Helpfeel Cosense(コセンス)は、ページ同士をリンクでつないで知識をためるナレッジ共有ツールです。2024年5月21日にScrapboxから名前が変わりましたが、仕組みと料金はそのまま引き継がれています。公開プロジェクトと、個人・学校の授業や研究室・NPOなどの非公開利用は無料です。企業や学校の事務・運営などの非公開利用はBusinessの対象で、基本料金は1ユーザーあたり月1,100円(税込)です。本記事では読み方と改称の経緯、リンク中心の使い方、料金と契約の条件、法人向けのセキュリティ機能、AIエージェントとの連携までを公式ヘルプにもとづいて整理し、導入を見送るべき場面も示します。
まとめ:Cosenseの正体と料金・導入判断の要点
Cosenseは「フォルダを作らず、[ ]で囲んだ語をリンクにして情報をつなぐ」ツールです。社内のメモや議事録を短いページで大量に書き、関連ページリストで後から見つける使い方に向いています。規程集のように編集者を絞りたい文書や、見出しで章立てする長文マニュアルには向きません。
| 項目 | 内容(2026年9月時点) |
|---|---|
| 読み方 | コセンス(平坦に発音) |
| 旧名称 | Scrapbox(2024年5月21日に改称) |
| 提供元 | 株式会社Helpfeel(2022年10月にNotaから社名変更) |
| URL | scrapbox.io(cosen.se は scrapbox.io へ転送) |
| 公開プロジェクト | 無料(企業も無料) |
| 個人・教育の非公開 | 無料・ページ数と人数の制限なし |
| 企業の非公開(Business) | 月額1,100円(税込)/ユーザー |
| 大規模組織(Business Enterprise) | 要問い合わせ・30名以上 |
| スマホ | 公式アプリなし・ブラウザからホーム画面に追加 |
| AI連携 | Smart Context・API・公式Agent Skill & CLI |
Cosenseの読み方と改称の経緯|ScrapboxからCosenseへ
読み方「コセンス」と2024年5月21日の改称理由
公式ヘルプはサービス名を「日本語では『コセンス』と平坦に発音する」と説明しています。正式名称はHelpfeel Cosense(ヘルプフィール コセンス)で、個人の感覚や経験を組織の共通(Co)の感覚(Sense)にしていく、という意味の造語です。
改称は2024年5月21日です。Helpfeelのプレスリリースによると、「スクボ」の愛称で親しまれた一方で、名前から人とのつながりを想起しにくく、サービスの本質的な価値を伝えきれていないことが理由でした。同じリリースで「現在提供しているサービスやプランの内容に変更はございません」と明記されており、Scrapbox時代のページや契約はそのまま使えます。
scrapbox.io と cosen.se の関係(2026年9月の状態)
改称時の発表では、ドメインを scrapbox.io から cosen.se へ変え、旧URLは順次自動で転送するとしていました。ところが2026年9月27日時点では向きが逆で、https://cosen.se/ にアクセスすると scrapbox.io へ302で転送されます。公式ヘルプやAPIのURLも scrapbox.io のままです。
社内文書に貼ってある scrapbox.io のリンクを書き換える必要はありません。
提供元Helpfeel(旧Nota)とGyazo・Helpfeelとの関係
提供元の株式会社Helpfeelは、2022年10月1日にNota株式会社から社名を変えた会社です。Cosenseのほか、画像・動画キャプチャのGyazoと、FAQ検索システムのHelpfeelを運営しています。画像は既定ではCosense自身にアップロードされますが、Gyazoの画像URLを貼って表示することもできます(2026年9月の事案の影響は後述)。
リンクで知識をつなぐ仕組み|ブラケティングと2ホップリンク
[ ]で囲むだけのリンクと、まだ存在しないページへのリンク
Cosenseの記法の中心は、語を[ ]で囲む「ブラケティング」です。[議事録]と書けば「議事録」というページへのリンクになり、リンク先のページがまだ無くても書けます。存在しないページへのリンクはオレンジ色で表示され、ページ下部の「New Links」欄にまとまります。
リンクは双方向です。AからBへリンクを張ると、Bの側からもAが見えます。ページタイトルを後から変えてもリンクは切れません。
関連ページリストと2 hop search
エディタの下には「関連ページリスト」が自動で出ます。直接リンクしたページだけでなく、同じリンク先を共有するページも並びます。たとえばページAとページBがどちらも[FAQ]を含んでいれば、FAQページが存在しなくてもAの下にBが表示されます。この「リンク先のリンク先」までたどる仕組みを2ホップリンク(2 hop link)と呼びます。
関連ページが増えすぎたときは、2 hop search でリストを語で絞り込めます。2025年6月の更新で、除外語だけの絞り込みもできるようになりました。
フォルダを持たない設計が向く情報と向かない情報
Cosenseには階層構造がありません。公式ヘルプは、独自記法は小さな文書同士の関係を宣言するためのもので、「1つの大きなページの中で見出しを作り、長文を構造化する為の物ではありません」と説明しています。
向いているのは、議事録・調査メモ・トラブル対応記録のように、1件ずつは短く、後から横断的に探したい情報です。部署別のフォルダで管理したい書類や、目次つきの長いマニュアルは、階層型の社内wikiで管理するほうが合います。階層型の選択肢は社内wikiの作り方:OSS構築の手順と権限・検索設計で比較しています。
Cosenseの基本的な使い方|プロジェクト作成から記法・通知まで
プロジェクトの作成と公開・非公開の選択
Googleアカウントなどでログインし、プロジェクト(ページの入れ物)を作ります。最初に決めるのは公開か非公開かです。公開プロジェクトは誰でも閲覧でき、企業でも無料です。非公開にすると、個人・教育用途なら無料、企業ならBusiness planの対象になります。
メンバーは招待URLで追加します。プロジェクトのメンバーであれば、誰でもページの作成・編集・削除ができます。プロジェクトの設定変更やメンバーの追加・削除だけが管理者権限の範囲です。
よく使う記法(リンク・装飾・コード・数式・図)
リンク以外の記法も[ ]と記号の組み合わせで書けます。日常的に使うものを抜き出すと次のとおりです。
| 書きたいもの | 記法 |
|---|---|
| ページリンク | [ページタイトル] |
| ハッシュタグ | #ページタイトル |
| 太字(見出し代わり) | [* 強調]・[** 大きく] |
| 斜体・打ち消し線 | [/ 斜体]・[- 打ち消し] |
| 外部リンク | [URL タイトル] |
| 別プロジェクトへのリンク | [/プロジェクト名/ページ名] |
| アイコン | [ページ名.icon] |
| 箇条書き | 行頭にスペース(Tabでも可) |
| コードブロック | code:ファイル名.jsの下を1段字下げ |
| 数式(TeX) | [$ 数式 ] |
| 図(Mermaid) | code:mermaidの下に図の定義 |
ファイル名つきのコードブロックはテキストデータとしてURLが発行され、同じページ内の同名ブロックは1つのファイルに連結されます。Mermaidで書けるフローチャートやシーケンス図の書き方はマーメイド記法の書き方|フローチャート・シーケンス図・ER図をテキスト管理する手順にまとめています。
Slack・Discord・Microsoft Teamsへの更新通知
Project settings の Notifications タブに、SlackのIncoming WebhookのURLを登録すると、ページの更新がチャンネルに流れます。通知は最後の書き込みから90秒たった時点で送られ、書き続けている間は送られません。通知先にはDiscordとMicrosoft Teamsも選べます。設定の変更には管理者権限が必要です。
スマホで使う方法(公式アプリはなくホーム画面に追加)
公式ヘルプによると、App StoreやGoogle Playに並んでいるScrapbox・Cosense関連のアプリはすべて非公式です。スマホではブラウザからホーム画面に追加して使います。iPhoneはSafariの共有メニューから「ホーム画面に追加」、AndroidはChromeのメニューから「ホーム画面に追加」を選びます。
iPhoneでは複数追加でき、アプリごとにログインが分かれるので、個人用と会社用のアカウントを切り替える使い方もできます。Androidで追加できるのは1つだけです。
Cosenseの料金プランと法人契約の条件
| プラン | 料金 | 対象 | 制限 |
|---|---|---|---|
| Public Projects | 無料 | 誰でも閲覧できる公開プロジェクト | なし |
| Personal / Education | 無料 | 個人・フリーランス・学校・NPO等 | ページ数・人数とも無制限 |
| Business | 月額1,100円(税込)/ユーザー | 企業の非公開利用 | 無制限(試用は100〜300ページ) |
| Business Enterprise | 要問い合わせ | 30名以上の大規模組織 | 無制限 |
Business planの料金計算(ユニークユーザー+追加プロジェクト)
Business planの料金は、ユーザー数とプロジェクト数の2つで決まります。ユーザーは1人1,000円(税抜)で、複数プロジェクトの課金を統合した場合、同じユーザーは1人分として数えます。プロジェクトは1つ目が無料で、2つ目から1つ1,000円(税抜)が加わります。
公式ヘルプの例では、プロジェクトA(20人)・B(8人)・C(5人)でユニークユーザーが25人の場合、25人×1,000円+追加2プロジェクト×1,000円で月27,000円(税抜)です(出典:Cosense ヘルプ「Business planの料金計算方法」)。公式は原則として1社1プロジェクトを推奨しており、部署ごとにプロジェクトを分けると課金が増えるうえ、関連ページリストもプロジェクトをまたいでつながりません。200人以上は割引の相談ができます。
無料で使える範囲と、法人扱いになる境界
Cosenseの料金プランページのFAQは、どのプランを使うかをプロジェクトのオーナーの所属で決めるとしています。判断が分かれやすい例は次のとおりです。
- フリーランスがオーナーなら、企業クライアントと共有していてもPersonalプランで使えます。
- 株式会社を登記していても、従業員がおらず役員1人だけならフリーランス扱いです。
- 公立・私立の大学や高校でも、授業・研究室・サークルは無料、事務・運営で使う場合はBusinessです。
- 行政機関・一般社団法人・宗教法人・有限会社・LLC・予備校はBusinessです。
Businessは100ページまで無料で試せます。メンバーを10人追加するごとに無料枠が100ページ増え、上限は300ページです。
課金のタイミングと解約の手順
クレジットカードを登録した時点で容量制限が外れ、その日から1か月分がすぐに課金されます。10月10日に登録すれば10月10日〜11月9日分がその場で請求され、以後は毎月10日に課金されます。月の途中で人数が増減した分は別の計算方法で精算されます。
解約はプロジェクトを削除するだけです。削除前に、Project settings からページをJSONで書き出し、必要な添付ファイルもJSON内のURLから個別にダウンロードしておきます。
法人向けセキュリティ機能と2026年9月のGyazo事案
ログイン方式と参加者の制限
Business planでは、Googleアカウントに加えてSAML認証・Microsoft Entra ID(旧Azure AD)認証・メール認証が使えます。公式ヘルプには、Okta・OneLogin・Google Workspace・HENNGE One などのIdPごとのSAML設定手順が用意されています。
招待URLを知っていれば参加できてしまう問題には、Project Login Restriction で対処します。ログイン方式とメールアドレスのドメイン(例:@自社ドメイン)で参加できるアカウントを絞れます。
IPアドレス制限・監査ログ・バックアップ
| 機能 | 必要なプラン | 仕様 |
|---|---|---|
| 監査ログ | Business | 直近3か月分をCSVで出力 |
| IPアドレス制限 | Business Enterprise | 社外ネットワークからのアクセスを遮断 |
| 自動バックアップ | 全プラン | 1日最大2つ・直近365件 |
| Page history | 全プラン | 作成以降の全版をメンバーが閲覧 |
| オンプレミス | Business Enterprise | 自社環境・独立クラウドでの運用 |
監査ログには、ページの閲覧・編集・削除、ファイル添付、メンバーの参加・離脱・削除、管理者権限の付与、招待URLのリセットが記録されます。項目はユーザーID・メールアドレス・IPアドレス・UserAgentなどで、タイムスタンプはUTCです。
IPアドレス制限には注意点があります。後述するService Accountからのアクセスは、IPアドレス制限を受けません(2025年11月の更新で明記)。アクセスキーの管理がそのまま境界になるので、キーの発行者と保管場所を決めてから使います。
Gyazo不正アクセスがCosenseに与えた影響
2026年9月16日、Helpfeelは同社のGyazoが9月11日に不正アクセスを受け、ユーザー情報約2,362万件と画像メタデータ約4.9億件が流出したと公表しました。9月18日のCosense利用者向けのお知らせでは、CosenseはGyazoとは異なるシステム構成で運用しており、侵入経路とは接続されていないこと、Cosenseのシステムからの情報流出も不正アクセス・攻撃の痕跡も確認されていないことが示されています。9月25日の第二報でも、Cosenseへの不正アクセスの痕跡と情報漏えいは確認されていないと説明されています。Gyazo側では同じ第二報で、削除済み画像のメタデータ約1.74億件の流出が追加で判明しました(出典:Helpfeel 2026年9月18日のお知らせ・第二報)。
一方で、Gyazoの画像配信停止の影響で、Cosenseに掲載された一部の画像が表示されない場合があるとされています。業務画面のスクリーンショットをGyazo経由で貼っていた場合は、Gyazo側の点検も必要です。確認の手順はGyazoの不正アクセスと2,362万件の流出|利用者の点検手順とアップロード基盤の見直しで解説しています。
AIエージェント・APIとの連携|Smart Context・API・Cosense CLI
Smart Contextによる関連ページの一括書き出し
Smart Contextは、ページのメニューにある「Export for AI」から、関連ページリストのページをまとめて1ファイルに書き出す機能です。公式ヘルプは、全ドキュメントをAIに渡すとコンテキストが大きすぎたり、古い矛盾した記述が混ざったりして出力が崩れるため、渡すページを選ぶべきだと説明しています。
2025年6月の更新で、2 hop search で絞り込んでから書き出せるようになり、ファイルの先頭にはAI向けのガイドが付くようになりました。2026年2月には、非公開プロジェクトのSmart Contextを外部のAIに渡すための署名付きURLの発行機能が加わっています。NotebookLMに読ませる、AIコーディングエージェントに設計資料として渡す、といった使い方が公式ヘルプで紹介されています。
検索機能にもAIが入り、2026年3月にページタイトルのベクトル検索が追加されました。完全一致しない言い回しでもタイトル候補が出ます。
APIと認証方式(公開・Personal Access Token・Service Account)
ページの一覧と本文はHTTPで取得できます。公開プロジェクトなら認証は要りません。ただし公式ヘルプは「あくまで内部APIです。APIは予告なく変更を行います」としているので、業務システムに組み込むときは仕様変更を前提に取得処理を1か所にまとめておきます(出典:Cosense ヘルプ「API」)。
# ページ一覧(skip・limitで範囲指定。limitの既定は100)
curl "https://scrapbox.io/api/pages/help-jp?limit=2"
# ページ本文をテキストで取得
curl "https://scrapbox.io/api/pages/help-jp/Cosense/text"
# 非公開プロジェクト(Business plan)をService Accountで読む
curl "https://scrapbox.io/api/pages/プロジェクト名/ページタイトル/text" \
-H "x-service-account-access-key: 発行したアクセスキー"
上の2つは、公式ヘルプのプロジェクト(help-jp)からページ一覧を2件取得する例と、Cosenseページの本文を取得する例です。存在しないプロジェクトを指定すると404が返ります。
非公開プロジェクトを外部ツールから読む方法は2つです。
- Personal Access Token:全ユーザーが使え、読める範囲はそのユーザーが見られる領域。ユーザー設定の「Personal Access Token」タブで発行します。
- Service Account:Business planだけの機能で、1つのプロジェクトに属します。全文検索・ページリスト・Smart Contextの取得ができ、ほかのプロジェクトにはアクセスできません。
個人の退職や異動で連携が止まらないよう、業務の自動化にはService Accountを使うのが筋です。
Claude Code・Codex向けの公式Agent Skill & CLI
Helpfeelは、AIエージェントがCosenseを読み書きするためのAgent Skillと、そのハーネスとなるCLI(GitHub:helpfeel/cosense-cli、npm:@helpfeel/cosense-cli)を公開しています。npmに初版が登録されたのは2026年5月27日で、2026年9月27日時点の最新版は1.15.0です。CLIの動作にはNode.js 24以上が必要です(出典:公式リポジトリのREADME)。
# Claude Codeの中で実行(Skillの導入)
/plugin marketplace add helpfeel/cosense-cli
/plugin install cosense-cli@cosense-cli
# Codexはターミナルで実行
npx skills install helpfeel/cosense-cli --agent codex
# Skillが呼び出すCLI本体(Node.js 24以上が必要)
npm install -g @helpfeel/cosense-cli
公式ヘルプは「Skillが本体」「CLIはAI用のハーネスで、人間による使用は想定していない」と書いています。認証にはPersonal Access TokenかService Accountを使い、ブラウザのセッションCookie(connect.sid)は使いません。URLを渡して「読め」と指示すると、本文に加えて誰がいつ書いたか・関連ページリスト・Infoboxまで見て文脈をつかみ、書くときは既存ページへのリンクを張りながら追記する設計です。Agent Skillという仕組みそのものはAgent Skillsとは?SKILL.md仕様と46製品で動かす移植性の実装手順で解説しています。
導入事例:ネットプロテクションズが全社に広げた手順
Scrapbox時代の代表的な導入事例が、後払い決済のネットプロテクションズです。公式ブログの記事「仕事の起点がミーティングからScrapboxに」によると、同社は2019年7月に全正社員160名と一部の業務委託を合わせた273アカウントで正式契約しました。推進者が製品を知ったのは2018年10月頃で、導入の意思決定はその2か月後です。
この事例で参考になるのは、機能より広げ方です。
- 新しいメンバーから参加を促す:従来のツールに慣れた人ほど切り替えに抵抗があるため、新卒と学生インターンから巻き込みました。
- 最初に300ページを用意する:推進者がTIPSやショートカット集などの入門ページを約300ページ作ってから公開しました。
- ツールを同時に2つ変えない:先にチャットツールだけを導入し、チャットで出た質問にScrapboxのページで答えてリンクを返すことで認知を広げました。
効果として挙げられているのは、議事録を参加していないメンバーも検索で見つけられるようになり「参加すべきミーティングが激減」したこと、同じ質問に都度答える手間が減ったことです。2019年の記事で、数値は導入直後のものです。
Notion・Confluenceとの違いと、Cosenseを選ばないほうがよい場面
NotionやConfluenceは、ページを入れ子にした階層(Confluenceならスペースとページツリー)で情報を整理します。Cosenseは階層を捨て、リンクと関連ページリストで情報を見つけさせます。標準のフォルダ階層やページツリーはありませんが、ページリンクを並べた索引ページを作り、そこから各ページをたどることはできます。
次の条件に当てはまるなら、Cosenseは主力の文書基盤にしないほうが安全です。
- 編集者を限定したい文書が中心:プロジェクトのメンバーなら誰でもページを作成・編集・削除できる設計です。規程・契約書・手順書の正本は、編集権限を細かく分けられるツールに置きます。
- 目次つきの長文マニュアルを作りたい:公式ヘルプ自身が、長文を見出しで構造化するための記法ではないと説明しています。
- 部署ごとにプロジェクトを分けたい:追加プロジェクトごとに月1,000円(税抜)が加わり、プロジェクトをまたぐと関連ページリストもつながりません。
導入後の典型的な失敗は、ハッシュタグの付けすぎです。公式ヘルプは、#tech #技術のように大量のタグを付けると、関係の薄いページ同士がすべてつながって関連ページリストが機能しなくなると警告しています。タグは分類のためではなく、本当に関係するページをつなぐときだけ使います。
リンク型のメモを個人で使いたいだけなら、ローカルで動くLogseqとは?料金・使い方・Obsidianとの違いを解説のようなアウトライナー型のツールも候補になります。
よくある質問
Cosenseは無料で使えますか?
公開プロジェクトは企業でも無料です。非公開でも、個人・フリーランス・学校の授業や研究室・NPOなら無料です。企業や学校の事務・運営などの非公開利用はBusinessの対象で、基本料金は1ユーザー月1,100円(税込)です。
Scrapboxで作ったページやURLはそのまま使えますか?
使えます。改称でサービスやプランの内容は変わっておらず、2026年9月時点でもURLは scrapbox.io のままです。
Cosenseの公式アプリはありますか?
ありません。ストアにあるアプリは非公式です。ブラウザの「ホーム画面に追加」で、アドレスバーのない専用ウィンドウとして起動できます。
フォルダやカテゴリでページを整理できますか?
できません。階層構造を持たない設計です。同じ語へのリンクを持つページが関連ページリストに並ぶので、分類したい語を[ ]で囲んで本文に書くことが整理の代わりになります。
他のツールからデータを移したり、書き出したりできますか?
Project settings の Page Data タブから、全ページをJSONで書き出し・読み込みできます(管理者権限が必要)。MarkdownやEvernoteのデータをCosense形式に変換するOSSのツールも公式ヘルプで紹介されています。添付ファイルは一括ダウンロードできず、JSON内のURLから個別に取得します。