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GitHub Copilotエージェントモードの使い方|Ask・Edit・Agentの違いと有効化・料金【2026年版】

GitHub Copilotのエージェントモードは、やりたいことを自然言語で伝えると、Copilotが手順を計画し、複数ファイルの編集からターミナルコマンドの実行、エラーの自己修正までを完了まで自律で回すモードです。2025年4月にVS Codeの全ユーザーへ展開され、いまはプレビューフラグなしで使えます。この記事では、混同されやすいAsk・Edit・Agentの3モードの違いと使い分け、VS Codeでの有効化手順、クラウドで動く「coding agent」との区別、選べるAIモデルと2026年6月から変わった料金(AI Credits)までを整理します。

まとめ:エージェントモードの要点

  • Agentモードは自律実行モード。タスクを渡すと、計画→複数ファイル編集→コマンド実行→自己修正を繰り返す。GitHub Copilot拡張が入っていればすぐ使える(プレビュー不要)。
  • 切り替えはチャットのモードドロップダウン。Ask(質問・説明)/Edit(範囲を決めた編集)/Agent(自律実行)を選ぶ。スコープが明確ならEdit、探索的・多段のタスクはAgent。
  • IDE内の「エージェントモード」と「coding agent」は別物。前者は自分のエディタで対話的に動き、後者はGitHubのIssueをアサインするとクラウドでドラフトPRを自動作成する非同期エージェント。
  • 2026年6月からAI Credits(従量制)。エージェント実行はCreditを消費するが、コード補完とNext Edit Suggestionsは全プランで消費されない。

以下でモードの違いから有効化・料金まで順に見ていきます。

GitHub Copilotエージェントモードとは(コード補完・チャットとの違い)

従来のコード補完は、書いている行の続きをインラインで提案する機能でした。エージェントモードはこれと役割が異なります。「テストが落ちる原因を直して」「この機能を追加して」といったゴールだけを渡すと、Copilotが関連ファイルを自分で探し、必要な編集案とターミナルコマンド(依存関係のインストール、テスト実行など)を提示し、結果を見て自己修正しながらタスク完了まで反復します。1つのプロンプトに対して内部でLLMへ複数回リクエストを送るため、単発の補完やAskより時間もCreditも多く消費します。目の前のエディタで同期的に動く点が、後述のクラウド型coding agentとの決定的な違いです。

Ask・Edit・Agentモードの違いと使い分け

VS CodeのCopilot Chatには3つの組み込みモードがあります。チャットビュー(Mac ⌃⌘I/Windows・Linux Ctrl+Alt+I)を開き、入力欄下部のモードドロップダウンで切り替えます。編集の自動適用とコマンド実行の有無が、そのまま使い分けの基準になります。

モード 主な用途 ファイル編集 コマンド実行
Ask 質問・コードの説明 提案のみ(手動適用) しない
Edit 範囲を決めた編集 指定ファイルへ直接 しない
Agent 自律的な多段タスク プロジェクト横断・自律 する

Askモード:質問と説明に使う読み取り中心のモード

Askは会話ベースで、コードの意味や実装方針を尋ねるためのモードです。回答としてコードは提案されますが、ファイルへ自動適用はされず、採用するかはユーザーが「Apply」で判断します。既存コードの理解、エラーメッセージの原因調査、設計の相談など「手を動かす前の確認」に向きます。編集もコマンド実行もしないため、最も安全で消費も軽いモードです。

Editモード:対象ファイルを指定した範囲編集

Editは、変更したいファイルをあらかじめコンテキストに加え、その範囲に直接コードを適用するモードです。ターミナルコマンドは実行しません。「このコンポーネントにバリデーションを足す」「この関数の引数を変える」のように、やることとスコープが決まっているタスクに適しています。適用された差分はレビューして受け入れ/却下できます。対象が明確なぶんAgentより挙動が読みやすく、意図しない広範囲の変更を避けたいときに選びます。

Agentモード:複数ファイルとコマンド実行を伴う自律実行

Agentは、対象ファイルを指定しなくてもCopilotが自分で必要な範囲を判断し、プロジェクトをまたいで編集し、テストやビルドなどのコマンドを実行して結果に応じて修正を重ねます。「認証機能を追加して」「このバグを直して」のようなオープンエンドで多段のタスクが守備範囲です。破壊的なコマンドやファイル外の操作は、パーミッション設定に応じて実行前に承認を求めます。

3モードの使い分けの判断基準

判断は「どこまで任せるか」で決めます。理解・相談の段階はAsk、変更対象と内容がはっきりしているならEdit、複数ファイルに波及する・手順が読めない・コマンド実行まで任せたいならAgent、という順で上げていくのが実務的です。スコープが1ファイル数行で足りるタスクにAgentを使うのは過剰で、時間とCreditを無駄に使ううえ、余計な箇所まで触られるリスクが増えます。逆に、探索や横断修正が必要な作業をEditで進めようとすると、対象ファイルの指定漏れで手戻りが増えます。

エージェントモードを有効化して使う手順(VS Code)

agent modeは2025年4月に一般提供へ移行済みで、特別なプレビュー設定は不要です。GitHub Copilot拡張が入っていれば、次の流れですぐ使えます。

前提条件:プラン・拡張機能・設定の確認

必要なのは、Copilotが利用できるアカウント(無料のCopilot Freeでもagent modeは利用可)、最新のVS Code、GitHub Copilot/GitHub Copilot Chat拡張機能です。組織やBusiness・Enterpriseで使う場合は、管理者がポリシーでエージェント機能を無効化していないかを確認します。VS Code側の設定キーは chat.agent.enabled で、これが無効だとモードにAgentが現れません。

Agentモードへの切り替えとプロンプトの投げ方

チャットビューを開き(⌃⌘ICtrl+Alt+I)、モードドロップダウンから「Agent」を選びます。Agentへ直接切り替えるショートカットは Mac ⇧⌘I/Windows Ctrl+Shift+I です。あとはゴールを文章で入力するだけで、Copilotが計画と編集案・コマンドを提示します。

変更・コマンド実行の承認フロー

Agentが提案したファイル編集は差分として表示され、まとめて、あるいは個別に受け入れ/却下できます。ターミナルコマンドは実行前に確認が入り、内容を見てから許可します。パーミッションのレベルを上げれば逐一の承認を減らして自律度を高められますが、依存インストールやファイル削除などは初回は必ず内容を確認してから許可する運用が安全です。

MCPサーバーと#メンションで文脈を渡す

Agentモードはツール拡張に対応し、#file#folder#symbol#selection#changes などの#メンションで対象を明示できます。さらにMCP(Model Context Protocol)サーバーを追加すると、外部のツールやデータソースをエージェントの操作対象に加えられます。GitHubのIssueやPRを扱うGitHub MCPサーバーの基本的な仕組みとその利用目的と組み合わせると、リポジトリ操作までエージェントに任せる構成が作れます。

エージェントモードで精度を上げるプロンプトのコツ

エージェントの出力品質は、渡す指示と文脈でほぼ決まります。公式が挙げる要点は「具体的に書く」「関連コンテキストを与える」の2つです。何をどう変えたいかを明確にし、#file などで対象を指定すると、的外れな探索が減ります。仕様が固まっていない機能追加では、いきなり実装させず、まずCopilotに要件や作業計画を箇条書きで出させ、内容を確認してから実装フェーズに入ると制御しやすくなります(計画と実行を分ける発想は、Claude Codeで計画はOpus・実行はSonnetに切り替えるopusplanの使い方とも通じます)。避けたいのは、曖昧なゴールを一気に丸投げすることです。「いい感じにリファクタして」のような指示は、対象も完了条件も不明なため、広範囲を触った末に手戻りになりやすい失敗パターンです。繰り返し使う規約は、次章の指示ファイルに固定しておくと毎回書かずに済みます。

カスタムエージェントと指示ファイルの作成(AGENTS.md・.agent.md)

「毎回同じ前提を説明している」状態は、指示ファイルで解消できます。常時適用のルールと、専用エージェントの定義は別の仕組みです。

copilot-instructions.md と AGENTS.md で常時ルールを与える

ワークスペースの規約は、.github/copilot-instructions.md に書くとチャット全体へ常時適用されます。コーディング規約、使用ライブラリ、命名ルールなどをここにまとめておくと、エージェントがそれに沿って編集します。加えて、複数のAIエージェントで共通運用するための AGENTS.md をリポジトリのルートに置く方式にも対応します(VS Codeでは設定 chat.useAgentsMdFile で有効化)。言語・フレームワークごとに出し分けたいルールは .github/instructions/ 配下の *.instructions.mdapplyTo のグロブを付けて置きます。

カスタムエージェント(.agent.md)の作成手順

特定タスク専用のエージェントは、カスタムエージェントとして定義します。以前は「カスタムチャットモード」と呼ばれ .chatmode.md でしたが、2026年時点では「カスタムエージェント」に名称変更され、拡張子は .agent.md が推奨です。ワークスペースなら .github/agents、個人設定なら ~/.copilot/agents に置きます。ファイルはYAMLのフロントマターで使うツール・モデル・説明を指定し、本文に振る舞いのガイドラインを書きます。

---
description: テストコード生成の専用エージェント
tools: ['edit', 'search', 'runCommands']
model: Claude Sonnet 4.5
---
このエージェントは既存の実装に対してユニットテストのみを追加する。
本番コードは変更しない。テストフレームワークはリポジトリの設定に従う。

保存するとモードのドロップダウンに独自エージェントが並び、選ぶと本文がプロンプト先頭に付与されます。検索でよく見る「.agents」は、この .github/agents フォルダを指します。

クラウドで動くCopilot coding agentとの違い

「エージェント」と名の付く機能がもう1つあり、これがエージェントモードと最も混同されます。IDE内で対話的に動くのがエージェントモード、GitHub上のIssueをアサインしてクラウドで自律作業させるのがcoding agentです。

観点 エージェントモード coding agent
実行場所 自分のエディタ内 クラウド(GitHub Actions)
起動 モードでAgentを選択 Issueをアサイン
動作 同期・対話的 非同期・自律
成果物 その場の編集 ドラフトPRを自動作成

coding agentの仕組み(Issueアサイン→ドラフトPR)

coding agentは、GitHubのIssueをCopilotにアサインするか、チャットから作業を委任すると起動します。GitHub Actions上の一時環境でリポジトリを読み、ブランチを切って実装を進め、完了するとドラフトPRを開きます。人はそのPRをレビューして仕上げます。2025年9月25日に全有料プランで一般提供となり、Business・Enterpriseでは管理者が「Policies」で有効化する必要があります。無料のCopilot Freeでは利用できません。CI連携で自律的に開発を進める発想は、Claude Code Actionの基本概念と近く、どちらもリポジトリのイベントを起点にエージェントを走らせます。

エージェントモードとcoding agentの使い分け

手元で試行錯誤しながら実装したい、変更を目で追いながら進めたいときはエージェントモードです。定型的な修正や、対応中に別作業を進めたいバックログのIssueは、coding agentに投げてPRが上がるのを待つほうが効率的です。両者は排他ではなく、探索はエディタで、任せられる定型はクラウドで、と役割を分けて併用できます。

利用できるAIモデルと料金(AI Credits)

エージェントモードはバックエンドのモデルを切り替えて使えます。料金体系は2026年6月に大きく変わりました。

選べるモデルとモデルピッカーでの切り替え

チャットのモデルピッカー(ショートカット Mac ⌥⌘./Windows・Linux Ctrl+Alt+.)で使用モデルを選びます。2026年時点ではOpenAIのGPT-5系やGPT-4.1、AnthropicのClaude Sonnet 4.5・Claude Opus系、GoogleのGemini 2.5 Proなどが選択肢に並び、自動選択(auto)も用意されています。選べるモデルはプランと利用場所(GitHub.com/IDE)で変わり、入れ替わりも速いため、個別のマイナーバージョンにこだわるより、系統で選び最新の一覧は公式で確認するのが実用的です。無料・学生プランはauto中心、上位モデルはPro以上が対象になります。モデルごとの特性やマルチモデル対応はGitHub Copilot Chatの使い方・料金・マルチモデル対応で詳しく比較しています。

2026年6月からのAI Credits(従量制)と各プラン

2026年6月1日に、従来の「プレミアムリクエスト」課金からGitHub AI Credits(従量制)へ移行しました。使用量はモデルごとのトークン消費で計算され、エージェント実行やチャットがCreditを消費します。一方でコード補完とNext Edit Suggestionsは全プランで無制限・Credit消費なしのまま残りました。次の表の月額はサブスクリプションの基本料で、含まれるAI Credit枠や超過単価は別枠かつ変動します。

プラン 区分 月額(基本料) エージェント/クラウドagent
Free 個人 $0 agentモード可・coding agent不可
Pro 個人 $10 両方可
Pro+ 個人 $39 両方可・上位モデル枠が大きい
Max 個人 $100 両方可・大容量枠
Business 組織 $19/席 両方可・集中管理
Enterprise 組織 $39/席 両方可・最大枠

Pro+(個人)とEnterprise(組織)はどちらも月額$39ですが対象が異なります。各プランには月次のAI Credits枠が含まれ、超過分は追加購入する形です。Creditの具体的な枠や単価は移行直後で変動しているため、金額は最新の公式プランページで確認してください。

よくある質問

エージェントモードが表示されない・起動しないときは?

まずVS Codeを最新に更新し、GitHub Copilot Chat拡張が有効かを確認します。それでもモードにAgentが出ない場合は、設定 chat.agent.enabled が無効になっているか、組織・Business・Enterpriseで管理者がポリシーによりエージェント機能を制限している可能性があります。組織アカウントで使っているなら管理者に有効化を確認してください。

Ask・Edit・Agentモードはどう切り替えますか?

チャットビューを開き(⌃⌘ICtrl+Alt+I)、入力欄下部のモードドロップダウンでAsk/Edit/Agentを選びます。Agentへ直接切り替えるショートカットは Mac ⇧⌘I/Windows Ctrl+Shift+I です。質問はAsk、対象を決めた編集はEdit、自律的な多段タスクはAgent、と用途で選びます。

無料のCopilot Freeでもエージェントモードは使えますか?

使えます。IDE内のエージェントモードはCopilot Freeでも利用できます。ただしクラウドで動くcoding agent(Issueアサイン型)はFree非対応で、Pro以上の有料プランが必要です。Freeは月あたりの補完・チャット回数やモデルにも上限があります。

エージェントモードとcoding agentの違いは?

エージェントモードは自分のエディタ内で対話的に動き、その場でファイル編集やコマンド実行を行います。coding agentはGitHubのIssueをアサインするとクラウド(GitHub Actions)でバックグラウンドに作業し、完了するとドラフトPRを自動で開きます。目の前で試行錯誤したいときは前者、任せて別作業をしたいときは後者が向きます。

エージェントモードが苦手なこと・任せる前に注意することは?

Agentは実装作業に強い一方、アーキテクチャの選定やライブラリの取捨といった大きな設計判断は、意図を細かく指示しないと的外れになりがちです。こうした判断はAskで方針を固めてから任せます。また、依存パッケージのインストールやファイル削除、外部への通信を伴うコマンドは、承認を素通しにせず実行前に内容を確認してください。本番環境の認証情報や機密ファイルを含むリポジトリでは、パーミッションを絞り、生成された差分とコマンドを人がレビューする前提で使うのが安全です。

エージェントモードでおすすめのモデルは?

用途で選び分けます。長い文脈を追いながら複数ファイルを編集する作業ではClaude Sonnet 4.5系が扱いやすく、素早い応答や幅広い一般タスクではGPT-5系が無難です。まず自動選択(auto)で使い、精度や速度に不満が出たらモデルピッカーで切り替えるのが実務的です。上位モデルはプランによって使える枠が異なるため、消費Creditと相談して選びます。関連する内容として、GitHub Copilot Editsもご覧ください。

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