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AWS BlackBeltとは:公式資料581件の探し方とArchived資料を見分ける手順

AWS BlackBeltとは:公式資料581件の探し方とArchived資料を見分ける手順

AWS Black Belt Online Seminar(BlackBelt)は、AWSのソリューションアーキテクトがサービスごとの仕組みや設計を解説する日本語のセミナー資料と動画です。2026年9月30日時点の公式一覧には581件が並び、そのうち353件に「Archived」の印が付いています。この記事で扱うのは、公式一覧・月次の公開案内・YouTube再生リストの使い分け、古い資料を現行のドキュメントで確かめる手順、一覧をPythonでCSVにしてサービス名で絞り込むコードまでです。学習サービス全体の選び方はAWS Skill Builderの使い方と料金を扱った記事に譲ります。

まとめ:BlackBeltは公式一覧から探しArchived資料は現行docsで裏を取る

BlackBeltを探す入口は、AWSブログのAWS Black Belt Online Seminar 一覧を1つ目に据えます。月次の案内記事やYouTubeより先に新しい資料が載り、2026年9月公開の資料まで反映されているのはこの一覧だけでした。

読むときの注意は1つです。一覧の備考には「資料は公開時点でのサービス内容および価格」「公開されてから3年経過したコンテンツは Archived」と書かれています。Archivedの資料は概念の理解には使えますが、機能の有無・上限値・料金は必ず現行の公式ドキュメントで確かめてください。

AWS BlackBeltの資料の中身と公開の流れを3つの入口で比べる

BlackBeltは1本ごとにPDFのスライドと、多くの場合YouTubeの録画が付きます。月次の案内記事には各回の「対象者」と「本 BlackBelt で学習できること」が書かれ、たとえば2026年6月の公開案内ではRDS for Db2への移行を検討している人が対象と明示されています。

公式一覧・月次の公開案内・YouTube再生リストの更新の速さの違い

同じ資料でも、入口によって載るまでの時間が違います。2026年9月30日に3か所を確かめた結果を並べます。

入口 最新の掲載 向いている使い方
公式一覧 2026年9月公開分(最終更新日9月25日) サービス名で探す・PDFを直接開く
月次の公開案内 2026年6月分(7月29日に公開) 各回の対象者と学べる内容を読む
YouTube再生リスト 2026年8月3日の動画 録画で聞く・移動中に視聴する

月次の案内は1〜2か月遅れで出ます。タグ「Black Belt」のRSSで最新だったのは6月分で、7月以降の案内はまだありません。公式一覧では2026年8月と9月の資料にPDFだけが付き、YouTubeの欄は「–」でした。PDFが先に出て動画が後から追いつく順番なので、新しい資料を探すなら一覧のPDFを見るのが確実です。

公式一覧581件のカテゴリ別の内訳と2023年に集中した公開本数

公式一覧は「[0] NEW」から「[22] その他」までの23区分で、分析・コンテナ・マネジメントとガバナンス・セキュリティの各区分にそれぞれ40本を超える資料があります。同じ回が複数の区分に載ることがあり、表の行数581に対して、重複を除いたタイトルは567件でした。

公開年で数えると2023年が133行と突出しています。2019〜2022年は年47〜62行、2024年以降は年52〜64行の範囲です。2023年分の多くは、公開から3年を過ぎたものから順にArchivedへ移っている最中にあります。

公開3年でArchivedになる資料を現行の公式ドキュメントで確かめる手順

BlackBeltで最もつまずきやすいのは、古い資料をそのまま設計の根拠にしてしまうことです。スライドは公開時点の画面や上限値で描かれており、後から直されることはありません。

Archived表記の基準と2023年9月より前の資料353件の読み方

一覧の公開月の欄に「Archived」が付いた行は353行で、Archivedでない行のうち最も古いのは2023年9月公開でした。つまり2026年9月末時点で読める「現役」の資料は228行しかありません。

Archivedの資料が役に立つ場面ははっきりしています。サービスの設計思想、構成要素の関係、ユースケースの型といった変わりにくい部分です。反対に、クォータ、料金、対応リージョン、コンソールの操作手順は、資料に書いてあっても現行の値として扱いません。

Cloud9入門とLambda Part1〜4に見る古い資料と現行仕様のずれ

ずれが大きい例を2つ挙げます。一覧の「AWS Cloud9 入門」は2018年6月公開のArchivedです。一方、Cloud9の公式ドキュメントの冒頭には「AWS Cloud9 is no longer available to new customers」とあり、新規の利用者は使い始められません。資料だけを見て開発環境をCloud9で組む計画を立てると、最初の手順で止まります。

Lambdaも同じです。一覧にあるLambdaの基礎解説は2019年のPart1〜4と2015年の概要で、いずれもArchivedでした。Archivedでない資料は2026年8月の運用・監視編と2024年3月のS3連携のトラブルシューティング編だけです。ランタイムや上限値はLambdaの開発者ガイドで確かめてから使ってください。

資料の公開月から現行ドキュメントとWhat’s Newへ当たる順番

古い資料で見た内容を確かめる順番は次のとおりです。

  1. 一覧で資料の公開月とArchivedの有無を控える
  2. 同じサービスでArchivedでない新しい回が一覧にあるかをサービス名で探す
  3. 該当サービスの公式ドキュメントで、機能の有無・上限値・対応リージョンを確かめる
  4. 料金は資料の数字を使わず、サービスの料金ページで現在の単価を取り直す
  5. 資料の公開月以降の変更をWhat’s New with AWSでサービス名から追う

2の段階で新しい回が見つかれば、たいていそちらを読むほうが早く済みます。IAM Identity Centerのように2026年4月に説明編とデモ編がまとめて出たサービスもあり、古い回と新しい回が並んでいることは珍しくありません。

Pythonで公式一覧をCSVにしてサービス名とArchivedで絞り込むコード

公式一覧は1ページに581行が並ぶため、ブラウザの検索では同じ語を含む行を何度も行き来することになります。一覧の表を1度CSVに落としておけば、サービス名や公開年での絞り込みが一瞬で済みます。

標準ライブラリだけで一覧ページの表を1行ずつ分解するスクリプト

次のコードは追加のパッケージを使わず、一覧ページの見出し(カテゴリ)と表の行を読み、公開月・タイトル・Archivedの有無・PDFとYouTubeのURLをCSVに書き出します。2026年9月30日にPython 3.14で実行し、581行が出力されることを確かめました。

import csv
import re
import urllib.request
from html.parser import HTMLParser

URL = "https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/aws-blackbelt-overview/"


class BlackBeltList(HTMLParser):
    def __init__(self):
        super().__init__()
        self.rows, self.category = [], ""
        self.in_h3 = self.in_td = False
        self.cells, self.links, self.text = [], [], ""

    def handle_starttag(self, tag, attrs):
        if tag == "h3":
            self.in_h3, self.text = True, ""
        elif tag == "tr":
            self.cells, self.links = [], []
        elif tag == "td":
            self.in_td, self.text = True, ""
        elif tag == "a" and self.in_td:
            self.links.append(dict(attrs).get("href", ""))

    def handle_endtag(self, tag):
        if tag == "h3":
            self.in_h3, self.category = False, self.text.strip()
        elif tag == "td":
            self.in_td = False
            self.cells.append(re.sub(r"\s+", " ", self.text).strip())
        elif tag == "tr" and len(self.cells) >= 4:
            month = self.cells[0].replace("Archived", "").strip()
            pdf = next((u for u in self.links if u.endswith(".pdf")), "")
            yt = next((u for u in self.links if "youtu" in u), "")
            self.rows.append([self.category, month, self.cells[1],
                              "Archived" in self.cells[0], pdf, yt])

    def handle_data(self, data):
        if self.in_h3 or self.in_td:
            self.text += data


req = urllib.request.Request(URL, headers={"User-Agent": "Mozilla/5.0"})
html = urllib.request.urlopen(req, timeout=60).read().decode("utf-8")
parser = BlackBeltList()
parser.feed(html)
with open("blackbelt.csv", "w", encoding="utf-8-sig", newline="") as f:
    writer = csv.writer(f)
    writer.writerow(["category", "month", "title", "archived", "pdf", "youtube"])
    writer.writerows(parser.rows)
print(f"{len(parser.rows)} rows")

文字コードをBOM付きのUTF-8にしているのは、ExcelでCSVを開いたときに日本語が崩れないようにするためです。一覧のHTMLの構造が変われば解析は失敗するので、出力の行数が急に減ったら表の形が変わったと考えて見直してください。

生成したCSVからArchivedでない資料をサービス名で絞り込む例

CSVができたら、サービス名を引数に渡してArchivedでない資料だけを表示します。

import csv
import sys

keyword = sys.argv[1].lower()
with open("blackbelt.csv", encoding="utf-8-sig") as f:
    for row in csv.DictReader(f):
        if row["archived"] == "False" and keyword in row["title"].lower():
            print(row["month"], row["title"], row["pdf"])
$ python filter.py lambda
2026/08 AWS Lambda 運⽤/監視/トラブルシューティング 第1回 モニタリングの実践 https://pages.awscloud.com/...
2024/03 AWS SAW – セルフサービスなトラブルシューティング Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) + AWS Lambda 編 https://pages.awscloud.com/...

条件の row["archived"] == "False" を外せば、Archivedを含む全件が出ます。過去の回まで並べて設計思想の変遷を追いたいときは、外したうえで公開月で並べ替えると流れがつかめます。上の出力例のPDFのURLは、表示を短くするため途中を「…」で省いた形です。

新着のBlackBeltを取りこぼさないRSSとYouTube Data APIの使い分け

担当サービスの新しい回が出たらすぐ読みたい、というチーム向けに、新着を機械的に拾う方法を2つ示します。どちらも公式一覧より遅れる点は理解したうえで使います。

YouTube再生リストのフィードで直近15本の動画を取得するコード

BlackBeltのYouTube再生リストには、再生リストIDを指定して取れるAtom形式のフィードがあります。認証なしで読めますが、返るのは直近の15本だけでした。

import urllib.request
import xml.etree.ElementTree as ET

PLAYLIST = "PLzWGOASvSx6FIwIC2X1nObr1KcMCBBlqY"
FEED = f"https://www.youtube.com/feeds/videos.xml?playlist_id={PLAYLIST}"
NS = {"a": "http://www.w3.org/2005/Atom", "yt": "http://www.youtube.com/xml/schemas/2015"}

root = ET.fromstring(urllib.request.urlopen(FEED, timeout=30).read())
for entry in root.findall("a:entry", NS):
    published = entry.findtext("a:published", namespaces=NS)[:10]
    video_id = entry.findtext("yt:videoId", namespaces=NS)
    title = entry.findtext("a:title", namespaces=NS)
    print(published, f"https://youtu.be/{video_id}", title)

2026年9月30日の実行では、先頭が2026年8月3日公開の「Amazon SageMaker Data & AI Governance 編」でした。社内のチャットへ流すなら、前回取得した動画IDを保存しておき、新しいIDだけを通知する形にします。月次の案内記事を拾いたい場合は、タグ「Black Belt」のRSSを同じ要領で読めます。

16本目より古い動画をplaylistItems.listで取るときの条件

過去の動画まで一覧にしたいなら、フィードでは足りません。YouTube Data APIのplaylistItems.listを使います。公式リファレンスによれば、1回の呼び出しのクォータ消費は1単位、maxResults は0〜50(既定5)で、続きは pageToken でページ送りします。

Google Cloudのプロジェクトを作ってAPIを有効にする手間がかかるため、動画の一覧だけが目的ならそこまでは要りません。PDFと動画の対応は公式一覧の表にすでにあり、前の章のCSVにYouTubeのURLも入っています。APIを使うのは、再生回数や説明文まで社内の学習ポータルに取り込みたい場合に限るのが妥当です。

BlackBeltを設計の根拠にしてよい場面と一次情報で裏を取る場面

ここは判断の章です。条件を示したうえで言い切ります。

Archivedでない新しい回を設計レビューの前提資料に使ってよい条件

BlackBeltをそのまま使ってよいのは、公開から3年以内でArchivedが付いておらず、読みたい論点がサービスの構成や設計の考え方である場合です。2026年4月のIAM Identity Centerの設計構築編や、2026年7月のRDS Proxy運用実践編は、この条件を満たします。チームで設計の前提をそろえる読み物として配ってかまいません。権限セットや接続プールの設計を具体化する段階では、IAM Identity Centerの権限セット設計やRDS Proxyの仕組みと導入手順のように、現行の設定値まで落とした資料と組み合わせます。

見積もりや提案書にBlackBeltの料金や上限値を書いてはいけない理由

BlackBeltの数字を、見積もり・提案書・設計書の根拠として書き写すのはやめてください。これはArchivedでない資料でも同じです。一覧の備考が示すとおり、資料の価格とサービス内容は公開時点のものです。単価と上限値は、書く日に料金ページとクォータのドキュメントで取り直します。

受託開発の現場では、BlackBeltを「どのサービスのどの論点を調べるか」を決める地図として使い、確定値は公式ドキュメントから取る、という分担が事故を防ぎます。設計全体の観点を網羅的に確かめたいときは、Well-Architected Frameworkの6つの柱を点検表に使うのが手早い方法です。資料を読み込む時間が取れない、あるいは読んだ内容を自社の要件に当てはめる判断に自信が持てない場合は、AWSを含むクラウドインフラの構築支援で要件整理から引き受けています。

よくある質問

BlackBeltについて検索されやすい質問のうち、公式の一覧と案内で答えられるものを5つ挙げます。

AWS BlackBeltは無料で見られますか?

公式一覧から開けるPDFとYouTubeの録画は、2026年9月30日時点ではAWSアカウントの登録なしで閲覧できました。PDFはすべて pages.awscloud.com から配布されています。月次の案内記事にも各回のPDFと動画へのリンクがあり、動画はオンデマンドで視聴できると書かれています。

BlackBeltはどのくらいの知識があれば理解できますか?

回ごとに想定する読者が違うため、月次の案内記事にある「対象者」の欄を先に読むのが確実です。移行の検討者向け、運用担当者向けといった書き分けがあります。AWSの主要サービスの基本を一通り押さえてから読むと理解が速く、その基準としてソリューションアーキテクト アソシエイトの出題範囲が参考になります。

BlackBeltの資料にあるArchivedとは何ですか?

公開から3年が経った資料に付く印です。公式一覧の備考に「公開されてから3年経過したコンテンツは Archived としています。最新情報はドキュメントをご確認ください」とあります。2026年9月30日時点では581行のうち353行がArchivedで、概念の理解には使えますが、機能・上限値・料金は現行のドキュメントで確かめる前提です。

BlackBeltの新しい回はいつ公開されますか?

決まった公開日は案内されていません。実測では、公式一覧が最も早く、2026年9月30日時点で9月公開の資料まで載っていました。月次の案内記事は1〜2か月遅れで出ており、6月分の案内は7月29日の公開です。新着を早く知りたいなら、公式一覧を定期的に確認するか、この記事のCSV化スクリプトを定期実行して行数の差分を見る方法があります。

BlackBeltとAWS Skill Builderはどう使い分けますか?

BlackBeltはサービスごとの仕組みと設計を解説する資料と録画で、進捗管理や演習の機能はありません。Skill Builderはセルフペースのデジタルコースに加え、有料のハンズオンラボや公式の模擬試験を備えた学習サービスです。資格取得を目標にするならSkill BuilderとAWS認定資格の選び方を軸にし、設計中のサービスを深く知りたいときにBlackBeltを引く、という分け方が素直です。

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