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Gemini APIのモデル一覧:モデルIDと安定版・プレビュー・廃止予定の見分け方【2026年11月】

Gemini APIのモデル一覧:モデルIDと安定版・プレビュー・廃止予定の見分け方【2026年11月】

Gemini APIで指定するモデルIDは、2026年11月7日時点でテキスト生成だけでも8種類あり、画像・音声・動画・埋め込みを含めると30を超えます。12月1日から別モデルへ自動転送されるgemini-2.5-proのようなIDも混ざります。本記事では公式のモデル一覧と非推奨スケジュールをもとに、用途別のID、区分の読み方、models.listでの取得方法、廃止の日程、業務システムでの選び方をまとめました。

まとめ:Gemini APIのモデルは安定版のIDを固定し廃止日を先に確かめて選ぶ

新しく組むシステムはgemini-3.8-flashを既定にし、長文を出す処理だけgemini-4-argon、費用を抑えたい大量処理はgemini-3.5-flash-liteへ振り分けるのが、2026年11月時点の現実的な構成です。

設定値には、末尾に日付も-previewも付かない安定版のIDを書きます。gemini-flash-latestのような別名は新モデルのたびに中身が差し替わり、検証済みの挙動を保てません。

gemini-2.5-proかgemini-2.5-flashを指定しているコードは、12月1日より前に書き換えが必要。放置しても止まりませんが、転送先の料金と挙動に変わってしまいます。APIの全体像は親記事のGemini APIとは?できること・料金・始め方とInteractions APIの最小コードにまとめています。

Gemini APIのモデル一覧:2026年11月時点で呼べるテキスト生成モデル

区分と上限は、公式のモデル一覧と各モデルのページを2026年11月7日に確認したものです。

テキスト生成モデル8種のモデルIDと安定版・プレビューの区分表

モデル名 指定するモデルID 区分 最終更新
Gemini 4 Argon gemini-4-argon 安定版 2026年10月
Gemini 3.8 Flash gemini-3.8-flash 安定版 2026年9月
Gemini 3.6 Flash gemini-3.6-flash 安定版 2026年7月
Gemini 3.5 Flash-Lite gemini-3.5-flash-lite 安定版 2026年7月
Gemini 3.1 Flash-Lite gemini-3.1-flash-lite 安定版 2026年5月
Gemini 3.1 Pro gemini-3.1-pro-preview プレビュー 2026年2月
Gemini 3 Flash gemini-3-flash-preview プレビュー 2025年12月
Gemini 2.5 Flash-Lite gemini-2.5-flash-lite 既存利用者のみ 2025年7月

3.8 Flashから3.1 Flash-Liteまでの5種は、入力1,048,576トークン・出力65,536トークンで上限が同じ。差は推論の深さと単価に出ます。3.8 Flashのモデルページでは、thinkingの段階はlow・medium・highで、minimalはエラーです。3.7からの差分はGemini 3.8 Flashとは?3.7からの差分・料金・移行コードで扱っています。

Pro系は3.1 Proがプレビューで残るだけで、位置づけはGemini 3.1 Pro Previewとは?3 Proとの違い・4 Argonとの比較にあります。2.5 Flash-Liteは非推奨ではないものの、提供は過去の利用者に限られ、公式は新規に3.5 Flash-Liteか3.8 Flashを勧めています。

4 Argonだけ入力と出力を合算した1,048,576トークンで数える違い

4 Argonのモデルページでは、上限が入力と出力を合わせた1つの枠です。出力は通常の同期呼び出しで65,536トークン、long decodeを使えば最大1,048,576トークンまで伸びます。

Flash系は入力と出力の枠が別なのに対し、4 Argonは入力が増えた分だけ出力に回せる量が減ります。入力に80万トークンを使えば、出力は残りの約24万トークンまでです。実装例はGemini 4 Argonとは?long decodeの実装・料金・3.8 Flashとの使い分けにあります。

画像・音声・動画・埋め込みで分かれるGemini APIのモデルID一覧

画像や音声は、同じAPIキーのまま出力の種類ごとに専用のIDへ切り替えて呼びます。

画像生成のNano Banana系と動画生成のGemini Omni Flashの指定名

用途 モデルID 区分
画像生成(最新) gemini-nano-banana-2.1 安定版
画像生成 gemini-3.1-flash-image 安定版
画像生成(Pro) gemini-3-pro-image 安定版
動画生成・編集 gemini-omni-1.2-flash 新規

軽量版のgemini-3.1-flash-lite-imageを含む画像系は、入力上限が131,072トークン、出力上限が32,768トークンです。Imagen 4は2026年8月17日に終了し、後継はgemini-nano-banana-2.1です。

動画は11月5日にGemini Omni 1.2 Flashが正式版になりました。リリースノートによれば、1.1 Flashへのリクエストは12月3日から1.2 Flashへ自動転送されます。Veo 3.1系のプレビューIDは10月22日に終了済みです。

音声合成・リアルタイム対話・文字起こし・埋め込みで指定するモデルID

主なものは次の5系統です。

  • 音声合成:gemini-3.8-flash-ttsとgemini-3.8-flash-lite-tts(入力8,192トークン、出力は音声)
  • リアルタイム対話:gemini-3.8-live(入力131,072トークン)と、推論を深くしたgemini-3.8-live-extended-thinking
  • 文字起こし:gemini-3.5-transcribe(1時間までの音声)と、ストリーミング用のgemini-3.5-transcribe-live
  • 埋め込み:gemini-embedding-2(入力8,192トークン)と、旧版のgemini-embedding-001
  • 音楽生成:lyria-3.5のほか、プレビューのlyria-3-clip-previewなど

音声系のプレビューgemini-3.1-flash-tts-previewとgemini-3.1-flash-live-previewは11月17日に終了予定で、後継の実装はGemini API TTSの使い方|3.8 Flash TTSの実装・料金にあります。gemini-embedding-001の終了日は2028年5月14日です。移行はGemini Embedding 2の料金と使い方|001からの移行を参照してください。

Gemini APIのモデルIDの読み方:安定版・プレビュー・latest・実験版

IDの扱いは末尾の文字列で決まります。この命名規則は2025年9月時点のもので、それより前のモデルは付け方が異なります。

末尾に-previewや日付が付くIDと付かない安定版で変わる通知期限

区分 IDの例 扱い
Stable(安定版) gemini-3.6-flash 中身は通常変わらない
Preview gemini-3.1-pro-preview 本番可・2週間前に通知
Latest gemini-flash-latest 新版ごとに差し替え
Experimental lyria-realtime-exp 本番向きではない

プレビューは本番利用が認められる一方、非推奨化の通知は「少なくとも2週間前」。再テストと本番反映を1回ずつ回すのがやっとの期間です。過去にはgemini-3-pro-previewが2025年11月18日に出て2026年3月9日に終了し、4か月弱しか使えませんでした。

gemini-flash-latestを本番に書くと2週間後に中身が替わる仕組み

latestの別名は系統の最新リリースを指し、指す先がプレビューや実験版のこともあります。新しい版が出るたびに入れ替わり、通知は2週間前のメールです。

コードを変えていないのに出力の傾向が変わり、3.8 Flashのminimalのように受け付けるパラメータも版で変わります。障害の原因が差し替えだと気付くまでに時間がかかります。

Gemini APIのモデル一覧をコードで取得する:models.listの使い方

2.5 Flash-Liteのように提供先を絞るモデルもあるため、自分のプロジェクトで呼べるIDはAPIで確かめます。models.listのリファレンスでは、GETでv1beta/modelsを呼ぶとModelの配列が返ります。キーの発行がまだなら、先にGemini APIキーの取得方法:AI Studioでの発行・環境変数・制限の手順を済ませてください。

curlでv1beta/modelsを呼び50件ずつのページを最後まで読む手順

pageSizeは省略時50件、上限1,000件です。続きがあれば応答のnextPageTokenをpageTokenに渡して次を取ります。次の例はIDと上限をタブ区切りで出力します(jqを使用)。

#!/usr/bin/env bash
# Gemini API で呼べるモデルを全ページ取得して一覧にする
set -e
URL="https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models?pageSize=1000"
TOKEN=""
while : ; do
  # 2ページ目以降だけ pageToken を付ける
  Q=""
  [ -n "$TOKEN" ] && Q="&pageToken=$TOKEN"
  RES=$(curl -s "$URL$Q" -H "x-goog-api-key: $GEMINI_API_KEY")
  # baseModelId・入力上限・出力上限・対応メソッドを1行ずつ出す
  echo "$RES" | jq -r '.models[]
    | [.baseModelId, .inputTokenLimit, .outputTokenLimit,
       ((.supportedGenerationMethods // []) | join(","))]
    | @tsv'
  TOKEN=$(echo "$RES" | jq -r '.nextPageToken // empty')
  [ -z "$TOKEN" ] && break
done

リファレンスの例はキーをURLの?key=に付けていますが、URLはアクセスログに残りやすいため、ヘッダーのx-goog-api-keyで渡しました。生成リクエストに渡す値は、接頭辞付きのnameではなくbaseModelIdです。

Pythonのgoogle-genaiで対応メソッドとトークン上限を一覧にする

Pythonではclient.models.list()を使います。google-genaiのソースのModel型では、対応メソッドの名前がsupported_actionsになっています。続きのページは、返り値を繰り返すだけでSDKが取りに行く仕組みです。

# pip install -U google-genai  (2026年11月時点の最新は 3.0.0)
from google import genai

client = genai.Client()  # 環境変数 GEMINI_API_KEY(GOOGLE_API_KEY があればそちらが優先)

rows = []
for m in client.models.list(config={"page_size": 1000}):
    actions = m.supported_actions or []
    if "generateContent" not in actions:
        continue  # 埋め込み専用などは除く
    rows.append((m.name.removeprefix("models/"),
                 m.input_token_limit, m.output_token_limit, m.thinking))

for name, inp, out, think in sorted(rows):
    print(f"{name:36} in={inp} out={out} thinking={think}")

embedContentで絞れば埋め込みモデルが出ます。SDKの書き方はGemini APIの使い方(Python):google-genai 3.0で生成・ストリーミングで解説しています。

models.getで1件の上限とthinking対応を本番の前に確かめる使い方

使うIDが決まっていれば、models.getで1件だけ引けば済みます。

curl -s "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-3.8-flash" \
  -H "x-goog-api-key: $GEMINI_API_KEY" \
  | jq '{baseModelId, inputTokenLimit, outputTokenLimit, thinking}'

この呼び出しをCIに入れておけば、IDの打ち間違いや呼べないモデルの指定を本番の前にエラーとして検出できます。

廃止予定と自動転送で変わるGemini APIのモデルIDと2027年までの日程

公式の非推奨スケジュールから、2026年11月7日時点で手当てが要る日程を抜き出しました。

12月1日に2.5 Proと2.5 Flashが別モデルへ転送される影響と期限

モデルID 日付 その日に起きること
gemini-2.5-pro 2026年12月1日 3.8 Flashへ転送
gemini-2.5-flash 2026年12月1日 3.5 Flash-Liteへ転送
gemini-omni-1.1-flash 2026年12月3日 1.2 Flashへ転送
gemini-2.5-flash-image 2027年3月15日 終了
gemini-3.1-flash-lite 2027年5月7日 終了

12月1日の2件は止まらない代わりに、転送先の料金で課金されます。11月2日のリリースノートは、thinking_budgetからthinking_levelへの置き換えなどを破壊的変更として挙げており、エラーなく動き続けるとは限りません。手順はGemini 2.5 Pro提供終了:12月1日の自動転送で変わる単価・挙動と移行手順で扱っています。

3.7 Flashと3.5 Flashは止まらずに後継へ転送されるという扱い

gemini-3.7-flashはgemini-3.8-flashへ、gemini-3.5-flashはgemini-3.6-flashへ、エンドポイントを止めずに自動転送されています。終了日欄は「N/A」で、AI Studioの画面からは選べません。

ログに残るのは書いたIDでも、応答しているのは別のモデルです。品質の調査や費用の集計がモデル名を軸にしていると、記録と実態がずれます。3.5 Flashからの移行で見るべき点はGemini 3.5 Flashとは?料金・仕様と3.8 Flashへの移行判断にまとめています。

業務システムに組み込むGemini APIのモデルの選び方と避けるべき指定

業務システムで候補になるIDは限られます。判断は「安定版か」「上限が足りるか」「単価が見合うか」の順です。

新規開発は3.8 Flashを既定にし4 Argonは長文出力の処理に限る

問い合わせの分類、帳票の項目抽出、社内文書の要約はgemini-3.8-flashを既定にします。数十万トークンの資料を読む処理でも、出力が数千トークンなら3.8 Flashで足ります。

gemini-4-argonは、65,536トークンを超える出力が要る大規模なコード生成や長い報告書の作成に限ります。公式の料金表では入力100万トークンあたり4 Argonが2.00ドル(12月1日から4.00ドル)、3.8 Flashが0.75ドル、3.5 Flash-Liteが0.30ドルで、4 Argonは無料枠では呼べません。費用の計算はGemini APIの料金と無料枠:モデル別単価・課金設定を参照してください。1日数万件の定型処理はgemini-3.5-flash-liteへ回し、精度が足りない処理だけ3.8 Flashへ戻します。2027年5月7日に終了するgemini-3.1-flash-liteは新規には採用しません。後継との比較はGemini 3.1 Flash-Liteとは?3.5 Flash-Liteへの移行判断にあります。

プレビュー版とlatest別名を本番の設定値に書かない理由と例外

本番の設定値には、プレビューのIDもlatestの別名も書きません。2週間の通知期限では、業務システムの受け入れ試験が回りきらないからです。モデルIDは環境変数に出し、起動時にはじきます。

# 起動時チェック:本番でプレビュー・latest・実験版のIDを使わせない
import os
import sys

model_id = os.environ.get("GEMINI_MODEL", "gemini-3.8-flash")
NG_WORDS = ("preview", "latest", "-exp")
if os.environ.get("APP_ENV") == "production" and any(w in model_id for w in NG_WORDS):
    sys.exit(f"本番では安定版のモデルIDを指定してください: {model_id}")

例外は、プレビューにしか無い機能が要件の中心にある場合です。2026年11月時点ではProの系統がgemini-3.1-pro-previewしかなく、これを使うなら、終了の通知が来たら2週間で切り替える手順と代替のIDをあらかじめ運用手順書に書いておきます。モデルの選定から、切り替えに耐える設計と運用の引き継ぎまでをまとめて相談したい場合は、一創の生成AI開発・AI受託開発で要件の段階から対応しています。

Gemini APIのモデル一覧とモデルIDの指定に関するよくある質問

モデルIDの指定と一覧の見方について、検索の多い質問に答えます。

Gemini APIで今いちばん新しいモデルはどれですか?

2026年11月7日時点で、テキスト生成の最新世代はgemini-4-argon(2026年10月更新)です。ただし新しいモデルが既定に向くとは限らず、多くの業務処理は2026年9月2日に出たgemini-3.8-flashで足ります。画像・音声・動画のモデルは別々の時期に更新されるので、用途ごとに公式の一覧で更新月を確かめてください。

gemini 3 apiという名前のモデルIDはありますか?

ありません。「Gemini 3」は世代の名前で、指定するのはgemini-3.8-flashのように版と種別まで入ったIDです。最初のgemini-3-pro-previewは2026年3月9日に終了しました。世代の経緯はGemini 3とは?3 Proから3.8 Flashまでのモデル一覧・提供状況・料金で解説しています。

Gemini 2.5 ProのAPIはいつまで使えますか?

gemini-2.5-proは2026年11月2日に非推奨となり、AI Studioの画面では選べません。12月1日以降もIDは呼べますが、リクエストはgemini-3.8-flashへ転送され、3.8 Flashの料金がかかります。それまでに3.8 Flashで再テストし、IDを書き換えてください。

Vertex AIでも同じモデルIDで呼べますか?

そのまま使えるとは限りません。本記事の一覧と非推奨スケジュールは、AI StudioのAPIキーで呼ぶGemini Developer APIのものです。Vertex AIは提供モデル・リージョン・終了日を自分のドキュメントで管理しているので、同じ名前のIDでもVertex AI側の一覧で確かめてから指定してください。両者の認証や契約の違いはVertex AIとGemini APIの違い:認証・SLA・データ保存・所在地・料金を比較にまとめています。

モデル一覧で知識のカットオフ日は確認できますか?

モデルによります。2.5系のページには「2025年1月」とありますが、3.x系と4 Argonのページには2026年11月7日時点でカットオフの欄が無く、最終更新の月だけが載っています。新しい情報が要る処理は、Google検索との連携やURLの読み込みで根拠を渡す設計にしてください。

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