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Claude 4(Opus 4・Sonnet 4)とは?2026年6月の提供終了と移行先・仕様・料金

Claude 4(Opus 4・Sonnet 4)とは?2026年6月の提供終了と移行先・仕様・料金

Claude 4は、Anthropicが2025年5月22日に公開したClaude Opus 4とClaude Sonnet 4の2モデルを指します。Claude APIでは2026年6月15日に両モデルとも退役し、それ以降のリクエストはエラーになります。現行のモデルを探している場合はClaude Opus 5.5の解説とClaude Sonnet 5.5の解説を参照してください。この記事はClaude 4そのものに絞り、発表時の仕様と料金、退役後もどの基盤で動くか、Claude 4向けに書いたコードを動かし続けるための移行手順を、Anthropicの公式資料で整理します。

まとめ:Claude 4の現状と移行の要点

  • 状態:Opus 4(claude-opus-4-20250514)とSonnet 4(claude-sonnet-4-20250514)は2026年4月14日に非推奨となり、6月15日にClaude APIで退役しました。
  • まだ動く場所:Amazon BedrockのSonnet 4は2026年10月14日に提供終了(EOL)予定で、新規の利用者はもう使えません。Google CloudにはOpus 4とSonnet 4が非推奨のまま残っていますが、停止日は公表されていません。
  • 公式ページが示す移行先:Sonnet 4はSonnet 4.6、Opus 4はOpus 4.8です。どちらもActiveですが、現行の主力はOpus 5.5(入力4ドル・出力20ドル)とSonnet 5.5(入力2ドル・出力10ドル)です。
  • 判断:Opus 4からは4.8を経由せず5.5へ直接移るほうが手戻りが少なく済みます。Sonnet 4からは、プリフィルと思考予算を使っていなければ4.6が最小変更の暫定先になります。
  • コード:5.5系では、既定以外のtemperature、思考予算のbudget_tokens、プリフィル、ツールの強制指定が400エラーになります。これとは別に、Python SDK 1.11.0にはtemperature引数そのものが無く、渡すとTypeErrorになります。

Claude 4(Opus 4・Sonnet 4)の発表時の仕様と料金

Claude 4の2モデルは、即答と拡張思考(extended thinking)を切り替えられる「ハイブリッド」型として発表されました。Anthropicの発表記事と、退役後も残るGoogle Cloudのモデルページから、仕様を1つの表にまとめます。

項目 Claude Opus 4 Claude Sonnet 4
公開日 2025年5月22日 2025年5月22日
Claude APIのモデルID claude-opus-4-20250514 claude-sonnet-4-20250514
コンテキスト 200Kトークン 200Kトークン
最大出力 32,000トークン 64,000トークン
料金(100万トークンあたり) 入力15ドル・出力75ドル 入力3ドル・出力15ドル
SWE-bench Verified 72.5% 72.7%
Terminal-bench 43.2% 発表なし
安全基準 ASL-3を適用 ASL-3は不要と判定
Claude.aiの無料プラン 対象外 対象

SWE-bench Verifiedの値は拡張思考なしでの結果で、Sonnet 4がOpus 4をわずかに上回っていました。発表記事は、エージェント作業で近道や抜け穴を使う挙動がSonnet 3.7より65%減ったことも挙げています。AnthropicのASL-3適用の告知によると、Opus 4の公開にあわせて責任あるスケーリング方針のASL-3を初めて有効にしました。Sonnet 4についてはASL-3が不要と判定しています。

Sonnet 4の1Mトークンコンテキストは2025年8月12日にβで追加されましたが、2026年4月30日にβが終了し、それ以降は200Kを超えるリクエストがエラーになっていました。

Claude 4と同時に公開されたClaude Code・APIの機能

Claude 4の発表では、モデル以外に開発者向けの機能もまとめて公開されました。

  • 拡張思考中のツール使用(β)と、ツールの並列実行
  • Claude Codeの一般提供開始(VS Code・JetBrains連携、GitHub Actionsでのバックグラウンド実行)
  • APIの新機能4つ:コード実行ツール、MCPコネクタ、Files API、最大1時間のプロンプトキャッシュ
  • 長い思考過程を小さなモデルで要約して返す「思考の要約」

このうち思考の要約は、5系のモデルでdisplay: "summarized"という指定として残っています。

Claude 4世代の各モデルと2026年10月時点の提供状況

「Claude 4」はOpus 4とSonnet 4を指す名前ですが、その後に出た4.1〜4.8も同じ第4世代の番号を持ちます。公式のモデル非推奨ページの状態表から、第4世代の全モデルを抜き出しました(2026年10月6日確認)。

モデル Claude APIのモデルID 状態 退役日・予定
Opus 4 claude-opus-4-20250514 退役 2026年6月15日
Sonnet 4 claude-sonnet-4-20250514 退役 2026年6月15日
Opus 4.1 claude-opus-4-1-20250805 退役 2026年8月5日
Sonnet 4.5 claude-sonnet-4-5-20250929 非推奨 2026年11月30日
Haiku 4.5 claude-haiku-4-5-20251001 提供中 2026年10月15日以降
Opus 4.5 claude-opus-4-5-20251101 提供中 2026年11月24日以降
Opus 4.6 claude-opus-4-6 提供中 2027年2月5日以降
Sonnet 4.6 claude-sonnet-4-6 提供中 2027年2月17日以降
Opus 4.7 claude-opus-4-7 提供中 2027年4月16日以降
Opus 4.8 claude-opus-4-8 提供中 2027年5月28日以降

「以降」は公式表記の「Not sooner than」で、その日より前には退役しないという約束です。4.6からモデルIDに日付が付かなくなりましたが、公式の説明では日付なしのIDも固定されたスナップショットです。個別の版はClaude Sonnet 4.5の解説、Claude Opus 4.6の解説、Claude Opus 4.7の解説で扱っています。

2026年6月15日の退役で止まったものと残ったもの

Claude APIと、同じ日程に従う2つの基盤

APIのリリースノートは、6月15日以降Claude APIの両モデルへのリクエストがすべてエラーになると明記しています。非推奨の通知は4月14日で、公開済みモデルは退役の60日以上前に通知するという方針どおりの間隔でした。Microsoft FoundryとClaude Platform on AWSはClaude APIの退役日程に従うため、Claude 4を使い続ける手段にはなりません。

自社のどこにClaude 4の呼び出しが残っているか分からない場合は、Claude Consoleの「Usage」ページで「Export」を押すと、APIキーとモデルごとの利用量をCSVで取り出せます。研究目的で旧モデルを使い続ける必要がある場合は、Anthropicの外部研究者アクセスプログラムに申請する道が案内されています。

Amazon BedrockとGoogle Cloudでの残存状況

BedrockとGoogle Cloudは退役日を自社で決めるため、Claude APIとは状況が異なります。Anthropicの料金ページには、Opus 4は「Google Cloud以外で退役」、Sonnet 4は「BedrockとGoogle Cloud以外で退役」と書かれています。

基盤 Opus 4 Sonnet 4
Claude API 退役 退役
Amazon Bedrock 退役 Legacy・2026年10月14日にEOL
Google Cloud 非推奨・停止日は未公表 非推奨・停止日は未公表

AWSのモデルライフサイクル(Legacy)のページによると、BedrockのSonnet 4は2026年4月14日にLegacyとなり、7月14日から「公開延長アクセス」期間に入りました。この期間はモデル提供元が決める割増料金になる可能性があり、10月14日のEOL以降はリクエストが失敗します。Legacyのモデルは新規の利用者が使えず、既存の利用者も15日間使わないとアクセスを失うことがあります。

BedrockのSonnet 4は推論プロファイル経由で呼び出し、接頭辞はglobal・us・eu・apacが使えます。jpはありません。日本国内にデータの処理を限定したい用途では、Sonnet 4.5以降へ移る必要があります。Bedrockでの呼び出し方はBedrock Claudeの使い方の解説にまとめています。

BedrockのSonnet 4は10月14日で止まるため、延命先にはなりません。Google Cloudも非推奨で、停止日は利用者側では決められません。いずれもClaude APIからの退避先として選ぶのではなく、移行を終えるまでのつなぎと考えてください。

移行先の選び方:公式推奨の4.6・4.8か、現行の5.5か

公式の非推奨ページが示す推奨移行先は、Sonnet 4にはSonnet 4.6、Opus 4にはOpus 4.8です。4月14日の告知時点ではOpus 4.8(5月28日公開)はまだ出ていなかったため、この記載は後から更新されたものです。さらにその後Opus 5.5(9月22日公開)とSonnet 5.5が出たため、2026年10月時点では選択肢が2段あります。

移行元 移行先 100万トークンあたり(入力・出力) Claude 4のコードとの互換
Sonnet 4 Sonnet 4.6 3ドル・15ドル(同額) プリフィルは不可。思考予算は非推奨だが動く
Sonnet 4 Sonnet 5.5 2ドル・10ドル 思考予算・既定外のtemperature・プリフィル・強制ツールが400
Opus 4 Opus 4.8 5ドル・25ドル 既定外のtemperature・思考予算・プリフィルが400
Opus 4 Opus 5.5 4ドル・20ドル 上記に加え思考の無効化・強制ツールも400

Opus 4の移行先:4.8を経由しない5.5への直接移行

Opus 4.8もOpus 4.7以降の変更を受けており、temperatureなどに既定以外の値を入れると400エラーになり、思考予算(budget_tokens)も受け付けません。つまり4.8へ移る時点で、5.5で必要な書き換えの大半は済ませることになります。そのうえ4.8は公式ドキュメントで「Legacy」と分類され、今後の更新がありません。料金も5.5のほうが安いため、4.8を挟む理由は2つに限られます。Priority Tierの既存契約を使っている場合(5.5は非対応)と、思考を無効にした実行やtool_choiceによるツールの強制指定を手放せない場合です。後者は5.5では400エラーになりますが、4.8では動きます。Opus 4の出力単価75ドルから見ると、5.5の20ドルは約4分の1です。ただし4.7以降は新しいトークナイザを使い、同じ文章で約30%多くトークンを数えます。思考は常にオンで、思考トークンも出力として課金されます。単価の差がそのまま請求額の差になるわけではないので、移行前に自社の入力で費用を測り直してください。4.8を選ぶ場合の判断材料はClaude Opus 4.8の解説にあります。

Sonnet 4の移行先:プリフィル不使用なら4.6での暫定運用

Sonnet 4.6は料金がSonnet 4と同じで、トークナイザも旧型のままです。temperatureも受け付けるため、モデルIDの書き換えだけで済む可能性があるのは4.6です。例外はアシスタント側の先頭を埋めて返答を誘導する「プリフィル」で、4.6は400エラーを返します。プリフィルでJSONの書き出しを固定していたコードは、4.6でも書き換えが必要です。

4.6の退役は2027年2月17日より前には来ないと約束されていますが、それ以降はいつ通知が来てもおかしくありません。プリフィルを使っていない既存システムを止めないための暫定先としては4.6、作り直す機会があるなら5.5、という分け方が現実的です。4.6の性能と料金はClaude Sonnet 4.6の解説で比較しています。

Claude 4向けのコードを5.5系へ書き換える手順

400エラーになる設定と置き換え先

Sonnet 5.5の移行ガイドとOpus 5.5の移行ガイドから、Claude 4時代によく使われた設定の扱いを抜き出しました。

Claude 4時代の設定 5.5系での扱い 置き換え先
日付付きのモデルID 退役でエラー claude-sonnet-5-5 など
thinking の budget_tokens 400エラー output_config.effort
temperature・top_p・top_k 既定値以外は400 プロンプトで指示
アシスタントのプリフィル 400エラー 構造化出力かsystem
tool_choice の any・tool 400エラー auto と strict ツール
interleaved-thinking のβヘッダー 不要 削除
context-1m のβヘッダー 効果なし 削除
output-128k などの旧βヘッダー 不要 削除
text_editor の旧版ツール 非対応 text_editor_20250728

テキストエディタツールは版が変わるとツール名がstr_replace_based_edit_toolになり、undo_editコマンドがなくなります。ツール定義だけでなく、ツール名で分岐している処理も確認してください。

Sonnet 4からSonnet 5.5へのPython書き換え例

Claude 4でよく見た書き方は、temperatureで揺れを抑え、プリフィルの{でJSONの書き出しを固定する形でした。なお拡張思考をオンにしたリクエストでは、当時からtemperatureの変更とプリフィルは併用できませんでした。

# 変更前(Claude Sonnet 4向け。現在はモデル退役でエラー)
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
resp = client.messages.create(
    model="claude-sonnet-4-20250514",
    max_tokens=16000,
    temperature=0.2,
    messages=[
        {"role": "user", "content": "次の文章の感情をJSONで返して:…"},
        {"role": "assistant", "content": "{"},
    ],
)
print(resp.content[0].text)

Sonnet 5.5向けに書き換えると次のようになります。思考の深さはoutput_configのeffortで決め、出力形式の指示はsystemへ移し、応答はブロックの種類で読み分けます。

# 変更後(Claude Sonnet 5.5向け)
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
response = client.messages.create(
    model="claude-sonnet-5-5",
    max_tokens=16000,
    output_config={"effort": "medium"},
    system="回答はJSONオブジェクトだけを返してください。",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "次の文章の感情をJSONで返して:…"},
    ],
)
for block in response.content:
    if block.type == "text":
        print(block.text)
if response.stop_reason == "refusal":
    print("refused")

変更後のコードは、Anthropic Python SDK 1.11.0にモックの通信層を差し込んで実行し、送信ボディがmodel・max_tokens・output_config・system・messagesの5項目になることを確認しました。同じSDKで変更前のようにtemperature=0.2を渡すと、APIに届く前にTypeError: Messages.create() got an unexpected keyword argument 'temperature'で止まります。古いSDKのまま固定しているプロジェクトは、モデルIDと一緒にSDKも上げることになるため、この例外を見落とさないでください。JSONを確実に受け取りたい場合は、systemでの指示より構造化出力(output_config.format)のほうが確実です。

5.5系での応答処理の変更点:思考ブロック・停止理由・max_tokens

  • 先頭に思考ブロックが来る:5.5系は思考が既定でオンのため、contentの先頭がthinkingブロックになる場合があります。Claude 4時代のresp.content[0].textでは本文を取れないことがあるので、typeで読み分けます。
  • 停止理由が増える:refusal(安全上の拒否)と、コンテキスト上限に達したmodel_context_window_exceededを処理に加えます。
  • max_tokensの意味:思考と本文の合計の上限です。Claude 4で思考なしに合わせた小さな値のままだと、本文の途中で切れることがあります。

Claude 4に関するよくある質問

Claude 4は今でも無料で使えますか?

Claude APIでは使えません(2026年6月15日に退役)。発表時はSonnet 4がClaude.aiの無料プランでも使えました。いまClaudeを無料で試す方法はClaudeの無料でできることと料金プランの解説を参照してください。

Claude Opus 4とSonnet 4の違いは何でしたか?

料金はOpus 4が入力15ドル・出力75ドル、Sonnet 4が入力3ドル・出力15ドルで5倍の差がありました。最大出力はOpus 4が32,000トークン、Sonnet 4が64,000トークンです。SWE-bench Verifiedは72.5%と72.7%でほぼ同じで、Opus 4は数時間続く長いエージェント作業向け、Sonnet 4は日常の開発向けという位置づけでした。

Claude 4のパラメータ数は公開されていますか?

公開されていません。Anthropicの発表記事にもモデル一覧ページにも、パラメータ数の記載はありません。比較するときは、公式が出しているコンテキスト長、最大出力、ベンチマーク、料金で見るのが確実です。

Claude Opus 4.1はまだ使えますか?

Claude APIでは2026年8月5日に退役しました。推奨移行先はOpus 4.8と案内されています。BedrockではLegacyとなっており、EOLは2027年1月8日の予定です。Google Cloudにも非推奨のまま残っています。

退役したモデルIDにリクエストするとどうなりますか?

Claude APIはエラーを返し、応答は生成されません。公式のモデル一覧によると、4.6より前のモデルの別名(エイリアス)は日付付きのIDを指すだけのポインタです。別名で呼んでいても新しいモデルには切り替わらないため、コード側でIDを書き換える必要があります。

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