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CodeRabbit CLIの使い方|インストール・コマンド一覧・Windows対応【v0.7.6】

CodeRabbit CLIの使い方|インストール・コマンド一覧・Windows対応【v0.7.6】

CodeRabbit CLIは、プルリクエストを作る前のローカルの変更をターミナルからAIにレビューさせるコマンドラインツールです。2025年9月16日にベータ版として公開され、2026年9月15日時点の最新版は、同年9月4日リリースのv0.7.6です(公式ドキュメント上は現在もOpen Beta表記)。公開当初の対話型UIや --plain・--prompt-only はすでに削除されており、2025年に書かれた解説の手順はそのままでは動きません。

この記事では、v0.7.6のバイナリを実際に実行した出力と公式ドキュメント・変更履歴をもとに、インストールから認証、review の範囲指定、AIコーディングエージェントとの連携、プラン別のレビュー回数までを整理します。

まとめ:CodeRabbit CLIの現行仕様と使いどころ

  • 導入:macOS・Linuxは curl -fsSL https://cli.coderabbit.ai/install.sh | sh、Windowsはv0.7.5からPowerShellでネイティブ版を入れられます(WSL不要)。
  • 既定の動き:cr(coderabbit の短縮名)は、コミット済み・ステージ済み・追跡中ファイルの未ステージ変更をまとめてレビューし、結果をプレーンテキストで出します。
  • エージェント連携:--agent で1行1イベントのJSONを出力します。Claude Codeはプラグインの /coderabbit:review、Codexはプラグインディレクトリから導入するのが公式の推奨です。
  • 廃止フラグ:--prompt-only は --agent、--fast は --light、--cwd は --dir に置き換わり、--plain・--interactive は既定のプレーン出力に統合されました。
  • 回数制限:CLIレビューは開発者1人あたり1時間の回数で制限され、Freeは3回、Essentialsは5回、Teamは8回、Advancedは10回です。
  • 向かない使い方:1回のレビューに7〜30分以上かかることがあるため、コミットごとに同期実行するpre-commitフックには向きません。

導入済みの場合は、reviewの範囲指定と廃止フラグの節から確認できます。

CodeRabbit CLIでできることとPRレビューとの違い

CodeRabbit CLIは、ローカルのGitの差分をCodeRabbitのサービスへ送り、PRレビューと同じパターン認識で指摘を返します。公式ドキュメントでは、競合状態(race condition)、エラー経路でのストリームの閉じ忘れによるメモリリーク、文字列連結で組んだSQL、エラー確認をせずにnilを返すロジックが検出例として挙げられています。

ただし、同じコードでもCLIとPRのレビュー結果は一致しません。公式のCLIコマンドリファレンスでは、CLIレビューは開発中の即時フィードバック向けで、PRレビューはチームの協業文脈とより広いリポジトリ分析を含むと説明しています(英文からの筆者訳)。CLIはプッシュ前の自己点検、PRレビューはマージ前の関門と分けて考えるのが実態に合います。GitHubアプリとしてPRにレビューを入れる手順や .coderabbit.yaml の書き方は、CodeRabbitのPRレビュー導入と.coderabbit.yaml設定で扱っています。

CLIの動作にはGitリポジトリが必須です。リポジトリの外で実行すると、v0.7.6では次のエラーで止まります。

Error: Git repository not found.
Please run this command from within a Git repository or use the --dir flag to specify a project directory.

インストール手順:macOS・Linux・Windowsの3経路

OS 導入方法 インストール先 対応アーキテクチャ
macOS インストールスクリプト / Homebrew スクリプト:~/.local/bin/brew:$HOMEBREW_PREFIX/bin x64・ARM64
Linux インストールスクリプト ~/.local/bin x64・ARM64
Windows PowerShellインストーラー %LOCALAPPDATA%\Programs\coderabbit x64

macOS・Linuxのインストールスクリプトとbrew

スクリプトはOSとCPUを uname で判定し、該当するzipを取得して coderabbit 本体と短縮名 cr を ~/.local/bin に置きます。PATHに無ければシェルの設定ファイルへ追記するため、インストール直後にコマンドが見つからないときは新しいシェルを開きます。前提は curl または wget と unzip です。

# インストールスクリプト(macOS・Linux)
curl -fsSL https://cli.coderabbit.ai/install.sh | sh

# Homebrew(macOS)
brew install coderabbit

# 導入確認
coderabbit --version

導入先を変えたいときは環境変数 CODERABBIT_INSTALL_DIR を指定します。スクリプト内のコメントでは、CI が設定されていればインストール後のログイン案内を出さず、CODERABBIT_API_KEY が設定されていればブラウザログインの案内を省くと説明されています。EUリージョンのアカウントでは、スクリプトがリージョンを聞かずにブラウザログインを勧めてきた場合、そこでは進まず、後で --region eu を付けて認証するよう公式が案内しています。

WindowsはWSL不要のネイティブ版(v0.7.5以降)

2026年8月19日のv0.7.5で、Authenticode署名付きのWindows x64ネイティブ版が提供されました。それまでの解説にある「WSL2経由で入れる」手順は不要です。前提はWindows PowerShell 5.1またはPowerShell 7、PATHが通ったGit、cli.coderabbit.ai への外向きHTTPSで、管理者権限は要りません。

irm https://cli.coderabbit.ai/install.ps1 | iex

# 新しいPowerShellウィンドウで確認
coderabbit --version
cr --version

インストーラーは署名と署名者を検証してから、ユーザーのPATHに導入先を追加します。コマンドが認識されないときは、PowerShellを開き直してから Get-Command coderabbit でPATHを確かめます。バージョンを固定したい場合は、実行前に $env:CODERABBIT_VERSION = "0.7.5" のように先頭の v を付けずに指定します。

coderabbit doctorでの導入確認とネットワーク要件

cr doctor は、実行環境・保存先・認証・Gitリポジトリ・自動更新・バックエンドとWebSocketへの到達性を点検するコマンドで、v0.5.0(2026年5月15日)で追加されました。v0.7.6をmacOS(Intel)の未ログイン状態で実行した結果が次のとおりです(HOMEを一時ディレクトリに向けて実行し、Machine IDと実行時刻の行は省略)。

CodeRabbit Doctor

Version: 0.7.6

[pass] CLI runtime          0.7.6 on darwin-x64
[pass] Storage              /tmp/crhome/.coderabbit is writable
[pass] Service URLs         Required service URLs are configured.
[pass] Auth environment     Browser sign-in is available.
[pass] Git repository       Repository ready on main.
[pass] Update policy        Auto-update is eligible.
[pass] Backend reachable    https://app.coderabbit.ai reachable.
[pass] WebSocket reachable  wss://ide.coderabbit.ai/ws reachable.
[warn] Authentication       Not signed in.
       Run `coderabbit auth login`.

Summary: 8 passed, 1 warnings, 0 failed

未ログインは warn 扱いで、終了コードは0でした。公式の説明どおり、終了コードが1になるのは fail が1つ以上あるときだけです。CIで cr doctor を前提チェックに使う場合、ログイン漏れは終了コードでは検知できない点に注意が必要です。

社内プロキシやクラウドのサンドボックスでは、TCP 443で cli.coderabbit.ai(導入・更新)、app.coderabbit.ai(認証とAPI)、ide.coderabbit.ai(WSSでのレビュー接続)を許可します。EUリージョンでは後ろの2つが app.eu.coderabbit.ai と ide.eu.coderabbit.ai になります。プロキシがWebSocketのアップグレードに対応していないと、接続が止まるかコード1006で切断されます。

認証:ブラウザログイン・APIキー・EUリージョン

対話できる端末では cr auth login でブラウザが開き、サインインすると認証が完了します。リージョンを指定せず保存済みの設定もない場合はUSが使われ、選んだリージョンは保存されて cr auth status で確認できます。複数のCodeRabbit組織に所属している場合は、サインイン時に既定の組織を選び、後から cr auth org で切り替えます。

# ブラウザ認証(US)
cr auth login

# EUリージョンのアカウント
cr auth login --region eu

# 状態確認
cr auth status

ブラウザを使えない環境では、利用者にシートが割り当てられたCodeRabbit組織の「Agentic API key」を管理画面で発行して使います。公式のヘッドレス向けガイドでは、キーを CODERABBIT_API_KEY のようなシークレットに保存し、実行時に渡す形を示しています。

# 一度保存してから使う
coderabbit auth login --api-key "$CODERABBIT_API_KEY"

# 保存せずに1回だけ使う(EUはregionも指定)
coderabbit review --region eu --api-key "$CODERABBIT_API_KEY"

ここで押さえておきたいのが、端末が無い環境での未ログイン時の挙動です。v0.7.6を未ログインのまま非対話シェルで実行すると、プレーンモードは終了コード1で止まり、--agent 付きではブラウザログインを開始して認証URLを含むJSONを出したまま待ち続けました。

$ coderabbit review
Notice: Detected claude environment. Use `coderabbit review --agent` for structured agent-friendly output.
✗ Non-interactive environment detected. Use --api-key for authentication.

$ coderabbit review --agent
{"type":"status","phase":"auth","status":"starting_login"}
{"type":"status","phase":"auth","status":"awaiting_browser_auth","authUrl":"https://app.coderabbit.ai/login?client=cli&state=...", ...}

CIのジョブで --agent を使う場合、APIキーを渡し忘れるとタイムアウトまで待ち続けることになります。APIキーをレビュー時に直接渡す方式では、事前にシークレットが設定されているか確認します。認証を保存する方式では、ログイン成功後に cr auth status --agent を実行し、"authenticated":false なら失敗させる形にしておくと安全です。なお、APIキー認証ではキーの組織が常に使われ、cr auth org による組織切り替えはできません。Claude Codeのクラウド環境の環境変数は専用のシークレットストアではなく、共有環境の利用者から読めるため、キーをそこに保存しないよう公式が注意しています。

reviewコマンドの範囲指定とオプション一覧

レビュー範囲の既定と組み合わせの制限

v0.7.0(2026年7月22日)で既定の範囲が整理され、cr review はGitが追跡しているすべての変更(コミット済み・ステージ済み・未ステージの編集)を対象にします。まだ git add していない新規ファイルは、--include-untracked を付けない限り含まれません。

コマンド レビュー対象
cr review 追跡中の変更すべて(既定)
cr review --committed コミット済みの変更のみ
cr review --uncommitted ステージ済みと追跡ファイルの未ステージ編集
cr review --include-untracked 既定の範囲+未追跡(ignore対象外)のファイル

--include-untracked は --uncommitted と併用できますが、--committed とは併用できません。v0.7.6では、矛盾する指定はレビュー開始前に次のように弾かれます。

$ coderabbit review --committed --uncommitted
error: option '--committed' cannot be used with option '--uncommitted'

$ coderabbit review --region eu
Option --region requires --api-key <key> for reviews.

変更ファイルが多すぎて範囲ごとスキップされた場合、CLIは --committed・--uncommitted・最大5つの --dir を使った狭い範囲のコマンドを、推定ファイル数付きで提案します。自動で分割や再実行はしないため、候補から1つ選んで手で実行し直します。

主要オプションの一覧(v0.7.6)

オプション 用途
--base <branch> 比較元のブランチを指定(mainでない場合)
--base-commit <commit> 現在のブランチ上の比較元コミットを指定
--dir <path> 指定ディレクトリ内の変更だけをレビュー
-c, --config <files...> CLAUDE.md などを追加の指示として渡す
--light 文脈処理を減らした軽いレビュー
--agent エージェント向けのJSON出力
--show-prompts 直前のレビューのAIプロンプトを表示
--use-credits 上限超過時に従量課金での続行を承認
--api-key <key> APIキーで認証
--region <us|eu> APIキー使用時のリージョン
--usage 当期の利用状況を表示(cr usage と同じ)

--show-prompts と --agent は併用できず、v0.7.6では "recoverable":false のエラーイベントが返ります。--show-prompts は新しいレビューを走らせずに保存済みのプロンプトを出すため、-c で渡した指示がどう効いたかを確かめるときに使えます。

agentオプションが出力するJSONイベントの読み方

cr review --agent は、標準出力にJSONオブジェクトを1行ずつ書き出します。イベントの type は finding・review_context・status・heartbeat・complete・error です。finding の severity は critical・major・minor・trivial・info・none の6段階で、修正ロジックには codegenInstructions を使い、空のときは comment を読みます。

読み取り側で見落としやすいのが次の2点です。heartbeat は接続維持の信号なので、受け取ったらタイムアウトのタイマーをリセットして中身は無視します。変更が無い場合は complete イベントが status: "review_skipped"・findings: 0 で返るため、「指摘ゼロ」と「レビューしていない」を区別できます。v0.7.6ではセキュリティ指摘にカテゴリ・CWE・到達可能性・悪用可能性の情報が加わりました。

廃止されたフラグの置き換え(plain・prompt-only・interactive)

v0.6.0(2026年6月9日)で --interactive が非推奨になりました。--prompt-only はそれ以前のv0.5.1(2026年5月20日)ですでに非推奨の --agent 別名として案内されており、v0.7.0で次の5つが削除されました。公開当初に紹介された「対話型UIで a キーを押して修正を適用する」といった操作は、現行版には存在しません。

削除されたフラグ 現行の置き換え
--plain フラグ不要(プレーン出力が既定)
--interactive 廃止(プレーン出力で確認)
--prompt-only --agent
--fast --light
--cwd --dir

古いフラグを書いたシェルスクリプトやエージェントの指示ファイルが残っていると、アップデート後に動かなくなります。cr update で上げる前に、リポジトリ内を prompt-only や --plain で検索しておくと移行漏れを防げます。

サブコマンド一覧と.coderabbit.yamlの事前検証

コマンド 用途
cr / cr review ローカル変更のレビュー
cr review findings 選択した文脈で最後に指摘を生成したレビュー結果を再表示
cr auth login / logout / status / org 認証と組織の切り替え
cr config validate [file] CodeRabbitのYAML設定を検証
cr doctor 導入・接続の診断
cr skills エージェント用スキルの導入・更新
cr stats ローカルのレビュー統計
cr usage 当期のレビュー数と従量課金額
cr update 最新版への更新
cr pullrequest <番号|URL> PRに付いたCodeRabbitの出力を取得

cr pullrequest は公式のコマンドリファレンスの表には載っていませんが、v0.7.6の --help には表示されます。ヘルプの説明では、CodeRabbitを導入済みのリポジトリにあるgithub.comのPRだけが対象で、--show-prompts を付けるとPRの指摘をAIエージェント向けのプロンプトにまとめて出力します。

cr config validate は、YAMLの構文を確認した後、公式の最新スキーマ(www.coderabbit.ai から取得)で設定値を検証します。引数を省くとリポジトリのルートにある .coderabbit.yaml、次に .coderabbit.yml を探します。reviews.profile に存在しない値を書いたときの結果は次のとおりで、終了コードは1でした(正しい値では0)。

$ cat .coderabbit.yaml
language: ja-JP
reviews:
  profile: strict

$ cr config validate
✖ .coderabbit.yaml is invalid:
  Line 3  reviews.profile: must be one of quiet, chill, assertive

Interactive validator: https://docs.coderabbit.ai/configuration/yaml-validator

終了コードで判定できるので、設定ファイルを変更するPRのCIに組み込めば、PRレビューが設定エラーで意図どおり動かない事故を事前に止められます。

Claude Code・Codexなどエージェントとの連携

Claude Codeプラグインの導入と/coderabbit:reviewの実行

公式は、Claude CodeではCLIコマンドを直接指示するより、ネイティブプラグイン経由の利用を推奨しています。前提としてCodeRabbit CLIのインストールと認証を済ませてから、Claude Code内でプラグインを入れます。

# Claude Code内で
/plugin install coderabbit

# またはターミナルから
claude plugin install coderabbit

# レビューの実行(引数で範囲を指定)
/coderabbit:review
/coderabbit:review committed
/coderabbit:review uncommitted
/coderabbit:review --include-untracked

プラグインは初回利用時にCLIの導入と認証を確認します。CLAUDE.mdなどの文脈ファイルをCodeRabbitに渡す機能は、公式ドキュメント上Essentials以上の有料プラン向けです。Claude Code自体の導入や権限設定はClaude Codeの使い方の解説を参照してください。

Codexのプラグインディレクトリからの導入

Codexでは、Codex内で /plugins を開いて coderabbit を検索し、プラグインを入れます。表示されなければCodexを再起動してカタログを更新します。導入後は「CodeRabbitでレビューして」のような自然文で呼び出せ、@ で明示的に指定することもできます。AGENTS.mdをレビューの文脈に使う機能は、同じくEssentials以上です。Codex CLIの基本操作はCodex CLIのインストールと使い方で解説しています。

coderabbit skillsで5つのエージェントへ一括導入

v0.7.0で追加された cr skills は、端末上で見つかったCodex・Claude Code・Cursor・Gemini CLI・GitHub Copilotに、CodeRabbitのスキル(SKILL.md形式)を入れるか更新します。変更予定のパスを一覧表示したうえで、既定が「No」の確認を1回だけ求めます。非対話の実行では導入も更新もしないため、セットアップ用のスクリプトに書いても効きません。プロジェクト単位で入れたい場合や、上記5つ以外のエージェントでは、パッケージランナーの npx skills add coderabbitai/skills を使います。

エージェントへのレビュー指示とループ回数の上限

公式が示す進め方は「実装させる → cr --agent をバックグラウンドで実行させる → 重大な指摘だけ直させる → もう一度レビューさせる」の順です。レビューは変更規模によって7〜30分以上かかるため、前景での実行ではエージェント側の実行時間制限を超える場合があります。

もう1つ必ず付けたいのが回数の上限です。公式のサンプルプロンプトも「ループは2回まで。2回目で重大な指摘が無ければ細かい指摘は無視して完了」と区切っています。Freeプランは1時間3回なので、上限なしで回すと数回の往復で制限に達し、以降のレビューが止まります。

料金とレート制限:プラン別のCLIレビュー回数

CLIレビューの回数は開発者1人あたり・直近1時間の移動枠で数えられ、使った分は時間とともに回復します(1回きりの枠ではありません)。2026年9月時点の公式の表は次のとおりです。Essentialsは旧Pro、Teamは旧Pro+に当たります。旧Pro+からTeamへ移行し経過措置の対象となる既存契約では、1時間10回の枠が維持されます。

プラン CLIレビュー/時 PRレビュー/時 PR・MRファイル数/回 料金(1開発者/月)
Free 3 1 150 無料
OSS 3 1〜10 100〜300 無料
Essentials 5 5 150 $24(年払い)/ $30
Team 8 8 300 $48(年払い)/ $60
Advanced 10 10 300 $90(月払い)
Enterprise 12 12 300 個別契約

Freeプランのコードレビューは、VS Code拡張とCLIで提供されます(PR側は要約のみ)。公式の説明では、FreeのCLIは基本的な静的解析と限られた利用量で、有料プランでは組織に蓄積された学習(エラー処理やアーキテクチャの慣習)を反映したレビューになります。新しい組織には14日間のAdvancedトライアルが付きます。

Essentials・Team・Advancedでは従量課金アドオンを有効にでき、上限を超えたレビューを1ファイル$0.25(1クレジット$1で4ファイル)で続行できます。管理者が「On demand」を選んだ組織では、上限到達時に課金対象のファイル数と最大額が表示され、CLIでは coderabbit review --use-credits で1回ごとに承認します。--agent では確認を待たず、status: "awaiting_confirmation" を含む結果を返します。トライアル中に上限超過分が無料になる特典はPRレビューだけが対象で、CLI・IDEの料金は変わりません。

有料プランでも無料相当のレビューになる条件

見落としやすいのが、レビューの帰属先の決まり方です。ブラウザ認証のCLIレビューでは、まず作業中のリポジトリと導入済み組織を照合します。以下の無料相当へのフォールバックはブラウザ認証の場合の説明で、APIキー認証ではキーの組織が使われます。CodeRabbitが導入されていないリポジトリで実行すると、有料プランのアカウントでも無料相当の制限付きレビューになります。導入済みの公開リポジトリに照合され、その所有組織へのアクセス権がない場合はOSS扱いになります。フォークしただけでOSS扱いになるわけではありません。有料プランの学習が効いていないと感じたら、そのリポジトリがCodeRabbitの組織に導入済みかを先に確かめます。

CodeRabbit CLIを使わないほうがよい場面

コミットのたびに同期実行するpre-commitフックには向きません。1回のレビューに7〜30分以上かかることがあり、Freeなら1時間3回で止まります。軽く確かめたい場合は --light を使い、フックに入れるとしてもプッシュ前など回数の少ない区切りに限ります。

PRレビューの代わりにする運用も避けるべきです。公式が結果の違いを明言しているとおり、CLIは手元の差分に対する即時の点検で、チームでの合意や設計の一貫性を確かめる場ではありません。コードレビュー全体で何を人が見るべきかはコードレビューの目的と観点で整理しています。

ソースコードを社外サービスへ送れない案件では、SaaS版のCLIは使えません。レビューはCodeRabbitのサーバーとWebSocketで接続して処理されるためです。この場合はセルフホスト版のCodeRabbitに接続する構成(cr auth login --self-hosted)を検討します。

よくあるエラーと対処

症状 原因 対処
Git repository not found リポジトリ外で実行 リポジトリ内で実行するか --dir を指定
Non-interactive environment detected 端末が無く未ログイン --api-key でAPIキーを渡す
--agent が応答しない ブラウザ認証待ち cr auth status --agent で事前確認
WebSocketがコード1006で切断 WSS通信の遮断・WebSocketアップグレード非対応など ide.coderabbit.ai へのWSSを許可
coderabbit が見つからない PATH未反映 シェルかPowerShellを開き直す
ファイル数超過でスキップ 範囲が広すぎる 提示された狭い範囲のコマンドを再実行
No changes detected 範囲内に変更が無い --include-untracked や --base を見直す

cr doctor がすべて通ってもレビューが失敗する場合、公式は「doctorは接続の簡易確認で、認証済みレビューが経路上のすべての中継装置を通れることまでは保証しない」としています。同じコマンドを再試行し、それでも失敗するときはCLIのバージョン・時刻・doctorの出力を添えてサポートに問い合わせます。

よくある質問

CodeRabbit CLIは無料で使えますか?

使えます。Freeプランでも開発者1人あたり1時間3回までCLIレビューを実行できます。公式料金表にある1回150ファイルの上限は、PR・MRレビューに適用される値です。回数を増やしたい場合や、組織の学習を反映したレビューが必要な場合はEssentials(年払いで月$24)以上の有料プランが必要です。

CodeRabbit CLIはWindowsで使えますか?

v0.7.5(2026年8月19日)からWindows x64のネイティブ版が提供され、PowerShellで irm https://cli.coderabbit.ai/install.ps1 | iex を実行すれば管理者権限なしで導入できます。WSLは不要で、PATHが通ったGitが前提です。

prompt-onlyやplainのフラグがエラーになるのはなぜですか?

v0.7.0(2026年7月22日)で削除されたためです。--prompt-only は --agent に置き換え、--plain は指定しなくても既定でプレーン出力になります。--fast は --light、--cwd は --dir が後継です。

Claude CodeからCodeRabbitのレビューを呼び出すにはどうすればよいですか?

CodeRabbit CLIを導入・認証したうえで、Claude Code内で /plugin install coderabbit を実行し、/coderabbit:review でレビューを実行します。committed や uncommitted を引数に付けると範囲を絞れます。

GitHub ActionsなどのCIでCodeRabbit CLIを使えますか?

使えます。CodeRabbitの管理画面でAgentic API keyを発行してシークレットに保存し、coderabbit review --api-key "$CODERABBIT_API_KEY" のように渡します。キーを渡さないと、端末の無い環境ではプレーンモードが終了コード1で止まり、--agent ではブラウザ認証を待ち続けます。

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