DevToysとは?開発者の万能ツールの機能・対応OS・インストール方法【Windows/Mac/Linux】
DevToys(デブトイズ)は、JSONの整形やBase64のエンコード・デコード、正規表現のテスト、ハッシュやUUIDの生成といった開発中の細かな作業を、1つのアプリにまとめた開発者向けの無料ツールです。「開発者のための十徳ナイフ」とも呼ばれ、すべての処理を外部サービスに送らずローカルで完結できる点が特徴です。かつてはWindows専用でしたが、2024年6月に公開されたバージョン2.0でmacOS・Linuxにも対応し、拡張機能とコマンドライン版が加わりました。この記事では、DevToysでできること、対応OSとインストール方法(Microsoft Store/winget/GitHub)、v2.0の新機能、実務での使い方までを整理します。
まとめ:DevToysの要点
- DevToysは、JSON整形・Base64変換・正規表現テスト・ハッシュ/UUID生成・カラー変換などの開発ユーティリティを1つに集約した、MITライセンスの無料オープンソースソフトウェアです。
- すべての処理がローカルで完結し、入力データを外部に送信しません。オフラインで動くため、機密情報を含むデータの変換にも使えます。
- バージョン2.0(2024年6月公開)でWindowsに加えmacOS・Linuxへ対応し、拡張機能(Extension Manager)とコマンドライン版(DevToys CLI)が追加されました。
- WindowsはMicrosoft Store・winget・GitHubリリースから、macOS・Linuxはv2.0以降の配布物からインストールします。
- 開発はMicrosoftのエンジニアEtienne BAUDOUX氏らが手掛けており、ソースコードはGitHubで公開されています。
DevToysとは|開発者向けの「万能ツール(十徳ナイフ)」
DevToysは、開発者が日常的に使う変換・生成・整形・テストの小さなツール群を1つのアプリにまとめたユーティリティです。JSONやXMLの整形、Base64やURLのエンコード・デコード、正規表現のテスト、ハッシュ値やUUIDの生成などを、オンラインの変換サイトを使わずに手元で実行できます。
DevToysはMicrosoftの開発者エコシステムに関わるエンジニア、Etienne BAUDOUX氏らによって開始されたオープンソースプロジェクトで、ライセンスはMIT License、コードはGitHubで公開されています。個人利用・商用利用ともに無料で、コミュニティからのフィードバックを取り込みながら開発が続いています。処理がすべてローカルで完結し、入力内容を外部に送信しない「プライバシー重視」の設計である点も、オンラインツールとの大きな違いです。
DevToysでできること|主なツール一覧
DevToysのツールは用途ごとにカテゴリ分けされています。バージョン2.0時点の主なカテゴリと代表的なツールは次のとおりです。
| カテゴリ | 主なツール |
|---|---|
| コンバーター | JSON⟷YAML、JSON配列→表/CSV、数値基数変換、日付/Unix時間、Cron式 |
| エンコーダー/デコーダー | Base64(テキスト/画像)、URL、HTML、JWT、GZip、証明書、QRコード |
| フォーマッター | JSON、SQL、XML |
| ジェネレーター | ハッシュ/チェックサム、UUID、パスワード、Lorem Ipsum |
| テキスト | エスケープ/アンエスケープ、テキスト比較、リスト比較、Markdownプレビュー |
| テスター | 正規表現、JSONPath、XML/XSD |
| グラフィック | 画像フォーマット変換、PNG圧縮、色覚シミュレーター |
JSON・XML・SQLのフォーマットと変換
崩れたJSONやXML、SQLをワンクリックで整形できます。JSONとYAMLの相互変換や、JSON配列をテーブル・CSVに変換する機能もあり、APIレスポンスの確認やデータ整形の下ごしらえに使えます。実務でDevToysを最も使うのはこのJSONまわりで、整形とJSONPathテスターを組み合わせて目的のフィールドを取り出す場面が多くなります。JSONそのものの構造やデータ型を確認したいときは、あわせてJSON形式とは?基本構造・データ型・書き方の基礎からTypeScriptでの扱い方までも参考になります。
Base64・URL・JWTのエンコード/デコード
テキストや画像のBase64変換、URLエンコード、HTMLエスケープに加え、JWT(JSON Web Token)のデコードにも対応します。ヘッダーやペイロードの中身をローカルで確認できるため、トークンを外部サイトに貼り付けずに検証でき、認証まわりのデバッグで安全に使えます。フォーム送信で使うURLエンコード形式(application/x-www-form-urlencoded)とJSON送信の違いを整理したいときは、application/x-www-form-urlencoded と application/json の違い|使い分けと変換方法を解説もあわせて確認してください。
正規表現テストとテキスト比較
正規表現テスターでは、パターンとサンプル文字列を入力してマッチ結果をその場で確認できます。テキスト比較・リスト比較ツールを使えば、2つの文字列やリストの差分を目視でき、ログや設定ファイルの照合に役立ちます。
ハッシュ・UUID・パスワードの生成
MD5やSHAなどのハッシュ/チェックサム、UUID、ランダムパスワード、Lorem Ipsumを生成できます。生成するUUIDの種類(v4とv7など)による違いや使い分けはUUIDv7とは|UUIDv4との違い・生成方法・DB性能と各言語の実装を解説で詳しく解説しています。
画像変換・PNG圧縮・QRコード
画像フォーマットの変換やPNGの圧縮、QRコードの生成・読み取りといったグラフィック系ツールも備えます。色覚シミュレーターはUIの配色チェックに使え、フロントエンド開発での確認作業を1つのアプリ内で済ませられます。
DevToysの対応OS|Windows・macOS・Linux(v2.0でクロスプラットフォーム化)
バージョン1系のDevToysはWindows専用のアプリでしたが、バージョン2.0でアプリがゼロから再設計され、Windows・macOS・Linuxのクロスプラットフォームに対応しました。開発チームが異なるOSを使っていても、同じツールを共有できます。
Windowsで動作させる場合の要件は、Windows 10 バージョン1903以降、またはWindows 11です。macOS・Linuxはバージョン2.0以降の配布物が対象になります。
DevToysのインストール方法(Microsoft Store/winget/GitHub)
Microsoft Store(Windows・最も簡単)
WindowsではMicrosoft Storeからのインストールが最も手軽です。「DevToys」で検索してインストールすれば、以降はストア経由で自動更新されます。管理者権限の設定や手動更新を意識せずに使い始められます。
winget(コマンドで導入)
コマンドラインから導入したい場合は、Windows標準のパッケージマネージャーwingetを使います。次のコマンドでインストールできます。
winget install DevToys-app.DevToys
環境構築スクリプトに組み込めば、複数の端末へ同じ環境を再現しやすくなります。
GitHubリリース(プレビュー版・ポータブル)
最新のプレビュー版やインストーラー不要のポータブル版は、GitHubのリリースページから入手できます。安定版より先に新機能を試したい場合や、インストールを避けたい環境で使う場合に向いています。
macOS・Linuxでのインストール
macOS・Linux版はバージョン2.0以降で提供されています。公式サイトのダウンロードページやGitHubリリースから、各OS向けの配布物を入手してインストールします。
DevToys 2.0の新機能|拡張機能とコマンドライン版
2024年6月に公開されたバージョン2.0は、単なる機能追加ではなくアプリの作り直しを伴う大きな更新でした。クロスプラットフォーム対応に加えて、次の2点が実務での使い勝手を大きく変えています。
拡張機能(Extension Manager):本体にないツールを、拡張機能として追加できるようになりました。開発用のSDKが用意されており、以前のようにXAMLの知識がなくても独自ツールを作って組み込めます。JSON to CSVやColorCodeConverterなど、コミュニティ製の拡張が公開されています。
コマンドライン版(DevToys CLI):GUIとは別に、ターミナルから同じ変換・整形処理を実行できるCLIが加わりました。GUIを持たないサーバーや、CI/CDパイプラインの中でフォーマット変換・検証を自動化する用途に使えます。GUI・CLIともに拡張機能に対応します。
このほかv2.0では、リスト比較(List Comparer)、JSONPathテスター、QRコードの生成・読み取り、JSON to CSV変換といったツールが新たに加わっています。
DevToysの便利な使い方|実務での活用シーン
DevToysが効くのは、「オンラインの変換サイトに貼り付けるほどではないが、手元で素早く済ませたい」細かな作業です。オフラインで完結するため、以下のような場面で特に価値があります。
- 機密データの変換:本番のトークンや個人情報を含む文字列でも、外部に送信されないため安心してBase64変換やJWTデコードに使えます。オンラインツールでは避けたい処理をローカルで完結できます。
- コーディング中の小タスク:エディタとブラウザを行き来せず、DevToysを常時起動しておけばJSON整形やハッシュ生成をその場で処理できます。
- デバッグ・検証:正規表現テスターでパターンを詰めたり、JWTの中身を確認したりと、原因切り分けの補助に使えます。
- ドキュメント作成:Markdownプレビューで記法を確認しながら書けます。図を含むドキュメントを扱う場合はVSCodeでMermaidを使う方法|記法・図作成・画像出力とAI拡張mermAIdのようなエディタ側の拡張と併用すると効率的です。
DevToysとオンラインツール・PowerToysの違い
「DevToysのWeb版はないのか」「Microsoft PowerToysと何が違うのか」という疑問は混同されがちなので、ここで整理します。
オンラインの変換ツールとの違い:DevToysは基本的にローカルにインストールして使うデスクトップアプリで、公式にブラウザ上で動くWeb版は提供されていません。これは弱点ではなく、入力データを外部サーバーに送らないというプライバシー上の利点です。同じBase64変換でも、オンラインサイトは通信が発生するのに対し、DevToysはネットワークを介しません。
Microsoft PowerToysとの違い:名前が似ていますが別物です。PowerToysはウィンドウ整列(FancyZones)やランチャー(PowerToys Run)などWindowsの操作効率を上げるユーティリティ集で、Microsoftが提供しWindows専用です。一方DevToysは開発時のデータ変換・整形に特化し、Windows/macOS/Linuxで動く独立したオープンソースプロジェクトです。用途が「OS操作の効率化」か「開発作業の効率化」かで使い分けます。
DevToysに関するよくある質問
DevToysとは何ですか?
開発者が日常的に使う変換・生成・整形・テストの小さなツールを1つにまとめたユーティリティです。JSON整形、Base64エンコード・デコード、正規表現テスト、ハッシュ/UUID生成などを、オンラインサービスを使わずローカルで実行できます。
DevToysは無料で使えますか?
はい。DevToysはMIT Licenseの無料オープンソースソフトウェアで、個人利用・商用利用ともに無料です。ソースコードはGitHubで公開されています。
DevToysはMacやLinuxで使えますか?
使えます。バージョン2.0(2024年6月公開)以降、従来のWindowsに加えてmacOSとLinuxに対応しました。OSごとの配布物が用意されています。
DevToysにブラウザで使えるWeb版はありますか?
公式にブラウザで動作するWeb版は提供されていません。DevToysはローカルで動くデスクトップアプリで、オフラインで処理が完結する点が利点です。ターミナルから使いたい場合はコマンドライン版(DevToys CLI)を利用できます。
DevToysのインストール方法は?
WindowsではMicrosoft Storeが最も簡単です。コマンドで入れる場合はwinget install DevToys-app.DevToysを使い、プレビュー版やポータブル版はGitHubリリースから入手します。macOS・Linuxはv2.0以降の配布物からインストールします。
DevToysで拡張機能は使えますか?
バージョン2.0から拡張機能に対応し、Extension Managerから追加のツールを導入できます。SDKが用意されており、独自ツールを開発して組み込むことも可能です。