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ページオーソリティ(PA)とは?DAとの違いと調べ方・上げ方

ページオーソリティ(PA)とは?DAとの違いと調べ方・上げ方

ページオーソリティ(PA)は、SEOツール大手のMozが算出する「個別ページが検索結果でどれだけ上位に表示されうるか」の予測スコアです。ドメインオーソリティ(DA)と名前も計算方法も似ているため、「PAとDAは何が違うのか」「何点あれば良いのか」で迷う人が多い指標でもあります。この記事では、Mozの公式解説ページとPA 2.0の発表資料をもとに、PAの定義と算出の仕組み、DAとの違い、調べ方、そして上げる施策と上がらない施策を整理します。

まとめ

  • PAはMozが独自に算出する1〜100の予測スコアで、Googleのランキング要因ではありません。Moz自身が「PA is not an acknowledged Google search engine ranking factor」と明記しています。
  • PAとDAは計算方法が同じで、違うのは評価の単位です。PAは1つのURL、DAはドメインまたはサブドメイン全体を評価します。
  • PAは40を超えるリンク関連の要因から機械学習モデルで算出されます。2020年9月に発表されたPA 2.0では、Spam Scoreとリンク品質のパターン判定を組み込む設計が示されました。
  • 「PA何点以上なら良い」という絶対基準はありません。狙うキーワードの検索結果に並ぶ競合ページのPAと比べて使います。
  • PAを上げる手段は、実質的に質の高い被リンクを増やすことです。PAはキーワードの使い方などオンページの要素を計算に入れないため、記事を書き直してもそれ自体はPAの算出に入りません。

以下、定義から順に根拠を示します。

ページオーソリティ(PA)の定義と算出の仕組み

Mozが定める定義と1〜100の対数スケール

Mozの公式解説ページは、PAを「a score developed by Moz that predicts how well a specific web page will rank on search engine result pages」と定義しています。つまりPAは、特定の1ページが検索結果でどれだけ上位に来るかを予測する値です。サイトの評判やページの品質を直接測る値ではありません。

スコアの範囲は1〜100で、高いほど上位表示されやすいと予測されます。目盛りは対数スケールです。Mozは「it is significantly easier to grow your score from 20 to 30 than it is to grow from 70 to 80」と説明しており、同じ10ポイントでも高い帯ほど上げるのが難しくなります。PA 60のページとPA 70のページの差は、PA 20と30の差よりはるかに大きいと読んでください。

算出に使われる40超のリンク要因

Mozによれば、PAは自社のリンクインデックスのデータをもとに、合計40を超える要因から算出されます。公式ページが例示している要因は次のとおりで、ほぼすべてがリンクに関するものです。

  • リンク元のURL数・ルートドメイン数・サブドメイン数
  • followリンクとnofollowリンクの内訳、アンカーテキストの分布
  • 301・302リダイレクトのステータス、リンクの新旧
  • MozTrust・MozRank、Spam Score、ブランド名での言及

Moz自身も「PA is a link-centric metric」と書いています。数値の意味は「そのページにどんなリンクが、どれだけ集まっているか」を、順位との相関が最も高くなるよう重み付けした結果だと理解すると、後で説明する上げ方と変動の読み方がつながります。

PA 2.0で変わった点

Mozは2020年9月1日に「Page Authority 2.0」を発表しました。発表資料は、PAを「machine-learned, neural network model that uses more than 40 link-related factors」と説明し、Spam Score(似た特徴を持つサイトのうちGoogleからペナルティや除外を受けたものの割合)と、リンク品質のパターン判定を新たに組み込むとしていました。

公開は当初2020年9月30日の予定でしたが、Mozは前日の9月29日に公開延期を告知しています。最終の品質検証で、PA 99に被リンク元ドメイン数の大きく異なるURLが集中するなどの異常が見つかったためです。同じ告知によれば、旧来のPAは「どちらのURLが上位に来るか」を検索結果ごとに予測するよう学習していたのに対し、新モデルは「どちらのページの自然検索流入が多いか」を予測する方式に切り替えていました。

このときMozは、モデル変更でスコアが変動しうるとしたうえで、変動は競合や業界の中で相対的に見るよう求めました。同じ発表には「Page Authority and Domain Authority should always be used as relative metrics」とあり、PAを絶対値で追わず相対比較に使うという原則がここでも明記されています。

PAとDAの違い:評価の単位と使う場面

Mozの解説ページは、PAとDAについて「calculated using the same methodology」とし、両者は違いより共通点のほうが多いと説明しています。違うのは評価の単位で、そこから使う場面が分かれます。

項目 ページオーソリティ(PA) ドメインオーソリティ(DA)
評価の単位 1つのURL ドメインまたはサブドメイン全体
算出方法 リンク要因の機械学習モデル 同じ手法
同一サイト内の値 ページごとに異なる 全ページで共通
主な用途 記事単位の競合比較・リンク元の選定 サイト全体の競合比較
Googleの順位要因か 否定(Moz公式) 否定(Moz公式)

実務での分かれ目は「誰と比べたいか」です。特定のキーワードで1ページ目に並ぶ記事同士を比べるならPAを使います。検索結果の上位ページは同じドメインの中でも記事ごとにリンクの集まり方が違うため、DAだけでは差が見えません。一方、新規事業のサイトが業界の競合サイトに対してどれだけリンク資産を持っているかを比べるならDAを使います。

Mozの資料「Page Authority 2.0: What It Is, How It’s Changing, and How to Use It」は、新しいページも所属するドメインに由来する一定の評価を持つとしたうえで、その後PAを伸ばす主な要因は質の高い被リンクだと説明しています。そのため、DAが高いドメインの記事でも、被リンクを集めた記事とそうでない記事ではPAに差が開きます。逆に、DAが低い小さなサイトでも、多くのサイトから引用される1本の記事はPAが突出します。DAの調べ方と読み方はMozのDA(ドメインオーソリティ)の調べ方と数値の読み方で詳しく扱っています。AhrefsのDRも含めた指標全体の位置づけはSEOのオーソリティ(権威性)の解説記事にまとめています。

PAに「良い数値」の目安がない理由

「PAは何点あれば良いのか」には、Mozの公式ページ自体が2通りの答えを載せています。同じページの中で、PAは比較のための指標なので「there isn’t necessarily a “good” or “bad” Page Authority score」と書く一方、別の段落では「A good page authority score typically ranges from 30 to 70」とも書いています。

判断の根拠にすべきなのは前者です。後者の30〜70という幅は「depending on industry competition」と条件付きで、業界によって変わると自ら断っています。しかもMozは同じページで、競合するページのPAは「10, or 50, or 70」のどれでもありうるとし、真空の中で特定の数値を目指すのではなく、競合ページと比べて自分の数値の位置を決めるよう勧めています。

具体的には次の手順で基準を作ります。

  1. 狙うキーワードで実際に検索し、1ページ目に並ぶURLのPAを一覧にする
  2. そのPAの幅を、そのキーワードで比べるときの目安として扱う
  3. 自社ページのPAが幅を大きく下回っていれば、本文が検索意図に合っているかとあわせて、被リンクの不足を確認する

同じ資料には、競合ページのPAが20で自社ページが30なら上位を狙いやすい位置にいる、という読み方の例があります。一方で、PAが高いのに関連キーワードで順位を持たないMozの記事を例に、上位記事の分析と内容の見直しを次の手順に挙げてもいます。上位がPA50台で固まっているキーワードでは被リンク獲得の計画も必要になりますが、PAの差だけで勝算を決めず、検索意図への合致や情報の鮮度とあわせて判断してください。

ページオーソリティの調べ方

Link Explorerによる単一URLの確認

1ページずつ確認するなら、MozのLink Explorerを使います。調べたいページのURLを入力し、分析対象に「Exact URL」を選ぶと、PAのほか、そのページへのリンク元ドメイン数などが表示されます。Mozの解説では、無料のMozコミュニティアカウントを作ってログインすれば、どのページのPAも調べられるとしています。照会できる回数の上限とプラン料金は改定されるため、継続して使う場合はMozの料金ページで現行の条件を確認してください。

入力するURLは、検索結果に実際に表示される正規のURLにそろえます。httpとhttps、末尾スラッシュの有無、パラメータ付きのURLを別々に照会すると、同じ記事でもリンクの集計先が分かれて別の数値が出ることがあります。

MozBarによる検索結果のPA比較

前章の「競合ページのPAを一覧にする」作業には、Chrome拡張のMozBarが向いています。検索結果の各URLの下にPAとDAが差し込まれるため、上位に並ぶ競合ページのPAとDAを1画面で比べられます。PAとDAの表示には無料のMozコミュニティアカウントでのログインが必要です。導入手順と無料で見える範囲はDAの調べ方の記事のMozBarの章で解説しています。

Mozは、PAをLink ExplorerとMozBarのほか、Keyword ExplorerのSERP分析、Moz Proのキャンペーン、Moz APIでも確認できるとしています。数百件のURLを定期的に記録する場合は、画面操作ではなくAPIで取得するのが現実的です。

ページオーソリティを上げる施策と、PAが動かない施策

質の高い被リンク元の獲得

Mozは、PAに最も効く方法を「improve its link profile」、つまりリンクプロファイルの改善だと明言しています。権威の高いページから外部リンクを得ることが、そのページへの信任票として働くという説明です。具体的には、Link Explorerで競合ページを調べ、どのドメイン・どのページからリンクを得ているかを確認し、より強いページからリンクを得る計画を立てるよう勧めています。

リンクの獲得は、調査データや一次情報を公開して引用される対象をつくるのが正攻法です。リンクの購入やリンクスキームへの参加は、Mozのページ自身がPAを損ない検索エンジンからのペナルティにもつながると注意しています。Spam Scoreが算出要因に含まれている以上、質の低いリンクを量で集めることはPAを上げる手段になりません。具体的な獲得方法はSEO外部対策・被リンクの解説記事、自社に届いているリンクの点検はリンクプロファイルの見方と点検手順を参照してください。

内部リンク元の選定:PAと主題の近さ

MozはPAの使いどころの1つとして内部リンクの優先順位付けを挙げています。新しいガイド記事を公開したとき、自社ページのPAを知っていれば、どのページから新しい記事へ多くの評価を渡せそうかを見積もれる、という考え方です。

実務では、新しい記事と主題が近いページの中からPAが比較的高いものを選び、本文の文脈に沿ったアンカーでリンクを足します。テーマが無関係なページからの機械的なリンクは、読者にとっても検索エンジンにとっても意味が薄いので避けてください。

オンページ改善とPAの算出の関係

Mozの解説ページには、読み手を迷わせる記述が同居しています。技術的な定義の段落では「PA does not take into consideration specific on-page elements like keyword use or content optimization」と、キーワードの使い方やコンテンツ最適化を計算に入れないと書いています。ところが同じページの後半では、PAを上げる方法として見出しタグやmetaタイトルの最適化、キーワード調査を挙げています。

算出の仕様として優先すべきなのは前者です。titleや見出しを直す、文章を書き直す、表示速度を上げるといった施策は、検索順位やクリック率には効いても、PAの計算には直接入りません。内容の改善がPAに表れるとすれば、改善した記事が引用されて被リンクが増える、あるいは内部リンクの張り方が変わるといった、リンクの変化を通じた間接的な経路になります。リライトの成果をPAで測ると、順位が上がっていても数値は動かず、施策が正しく評価されません。リライトの効果は検索順位とクリック数で測り、PAは被リンク獲得の進み具合を見る補助指標に限定するのが妥当です。

PAが急に変動したときの切り分け

PAが前回から大きく動いたときは、施策の成否を判断する前に原因を切り分けます。Mozは、アルゴリズムを継続的に更新しているためスコアが時々変動すると明言しています。確認の順番は次のとおりです。

  1. 競合も同時に動いたか:自社と競合のPAが同じ方向に動いていれば、モデルやインデックスの更新による全体の変動である可能性が高いと考えます。PA 2.0の発表でもMozは、変動は競合や業界の中で見るよう求めていました。
  2. リンクを失っていないか:自社だけが下がった場合は、Link Explorerでリンク元を確認します。Mozも、特定のリンク元からのリンクを失ったときの原因追跡にPAが使えるとしています。
  3. URLが変わっていないか:Mozは301・302のステータスを算出要因に含めているため、URLの変更やリダイレクトの設定直後は数値が動くことがあります。照会しているURLが最終的な正規URLかを確かめます。

1回の更新で上下した数値だけを見て施策を止めたり増やしたりせず、競合との差を数回分記録して傾向で判断してください。差分で追えば、モデル更新で全体が動いたときでも、競合に対する相対的な位置の変化を把握できます。

PAとGoogleの評価の関係

PAはMozが作った指標で、Googleが順位計算に使っているものではありません。Mozは「only Google is privy to all of the metrics that make up its algorithms」とし、PAはGoogleや他の検索エンジンが作った、あるいは認めた要因ではないと明記しています。

それでもPAが参考になるのは、Googleがリンクを評価に使っていることを公式に認めているからです。Google検索セントラルのランキングシステムガイドは、ページ同士のリンクの関係から内容を理解するシステムの1つとしてPageRankを挙げ、「it continues to be part of our core ranking systems」と記しています。PAは、外部から観測できるリンクのデータでこの種の評価を近似しようとした推定値と位置づけられます。近似である以上、PAの高いページが常に上位になるわけではなく、検索意図への合致や内容の質といった、PAが計算に入れない要素で順位は入れ替わります。

よくある質問

公開したばかりのページのPAが低いのはなぜですか?

Mozの資料によれば、新しいページも所属するドメインに由来する一定の評価を持ちますが、その先にPAを伸ばす主な要因はページへの質の高い被リンクです。公開直後はそのページへのリンクがまだ少ないか、Mozのリンクインデックスに記録されていないため、低めの値になりがちです。公開直後のPAで記事の良し悪しは判断できないので、数か月単位で被リンクの増え方とあわせて見てください。

AhrefsでPAに相当する指標はありますか?

AhrefsではURL Rating(UR)がページ単位の指標です。Ahrefsのヘルプによれば、URはページのリンクプロファイルの強さを100点の対数スケールで示し、内部リンクと外部リンクの両方を計算に入れます。ただしMozとAhrefsはリンクのインデックスも計算式も別なので、PAとURの数値は一致しません。ドメイン単位の指標についてはドメインレーティング(DR)の解説記事を参照してください。

PAが高いのに検索順位が低いのはなぜですか?

PAは被リンクの状況だけから順位の取りやすさを予測した値で、ページが検索意図に合っているか、内容が十分かは計算に入っていません。PAが競合と同等以上なのに順位が低い場合は、リンク以外の要因を疑います。上位ページが答えている疑問に自社ページが答えているか、情報が古くなっていないかを先に確認してください。

PAとSpam Scoreはどう関係しますか?

Spam Scoreは、似た特徴を持つサイトのうちGoogleからペナルティや除外を受けたものの割合を示すMozの指標です。2020年9月のPA 2.0の発表で、PAの算出要因に組み込む方針が示され、現在のMozの解説ページでもPAの要因の1つに挙げられています。リンクの数だけでなくリンク元の質を見る要因なので、Spam Scoreの高いサイトからのリンク集めはPAを上げる手段として選ぶべきではありません。

「PAA」はページオーソリティと関係がありますか?

関係ありません。SEOの文脈で「PAA」と書かれる場合は、Googleの検索結果に表示される「他の人はこちらも質問(People Also Ask)」の枠を指すのが一般的です。ページオーソリティの略語はPAで、MozのツールにPAAという指標はありません。

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