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AWS CodeCommitとは?2025年のGA復活後の最新情報・料金・使い方を解説

AWS CodeCommitは、AWSが提供するマネージド型のGitリポジトリサービスです。2024年7月に新規受付が停止され「縮退」と受け止められていましたが、2025年11月に一般提供(GA)へ完全復活し、新規アカウントでも再び利用できるようになりました。この記事では、CodeCommitの基本から復活までの経緯、料金、バックアップ、接続方法、そしてGitHubなどへ移行すべきかの判断材料まで、最新情報にもとづいて整理します。

まとめ

結論を先に整理します。AWS CodeCommitは2024年7月に新規顧客の受付を停止しましたが、2025年11月24日(日本時間25日)に一般提供(GA)へ完全復活し、新規・既存どちらのアカウントでもリポジトリを作成できる状態に戻りました。料金体系とSLA(99.9%)に変更はなく、東京・大阪を含む計29リージョンで利用できます。IAM認証によるクレデンシャルレスな運用や、AWS内部で完結するセキュアな構成を重視するなら、CodeCommitは再び有力な選択肢です。一方でIssueやWikiといった周辺機能は持たないため、コラボレーション機能を重視する場合はGitHubなども比較したうえで選びます。以下で各ポイントを詳しく見ていきます。

AWS CodeCommitとは

AWS CodeCommitは、プライベートなGitリポジトリをAWS上でホストするマネージドサービスです。サーバーの構築や運用はAWSが担うため、利用者はリポジトリの作成とGit操作に集中できます。保存データは転送中・保管時ともに暗号化され、AWS IAMと統合してユーザーやロール単位でアクセス権限を細かく制御できる点が大きな特徴です。

主な特徴

CodeCommitの強みは、AWSエコシステムとの親和性に集約されます。IAMによる認証と細粒度の権限管理、KMSによる自動暗号化、CloudTrailでの監査ログ取得、EventBridgeやLambdaと連携した通知・自動化などをAWS内部で完結できます。CI/CDの面でもCodePipelineやCodeBuildと組み合わせやすく、ソース管理からビルド・デプロイまでを一気通貫で構築できます。CodePipelineの基礎はAWS CodePipelineとは何か?その基本的な概要と機能についてで解説しています。

他のGitサービスとの違い

CodeCommitは「AWSが管理するシンプルなGitリポジトリ」に徹したサービスで、GitHubやGitLabのようなIssue管理やWiki、プルリクエスト中心の高度なコラボレーション機能は備えていません。裏を返せば、ソースコードを安全に保管しAWS内で完結させる用途に最適化されています。VPC内の閉域構成やIAMによる厳格なアクセス制御が求められる環境では、この割り切りがそのまま利点になります。

2024年の新規停止から2025年のGA復活までの経緯

CodeCommitを語るうえで欠かせないのが、この約1年半の経緯です。現在の検索でも最も知りたい人が多いポイントなので、順を追って整理します。

2024年7月:新規受付の停止

AWSは2024年7月25日付けで、CodeCommitの新規顧客向け提供を停止しました。既存利用者はそのまま使い続けられる一方、新規アカウントや利用履歴のないアカウントでは新しいリポジトリを作成できず、新機能の追加も行わない方針が示されました。AWSが他のGitプロバイダーへの移行を案内していたこともあり、当時は事実上の縮退(メンテナンスフェーズ入り)と受け止められていました。

2025年11月:GAへの完全復活

その後AWSは方針を転換し、2025年11月24日(日本時間25日)にCodeCommitを一般提供(GA)へ完全復帰させました。AWSは「CodeCommitは単なるコードリポジトリではなく、お客様にとって重要なインフラストラクチャである」という顧客の声を理由に挙げています。これにより、新規アカウントでもリポジトリ作成が可能になり、サインアップも再び受け付けられるようになりました。

今後のロードマップ

復活にあわせて、いくつかの拡張も予告されています。大きなファイルを扱うGit LFSへの対応が2026年の早期(第1四半期になる見込み)に、リージョン追加(eu-south-2・ca-west-1)が2026年第3四半期に予定されています。料金体系とSLA(99.9%の稼働時間)に変更はなく、東京・大阪を含む計29リージョンで利用できます。

結局、いま使えるのか

はい、2025年11月のGA復活以降は、新規・既存いずれのアカウントでも通常どおりリポジトリを作成・利用できます。停止期間中に移行を検討して止まっている場合も、計画を見直してCodeCommitを使い続ける選択肢が戻った状態です。ただし最新の提供状況や仕様は変わり得るため、重要な判断の前にはAWS公式の最新情報をあわせて確認してください。

AWS CodeCommitの料金

CodeCommitの料金は、その月にリポジトリへアクセスした「アクティブユーザー」数を基準にしたシンプルな体系です。アクティブユーザーは、IAMユーザー/ロール、フェデレーションユーザー、ルートアカウントなど、Gitリクエストやコンソール・CLI・SDK経由でアクセスした固有のAWS Identityを指します。先着5アクティブユーザーまでは無料で、この無料枠にはアカウント全体で合計50GBのストレージと10,000件のGitリクエスト(いずれも毎月)が含まれます。無料枠はAWSの12か月無料利用枠とは別に無期限で利用できます。代表的な料金の目安は次のとおりです。

項目 無料枠(先着5名・アカウント合計) 追加ユーザー(1名につき) 超過分の目安
アクティブユーザー 5名まで無料 1名 月1.00 USD
ストレージ 合計 50GB/月 +10GB/月 1GBあたり 月0.06 USD
Gitリクエスト 合計 10,000件/月 +2,000件/月 1件あたり 0.001 USD

たとえば、ある月のアクティブユーザーが6名だった場合、無料枠の5名を超えた1名分として月1.00 USDが課金されます(ほかに超過がなければこの1ドルのみ)。6名目以降の各追加ユーザーには、ストレージ10GBとGitリクエスト2,000件がアカウントのプールに上乗せされ、それらを超えた分が超過料金(ストレージ1GBあたり月0.06 USD、Gitリクエスト1件あたり0.001 USD)の対象になります。未使用分の翌月繰り越しはできません。なお料金は改定される可能性があるため、正確な金額は必ずAWS公式の料金ページで確認してください。

リポジトリのバックアップと復旧

CodeCommit自体はAWSの高い可用性と耐久性を備えていますが、誤削除や不正な変更に備えてバックアップ方針を決めておくと安心です。Gitは分散型のため、各開発者の手元にも完全な複製が残ります。これに加えて、定期的にgit clone --mirrorで全データを取得し、Amazon S3などに保存しておく方法が手軽です。具体的な手順は次のとおりです(ap-northeast-1やリポジトリ名・バケット名は自身の値に置き換えてください)。

# バックアップ:全データをミラー取得
git clone --mirror codecommit::ap-northeast-1://MyRepo

# 取得したミラー(MyRepo.git)をS3へ保存
aws s3 sync MyRepo.git s3://my-backup-bucket/MyRepo.git/

# 復旧:S3から取り出し、別リポジトリへ反映
aws s3 sync s3://my-backup-bucket/MyRepo.git/ MyRepo.git/
cd MyRepo.git
git push --mirror codecommit::ap-northeast-1://MyRepoRestored

復旧時は保存しておいたミラーから対象リポジトリへ復元します。リポジトリ全体を別サービスへ移すときも同じ仕組みが使え、git clone --mirrorで取得し、移行先を追加してgit push --mirrorで反映します。

基本的な使い方(接続方法)

CodeCommitへの接続方法はSSH・HTTPS・GRC(git-remote-codecommit)の3種類があります。HTTPSはさらに、Git認証情報を使う方法と認証情報ヘルパーを使う方法に分かれます。なかでもGRCは、AWS CLIのプロファイル(IAM認証情報)をそのまま利用できるため、専用のGit認証情報やSSHキーを別途管理せずに済み、扱いやすい方法です。GRCはPythonパッケージとして提供され、次のように導入します(コマンド中の<リージョン名><リポジトリ名><プロファイル名>は、実際の値に置き換えてください)。

pip install git-remote-codecommit
git clone codecommit::<リージョン名>://<リポジトリ名>
# 別プロファイルを指定する場合
git clone codecommit::<リージョン名>://<プロファイル名>@<リポジトリ名>

クローン後のaddcommitpushpullといった操作は通常のGitと同じです。Gitコマンド自体の基本はGitでよく使うコマンド一覧とその使用方法について解説にまとめています。

GitHubなどへ移行すべきか

復活したとはいえ、すべてのケースでCodeCommitが最適とは限りません。判断の軸は「AWS内で完結させたいか」と「周辺機能をどこまで必要とするか」です。IAM認証や閉域構成、AWSサービスとの統合を重視するならCodeCommitの利点が活きます。一方で、IssueやWiki、豊富なエコシステム、外部コラボレーションを重視するならGitHubやGitLabが向きます。両者の設計思想の違いはGitHubとGitLabにおけるCI/CD機能の違いが参考になります。GitHubに移る場合はCIをGitHub Actionsで自動テストとビルドを設定する方法で組み替えることになり、オンプレ要件があればGitHub Enterprise Serverとは?も検討対象になります。なお移行は、ミラークローンとミラープッシュでGitデータを移せますが、IssueやWikiなどリポジトリ外の情報は別途移す必要があります。

よくある質問(FAQ)

Q. AWS CodeCommitは廃止されたのですか?
いいえ。2024年7月に新規受付が停止されましたが、2025年11月24日にGAへ完全復活し、現在は新規・既存とも通常どおり利用できます。

Q. 新規アカウントでもリポジトリを作成できますか?
できます。GA復活以降、これまで利用履歴のないアカウントでも新規リポジトリを作成できるようになりました。

Q. 料金はいくらですか?
先着5アクティブユーザーまで無料で、超過分は1ユーザーあたり月1.00 USDが目安です。各ユーザーにストレージ10GBとGitリクエスト2,000件が含まれます。最新額はAWS公式の料金ページをご確認ください。

Q. CodeCommitにIssueやWikiはありますか?
ありません。CodeCommitはGitリポジトリのホスティングに特化しており、Issue・Wiki・プルリクエスト中心の機能はGitHubやGitLabなど他サービスを併用します。

Q. 一番手軽な接続方法は?
GRC(git-remote-codecommit)です。AWS CLIのプロファイルをそのまま使えるため、追加の認証情報管理が不要です。

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