GoogleマップのGeminiは、ナビゲーション中に「OK Google」と話しかけるか、画面のGeminiアイコンをタップすると起動します。日本でもAndroid・iPhoneの両方で使え、経由地の追加や到着時刻の確認、ルート沿いの店探しを声だけで頼めます。ただし、2025年11月に発表された機能のうち、目印(ランドマーク)を使った案内やカメラをかざして質問する機能は米国が対象で、日本ではまだ使えません。この記事では、Googleの公式ヘルプに書かれた手順と条件をもとに、起動方法、話しかけ方、日本で使える範囲、連携できないときの確認順をまとめます(2026年10月12日時点)。
まとめ:GoogleマップのGeminiの使い方と日本で使える範囲
- 起動:ナビゲーションを開始してから「OK Google」と言うか、Geminiアイコンをタップします。iPhoneで声だけで呼び出すには、ナビの設定で「Ok Google」をオンにします。
- 頼めること:ナビの操作(経由地の追加・有料道路を避ける・音声案内のミュート)、ルートの質問(次の曲がり角・到着時刻・目的地の天気)、渋滞や工事の報告、ルート沿いの検索、店についての質問です。
- 日本の提供状況:ナビ中のGemini、店の情報の要約(この場所のヒント)、会話で場所を探す「マップに相談」は日本で使えます。ランドマーク案内とLens with Geminiは米国のみです。
- 使えないとき:Geminiアプリの初期設定が済んでいるか、仕事用アカウントや仕事用プロファイルの制限にかかっていないか、「OK Google」とVoice Matchがオンになっているかを確認します。CarPlayでは使えません。
GoogleマップのGeminiでできることと日本の提供状況
GoogleマップのGemini関連機能は、ナビ画面、店や施設のページ、検索欄など、機能によって入口が異なります。どれも同じGoogleマップアプリの中にありますが、使う場面と日本で使えるかどうかが違います。
| 機能 | 入口 | 日本 | 時期 |
|---|---|---|---|
| ナビ中のGemini | ナビ画面で話しかける | 使える | 2025年11月に発表・順次 |
| この場所のヒント・場所への質問 | 店や施設のページ | 使える | 2026年2月13日発表 |
| マップに相談(Ask Maps) | 検索欄から会話で探す | 使える | 2026年8月7日〜 |
| ランドマーク案内 | ナビの案内文 | 未提供 | 米国のみ |
| Lens with Gemini | 検索欄のカメラ | 未提供 | 米国のみ |
| 渋滞の事前通知 | ナビ外の通知 | 未提供 | 米国のAndroidのみ |
日本で使える3つの機能
ナビ中のGeminiについて、Googleは2025年11月5日の公式ブログ「Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini」で、Geminiが使えるすべての地域のAndroidとiOSに順次提供すると発表しました。日本はGeminiアプリの提供国に含まれ、日本語は「OK Google」の音声コマンドにも対応しています(Geminiモバイルアプリの利用要件)。
店や施設のページに出る要約と質問の機能について、Googleは2026年2月13日のGoogle Japan Blog「Google マップの新機能で、お出かけをもっとスムーズに」で、日本国内のAndroidとiOSで使えると発表しました。会話で場所を探す「マップに相談」は、2026年8月7日のGoogle Japan Blog「Google マップの新機能『マップに相談』を日本で提供開始」のとおり、日本で順次提供されています。マップに相談の詳しい使い方とImmersive Navigationの日本対応は、Immersive Navigation(イマーシブナビゲーション)とは|日本提供はいつ?Ask Mapsは日本で開始で扱っています。
米国だけで提供されている機能
同じ2025年11月の発表のうち、3つは提供地域が米国に限られています。ランドマーク案内は、Googleマップが持つ2億5,000万か所の場所の情報をストリートビューの画像と突き合わせ、「タイ料理店の先を右折」のように道路から見える目印で案内する機能で、対象は米国のAndroidとiOSです。カメラをかざして店について質問するLens with Geminiも米国のAndroidとiOS、ナビをしていないときに渋滞や通行止めを知らせる通知は米国のAndroidだけです。日本で「目印で案内してくれない」「カメラから質問できない」のは不具合ではありません。
ナビ中にGeminiを起動する手順
手順はGoogleのマップヘルプ「移動中に Gemini を使用する」に沿っています。ヘルプの手順はどれもナビゲーションモードに入ってから話しかける前提で書かれています。
Android版Geminiの起動手順
- Googleマップアプリを開きます。Geminiを一度も使ったことがない場合は、先にGeminiアプリを開いて初期設定を済ませます。
- 目的地を決めて[開始]をタップし、ナビゲーションモードにします。
- 「OK Google」と話しかけるか、画面のGeminiアイコンをタップします。
- 「OK Google」に反応しないときは、「OK Google」とVoice Matchがオンになっているかを確認します。
iPhone版Geminiの起動手順
- iPhoneでGoogleマップアプリを開き、ナビを開始します。
- ナビゲーションモードで「OK Google」と話しかけるか、Geminiアイコンをタップします。
- 声だけで呼び出したいときは、ナビゲーション設定で[「Ok Google」でアシスタントを利用する]をオンにします。
公式ヘルプの掲載項目にはOSによる違いがあり、iPhone版には電話・SMSと音楽再生の項目がありません。CarPlayについては「現在のところ、CarPlay では Gemini をご利用いただけません」と明記されています。
起動する前に確認する利用条件
マップのGeminiは、Geminiモバイルアプリの利用条件をそのまま引き継ぎます。条件を外れていると、アイコン自体が出ないか、話しかけてもGeminiにつながりません。
- 13歳以上(13歳未満は保護者の承認が必要)
- Androidは Android 9 以降かつ RAM 2GB 以上
- 仕事用・学校用のアカウントは、組織のプランやライセンスでGeminiアプリが許可されている必要がある
- Androidの仕事用プロファイルでは使えない
話す言語と返ってくる音声は、ログイン中のアカウントのGeminiの言語設定に従います。英語で返事が来る場合は、Geminiアプリの[設定]→[言語]を日本語にします。
徒歩・自転車・二輪のナビでも同じ手順
Googleは2026年1月29日の公式ブログで、ナビ中のGeminiを徒歩と自転車のナビにも広げ、Geminiが使える地域のiOSとAndroidで順次提供すると発表しました。現在のヘルプも「車の運転中、歩行中、またはオートバイの乗車中」を対象にしています。起動の仕方は車のナビと同じで、徒歩ナビの画面にもGeminiアイコンが出ます。
ナビ中にGeminiへ頼めること(話しかけ方の例)
ヘルプには日本語の例文が載っています。Googleアシスタントのように決まった言い回しを覚える必要はなく、続けて条件を足すと前の質問を引き継いで答えます。
| 分類 | 話しかけ方の例 | iPhone |
|---|---|---|
| ナビの操作 | 「経由地を追加して」「有料道路を避けて」 | ○ |
| ルートの質問 | 「次の曲がり角はどこ?」「いつ到着する?」 | ○ |
| 道路状況の報告 | 「この先で工事が行われています」 | ○ |
| ルート沿いの検索 | 「目的地周辺でティラミスを出しているカフェを探して」 | ○ |
| 店についての質問 | 「メニューで一番人気の料理は何?」 | ○ |
| 到着予定時刻の共有 | 友だちに到着時刻を送る | Androidのみ |
| 電話・SMS | 「お母さんに電話して」 | 記載なし |
| 音楽 | 「ジャズを再生して」 | 記載なし |
| 他のアプリ | 「最新のメールを要約して」「次のミーティングはいつ?」 | ○ |
検索は1回で終わらせず、絞り込みまで声で続けるのが向いています。たとえば「ルート沿いのガソリンスタンドを探して」と頼んだあと、「24時間営業のところだけ」「そこを経由地に追加して」と続けると、画面に触らずに立ち寄り先まで決まります。公式ブログの例では、ルート沿いのレストランを探し、駐車場の様子を聞き、そのまま目的地にし、ついでに翌日の予定をカレンダーに入れるところまで、ひと続きの会話で済ませています。
メールの要約やカレンダーの確認などGoogleマップの外のアプリを使う依頼は、そのアプリがGoogleマップと同じGoogleアカウントでGeminiに連携されている必要があります。仕事用のGmailを個人のアカウントのマップから読むことはできません。Geminiアプリ全体の呼び出し方はGeminiの使い方|呼び出し方・バックグラウンド動作の停止・キャッシュクリアにまとめています。
店・施設ページの「この場所のヒント」とGeminiへの質問
ナビを使わない場面でGeminiに触れるのは、店や施設のページです。レストランやホテルを検索して詳細を下にスクロールすると「この場所のヒント」が表示され、クチコミやウェブ上の情報から、予約のコツや人気のメニュー、駐車場の有無といった要点がまとめて出ます。各項目をタップすると、さらに詳しい情報を確認できます。
同じページから、その店について質問もできます。「テラス席はありますか?」「無料駐車場はありますか?」「デートに向いていますか?」のように聞くと、Geminiがクチコミと店の情報をもとに答えます。答えはクチコミの記述に頼っているので、営業時間や予約の要否のように変わりやすい情報は、店の公式サイトや電話で確かめてから動くほうが確実です。
「近くで今から入れて、子ども連れでも静かな店」のように、店を決める前の段階で相談したいときは、場所のページではなく「マップに相談」を使います。マップに相談は検索欄から会話で候補を絞り込む機能で、2026年8月から日本でも使えます。
GoogleマップでGeminiが使えない・連携できないときの確認順
「アイコンが出ない」「OK Googleで反応しない」「Googleアシスタントの返事になる」といった症状がある場合は、起動手順、設定、アカウントの条件を順に確認します。以下は確認作業を進める順番です。
- ナビゲーションモードになっているか:ヘルプの起動手順はナビゲーションモードが前提です。ルートを表示しただけの状態ではなく、[開始]を押してから話しかけます。
- Geminiアプリを一度使ったか:Androidのヘルプは、Geminiを使ったことがない場合は先にGeminiモバイルアプリを始めるよう案内しています。
- アカウントの種類:仕事用・学校用のアカウントはGeminiアプリの利用が許可されている必要があり、Androidの仕事用プロファイルでは使えません。個人のGoogleアカウントでマップにログインし直すと解決することがあります。
- 「OK Google」とVoice Match:Androidは「OK Google」とVoice Matchの両方がオンかを確認します。iPhoneはGoogleマップのナビゲーション設定で[「Ok Google」でアシスタントを利用する]をオンにします。
- 位置情報:マップのGeminiは正確な位置情報の設定にもとづいて答えます。iPhoneは[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[位置情報サービス]→[Google マップ]で[このアプリの使用中]か[常に]を選びます(マップヘルプ「現在地の検出精度を高める」)。
- アプリの更新と段階的な提供:新しい機能はアカウントごとに順に届きます。Googleマップを最新版にしても出ない場合は、提供状況に加えて、年齢や管理者の利用許可などアカウントの条件を確認します。
車載画面で使えない場合の接続方式別の条件は、次の章で確認してください。
Android Auto・CarPlay・カーナビでのGemini
車載画面での扱いは方式ごとに違います。CarPlayは、iPhone版の起動手順で触れたとおり対象外です。Android Autoでは、Googleが2025年11月20日の公式ブログで、45言語に向けてGeminiの提供を世界で順次始めると発表しました。スマートフォンでGeminiアプリを使っていれば、使えるようになった時点で車の画面に案内が出ます。
Geminiアプリヘルプ「車内で Gemini と話す」が挙げるAndroid Autoの条件は、Android 11 以降でRAM 2GB以上のスマートフォン、Geminiをデジタルアシスタントに設定済み、Android Auto対応の車両、の3つです。マップのGeminiより必要なAndroidの版が高い(マップ側の条件はGeminiアプリと同じ Android 9 以降)ので、古い端末ではスマートフォン上では使えても車の画面では使えないことがあります。起動は「OK Google」、車の画面のマイクアイコン、ハンドルの音声ボタンの長押しのいずれかです。一部の言語や地域では利用できないため、端末の条件に加えて対応する国・地域と言語を確認します。表示されない理由を提供待ちだけに絞ることはできません。
車載画面でのGemini対応は機種によって異なります。Google搭載車では、車両にGoogleアカウントでログインし、車載画面の[設定]→[Google]→[アシスタント]でGeminiを選ぶと使えます。対応する車載機器がない場合は、出発前にスマートフォンを固定してナビを開始し、走行中は音声で操作します。安全に関わる判断をGeminiの回答だけに任せないでください。
Geminiが店の情報をまとめる元データ(店舗側の視点)
この場所のヒントや場所への質問の答えについて、Googleは、クチコミやオンライン上の情報をGeminiが分析して作ると説明しています。店が自分で登録した情報だけでなく、来店した人の書き込みやウェブ上の記述も材料になるということです。
店舗を運営する側にとっては、ビジネスプロフィールの営業時間・設備・メニューを正確に保ち、クチコミへの返信で店舗の情報を補足することを勧めます。ただし、更新内容や返信がGeminiの回答にそのまま採用されるとは限りません。AIの要約が来店前の判断を左右するようになった変化と、変わらない評価の土台はMEO対策とAI検索の影響|生成AIで変わる入口と変わらない評価の土台で整理しています。Googleマップでの見え方を継続して整える体制が社内にない場合は、MEO対策の支援を外部に任せる方法もあります。
よくある質問
GoogleマップのGeminiは日本でいつから使えますか?
機能ごとに違います。ナビ中のGeminiは2025年11月の発表後にGeminiの提供地域へ順次展開され、日本も対象です。店や施設の要約と質問は、Googleが2026年2月13日に日本国内のAndroidとiOSで使えると発表しました。会話で場所を探す「マップに相談」は2026年8月7日からです。
iPhoneでもGoogleマップのGeminiは使えますか?
使えます。ナビゲーションモードで「OK Google」と話しかけるかGeminiアイコンをタップします。声だけで呼び出すには、ナビゲーション設定で[「Ok Google」でアシスタントを利用する]をオンにします。CarPlayでは使えません。
GoogleマップのGeminiは無料で使えますか?
Googleのヘルプに書かれている条件はGeminiモバイルアプリの利用要件(13歳以上、対応する国と端末など)で、有料プランへの加入は条件に挙がっていません。
Geminiに話しかけても英語で返事が来るのはなぜですか?
GoogleマップはログインしているアカウントのGeminiの言語と音声の設定を使います。Geminiアプリの[設定]→[言語]で日本語を選ぶと、マップでも日本語で返ってきます。
Android AutoでGoogleマップのGeminiは使えますか?
2025年11月20日から順次提供されています。条件はAndroid 11 以降・RAM 2GB以上のスマートフォンでGeminiをデジタルアシスタントに設定していることと、Android Auto対応の車両です。「OK Google」か車の画面のマイクアイコンで起動します。CarPlayは対象外です。