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MidjourneyとStable Diffusionの違いを比較|料金・商用利用・ローカル実行と選び方【2026年】

MidjourneyとStable Diffusionの違いを比較|料金・商用利用・ローカル実行と選び方【2026年】

MidjourneyとStable Diffusionは、どちらもテキストから画像を作るAIです。ただし中身は別物で、Midjourneyは自社サーバーで動く有料の生成サービス、Stable DiffusionはStability AIが重みを公開している画像生成モデルの系統です。この違いが、料金の払い方、商用利用の条件、生成画像の公開範囲、自社システムへの組み込みやすさまで決めています。

この記事では2026年9月17日に確認した公式ドキュメントとライセンス文書(Midjourney公式の料金比較、Midjourney利用規約、Stability AIのライセンス、Stability AI APIの料金)をもとに、両者を比べて選び方を整理します。Midjourneyの現行モデルはV8.2、Stable Diffusionの最新系統は3.5です。

まとめ:MidjourneyとStable Diffusionの選び方の結論

  • すぐに見栄えのよい画像がほしいならMidjourney。月額10ドルから、Webブラウザだけで使えます。GPUの用意もモデル選びも要りません。
  • 自社システムへの組み込み、社外秘の素材の扱い、独自の絵柄の学習が要るならStable Diffusion。Midjourneyは原則としてAPIを提供していません。
  • 商用利用の条件はどちらも「年間収益100万ドル」が境目です。Midjourneyは超えた企業にPro(月60ドル)以上を求め、Stability AIの新しいモデルは超えるとEnterpriseライセンスが要ります。
  • Midjourneyの生成画像は既定で公開されます。非公開にするStealth ModeはPro・Megaプランだけです。
  • ローカルで動かすならComfyUIが本命です。AUTOMATIC1111は最新リリースが2025年2月のv1.10.1で、masterブランチは2024年7月から更新がありません。

MidjourneyとStable Diffusionの提供形態の違い

Midjourneyの現行モデルV8.2と利用画面

Midjourneyのデフォルトモデルは、2026年7月24日に公開されたV8.2です。その前のV7は2025年4月3日に公開され、2025年6月17日から2026年6月9日までデフォルトでした。既定のV8.2をそのまま使い始められますが、旧バージョンやアニメ表現向けのNijiなど、用途に応じて選べるモデルもあります。V8の変更点はMidjourney V8の全体像と従来モデルから刷新されたアーキテクチャの本質で解説しています。

操作画面はmidjourney.comのWebサイトとDiscordの2つです。公式ドキュメントでは、どのプランでも両方を使えるとされています。Discordで生成する場合はDiscordアカウントの接続が必要です。

Stable Diffusionの系統(1.5・SDXL・3.5)と配布形態

Stable Diffusionは単一のサービスではなく、世代ごとに公開されたモデルの総称です。実務で名前が出るのは次の3系統で、SD3.5はLargeが8B(80億)、Mediumが2.5B(25億)パラメータです。

系統 公開 ライセンス
Stable Diffusion 1.5 2022年 CreativeML OpenRAIL-M
SDXL 1.0 2023年7月 CreativeML Open RAIL++-M
SD3.5 Large / Large Turbo 2024年10月22日 Stability AI Community License
SD3.5 Medium 2024年10月29日 Stability AI Community License

重みはStability AI公式のHugging Faceリポジトリから入手でき、自分のPCやクラウドGPUで動かせます。これに加えてStability AI自身も有料APIで生成機能を提供しています。SD3とSD3.5の違いはStable Diffusion 3とは?SD3.5との違いと2026年時点の入手・動作環境にまとめています。

料金・商用利用・API・非公開生成の比較表

比較項目 Midjourney Stable Diffusion
提供形態 クラウドサービス 公開モデル+公式API
最低料金 月10ドル(Basic) モデル利用料は条件付き無料・機材費別
無料トライアル Web・Discordは無し ライセンス範囲内で無料
商用利用の境目 年収100万ドル超はPro以上 年間収益100万ドル超はEnterprise
生成画像の公開 既定で公開 外部送信しない構成なら非公開
非公開生成 Pro・MegaのStealth Mode ローカル実行で可
API 原則提供なし 公式APIあり
独自学習(LoRA等) 不可 可
必要な機材 ブラウザのみ ローカルならGPU

料金とランニングコストの違い

Midjourneyのプラン別月額とFast GPU時間

Midjourneyは4プランの定額制です。料金はGPUの使用時間で区切られ、Fast GPU時間を使い切った後に待ち時間ありで生成を続けられるのがRelax Modeです。

プラン 月額 年額 Fast GPU時間 Relax(画像) Stealth Mode
Basic 10ドル 96ドル 月3.3時間 不可 不可
Standard 30ドル 288ドル 月15時間 可 不可
Pro 60ドル 576ドル 月30時間 可 可
Mega 120ドル 1,152ドル 月60時間 可 可

BasicはRelax Modeが使えないため、月3.3時間(200分)を使い切った後は、追加購入や画像評価などで得たFast GPU時間を使うか、次の付与を待つ必要があります。試しに触るならBasic、日常的に大量に生成するならRelax Modeが付くStandard以上が目安です。無料トライアルはWebサイトとDiscordには無く、スマートフォン向けのniji・journeyアプリに限定的なものがあるだけです。

Stable DiffusionのGPU要件とAPIクレジット単価

Stable Diffusionは、使用モデルのライセンスで無料利用が認められる条件を満たせばモデル利用料はかかりませんが、機材費や電気代などは別途かかります。Stability AIが示す目安では、SD3.5 Mediumはテキストエンコーダーを除いて9.9GBのVRAMで動きます。SD3.5 Largeは標準のPyTorch実装で19GBを使い、NVIDIA RTX向けのFP8 TensorRT最適化版で11GBまで下がります。VRAM 12GBクラスのGPUならMedium、Largeを素の実装で動かすなら24GBクラスが現実的な線です。

手元にGPUが無い場合は、Stability AIの公式APIかクラウドGPUを使います。公式APIは1クレジット0.01ドルで、生成1回の消費は次のとおりです。

APIモデル クレジット 1枚あたり
Stable Image Ultra 8 0.08ドル
SD3.5 Large 6.5 0.065ドル
SD3.5 Large Turbo 4 0.04ドル
SD3.5 Medium 3.5 0.035ドル
Stable Image Core 3 0.03ドル

Stable Image UltraはSD3.5 Largeを基にした最上位モデルです。費用はAPI単価と生成枚数だけでなく、GPUの時間単価・処理速度・保守工数で比較してください。例えばSD3.5 Largeを1,000枚生成するAPI料金は65ドルで、これをGPU運用費の見積もりと比較できます。GPUクラウドの選び方はRunPodとは?料金・使い方とGPUクラウドの選び方【2026年】が参考になります。

商用利用とライセンス条件の違い

Midjourneyの年間収入100万ドル条件

Midjourneyの利用規約では、年間収入が100万ドルを超える企業とその従業員は、生成物を所有するためにProかMegaプランに加入する必要があります。年間100万ドルは小規模な会社でも超えうる水準です。該当する企業がBasicやStandardで作った画像は規約の条件を満たさないため、法人導入ではまず自社の年間収入を確認してください。

Stability AI Community Licenseと旧モデルのOpenRAIL

SD3.5などStability AIの新しいモデルにはStability AI Community Licenseが適用されます。年間収益100万ドル未満の個人・組織は研究・非商用・商用のいずれにも無料で使え、商用利用にはStability AIへの登録が必要で、利用者またはライセンスで定義される関連会社の年間収益が、単独または合算で100万ドルを超える場合はEnterprise Licenseが必要です。

一方、SD1.5はCreativeML OpenRAIL-M、SDXL 1.0 BaseはCreativeML Open RAIL++-Mという別のライセンスです。この2つには収益による線引きが無く、利用目的の制限(禁止用途)を守る形の許諾です。同じ「Stable Diffusion」でも世代によって条件が変わる点は見落としやすいところです。

もう1つの注意点は、配布サイトで入手する派生モデルです。SD1.5やSDXLを基に第三者が追加学習したモデルは、作者ごとに商用可否を別に定めています。元モデルのライセンスだけを見て商用可と判断せず、使う派生モデルのページで許諾条件を確認してください。

生成物の著作権と文化庁の考え方

どちらのツールで作った画像でも、著作権の扱いは日本の著作権法で判断されます。文化庁が2024年3月15日に公表した「AIと著作権に関する考え方について」では、AI生成物に著作物性があるかは個別の事例ごとに判断され、単なる労力ではなく創作的寄与があるかなどを総合的に考慮すると整理されています。人間が創作的な加筆・修正を加えた部分には、通常は著作物性が認められるとされています。ただし、生成物自身に著作物性があるかと、既存作品の著作権を侵害するかは別の問題で、公開前には既存作品との類似性・依拠性も確認が必要です。企業での判断基準は画像生成AIの商用利用はどこまで可能か?著作権・規約・企業導入の判断基準を解説で詳しく扱っています。

画像の作り込みと制御性の違い

Midjourneyの参照機能(Style Reference・Omni Reference・Editor)

Midjourneyでは、Style Referenceで画風を、Edit Modelで参照画像の人物や物体を指定でき、Personalizationで好みの傾向を反映できます。

  • Style Reference:参照画像の画風を引き継ぎます。V6以降で使えます。
  • Omni Reference:特定の人物や物体を別の画像に登場させる機能で、V7対応です。V8系では参照画像を最大4枚まで扱えるEdit Modelの利用が案内されています。
  • Personalization:好みの画像を選んで個人の傾向を学ばせる機能で、V6以降に対応します。V7のGlobal Personalization ProfileはV8.2でも使えます。
  • Editor:midjourney.com上で、Midjourneyの画像だけでなく外部の画像も編集できます。部分描き直し(inpainting)、Pan、Zoom Outを組み合わせられます。
  • Video:画像1枚から5秒の動画を作れます。Relax Modeで動画を作れるのはPro・MegaのSD動画だけです。

Stable DiffusionのLoRA・ControlNet・inpainting

Stable Diffusionは重みを手元に置けるため、モデル自体に手を入れられます。特定のキャラクターや自社製品の見た目を少量の画像で学習させるLoRA、線画や人物の姿勢で構図を固定するControlNet、画像の一部だけを描き直すinpaintingを、1つのワークフローに組み合わせられます。LoRAの仕組みはLoRAとは?低ランク適応の仕組み・使い方・派生手法をわかりやすく解説で解説しています。

ただし、LoRAやControlNetのモデルは基にした系統(SD1.5・SDXL・SD3.5)ごとに別物で、系統をまたいで使い回せません。使いたい拡張がどの系統向けかを先に確認してから、ベースのモデルを選んでください。

機密素材とシステム連携での違い

企業で画像生成を使うときに差が最も大きく出るのが、この観点です。

Midjourneyの利用規約には、生成したコンテンツは既定で公開され、他の利用者がリミックスできると書かれています。非公開にするStealth ModeはPro・Megaプランだけです。未発表製品や顧客の機密素材は、Pro・MegaでもStealth Modeだけを根拠に入力可とは判断できません。共有Discordでは他の参加者に見え、入力内容へのMidjourneyの利用許諾も残るため、契約上の守秘条件と外部送信の可否を確認してください。

システム連携も同様です。Midjourneyのコミュニティガイドラインは、明示的に許可された少数の例外を除いてAPIを提供していないと明記し、許可のない自動操作を禁止しています。ECサイトの商品画像を自動で生成する、社内ツールから画像を呼び出す、といった用途はMidjourneyでは組めません。

Stable Diffusionは、外部APIや外部送信を行う拡張機能を使わず、社内GPUサーバー内で処理を完結させれば、素材と生成物を社外に送らず運用できます。自前で運用しない場合も、Stability AIの公式APIからプログラムで呼び出せます。「機密素材を扱う」「自社システムから呼ぶ」のどちらかに当てはまる時点で、判断はStable Diffusion側に寄ります。

ローカル実行ツールの保守状況(ComfyUI・AUTOMATIC1111・Forge)

Stable Diffusionをローカルで画面操作するには、ComfyUIなどのUIを使います。Pythonから直接実行する方法もあります。解説記事の多くはAUTOMATIC1111(Stable Diffusion web UI)を前提にしていますが、2026年9月時点のGitHubを見ると、3つのツールの保守状況ははっきり分かれています。

ツール 最新の動き 状況
ComfyUI v0.36.0(2026年9月15日) 週単位でリリース
AUTOMATIC1111 v1.10.1(2025年2月9日) masterは2024年7月から更新なし
Forge mainの最終コミット2025年6月26日 1年以上更新なし

AUTOMATIC1111は、masterブランチの最終コミットが2024年7月27日です。devブランチの最新コミットは2026年3月2日の依存パッケージ(setuptools)のバージョン修正です。いずれもAUTOMATIC1111のGitHubリポジトリとComfyUIのリリース一覧で確認できます。ComfyUIは直近でもv0.35.0(9月9日)からv0.36.0(9月15日)と短い間隔でリリースが続いています。

これから環境を作るならComfyUIを選ぶべきです。開発が続いているツールを選んでおけば、新しいモデルやGPUドライバーへの追随を待てます。AUTOMATIC1111は、SD1.5やSDXLの既存の手順や拡張機能をそのまま使い続けたい場合に限って選ぶ価値があります。

目的別の選び方と向かないケース

目的 向く方 決め手
ブログ・SNSの挿絵 Midjourney 月10ドル・機材不要
企画段階のイメージ出し Midjourney 参照画像と個人設定で調整
未発表製品の画像 Stable Diffusion 社内で処理を完結できる
キャラクターの一貫した量産 Stable Diffusion LoRAで学習できる
自社サービスへの組み込み Stable Diffusion 公式APIがある
GPUなし・少量生成 公式APIも比較 少量なら従量課金が候補

Midjourneyが向かないケースは、年間収入100万ドルを超える企業がBasicやStandardで済ませようとする場合、社外秘の素材を入力する場合(Stealth Modeは非公開への最善努力にとどまり、入力内容へのライセンスもMidjourneyに付与されるため)、そしてAPIを前提にした自動化を計画している場合です。いずれも規約の側で止められます。

Stable Diffusionが向かないケースは、GPUを用意できず、モデル選びや拡張の組み合わせに時間を割けない場合です。ローカル環境は、モデル・UI・拡張の対応関係を自分で管理する前提で成り立っています。操作に慣れる時間が取れないなら、Midjourneyか、Stable Diffusionを使うにしても公式APIから始める方が早く成果が出ます。無料で試せる他の選択肢は商用利用できる無料の画像生成AIおすすめ7選と業務導入の判断基準で比較しています。

よくある質問

MidjourneyとStable Diffusionはどちらが初心者向けですか?

Midjourneyです。ブラウザでプロンプトを入力するだけで使え、GPUの用意もモデル選びも要りません。Stable Diffusionはローカルで使う場合、GPUの用意とComfyUIなどのUIの導入が必要です。

Midjourneyは無料で使えますか?

midjourney.comとDiscordには無料トライアルがありません。最も安いBasicプランが月10ドル(年払いなら月8ドル相当)です。限定的なトライアルは、スマートフォン向けのniji・journeyアプリにだけあります。

MidjourneyでLoRAは使えますか?

使えません。Midjourneyはモデルの重みを公開していないため、利用者が学習したLoRAを組み込めません。絵柄を寄せたい場合はStyle ReferenceやPersonalizationを使います。独自学習が必須ならStable Diffusionを選んでください。

Stable Diffusionを商用利用するときに確認することは何ですか?

使うモデルの世代と、自社の年間収益です。SD3.5などStability AI Community Licenseのモデルは、商用利用ではStability AIへの登録が要り、関連会社を含む年間収益が100万ドルを超えるとEnterprise Licenseが必要です。SD1.5やSDXLを基にした派生モデルは、作者が定めた許諾条件も確認します。

Stable Diffusionをローカルで動かすにはどのくらいのGPUが必要ですか?

SD3.5 Mediumはテキストエンコーダーを除いて9.9GBのVRAMが目安です。SD3.5 Largeは標準の実装で19GB、NVIDIA RTX向けのFP8 TensorRT最適化版で11GBを使います。

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