Unityエディターを日本語で使うには、Unity Hubで日本語の言語パックを追加し、エディターの環境設定で表示言語を切り替えます。Hubの表示言語とエディターの表示言語は別の設定なので、片方だけ変えても両方は日本語になりません。この記事では、Unity 6(6000.x)での日本語化の手順、「Languages」が出ないときの原因、言語パックで日本語になる範囲と英語のまま残る部分、そしてUnity 6の主な新機能と2022 LTSからの変更点をまとめます。
まとめ:Unity 6の日本語化と新機能の要点
- エディターの日本語化は2段階。Unity Hubの「Installs」で対象バージョンにLanguage packs > 日本語を追加し、エディターのEdit > Preferences > Languages(macOSは Unity > Settings)で「Editor Language (Experimental)」をオンにして日本語を選び、再起動します。
- Unity Hub自体の日本語化は Hub の Settings > Appearance > Language で行います。エディターとは連動しません。
- 「Add modules」が無いエディターはHubの外でインストールしたものです。言語パックを入れるにはHub(またはCLI)で入れ直します。
- 2026年9月29日時点で、Unity 6.0・6.3・6.6向けに配信されている日本語パックは同一ファイルです。Deferred+やMesh LODなど6.1以降の機能名は訳語が収録されておらず、日本語表示にしても英語のまま残ります。
- Unity 6は2024年10月17日(日本時間)に6000.0.23f1で正式リリースされたLTSです。GPU Resident Drawer、Build Profiles、Multiplayer Centerなどが加わり、Enlighten Baked GIは廃止されました。
現行LTSの版番号やサポート期限はUnity 6.3 LTSの新機能と変更点の解説で扱っています。以下、手順から順に説明します。
Unity 6エディターを日本語化する手順
Unity Hubで日本語の言語パックを追加
言語パックはエディターのバージョンごとに入れるモジュールです。6000.3に入れても6000.0には効かないので、使うバージョンすべてに追加します。
- Unity Hubを開き、左メニューの「Installs」を選ぶ
- 日本語化したいエディターの「Manage」(歯車)から「Add modules」を選ぶ
- 一覧の「Language packs」で「日本語」にチェックを入れ、「Install」を押す
Unityのリリース APIで確認すると、Unity 6系で選べる言語パックは日本語・韓国語・繁體中文・简体中文の4つで、日本語パックの容量は約2.9MB(2,936,241バイト)です。
エディターの環境設定で表示言語を切り替え
言語パックを入れたエディターでプロジェクトを開き、次の順に操作します。
- Windows・Linuxは Edit > Preferences、macOSは Unity > Settings を開く
- 左の一覧から「Languages」を選ぶ
- 「Editor Language (Experimental)」にチェックを入れる
- 「Editor language」のドロップダウンで「日本語」を選ぶ
- エディターを再起動する
項目名に「Experimental」と付いているとおり、エディターの多言語表示は公式に実験的機能の扱いです。英語に戻すときも同じ画面で「English」を選び直して再起動します。
新規インストール時とコマンドラインでの追加
これからエディターを入れる場合は、Hubの「Install Editor」でバージョンを選んだあとのモジュール選択画面で「日本語」にチェックを入れれば、エディター本体と同時に入ります。
複数台に同じ構成を配るときはコマンドラインが使えます。Unity Hub 3.18.0からHubに内蔵のCLI(-- --headlessで動かす方式)は非推奨になり、後継として単体の unity CLI が案内されています。ただし unity CLI も現時点では公式に「experimental」と明記されています。以下の例は、単体CLIを導入済みで、対象バージョンのエディターがHubかCLIでインストール済みであることが前提です。
# 単体の unity CLI(後継・experimental)
unity install-modules -e 6000.3.25f1 -m language-ja
# Unity Hub内蔵CLI(macOS・Hub 3.18.0から非推奨)
/Applications/Unity\ Hub.app/Contents/MacOS/Unity\ Hub -- --headless install-modules --version 6000.3.25f1 -m language-ja
モジュールIDは language-ja です。バージョン番号はHubの「Installs」に表示されている値に合わせてください。
Unity Hub自体を日本語表示にする設定
Hubの画面を日本語にするには、Hubの「Settings」を開き、「Appearance」の「Language」で日本語を選びます。公式ドキュメントに載っているHubの対応言語は、英語・韓国語・日本語・簡体字中国語・繁体字中国語の5つです。
この設定はHubの表示だけを変えます。Hubを日本語にしてもエディターは英語のままで、逆にエディターを日本語にしてもHubは英語のままです。
「Languages」が出ない・日本語にならないときの原因
日本語にならない場合は、まず言語パックの導入先、再起動の有無、英語で残る項目の範囲を確認します。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 日本語を選べない | 言語パック未導入 | Hubで日本語モジュールを追加 |
| 「Add modules」が無い | Hub外でインストール | Hubかunity CLIで入れ直す |
| 別バージョンだけ英語 | パックは版ごと | そのバージョンにも追加 |
| 選んでも表示が変わらない | 未再起動 | エディターを再起動 |
| 一部の項目だけ英語 | 翻訳カタログ外 | 仕様(次章参照) |
公式ドキュメントは、言語を切り替えるには対象エディターに言語パックが少なくとも1つ入っている必要があると明記しています。「Add modules」が出ないケースは、ダウンロードアーカイブから直接入れたエディターや、Hubの「Locate」で後から登録したエディターで起きます。Hubの管理下にないエディターにはHubからモジュールを足せません。Hubとunity CLIの公式ドキュメントはどちらも、Hub(またはCLI)で入れ直す方法を案内しています。
言語パックで日本語になる範囲と英語のまま残る部分
言語パックの中身は約1.5万項目の翻訳カタログ
日本語パックの実体は、Unityの配信サーバーから取得されるgettext形式の翻訳ファイル(ja.po)です。2026年9月29日に6000.0・6000.3・6000.6向けの配信URLからそれぞれ取得して比べたところ、3つはハッシュ値まで同じ同一ファイルでした。翻訳対象の文字列をソースから抽出した日付を表すPOT-Creation-Dateは2024年2月29日で、翻訳済みのエントリは14,662件、うち336件は英語と同じ表記のままです。
カタログはエディター本体のメニュー、ウィンドウ、エラー表示などに分かれています。Hierarchy、Inspector、Consoleといった基本ウィンドウや、6.0で入ったBuild Profilesは翻訳されています。
訳語が見つからない項目:6.1以降の機能名と一部の設定名
同じファイルを検索すると、Unity 6.1のDeferred+やVariable Rate Shading、6.2のMesh LOD、Project Auditor、Unity AIといった語は1件もありません。6.3や6.6にも6.0と同じファイルが配られているため、これらの機能名は日本語表示に切り替えても英語のまま残ります。URPの「Forward+」のように以前からある設定名も見当たりませんでした。ここで確かめたのは特定の語の有無で、すべての画面を点検したわけではありませんが、新しい機能ほど英語表記が混ざると見込んでおくと戸惑いません。
日本語表示と英語資料を行き来するときは、名前の対応を知っておくと検索で迷いません。以下はカタログにある訳語の例です。
| 英語表示 | 日本語表示 |
|---|---|
| Preferences | 環境設定 |
| Project Settings… | プロジェクト設定… |
| Hierarchy | ヒエラルキー |
| Inspector | インスペクター |
| Package Manager | パッケージマネージャー |
| Build Profiles | ビルドプロファイル |
| GPU Resident Drawer | GPU 常駐ドロワー |
| Editor Language (Experimental) | エディター言語 (実験的) |
「GPU 常駐ドロワー」のような直訳は、英語のチュートリアルや公式マニュアルと照合するときに名前が一致しません。
日本語化するかどうかの判断基準
操作を覚える段階の個人学習なら日本語化してかまいません。LanguagesでEnglishを選び直して再起動すれば、英語に戻せます。一方、次のどれかに当てはまるなら英語のまま使うほうが手戻りが少なくなります。
- チームで画面共有や手順書を作る(メニュー名が人によって変わる)
- 英語のチュートリアル、Unity Discussions、アセットのドキュメントを主に参照する
- URPの設定や新機能について、英語の公式資料と画面上の項目名を一致させたい
公式マニュアルには日本語版(docs.unity3d.com/ja/)もあるため、画面は英語・マニュアルは日本語という組み合わせも選べます。
ゲーム内で日本語テキストを表示する設定(TextMesh Pro)
エディターの日本語化と、作ったゲームの画面に日本語を出すことは別の話です。Unity 6ではTextMesh Proが uGUI 2.0 パッケージに統合されており、日本語を表示するには日本語グリフを含むフォントからフォントアセットを作る必要があります。
フォントアセットには2つの作り方があります。Font Asset Creatorで使う文字をあらかじめアトラスに焼き込む静的フォントアセットは、収録しなかった漢字を表示できません。空のアトラスから始め、使われた文字を元のフォントから実行時に追加するのが動的フォントアセットです。焼き込み漏れは起きにくい一方、元フォントにない文字やアトラスに追加できない文字は表示できず、元のフォントファイルがビルドに含まれるためサイズも増えます。公式ドキュメントは、日本語のように文字数が多い言語ではフォールバックフォントで複数のアセットに文字を分ける方法を挙げています。ユーザーが自由入力するテキスト欄には動的、固定の台詞やUIには静的、と使い分けるのが無難です。
Unity 6とは:6000.0の位置づけと料金の変更
リリース日とバージョン番号の数え方
Unity 6は、2022 LTSの次のLTSです。バージョン番号は「2023.x」のような西暦ではなく「6000.0」になり、プレビュー版(6000.0.0f1・2024年4月29日公開)を経て、6000.0.23f1が2024年10月17日(日本時間)に最初のLTSとして公開されました。公式の新機能ページは、Unity 6.0が2023.1・2023.2・Unity 6 Previewの機能をすべて含むと説明しています。
その後は6.1、6.2と「Update」リリースが続き、6000.3(Unity 6.3)が2本目のLTSになっています。検索で「Unity 6」と書かれていても、6.0を指すのか6.x全体を指すのかで内容が変わる点に注意してください。
Runtime Fee撤回とUnity Personalの条件
Unityは2024年9月12日、インストール数に応じて課金するRuntime Feeをゲーム向けに撤回すると発表しました。同じ発表で、Unity Personalの収益・資金調達の上限を10万ドルから20万ドルに引き上げ、Unity 6で作ったPersonalのゲームは「Made with Unity」スプラッシュ画面を任意にすると告知しています。Unity Proは2025年1月1日から8%値上げされて1席あたり年額2,200ドルになり、2026年1月12日からはProとEnterpriseがさらに5%値上げされています。
Unity 6の主な新機能(2022 LTSとの違い)
描画:GPU Resident DrawerとGPUオクルージョンカリング
Unity 6の目玉はCPU側の描画負荷を減らす機能群です。GPU Resident DrawerはBatchRendererGroup APIを使って同じメッシュのGameObjectをGPUインスタンシングでまとめて描画し、ドローコールを減らします。GPUオクルージョンカリングは、現在のフレームと前のフレームの深度情報を使い、両方で遮蔽されているオブジェクトの描画をGPU側で省きます。
どちらもBuilt-inレンダーパイプラインでは使えず、URPかHDRPが前提です。URPのマニュアルでは、GPU Resident Drawerの条件としてForward+レンダリングパス、コンピュートシェーダー対応のグラフィックスAPI(OpenGL ESは除く)、Mesh Rendererを持つGameObjectを挙げています。有効にするとBatchRendererGroupのシェーダーバリアントをすべてビルドに含めるため、ビルド時間は長くなります。同じメッシュを大量に並べる大規模シーンほど効果が出やすく、小さなシーンでは差が出にくい機能です。
このほかURPには、Render Graphによる描画パスの再構成、アップスケーラーのSTP(Spatial-Temporal Post-Processing)、Adaptive Probe Volumesのライティングシナリオのブレンドが加わりました。
開発フロー:Build ProfilesとMultiplayer Center
従来のBuild Settingsウィンドウは、Build Profilesに置き換わりました。1つのプラットフォームに対して「開発用」「ストア提出用」のように複数のビルド構成を保存できます。マルチプレイヤー開発では、ゲームの要件を答えると必要なパッケージとサービスを提案するMultiplayer Centerと、エディター内で複数プレイヤーを同時に動かして試せるMultiplayer Play Mode 1.0が入りました。
プラットフォーム面では、WebGLが「Web」プラットフォームに改称されてモバイルブラウザ向けの対応が加わり、Apple Vision Pro向けのvisionOSもサポート対象になっています。
6.1・6.2で追加された主な機能
6.0以降のUpdateリリースでも機能は増えています。
| 機能 | 導入版 | 概要 |
|---|---|---|
| Deferred+ | 6.1 | URPの新しいレンダリングパス |
| Variable Rate Shading | 6.1 | 画面の一部のシェーディング解像度を下げる |
| WebGPU(実験的) | 6.1 | Webでコンピュートシェーダー等を利用 |
| Mesh LOD | 6.2 | LODメッシュを自動生成 |
| Unity AI(Assistant) | 6.2 | Muse Chatの後継となるエディター内AI |
前章のとおり、これらの機能名は日本語パックに含まれていません。Unity AIの料金や使い方はUnity AIの料金(クレジット制)と使い方の解説、6.3 LTSでの変更はUnity 6.3 LTS(6000.3)の新機能と6.2からの変更点にまとめています。
2022 LTSからUnity 6へ上げるときの注意点
公式のアップグレードガイドのうち、既存プロジェクトの見た目や動作が変わる項目は次のとおりです。移行はプロジェクトをバージョン管理にコミットしてから行ってください。
- Enlighten Baked GIの廃止:ライトマッパーでEnlightenを選んでいたシーンは、Apple siliconではProgressive GPU、それ以外ではProgressive CPUに自動で置き換わります。焼き直しが必要です。
- Auto Generateの廃止:Lightingウィンドウの自動生成が無くなり、Generate Lightingを押すか
Lightmapping.Bakeを呼ぶ必要があります。環境ライティング(アンビエントプローブとスカイボックスのReflection Probe)も既定では焼かれなくなりました。 - FindObjectsOfTypeのobsolete化:後継の
FindObjectsByTypeは並び順を引数で指定します。 - Android:Javaの
UnityPlayerクラスがFrameLayoutを継承しなくなり、既定のAndroidツールのバージョンも変わりました。ネイティブプラグインを持つプロジェクトは要確認です。
以下は、UnityEngineを参照するMonoBehaviour派生クラスのメソッド内に置く置換例です。Enemyは、プロジェクトで定義したMonoBehaviour派生型を想定しています。
// Unity 2022 LTSまで(Unity 6ではobsolete)
Enemy[] enemies = FindObjectsOfType<Enemy>();
// Unity 6:並び替え不要ならNoneを指定
Enemy[] enemies6 = FindObjectsByType<Enemy>(FindObjectsSortMode.None);
Enemy first = FindFirstObjectByType<Enemy>();
旧APIは結果を毎回インスタンスID順に並べ替えていたため、オブジェクトが多いと遅くなります。公式ガイドは FindObjectsSortMode.None の使用を推奨しています。
もう1つ、Built-inレンダーパイプラインはUnity 6.5で非推奨化の手続きが始まりました。Unityは少なくとも6.7 LTSまでは提供を続けるとしていますが、新規プロジェクトでの採用は推奨していません。前章のGPU Resident Drawerなども含め、これから作るならURPを選ぶのが前提になります。
よくある質問
Unityを日本語化するにはどうすればいいですか?
Unity Hubの「Installs」で対象エディターの「Manage」から「Add modules」を開き、Language packsの「日本語」を追加します。次にエディターの Edit > Preferences > Languages(macOSは Unity > Settings)で「Editor Language (Experimental)」をオンにして日本語を選び、再起動します。
Unityの環境設定に「Languages」が無い、または日本語を選べないのはなぜですか?
そのエディターに言語パックが入っていない可能性が高いです。Hubで日本語モジュールを追加してください。「Add modules」自体が表示されない場合は、Hubの外でインストールしたエディターなので、Hubかunity CLIで入れ直す必要があります。
Unity Hubの表示も日本語にできますか?
できます。Hubの Settings > Appearance > Language で日本語を選びます。ただしHubとエディターの言語設定は独立しているため、エディターは別途日本語化が必要です。
Unity 6は2022 LTSと何が違いますか?
URP・HDRP向けのGPU Resident DrawerとGPUオクルージョンカリング、Build Settingsに代わるBuild Profiles、Multiplayer Centerなどが加わりました。一方でEnlighten Baked GIとライティングの自動生成は廃止され、FindObjectsOfType はobsoleteになっています。
Unity 6は無料で使えますか?
直近12か月のTotal Finances(収益と資金調達の合計)が20万ドル以下ならUnity Personalを無料で使えます。受託開発では発注元の金額、法人での利用では法人全体の金額で判定される点に注意してください。Unity 6で作ったPersonalのゲームは、Made with Unityのスプラッシュ画面を表示するかどうかも選べます。