生労働省の人口動態統計(日本における日本人の出生数)を、アルファ世代の15年分について並べたのが次の表です。
| 生まれ年 | 出生数 | 生まれ年 | 出生数 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 1,071,305人 | 2018年 | 918,400人 |
| 2011年 | 1,050,807人 | 2019年 | 865,239人 |
| 2012年 | 1,037,232人 | 2020年 | 840,835人 |
| 2013年 | 1,029,817人 | 2021年 | 811,622人 |
| 2014年 | 1,003,609人 | 2022年 | 770,759人 |
| 2015年 | 1,005,721人 | 2023年 | 727,288人 |
| 2016年 | 977,242人 | 2024年 | 686,173人 |
| 2017年 | 946,146人 | 合計 | 13,742,195人 |
出典は令和7年人口動態統計(確定数)の統計表の年次推移です。最年少の2024年生まれは、最年長の2010年生まれの64.1%しかいません。同じアルファ世代でも、出生年が新しいほど出生数が少ない傾向がありますが、2015年は前年を上回っています。
いま日本に住んでいる子どもの数は、総務省統計局の人口推計(2026年10月報)で確認できます。2026年10月1日現在の概算値で、15歳未満人口は1,312万人、総人口に占める割合は10.7%でした。この1,312万人は2011年10月2日以降の生まれにあたり、アルファ世代のうち2010年1月〜2011年10月1日生まれを含まない一方、β世代の2025年1月〜2026年9月生まれを含むため、アルファ世代の人数そのものとは一致しません。
世界約20億人という推計の読み方|日本の出生数との比較条件
「アルファ世代は世界で約20億人、史上最大の世代」という説明は、McCrindleの見込みが出どころです。日本における日本人の累積出生数1,374万人を世界の推計20億人で単純に割ると約0.69%ですが、対象範囲と集計方法が異なるため、人口シェアの厳密な値ではありません。日本国内のアルファ世代は、上の世代より小さい集団です。国内の市場や採用の計画には、世界の数字でなく上の出生数か人口推計の実数を使います。
調査データで見るアルファ世代の特徴|ネット利用・学校端末・価値観の扱い
アルファ世代の特徴は、統計で確かめられるものと、まだ確かめられないものに分かれます。
ネット利用は2歳で6割超|こども家庭庁 令和7年度調査の年齢別利用率
こども家庭庁の令和7年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」(調査期間は2025年11月1日〜12月18日)は、0〜9歳の子どもの保護者1,907人に、子どもがインターネットを使っているかを聞いています。使っていると答えたのは全体で75.2%でした。
年齢別では、2歳で63.5%、5歳で79.6%、7歳で88.6%、8歳で91.3%です。通園・通学前の子どもは32.3%、通園中は68.8%、小学生は91.0%でした。使っている機器は「テレビ」が最も多く、インターネットを使う子どもの76.0%にのぼります。「スマートフォン」は30.3%(契約していないスマートフォンは別項目で28.7%)で、自宅用のパソコンやタブレット等(47.1%)やゲーム機(43.2%)より下です。
スマートフォンでインターネットを使っている子どもでも、その67.4%は保護者と共用の端末で、テレビは92.4%が保護者と共用でした。この年齢では、子ども本人ではなく家庭の端末が接点になっています。
小学校の1人1台端末|2021年7月末に公立小学校等の96.2%で利用開始
学校でも、端末は「ある」のが前提になりました。文部科学省の端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点・確定値)によると、2021年7月末時点で全国の公立小学校等の96.2%が、全学年または一部の学年で1人1台端末の利用を始めていました。
2026年度に小学生の年齢にあたるのは2014〜2019年度生まれで、全員がアルファ世代です。配布・利用開始の時期は学校によって異なりますが、入学年度から端末を使える学校が全国的に増えた時期に当たるのは、2021年4月に小学1年になった2014年度生まれ(2014年4月2日〜2015年4月1日生まれ)以降の学年です。
「タイパ」「多様性」「SDGs」の特徴論の読み方|価値観調査と世代差の区別
アルファ世代の特徴として、タイパ(時間対効果)重視、多様性への寛容さ、社会課題への関心の高さ、所有より体験を選ぶ消費、がよく並べられます。これらをアルファ世代に固有の特徴と判断するには、対象年齢や調査時点、比較した世代を確認する必要があります。
確認が欠かせない理由は2つあります。1つ目は、本人の多くがまだ小中学生で、働き方や消費の選び方を観察できる年齢に達していないことです。2つ目は、年齢による差と世代による差を分けられないことです。いまの10代が動画を倍速で見ているとしても、それが「10代だから」なのか「アルファ世代だから」なのかは、同じ年齢のZ世代と比べないと分かりません。この切り分けの考え方はコーホート分析とは?年齢・時代・世代の3効果と識別問題で解説しています。
実務でアルファ世代の資料を読むときは、数字の出どころが官公庁や調査会社の実測なのか、書き手の見立てなのかを確かめてください。デジタル機器やインターネットへの接し方は実測で確かめられますが、価値観についての記述の多くは、親世代や上の世代の傾向から推した見立てです。
企業がアルファ世代と接する時期|高卒就職2028年・大卒入社2032年からの逆算
「アルファ世代が社会に出るのは2030年代」とよく言われますが、早生まれを計算に入れると最初の入社はもっと早くなります。
新卒入社年の計算|早生まれと4月2日以降生まれの1年差
最年長の2010年生まれのうち、1月1日〜4月1日生まれは2009年度生まれの学年です。この子どもたちは2028年3月に高校を卒業し、高卒で就職すれば2028年4月に入社します。そのまま4年制大学に進み、留年・休学なく修了する場合、通常は2032年3月に卒業し、同年4月に入社します。2010年4月2日以降に生まれた子どもは1年遅れて、高卒入社が2029年4月、大卒入社が2033年4月になります。
| 時期 | アルファ世代に起きること |
|---|---|
| 2026年 | 2〜16歳。最年長は高校1・2年 |
| 2028年4月 | 2010年早生まれが高卒入社・大学入学 |
| 2032年4月 | 大卒の新卒入社が始まる |
| 2042年 | 最年少の2024年生まれが18歳になる |
採用の準備として意味があるのは、2028年の高卒採用と、2032年の大卒採用の時期を把握しておくことです。インターンシップなど入社前の接点はさらに早く始まるので、大卒採用でも2030年前後には最初の学年と接することになります。
消費者としての接点は親経由|支出を決めるのはミレニアル世代とZ世代の親
2026年のアルファ世代は2〜16歳で、自分のお金で決められる買い物はわずかです。保護者が契約・支払いを担う商品やサービスでは、子どもの希望と保護者の購入判断を分けて考えます。同じ15年幅の中でも、未就学児と高校生では接する媒体も決める人も違います。
そのため、アルファ世代向けの施策は、子どもに体験として届ける面と、親が比較・納得する情報を出す面を分けて設計することになります。子どもの個人情報を集めるときの保護者の同意や、未成年への広告配信の制限など、施策を組むときの制約はアルファ世代マーケティングとは?親経由の設計と広告制限、投資判断の線引きで詳しく扱っています。
世代名で対象を切らない判断|生年で持つ顧客データと見送る条件
アルファ世代という言葉を企画の起点にすると失敗しやすい、というのが本記事の立場です。想定される失敗の一例は、新しい世代名が話題になる、社内で「対応が必要では」という声が上がる、15年幅のまま対象を決めて3歳児にも高校生にも当たらない企画になる、数字が出ずに立ち消える、という流れです。
避ける方法は、顧客データや調査データを世代名でなく生年で持つことです。生年があれば、McCrindle・Pew・国内表記のどの区切りにも後から当てはめられ、定義が変わっても元データを取り直さずに再集計できます。BtoBの商材、買い替えの周期が長い商材、単年度で回収を求められる予算では、アルファ世代向けの専用施策は見送って構いません。世代ごとの予算配分の考え方は世代別マーケティング施策とは?人口実数で決める配分と計測の限界を参照してください。
よくある質問
アルファ世代(α世代)とは何歳から何歳までですか?
McCrindleの定義では2010〜2024年生まれで、2026年の誕生日の後で2歳から16歳です。最年長の2010年生まれは高校1年(早生まれは高校2年)、最年少の2024年生まれ(4月2日以降生まれ)は保育園の1歳児クラスの年齢です。年が進むごとに全員1歳ずつ上がり、2042年に最年少が18歳になります。生まれ年ごとの年齢と学年は本文の早見表で確認できます。
2020年生まれは何世代ですか?
アルファ世代です。2020年生まれ(令和2年)は2026年に6歳で、4月2日以降生まれなら保育園・幼稚園の年長、早生まれなら小学1年です。2010年から2024年までに生まれた人は、すべてアルファ世代に入ります。2015年生まれ(2026年に11歳)や2019年生まれ(7歳)も同じくアルファ世代で、2025年以降に生まれた子どもはβ世代です。
Z世代の次は何世代ですか?
アルファ世代(α世代)です。その次がβ世代(ベータ世代)で、McCrindleは2025〜2039年生まれと定義しています。「Z世代の次」でαとβの両方が出てくるのは、一段先と二段先の違いです。現在の年齢や出生済みかどうかではなく、2010〜2024年生まれをアルファ世代、2025〜2039年生まれをβ世代と使い分けます。
アルファ世代とZ世代の違いは何ですか?
根拠を示せる違いは、生まれた時点の環境と親の世代です。McCrindleは2010年をiPad発売とInstagram開始の年として区切り、アルファ世代をミレニアル世代の子どもと位置づけています。学校の変化は世代の境目でなく学年で切れます。2020年度に全面実施された新課程(プログラミング必修化)に小学1年から入ったのは2013年度生まれ以降で、1人1台端末の利用が全国に広がった2021年度の小学1年生は2014年度生まれです(端末の利用開始時期には学校差があります)。生年の境目はMcCrindleなら2009年と2010年の間ですが、国内表記の「Z世代=1996〜2012年生まれ」と合わせると2010〜2012年生まれが重なります。
アルファ世代の特徴は何ですか?
統計で確かめられる特徴は、インターネットに触れ始める年齢の低さです。こども家庭庁の令和7年度調査では2歳の63.5%、8歳の91.3%がインターネットを使っています。0〜9歳のインターネット利用者のうち、テレビの利用は76.0%、契約しているスマートフォンの利用は30.3%です。タイパ重視や社会課題への関心といった価値観は、子どもの調査結果だけではアルファ世代に固有の特徴とはみなせません。