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Azure Static Web Appsの料金|Freeと有料Standardの違い・費用を実額で解説【2026年版】

Azure Static Web Appsの料金|Freeと有料Standardの違い・費用を実額で解説【2026年版】

Azure Static Web Appsは、静的サイトとサーバーレスAPIをGitHub連携で自動デプロイできるMicrosoft Azureのホスティングサービスです。料金体系はシンプルで、無料の「Free」と本番向けの「Standard」の2プランしかありません。ただし各プランには帯域幅・ストレージ・SLAといった上限差があり、これを理解しないと本番運用で予想外のコストや制約に当たります。この記事では公式ドキュメント(2026年1月更新)の実数をもとに、両プランの料金と上限、コスト試算、App Serviceとの違い、選び方までをまとめます。

まとめ:Freeは月額0円、Standardは1アプリ9ドル/月

結論は次のとおりです。かつて存在した「Dedicated」プランは2025年10月31日に廃止され、現在はFreeとStandardの2択です。

  • Free:月額0円。帯域100GB/月が上限で超過分の追加課金はできず(そこで頭打ち)、SLAも付かない。個人開発・検証・社内ドキュメントサイト向け。
  • Standard:1アプリあたり月額9ドル(USD)。帯域100GB/月を超えた分は0.20ドル/GBで従量加算。SLA・プライベートエンドポイント・独自Functions連携が使える本番向け。
  • 選び方:月100GB以内・独自ドメイン2つまで・SLA不要ならFreeで0円のまま運用可能。SLA、IP制限、既存Azure Functionsの持ち込み、独自ドメイン3つ以上のいずれかが要るならStandard。

Azure Static Web Appsの料金プランは2種類(Free・Standard)

提供プランはFreeとStandardの2つです。Dedicated(プレビュー)は2025年10月31日で廃止されたため、新規に選べるのはこの2つに絞られました。両プランとも、コードをGitHubリポジトリにpushするとGitHub ActionsやAzure DevOpsのパイプラインでビルド・デプロイされる仕組みは共通で、CI/CDの組み方はAzure Pipelinesの使い方で扱っています。プランの違いは「機能の有無」と「上限値」に集約されます。

プラン 月額 SLA 主な用途
Free 0円 なし 個人・検証・社内向け
Standard 9ドル/アプリ あり 本番・商用
Dedicated 2025年10月31日に廃止(利用不可)

FreeプランとStandardプランの料金・上限を実額で比較

月額の差は9ドルですが、実際のコストと運用可否を分けるのは帯域幅・ストレージ・SLAなどの上限です。公式のクォータ表(2026年1月時点)の主要数値を並べます。

項目 Free Standard
月額(1アプリ) 0円 9ドル
含まれる帯域(月) 100GB 100GB
帯域の超過課金 不可(上限で停止) 0.20ドル/GB
サブスクリプション内アプリ数 10 100
ステージング環境 3 10
ストレージ(全環境合計) 500MB 2GB
独自ドメイン 2 5
プライベートエンドポイント 不可 可(1)
SLA なし あり
リクエストサイズ上限 30MB 30MB

独自ドメイン数はプラン比較表で5、クォータ表では6と公式ドキュメント間で表記が揺れています。3つ以上を確実に使いたい場合は、契約前にAzureポータルの実際の上限を確認してください。

帯域幅と超過課金:Freeは100GBで停止、Standardは0.20ドル/GB

両プランとも含まれる帯域は月100GBで同じですが、超過時の挙動が決定的に違います。Freeは100GBに達するとそこで配信が止まり、追加課金でまかなうことはできません。Standardは100GBを超えた分を0.20ドル/GBで従量課金し、配信は継続します。つまり月100GBを超える可能性がある本番サイトは、料金の安さよりも「止まらないこと」を理由にStandardが必要になります。

SLAと本番運用の可否:FreeにはSLAが付かない

FreeプランにはSLA(稼働率の保証)がありません。個人サイトや検証環境では問題になりませんが、顧客向けの商用サイトで可用性を契約上で担保したい場合はStandardが前提になります。あわせてプライベートエンドポイント・IPアドレス制限(最大25)・サーバーレス関数によるカスタムロールの割り当てもStandard限定機能です(招待によるロール割り当てはFreeでも25まで可能)。

料金を左右する要素と月額コストの試算例

Static Web Appsの請求は「固定の月額」+「帯域超過」+「持ち込みFunctionsの実行料」で決まります。managed Functions(サービス側が管理するAPI)はプラン料金に含まれ追加課金はありませんが、既存のAzure Functionsアプリを持ち込む(bring your own)とそのFunctionsリソース分の料金が別途発生します。ここを見落とすと「9ドルのはずが増えた」となりがちです。

ケース プラン 月額の目安
個人ブログ(帯域30GB) Free 0円
小規模本番(帯域80GB・SLA必要) Standard 9ドル
中規模本番(帯域300GB) Standard 9+(200×0.20)=49ドル

帯域が読めないサービスほど、月額9ドルより超過0.20ドル/GBの積み上がりがコストを支配します。公開前にアクセス規模から月間転送量を見積もり、100GBを大きく超えるならCDNキャッシュ設計を先に固めておくと超過を抑えられます。円建ての正確な金額は為替と消費税で変わるため、Azure料金計算ツールで最終確認してください。

Azure App Serviceとの料金・用途の違い

「Static Web AppsとApp Serviceのどちらが安いか」は用途で決まります。Static Web Appsは静的コンテンツ+サーバーレスAPI(JAMstack・SPA)向けで、Freeなら0円から始められます。一方App Serviceは常時稼働のサーバーサイドアプリ(ASP.NET・Node.js・Pythonのサーバー等)向けで、無料枠はあるものの本番はプラン課金の常時稼働が前提となり、時間単位で月額が積み上がります。

したがって、静的サイトやフロントエンド+軽量APIならStatic Web Appsが料金・運用ともに有利です。サーバー側で常時プロセスを動かす、任意のミドルウェアを載せる、といった要件があればApp Serviceを選びます。同じくプラン別に料金が分かれるAzureサービスの読み解き方は、Azure Firewallの料金とBasic・Standard・Premiumの違いも参考になります。

Freeで始めるかStandardにすべきかの判断基準

迷ったらFreeで始めて、必要になった時点でAzureポータルからStandardへ切り替えるのが合理的です(ポータルの「ホスティングプラン」で変更でき、再デプロイは不要)。次のいずれかに当てはまるならStandardを選びます。

  • 本番サイトでSLA(稼働率保証)が契約上必要
  • プライベートエンドポイントやIPアドレス制限で閉域・アクセス制御をしたい
  • HTTP以外のトリガーを持つ既存のAzure Functionsアプリを持ち込みたい
  • 独自ドメインを3つ以上、またはステージング環境を4つ以上使う
  • 月間の帯域が100GBを超える見込みがある

逆に、これらのどれにも当てはまらない個人開発・検証・社内ツールで無理にStandardへ上げる必要はありません。Freeのまま0円で運用し、上限に触れてから移行するのが最もコスト効率が高い進め方です。

よくある質問

Azure Static Web Appsの料金プランはいくつありますか?

FreeとStandardの2つです。以前あったDedicated(プレビュー)は2025年10月31日に廃止されました。

Freeプランはずっと無料で使えますか?

はい、月額0円で継続利用できます。ただし帯域は月100GBが上限で超過はできず、SLAも付きません。個人サイトや検証向けの範囲であれば無料のまま運用できます。

Standardプランは月額いくらですか?

1アプリあたり9ドル(USD)です。これに月100GBを超えた帯域が0.20ドル/GBで加算され、独自Functionsを持ち込む場合はそのFunctions分の料金が別途かかります。

Azure App ServiceとStatic Web Appsはどちらが安いですか?

静的サイトやSPAならStatic Web Appsが安く、Freeなら0円です。常時稼働のサーバーサイドアプリが必要な場合はApp Serviceを選びます。用途が異なるサービスなので、コストは要件で比較します。App Service側の料金プランや採用判断は、Azure App Serviceとは何かを解説した記事で詳しく確認できます。

料金は日本円でいくらになりますか?

月額9ドルや超過0.20ドル/GBはドル建てのため、円換算は為替レートと消費税で変動します。正確な金額はAzure料金計算ツールで確認してください。

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