VS CodeでGitHub Copilotを使うのに必要なのは、GitHubアカウントと最新版のVS Codeだけです。2026年10月時点の公式手順には、拡張機能を探してインストールする段階がありません。ステータスバーのCopilotアイコンからUse AI Featuresを選び、GitHubアカウントでサインインすれば、有料プランを持っていない人も自動でCopilot Freeに登録されます。
古い解説記事と手順が食い違う原因は3つあります。2025年11月から2026年4月にかけて拡張機能が1本に統合されてVS Codeに組み込まれたこと、2026年6月1日に料金が使用量ベースのAI Creditsへ切り替わったこと、そして2026年10月22日公開の1.143でチャットの既定の実行基盤が「Copilotハーネス」に替わったことです。この記事では、VS Codeの公式ドキュメントとGitHub Docsをもとに、導入・基本操作・料金・無効化・トラブル対処を順に説明します。
まとめ:VS CodeでGitHub Copilotを始める要点
- 導入:ステータスバーのCopilotアイコン→Use AI Features→サインイン。プランが無ければCopilot Freeに登録される
- 拡張機能:VS Code 1.116(2026年4月15日)からCopilotは組み込み拡張になり、別途インストールは不要。非推奨になったのは旧GitHub Copilot拡張で、Copilot自体ではない
- 補完:灰色の候補はTabで確定、Escで破棄、Alt+]で次の候補。編集の続きを予測するNext Edit Suggestionsは既定で有効
- チャット:Ctrl+Alt+I(macOSはCtrl+Cmd+I)でチャットビュー、Ctrl+I(Cmd+I)でインラインチャット。1.143からCopilotハーネスが既定で、
@githubなどのチャット参加者は使えない - 料金:Freeは補完が月2,000回まで。Proは月10ドルで補完無制限+1,500 AI Credits。チャットやエージェントはAI Creditsを消費する
- 止め方:AI機能ごと隠すなら
chat.disableAIFeatures、言語単位ならgithub.copilot.enable
VS CodeのCopilot:2026年の導入方法の変更点
旧手順を扱う解説には、「GitHub Copilot」と「GitHub Copilot Chat」の2つの拡張機能を入れる案内が残っています。現在のVS Codeでは、この前提が成り立ちません。
拡張機能が統合され組み込みになった経緯
VS Code 1.106(2025年11月12日)のリリースノートで、2つの拡張機能を1つに統合し、インライン候補もChat拡張が出す方針が発表されました。続く1.109(2026年2月4日)で旧GitHub Copilot拡張は正式に非推奨になり、VS Codeを更新すると自動でアンインストールされます。残った拡張が、補完・チャット・エージェントをすべて担当します。
さらに1.116(2026年4月15日)で、この拡張はVS Codeの組み込み拡張になりました。リリースノートは「新しいユーザーはCopilotの機能を使うために拡張機能をインストールする必要がない」と書いています。手元のVS Code 1.141.0のアプリ内(Resources/app/extensions/copilot)を確認すると、表示名「GitHub Copilot」、識別名 copilot-chat、版0.69.0の拡張が同梱されていました。
そのため、セットアップは拡張機能ビューではなく、VS Code本体のCopilotメニューから始めます。GitHub Docsは「新しいCopilot Chatは最新のVS Codeとだけ互換がある」と明記しているので、古いVS Codeのままではチャットが動かないことがあります。
Visual Studioや他のIDEとの導入手順の違い
名前が似ているVisual Studio(Windows向けIDE)でもCopilotは使え、17.10以降は標準で組み込まれています。ただし別の製品で、設定画面もアカウント管理も異なります。製品と版番号の違い、VS Codeの更新手順はVS Codeの最新バージョンと確認方法・アップデート手順で整理しています。
Android StudioやIntelliJ IDEAなどのJetBrains IDEは、今もMarketplaceでGitHub Copilotプラグインを検索してインストールし、ToolsメニューからGitHubにログインする方式です(GitHub Docsの対応IDE一覧にAndroid Studioが含まれる)。導入画面や認証手順は製品ごとに異なるため、他のIDEの手順をVS Codeに当てはめないでください。EclipseはGitHub Copilot for Eclipseとは?MITで公開された範囲と導入手順・使い方で扱っています。
VS CodeでCopilotを使い始める手順
Copilot導入に必要なアカウントとVS Code
- GitHubアカウント(無料で作成できる)
- 最新版のVS Code。9月30日の1.140から10月22日の1.143.1まで、ほぼ週1本のペースで新しい版が出ている(1.143.1が2026年10月23日時点の最新の安定版)。コマンドパレットの Code: Check for Updates で更新を確認できる
AI Creditsの利用状況を正しく表示するには、VS Code 1.120以上が必要です(GitHub Docsの課金ページに最低バージョンとして記載)。組織の管理者が最低バージョンを指定している場合は、1.140以降、チャットとエディタ上部のバナーに必要な版と更新ボタンが表示されます。
Copilotメニューからのサインイン手順
- ステータスバーのCopilotアイコンにマウスを合わせ、Use AI Featuresを選ぶ
- サインイン方法を選び、ブラウザでGitHubにログインしてVS Codeへのアクセスを許可する
- VS Codeに戻ると、契約済みのプランがあればそれが使われ、無ければCopilot Freeに登録される
サインイン後、チャットで /init と入力すると、コードベースを解析してプロジェクト用の指示ファイルの下書きを作ります。指示ファイルの書き方と配置場所はcopilot-instructions.mdの書き方・配置場所とAGENTS.mdの違いで扱っています。
組織ライセンスの申請とSSO・GHE.comの認証
勤務先の組織がCopilot BusinessやEnterpriseを契約している場合は、github.com/settings/copilot の「Get Copilot from an organization」からアクセスを申請します。
組織がSAMLシングルサインオン(SSO)を必須にしているときに、サインインしたのにライセンスが認識されないことがあります。確認すべき原因の一つは、アプリの認可時に組織のSSOセッションが有効でなかったことです。GitHub Docsによると、OAuthアプリを認可するときに組織のSSOセッションが有効でないと、そのアプリは組織にアクセスできません。ブラウザで https://github.com/orgs/組織名/sso を開いてIdPで認証し直してから、VS Codeでサインインし直します。
GHE.comのアカウントを使う場合は、サインイン画面でContinue with GHE.comを選び、インスタンス名かURLを入力します。1.141からは設定 github-enterprise.uris にGHE.comとGitHub Enterprise Serverを複数登録でき、従来の github-enterprise.uri(1件だけ)は非推奨になりました。CopilotはGHE.com、プルリクエストは社内のGHESというように、同じウィンドウで両方にサインインしておけます。
// settings.json:GHE.comとGHESを並べて登録する(1.141以降)
"github-enterprise.uris": [
"https://octocat.ghe.com",
"https://github.contoso.com"
]
仕事用と個人用でアカウントを分けたいときは、アクティビティバーのAccountsメニュー→Manage Extension Account PreferencesからCopilotの拡張を選び、ワークスペースやプロファイルごとに使うアカウントを指定します。GHE.comのアカウントをワークスペース単位で使う場合は、そのワークスペースの設定に "github.copilot.advanced": { "authProvider": "github-enterprise" } を加えてからサインインし直します。
インライン候補とNext Edit Suggestionsの使い方
エディタで入力を始めると、カーソル位置に灰色の文字(ゴーストテキスト)で続きが提案されます。コメントで目的・入力・出力を書くと、関数の本体まで提案されやすくなります。
# 'YYYY-MM-DD' 形式の文字列を受け取り、曜日を「日曜日」のように返す
from datetime import date
def weekday_ja(text: str) -> str:
y, m, d = map(int, text.split("-"))
return "月火水木金土日"[date(y, m, d).weekday()] + "曜日"
print(weekday_ja("2026-10-25")) # 日曜日
1行目のコメントを書いて改行すると、2行目以降のような実装が候補として出ることがあります(毎回同じ内容とは限りません)。Tabで確定し、単語単位で少しずつ取り込みたいときはCtrl+→(macOSはCmd+→)を使います。確定したコードは、上の例なら print の結果が「日曜日」になるかを実行して確かめてから残してください。
Next Edit Suggestions(NES)は、直前の編集から「次に直す場所と内容」を予測する機能です。クラス名を Point から Point3D に変えると z の追加を提案する、といった動きをします。行の左端に矢印が出たらTabで移動し、もう一度Tabで適用します。NESは github.copilot.nextEditSuggestions.enabled で制御し、同梱拡張(0.69.0)の既定値は true です。
VS CodeのCopilotショートカット一覧
VS Codeドキュメントの既定キーバインド定義(doc.keybindings.win.json と doc.keybindings.osx.json)から、よく使うものを抜き出しました。キーの動作はフォーカス位置やキーボード配列、ユーザー設定によって変わります。
| 操作 | Windows / Linux | macOS |
|---|---|---|
| 候補を確定 | Tab | Tab |
| 候補を閉じる | Esc | Esc |
| 次の候補を表示 | Alt+] | Option+] |
| 候補を単語単位で確定 | Ctrl+→ | Cmd+→ |
| インラインチャット | Ctrl+I | Cmd+I |
| チャットビューを開く | Ctrl+Alt+I | Ctrl+Cmd+I |
| 新しいチャット | Ctrl+N または Ctrl+L | Cmd+N または Ctrl+L |
| クイックチャット | Ctrl+Shift+Alt+L | Shift+Option+Cmd+L |
ターミナルにフォーカスがある状態でCtrl+I(Cmd+I)を押すと、ターミナル用のインラインチャットが開きます。新しいチャットのキーは既定の定義に2つ登録されています。エディタにフォーカスがあると新規ファイルや行選択など別の操作になるので、チャットにフォーカスを置いて使ってください。
チャットとエージェントの使い分け
チャットビューで選ぶSession Targetなど4つの設定
チャットビューの入力欄には、セッションの性格を決める設定が4つ並んでいます。公式クイックスタートは、最初のコーディング作業を次の組み合わせで始めるよう案内しています。
| 設定 | 決まること | 最初の選択 |
|---|---|---|
| Session Target | どのハーネスで動くか | Copilot |
| Agent(ロール) | 振る舞いと使えるツール | Agent(計画だけならPlan) |
| Language model | 推論の質・速度・消費量 | Auto |
| Permissions | 確認を求める操作 | Manual permissions |
Session Targetで選ぶ「ハーネス」は、エージェントを動かす実行基盤のことです。CopilotはCopilot SDKで動き、Copilot CLIなど他のCopilot製品と挙動がそろい、エディタのウィンドウを閉じても作業を続けられます。Localは従来のVS Code内蔵の基盤で、ウィンドウを閉じると止まります。ほかにClaude、Codex、GitHub上で作業してプルリクエストを返すCloudを選べます。Copilotハーネスは1.140から一部の利用者で既定になり始め、1.143(2026年10月22日)のリリースノートで新規セッションの既定になったと告知されました。
ロールのうち、Askはコードを変更せずに質問へ答え(読み取り専用のツールだけを使う)、Agentはファイル編集やコマンド実行まで進め、Planは変更前に実装計画を作ります。AskはCopilotハーネスでいったん外れ、1.142で復帰しました。Editモードは1.126(2026年6月24日)で非推奨になり、Agentへの移行が推奨されています。モードの違いと有効化の詳細はGitHub Copilotエージェントモードの使い方にまとめています。
インラインチャットとスラッシュコマンド
コードを選択してCtrl+Iを押すと、その場で「この関数に型注釈を付けて」のように頼めます。/explain(説明)、/fix(修正案)、/tests(テスト生成)はチャットでも使えますが、/doc(ドキュメントコメント生成)はインラインチャット専用です。ドキュメント生成の手順はGitHub Copilotのドキュメント生成|VS Codeの/docと指示ファイルの使い分け、テストはGitHub Copilotでテストコードを自動生成する方法で詳しく解説しています。
古い記事の@workspaceや@githubが効かない理由
2025年までの解説でよく見る @workspace・@github・@terminal・@vscode は「チャット参加者」という仕組みで、VS Code公式のチートシートでは非推奨(deprecated)と記載されています。理由は、既定になったCopilotハーネスがチャット参加者に対応していないためです。いまは参加者を呼ばず、エージェントに直接頼んで、必要な文脈を添付します。
- 入力欄で
#を打つと、ファイル・選択範囲・ツールなどの添付候補が出る。ファイルはエディタやエクスプローラーからドラッグしても添付できる - エラー全文やテストの失敗出力も、そのまま貼るか添付する。リポジトリ全体の検索はエージェントが自分で行う
- 依頼は「対象ファイル・期待する結果・触ってよい範囲」を1文ずつ書く。例:「
#utils.pyのweekday_jaに、不正な日付でValueErrorを出すテストをtests/に追加して。本体は変更しない」
チャット機能全体とモデルの選び方はGitHub Copilot Chatとは?使い方・料金・マルチモデル対応を参照してください。
エージェントに任せる前に決める権限とAutopilot
VS Codeの承認と権限のドキュメントによると、権限レベルは3つあります。既定のManual permissionsは、自動承認の対象外の操作のたびに確認を出します。1.142で加わった実験的機能のAssisted permissionsは、ツール呼び出しごとに別のモデルが危険度を判定し、判定で通らなかったものだけ確認を求めます。Allow allは確認なしで全ツールを実行します。Assistedは設定 chat.assistedPermissions.enabled を有効にし、Folderの作業場所で使います(Localハーネスでは選べない)。
検索で混同されやすいのがAutopilotです。Copilotハーネスでは権限レベルではなく「モード」で、入力欄のモード選択から選ぶと、エージェントがタスク完了と判断するまで自律的に進み、ツールはAllow allと同じく自動承認されます。Localハーネスでは権限の選択肢として出てくるため、古い解説と画面が食い違います。Autopilotも対話チャットと同じくAI Creditsを消費します。
Allow allとAutopilotは、ファイル編集やターミナルコマンドを確認なしで実行します。コードを別ディレクトリに分けるWorktreeセッションは、権限がAllow allに固定されます。公式ドキュメントは、Assisted permissionsも、エージェントのサンドボックスも、単独ではセキュリティ境界にならないと書いています。本番の認証情報はエージェントの実行環境から分離してください。リポジトリ外へのアクセスはサンドボックスなどで制限し、Manual permissionsでも自動承認される操作があることを確認したうえで、差分を読んでからコミットしてください。
料金プランと無料枠(2026年6月からAI Credits制)
2026年6月1日から、Copilotの課金は「プレミアムリクエスト」の回数制から、トークン量に応じてAI Creditsを消費する方式に変わりました。1クレジットは0.01ドルです。
| プラン | 月額 | 月のAI Credits | インライン候補 |
|---|---|---|---|
| Copilot Free | 無料 | 一定の割り当て | 月2,000回まで |
| Copilot Student | 無料(認証済み学生) | 一定の割り当て | 無制限 |
| Copilot Pro | 10ドル | 1,500 | 無制限 |
| Copilot Pro+ | 39ドル | 7,000 | 無制限 |
| Copilot Max | 100ドル | 20,000 | 無制限 |
| Copilot Business | 19ドル/人 | 1,900/人 | 無制限 |
| Copilot Enterprise | 39ドル/人 | 3,900/人 | 無制限 |
出典はGitHub Docsの「Plans for GitHub Copilot」(2026年10月23日確認)です。Pro・Pro+・MaxのAI Creditsは基本分とフレックス分の合計です。フレックス分は変更される可能性があります。BusinessとEnterpriseは組織全体で共有するプールになります。FreeとStudentの割り当て量は、同ページでは数値で示されていません。
補完とNext Edit SuggestionsはAI Creditsを消費しません。消費するのはチャット、エージェント、Copilot CLI、クラウドエージェントです。FreeとStudentはモデルを自動選択(Auto)でしか使えません。Freeは補完の上限に達してもチャットは使え、逆にクレジットを使い切っても補完は使えます。個人向けの課金ページによると、クレジットは毎月1日の0時(UTC)にリセットされ、翌月へ繰り越せません。プランごとの比較と使用量の集計方法はGitHub Copilotの料金(pricing)|AI Credits移行後のプラン比較とBilling APIでの使用量集計で詳しく扱っています。
Copilotを止める・無効化する設定
用途に応じて、次の3段階で止められます。
- インライン候補を5分だけ止める:ステータスバーのCopilotメニューでSnoozeを押す(押すたびに5分延長)
- 特定の言語だけ止める:
github.copilot.enableに言語IDごとの真偽値を書く - AI機能を丸ごと隠す:
chat.disableAIFeaturesをtrueにする(チャットやインライン候補を非表示にし、Copilot拡張も無効化する)
// settings.json(ユーザー設定またはワークスペースの .vscode/settings.json)
{
"github.copilot.enable": {
"*": true,
"markdown": false,
"plaintext": false,
"yaml": false
}
}
同梱拡張(0.69.0)の package.json で確認した github.copilot.enable の既定値は、* が有効で、plaintext・markdown・scminput(コミットメッセージ欄)が無効です。chat.disableAIFeatures はワークスペース単位でも設定できるので、顧客から預かったリポジトリだけAIを切る、といった使い方ができます。一度無効にした選択は、VS Codeを更新しても維持されます。
Copilot Freeでは、Copilotのテレメトリが既定で有効です。止めるにはVS Codeの telemetry.telemetryLevel を off にするか、github.com/settings/copilot で設定を変えます。
補完が出ない・つながらないときの確認順
「VS CodeでCopilotが使えない」ときは、次の順に確認すると手戻りが少なくて済みます。
- ステータスバーのアイコン:斜線が入っていれば、組織のコンテンツ除外でそのファイルが対象外になっている。マウスを合わせると理由が出る
- 無効化設定:Copilotメニューで、全体または現在の言語の補完がオフになっていないか。
chat.disableAIFeaturesがtrueのままでないか - アカウント:契約のあるアカウントでサインインしているか。直らなければAccountsメニューからサインアウトし、Developer: Reload Window の後にサインインし直す
- VS Codeの版:チャットだけ動かない、組織の最低バージョンのバナーが出ている、といった場合は最新版へ更新する
- 上限:Freeで月2,000回の補完に達していないか(ステータスバーのダッシュボードで割合を確認)
- ネットワーク:コマンドパレットで GitHub Copilot: Chat Diagnostics を実行し、失敗した接続を確認する
社内ネットワークで接続に失敗する場合は、次のコマンドで疎通を確認します。2行目のYOUR-PROXY-URL:PORTは社内プロキシのホスト名とポートに置き換えてください。接続できればHTTP 200が返ります。
curl --verbose https://copilot-proxy.githubusercontent.com/_ping
curl --verbose -x http://YOUR-PROXY-URL:PORT -i -L https://copilot-proxy.githubusercontent.com/_ping
# チャットだけ失敗する場合は api.githubcopilot.com/_ping で同じことを試す
プロキシ経由で失敗する場合によくある原因は、次の3つです。
- プロキシのURLが
https://で始まっている。Copilotはこの形式に対応していない - 認証が要るプロキシなのに資格情報を渡していない。対応しているのはBasic認証とKerberos
- 社内プロキシが独自証明書でTLSを復号している。証明書をOSの信頼ストアに入れるのが正攻法
VS CodeのProxy Strict SSLを外すと証明書エラーは消えますが、GitHub Docsは「セキュリティ上の問題を起こしうるので推奨しない」としています。ファイアウォールの許可リストは、GitHub Docsの「Copilot allowlist reference」に用途別の一覧があります。
業務コードでのCopilot利用条件と禁止場面
個人のCopilot Freeアカウントで、会社や顧客のコードを開くのはやめてください。Freeは組織のポリシーが及ばず、コンテンツ除外も効かず、テレメトリも既定で有効だからです。業務で使うなら、組織がBusinessかEnterpriseを契約し、利用する機能とモデル、送信できるコードの範囲を管理者が決めてください。ただし、IDEのCopilot ChatのAgentモードはコンテンツ除外に対応していません。除外設定だけで機密ファイルへのアクセスを防げると判断しないでください。
1.142からは、管理者が権限レベルやサンドボックスを管理設定で強制すると、ローカルのチャットはCopilotハーネスへ移され、そのあいだClaudeとCodexのハーネスは使えなくなります。社内標準を決める側は、開発者に許す権限レベル(Allow allを禁止しAssistedまで許す、など)を先に決めておくと、現場の混乱を減らせます。生成AIを開発工程に入れる際の社内ルールづくりは、生成AI導入支援でも支援しています。
取引先との契約でソースコードの外部送信を禁じている案件は、Copilotの設定で解決できる問題ではありません。chat.disableAIFeatures をそのワークスペースで true にし、AIを使わないのが安全です。社内に閉じた構成を検討する場合の選択肢はGitHub Copilotはオンプレミスで使える?で比較しています。VS Codeを離れずに補完からエージェントまで揃えたいならCopilotが近道で、Claudeのエージェントを主に使うならClaude Code for VS Codeも比較候補になります。
よくある質問
GitHub Copilotは無料で使えますか?
使えます。Copilot Freeは補完が月2,000回まで、チャットやエージェントは月ごとのAI Creditsの範囲で使え、モデルは自動選択のみです。認証済みの学生向けのCopilot Studentも無料で、補完は無制限です。組織経由でCopilotを使える人はFreeの対象外です。
VS CodeのGitHub Copilotは非推奨になったのですか?
なっていません。非推奨になったのは旧「GitHub Copilot」拡張機能(1.109)で、機能は残った拡張に統合され、1.116からVS Codeに組み込まれています。拡張機能をインストールする必要はなく、ステータスバーのCopilotアイコンからUse AI Featuresを選んでサインインするだけで使えます。チャット参加者(@workspace など)は非推奨になりました。
VS CodeでCopilotを無効化するには?
AI機能をすべて隠すなら chat.disableAIFeatures を true に、特定の言語だけなら github.copilot.enable で言語IDを false にします。インライン候補を一時停止するなら、CopilotメニューのSnoozeで5分ずつ止められます。チャットや実行中のエージェントを停止する操作ではありません。
SSOの組織でCopilotのライセンスが認識されないのはなぜですか?
原因の一つとして、アプリの認可時に組織のSAML SSOセッションが有効でなかったことが考えられます。ブラウザで https://github.com/orgs/組織名/sso を開いて認証し直してから、VS Codeでサインインをやり直してください。
VS CodeのCopilotでClaudeなど他社のモデルは使えますか?
有料プランでは、チャットのモデルピッカーからAnthropicのClaude、OpenAIのGPT、GoogleのGeminiなど、GitHubが提供する複数社のモデルを選べます。モデルを変えてもハーネスは変わらず、ClaudeやCodexのエージェントとして動かしたいときはSession Targetで選びます。選べるモデルはプランと組織のポリシーで変わるので、手元のモデルピッカーで確認してください。CopilotでClaudeを使う手順はGitHub CopilotでClaudeを使う方法で解説しています。
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