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GitHub CopilotのGPT-4oはいつ終了?GPT-4.1・GPT-5系の退役と移行先、モデル設定【2026年10月】

GitHub CopilotのGPT-4oはいつ終了?GPT-4.1・GPT-5系の退役と移行先、モデル設定【2026年10月】

GitHub CopilotのGPT-4oは、Copilot Chatでは2025年8月6日に廃止されて同日から選べなくなり、コード補完の「GPT-4o Copilot」は2025年8月27日にGPT-4.1 Copilotへ置き換わりました。後継のGPT-4.1も2026年6月1日にチャットやコード補完など利用者が選ぶ機能から外れ、その移行先だったGPT-5.5も、GPT-5.4・GPT-5 mini・GPT-5.4 miniとともに2026年10月19日に退役しています。公式の移行先はGPT-6.1 SolとGPT-6 Lunaです。それでもGPT-4oとGPT-4.1はCopilotから消えたわけではなく、コミットメッセージ生成などの裏方を担う「ユーティリティモデル」として動き続けてきました。この記事では、GPT-4o・GPT-4.1の提供期間、10月19日と11月16日の退役、現在選べるOpenAIモデル、モデルの設定手順を、GitHubの公式changelogとGitHub Docsの対応モデル一覧(2026年10月28日取得)にもとづいて整理します。

まとめ:CopilotのGPT-4oとモデル設定の要点

  • Copilot ChatのGPT-4oは2025年8月6日に廃止され、同日から選べません。2025年5月8日にGPT-4.1が既定モデルへ切り替わり、90日の猶予ののち外れました。
  • コード補完のGPT-4o CopilotはGPT-4o miniをベースにした補完専用モデルで、2025年3月27日に一般提供が発表され、2025年8月27日にGPT-4.1 Copilotへ交代しました。
  • GPT-4.1は2026年6月1日にチャット・補完を含む利用者向けの全機能で非推奨となり、推奨移行先はGPT-5.5でした。
  • GPT-5.5・GPT-5.4・GPT-5 mini・GPT-5.4 miniは2026年10月19日に退役しました。公式の移行先は、GPT-5.5とGPT-5.4がGPT-6.1 Sol、2つのminiがGPT-6 Lunaです。GPT-4.1の移行先として案内されたGPT-5.5も、ここで再び移行が必要になりました。
  • 次は2026年11月16日にGPT-5.6 Terraが退役予定で、移行先はGPT-6.1 SolかGPT-6 Lunaです。10月26日には後継のGPT-6.1 Terraが提供を始めています。
  • GPT-4o・GPT-4o mini・GPT-4.1はユーティリティモデルとして扱われてきました。モデルピッカーには出ず、管理者も無効化できず、AI Creditsも消費しません。
  • 2026年10月28日時点でDocsが対応モデルとして載せるOpenAIモデルは、GPT-5.3-CodexからGPT-6.1 Terraまでの10種(GPT-5.4 nanoはCodex拡張限定)。プランで選べる範囲が異なります。
  • チャットのモデルはチャット欄のピッカー、補完のモデルは「GitHub Copilot: Change Completions Model」で変え、両者は互いに影響しません。

Copilot ChatのGPT-4o|2024年7月の既定化から2025年8月の廃止

CopilotでのGPT-4o採用は2段階でした。2024年7月5日にCopilot EnterpriseのGitHub.com上の機能とGitHub MobileのCopilot Chatが先行してGPT-4oへ移り、2024年7月31日にCopilot Chat全般(Visual Studio・VS Code・JetBrains IDE・GitHub Mobile・GitHub.com)とpull requestの要約生成がGPT-4oへ移行しました。7月31日の告知でGitHubは最初の応答が返るまでの時間(TTFT)が最大55%速くなったと発表しています。

既定の座は1年足らずで交代します。2025年5月8日、GitHubはGPT-4.1をCopilot Chat・Edits・エージェントモードの新しい既定モデルとして一般提供し、同じ告知で「GPT-4oはモデルピッカーに残すが90日後に非推奨にする」と予告しました。2025年6月20日の告知で日付が2025年8月6日に確定し、GitHub公式のGPT-4o廃止告知は「2025年8月6日時点で廃止され、利用できない」と書いています。

日付 出来事 対象
2024-07-05 Copilot Enterpriseが移行 GPT-4o/GitHub.com・Mobile
2024-07-31 ChatとPR要約がGPT-4oへ移行 Chat
2025-02-18 GPT-4o Copilotをパブリックプレビュー 補完(VS Code)
2025-03-27 GPT-4o Copilotの一般提供を発表 補完(数日かけて切り替え)
2025-05-08 GPT-4.1が既定モデルに Chat・Edits・エージェント
2025-08-06 GPT-4oをChatから削除 Chat
2025-08-27 補完がGPT-4.1 Copilotへ交代 補完
2026-06-01 GPT-4.1を非推奨(移行先GPT-5.5) Chat・補完ほか
2026-10-19 GPT-5 mini・GPT-5.4を退役 Chat・補完ほか
2026-10-19 GPT-5.4 mini・GPT-5.5を退役 Chat・補完ほか
2026-10-26 GPT-6.1 Terraの提供開始(段階展開) Chatほか
2026-11-16(予定) GPT-5.6 Terraを退役 Chat・補完ほか

この告知は対象を「Copilot Chatのみ」とし、「コード補完には引き続きGPT-4oを使う」と添えています。GPT-4oの終了日が2つ出てくるのはこのためです。

補完専用のGPT-4o Copilot|GPT-4o miniベースの追加学習

「GPT-4o Copilot」はChatのGPT-4oとは別物で、エディタのゴーストテキスト(インライン補完)を出すための専用モデルです。2025年2月18日の告知によると、ベースはGPT-4o miniで、30以上のプログラミング言語にわたる27万5,000以上の公開リポジトリで追加学習しています。2025年2〜3月に「GPT-4o Copilotのパブリックプレビュー開始」と報じられたのは、この補完モデルのことです。

GPT-4o Copilotのプレビューから一般提供・交代までの経緯

パブリックプレビューは2025年2月18日にVS Codeで始まり、翌19日にJetBrains IDEにも広がりました。Copilot Business・Enterpriseでは、管理者が「Editor preview features」をオプトインしないと選べませんでした。

2025年3月27日、GitHubはGPT-4o Copilotを全ユーザーの補完モデルとして一般提供すると発表しました。切り替えは数日かけて進み、古い版の拡張機能には遅れて届く扱いで、それまでのGPT-3.5 Turboベースの「copilot-codex」は切り替え後に使えなくなると告知されています。2025年5月の更新では知識の締め切りが2025年3月まで延び、ユーザーの反応をもとにした強化学習が加わっています。その後2025年8月27日、補完はGPT-4.1を土台にした「GPT-4.1 Copilot」へ交代しました。

2026年10月時点の補完モデル|設定値と実際の応答モデルの違い

GPT-4.1の非推奨告知(2026年5月7日)は対象に「code completions」を含めています。10月19日の退役告知も、対象にCopilot Chat・インライン編集・Ask/Agentモードと並べてコード補完を挙げました。一方、VS Codeのmainブランチにある補完のソース(extensions/copilot/src/extension/completions-core/vscode-node/lib/src/openai/model.ts)では、既定モデルはサーバーが返すモデル一覧の順番で決まり、一覧が取れないときのフォールバックIDとして gpt-41-copilot が残っています。設定値で分かるのは「自分が明示的に選んだモデル」までです。設定が空なら既定モデル、選んだIDが使えなくなっていれば別のモデルへフォールバックするため、設定値と実際に応答しているモデルが一致するとは限りません。選べる候補は後述の「補完モデルをVS Code・Visual Studio・JetBrainsで変える手順」にあるモデルピッカーで確認できます。

GPT-4o・GPT-4.1の現在の扱い|選べないが動いているユーティリティモデル

GPT-4oとGPT-4.1が「外れた」のは、利用者がピッカーで選ぶ用途だけです。2026年10月1日に取得したGitHub Docsの「Utility models」は、ユーティリティモデルとしてGPT-4o mini・GPT-4o・GPT-4.1・GPT-5.4 nanoの4つを挙げていました。コミットメッセージやチャットのタイトル生成といった裏方の機能を、IDE・GitHub.com・Copilot CLI・GitHub Copilot appで動かすモデルです。10月28日に確認した同じDocsのページからは個別のモデル名の一覧が消え、次の性質だけが書かれています。どのモデルが裏方を担っているかは、今後は公式資料からは特定しにくくなりました。

  • モデルピッカーに表示されず、ユーザーが直接選ぶことはできない
  • 組織・Enterpriseの管理者も無効化できない(Copilot自体を無効にする場合を除く)
  • premium requestもAI Creditsも消費せず、利用状況レポートにも課金行として出ない
  • ユーザー単位のレート制限は受ける

「GPT-4oで質問したい」という目的は、現在のCopilotでは満たせません。社内のAI利用ポリシーで「GPT-4oは使わせない」と定めている組織は、判断が2つに分かれます。裏方の処理を例外として認められるなら、規程にその例外を書き足せば済みます。特定モデルへのデータ送信そのものを禁じているなら、Copilot自体を無効にする以外に手段がありません。ChatGPT側でのGPT-4oの扱いはChatGPTの古いバージョンと旧モデルの終了日一覧で別に整理しています。

10月19日退役・11月16日予定|GPT-6.1 Sol・GPT-6 Lunaへの移行

2026年10月19日付のGitHub changelogは、Copilot Chat・インライン編集・Ask/Agentモード・コード補完を含むほぼすべての機能で、次の6モデルを退役させたと告知しました。本記事の前版では移行先をGPT-5.6 SolとGPT-5.6 Luna(Copilot ProではGPT-5.6 Terra)と書いていましたが、公式の推奨代替は次のとおりで、前版の記述は誤りでした。

退役したモデル 推奨代替(10月19日付)
GPT-5.5 GPT-6.1 Sol
GPT-5.4 GPT-6.1 Sol
GPT-5.4 mini GPT-6 Luna
GPT-5 mini GPT-6 Luna
Gemini 3.7 Flash Gemini 3.8 Flash
Grok 4.5 Grok 4.7

同じ告知は、Copilot Enterpriseの管理者に、Copilot設定のモデルポリシーで代替モデルへのアクセスを有効にする必要がある場合があると注意し、退役したモデルを削除する作業は不要としています。なお10月28日時点のDocsの対応モデル一覧には、退役対象のGrok 4.5がまだ載っており、changelogとDocsで食い違いが残っています。

Docsの推奨代替が「最新のSol」表記に変わった理由と転記時の注意

10月28日のDocs「Model retirement history」は、推奨代替を具体名ではなく「Latest GPT Sol model」「Latest GPT Luna model」のように系列名で書いています。10月1日に取得した版ではGPT-4.1の代替を「GPT-5.5」と具体名で載せていましたが、今は過去の行も含めて「Latest GPT model」へ置き換わりました。新しいSolやLunaが出るたびに移行先の実体が変わる書き方なので、社内手順書に移行先を書き写すときは、系列名ではなく書き写した日付と、その時点の具体名を併記しておくと、後から読む人が迷いません。

11月16日のGPT-5.6 Terra退役とGPT-6.1 Terra

次の退役は2026年10月15日付のchangelogが予告した11月16日です。OpenAIモデルではGPT-5.6 Terraが対象で、推奨代替はGPT-6.1 SolかGPT-6 Lunaとされています(ほかにClaude Opus 4.8とClaude Opus 5も対象)。Business・Enterpriseでは、既定のモデル有効化ポリシーを切っていない限り代替モデルが自動で有効になり、Autoや既定設定のまま使っている利用者は作業が要りません。GPT-5.6 Terraを手で選んでいる人だけが切り替えを求められます。

この予告の後、2026年10月26日付のchangelogでGPT-6.1 TerraがCopilot Pro・Pro+・Max・Business・Enterpriseに段階展開で提供され始めました。対象クライアントはVS Code・Visual Studio・Copilot CLI・cloud agent・github.com・GitHub Mobile・JetBrains IDE・Xcode・Eclipseなどです。10月15日の予告はGPT-6.1 Terraの提供前に出たため、Terraの後継として6.1 Terraを名指ししていません。Copilot ProではGPT-6.1 Solを選べないので、Proの利用者がGPT-5.6 Terraから移る先は、Proでも選べるGPT-6.1 TerraかGPT-6 Lunaが現実的です。GPT-5.6 Terra自体の性格と後継との違いはGPT-5.6の3モデルの解説で扱っています。

社内の指示ファイルに残る旧モデル名を探すコマンドと検索結果の確認

退役で困るのは、ピッカーで選び直せば済む個人の設定より、リポジトリに書かれたプロンプトファイルやカスタムエージェント定義のほうです。VS Codeのプロンプトファイル(.prompt.md)やカスタムエージェント(.agent.md)は、先頭のfrontmatterの model: で使うモデルを指定できます。リポジトリの直下で次のように検索すると、10月19日と11月16日の退役対象が残っている行を一覧にできます。

# 退役済み・退役予定のOpenAIモデル名を、.github 配下の指示ファイルから探す
grep -rniE "^model:.*(gpt-5 mini|gpt-5\.4|gpt-5\.5|gpt-5\.6 terra|gpt-4\.1|gpt-4o)" .github/

# Windows PowerShell で同じことをする場合
Get-ChildItem .github -Recurse -Include *.md | Select-String -Pattern "^model:.*(gpt-5 mini|gpt-5\.4|gpt-5\.5|gpt-5\.6 terra|gpt-4\.1|gpt-4o)"

gpt-5\.4 はGPT-5.4 nanoにも当たるので、出力を目で見て振り分けてください。見つかった行は、Proを含む全プランで選べるGPT-6 LunaかGPT-6.1 Terraへ寄せるか、Business・EnterpriseならLTSのGPT-5.3-Codexへ寄せると、次の退役でまた書き換える回数を減らせます。Copilot Extensionsの終了のように、モデル以外の仕組みでも指示ファイルの書き換えは起きており、その経緯はCopilot ExtensionsからMCP・Agent Pluginsへの移行にまとめています。

2026年10月時点でCopilotが選べるOpenAIモデル|プラン別の可否と単価

2026年10月28日に取得したGitHub Docsの「Supported AI models in GitHub Copilot」では、OpenAIのモデルとしてGPT-5.3-Codex、GPT-5.4 nano、GPT-5.6 Luna・Sol・Terra、GPT-6 Astra・Luna・Sol、GPT-6.1 Sol・Terraの10種がGAとして並んでいます。10月1日時点にあったGPT-5 mini・GPT-5.4・GPT-5.4 mini・GPT-5.5の4つは一覧から消え、GPT-6.1 Terraが加わりました。Copilot全体の対応モデルと機能の全体像はGitHub Copilotとは?対応モデル・機能・料金の解説で、Claudeを含む他社モデルの選び方はGitHub CopilotでClaudeを使う方法で扱っています。

プラン別に選べるOpenAIモデル|Pro・Pro+と組織契約の違い

Copilot Proで選べないのは、GPT-5.4 nano・GPT-5.6 Sol・GPT-6 Astra・GPT-6 Sol・GPT-6.1 Solの上位側です。Pro+はGPT-5.4 nanoを含む10種すべて、MaxとBusiness・EnterpriseはGPT-5.4 nanoを除く9種を確実に選択できる範囲です。GPT-5.4 nanoは、プラン別の表ではMaxにも○が付いていますが、同じページの脚注は「CodexのVS Code拡張でのみ提供(Copilot Pro+限定)、Copilot Chatでは使えない」としており、Maxでの扱いは公式資料の中で食い違っています。Copilot FreeとCopilot Studentは個別のモデルを選べず、Auto(自動モデル選択)だけを使います。

モデル Pro Pro+・Max Business・Enterprise 入力(100万トークン) 出力(100万トークン) 退役予定
GPT-5.3-Codex ○ ○ ○ $1.75 $14.00 -
GPT-5.6 Luna ○ ○ ○ $0.20 $1.20 -
GPT-5.6 Terra ○ ○ ○ $2.00 $12.00 2026-11-16
GPT-5.6 Sol × ○ ○ $4.00 $20.00 -
GPT-6 Luna ○ ○ ○ $0.10 $0.50 -
GPT-6 Sol × ○ ○ $2.00 $10.00 -
GPT-6.1 Terra ○ ○ ○ $1.00 $5.00 -
GPT-6.1 Sol × ○ ○ $2.00 $10.00 -
GPT-6 Astra × ○ ○ $10.00 $50.00 -

単価はGitHub Docsの料金表の標準ティア(GPT-5.6・GPT-6・GPT-6.1系は入力27万2,000トークン以下、GPT-5.6 Lunaは20万トークン以下)の値で、1 AI credit=0.01ドルで換算されます。それを超える長文脈ティアでは単価が上がります。Codex拡張限定のGPT-5.4 nanoは入力0.20ドル・出力1.25ドルです。表は入力・出力の通常単価だけで、キャッシュ済み入力の単価と、GPT-5.6・GPT-6・GPT-6.1系だけにかかるキャッシュ書き込み料金(GPT-6 Lunaは100万トークンあたり0.125ドル、GPT-6.1 Terraは1.25ドル)は省いています。10月19日に退役したGPT-5 miniの移行先はGPT-6 Lunaで、入出力単価は退役前のGPT-5 mini(0.25ドル/2.00ドル)より低くなりますが、長い会話でキャッシュが効く使い方ではキャッシュ書き込み料金の分だけ差が縮みます。GPT-5.5(5.00ドル/30.00ドル)からGPT-6.1 Solへ移ると、標準ティアの単価は入力・出力とも半分以下です。

コード補完とAI Creditsの関係|チャットの単価変更による影響

同じDocsは、コード補完とnext edit suggestions(次の編集候補)を「AI Creditsで課金しない」と明記しています。有料プランでは無制限のまま、従来の回数カウントを使います。チャットのモデルを高単価のGPT-6 Astraにしても、補完の費用は増えません。使用量ベースの課金で費用が膨らむのは、チャット・エージェント・コードレビューなど、トークン単価で課金される操作です。なお、既存の年払いCopilot Pro・Pro+で従来のリクエスト単位の課金を続けている契約には、この単価表ではなく年払いプラン向けのモデル倍率が適用されます。

退役したOpenAIモデルと推奨移行先|退役日と現在の提供状況の照合

OpenAIモデルの退役日と推奨移行先は次のとおりです。退役日はDocsの「Model retirement history」、移行先はGPT-4oのChat廃止とGPT-4.5・o1が2025年6月20日の告知、10月19日分は同日のchangelog、11月16日分は10月15日のchangelog、それ以外は10月1日に取得したDocsの具体名によります。社内のプロンプト手順書やカスタムエージェントの定義に古いモデル名が残っていないかを確認する際の照合表として使えます。

モデル 退役日 推奨移行先
GPT-4.5・o1 2025-07-07 GPT-4.1・o3
GPT-4o(Chat) 2025-08-06 GPT-4.1
o1-mini・o3-mini・o4-mini 2025-10-23 GPT-5 mini
o3 2025-10-23 GPT-5.5
GPT-5 2026-02-17 GPT-5.5
GPT-5-Codex 2026-02-17 GPT-5.3-Codex
GPT-5.1-Codex系3モデル 2026-04-01 GPT-5.3-Codex
GPT-5.1 2026-04-15 GPT-5.3-Codex
GPT-4.1 2026-06-01 GPT-5.5
GPT-5.2 2026-06-05 GPT-5.5
GPT-5.2-Codex 2026-06-05 GPT-5.3-Codex
GPT-5.5・GPT-5.4 2026-10-19 GPT-6.1 Sol
GPT-5 mini・GPT-5.4 mini 2026-10-19 GPT-6 Luna
GPT-5.6 Terra(予定) 2026-11-16 GPT-6.1 Sol・GPT-6 Luna

表の途中でGPT-5.5やGPT-5 miniが移行先として何度も出てきますが、どちらも10月19日に退役しました。古い告知の移行先へそのまま移ると、着いた先がすでに無いということが起きます。移行先を決めるときは、必ず最新のDocsの対応モデル一覧で今も選べるかを確かめてください。10月19日の移行先のうちGPT-6.1 SolはCopilot Proでは選べません。Proでは、GPT-5.4やGPT-5.5の代わりはGPT-6.1 Terra、GPT-5 miniとGPT-5.4 miniの代わりはGPT-6 Lunaが現実的です。Business・Enterpriseでは、既定のモデル有効化ポリシーを切っていない限り、推奨移行先が自動で有効になります。

Copilotのモデル設定手順|チャット・補完・組織ポリシーの3か所

「GitHub Copilot settings」でモデルを変えたいとき、設定箇所は目的ごとに分かれています。チャットのモデルを変えても補完のモデルは変わらず、補完のモデルを変えてもnext edit suggestionsとチャットには影響しません。

VS Codeでチャットのモデルを切り替える手順とAutoの選択条件

  1. タイトルバーのチャットアイコンからCopilot Chatを開く
  2. チャット欄下部の現在のモデル名(ドロップダウン)を選び、使うモデルをクリックする
  3. 一覧に無いプロバイダーのモデルを足すときは、同じドロップダウンの「Manage Models」からプロバイダーを選んで追加する。プロバイダーに応じてAPIキー、モデルID、GitHubの個人用アクセストークン(PAT)のいずれかの入力を求められる

Copilot Chat自体の導入やVS Codeでの初期設定がまだなら、VS CodeでGitHub Copilotを使う手順を先に済ませてください。Ask・Plan・Agentのどのモードでも、選んだモデルがそのまま使われます。モードごとの違いと承認設定はGitHub Copilotエージェントモードの使い方で解説しています。

「Auto」を選ぶと、タスクの複雑さとシステムの稼働状況から自動でモデルが選ばれます。Autoには費用優先のEfficiency、中間のBalance、品質優先のIntelligenceの3段階があり、有料プランでは選ばれたモデルの単価から10%割り引かれます。Autoを選んでいれば、10月19日や11月16日のような退役でも、退役したモデルが候補から外れるだけで設定を直す必要はありません。Copilot Businessでは、組織がメンバーにモデル切り替えを許可していないとピッカーで別モデルを選べません。

補完モデルをVS Code・Visual Studio・JetBrainsで変える手順

VS Codeでは、コマンドパレット(WindowsとLinuxはCtrl+Shift+P、macOSはCmd+Shift+P)で change completions model と入力し、「GitHub Copilot: Change Completions Model」を選んでドロップダウンからモデルを選びます。選べる補完モデルが1つしかないときは、ピッカーにもその1つしか出ません。現在の値は設定エディタで copilot completion を検索し、「GitHub > Copilot: Selected Completion Model」で確認できます。settings.jsonに書くなら次のキーです。

{
  // 空文字は「既定の補完モデルを使う」の意味
  "github.copilot.selectedCompletionModel": ""
}

値には表示名でなく有効なモデルIDが要るため、コマンドで選んでから値を確認するほうが確実です。

  • Visual Studio(17.14 Preview 2以降):右上のCopilotアイコン → Settings → Options → 「Copilot Completions」のドロップダウン
  • JetBrains IDE:Settings → Tools → GitHub Copilot → Completions → 「Model for completions」を選んでOK

Copilot FreeとProでは補完モデルの切り替えが最初から有効です。BusinessとEnterpriseでは、組織またはEnterpriseが「Editor preview features」ポリシーを有効にしていないと切り替えられません。

組織とEnterpriseでモデルを許可・禁止する設定と既定ポリシー

組織のオーナーは、組織の Settings → 「Code, planning, and automation」の Copilot → Models で、モデルごとに Enabled/Disabled を選びます。Enterpriseが強制している設定は盾アイコン付きで表示され、組織側では変えられません。未設定のモデルは「Delegate to Default Policy」と表示され、「Default availability for released models」ポリシーの既定値を引き継ぎます。ただしプレビュー段階のモデル、オープンウェイトモデル(DeepSeek・Kimi)、GitHubのデータ保持契約の対象外のモデルは、この既定にかかわらず無効から始まります。

既定のポリシーを「無効」に倒して、許可するモデルを1つずつ手で有効にしている組織は、退役のたびに作業が発生します。10月19日の退役でGPT-5.5だけを許可していた組織は、GPT-6.1 Solを手で有効にしないと、メンバーが選べるOpenAIモデルが基本モデルだけになります。11月16日のGPT-5.6 Terraも同じで、退役日より前に移行先を有効にしておくのが安全です。

個人プランの利用者が設定できるのは、評価モデル(コードネームで出る試験中のモデル)をAutoの候補に含めるかどうかです。GitHubの Settings → AI controls の「Evaluation models in Copilot auto model selection」を Disabled にすると外せます。

モデル退役で組織が困らないための判断基準|基本モデルとLTS

退役履歴の表のとおり、CopilotのOpenAIモデルは数か月から1年あまりで入れ替わってきました。10月19日の退役では、2026年6月にGPT-4.1から移ったGPT-5.5が、わずか4か月半で退役しています。Business・Enterpriseの管理者が「許可したモデルが退役して誰も何も使えない」状態を避けるために押さえるべきなのが、GitHubの基本モデルとLTSモデルの仕組みです。

GitHub Docsの基本モデルとLTSモデルの説明は、2026年3月18日にGPT-5.3-Codexを基本モデルとLTSモデルの両方に指定したと記載しています。基本モデルは、ほかのモデルがすべて無効でもCopilotが使う既定モデルで、指定から60日のうちにIDE拡張を対応版へ上げる猶予があり、60日目には全組織で自動的に有効となる仕組みです。LTSモデルについてDocsは「指定日から1年間」の提供を約束すると説明していますが、2026年5月17日の個別告知は「モデルの公開日(2026年2月5日)から12か月、2027年2月4日まで」としており、起点が資料によって異なります。どちらもBusinessとEnterpriseだけに適用されます。

この仕組みから導ける運用の結論は2つです。まず、カスタムエージェントや社内プロンプトのように特定モデルを前提にする仕組みは、LTSのGPT-5.3-Codexを基準に作ると、短いほうの期限である2027年2月4日までは退役で書き換えずに済む見込みが立ちます。10月19日の一斉退役にも、11月16日の退役予定にもGPT-5.3-Codexは含まれていません。次に、GPT-4oのように速報で話題になったモデルへ合わせて社内手順を固定するのは避けるべきです。GPT-4oがChatの既定だった期間は2024年7月から2025年5月までの約9か月で、手順書に残したモデル名は退役のたびに古くなります。

モデルを固定してよい場面と、Autoに任せる場面|用途と保守の判断

判断を言い切ると、次のように分けるのが扱いやすい運用です。

  • Autoに任せる:個人の質問・小さな修正・調べもの。退役のたびに設定を見直す手間が無く、有料プランでは単価が10%下がる
  • LTSのGPT-5.3-Codexに固定する:Business・Enterpriseで、CIやカスタムエージェントのように出力の振れ幅を抑えたい仕組み。2027年2月まで書き換えずに済む見込みが立つ
  • 最新のSolやTerraを名指しする:難しい設計相談や大きなリファクタリングで品質を優先したいとき。ただし半年前後で退役し得る前提で、指示ファイルのモデル名を定期的に見直す

反対に見送ったほうがよいのは、組織の既定ポリシーを無効にしたまま、許可するモデルを最新の1つだけに絞る運用です。退役日に移行先の有効化を忘れると、その日から開発者の手が止まります。AIコーディング支援をどのモデル・どの統制で社内に広げるかを決めかねている場合は、株式会社一創の生成AI導入支援で、利用ポリシーの設計からモデル選定、社内展開の手順づくりまでご相談いただけます。

よくある質問

GitHub CopilotでGPT-4oはいつまで使えましたか?

Copilot Chatでは2025年8月6日に廃止され、同日から利用できなくなりました。コード補完のGPT-4o Copilotは2025年8月27日にGPT-4.1 Copilotへ置き換わりました。GPT-4oはその後もユーティリティモデルとして裏方の機能で動いてきましたが、ピッカーからは選べません。

GitHub CopilotはどのGPTのバージョンを使っていますか?

2026年10月28日時点でDocsが対応モデルとして載せるOpenAIモデルは、GPT-5.3-Codex・GPT-5.4 nano(Codex拡張限定)・GPT-5.6(Luna・Sol・Terra)・GPT-6(Astra・Luna・Sol)・GPT-6.1(Sol・Terra)です。どれが使えるかはプランで変わり、Copilot FreeとStudentはAutoのみです。

GitHub CopilotでGPT-5は使えますか?

無印のGPT-5は2026年2月17日に退役し、GPT-5 mini・GPT-5.4・GPT-5.4 mini・GPT-5.5も2026年10月19日に退役しました。GPT-5系で引き続き使えるのは、GPT-5.3-Codexと、GPT-5.6 Luna・Sol・Terraです。そのうちGPT-5.6 Terraは11月16日に退役する予定です。

10月19日に退役したGPT-5.5やGPT-5 miniの移行先はどれですか?

10月19日付のchangelogによると、GPT-5.5とGPT-5.4の推奨代替はGPT-6.1 Sol、GPT-5 miniとGPT-5.4 miniの推奨代替はGPT-6 Lunaです。Copilot ProではGPT-6.1 Solを選べないため、GPT-5.5・GPT-5.4の代わりにはProでも選べるGPT-6.1 Terraが候補になります。

チャットのモデルを変えるとコード補完のモデルも変わりますか?

変わりません。チャットはチャット欄のピッカー、補完は「GitHub Copilot: Change Completions Model」でそれぞれ設定します。補完モデルを変えてもnext edit suggestionsのモデルは変わりません。

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