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OpenClaw(オープンクロー)の読み方と名前の由来|Clawdbotからの改名理由と運営元

OpenClaw(オープンクロー)の読み方と名前の由来|Clawdbotからの改名理由と運営元

OpenClawは「オープンクロー」と読みます。Clawはロブスターのはさみのことで、名前は「オープンソース」と「ロブスターの出自」を組み合わせたものです。2026年1月までは「Clawdbot」という名前でしたが、「Claude」に似ているとしてAnthropicから改名を求められ、Moltbotを経て3日後にOpenClawになりました。

この記事では、読み方と名前の意味、5つの名前を経た改名の経緯、改名時に起きた乗っ取りや偽トークンの騒動、旧名が今も残っている場所、運営元(会社ではなく財団)を、公式ブログ・ドキュメント・npmとGitHubの記録で整理します。機能や導入手順はClawdbot(現OpenClaw)の解説記事で扱っています。

まとめ:OpenClawの読み方・改名理由・運営元の要点

  • 読み方:オープンクロー。Claw(はさみ・爪)であり、Crow(カラス)ではありません。
  • 名前の意味:公式の説明は「Open=オープンソース、誰にでも開かれている」「Claw=ロブスターの出自」。
  • 改名の理由:旧名Clawdbotの「Clawd」は「Claude」と「claw」の語呂合わせで、Anthropicの法務から丁寧に再考を求められたため。
  • 改名の順序:Warelay → CLAWDIS → Clawdbot → Moltbot(2026年1月27日)→ OpenClaw(1月29〜30日)。中身は同じプロジェクトです。
  • 運営元:会社ではなく、2026年7月8日に発表された非営利団体OpenClaw Foundation。作者のPeter Steinberger氏は2026年2月からOpenAIに在籍しつつ、技術判断を続けています。
  • トークン:README は「有料プランもホスト型サービスもトークンも無い」と明記しています。OpenClawを名乗る暗号資産は公式ではありません。

OpenClawの読み方と名前の意味

OpenClawの読み方とClaw・Crowの違い

英語の発音どおり「オープンクロー」です。検索では「オープンクロウ」という表記も見かけますが、Claw(はさみ)の母音は伸ばす音なので、「クロー」が発音に近い書き方です。似た綴りのCrow(カラス)とは別の単語で、マスコットもカラスではなくロブスターです。

Open+Clawの公式説明

2026年1月29日付の公式ブログ「Introducing OpenClaw」で、作者は名前の意味を次の2つに分けて説明しています。

  • Open:Open source, open to everyone, community-driven(オープンソースで、誰にでも開かれ、コミュニティ主導)
  • Claw:Our lobster heritage, a nod to where we came from(ロブスターという出自、どこから来たかへの目配せ)

ドキュメントの「OpenClaw lore」ではこれに「The claw is the law」「Your assistant. Your machine. Your rules.」が加わります。前者は改名の夜にコミュニティで生まれた合言葉で、後者は「自分のマシンで動く自分のアシスタント」という設計方針をそのまま言い換えたものです。

旧名ClawdとCLAWDISの由来

旧名の「Clawd」は、公式ブログによると2025年11月に生まれた「Claude」と「claw」の語呂合わせです。Claudeのモデルを動かすロブスター、という洒落でした。その前の「CLAWDIS」については、ドキュメントのクレジットページに「CLAW + TARDIS: every space lobster needs a time and space machine」という一文が残っています。TARDISは英国ドラマ『ドクター・フー』の時空移動装置で、loreにもダーレク(同作の敵役)のパロディ「EXFOLIATE!」が出てきます。

Clawdbotが改名した理由と5つの名前の時系列

Anthropicからの改名要請の中身

公式ブログは経緯を「Anthropicの法務チームから丁寧に再考を求められた。もっともだ(Fair enough)」と書いています。loreの記述も「2026年1月、Anthropicが丁寧なメールで名前の変更を求めてきた(商標の件で)」です。公式資料に書かれているのは、商標を理由とした依頼のメールがあり、作者がそれを受け入れたところまでです。

Clawdbotは名前だけでなく、マスコットもloreで「Claudeのインスタンスがそれ以上の存在になった(A Claude instance who became something more)」と設定されていました。製品名の音がClaudeとほぼ同じで、設定までClaudeに由来していたため、Anthropic公式の製品と受け取られる余地があった、というのが要請の背景と読めます。

WarelayからOpenClawまでの改名時系列

改名そのものの日付は公式資料によって表現が違うため、ここではnpmへ初めて公開された日を併記します(公開日は改名の告知日と一致しない場合があります)。

名前 使われた時期 npm初公開 由来
Warelay 2025年11月〜 2025-11-25(warelay 0.1.0) WhatsApp Relay
CLAWDIS 2025年12月〜 2025-12-19(clawdis 2.0.0-beta1) CLAW+TARDIS
Clawdbot 2026年1月27日まで 2026-01-04(clawdbot 2026.1.4) Clawd=Claude+claw
Moltbot 2026年1月27日〜 2026-01-27(第三者の0.1.0) molt=脱皮
OpenClaw 2026年1月29〜30日〜 2026-01-29(openclaw 0.0.1) Open+Claw

GitHubのリポジトリ(現在の openclaw/openclaw)は2025年11月24日に作られており、ここから2か月余りで名前が4回変わりました。npmの clawdbot は2026年1月25日の 2026.1.24-3 を最後に更新が止まっています。

Moltbotが3日で終わった理由

1月27日の午前5時、Anthropicのメールが届いた直後にDiscordで名前の募集が行われ、Shelldon、Pinchy、Thermidor、Crusty、Lobstar、Nacre、Scuttlebotなどの候補からMoltbotが選ばれました。ロブスターは脱皮(molt)して大きくなる、という意味です。ただ作者自身が「口に馴染まなかった(never quite rolled off the tongue)」と書いており、OpenClawの発表は1月29日付のブログで行われました。Moltbotという旧称が今どう扱われているかはMoltbotとは?OpenClawに改名された3日間だけの旧称と現在の導入手順で詳しく扱っています。

OpenClawでは、作者は発表の時点で「商標調査は問題なし、ドメインは購入済み、移行コードも書いた」と準備の完了を明記しています。loreによると、GMTの午前4時から3時間で、GitHubの改名、Xの @openclaw の確保、新しい名前でのnpm公開、ドキュメントの docs.openclaw.ai への移行までを済ませました。

改名時に起きたハンドル乗っ取りと偽トークン騒動

Moltbotへの改名(1月27日)は準備なしで行われ、名前の空白を第三者に突かれました。ドキュメントのloreが「The Great Molt」として記録している出来事は次のとおりです。

  • Xのハンドル:ハンドル名を変えた数秒後に自動ボットに取られ、取った側はすぐ暗号資産ウォレットのアドレスを投稿しました。作者はXの関係者に連絡して対処しています。
  • GitHubの個人アカウント:作者が慌てて自分の個人アカウント名まで変えてしまい、空いた steipete が数分でボットに取られました。GitHubの上級副社長に連絡が入っています。
  • 偽の開発者:「OpenClawのHead of Engineering」を名乗る偽のGitHubプロフィールが作られ、価格をつり上げて売り抜ける(pump-and-dump)トークンの宣伝に使われました。
  • 偽トークン:1月30日のOpenClaw移行の直後には、20分前に公開されたばかりのアートワークを流用した「$OPENCLAW」トークンがPump.funで数分のうちに発行されました。

npmにも跡が残っています。moltbot の latest タグが指す 0.1.0 は、改名当日の1月27日(UTC 11時46分)に作者とは別のアカウントが公開したもので、中身は283バイト、コマンドも依存パッケージもありません。作者のアカウント(steipete)が公開した版は beta タグの 2026.1.27-beta.1 だけで、現在のメンテナー欄に作者の名前はありません。npm i -g moltbot を実行しても、OpenClawは入りません。

トークンについての判断材料ははっきりしています。2026年10月時点のREADMEは、OpenClawには「有料プランも、ホスト型サービスも、トークンも無い(has no paid tier, hosted service, or token)」と書いています。OpenClaw、Clawdbot、Moltbot、Moltyの名前やロブスターの絵を使った暗号資産は、どれも公式とは無関係です。

旧名Clawdbotが今も残る場所

改名から8か月がたった2026年10月の最新版(v2026.9.8、10月3日公開)でも、旧名はいくつかの場所に残っています。Clawdbot時代に入れた環境を持っている場合、または古い記事の手順を読む場合は、次の4点で現在の名前に読み替えてください。

場所 旧名の状態 現在の扱い
npmパッケージ clawdbot は 2026.1.24-3 で停止 openclaw を入れる
設定・状態 ~/.clawdbot ・ clawdbot.json 互換の読み込み候補として残る
環境変数 CLAWDBOT_* ・ MOLTBOT_* 読まれず、警告が1回出る
脆弱性情報 パッケージ名 clawdbot で登録 旧名でも検索する

設定ディレクトリは、v2026.1.29 の時点では .clawdbot・.moltbot・.moldbot の3つが互換候補でしたが、v2026.9.8 の src/config/state-dir.ts では .clawdbot だけに縮んでいます。自動探索から外れたのは、旧ディレクトリ名の .moltbot・.moldbot と旧設定ファイル名の moltbot.json・moldbot.json です。作成時期ではなく、保存先とファイル名で扱いが決まります。環境変数は、CLAWDBOT_・MOLTBOT_ で始まる旧接頭辞の名前が読み込まれなくなっており、対応する OPENCLAW_* の名前に変える必要があります。旧接頭辞が見つかるとゲートウェイ起動時に1回だけ警告が出ます(src/gateway/env-deprecation.ts)。

# macOS・Linux等のシェル向け。既定の設定ディレクトリと、このシェルの環境変数を確認する
# .envファイルや常駐サービスにだけ設定した変数は、このコマンドでは見えない
ls -d ~/.clawdbot ~/.openclaw 2>/dev/null
env | grep -E '^(CLAWDBOT|MOLTBOT)_' | cut -d= -f1

# 旧接頭辞を OPENCLAW_ に置き換える(例)
# CLAWDBOT_GATEWAY_TOKEN → OPENCLAW_GATEWAY_TOKEN

脆弱性情報の検索では旧名が特に効いてきます。ゲートウェイの認証トークンを抜き取られて1クリックで任意コード実行に至る脆弱性 GHSA-g8p2-7wf7-98mq(CVSS 8.8。開発元の告知は2026年1月31日、GitHub Advisory DatabaseはCVE-2026-25253を付けて2月2日に収録)は、対象パッケージ名が clawdbot のまま登録されています。影響範囲は 2026.1.28 以前、修正版は 2026.1.29 です。「openclaw」だけで検索すると見落とすので、手元の版が古い場合は旧名でも当たってください。セキュリティ全般の注意点はClawdbot(現OpenClaw)の危険性の章にまとめています。

旧ドメインの clawdbot.com・moltbot.com と、GitHubの旧URL(clawdbot/clawdbot・moltbot/moltbot)は、いずれも openclaw.ai と openclaw/openclaw へ301で転送されます(2026年10月5日確認)。

OpenClawの運営元:会社ではなくOpenClaw Foundation

開発者Peter Steinberger氏とOpenAIの関係

OpenClawを作ったのは、オーストリア出身の開発者Peter Steinberger氏です。PDF処理SDKの会社PSPDFKit(現Nutrient)を創業し、本人の説明では「9桁ドル規模の売却」を経て一度引退していました。

2026年2月14日、Steinberger氏は自身のブログで「OpenAIに入社し、エージェントを誰もが使えるようにする仕事をする。OpenClawは財団に移り、オープンで独立したまま残る」と発表しました。同じ記事で「OpenClawが大きな会社になる道は十分ありえたが、それには惹かれない」とも書いており、会社化は本人が選ばなかった道です。この時点でOpenAIはすでにプロジェクトのスポンサーでした。

OpenClaw Foundationの体制

財団は2026年7月8日、Dave Morin氏とSteinberger氏の連名のブログ記事「Introducing the OpenClaw Foundation」で正式に発表されました。米国の501(c)(3)非営利団体で、ライセンスはMITのまま、著作権者はOpenClaw Foundationです。

項目 内容(2026年10月5日時点)
法人格 米国 501(c)(3) 非営利団体
議長 Dave Morin
チーフアーキテクト Vincent Koc
技術判断 Peter Steinberger(OpenAI在籍)
寄付企業・機関 Microsoft、NVIDIA、OpenAI、Red Hat など6者
ライセンス MIT
GitHub スター391,417・フォーク82,275(API値)

財団の発表文は「技術的な判断は引き続きPeterが下す」と明記し、財団の役割をガバナンス・安定した資金・開発者への給与支払いと位置づけています。財団の寄付者ページに名前が出ているのはMicrosoft、NVIDIA、Offline Holdings、OpenAI、Red Hat、ミシガン大学です。コアメンテナーにはNVIDIA、Microsoft、OpenAI、Tencent、Atlassian、Xiaomi、Red Hat、Hugging Faceなどの社員と個人が並び、特定の1社が所有する形にはなっていません。

「OpenClawの会社」と混同されやすい企業製品

「openclaw 会社」で検索される背景には、OpenClawを土台にした企業製品が相次いで出たことがあります。これらはOpenClawの運営元ではなく、OpenClawの上に各社が作った製品です。

これらの企業製品と、OpenClaw本体を運営する財団は区別してください。製品の料金や利用規約は各社が決めているので、「OpenClawの料金」を調べるときは、どの会社の製品の話なのかを先に確かめてください。OpenClaw本体はMITライセンスで無料です。運用にかかるのは、接続するモデルのAPI利用料や契約プランの料金、構成によってはサーバー代や検索などの外部サービス利用料です。

ロゴとマスコット「Molty」

ロゴとマスコットは宇宙ロブスターです。ドキュメントのloreでは、マスコットは2025年11月25日から2026年1月27日までは「Clawd」、Moltbotへの改名で脱皮して「Molty」になったと設定されています。代名詞はthey/themです。

新しいアイコンは改名当日、Molty自身に画像生成をさせて作られました。20回以上の試行の中には、宇宙ジャガイモ、サスペンダー姿のバーテンダーのロブスター、「5歳年上にして」という指示でロブスターの体に人間の顔が付いたものまでありました。人間の顔の1枚は、数分のうちに暗号資産の便乗勢にミームにされています。現在のmacOSアプリのアイコン素材(apps/macos/AppIconDesigns)にも、複数のデザイン案それぞれに molty.svg が入っています。

改名の経緯から見るOSSの名前の決め方

2026年1月のClawdbotからMoltbot、MoltbotからOpenClawへの2回の改名は、事前準備の違いを比較できる事例です。名前を付ける側が取るべき判断は3つです。

他社の製品名を語呂合わせに含む名前は、最初から採用しない。ClawdはClaudeを知っている人ほど覚えやすい名前でしたが、伸びた瞬間に商標の持ち主から要請が来る種類の名前でもありました。Clawdbotは公開から2か月余り、利用者が急増していた最中に名前を変えることになりました。公開前に他社製品と紛らわしくない名前を選んでおけば、この改名そのものが不要でした。

告知は、新しい名前のハンドル・パッケージ名・ドメインを押さえてから行う。準備なしで行ったMoltbotへの改名では、Xのハンドル、作者のGitHub個人アカウント名、npmの moltbot がいずれも第三者に取られました。OpenClawでは商標調査とドメイン購入を済ませてから発表し、移行を3時間で終えています。条件がすべて同じ比較ではありませんが、改名を告知する前に新しい名前と移行手順を確保しておくことを、この記事では勧めます。

旧名のパッケージは消さずに持ち続ける。npmの clawdbot は今も作者のアカウントが管理し、古い版のまま残っています。一方、作者が押さえる前に第三者に公開された moltbot は、latest が283バイトの空パッケージのままです。旧名で検索してたどり着いた利用者が最初に触るのはパッケージ名なので、ここを手放すと、なりすましの入口を残すことになります。

よくある質問

OpenClawの読み方は?

「オープンクロー」です。Claw(ロブスターのはさみ)なので、「オープンクロウ」より「オープンクロー」が英語の発音に近い表記です。

OpenClawはどこの会社が作っていますか?

会社ではなく、米国の非営利団体OpenClaw Foundation(2026年7月発表)が運営しています。作者はPeter Steinberger氏で、2026年2月からOpenAIに在籍しながら技術判断を続けています。NemoClaw(NVIDIA)やMicrosoft Scoutは、OpenClawを土台にした各社の製品です。

ClawdbotとOpenClawは同じものですか?

同じプロジェクトです。Clawdbot(〜2026年1月27日)、Moltbot(1月27日〜)と名前を変え、1月29〜30日にOpenClawになりました。GitHubの旧URLと旧ドメインはOpenClawへ転送されます。npmで入れるべきパッケージは openclaw です。

OpenClawの仮想通貨トークンは公式ですか?

公式ではありません。READMEはOpenClawに「トークンは無い」と明記しています。改名の直後には$OPENCLAWなど名前を流用したトークンがPump.funで発行されましたが、プロジェクトとは無関係です。

OpenClawのロブスターのキャラクター名は?

「Molty(モルティ)」です。Clawdbot時代は「Clawd」という名前で、Moltbotへの改名で脱皮(molt)してMoltyになった、という設定がドキュメントのloreに書かれています。

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