ジフシー(Jiffcy)は、東京都新宿区の株式会社Jiffcyが運営する日本のアプリです。App Storeの年齢制限は13+、Google Playは12歳以上で、利用規約は面識のない相手との出会いや交際を目的とした利用を禁じています。運営元と利用上のルールは確認できますが、それだけで個人情報の管理や利用者間のトラブルへの安全性まで判断することはできません。加えて、2026年に写真機能「Dots」やユーザーID、アプリが無くても参加できるDotsのWeb版が加わり、知らない人とつながる入り口は以前より増えました。この記事では、ストア表示・利用規約・プライバシーポリシーの記載をもとに、どこが安全でどこに注意すべきかを2026年10月13日時点の情報で整理します。
まとめ:ジフシーの安全性と危険性の要点
- 運営は株式会社Jiffcy(旧・株式会社穴熊)。国税庁の法人番号公表サイトで、本店が東京都新宿区中里町29番地3と確認できる日本の会社です。
- 年齢制限はApp Storeが13+、Google Playが12歳以上(保護者の指導を推奨)。利用規約に年齢の下限は無く、未成年は親権者などの同意を得て使う決まりです。
- 利用規約は面識のない第三者との出会い・交際目的の利用を禁止しており、出会い系として設計されたアプリではありません。
- 注意したいのはQRコード・ユーザーID・Dotsの共有リンクをSNSに載せたとき。友達追加をしていない相手でも、Web版のリンクからDotsに参加できます。
- 個人情報の申告はApp StoreとGoogle Playで食い違っています。App Storeでは名前・電話番号・連絡先・メッセージ・写真が収集されうるデータとして申告されているため、こちらを前提に考えるのが安全です。
- 料金は無料で、両ストアともアプリ内課金の表示はありません。
以下、アプリの中身、運営会社、年齢制限、危険性、個人情報の順に根拠を示します。
ジフシー(Jiffcy)とは:テキスト通話と写真機能「Dots」のアプリ
ジフシーは、電話のように相手を呼び出し、相手が応じると入力中の文字が1文字ずつ変換前から相手の画面に表示される「テキスト通話」のアプリです。この仕組みは同社が特許取得済みとしています。声を出せない電車や夜の自宅でも、通話に近いテンポで話せるのが特徴です。同社は自らを「リアルの友達、家族、恋人と利用する実名SNS」と説明しています。
2025年から2026年に加わった機能
2025年7月以降、Android版や新しいログイン方法、写真機能が順次追加されています。安全性に関わる変更は次のとおりです。日付の列から、それぞれの同社の発表(PR TIMES)を開けます。
| 日付 | 変更 | 安全面で変わること |
|---|---|---|
| 2025年7月30日 | Android版の提供開始 | iPhoneとAndroidの間で通話可能 |
| 2026年1月30日 | Apple ID・Googleアカウントでのログイン | 電話番号のSMS認証以外でも始められる |
| 2026年3月23日 | ユーザーIDの取得を解禁 | 15文字以下の固有IDを持てる |
| 2026年4月7日 | 写真機能「Dots」 | 毎日1枚の写真を友達と送り合う |
| 2026年7月28日 | QRコードの刷新 | 友達追加用のQRコードにDotsを設定できる |
| 2026年9月15日 | DotsのWeb版 | アプリ無し・友達追加無しで参加できる |
Dotsは、1日1枚、仲の良い友達と写真を送り合うと日付入りのコラージュが自動で作られる機能です。作られたコラージュはカレンダー形式で保管されます。テキスト通話だけのアプリを想定して安全性を判断すると、この写真まわりのリスクを見落とします。
料金:無料で、アプリ内課金の表示は無し
App Store・Google Playとも価格は無料で、アプリ内課金の表示はありません(2026年10月13日確認)。利用規約の8条には、運営が自社や第三者の広告を掲載できるという定めがあります。課金で高額請求が来る仕組みのアプリではありませんが、今後の有料機能の追加を否定するものではないので、子どもの端末では購入の承認設定をしておくと確実です。
ジフシーはどこの国のアプリか:運営会社と所在地
ジフシーは日本のアプリです。運営する株式会社Jiffcyは、国税庁の法人番号公表サイトで法人番号1011101083015、本店所在地は東京都新宿区中里町29番地3と登録されています。代表取締役CEOは西村成城氏、設立は2018年1月です。
ネット上に「株式会社穴熊」「東京都渋谷区」と書いた解説が残っているのは、どちらも以前の情報だからです。法人番号公表サイトの変更履歴では、2025年6月17日に本店を渋谷区道玄坂から現在地へ移したと記録されています。商号の変更(株式会社穴熊から株式会社Jiffcyへ)は別の日付で記録されており、事由の発生日は2025年9月10日、同社の発表では2025年9月1日付の社名変更です。Google Playのパッケージ名「com.anaguma.jiffcyapp」や問い合わせ先のメールアドレス「[email protected]」に旧社名が残っているのも同じ理由で、別会社のアプリが紛れ込んでいるわけではありません。
利用者は国内に限りません。同社は2025年7月の発表で、招待制を終えた2024年7月以降に150カ国で使われ、トーク回数が2,600万回を超えたとしています。App Storeでは日本語を含む56言語に対応しています。
ジフシーの年齢制限:ストア表示と利用規約の違い
「ジフシーは何歳から使えるか」の答えは、どこを見るかで変わります。
| 確認先 | 年齢の扱い | 付記されている内容 |
|---|---|---|
| App Store | 13+ | メッセージとチャット、ユーザ生成コンテンツを含む |
| Google Play | 12歳以上 | 保護者の指導を推奨、ユーザー インタラクション |
| 利用規約2条 | 下限の定め無し | 未成年は法定代理人の同意を得て利用 |
ストアの年齢表示は、運営がストアの質問票に答えて付く目安で、アプリ側が利用者の年齢を確かめる仕組みではありません。利用規約の6条は、年齢や本人確認の有無によって提供範囲を限定「できる」と定めるにとどまります。ただし、この規定だけでは、登録時に小学生の利用を制限する仕組みの有無は判断できません。保護者が年齢制限を効かせたいなら、iPhoneのスクリーンタイムやAndroidのファミリーリンクで、ストアの年齢表示に応じたアプリの制限をかける必要があります。
ジフシーが安全といえる根拠:運営側の仕組みと規約
友達同士でしかやり取りできない設計と実名SNSの位置づけ
同社は2024年7月12日に招待制を終えた際の発表で、実名登録制と、Jiffcy上で友達になった人同士でしかやり取りができない仕組みを安全対策として挙げています。同時に、匿名性の高いアバターを廃止し、アイコンを好きな画像にできる方式へ切り替えました。見知らぬ人に無差別に話しかけられる掲示板型・マッチング型のアプリとは、出発点が違います。
利用規約11条が禁止する行為
利用規約の11条は、性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする行為、他の利用者への嫌がらせや誹謗中傷、他人の個人情報の不正な収集・開示を禁止しています。12条では、禁止事項に当たる、または当たるおそれがある場合に、通知なく利用停止やアカウント停止ができると定めています。「jiffcy 出会い」で調べる人がいますが、出会い目的での利用は規約違反です。
ログイン方法:電話番号のSMS認証とApple ID・Googleアカウント
ログインは、従来の電話番号のSMS認証に加え、2026年1月30日からApple IDとGoogleアカウントでも始められるようになりました。どちらの方法でも、App Storeの申告では電話番号と名前が取得されうるデータに含まれます。App Storeの申告には端末の「連絡先」も含まれるため、アクセスを許可する前に、許可する連絡先の範囲と利用目的を確認してください。
ジフシーの危険性:知らない人とつながる経路と写真の扱い
以前の解説では「招待コードの拡散」が最大のリスクとされてきましたが、招待制は2024年7月に終わっています。2026年10月時点で見知らぬ人とつながる入り口になるのは、次の3つです。
QRコード・ユーザーIDのSNS公開による接触リスク
同社は2026年7月28日の更新で、QRコードを「友達追加のきっかけ」と説明し、お気に入りのDotsをQRコードに設定できるようにしました。見栄えのよいQRコードはストーリーズに載せたくなりますが、公開範囲の広いアカウントに載せれば、面識のない人が友達追加を試みられます。2026年3月23日に解禁されたユーザーIDも、1アカウントに1つの固有の識別子です。他のSNSと同じIDを使うと、アカウントをまたいで本人がたどられやすくなるため、本名・学校名・誕生日を含めないIDにしておくのが無難です。
Dots Web版の共有リンク:友達追加不要の参加経路
2026年9月15日に公開されたDotsのWeb版は、Instagramのストーリーズなどで共有されたリンクを開くと、アプリのインストールも友達追加もせずにブラウザからDotsに参加できる機能です。発表の説明では、リンクを開いた人には友達の写真がぼかされた状態で表示され、自分の写真を撮って送るとコラージュが完成し、完成版はブラウザからも見られます。リンクを受け取った人は、写真を1枚送るだけで、ぼかしの外れたあなたの写真を見られるということです。前述の「友達同士でしかやり取りできない」という設計の外側にある機能なので、共有リンクは親しい相手との個別のやり取りでだけ送り、公開のストーリーズには載せないでください。
自撮り写真とロック画面に写り込む情報
Dotsは毎日1枚の写真を送る機能で、2026年8月4日からは外側のカメラでの撮影にも対応しました。制服や校章、最寄り駅の看板、窓の外の景色が写れば、送った相手やリンク経由の参加者に生活圏を絞り込まれます。BeRealの投稿から勤務先の情報が漏れた事例と同じく、毎日撮る写真ほど背景への注意が薄れます。2026年7月8日に加わったライブアクティビティ機能では、友達から届いたDotsがロック画面にそのまま表示されるため、家族や友人に端末を見られる場面でも写真が目に入ります。
利用規約の10条には、投稿した写真などのコンテンツを運営がサービス改善やプロモーションに使え、提携する第三者に再許諾もできるという定めがあります。権利は投稿者に残りますが、他人に見られて困る写真は最初から送らないことが、どの設定よりも確実な対策です。
ジフシーの個人情報の扱い:ストアの申告とプライバシーポリシー
App StoreとGoogle Playのデータ収集表示の違い
App Storeのプライバシー表示では、ユーザーに関連付けて収集されうるデータとして、名前・電話番号・連絡先・メールまたはテキストメッセージ・写真またはビデオ・検索履歴・ユーザIDとデバイスIDなどが申告され、IDは他社のアプリやウェブサイトをまたいだトラッキングに使われる場合があるとされています。一方、Google Playのデータセーフティは「データは収集されません」「第三者と共有されるデータはありません」という申告です。
| 項目 | App Store | Google Play |
|---|---|---|
| 収集の申告 | 名前・電話番号・連絡先ほか | 収集されない |
| メッセージ・写真 | 収集されうる | 記載無し |
| トラッキング | IDが使われる場合あり | 記載無し |
| 削除の依頼 | 記載無し | リクエスト可 |
同じアプリでこれだけ差があり、どちらも運営の自己申告です(App Storeは「Appleによって検証されていません」と明記)。Googleのデータセーフティの基準では、メモリ上で一時的にだけ処理されるデータや、エンドツーエンドで暗号化されたデータは「収集」として開示しなくてよいとされています。ジフシーがこれに当たるかを同社は説明していません。ただ、Dotsの完成版はブラウザからも見られると発表されており、少なくとも写真は一時的な処理だけとは考えにくいところです。外から実装を確かめられない以上、使い方を決めるときは広く申告しているApp Store側を前提にしておくのが安全側の判断です。
トーク履歴:画面上の表示と運営側の保存の区別
ジフシーは「トーク履歴が残らない」と紹介されることがありますが、同社の発表・利用規約・プライバシーポリシーには、その趣旨の記述が見当たりません。仮に画面上に会話が残らなくても、運営側に保存されないことまでは意味しません。逆に、相手がスクリーンショットを撮れば会話は残ります。「消えるから何を書いても大丈夫」とは考えず、嫌がらせや不審な誘いを受けたら、その場で自分の画面を撮って相談の材料を残してください。
プライバシーポリシー・利用規約の利用目的と退会条件
プライバシーポリシーは2021年2月21日制定、2025年9月1日改定で、利用目的と、法令に基づく場合や業務委託・事業承継・共同利用を除いて本人の同意なしに第三者へ提供しないこと、法令の範囲で開示・訂正・利用停止の請求に応じることを定めています。ただし、取得する情報の項目や保存期間の一覧はありません。利用規約(最終更新日2026年3月5日)は、5条で「ステータス表示のアルゴリズム精度向上」のために利用情報を取得し、目的を超える期間は保管しないとしています。4条ではいつでも退会でき、誤って削除したアカウントは復旧できないこと、最終アクセスから1年以上たったアカウントは通知なく削除されうることを定めています。7条のとおり、警察や消防への緊急通報の手段は備えていません。
ジフシーを安全に使うための設定と行動
- QRコード・ユーザーID・Dotsの共有リンクを公開の投稿に載せない。渡すのは親しい相手との個別のやり取りに限る。
- ユーザーIDに本名・学校名・誕生日を入れない。他のSNSと同じIDも避ける。
- Dotsの写真の背景を撮る前に確認する。制服・校章・駅名・窓の外が写っていたら撮り直す。
- 連絡先へのアクセス許可は必要なときだけ。iPhoneは設定の「プライバシーとセキュリティ」、Androidはアプリ情報の「権限」で後から外せる。
- 他人にロック画面を見られる場面があるなら、Dotsの写真を表示してよいか確認し、見られたくない場合はライブアクティビティの表示を停止する。
- 不審なやり取りはその場でスクリーンショットを残し、相手との友達関係を外したうえで、保護者や警察相談専用電話(#9110)に相談する。
知らない番号からのSMSで「Jiffcyの認証」をうたうものが届いた場合は、自分で操作していない限り、記載のリンクを開かないでください。SMSやSNSを使った手口の見分け方はスパムの手口と対策で整理しています。
中高生・保護者の確認事項:写真の共有先・同意・夜間利用
同社が2025年7月に公表した利用者調査では、10代は「Jiffcyユーザーの知り合いから誘われた」ことで使い始める人が多く、テキスト通話の時間帯はどの世代も22時台が最も多いという結果でした。子どもが自分で探して始めるより、友達の輪の中で始まり、夜に使われるアプリだということです。
保護者が最初に確認したいのは、次の3点です。
- 子どもがDotsで誰と写真を送り合っているか、共有リンクを公開のストーリーズに載せていないか。
- 利用規約2条のとおり、未成年の利用には保護者の同意が前提になっていること。同意する以上、使い方のルールを一緒に決める。
- 22時以降の利用時間。スクリーンタイムなどで夜間の使用を制限するのが現実的です。スマホとの距離の取り方はデジタルデトックスの効果とiPhone・Androidの設定が参考になります。
アプリそのものは、知り合い同士で使う前提の設計と、出会い目的を禁じる規約を持っています。QRコードや共有リンクの公開は、知らない相手との接触につながります。知り合い同士でも写真の転送や嫌がらせは起こりうるため、公開範囲と困ったときの相談先を子どもと決め、トラブルが続く場合は利用を中断してください。
ジフシー(Jiffcy)に関するよくある質問
ジフシー(Jiffcy)はどこの国のアプリですか?
日本のアプリです。東京都新宿区中里町に本店を置く株式会社Jiffcy(旧・株式会社穴熊)が運営しています。2025年に渋谷区から本店を移し、社名も変えたため、古い解説では「穴熊・渋谷区」と書かれています。
ジフシーに年齢制限はありますか?
App Storeは13+、Google Playは12歳以上(保護者の指導を推奨)です。利用規約に年齢の下限は無く、未成年は親権者などの同意を得て使う決まりです。ストアの年齢表示だけでは、登録時の年齢確認の有無は分かりません。保護者は端末側のアプリ制限も確認してください。
ジフシーはお金がかかりますか?
無料です。2026年10月13日時点で、App Store・Google Playともアプリ内課金の表示はありません。利用規約上、広告が表示されることはあります。
ジフシーは出会い目的で使えますか?
使えません。利用規約11条は、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする行為を禁止しており、違反すると通知なく利用停止になることがあります。SNSで「ジフシーで話そう」と誘ってくる見知らぬ相手には応じないでください。
ジフシーの「リムーブ」とは何ですか?
リムーブ(remove)は、一般に友達やフォローの関係を外す操作を指す言葉です。ただし、Jiffcyでリムーブしたことが相手に通知されるかどうかなどの仕様を説明した公式のヘルプは、2026年10月13日時点で見当たりません。困った相手と距離を置くときは、関係を外すだけでなく画面の記録を残し、悪質な場合は運営の問い合わせ窓口([email protected])に連絡してください。