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ユニバーサル検索とは?バーティカル検索との違いと今のSEOでの扱い【2026年時点】

ユニバーサル検索とは?バーティカル検索との違いと今のSEOでの扱い【2026年時点】

ユニバーサル検索とは、ウェブページの検索結果の中に、画像・動画・ニュース・地図・書籍といった種類の違う検索結果を混ぜて、1つの結果ページで見せる方式のことです。Googleが2007年5月16日に発表し、それまで別々の検索サービスに分かれていた結果を1回の検索で返すようになりました。

この記事では、発表時にGoogleが何をしたのかを公式ブログの記述から確認し、バーティカル検索・ブレンド検索との違い、今の検索結果ページとの対応、そしてサイト運営者が誤解しやすい「枠の増減」と「Search Consoleでの数え方」まで整理します。駅名の「ユニバーサルシティ」やテーマパークではなく、検索エンジンの用語としてのユニバーサル検索を扱います。

まとめ:ユニバーサル検索の要点

  • ユニバーサル検索は、ウェブ検索の結果に画像・動画・ニュース・地図などの結果を混ぜて表示する方式。Googleは2007年5月16日に、画像・地図・書籍・動画・ニュースの5種類を混ぜる形で導入した。
  • バーティカル検索は「画像」「ニュース」のように種類を絞った検索で、ユニバーサル検索はそれらを「すべて」のタブにまとめたもの。ブレンド検索はほぼ同じ意味の別名。
  • Google検索セントラルの視覚要素ギャラリーは、検索結果の構成をテキスト検索結果・リッチリザルト・画像検索結果・動画検索結果などの視覚要素として説明している。
  • 検索結果の枠は増えるだけではない。FAQリッチリザルトは2026年5月7日に表示が終わり、2025年6月には7種類の構造化データに基づく表示の段階的な終了が発表された(うちBook Actionsは同年11月に取り下げ)。特定の枠を前提にした施策は寿命が短い。
  • Search Consoleでは、「すべて」タブに出た画像ブロックは「画像」ではなく「ウェブ」の検索タイプに計上される。枠ごとの成果を測るときはこの区分を先に押さえる。

ユニバーサル検索の意味と2007年のGoogle発表

ユニバーサル検索以前のGoogleでは、ウェブ検索・画像検索・ニュース検索・動画検索などが別々の検索サービスとして並んでおり、画像が欲しければ画像検索へ移って同じ語を入れ直す必要がありました。ユニバーサル検索は、この分かれていた結果をウェブ検索の結果ページへ統合し、検索語に応じて画像やニュースを同じ一覧に差し込む仕組みです。

発表当日のGoogle公式ブログ「Universal search: The best answer is still the best answer」(2007年5月16日、当時の検索製品担当副社長マリッサ・メイヤー氏)には、次の経緯が書かれています。

  • 発端は2001年のアイデア出しで作られたモックアップ。ある歌手名の検索結果ページに、ウェブの結果に加えてニュース・画像・グループ(掲示板)の結果を同じページに載せたものだった。
  • 検索ツールが増えすぎて利用者が使い分けきれなくなる、という問題意識が出発点で、「どこを探せばよいか知らなくても最良の答えに届くようにする」ことを狙った。
  • 新しいアーキテクチャと検索アルゴリズム、表示の仕組みを100人以上で数年かけて作り、最初の段階として画像・地図・書籍・動画・ニュースの5種類をウェブの結果に混ぜた。
  • 同時に、検索結果の上に「web」「blogs」「books」などの絞り込みリンクを出す試みも始めた。例として挙げられた検索語「python」ではweb・blogs・books・groups・codeが表示された。

ブログは、検索サービスを隔てていた壁を壊し、1つの検索結果にまとめることをユニバーサル検索の目的としています。今のGoogleで検索窓の下に「すべて」「画像」「ニュース」などのタブが並び、「すべて」に画像やニュースが混ざって出るのは、この設計の延長です。

ユニバーサル検索・バーティカル検索・ブレンド検索の違い

3つの用語は対立する概念ではなく、同じ検索結果を「どの範囲を返すか」と「誰が呼んだか」で言い分けたものです。

用語 返す範囲 Googleでの例
ユニバーサル検索 ウェブ+画像・動画・ニュース等を混在 「すべて」タブ
バーティカル検索 1種類の結果だけ 「画像」「ニュース」「動画」タブ
ブレンド検索 ユニバーサル検索と同じ 業界での別名(Googleの呼称ではない)

バーティカル検索は、特定の種類や分野に絞った検索を指します。Googleのヘルプも、検索窓の下で「すべて」「画像」「ニュース」などから結果の種類を選ぶ使い方を案内しており、この「画像」「ニュース」側がバーティカル検索にあたります。旅行・求人・不動産などの専門検索サイトも、分野に特化したバーティカル検索の一種です。

ブレンド検索は、ユニバーサル検索とほぼ同じものを指す呼び名です。Googleの2007年のブログ自体が、画像やニュースの結果をウェブの結果に「blend(混ぜる)」すると書いており、各社が採用した同種の方式をまとめて呼ぶときに使われてきました。SEOの実務では、両者を区別する必要はありません。

2007年の5種類と現在の検索結果の対応関係

Google検索セントラルの「視覚要素ギャラリー」は、検索結果を構成する表示要素を説明する資料です。検索結果ページは、テキスト検索結果・リッチリザルト・画像検索結果・動画検索結果と、関連する検索や関連する質問などの探索機能という視覚要素の組み合わせとして説明されています。要素ごとの見え方は検索レスポンスとは?検索結果の構成要素と生成の仕組み、APIでの取得までで、各機能がクリックに与える影響はSERP分析とは?やり方・ツールとSERP対策で上位表示とクリックを増やす方法【2026年時点】で整理しています。

画像・動画の枠と検索意図による表示傾向

Googleは画像検索結果を「ウェブページに埋め込まれた画像に基づく結果」と定義し、画像を探す意図の検索で表示されやすいと説明しています。動画検索結果も同じく、ページに埋め込まれた動画に基づき、動画を探す検索で出やすい結果です。つまり、画像・動画の枠に載るのは画像単体ではなく、その画像や動画を含むページです。画像を追加するだけで、画像枠への表示が保証されるわけではありません。

地図(ローカル)の枠:関連性・距離・知名度

2007年の「地図」は、今では地図付きのローカル検索結果として「すべて」タブに出ます。Googleビジネスプロフィールのヘルプは、ローカル検索結果が主に関連性・距離・知名度の3要素で表示されると明記しています。距離は検索している人の位置で決まるため、ウェブページ側の施策では動かせません。ローカル枠への対応はMEO対策とは?費用相場・自分でやる手順・SEOとの違いを実務目線で解説、自然検索との評価要素の違いはMEO対策とSEO対策の違い|地図枠と自然検索の評価要素・投資配分の判断軸にまとめています。

2007年になかった枠:リッチリザルト・ナレッジパネル・AIによる概要

発表時の5種類に加え、今の「すべて」タブには構造化データをもとに表示を拡張するリッチリザルト、人物や組織の情報をまとめたナレッジパネルとは?表示の仕組みと認証の申請手順、ビジネスプロフィールとの違い、そして2024年8月から日本語でも提供されているAIによる概要が加わりました。AIによる概要の仕組みとサイト運営者向けの対応は、AIによる概要(AI Overview)とは?Google検索の仕組み・SEOへの影響と対策【2026年版】で別に扱っています。

検索結果の枠は増えるだけでなく消える:2023年以降の終了一覧

ユニバーサル検索の解説は「表示の種類が増え続ける」前提で書かれがちですが、Googleはここ数年、使われていない表示を積極的に減らしています。2023年以降にGoogle検索セントラルが公表した主な終了は次のとおりです(出典:2023年8月の告知、2025年6月の告知、ドキュメントの更新履歴)。

時期 対象 変更内容
2023年8月8日発表 FAQ 政府・医療の権威あるサイトに限定
2023年8月8日発表 How-to モバイルで非表示
2023年9月13日 How-to デスクトップも終了し廃止
2025年6月12日発表 7種類の構造化データ 今後数週〜数か月で表示終了
2025年11月 Book Actions 終了の告知を取り下げ
2026年5月7日 FAQ 全サイトで表示終了

2025年6月の7種類は、Book Actions(書籍の購入・貸出)、Course Info(講座情報)、Claim Review(ファクトチェック)、Estimated Salary(推定給与)、Learning Video(学習動画)、Special Announcement(特別なお知らせ)、Vehicle Listing(車両掲載)です。Googleは理由を「検索であまり使われておらず、利用者にとって大きな付加価値がなくなった」と説明し、この変更が順位には影響しないことも明記しています。ただしBook Actionsについては、このマークアップを使う機能がGoogle検索にまだ残っているとして、2025年11月に終了の告知が取り下げられました。同じ月には、練習問題(practice problem)の構造化データも検索結果から外す方針が示されています。FAQの経緯はFAQリッチリザルトとは?2026年の廃止で何が変わったかと今の正しい対応で詳しく扱っています。

ここから言えるのは、特定の表示枠を取るためだけに作った施策は、その枠と一緒に効果を失うということです。FAQリッチリザルトのために質問と回答を並べたページは、表示が終わった時点でクリックを増やす仕掛けを失いました。一方で、回答の中身が検索意図に答えていれば、ページ自体の価値は残ります。Googleも2023年の告知で、使われなくなった構造化データは問題を起こさないので、急いで削除する必要はないとしています。投資の軸は「どの枠に出るか」ではなく、「その検索で読者が何を求めているか」に置くのが安全です。構造化データの型の選び方は構造化データとは?SEO効果とJSON-LD実装・型の選び方【2026年時点】を参照してください。

Search Consoleでユニバーサル検索の枠を測るときの注意

ユニバーサル検索の枠に自社ページが出ているかをSearch Consoleで確かめるとき、数字の入り方を知らないと「画像検索の表示回数が少ないのに、画像枠には出ている」といった食い違いに悩むことになります。ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」と検索パフォーマンス レポートのヘルプの説明から、押さえるべき点は次の4つです。

検索タイプ「画像」の集計対象と画像タブの関係

検索パフォーマンス レポートの検索タイプで「画像」に入るのは、Google画像検索のタブに表示された結果です。「動画」は動画タブ、「ニュース」はニュースタブとニュース検索結果の表示が対象です。したがって、「すべて」タブの中に出た画像ブロックや動画の結果は「ウェブ」の検索タイプに計上されます。ヘルプは、同じ画像がウェブ検索と画像検索の両方に出ることがあり、データは検索タイプごとに別々に記録されて合算されないと説明しています。

画像ブロックの掲載順位と表示回数・クリックの計上条件

「すべて」タブでの掲載順位は通常のルールで計算され、画像のブロックは全体で同じ1つの順位を占めます。ブロック内の左から何番目にあっても、順位は変わりません。さらに、画像がカルーセル(横スクロールの帯)の中にある場合は、その画像までスクロールして画面に入らないと表示回数になりません。サムネイルを拡大するだけのタップはクリックに数えられず、拡大画像からサイトへ移ったときに初めてクリックになります。

画像の掲載ページURL単位での集計

Search Consoleは、画像を「その画像を掲載しているページへのリンク」として扱います。同じページの別々の画像は区別されず、1回の検索で同じページの画像が複数出ても、表示回数は1回です。どの画像が見られたかは、Search Consoleでは分かりません。

2026年9月24日発表のウェブ検索のマルチモーダル集計

2026年9月24日、GoogleはSearch Console へのウェブのマルチモーダル検索の集計追加を発表し、同日から世界で順次展開しています。検索タイプに画像を使った検索の区分(web multimodal)が加わり、「ウェブ」はテキストで入力した検索(text-based)とマルチモーダル検索に分かれました。マルチモーダルには、Googleレンズ、Androidの「かこって検索」、Google検索への画像アップロード、Chromeの右クリック「この画像を検索」が含まれます。画像タブとは別の区分なので、導入前後を比較するときは、同じ検索タイプを選び、マルチモーダルのデータが確認できる期間も確かめてください。基本的な見方はサーチコンソールとは?できること・設定手順とSEO改善への使い方【2026年時点】にあります。

ユニバーサル検索を前提にした対策:狙う枠と見送る枠の判断

どの枠が出るかは検索語で決まります。そのため、対策は「狙うキーワードで実際に検索し、どの枠が出ているかを見る」ことから始めます。検索意図の分類は検索意図の種類とは?Know・Go・Do・Buyの4分類を解説が参考になります。

検索結果に出ている枠 自社が打てる手 見送る条件
画像ブロック 本文の内容に合う画像をページに埋め込む 枠が出ていない検索語
動画の結果 動画視聴を主目的とするページを用意する 文章で足りる内容
地図(ローカル) ビジネスプロフィールの情報を正確にする オンライン専業など登録資格がない
リッチリザルト 対応する型の構造化データを入れる Googleが表示を終えた型
AIによる概要 検索意図に応える独自情報を用意する 掲載だけで流入増を確約する計画

判断で迷いやすいのは、枠が出ていない検索語のために画像や動画を作り込むケースです。画像検索結果は画像を探す検索で出やすい、とGoogle自身が説明している以上、画像の追加だけを根拠に、新しい画像枠の表示を成果として見込むべきではありません。また、構造化データは正しく実装しても検索結果に表示されるとは限らず、表示が出ても前の章のように終了することがあります。枠の獲得はあくまで本文が検索意図に答えていることの上に乗るもので、本文より先に枠を設計する順番は避けるべきです。

よくある質問

ユニバーサル検索とは簡単に言うと何ですか?

1回の検索で、ウェブページだけでなく画像・動画・ニュース・地図などの結果を同じページにまとめて表示する方式です。Googleでは「すべて」タブの検索結果がこれにあたります。

ユニバーサル検索はいつから始まりましたか?

Googleが2007年5月16日に発表し、同日にgoogle.comで画像・地図・書籍・動画・ニュースの5種類をウェブの結果に混ぜる形で提供を始めました。

ユニバーサル検索とバーティカル検索の違いは何ですか?

バーティカル検索は「画像」「ニュース」のように結果の種類を1つに絞った検索で、ユニバーサル検索はそれらをウェブの結果と混ぜて1ページで返す検索です。Googleでは検索窓の下のタブで切り替えられます。

ユニバーサル検索とブレンド検索は同じですか?

ほぼ同じ意味です。ユニバーサル検索はGoogleが発表時に使った名称で、ブレンド検索は同種の方式をまとめて呼ぶ業界での呼び名です。SEOの実務で使い分ける必要はありません。

画像枠に出たときの表示回数はSearch Consoleのどこで確認できますか?

「すべて」タブの画像ブロックに出た分は、検索タイプ「ウェブ」に計上されます。検索タイプ「画像」に入るのは画像タブに出た分だけです。両方に出た場合も合算されず、検索タイプごとに別々に記録されます。

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