Figma Makeの料金・AIクレジットとは?プラン別の上限と消費量・使い方・エクスポートまで解説
Figma Makeは、テキストプロンプトから動くプロトタイプやWebアプリを生成するFigmaのAI機能です。使うには有料プランのフルシート(Professional以上)が必要で、消費量は「AIクレジット」で管理されます。2026年3月18日以降はこのクレジット上限が有効化され、使い切ると月次リセットか管理者の追加付与まで新しいAIアクションを実行できません。料金・クレジットの上限・1プロンプトあたりの消費量を押さえておかないと、月の途中で生成が止まる、という事態になります。本記事はその料金とクレジットを軸に、使い方・エクスポート・他ツールとの違いまでをまとめます。
まとめ(先に結論)
- Figma MakeはフルシートのProfessional以上で利用可。無料のStarterフルシートは対象外で、有料プランの契約が前提です。
- 月間AIクレジットはプランで固定:Professional 3,000/Organization 3,500/Enterprise 4,250。Starterは500(日次150上限)。
- 消費は操作ごとに変動:フォント変更で約30クレジット、デザインのインタラクティブ化で約75、ゼロからのアプリ生成で約100が目安です。
- 2026年3月18日から上限が有効。使い切ると追加のAIアクションは不可。前詰めプロンプトで試行回数を減らすのが実質的な節約策です。
- 生成物はエクスポート可能。Figma Designへコピー、Dev ModeでCSS/コード取得、React/Vueコードの書き出しに対応します。
以下でプラン別の料金表、クレジットの消費と確認、使い方、エクスポートの手順を順に見ていきます。
Figma Makeとは|プロンプトからアプリを生成するAI機能
Figma Makeは2025年5月のConfig 2025で発表された機能で、自然言語のプロンプトや既存のFigmaデザインを入力すると、ボタン・フォーム・アニメーションを含む動くプロトタイプやWebアプリを生成します。静的な画像を作る画像生成AIと違い、インタラクションを持つUIとそのコードまで出力する点が中心的な違いです。ゼロから作る「0→1」と、既存デザインを変換する「1→1」のどちらでも使えます。
Figma Makeで作れるもの
入力したプロンプトから、インタラクティブなプロトタイプ、実データを反映するWebアプリ、複数画面サイズに合わせたレスポンシブUIを生成します。Figmaの既存ライブラリから色・フォント・スタイルを取り込めば、ブランドのデザインシステムに沿った見た目で生成できます。Supabaseと連携させると、ユーザー認証やデータベースを伴う実動アプリをノーコードで構築できます。生成後はチャットで「見出しを変えて」「3カラムにして」と指示すれば、その場で修正が反映されます。
使用するAIモデルとモデル選択
Figma Makeは提供当初AnthropicのClaude Sonnet系で動いていましたが、現在は全プランでモデルを選べます。選択肢は2026年時点でGemini 3 Flash・Gemini 3.1 Pro(Google)、Claude Sonnet 4.6・Claude Opus(Anthropic)、GPT-5.5(OpenAI)です。既定モデルはパフォーマンス維持のため随時更新されるため、特定バージョンに依存した運用は避けたほうが無難です。なお非既定モデル、とくにClaude Opus系は1操作あたりのクレジット消費が既定より大きくなることがあります。新モデルが追加された経緯と実験モデル設定の位置づけはFigma MakeにClaude Opus 4.6が追加された背景と実験モデル設定の位置づけで詳しく整理しています。
Figma Makeの料金プランとAIクレジット
Figma MakeはFigmaの有料プランに含まれ、単体課金ではありません。生成量は「AIクレジット」で管理され、付与されるクレジット数はプランごとに固定です。日本向けの請求は米ドル建てで、下表の料金はフルシート(デザイン編集権を持つ席)の目安です。プラン名や価格は改定されやすいため、契約前に公式の料金ページで最新額を確認してください。
| プラン | フルシート料金(米ドル/月) | 月間AIクレジット | Figma Make |
|---|---|---|---|
| Starter | 無料 | 500(日次150上限) | 対象外 |
| Professional | $16 | 3,000 | 利用可 |
| Organization | $55(年払い) | 3,500 | 利用可 |
| Enterprise | $90(年払い) | 4,250 | 利用可 |
ポイントは、無料のStarterフルシートにはFigma Makeが含まれない点です。Figma Makeを使うにはProfessional以上のフルシート契約が要ります。付与クレジットはフルシートに割り当てられ、Dev SeatやCollaboration Seatなどの席には基本の500が付くのみで、Figma Makeの生成には使えません。
AIクレジットは何にどれだけ消費するか
クレジットは操作の重さで消費量が変わります。定額の機能(背景除去や解像度ブーストは画像あたり数クレジットの固定消費)に対し、Figma Makeの生成は可変で、公式が示す目安は次のとおりです。
- フォントの変更など軽い調整:約30クレジット〜
- 添付デザインをインタラクティブ化:約75クレジット〜
- ゼロからアプリを生成:約100クレジット〜
この目安で計算すると、Professionalの3,000クレジットはゼロからのアプリ生成なら月およそ30回、細かな修正を挟めば実質はさらに少なくなります。凝ったアプリを繰り返し作り直すと1プロジェクトで数百クレジットに達するため、月の生成回数を見積もってからプランを選ぶのが現実的です。なお、AI検索やレイヤー名の自動リネームはクレジットを消費しません。
クレジットの上限を超えたら(2026年3月18日以降)
2026年3月18日からクレジット上限の運用が有効化されました。使い切ると製品内に通知が出て、それ以降はクレジットが回復するまで新しいAIアクションを実行できません。回復手段は月次リセットを待つか、管理者に追加付与を依頼するかのいずれかです。締め日近くに大きな生成を回すと途中で止まるおそれがあるため、残量を意識した配分が要ります。消費状況はFigmaの管理画面(アカウント設定のAIクレジット項目)で確認でき、チーム運用ではメンバーごとの消費も把握できます。上限に達しやすいのは、ゼロ生成を何度もやり直すケースです。
無料でどこまで試せるか
前述のとおりStarterフルシートはFigma Make自体が対象外のため、「無料でFigma Makeを試す」ことは基本的にできません。試用したい場合はProfessionalの月払い(フルシート$16/月)が最小コストです。年払いにできない・単月だけ試したいという条件なら、月払いに対応するのはProfessionalのみで、Organization・Enterpriseは年払い前提です。まず個人のProfessionalで消費量を実測し、チーム展開時にOrganizationへ移行する、という順序が無駄のない進め方です。
Figma Makeの使い方|プロンプト入力から生成まで
操作はチャットが中心です。Figmaのホームで新規ファイルを作り、製品一覧からFigma Makeを選ぶと、右側にAIチャット、左側に生成結果のキャンバスが並ぶ画面になります。チャット欄にプロンプトを入力して送信すると、キャンバスに初期デザインが生成され、以降は追加のプロンプトで詰めていきます。
初回プロンプトで精度を上げる書き方
初回の出力品質は、最初のプロンプトにどれだけ要件を詰め込むかで決まります。やり直しはそのままクレジット消費に直結するため、前詰めは節約策でもあります。次の5要素を1つのプロンプトに入れると、初回から狙いに近づきます。
- タスク:作りたい機能や画面(例「タスク報告用のUIを作成」)
- コンテキスト:用途・対象ユーザー・目的(例「プロジェクト進捗報告画面」)
- 主要要素:入力項目・ボタン・セクション(例「案件名・内容・進捗率のフォーム」)
- 期待動作:各要素の反応(例「出力ボタンで報告フォーマットを生成」)
- 制約:デバイス・配色・フォント(例「スマホとPC両対応」「コーポレートカラー」)
既存のFigmaデザインを下地にする場合は、対象フレームのAuto Layoutやコンポーネント階層を整えてから貼り付けると、変換の再現度が上がります。ワイヤーフレームや参考画像をドラッグ&ドロップで添付し、「このデザインをベースにヘッダーを追加」と指示する使い方も有効です。
生成後の修正
生成物はキャンバスにフレームとして追加され、チャットで追加指示を出すだけで修正できます。テキストの書き換え、画像の差し替え、余白やカラム数の調整、配色・フォントの統一、ボタンやナビゲーションの追加・削除まで、短いプロンプトで反映されます。細部はFigmaの通常機能で手動調整することもできます。ただし修正のたびにクレジットを使うため、似た指示は1回にまとめると消費を抑えられます。
エクスポートとコード取得|Figma Design・Dev Modeへの受け渡し
「figma make エクスポート」「書き出し」はこの記事で最も検索される操作の一つです。Figma Makeの生成物は制作後にFigma Designへコピーでき、そこからは通常のワークフロー(Dev Modeでのインスペクション、ハンドオフ)にそのまま乗せられます。Dev ModeではCSSプロパティの確認やコードスニペットの取得が可能で、エクスポート機能を使えばReactやVueなどのフロントエンドコード一式を書き出して開発者へ渡せます。
注意したいのは、出力コードはあくまで雛形である点です。API接続や複雑な状態管理まで完成品として出るわけではないため、生成コードは品質とセキュリティの観点で技術者のレビューを前提にしてください。デザイントークンとコードの対応を継続的に保つには、Figma Design側でコンポーネントとコードを結び付けるFigma Code Connectの使い方とは?設定手順・対応フレームワーク・Dev Modeでの仕組みを解説を併用すると、ハンドオフの手戻りを減らせます。
公開・共有|Figma Sitesでの公開と埋め込み
完成したプロトタイプはFigma Sitesと連携してWebサイトとして公開できます。生成フレームをFigma Sitesにコピーし、公開ボタンを押すと専用URLが発行され、そのURLを共有すれば誰でもアクセスできます。カスタムドメインやHTTPS、SEOメタ情報の設定にも対応し、上位プランでは独自ドメインの利用範囲が広がります。
ファイル自体は通常のFigmaファイルと同じ扱いなので、共有設定からメンバーを招待すればリアルタイムに共同編集でき、閲覧のみのリンク共有で外部にも安全に見せられます。公開済みサイトやファイルはiframeの埋め込みコードで外部ページに差し込めるため、「figma リンク埋め込み」「url 埋め込み」で探している用途(スライドや社内ドキュメントへの掲示)にも対応します。公開前には、レスポンシブ表示・画像の代替テキスト・色コントラストをスマホ実機まで含めて確認しておくと安心です。
他のAI・デザインツールとの違い
「動くUIとコードまで一気通貫で出す」点がFigma Makeの立ち位置です。MidjourneyやStable Diffusionは静止画生成に特化し、インタラクションやプロトタイプは作れません。Adobe FireflyやCanvaも画像・ビジュアル素材が中心で、UI構造やコード出力は守備範囲外です。この2系統とは用途が明確に分かれます。
競合になるのは、同じくプロンプトからUIを生成する系統です。Layermateとは?AIチャットでUIデザインを可能にする新世代Figmaプラグインの概要と魅力はFigmaプラグインとしてチャットでUIを組み、AnthropicのAnthropic Claude Designの全体像とデザイン業務における役割はデザインから実装コードへの生成を担います。使い分けの目安はこうです。既存のFigmaワークフロー(ライブラリ、Dev Mode、ハンドオフ)に生成物を乗せたいならFigma Makeが有利で、公式機能ゆえサポートとアップデートも手厚い。一方、Figmaに縛られずコード実装そのものを主役にしたい、あるいはClaude Code側と往復したい開発フローなら、Claude Design系のほうが噛み合います。「Figmaを使うか否か」が最初の分岐点で、プラグイン単体で軽く試したい場面ではLayermateが選択肢になります。
利用前に押さえる注意点|クレジット節約とコード品質
導入前に確認しておくべき点は、コスト管理と品質保証に集約されます。まずクレジットは、プロンプトを送るたびに消費されます。前述の前詰めプロンプトで試行回数を抑え、締め日近くは大きな生成を控えるのが基本の節約策です。月間の消費は管理画面で定期的に確認し、チームではメンバー単位の消費傾向も把握しておくと、上限切れによる作業停止を避けられます。
品質面では、生成コードを本番にそのまま載せないことです。出力は雛形であり、API接続や込み入ったロジックは含まれないことが多いため、Dev Modeの検査やLintでの検証を運用に組み込んでください。加えて、プロンプトには機密データや個人情報を直接書かないこと、生成物の著作権・権利関係は最新の利用規約で確認することも、組織利用では欠かせません。
よくある質問
Figma Makeは無料で使えますか?
基本的に使えません。Figma Makeは有料プランのフルシート(Professional以上)に含まれ、無料のStarterフルシートは対象外です。最小コストで試すなら、月払いに対応するProfessional(フルシート$16/月・米ドル建て)が現実的な入口です。
1回のプロンプトでどれくらいクレジットを消費しますか?
操作の重さによります。公式の目安ではフォント変更など軽い修正で約30クレジット、デザインのインタラクティブ化で約75、ゼロからのアプリ生成で約100です。ゼロ生成を繰り返すと消費が大きくなるため、初回プロンプトに要件を詰めてやり直しを減らすのが有効です。
クレジットを使い切ったらどうなりますか?
2026年3月18日以降は上限が有効で、使い切ると新しいAIアクションを実行できません。回復するのは月次リセット時か、管理者が追加クレジットを付与したときです。消費状況はFigmaの管理画面(AIクレジット項目)で確認できます。
Figma Makeで作ったデザインはエクスポート・書き出しできますか?
できます。Figma Designへコピーして通常のワークフローに乗せる、Dev ModeでCSSやコードスニペットを取得する、React/Vueなどのコード一式を書き出す、の3経路があります。ただし出力コードは雛形のため、実装前に技術者のレビューが前提です。
Figma MakeはどのAIモデルを使っていますか?
現在は全プランでモデルを選択できます。2026年時点でGemini 3 Flash・Gemini 3.1 Pro、Claude Sonnet 4.6・Claude Opus、GPT-5.5から選べ、既定モデルは随時更新されます。非既定モデル(とくにClaude Opus系)は消費クレジットが大きくなることがあります。