インフラ

AWS DataSyncとは?転送の仕組み・EnhancedとBasicの違い・料金と採用判断を実装者目線で解説

オンプレミスのファイルサーバーに積み上がった数十TBを、止められる時間の内側でAmazon S3へ移す。この作業をrsyncやCLIの組み合わせで組むと、並列化・再試行・整合性検証・スケジュール実行を自前で書くことになります。AWS DataSyncは、その処理をマネージドで引き受ける転送サービスです。対応ロケーションとエージェントの要否、EnhancedモードとBasicモードの機能差、GB単価とタスク実行料の積み上げ、そして他の移行手段へ寄せるべき場面までを整理します。

まとめ:DataSyncの守備範囲とモード選択・料金の結論

AWS DataSyncは、オンプレミスのNFS・SMB・HDFS・オブジェクトストレージ、Amazon S3やAmazon EFS・Amazon FSxといったAWSストレージ、他社クラウドのオブジェクトストレージの間でファイルとオブジェクトを転送するマネージドサービスです。専用のネットワークプロトコルと並列マルチスレッド構成で転送し、チェックサムによる整合性検証と再試行、スケジュール実行までを引き受けます。

タスクのモードは2つに分かれます。Enhancedモードは一覧・準備・転送・検証を並列で回すため対象数の上限が実質なくなる代わりに、使える組み合わせがAmazon S3を片側に置くものへ限られます。Basicモードは全ロケーションに対応しますが処理は逐次で、1回のタスク実行あたり5,000万(AWSストレージ同士は2,500万)というクォータが掛かる構成です。

料金は転送したGBへの従量制です。公式料金ページの例示(米国東部オハイオ・2026年7月時点)でBasicモードが0.0125ドル、Enhancedモードが0.015ドル。Enhancedモードにはタスク実行あたり0.55ドルが加わり、さらにS3のリクエスト料が別建てで乗ります。

採用判断の起点は料金ではありません。実効帯域で割った所要時間が、業務を止められる時間に収まるかどうか。収まらない規模は物理輸送、S3同士の継続同期はS3レプリケーション、稼働中データベースはAWS DMSへ寄せます。

AWS DataSyncが肩代わりする転送処理と対応ロケーションの範囲

最初に、このサービスが引き受ける範囲と引き受けない範囲を確定させます。

手作業のrsync運用とDataSyncで分かれる4つの担当範囲

DataSyncが自前実装の代わりに担うのは、並列転送・整合性検証・再試行・スケジュール管理の4つです。転送はマルチスレッドで走り、AWSが用意した専用プロトコルで往復のやり取りを圧縮します。転送したファイルとオブジェクトにはチェックサムによる検証が入り、Basicモードでは既定で全データ、Enhancedモードでは転送したデータが照合対象になります。

引き受けないものもはっきりしています。データベースの論理的な整合性、アプリケーションの停止・再開、カットオーバーの段取り。転送はあくまで移行工程の一部で、全体の進め方はクラウドデータ移行の手順と整合性検証の実務の側で設計します。

以前あった機能の整理も押さえておきます。オンプレミスのストレージ構成を可視化して移行計画を立てるAWS DataSync Discoveryは、2025年5月20日にend of supportへ到達し、現在はアクセスできません。移行前の棚卸しはAWS Application Discovery Serviceなど別の手段で組み立てます。

転送元と転送先に指定できるオンプレ・AWS・他社クラウドの3系統

ロケーションは3系統に分かれます。転送元と転送先の組み合わせで使えるモードが変わるため、まず自分の構成がどこに当たるかを確認してください。

  • オンプレミス・自己管理環境:NFS、SMB、HDFS、S3互換のオブジェクトストレージ
  • AWSストレージ:Amazon S3、Amazon EFS、FSx for Windows File Server、FSx for Lustre、FSx for OpenZFS、FSx for NetApp ONTAP
  • 他社クラウド:Google Cloud Storage、Azure Blob Storage、Azure Files、Wasabi、Cloudflare R2、Backblaze B2、Oracle Cloud Infrastructure Object Storage、Alibaba Cloud OSS、IBM Cloud Object Storageなど12サービス

用途として公式ドキュメントが挙げるのは、データ移行、コールドデータのアーカイブ、レプリケーション、処理のための一時的な往復転送の4つ。アーカイブでは、オンプレミスの冷えたデータをS3 Glacier Flexible RetrievalやS3 Glacier Deep Archiveへ直接送り込めます。S3標準へ置いてからライフサイクルで落とす手間が省ける構成です。

エージェントが必要な転送と、エージェント無しで完結する転送の境界

エージェントは、DataSyncが自力で到達できないストレージへ手を伸ばすための仮想アプライアンスです。オンプレミスのNFS・SMB・HDFS・自己管理オブジェクトストレージが相手なら設置が要ります。設置先はストレージにできるだけ近い場所とし、アクティベーション後の管理はAWS側が引き受けます。

一方、S3同士の転送、Azure Blob StorageとS3の転送、他社クラウドのオブジェクトストレージとS3の転送は、エージェント無しで実行できます。この差は帯域上限にも表れ、エージェント経由のタスクは10Gbps、エージェント無しのタスクは5Gbpsが1タスクあたりの上限です。大容量をエージェント無し構成で流す場合は、対象ディレクトリを分けて複数タスクを並走させる設計が必要になります。

EnhancedモードとBasicモードの機能差と選び分けの基準

2つのモードは、速度差ではなく設計上の制約の違いとして捉えると判断が早くなります。

並列処理とオブジェクト数上限で分かれるEnhancedモードの強み

Basicモードは準備・転送・検証を順番に実行するため、数千万件を抱えるデータセットでは準備フェーズだけで長時間が過ぎます。Enhancedモードはこの工程を並列に流し、小さいオブジェクトを大量に含む転送ほど差が開く構造です。

観点 Enhancedモード Basicモード
処理方式 一覧・準備・転送・検証を並列 逐次で1工程ずつ
1実行の対象数 実質無制限 5,000万(AWS間2,500万)
対応ロケーション S3を片側に置く組み合わせ 全ロケーション
ログ形式 JSONの構造化ログ 非構造化ログ
既定の検証範囲 転送したデータのみ 全データ
タグ非対応先の挙動 タスク実行が即失敗 対象ごとに失敗を記録

表の最終行は運用で刺さりやすい差です。オブジェクトタグに対応しないロケーションが絡む転送で、タグの扱いを未指定のままにするかPRESERVEを指定すると、Enhancedモードではタスク実行そのものが即座に失敗します。Basicモードなら処理は続き、タグ付きオブジェクトだけが個別の失敗として記録される挙動。他社クラウドを絡めるときは、この差を先に潰してください。

2025年12月にEnhancedモードがオンプレ転送へ広がった変更

Enhancedモードは長らくS3同士とマルチクラウドの転送に限られていました。2025年12月12日の発表で、オンプレミスのNFS・SMBファイルサーバーとAmazon S3の間の転送が対象へ加わっています。対応リージョンはDataSyncが提供される全リージョンです。

この変更が効くのは、生成AIの学習データやデータレイク向けに数億ファイル規模を吸い上げる案件でした。以前はBasicモードのクォータに合わせてタスクを何本にも割る設計が要りましたが、いまはEnhancedモードのエージェントを立てて1本で流す選択肢が取れます。ただしHDFSからS3への転送と、EFSやFSxを片側に置く転送は対象外で、引き続きBasicモードです。

タスク作成後はモードを変更できない制約と、作成前に決める3点

モードはタスク作成時に確定し、後から切り替えられません。変更したい場合は新しいタスクを作り直します。ロケーションの定義自体は使い回せるため、作り直しのコストは設定の再入力にとどまります。

作成前に決めておくのは3点。転送元と転送先の組み合わせがEnhancedモードの対象に入るか、対象ファイル数がBasicモードのクォータに収まるか、そしてEnhancedモードのタスク実行料が定期同期の頻度に見合うか。AWS CLIならcreate-task--task-modeにENHANCEDまたはBASICを渡します。Enhancedモードのタスクを作るIAMロールにはiam:CreateServiceLinkedRole権限が必要で、これが抜けていると作成時点でエラーになります。

DataSyncエージェントのサイジングとクォータの回避設計

エージェントの見積もりを外すと、転送が始まってからメモリ不足で止まります。

Basicモードは4vCPU、Enhancedモードは8vCPUという要件

エージェントの必要リソースはモードで違います。仮想マシンとして立てる場合とAmazon EC2で立てる場合でも推奨が分かれるため、下表の値を確保してください。

区分 Basicモード Enhancedモード
仮想CPU 4 8
メモリ 32GB(2,000万超は64GB) 32GB
ディスク 80GB 80GB
EC2の推奨 m5.2xlarge・m5.4xlarge m6a.2xlarge
ハイパーバイザー ESXi・KVM・Hyper-V・EC2 ESXi・KVM・Nutanix AHV・EC2

見落としやすいのがハイパーバイザーの制約です。Microsoft Hyper-V(2012 R2・2016・2019)で動くのはBasicモードのエージェントだけで、Enhancedモードには使えません。社内の仮想化基盤がHyper-Vなら、Enhancedモードを選ぶ時点でEC2上にエージェントを立てるか、VMware ESXi 7.0・8.0やKVM、Nutanix AHVのホストを用意する話になります。なおEC2インスタンス上でKVMを動かす構成はサポート対象外です。

Basicモードの5,000万・2,500万というファイル数上限

Basicモードのクォータは、タスク実行1回あたりで扱えるファイル・オブジェクト・ディレクトリの合計数として掛かります。設計前に押さえる値は次のとおりです。

  • オンプレミス等とAWSストレージの間:5,000万(増枠申請は可能)
  • AWSストレージ同士:2,500万
  • 作成できるタスク数:100(増枠申請は可能)
  • 1タスクのキュー実行数:50、実行履歴の保持:30日
  • フィルタに書ける文字数:102,400文字
  • パス長4,096バイト、ファイル名255バイト、S3オブジェクト名1,024文字

数え方に癖があります。S3のプレフィックスはディレクトリとして数えるため、bucket直下のfoo配下にオブジェクトが1つある構成は、ディレクトリ2つとオブジェクト1つの計3件です。プレフィックスを細かく切ったバケットほど、実データ数より早くクォータへ届きます。公式ドキュメントは増枠申請よりも、include・excludeフィルタで対象ディレクトリを絞ったタスクへ分割する方法を先に挙げています。反映まで数日かかる申請を待つより着地が早い。なお2,000万件を超える転送では、エージェントに64GBのメモリを割り当てる前提になります。

帯域10Gbpsの上限と同時実行数から見るタスク分割の設計指針

1タスクのスループット上限は、エージェント経由で10Gbps、エージェント無しで5Gbps。いずれも増枠できません。これを超える速度が要るなら、対象ディレクトリを分けたタスクを並走させる以外の手はありません。Enhancedモードのタスク実行は同時120本まで走らせられるため、分割の余地は十分にあります。

VPCエンドポイント経由でインターネットを通さない転送経路の作り方

DataSyncはVPCエンドポイントに対応しており、エージェントのアクティベーションとタスクの制御通信、データ転送のいずれもパブリックインターネットへ出さずにVPC内で完結させられます。機微度の高いデータを扱う案件では、この構成を要件として先に固めます。

オンプレミスとの接続に専用線を使う場合は、DataSyncの10Gbps上限より先に回線側が頭打ちになるのが普通です。契約帯域と実効スループットの関係はAWS Direct Connectの専用線接続とVPNとの違いの側で押さえたうえで、DataSync側の帯域制限(bandwidth throttling)で業務トラフィックを圧迫しない上限を掛けます。

DataSyncの料金構造とS3リクエスト料を含めた総額の見積もり

見積書で抜けやすいのは、DataSync本体ではなく周辺で発生する料金のほうです。

GB単価0.0125ドルと0.55ドルのタスク実行料という2本立て

DataSyncの課金は転送したデータ量に対する従量制で、前払いも最低料金もありません。公式料金ページが例示する米国東部(オハイオ)リージョンの単価は、Basicモードが1GBあたり0.0125ドル、Enhancedモードが1GBあたり0.015ドル。2026年7月時点の掲載値です。

Enhancedモードにはこれとは別に、タスク実行1回ごとに0.55ドルが掛かります。日次で差分同期を回す運用なら、月30回で16.5ドルが固定的に積み上がる計算。単発の移行では誤差ですが、時間単位のスケジュールを組むと無視できない額になります。なお料金ページに東京リージョンの単価は例示されていないため、国内案件ではAWS料金計算ツールで対象リージョンの値を確認してください。

10TB・100万ファイルの移行で試算したBasicとEnhancedの差額

実際の金額感を出すため、10TB・100万ファイルをオンプレミスからS3へ一度だけ移す前提で試算します。転送量は10,000GBとして概算しました。

項目 Basicモード Enhancedモード
転送料(10,000GB) 125.00ドル 150.00ドル
タスク実行料 なし 0.55ドル
S3のPUT(100万件) 5.00ドル 5.00ドル
概算合計 約130ドル 約156ドル

差額は26ドル前後、率にして2割です。100万ファイルはBasicモードのクォータ内で、追加分は転送時間の短縮に対する対価にあたります。判断が変わるのは件数が5,000万を超えたとき。Basicモードではタスク分割が必須になり、その運用工数と失敗時の再実行コストを勘定に入れると、Enhancedモードの2割増しは安く付きます。

DataSync料金以外に載るS3リクエスト料と転送料の項目

試算表に入れたPUT以外にも、S3側で発生する料金があります。見積もりの漏れを防ぐため、掛かりうる項目を並べます。

  • S3のLISTリクエスト:1,000件あたり0.005ドル(転送元・転送先の一覧取得で発生)
  • S3のHEADリクエスト:1,000件あたり0.0004ドル
  • S3のGET・PUTリクエスト:1,000件あたり0.005ドル
  • S3 Glacier Instant Retrievalからの取り出し:1GBあたり0.03ドル
  • 転送元リージョンから外へ出るデータ転送(AWS間転送の場合)
  • AWS PrivateLink、Amazon CloudWatch、AWS Secrets Managerの標準料金

小さいファイルが大量にある構成ほど、リクエスト料の比率が上がります。1KBのファイルを1億件送る移行ならPUTだけで500ドル。転送料より高く付く逆転が起きます。ストレージクラスで取り出し料と最低保存期間も変わるため、書き込み先はAmazon S3のストレージクラスと料金体系の整理と突き合わせて決めてください。

DataSyncを採用してよい条件と、他の手段へ寄せるべき場面

ここからは判断です。DataSyncが向く条件と、外したほうがよい条件を数値で切り分けます。

回線帯域と停止許容時間から引くDataSync採用の下限条件

採否を決める計算は1本です。データ量を実効帯域で割った所要時間が、業務を止められる時間に収まるか。実効帯域は契約帯域の5割程度を見込むと外しにくく、1Gbps回線なら500Mbpsで計算します。10TBは80,000Gbitなので、500Mbpsで流すと約44時間。週末の停止窓が48時間あれば、ぎりぎり1回で通ります。

100TBなら440時間=18日を超え、オンラインの一発移行は成立しません。この場合は過去分を数週間かけて先に流し、最終差分だけを停止窓で同期する分割か、物理輸送へ切り替えるかの二択です。

ファイル数の側でも下限を引けます。数万件規模の単発転送なら、AWS CLIのS3コマンドで足りる場面が多い。定期的に同期する要件があるか、メタデータの保持が要るか、件数が数百万を超えるか。このいずれも満たさないなら、エージェント構築の工数に見合わずDataSyncは過剰です。

物理輸送・レプリケーション・DMSへ寄せるべき3つの場面と判断

1つ目は、実効帯域で割った所要日数が停止許容時間を大きく超える規模です。数百TB級をネットワーク越しに流すのは、回線コストと失敗時の再実行リスクの両面で合いません。オフラインの物理輸送デバイスは提供状況が変わっているため、AWS Snowballの新規提供終了と現行デバイスの選び方で現行の選択肢を確認したうえで見積もります。

2つ目は、S3バケット同士の継続的な同期です。DataSyncはタスク実行のたびに転送量へ課金する仕組みで、常時同期にはS3レプリケーション(同一リージョン・クロスリージョン)のほうが向きます。レプリケーションは書き込みイベントに反応して動くため、スケジュール実行の待ち時間が発生しません。DataSyncを選ぶのは一度きりの移行か、日次・週次の間隔で足りる同期に限ります。

3つ目は、稼働中のデータベースやアプリケーションの状態を含むデータです。DataSyncが保証するのは、転送したファイルとオブジェクトが元と一致することまで。転送中に書き換わったファイルは次回実行での再転送対象になります。データベースはAWS DMS、サーバー丸ごとの移行はAWS Application Migration Serviceへ寄せ、DataSyncはファイルとオブジェクトに範囲を絞ってください。

データ移行を外部へ委託するとき見積書で確認すべき5つのチェック項目

移行を外部へ任せる場合、見積書の粒度で後々の追加費用が決まります。確認したいのは、対象データの総容量とファイル数(クォータとモード選択の分岐点になる)、回線の実効帯域を実測した値と転送に使える時間帯、エージェントを置くハイパーバイザーとリソースの確保先、検証方式と差分同期の実施回数、カットオーバー時の最終差分と書き込み停止の手順の5点。

特に実効帯域とカットオーバー手順は曖昧にされやすい箇所です。契約帯域のまま日程を引いた計画は、本番でほぼ倍の時間が掛かります。設計から実行まで任せるなら、AWS・Google Cloud・Azureのインフラ構築支援のように転送ツールの選定と停止窓の設計を含めて相談できる体制かを確認してください。

よくある質問

DataSyncの検討時に問い合わせが多い論点を5つ挙げます。

AWS DataSyncとAWS Transfer Familyの違いは何ですか?

役割が逆向きです。DataSyncは自社が主体となって、決めたスケジュールでストレージ間のデータをまとめて動かすサービス。AWS Transfer FamilyはSFTP・FTPS・FTPやAS2のエンドポイントを提供し、外部の取引先がファイルを置きに来る受け口を作ります。取引先からの定期ファイル受信ならTransfer Family、自社ストレージの移行や同期ならDataSyncという分け方です。

DataSyncエージェントは稼働中のファイルサーバーに影響しますか?

エージェントは独立した仮想マシンとして動き、ファイルサーバーへは読み取りでアクセスします。負荷の懸念が残るのはネットワーク帯域とストレージのIOPSです。DataSyncには帯域制限の設定があるため、業務時間帯は上限を絞り、夜間はスケジュール実行で開放する運用が組めます。本番稼働中の環境なら、小さいディレクトリで試験転送を回して影響を測ってください。

転送したファイルの権限やタイムスタンプは保持されますか?

組み合わせによります。NFSからAmazon EFSやFSx for OpenZFSへの転送ではPOSIXのパーミッションと所有者、SMBからFSx for Windows File Serverへの転送ではACLが引き継がれます。転送先がS3の場合、S3はファイルシステムではないため、これらはオブジェクトのメタデータとして保存される形です。S3を経由してファイルシステムへ戻す往復の構成でも元の属性を復元できます。

既存タスクをEnhancedモードへ変更するにはどうすればよいですか?

既存タスクのモードは変更できないため、Enhancedモードを指定した新しいタスクを作成します。転送元と転送先のロケーション定義は流用できるので、作り直すのはタスクの設定だけです。あわせて、その組み合わせがEnhancedモードの対象に入っているか、IAMロールにサービスリンクロール作成の権限があるかを先に確認すると手戻りが減ります。

転送が途中で失敗した場合はどうなりますか?

タスク実行の単位で失敗が記録され、再実行すれば差分だけが送り直されます。転送モードを変更分のみに設定していれば、成功済みのファイルを再送する無駄は生じません。実行履歴は30日間保持され、詳細はAmazon CloudWatch Logsとタスクレポートで追えます。1つのタスクにキューできる実行は50件までのため、短い間隔でスケジュールを組むときは上限に注意してください。

関連記事

資料請求

RELATED POSTS 関連記事