Midjourneyの最新バージョンはV8.2で、2026年7月24日から既定モデルになっています。V8系は2026年3月17日のV8.0アルファから始まり、4月のV8.1、7月のV8.2と短い間隔で更新されてきました。そのためアルファ期の解説に書かれた「Relaxモード非対応」「--q 4で4倍コスト」は、2026年10月時点ではどちらも当てはまりません。この記事では、V8.0からV8.2までの変更点、V7から乗り換えるときに使えなくなる機能、プラン別に何回生成できるか、版の確認と切り替え方を、Midjourneyの公式ヘルプと公式発表(2026年10月8日に確認)をもとに整理します。
まとめ:Midjourneyの最新バージョンV8.2と確認・更新の要点
- 2026年10月8日時点の既定はV8.2です。V8.1は
--v 8.1で引き続き使えますが、V8.0は使えなくなり、生成済みの画像がギャラリーに残るだけです。V9は公式発表がまだありません。 - 版は設定パネルのVersion欄で確認・変更します。既定は予告なく変わるので、仕上がりをそろえたい案件ではプロンプト末尾に
--v 8.2のように版を書いて固定します。 - V8系の目玉は、アップスケールなしで2048pxを出すHD画像(GPU消費1.3分)と、参照画像を最大4枚使えるEdit Modelです。V8.1以降はWebとDiscordの両方で使えます。
- V8.1・V8.2では
--q、Omni Reference(--oref)、::のマルチプロンプト、Turboモードが使えません。Omni Reference・--q・Turboに依存するワークフローは--v 7で残し、マルチプロンプトが必要ならV6系(--v 6.1)を使います。 - 料金はBasic月10ドルからMega月120ドルまでの4プランで、V8になっても変わっていません。Basicの月200分なら、SDで約250回、HDで約153回生成できる計算です。
Midjourneyのバージョン履歴(V6からV8.2まで)
公式ヘルプのVersion記事(2026年9月1日更新)に載っている公開日と既定期間を並べると、V8系は半年足らずで3つの版が入れ替わったことがわかります。
| 版 | 公開日 | 既定だった期間 | 現在の扱い |
|---|---|---|---|
| V6 | 2023年12月20日 | 2024年2月14日〜7月30日 | --v 6で指定可 |
| V6.1 | 2024年7月30日 | 〜2025年6月16日 | --v 6.1で指定可 |
| V7 | 2025年4月3日 | 2025年6月17日〜2026年6月9日 | --v 7で指定可 |
| V8.0(アルファ) | 2026年3月17日 | 既定にならず | 2026年7月24日で提供終了 |
| V8.1 | 2026年4月14日 | 2026年6月10日〜7月23日 | --v 8.1で指定可 |
| V8.2 | 2026年7月24日 | 2026年7月24日〜 | 現在の既定 |
V6とV6.1の違いや、旧版をあえて使う場面はMidjourney V6.1とは?V6との違い・指定方法と2026年に旧版を使う場面で扱っています。アニメ調に特化したNiji系は別系統で、最新のNiji 7は2026年1月9日に公開されました。
V8.0アルファ:2Kネイティブ出力と高速化の始まり
2026年3月17日のV8 Alphaの告知は、生成速度が従来の約5倍になったこと、二重引用符で囲んだ文字の描画が改善したこと、2K解像度をそのまま出す--hdを加えたことを挙げています。当初はalpha.midjourney.comだけで動き、Relaxモードに対応せず、--hd・--q 4・sref・ムードボードを使うジョブは通常の4倍のGPU時間を消費しました。Relaxは4日後の3月21日にStandard以上のプランで解禁されています。古い記事が書く「4倍コスト」はこのアルファ初期の条件です。
V8.1:HDの低コスト化と6月の既定モデル化
2026年4月14日のV8.1 Alphaで、HDは3倍速く3倍安くなり、標準解像度(SD)も50%速く25%安くなりました。V8.0で外れていた画像プロンプトと画像ウェイト(--iw)も戻っています。4月30日にはDiscordでも使えるようになり、6月にV7に代わって既定になりました。既定化の告知は、SDなら約4秒、HDなら約12秒で画像が出ると説明しています。
V8.2:画質と個人化の更新、Edit Modelの追加
2026年7月24日のVersion 8.2の告知は、更新の中心を見た目の質とパーソナライゼーションに置いています。ときどき低品質な画像が混ざる現象が大きく減り、評価を多く付けたプロファイルほど好みを反映しやすくなりました。8月27日には参照画像で編集・生成するEdit Modelの一般テストが始まり、Version記事はこれがOmni Reference・Character Reference・Retextureを置き換えると説明しています。V8.1に合わせて調整したプロンプトはV8.2で見た目が変わるため、以前の結果を再現したいときは--v 8.1を指定します。
V9の公開予定
2026年10月8日時点で、公式アップデート一覧(updates.midjourney.com)にV9の告知はありません。直近の告知はEdit Modelの改善とWeb画面の変更が中心です。新しいモデルの試作は、6月16日に導入された--previewで先行公開される仕組みがあり、次の版も正式公開の前にここで試せるかどうかが最初の手がかりになります。
今使っているバージョンを確認・切り替える手順
Midjourneyの版は、何も指定しなければアカウントの既定設定で決まります。既定はMidjourney側の更新で変わるため、まず今どの版で生成しているかを確かめます。
- midjourney.comの作成画面で、プロンプト入力欄(Imagine bar)の設定ボタンを開き、Version欄の値を確認します。ここで選んだ版が以後のプロンプトすべてに適用されます。
- Discordでは
/settingsを送り、バージョンのドロップダウンで確認・変更します。 - 特定のプロンプトだけ版を変えるなら、末尾に
--v 8.1や--v 7を付けます。末尾の指定は設定パネルの既定より優先されます。
a pastel watercolor landscape with "imagine" written in the clouds --v 8.2 --ar 16:9 --hd
上の例は公式ヘルプの文字描画の例文に、版・縦横比・HDの指定を足したものです。パラメーターは本文の後ろに半角スペースを空けて置き、カンマやピリオドを付けません。版を固定しておけば、既定の変更で作風が変わる事態は防げます。--seedはV8系で「99%同一」と注記されていますが、公式のSeedsヘルプは時間を置いた生成で同じ結果を期待しないよう求めており、向いているのはプロンプトの一部だけを変える比較検証です。作風をそろえる手段として公式が勧めているのは、srefと個人化プロファイルです。
V7からV8.1・V8.2で変わった機能の互換
Version記事の互換表から、V7との差が出る項目と、取り違えやすい項目を抜き出しました。V8系で「なし」の項目のうち、V7列に値がある--q・Omni Reference・Turbo・Nijiは--v 7を付ければ従来どおり使えます。マルチプロンプトはV7でも使えません。
| 機能 | V7 | V8.1・V8.2 |
|---|---|---|
| HD画像(2048px) | なし | あり(GPU 1.3分) |
| 最大縦横比 | 14:1 | 14:1(HDは4:1) |
Quality(--q) |
1・2・4 | なし |
Omni Reference(--oref) |
あり | なし(Edit Modelで代替) |
| Edit Model | なし | あり |
| Pan・Zoom Out・Editor | V6.1が処理 | Edit Modelが処理 |
マルチプロンプト(::) |
なし | なし |
| Turboモード | あり | なし |
| Relaxモード | あり | あり |
| Niji | --niji 7 |
なし |
V8で使えなくなった指定と代わりの手段
影響が大きいのはOmni Referenceです。V7で人物や商品の見た目を保つのに使っていた--orefと--owはV8系で使えず、Edit Modelに置き換わりました。Edit Modelは1枚しか使えなかったOmni Referenceと違い、参照画像を最大4枚まで添付でき、「この人物を実写にして」のような指示文でも編集できます。Webでは画像を「Attach to prompt」欄にドラッグし、Discordでは--editの後に画像URLを空白区切りで並べます。縦横比は既定で1枚目の画像に合わせられ(--arで変更可)、--tileとは併用できず、Edit Modelで作った画像はRemixにかけられません。
--qはV8.1・V8.2では指定自体がなく、精細さはHDで上げる設計に変わりました。マルチプロンプトの::による重み付けはV7の時点で使えなくなっており、V8でも戻っていません。
パーソナライゼーション・ムードボード・srefの引き継ぎ
V7で育てたグローバル個人化プロファイルは、V8.1とV8.2でそのまま使えます。V8.x用の追加プロファイルも作れますが、V8用のグローバルプロファイルはまだなく、V8で作ったプロファイルはV7では使えません。V8.2では個人化プロファイルを作るときの選択候補画像が大幅に増えたため、V7時代のプロファイルと新しく作ったプロファイルの両方で試すよう公式は勧めています。
srefの効き具合は--swで0〜1000(既定100)の範囲で調整します。ムードボードは--swやsrefの版指定--svと組み合わせられません。ムードボードの効き具合は--stylizeで調整し、値を下げるほど作風の反映が弱まります。
V8のGPU消費とプラン別の生成回数・料金
V8になってもプラン構成と価格は変わっていません。年払いは年額を一括で前払いし、月払いより20%安くなります。公式ヘルプのプラン比較(2026年5月18日更新)の値は次のとおりです。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | Fast GPU時間 | Relax(画像) | Stealth |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic | 10ドル | 8ドル | 月200分 | なし | なし |
| Standard | 30ドル | 24ドル | 月15時間 | 無制限 | なし |
| Pro | 60ドル | 48ドル | 月30時間 | 無制限 | あり |
| Mega | 120ドル | 96ドル | 月60時間 | 無制限 | あり |
Stable Diffusionなど他の画像生成AIと費用を比べたい場合は、MidjourneyとStable Diffusionの違いを比較|料金・商用利用・ローカル実行と選び方【2026年】で整理しています。
1回あたりのGPU消費と月の生成回数の目安
GPU Speedのヘルプ(2026年8月28日更新)が示す目安は、SDのプロンプト1回が0.8分、HDが1.3分、Edit ModelはSDで1分、HDで2.3分です。月のFast GPU時間を1回あたりの消費時間で割ると、Relaxを使わない場合のプロンプト実行回数(画像の枚数ではなく実行回数)は次のようになります。
| プラン | SD(0.8分) | HD(1.3分) | Edit Model HD(2.3分) |
|---|---|---|---|
| Basic(200分) | 約250回 | 約153回 | 約86回 |
| Standard(900分) | 約1,125回 | 約692回 | 約391回 |
| Pro(1,800分) | 約2,250回 | 約1,384回 | 約782回 |
| Mega(3,600分) | 約4,500回 | 約2,769回 | 約1,565回 |
公式は縦横比や処理内容で消費が前後すると断っているので、この表は1回の消費を一定と仮定した試算です。GPU時間は、画面で待つ実時間とは別に数えられます。追加のFast時間は1時間4ドルなので、SD1回は約5セント、HD1回は約9セントに相当します。HDを常用すると回数はSDの6割程度に減るため、構図を探る段階はSDか後述のDraftで回し、採用候補だけHDで出し直すと月の枠が持ちます。
Relax・Stealth・年商100万ドル超の企業の条件
RelaxモードはStandard以上で画像を無制限に生成できる代わりに、待ち時間が0〜30分ほど発生し、Relaxを多く使う人ほど待ちが長くなります。順列プロンプトと--repeatはRelaxでは使えません。生成画像は既定で公開され他の利用者がリミックスできるため、非公開にするStealthモードが必要ならPro以上を選びます。ただしStealthが隠すのはmidjourney.com上の表示で、Discordの共有チャンネルで生成した画像は他の参加者から見えます。利用規約は、年間売上100万ドル超の企業とその従業員がPro以上に加入していなければ生成物の所有権を得られないと定めています。Fast時間は翌月に繰り越されませんが、画像の評価数で毎日上位2,000人に入ると1時間分が付与されます(30日で失効)。
V8で狙いどおりの画像を出すプロンプトの書き方
V8アルファの告知は、V8が長く具体的なプロンプトを得意とし、従来と違う書き方が必要になる場合があると述べています。仕上がりを左右するのは次の4点です。
画像内テキストの引用符指定と文字数
画像に入れたい語は"Midjourney"のように半角の二重引用符で囲みます。一重引用符では効きません。Text Generationのヘルプは、ラテン文字で短い語ほど正確に出ると説明しており、日本語の長い文や細かい漢字は、狙いどおりに出る精度を期待しすぎないほうが安全です。広告バナーの日本語コピーは、文字なしで背景を作り、デザインツールで文字を載せる分業にすると、コピーを直すたびに背景を生成し直す手間を省けます。文字が崩れたときは--rawを付けるか--stylizeを下げ、残った乱れはEditorで部分修正します。
V8.2の強い作風をRawとStylizeで抑える方法
V8.2は公式が「大胆でエッジの効いた」と表現する方向に作風が寄りました。商品写真や資料用の図のように指示どおりの絵が欲しい場面では、--rawで既定の作風を外すか、--stylizeを既定の100より下げます(範囲は0〜1000)。逆に作風を前に出したいときは、個人化プロファイルを有効にして--stylizeを上げます。V8.1の落ち着いた作風が合っていた案件は、無理にV8.2で調整するより--v 8.1で固定するほうが早く済みます。
Draftの24枚生成とSD・HDでの再生成
Draft & Conversational Modesのヘルプ(2026年7月27日更新)によると、V8.1・V8.2のDraftは1回で512×512pxの画像を24枚出し、消費は0.4分です。気に入った画像でVaryかRemixを押すと、設定どおりのSDまたはHDで作り直されます。Draftは今のところmidjourney.com限定で、Discordでは使えません。なお、Version記事の互換表はV8列のDraftを非対応と表示しており、公式ヘルプ同士で記載がそろっていません。使えない場合は画面のDraftボタンの有無で確かめてください。
Edit Modelの指示文と複数画像の指定
従来のMidjourneyは「描きたい情景を説明する」書き方が基本でしたが、Edit Modelでは「背景を夜景に変えて」のような指示文も通ります。参照画像が複数あるときは、どの画像の人物や物をどこに置くかを文で指定します。HD画像にPan・Zoom Out・Vary Regionをかけると結果はSDに縮小されるため、編集を終えてからアップスケールでHDに戻す順番にします。
V8系に移らずV7を残すべき場面
既定がV8.2になっても、V7でしか回らない作業があります。次のどれかに当てはまる案件は、--v 7を明示してV7で続けるほうが安全です。
- キャラクターや商品の見た目を
--orefと--owの数値で細かく調整してきた案件。Edit Modelは参照の効き方が違い、同じ数値設定を持ち込めません。 --q 2や--q 4で質感を作り込んだプロンプト集を社内で共有している場合。V8系では--qが使えず、同じプロンプトでも結果が変わります。- Turboモード前提の所要時間で納期を組んでいる運用。V8系はTurboに対応していないため、公式が説明するV8.1の所要時間(SD約4秒・HD約12秒)を自社の実測と比べてから切り替えます。
- 4:1より横長・縦長の画像を高解像度で出したい場合。V8のHDは4:1までで、それを超える比率はSDか、V7とアップスケーラーの組み合わせになります。
上の機能を使わない新規案件や、画像内に文字を入れる用途、参照画像を複数組み合わせる用途は、V8.2を第一候補にします。V7のグローバル個人化プロファイルはV8.1・V8.2でも使えるので、プロファイルを作り直す必要はありません。ただしモデルが違うため、同じプロファイルでも仕上がりは変わります。
商用利用・API・学習データで確認しておくこと
Midjourneyは一般向けのAPIを提供していません。コミュニティガイドラインは、明示的に許可したごく一部の例外を除いてAPIを提供しないと書いています。利用規約は自動化ツールでサービスにアクセスしたり画像を生成したりすることを禁じているため、検索で見つかる「Midjourney API」をうたう外部サービスで自社システムに組み込むと、規約違反でアカウントを止められるおそれがあります。API連携が必要なら、GPT Image 2(ChatGPT Images 2.0)とは?使い方・料金・日本語精度と旧版の違い【2026年最新】やFLUX.2の全5モデル比較|Flex・Max・Pro・Dev・Kleinの違いと料金・選び方【2026年9月】のように公式APIのあるモデルを選びます。
学習データについて、Midjourneyは2026年3月17日付で学習データの公開要約を出しました。対象はV8・V8.1・V8.2を含む画像・動画モデルです。学習画像は10億枚超で、データセットごとに収集時期は異なり、遅いものは2026年3月まで学習に使われ、モデルは継続して学習されると記載しています。公開データセットについては、robots.txtなどで学習を拒否したソースを除外したとの説明です。権利者との商用ライセンス契約の有無には「はい」と答えています。社内で利用可否を審査するときは、この要約と利用規約をそろえて提出すると説明が通りやすくなります。生成物の著作権や社内ルールの考え方は画像生成AIの商用利用はどこまで可能か?著作権・規約・企業導入の判断基準を解説にまとめています。
よくある質問
Midjourneyの最新バージョンはいくつですか?
2026年10月8日時点の最新かつ既定のバージョンはV8.2で、2026年7月24日から既定になっています。V9は公式発表がなく、新モデルの試作は--previewで先行公開されています。
Midjourney V8は無料で使えますか?
使えません。Midjourneyのプランはすべてサブスクリプションで、midjourney.comとDiscordには無料体験がありません。iOSとAndroidのniji・journeyアプリに限定的な体験版があるだけです。加入後は画像の評価でFast時間を追加で得られます。
V8.1とV8.2はどちらを使うべきですか?
新しく作る画像はV8.2で問題ありません。V8.1で作ったシリーズと見た目をそろえたい場合や、V8.2の作風が強すぎると感じる場合は--v 8.1を指定します。どちらもHD・Edit Model・Draftの仕様は共通です。
Midjourney V8はDiscordで使えますか?
使えます。V8.0はalpha.midjourney.com限定でしたが、V8.1は2026年4月30日からDiscordにも対応しました。ただしV8.1・V8.2のDraftはmidjourney.com限定です。
V8でOmni Referenceが使えないときはどうすればいいですか?
Edit Modelを使います。参照画像を最大4枚まで添付でき、Discordでは--editの後に画像URLを並べます。--owによる細かな重み調整を続けたい場合は--v 7でV7に切り替えます。