Rokid スマートAIグラス(Rokid Glasses)日本発売の全体像|価格・仕様・度付き対応とRay-Ban Metaとの違い
Rokid スマートAIグラスは、2026年7月10日に日本で一般販売が始まったディスプレイ内蔵のAIグラスです。海外での呼称は「Rokid Glasses」で、中身は同じ製品を指します。ここでは検索で実際に多く聞かれている「Rokidはどこの国の会社か」「日本ではいくらでどこで買えるのか」「度付きや老眼でも使えるのか」に、公式ストアの表記と国内発売時の一次情報で順に答えます。海外向けの299ドルモデルと日本で買える機種は別物なので、その切り分けも最初に示します。
まとめ:日本で買えるRokidは11万円のディスプレイ搭載機1機種
- 会社の国:Rokidは中国・杭州のAI/ARグラスメーカー(2014年創業、CEOはMisa Zhu氏)。香港市場への上場準備がSouth China Morning Postなどで報じられている。
- 日本の価格と発売:2026年6月17日に予約開始、7月10日11時に一般販売。直販価格は税込10万9,990円。ビックカメラ・ヨドバシカメラ・エディオンなど全国75店舗とAmazon・楽天でも扱う。
- 実体:重量49g、両眼Micro LED+回折導波路(最大1500nit、640×480、単色グリーン)、12MPカメラ(Sony IMX681、109度)、SoCはQualcomm AR1。翻訳はオンライン89言語・オフライン6言語。
- 度付き:専用インサートフレームにレンズを入れる方式。日本ではJUN GINZAが作成に対応し、費用はスタンダード1.6で1万9,800円、ZEISS薄型1.6で2万7,500円。乱視は合算-4.00まで、遠視は追加5,500円の特注。
- Metaとの関係:日本で買えるRay-Ban Meta(Gen 2)はディスプレイ非搭載で7万3,700円から。表示機能を備えたMeta Ray-Ban Displayは日本未発売のため、「視界に文字が出るAIグラスを日本で正規購入する」なら現状Rokidがほぼ唯一の選択肢になる。
- 向かない人:音楽再生の音質やサングラスとしての見た目を最優先する人、AI議事録の精度に業務を預けたい人。
Rokidの出自と、日本で買える唯一のモデル
中国・杭州で2014年に創業したAIグラス専業メーカー
Rokid(灵伴科技/Lingban Technology)は、中国・浙江省杭州市に本拠を置く企業です。創業は2014年、CEOはMisa Zhu(祝銘明)氏。ARグラスとAIグラスを主力とし、中国国内では最大級のスマートグラスベンダーに数えられます。2026年には香港市場でのIPO準備がSouth China Morning Postなどで報じられました。「rokid どこの国」という検索が多いのは、日本の家電量販店に並ぶ一方でブランドの出自が知られていないためで、答えは中国メーカーです。製品ページとサポートは日本語化されており、国内サポート窓口([email protected]、平日10:00〜17:30)も用意されています。
日本発売はディスプレイ搭載の「Rokid スマートAIグラス」1機種
日本の公式ストアで扱われているのは、両眼Micro LEDディスプレイを内蔵した49gのモデルだけです。これが海外名「Rokid Glasses」にあたります。国内販売にあたりMakuakeで先行販売が行われ、応援購入総額は約6億3,600万円・支援者7,413人に達し、Makuake歴代の応援購入金額1位となりました。量販店に並ぶ前の段階で大規模な先行需要が確認されたことが、その後の全国75店舗という展開規模につながっています。
海外専売「Rokid AI Glasses Style」(299ドル・画面なし)との違い
Rokidは海外でもう1系統、ディスプレイを持たない「Rokid AI Glasses Style」を299ドルで販売しています。重量38.5g、12MPカメラ、210mAhバッテリーで通常使用12時間、ChatGPTとGeminiに対応し、度付きは処方箋レンズサービスで対応します。音声とカメラだけの製品で、視界には何も表示されません。日本の公式ストアには掲載がなく、国内正規流通の対象外です。「rokid glasses vs rokid ai glasses」で迷った場合、日本で正規に買えるのは表示ありの上位機だけと考えて問題ありません。
日本での価格・購入場所・保証
直販価格は税込10万9,990円、返品30日・保証1年
一般販売時に各社が報じた直販価格は税込10万9,990円です。なお2026年7月14日時点の公式ストアの表示は10万9,890円で、告知時の価格と100円の差があります。キャンペーンや表記更新で動く部分なので、購入前に公式ストアの表示価格を確認してください。購入保障は国内送料無料、未使用・付属品完備を条件とする30日間の返品期間、1年間の製品保証です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予約開始 | 2026年6月17日 11:00 |
| 一般販売 | 2026年7月10日 11:00 |
| 直販価格 | 税込10万9,990円(発売告知時) |
| 販売チャネル | 公式/Amazon/楽天/量販75店舗 |
| 返品 | 30日間(未使用・付属品完備) |
| 保証 | 1年間 |
量販店とポップアップで実機を試してから買える
予約はビックカメラ・ヨドバシカメラ・ヤマダ電機・エディオンなどで受け付けられ、一般販売以降は全国75店舗の家電量販店に順次展開されています。加えて「Rokid Japan Tour」として東京・横浜・大阪・名古屋・福岡の5都市で体験ポップアップが実施されます。11万円という価格帯で、かつ装着感とディスプレイの見え方が評価の大半を占める製品です。ネット注文の前に実機で視界の見やすさと鼻・耳への当たりを確認できる意味は大きく、店頭とポップアップの存在は購入判断に使う価値があります。なお公式ストアは2026年7月14日時点で在庫切れ表示となっており、入手性は流動的です。
充電ケースは別売、本体価格に1万6,390円が上乗せになる
同梱物は、非充電式のキャリングケース、マグネット式充電ケーブル、レンズクリーナー、交換用ノーズパッド、取扱説明書です。充電機能を持つケースは同梱されません。
| アクセサリ | 価格(税込) |
|---|---|
| ポータブル充電ケース | 1万6,390円 |
| カプセル充電器 | 1万6,390円 |
| クリップオン式サングラス | 6,490円 |
予約時の全額プランにはカプセル充電器(1万6,390円相当)、2,000円プランにはクリップオン式サングラス(6,490円相当)が特典として付きました。ワイヤレスイヤホンのように「ケースに戻して充電」という運用をしたいなら、本体10万9,990円に1万6,390円が上乗せになると見積もってください。
実機スペックが示す表示・撮影・操作の実力
両眼Micro LED+回折導波路:1500nit・640×480・単色グリーン
ディスプレイは両眼のMicro LEDを回折導波路で目に届ける方式で、公式仕様は最大輝度1500nit、解像度640×480、単色グリーン表示、焦点距離5m相当です。フルカラーの映像を見るためのものではなく、翻訳字幕・ナビの矢印・AIの回答テキストを視界に重ねるための表示器だと理解してください。単色グリーンは目の負担を抑える設計上の選択で、屋外での視認性は1500nitという輝度が担保します。動画やゲームを大画面で見たいなら、この製品ではなく映像用のARグラスが用途に合います。
カメラは12MP・109度、SoCはQualcomm AR1
カメラはSony IMX681センサーの1,200万画素、F2.25、対角109度の広角。プロセッサはQualcomm AR1、RAM 2GB、ストレージ32GB、Wi-Fi 6とBluetooth 5.3に対応し、マイク4基・スピーカー2基を備えます。一人称視点のハンズフリー撮影が主目的で、写真は4032×3024相当です。スマートフォンのカメラを置き換える画質ではないため、手が塞がった状況の記録用と割り切るのが妥当です。
バッテリー210mAh:20分で80%まで急速充電、装着検知で自動オン・オフ
バッテリーは210mAhで、公式は「1日中使える」とし、20分で80%までの急速充電と、かけた/外したを検出する自動オン・オフに対応します。動画の連続撮影可能時間は公式仕様に明示がありません。210mAhという容量からも、翻訳やAI応答を断続的に使う想定の設計で、長時間の録画を回し続ける機器ではないと判断すべきです。撮影主体で長く使う運用なら、別売のポータブル充電ケースを前提に見積もってください。
操作は右テンプルのタッチパッドと音声、リングコントローラーは付属しない
日常操作は右テンプルのタッチパッドで行い、前後スワイプで項目移動、タップで決定・戻ると音声コマンドを組み合わせます。「rokid glasses ring」で調べる人が多いものの、日本版の同梱物にリング型コントローラーは含まれていません。同梱されるのはケース・充電ケーブル・クリーナー・ノーズパッドで、操作系の追加ハードを前提にしない設計です。
89言語翻訳とAI機能の実力、スマホとの差分
オンライン89言語とオフライン6言語の差が体験を分ける
リアルタイム翻訳はオンラインで89言語以上、オフラインでは日本語・英語・中国語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の6言語に対応します(いずれも公式仕様)。海外の空港や地下鉄など通信が不安定な場所ではオフラインの6言語が実質的な上限になるため、渡航先がこの6言語圏かどうかで満足度が変わります。翻訳結果は視界のディスプレイに出るので、相手の顔を見たまま読める点がスマートフォンを介した翻訳との明確な違いです。MoguLiveの使用感レビューでは、翻訳表示は「内容を十分に把握できる実用的なスピードと精度」と評価されています。スマートフォン側で同じことを済ませたい場合の選択肢はGoogle翻訳「ライブ翻訳」の使い方|ボタンが出ない・表示されないときの対処で確認できます。
AI議事録は現状の弱点、専用ツールとの役割分担で考える
搭載AIはGPT-5とGeminiで、AIネイティブOS「YodaOS」とAIエージェントを追加する「Agent Store」を基盤に、AI検索・AI議事録・ARナビゲーションが動きます。強みはPCを開かずに会話をその場で拾えることです。一方で議事録の精度は発展途上で、MoguLiveのレビューでは「相手の発言が混ざったり、存在しない第三者が現れたりする」「AI要約機能は『要約に失敗しました』と表示されるケースが多い」と報告されています。セットアップ自体は5〜10分で終わるとされ、導入の障壁は低いものの、議事録を業務の成果物として使うにはまだ任せられません。話者分離の精度や長時間音声の一括処理が要件なら、gpt-4o-transcribe-diarizeとは?OpenAIの話者分離対応音声認識モデルを解説やWhisperを使用したリアルタイム文字起こしの実現方法のサーバー側の仕組みが依然として上位互換です。法人の会議翻訳を制度として整えるならDeepL Voiceの料金と2製品の違い|法人向けリアルタイム音声翻訳の費用・使い方・導入条件と比較したうえで、グラスは「移動中と対面の現場」に絞るのが現実的な線引きです。
度付き・老眼・乱視への対応方式と実費用
専用インサートフレームにレンズを入れる方式
視力補正は、本体に取り付ける専用のインサートフレームにレンズを入れて行います。眼鏡店に依頼する際はこの専用インサートフレームを用意して送る必要があり、手元にない場合は別途購入が前提です。日本ではJUN GINZA(銀座)がRokid スマートAIグラス用の度付きインサートレンズ作成に対応しています。海外モデルのAI Glasses Styleでは公式の処方箋レンズサービスが用意されていますが、日本で買える表示付きモデルは眼鏡店経由での作成が実務上の選択肢になります。
費用は1万9,800円から、乱視は合算-4.00まで・遠視は特注
JUN GINZAの価格表では、レンズの薄さと設計で費用が変わります。
| レンズ | 価格(税込) | 対応度数の目安 |
|---|---|---|
| スタンダード1.6 | 1万9,800円 | 球面-1.00〜-10.00(乱視最大-4.00・合算-10.00) |
| ZEISS 薄型1.6 | 2万7,500円 | S値+C値 -0.25〜-3.00 |
| ZEISS 超薄型1.67 | 3万800円 | S値+C値 -3.25〜-6.00 |
| ZEISS 極薄型1.74 | 4万700円 | S値+C値 -6.25〜-14.00 |
| 遠視(老眼) | 追加5,500円 | 特注対応 |
ブルーガード加工は2,200円、反射防止両面マルチコートは5,500円の追加です。「aiグラス 老眼」でこの製品にたどり着く人が多いのは、後付けで度を入れられる構造が他社機にない強みだからですが、遠視は特注扱いで追加費用が発生します。本体10万9,990円に度付きレンズ2万円前後が乗る前提で予算を組んでください。度数範囲と納期は店舗の運用で変わるため、注文前に対応可否を眼鏡店へ直接確認するのが確実です。
日本市場ではRay-Ban Metaと競合していない(本記事の結論)
比較記事の多くはRokidとMetaを同じ土俵に並べますが、日本市場に限れば2026年7月時点で両者は競合していません。理由は表示機能の有無です。
| 製品 | 日本での価格 | ディスプレイ | 日本での入手 |
|---|---|---|---|
| Rokid スマートAIグラス | 10万9,990円 | 両眼Micro LED(単色) | 正規販売中 |
| Ray-Ban Meta(Gen 2) | 7万3,700円〜 | 非搭載 | 正規販売中 |
| Meta Ray-Ban Display | 799ドル(米国先行) | 搭載 | 日本未発売 |
日本で正規に買えるMeta機は2026年5月21日に発売されたRay-Ban Meta(Gen 2)とOakley Metaで、価格は7万3,700円から9万6,580円。いずれも視界に情報を表示する機能を持ちません。表示機能を備えたMeta Ray-Ban Displayは米国で先行発売された799ドルの製品で、日本での発売は告知されていません。したがって、翻訳字幕やナビを視界に出したいという要件を持つ日本の購入者にとって、正規流通の選択肢は事実上Rokidだけです。逆に、音楽再生の音質やアイウェアとしての完成度・ブランドを重視するなら、3万6千円安いRay-Ban Metaのほうが満足度は高くなります。設計思想の違いはRay-Ban Metaが「普通のメガネ」を装えるAI内蔵設計の思想と基本構造で確認できます。要件が「表示」なのか「常用できる見た目と音」なのかで、選ぶべき製品は一意に決まります。
買う価値がある人、見送るべき人
買う価値が明確なのは次の条件に当てはまる人です。海外出張や訪日客の接客で対面の会話を相手の顔を見たまま翻訳したい人、移動しながらナビを視界に出したい人、そして眼鏡常用者で度付きインサートレンズを入れて日常的にかけ続けられる人。この3つは、スマートフォンでは代替が効かない要件です。
見送るべきなのは、AI議事録を業務の成果物として使いたい人(要約失敗や話者の取り違えが報告されており、現状は下書き以上を期待できない)、動画撮影が主目的の人(画質はスマートフォンに及ばず、210mAhでは長時間の録画に向かない)、音楽再生の音質やアイウェアとしての見た目を最優先する人です。ディスプレイのために光学部品を積んだ結果としてテンプルは厚く、単色グリーン表示という制約も残ります。「全部入りだから買う」という選び方は、この製品では失敗しやすいと考えてください。11万円に度付きレンズ代を加えた投資を正当化できるのは、翻訳とナビのどちらかが日常業務に確実に存在する場合です。
よくある質問
Rokidはどこの国のメーカーですか?
中国・杭州に本拠を置くAI/ARグラスメーカーです。2014年創業、CEOはMisa Zhu氏。日本語のサポート窓口([email protected]、平日10:00〜17:30)が用意されています。
日本ではどこで買えますか?価格はいくらですか?
2026年7月10日から一般販売中です。発売告知時の直販価格は税込10万9,990円(2026年7月14日時点の公式ストア表示は10万9,890円)。公式オンラインストア、Amazon、楽天市場のほか、ビックカメラ・ヨドバシカメラ・エディオンなど全国75店舗の家電量販店で扱われます。
度付きや乱視・老眼でも使えますか?
専用インサートフレームにレンズを入れて対応します。日本ではJUN GINZAが作成に対応し、スタンダード1.6で1万9,800円、ZEISS薄型1.6で2万7,500円。乱視は合算-4.00まで、遠視(老眼)は追加5,500円の特注対応です。
海外にある299ドルの「Rokid AI Glasses Style」は日本で買えますか?
日本の公式ストアには掲載がなく、正規流通していません。またこのモデルはディスプレイ非搭載(38.5g、カメラと音声のみ)で、日本で販売されている表示機能付きの機種とは別物です。
リング型のコントローラーは付属しますか?
日本版の同梱物には含まれません。操作は右テンプルのタッチパッド(スワイプとタップ)と音声コマンドで行います。同梱されるのはキャリングケース、充電ケーブル、レンズクリーナー、交換用ノーズパッドです。