TPiCS(現行製品名はTPiCS-X)は、東京都文京区のティーピクス研究所が開発・販売する生産管理パッケージです。1986年の発売から40年近く続く国産製品で、公式サイトでは2026年9月30日時点の導入企業数を2,140社としています。この記事では、TPiCSの中核にある所要量計算「f-MRP」が従来のMRPや製番管理とどう違うのかを最初に押さえ、そのうえで主要機能、保守料率と運用構成を含めた費用の組み立て方、そしてこの製品を選ぶべき工場と見送るべき工場の線引きまでを扱います。製品の比較一覧ではなく、TPiCSという一製品を検討の俎上に載せるための判断材料をまとめました。
まとめ:TPiCSは繰返生産と個別受注が混在する工場のための生産管理パッケージ
結論から並べます。TPiCSを検討するなら、次の五点を前提に置いてください。
- 得意分野は「混在」:毎月同じ品目を作る繰返生産と、受注ごとに仕様が変わる個別生産が同じ工場に同居しているケースです。品目ごとにMRPで回すか製番で回すかを選べる点が、他の汎用パッケージとの最大の違いでした。
- 核はf-MRP:従来のMRPにバッファの考え方を加え、直近の計画変更に追従しながら生産を安定させる、とベンダーが説明する独自の所要量計算です。
- 構成は3種類から選ぶ:繰返生産システム、製番管理システム、両者を統合したfMRP製番管理システム。自社の生産形態で入口が決まります。
- 費用は本体+稼働台数+年間保守:本体の定価表は公式に出ていません。保守は定価基準で年15%から30%と公開されており、総額の見積もりはここから逆算します。
- Windowsのクライアントサーバー型が基本:クラウドで使う場合もリモートデスクトップ経由の運用になります。ブラウザだけで完結する仕組みを必須とする会社には合いません。
逆に、品目が数十点で繰返生産しかない工場なら、f-MRPの柔軟さは持て余します。クラウド型の安価な生産管理サービスや、表計算での運用で十分間に合います。
TPiCSとはティーピクス研究所が1986年から提供する生産管理システムの全体像
まずは製品と開発元の素性、導入規模、そして製品ラインの構成を確認します。どの構成を選ぶかで、後の費用と運用が大きく変わります。
開発元ティーピクス研究所の沿革とTPiCS-X Ver 5.2までの版の流れ
開発元のティーピクス研究所の会社概要によると、同社は1984年10月に東横ビジネスコンピュータとして設立され、コンピュータ販売から事業を始めました。1986年4月にMRP方式の生産管理システムとしてTPiCSを発売し、1992年10月に現在の社名へ変更しています。
転機は1999年5月です。それまで別々に提供していたTPiCS-Ⅳ、Ⅶ、Ⅷ、Jを統合し、TPiCS-Xとして発売しました。現在「TPiCS」と検索して出てくる製品は、ほぼこのTPiCS-Xのことです。2026年10月時点で公式サイトに掲載されている最新版はTPiCS-X Ver 5.2で、5.1以前の版も並んで公開されています。開発元が製品を一本化してから四半世紀以上、同じ系列で版を重ねている点は、長期利用を前提にする生産管理では安心材料になります。
導入2,140社・稼働17,240台という規模から読む想定ユーザー企業
TPiCS公式サイトのトップは、2026年9月30日時点の導入企業数を2,140社、稼働クライアント数を17,240台と公表しています。単純に割ると1社あたり8台前後です。
この数字から、利用企業の中心像が見えてくるはずです。数千人規模の工場で全社員が端末を持つ使い方ではなく、生産管理・購買・資材・現場リーダーなど、計画と手配に関わる数名から十数名が使う中小〜中堅製造業が主な顧客層だと読み取れます。なおクライアント数については、オプションへの振替などで減ることがあると公式が注記しています。
繰返生産・製番管理・fMRP製番管理の3システム構成と選び分け
TPiCS-Xは単一の製品ではなく、生産形態に合わせて三つのシステムから入口を選ぶ構成です。
| システム | 計算の方式 | 向く生産形態 |
|---|---|---|
| 繰返生産システム | f-MRP | 同じ品目の量産・リピート生産 |
| 製番管理システム | 製番管理 | 受注ごとに仕様が違う個別生産 |
| fMRP製番管理システム | f-MRP+製番の混在 | 繰返と個別受注が同居する工場 |
公式は、組立型・加工型・プロセス型の生産形態と、リピート・カスタム・一品という受注形態に対応するとしています。一品受注設計生産の比重が高いなら、製番管理システムに一品生産オプションを足す構成が候補になります。迷ったときの目安は単純で、売上の大半が繰返品なら繰返生産システム、受注品なら製番管理システム、どちらも3割を超えるならfMRP製番管理システムを軸に検討するとよいでしょう。
所要量計算の考え方とf-MRPが従来のMRP・製番管理と異なる点
TPiCSを理解するうえで一番の山場がここです。f-MRPの位置づけは、従来の二つの方式がそれぞれ何に弱かったのかを知ると見えてきます。
MRPの総所要量から正味所要量を出す基本計算と計画変更への弱さ
MRP(資材所要量計画)は、製品の生産計画を部品表(BOM)で部品・材料に展開して総所要量を出し、手持ち在庫と発注済みの入荷予定を差し引いて正味所要量を求め、リードタイム分さかのぼって手配日を決める計算です。計算の各段階はERPとMRPの違いを所要量計算の手順から整理した記事で詳しく扱っています。
この方式の泣きどころは、計画が変わるたびに下位の部品まで手配数量と時期が連鎖して動くことです。製品の計画を1日ずらすだけで、何百点もの部品の発注に変更指示が飛ぶ。現場ではこれを「計画が暴れる」と呼びます。変更を全部追いかけると購買担当が疲弊し、追いかけなければ計算結果が現実から離れていく。多品種少量で計画変更が日常の工場ほど、素のMRPは扱いにくくなりました。
製番管理が個別受注に強く繰返生産では在庫を抱え込みやすい理由
製番管理は、受注ごとに製造番号を振り、材料の手配から製造指示、原価までをその番号に紐づけて管理する方式です。どの受注のために何を買い、いくらかかったかが一目でわかるため、一品受注や特注品では今も主流になっています。
弱点は在庫の融通が利かないことです。製番Aのために買った部品は製番Aの引当在庫になり、隣の製番Bが同じ部品で困っていても原則として回せません。共通部品が多い繰返生産でこれをやると、受注ごとに安全在庫を抱え込み、全体の在庫が膨らみます。製番の付け替えを手作業で行う運用も見かけますが、そうなると製番別原価の正しさが崩れていきます。
f-MRPのバッファと品目ごとの製番・MRP混在運用という解き方
TPiCSのf-MRPは、この二つの弱点に対する一つの答えです。製品情報サイトに掲載されたベンダーの説明では、ある程度の繰り返し性があることを前提に、従来のMRPにバッファの考え方を組み込み、直近の計画変更に追従しながら安定した生産を実現するとしています。製品の計画は3日先まで変更を受け付けつつ、材料は2か月先まで手配しておく、という使い方も例示されていました。
もう一つの柱が混在運用です。製品や中間工程までは製番で管理し、汎用的な部品や材料はf-MRPで手配する、といった設定を品目ごとに選べます。TPiCS-Xの開発目的のページでも、f-MRPを最も大切な機能と位置づけ、「需要変動にすばやく応え、速いサイクルで生産し、変化に強い工場を実現」することを目的に掲げ、製番管理との融合を開発テーマに挙げています。
ただし、バッファ量の具体的な決め方は公開資料からは読み取れませんでした。f-MRPの挙動が自社の需要変動に合うかは、デモや検証用データで計画変更を何パターンか流して確かめるのが確実です。
TPiCS-Xの主要機能を受注・計画・手配・在庫・原価の業務順に確認
ここからはTPiCS-X 5.2の基本機能のページに沿って、業務の流れの順に機能を見ていきます。機能一覧を丸写しするのではなく、検討時に効いてくるものに絞りました。
受注から計画までの機能と所要量計算のたびに残る生産計画表の履歴
受注まわりでは、受注データを抹消しても、発行済みの作業指示や注文データを見込み生産分として残し、他の受注の出荷に回せる仕組みがVer 5.1から入っています。キャンセルのたびに手配を取り消す手間が減るため、受注変更が多い工場ほど効く機能です。外貨建ての受注にも対応し、設定したレートで基準通貨へ換算します。
計画側で地味に効くのが履歴です。所要量計算を実行するたびに生産計画表を履歴テーブルへ保存し、過去と現在の計画を比較できる仕組みです。「先週の計画からどの品目がどれだけ動いたか」を後から説明できるため、計画変更の多さを営業や顧客と数字で話せるようになります。部品が欠品したときに代替品で計画を立てる代替生産オプションも、Ver 5.0から用意されています。
手配・在庫の機能と部品の新旧を自動で切り替えるランニングチェンジ
手配では、単価マスターの条件から最安値の発注先を自動で選ぶ機能、比率による分割指示、注文書の発行と同時に仕入先へメールを送る機能(OAuth認証に対応)があります。
在庫側で他製品と差がつきやすいのは次の二つです。
- ランニングチェンジ:設計変更で部品が新旧切り替わるとき、旧部品の在庫と手配済み分を使い切る時期に合わせて、新部品への切り替えを自動化します。
- ノンストップ棚卸:棚卸の集計中も実績入力を止めずに続けられます。品目ごとに棚卸期間を持たせた循環棚卸も支援します。
- 受払明細:在庫の増減履歴を時系列で追えます。在庫差異の原因調査で最初に見る画面です。
設計変更が頻繁な組立メーカーでは、ランニングチェンジの有無だけで死蔵在庫の量が変わります。デモでは自社の典型的な設計変更を1件持ち込み、切り替え日の算出を確認しておくと安心です。
製品別・製番別・ロット別の原価集計とVer 5.2で追加された機能
原価の集計単位は製品別・部門別・製番別・ロット別の四つです。製番別では、製造途中でも未完了分を含めた着地予測を出せるため、赤字になりそうな受注を出荷前に把握できます。原価管理を生産管理と別のシステムで持つべきかは、原価管理システムの選び方と受託開発の判断を扱った記事が参考になります。
最新のVer 5.2で追加・強化された主な項目は次のとおりです。
| 追加機能 | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 製番ジャーナル | 製番展開時の手配遅れ・引当不足を警告 | 製番管理 |
| 受注の仮受付 | 特急受注を仮受付にして負荷確認後に回答 | 受注販売OP |
| メンテナンス計画 | 設備の保全計画と交換部品の自動手配 | リソースOP |
| フリーロケーション払出 | 複数倉庫から保管場所を判別してピッキング | 払出管理OP |
| 送料管理 | 運賃や梱包費を受注・注文に紐付け | 受注販売OP |
| WebAPIのサービス化 | バックグラウンド稼働と並列処理に対応 | 連携機能 |
このほか、ファイル入出力がExcelとJSONに対応し、現場の時間とシステム日付を日時型で分けて管理できるようになりました。夜勤の日跨ぎシフトを持つ工場には、日時型の扱いが効いてきます。
TPiCSの費用構造を保守料率と運用構成から組み立てる総保有コスト
TPiCSは価格を問い合わせで案内する製品です。とはいえ、公開されている情報だけでも総額の骨格は組み立てられます。
公式に定価表がない本体価格と比較サイトに載る最小構成の金額目安
2026年10月時点で、公式サイトに本体の定価表は掲載されていません。製品比較サイトには、fMRP製番管理システムの最小構成として160万円から170万円(税別)に稼働クライアント1台10万円を足した金額が載っていますが、掲載元によって数字が食い違い、更新時期も古いものが混ざっていました。
実務上は、比較サイトの数字を予算の下限の目安にとどめ、正式な見積もりは開発元か販売パートナーから取るのが安全です。見積もりで必ず確認したいのは、選ぶシステム構成、稼働クライアントの台数、必要なオプションの数、導入支援(マスター整備と教育)の工数の四つでした。生産管理パッケージの導入では、ソフトの代金より部品表や工程マスターの整備にかかる工数の方が大きくなる案件が珍しくありません。
年15%から30%の保守料率と2026年6月改定の稼働ライセンス基準
保守の料率はTPiCSの保守サービスのページで公開されています。
| 保守サービス | 年間料率(定価基準) | 備考 |
|---|---|---|
| スタンダード保守 | 15% | 標準的な保守 |
| プログラム保守 | 10% | 販売パートナー経由のみ |
| あんしん保守 | 30% | オンサイト訪問を含む |
見落としやすいのが2026年6月の改定です。同ページには、2026年6月保守開始分より稼働ライセンスは定価の2/5で計算すると明記されています。端末台数が多い会社ほど保守料への影響が大きくなるため、更新時期を控えた既存ユーザーも試算し直しておくべきでしょう。仮に定価200万円の構成でスタンダード保守を選べば年30万円、5年で150万円が保守費として乗る計算です。導入費だけで比較せず、5年間の総額で他製品と並べてください。
クライアントサーバー型とリモートデスクトップ型クラウドの運用の違い
TPiCSの運用構成・クラウドのページは、四つの運用形態を示しています。社内のデータベースサーバーと各PCにインストールしたクライアントで動かすクライアントサーバー型、社内のリモートデスクトップサーバー上ですべて処理する型、社内の仮想サーバー上で動かすプライベートクラウド型、そしてパブリッククラウド上のリモートデスクトップサーバーで運用する型です。
つまりクラウドで使う場合も、ブラウザで動くSaaSではなく、クラウド上のWindowsサーバーに画面転送で接続する形です。リモートデスクトップの接続ライセンスやサーバー費用は別にかかり、所要量計算や製番展開のような重い処理には高スペックのマシンが推奨されています。社内に情報システム担当がいない会社では、この運用部分を誰が持つかを導入前に決めておかないと、稼働後に止まります。
TPiCSを採用すべき工場と見送るべき工場を分ける三つの判断条件
ここまでの事実を踏まえ、TPiCSを選ぶべきかを条件で言い切ります。他製品との横並びの比較は生産管理システムのランキングと製品タイプ別の選び方の記事に譲り、ここではTPiCSに固有の判断に絞ります。
繰返と個別受注の混在・計画変更の多さに悩む中小製造業なら第一候補
次の条件が二つ以上当てはまるなら、TPiCSは最初にデモを依頼してよい製品です。
- 繰返品と受注品が同じ工場・同じ部品を共有している
- 顧客の内示や計画が週単位で変わり、素のMRPでは手配が追いつかない
- 製番別の原価を見たいが、共通部品まで製番で縛ると在庫が膨らむ
- 設計変更による部品の新旧切り替えが月に何件も発生する
- 計画と手配に関わる利用者が数名から十数名に収まる
このうち最初の二つが、f-MRPと混在運用の価値が最も出る条件です。逆にどちらも当てはまらないなら、TPiCSの強みを使い切れない可能性が高いと考えてください。
ブラウザ完結のSaaS必須や分単位の工程スケジュールが主目的なら見送り
見送るべき場面もはっきりしています。第一に、社内にサーバーを持たずブラウザだけで完結させたい会社です。先に見たとおりクラウド運用もリモートデスクトップ型で、サーバーとWindowsの管理が残ります。月額のクラウド型生産管理サービスの方が身軽です。
第二に、課題の中心が設備ごとの分単位の日程組みにある工場です。TPiCSにも自動平準化や工程管理のオプションはありますが、段取り替えの順序まで詰める用途は生産スケジューラの守備範囲でした。どの層で解くべき課題かは生産管理と工程管理の違いとシステムの守備範囲を整理した記事で確認できます。
第三に、会計・販売・人事まで単一のデータベースで持つERPを求めている会社です。TPiCSは会計パッケージとの連携を前提にした生産管理の専業製品で、全社統合基盤の代わりにはなりません。
パッケージの外側をWebAPIとテーブル定義公開で開発して埋める方法
TPiCSを選んだ場合でも、標準機能だけで業務が回るとは限りません。現場の実績入力を専用タブレット画面で行いたい、EDIで届く顧客の内示を自動で取り込みたい、販売管理や会計とデータを同期したい、といった要望はほぼ必ず出てきます。
TPiCSは開発目的にカスタマイズ不要化を掲げ、ユーザー独自項目の追加やテーブル定義の公開を進めてきました。Ver 5.2ではWebAPIがサービス化され、CSV・API・専用テーブルによる他システム連携にも対応しています。本体を改造せず、外側に周辺システムを作って連携させる設計が取りやすい製品だと言えます。
一創では、生産管理パッケージの周辺連携の開発から、パッケージでは業務が合わない場合の個別開発まで生産管理システム開発として承っています。TPiCSを軸にするか個別開発にするかの比較段階からご相談いただけます。製造業の導入手順全体は生産管理システムを製造業が導入するときの判断軸をまとめた記事もあわせてご覧ください。
TPiCSの導入を検討する製造業の担当者から多いよくある質問
TPiCSの検討段階でよく出る質問を五つ取り上げ、公開情報の範囲で答えます。
TPiCSとTPiCS-Xは別の製品ですか?
同じ系列の製品です。TPiCSは1986年に発売された生産管理システムの名称で、1999年5月にそれまでのTPiCS-Ⅳ、Ⅶ、Ⅷ、Jを統合した製品がTPiCS-Xとして発売されました。現在販売・保守されているのはTPiCS-Xで、2026年10月時点の最新版はVer 5.2です。比較サイトや事例記事では「TPiCS」と「TPiCS-X」が混在して使われていますが、いずれも同じ製品を指していると考えて差し支えありません。
f-MRPと一般的なMRPの違いは何ですか?
一般的なMRPは、生産計画を部品表で展開し、在庫と入荷予定を差し引いて必要量と手配日を出す計算です。計画が変わると下位部品の手配まで連鎖して変わります。f-MRPは、ある程度の繰り返し性を前提に、この計算にバッファの考え方を組み込み、直近の計画変更に追従しながら生産を安定させる仕組みだとベンダーは説明しています。加えて、品目ごとに製番管理と組み合わせられる点が特徴です。
TPiCSの価格はいくらくらいですか?
公式サイトに本体の定価表はなく、価格は見積もりでの案内です。製品比較サイトには、fMRP製番管理システムの最小構成として160万〜170万円(税別)に稼働クライアント1台10万円を足した目安が載っていますが、掲載元で差があります。保守は定価基準で年15%(スタンダード)から30%(あんしん)と公開されており、2026年6月保守開始分から稼働ライセンスは定価の2/5で計算されます。
TPiCSはクラウドで使えますか?
使えますが、ブラウザで動くSaaSではありません。公式の運用構成では、パブリッククラウド上にリモートデスクトップサーバーを置き、そこへ接続して使う形が示されています。後からスペックを上げられる、サーバーのハードウェア障害をクラウド事業者側で復旧できるといった利点はある一方、Windowsサーバーとリモートデスクトップの接続ライセンスの手配・管理は利用者側に残ります。
TPiCSは他のシステムとデータ連携できますか?
できます。公式はCSV、API、専用テーブルによる他社システムとのデータ連携に対応するとしており、Ver 5.2ではWebAPIがバックグラウンド稼働と並列処理に対応したサービスになりました。ファイル入出力もExcelとJSONに対応しています。会計パッケージや販売管理システムとつなぐ構成も製品紹介で示されていますが、連携の要件が複雑な場合は、周辺の連携プログラムを別途開発する前提で計画を立てるのが現実的です。
関連記事
- 生産管理システムとは?機能・ERP/MESとの違いから種類・選び方と内製化の判断まで解説:TPiCSが属する製品カテゴリ全体の守備範囲と、選び方・内製化の判断を扱っています。
- ERPとMRPの違いとは?JIS Z 8141の定義と所要量計算でみる役割分担:f-MRPの土台にあるMRPの計算手順を、総所要量から正味所要量まで詳しく解説しています。
- 生産管理システムのランキング・おすすめ比較:順位の決まり方と製品タイプ別の選び方・費用相場:TPiCSを他製品と横並びで比べるときの製品タイプ別の選び方と費用相場です。
- 生産管理システムを製造業が導入するには|工程管理・BOM・原価連携で選ぶ判断軸とパッケージ/個別開発の分かれ目:パッケージと個別開発の分かれ目を、製造業の導入手順に沿って整理しています。