CodeRabbit(コードラビット)は、GitHubやGitLabのプルリクエスト(PR)に自動でレビューコメントを付けるAIツールです。PRを開くと数分で変更の要約と行単位の指摘が届き、コメントに @coderabbitai と書けば続けて質問もできます。公式サイトは導入企業17,000社・600万リポジトリと掲げています。
この記事では、CodeRabbitでできること、差分の外まで読むレビューの仕組み、対応プラットフォーム、2026年11月時点の料金と無料で使える条件、コードの送信先とSOC 2への対応を、2026年11月4日に確認した公式ドキュメントをもとに整理します。2026年10月14日には修正機能の名前が入れ替わったので、古い解説記事と用語が食い違う点もあわせて説明します。導入手順と .coderabbit.yaml の書き方はCodeRabbitの導入手順と.coderabbit.yaml設定・料金と分担の決め方で扱っています。
まとめ:CodeRabbitの正体と導入判断の要点
- 正体:PRに要約・行単位の指摘・修正案を自動で付けるAIコードレビューサービスです。2026年はレビューの前後にも製品を広げ、PRの優先順位付け(Triage)、実装計画(Plan)、セキュリティ診断、指摘を自動で直すCoding Agentを持っています。
- 仕組み:リポジトリ全体をサンドボックスに複製し、50を超えるリンター・静的解析ツールの結果と、
CLAUDE.md・AGENTS.md・.claude/rules/などの指示ファイル、チームが教えたLearningsを合わせてLLMが判断します。 - 料金:PRレビューは年払いで1開発者月24ドルのEssentialsからです。課金されるのはPRを作る開発者だけで、上限を超えた分は1ファイル0.25ドルの従量で続けられます。
- 無料の範囲:公開リポジトリならOSSプランでPRレビューまで無料です。非公開リポジトリのFreeプランはPR要約だけで、行単位の指摘はIDE拡張とCLIで1時間3回までです。
- 安全性:顧客コードをモデルの学習に使わないと明記し、SOC 2 Type IIの監査を受けています。ただしレビューのためにコードはOpenAIやAnthropicのモデルへ送られます。
- 向かない場面:ソースコードを外部のLLMへ送れない契約で、500シート以上のEnterprise契約も現実的でない組織には向きません。
CodeRabbitでできること:PRレビューを中心にした製品の範囲
CodeRabbitは米サンフランシスコのCodeRabbit Inc.の製品で、共同創業者のHarjot GillがCEOを務めています。2025年9月にシリーズBで6,000万ドルを調達したあと、2026年8月12日にはAtomicoとSmash Capitalが主導するシリーズCで1億4,300万ドルを調達し、企業評価額は15億ドルになりました(公式発表)。2026年11月時点の主な製品と、使うのに必要なプランは次のとおりです。
| 製品・機能 | 役割 | 必要なプラン |
|---|---|---|
| PRレビュー | 要約・行単位の指摘・チャット | Essentials以上 |
| IDE拡張・CLI | コミット前の手元レビュー | Freeから(回数制限あり) |
| Fix comments | 選んだ指摘を1回で修正 | Essentials以上 |
| Triage | 未処理のPRを優先度順に並べる | Team以上 |
| CodeRabbit Plan | Issueや要件から実装計画を作る | Team以上 |
| CodeRabbit Security | PRごとのセキュリティレビュー | Advanced以上 |
| Deep Scan | リポジトリ全体の脆弱性診断 | 全プランで従量課金 |
| Coding Agent | 計画・修正・PR作成(ベータ) | エージェント分数の従量課金 |
レビューツールとして比べるなら、見るべきは上の3行です。TriageはPRの優先順位付けが負担になったときに検討します。Planは実装前の要件整理、SecurityやDeep Scanは脆弱性検査の要件に応じて判断します。
PRに届くWalkthrough・行単位の指摘・CodeRabbitチェック
PRを開くと、CodeRabbitはまずPR冒頭にWalkthroughコメントを投稿します。変更ファイルごとの要約、処理の流れを示すシーケンス図、レビューにかかる手間の見積もりが入ります。Walkthrough内にはPre-Merge Checksの結果も載り、PRの説明がテンプレートに沿っているか、変更した関数のdocstring付与率が基準(既定80%)に届いているかなどを示します。
続いて、問題のある行に修正案付きのインラインコメントを付けます。新しいコミットをpushすると前回以降の差分だけを見直す増分レビューになり、既定では5コミット分をレビューすると自動の増分レビューが止まります。
指摘の量は reviews.profile で選び、既定の chill のほか、重要な指摘に絞る quiet、細かい指摘まで出す assertive があります。レビューの言語は既定が英語(en-US)なので、日本語で受け取りたい場合は language に ja-JP を指定します(設定リファレンス)。2026年10月27日からは、GitHubでのレビュー状態が CodeRabbit という名前のチェックランとして表示され、上限超過で飛ばしたレビューも区別して表示されます。
Fix comments・Autofixの修正範囲と改称(2026年10月14日)
指摘の修正もCodeRabbitに任せられます。2026年10月14日に名前が入れ替わったので、それ以前の記事とは用語が食い違います。
- Fix comments(旧Autofix):未解決の指摘を1回だけまとめて直します。PRに
@coderabbitai fix commentsと書くと現在のブランチへコミットし、@coderabbitai fix comments stacked prなら修正を別PRとして積み重ねます。Essentials以上で使えます。 - Autofix(旧Autopilot):PRがマージできる状態になるまで、CodeRabbitの指摘・人のレビュー・失敗したCIへの修正を繰り返します。各修正を個別に承認しない設定なので、ブランチ保護を前提に有効にします。
どちらもCodeRabbitのCoding Agentがクラウドで修正します。Fix commentsは修正後にビルドの確認まで走らせ、確認に失敗しても変更自体は届くので、取り込む前に結果を見ます。旧コマンドはしばらく別名として動きますが、社内手順書に autofix と書いている場合は意味が変わっているので書き換えてください。docstringの追加(Essentials以上)、単体テストの生成とマージコンフリクトの解消(Team以上)も同じ仕組みでPRから起動できます(Fix commentsの公式解説)。
IDE拡張・CLIとClaude Codeなどのコーディングエージェント連携
PRを作る前に手元の変更を見せたい場合は、VS Code・Cursor・Windsurf向けのIDE拡張か、ターミナルで動くCodeRabbit CLIを使います。2026年10月27日のIDE拡張v0.25.0では、エディタのコマンド「CodeRabbit: Set up CLI and skills」からCLIとエージェント向けのSkillsをまとめて入れられるようになりました。
Claude CodeやCodexにコードを書かせ、CodeRabbitに見せ、指摘を直させる流れを人手を挟まずに回すのがCLIの主な用途です。10月21日のCLI v0.9.1では、cr review --gate major が重大度major以上の指摘があると終了コード2を返すようになり、エージェントやスクリプトが出力を解析せずに止まれるようになりました。2025年の解説で見かける --prompt-only は2026年7月のv0.7.0で削除されており、今はエラーになります。後継のオプションとWindows版の導入はCodeRabbit CLIの使い方|インストール・コマンド一覧・Windows対応にまとめています。
差分の外まで読むCodeRabbitのレビューの仕組み
公式のアーキテクチャ解説によると、レビューのたびにリポジトリ全体をサンドボックスへ複製し、その中で静的解析とAIエージェントによる探索を走らせます。差分だけをLLMに渡す方式ではなく、たとえば変更された関数を別ファイルから呼んでいる箇所まで読みに行き、変更の影響を確かめてからコメントを書きます。
50超の静的解析ツールとLLMの役割分担
CodeRabbitはESLint・Ruff・golangci-lint・Semgrep・TruffleHog・OSV-Scannerなど50を超える外部ツールを自社環境で実行し、その結果をAIの指摘と合わせて1つのレビューにまとめます。規約違反や既知の脆弱性パターンのように、ルールとして書ける問題はリンターが拾います。LLMが担うのは、変数名と処理内容の食い違い、エラーハンドリングの漏れ、Issueの受け入れ条件を満たしていない実装のように、ルールにしにくい指摘です。
CodeRabbitのレビューは、コードを読んで判断する静的な検査です。アプリケーションを起動して外部から攻撃を試す動的解析(DAST)や、負荷をかけて性能を測るテストの代わりにはなりません。静的解析と動的解析の守備範囲の違いはSASTとは?DAST・SCAとの違いとCI/CDへの組み込み・導入判断を実装視点で解説で整理しています。
Learnings・CLAUDE.md・.claude/rulesで渡すチームの文脈
レビューの精度を左右するのは、差分の外にあるチームの約束ごとです。CodeRabbitはこれをKnowledge Baseと呼び、次の情報源を使います。
- Learnings:レビューのスレッドで「このリポジトリではハンドラーがHTTPのエラー変換を持つ」のように伝えると、以後のレビューに反映されます。既定で有効です。
- コードガイドライン:
CLAUDE.md・AGENTS.md・.cursorrules・GEMINI.md・.github/copilot-instructions.mdなどを自動で検出してレビューの基準にします。ファイル名の大文字小文字は区別され、claude.mdは対象になりません。 - Claude Codeのルール:2026年10月15日から
.claude/rules/配下のMarkdownも読みます。frontmatterにpathsを書いたルールは、そのglobに一致するファイルにだけ適用されます。 - 過去のPRとIssue・他リポジトリ:過去のPRは既定で参照します。GitHub・GitLabのIssueは非公開リポジトリでは既定で参照し、公開リポジトリではそのリポジトリ内に限ります。JiraとLinearは連携を設定すると、既定では非公開リポジトリのレビューだけで使われます。API定義を別リポジトリに置く構成は複数リポジトリ解析で読ませます。
Claude Code向けに CLAUDE.md やパス別のルールを書いているチームは、追加の設定なしでその規約に沿ってレビューされ、使った指示ファイルはレビューの要約に一覧で出ます。エージェント向けの指示とレビューの基準を分けたい場合は、knowledge_base.code_guidelines.enabled を false にして自動検出を止めます(コードガイドラインの公式解説)。filePatterns は既定の対象への追加なので、既定の対象を減らす目的には使えません。
CodeRabbitの対応プラットフォームと対応言語
対応先はGitHub・GitLab・Azure DevOps・Bitbucketの4系統です。セルフホスト版のGitHub Enterprise ServerやGitLab self-managed、Bitbucket Data Centerにも、クラウド版のCodeRabbitから接続できます。Azure DevOps ServerはEnterprise SSOのワークスペース経由での接続です。
| プラットフォーム | クラウド版 | セルフホスト版 |
|---|---|---|
| GitHub | GitHub.com | GitHub Enterprise Server |
| GitLab | GitLab.com | GitLab self-managed |
| Bitbucket | Bitbucket Cloud | Bitbucket Data Center |
| Azure DevOps | Azure DevOps Services | Azure DevOps Server(Enterprise SSO経由) |
社内ネットワークから出せないGitサーバーは、受信ポートを開けないReverse Tunnelでつなげます。機能はGitHubが先行し、GitHubでのチェックランやSecurityのマージブロックのように、GitHub限定で始まる機能が多い点は押さえておいてください。
プログラミング言語は限定されていません。公式FAQは「すべての言語で動くが、利用者の多い言語ほど精度が高い」としています。組み込みのリンターも言語ごとに用意されています。
CodeRabbitの料金はいくらか:プランと無料で使える範囲(2026年11月時点)
2026年9月に旧Proが「Essentials」、旧Pro+が「Team」に改称され、上位に「Advanced」が新設されました。11月4日時点でも価格は変わっていません。価格は1開発者あたりの月額で、レビュー回数は1開発者1時間あたりの上限です(公式の料金・制限表)。
プラン別の月額とレビュー回数の上限
| プラン | 年払い | 月払い | PR/時 | IDE・CLI/時 | ファイル/回 |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 要約のみ | 3 | 150 |
| OSS | 0ドル | 0ドル | 1〜10 | IDE 1・CLI 3 | 100〜300 |
| Essentials | 24ドル | 30ドル | 5 | 5 | 150 |
| Team | 48ドル | 60ドル | 8 | 8 | 300 |
| Advanced | 72ドル | 90ドル | 10 | 10 | 300 |
| Enterprise | 個別見積もり | 個別見積もり | 12 | 12 | 300 |
課金対象はPRを作成する開発者だけで、レビューを読むだけのメンバーやPMはシートを消費しません。Teamは単価がEssentialsの2倍ですが、レビュー回数とファイル数の上限に加え、独自のPre-Merge Checksを定義できるか、Change StackのAI機能が使えるかが分かれ、Triage・Plan・テスト生成などレビュー前後の機能もTeamからです。10人チームの年額試算はCodeRabbitの導入手順と料金の決め方で計算しています。
無料で使える条件:公開リポジトリのOSSプランとFree
無料で使えるかどうかは、リポジトリが公開か非公開かで分かれます。公開リポジトリならOSSプランでTeam相当の機能を無料で使え、PRレビューも届きます。ただしスター数が10未満の公開リポジトリでは自動では走らず、@coderabbitai review とコメントして手動で開始します。
非公開リポジトリのFreeプランはPRの要約しか出ず、行単位の指摘はIDE拡張とCLIでそれぞれ1時間3回までです。新しい組織には14日間の無料トライアルが付きます。対象プランは公式ドキュメントがAdvanced、公式サイトのFAQがTeamと表記が分かれているので、開始時の画面で確かめてください。クレジットカードの登録は不要なので、非公開リポジトリで評価するならトライアルの14日間で判断材料をそろえる段取りにします。
レビュー1回の数え方と上限を超えたときの従量課金
費用を読み違えやすいのはレビュー回数の数え方です。PRを開いた時点で1回、そのあとpushするたびに1回と数え、force-pushやrebase、GitHubのWeb画面でのファイル編集もそれぞれ1回になります。3コミットを1回のpushで送れば1回、1コミットずつ3回pushすれば3回です(レビュー回数の公式解説)。
上限を超えた分は、Essentials・Team・Advancedで従量課金のレビューを有効にすると止まらずに続けられます。インドルピー建てとMarketplace経由の契約は対象外で、Enterpriseは契約の中で個別に決めます。単価は1クレジット1ドルで4ファイル分、つまり1ファイル0.25ドルです。月間の支出上限は既定で無制限(Unlimited)なので、有効化するときに上限額も設定します。「自動で続行」と「1回ずつ開発者が承認」を選べ、承認方式なら課金前に対象ファイル数と最大の請求額が表示されます。1回のレビューで見られるファイル数(Essentialsは150、Team以上は300)は従量でも300が上限で、それを超えるPRはレビューできません。
プランに含まれない従量の製品もあります。Coding Agentは1分0.40ドルのエージェント分数で課金され、管理者が月の上限額を決められます。Deep ScanはAdvancedやEnterpriseにも含まれず、スキャンごとのクレジットで別に請求されます。
日本円・請求書払いで購入する方法
公式の料金はドル建てで、EnterpriseはAWSとGoogle CloudのMarketplace経由の請求にも対応しています。日本円での見積もりや請求書払いが必要な場合は、日本正規販売代理店のエクセルソフトを経由できます(エクセルソフトのCodeRabbit製品ページ)。導入前の相談と技術サポートも日本語で受け付けており、稟議に円建ての見積書が要る組織はこの経路を使います。
CodeRabbitは安全か:コードの送信先・保存範囲・SOC 2
社内でCodeRabbitの導入を通すとき、必ず聞かれるのがコードの送信先と保存範囲です。公式FAQとKnowledge Baseの保持設定の説明を整理すると次のとおりです。
- 学習への利用:CodeRabbit・OpenAI・Anthropicのいずれも、顧客のコードをモデルの学習に使わないと明記しています。データ保持を有効にしていても変わりません。
- 外部への送信:レビューのため、コードはOpenAIやAnthropicのモデルへ送られます。「外部のLLMへ一切送らない」が要件なら、クラウド版は選べません。
- 保存されるもの:暗号化したコードと依存関係のキャッシュ、コード検索用のベクトル表現、Learningsなどのレビュー文脈です。
knowledge_base.opt_outをtrueにするとLearnings・Issue・PR文脈などのKnowledge Baseデータの保持が止まり、保存済みの同データも削除されます。キャッシュやサポート用ログはこの設定の対象外です。 - モデル出力のログ:非公開リポジトリのレビューでモデルの出力をサポート用ログに残す設定は既定でオフで、管理者が有効にしない限り記録されません。
- 監査・準拠:SOC 2 Type IIの監査を毎年受け、GDPRへの準拠を表明しています。詳細はCodeRabbitのTrust Centerで公開されています。
判断の分かれ目は2つ目の外部送信です。顧客との契約で「第三者のAIサービスへのソースコード送信」を禁じている受託案件では、保持設定を変えても条件を満たせません。CodeRabbit自体を自社インフラで動かすセルフホスト版は、Enterpriseで500シート以上の契約が条件です。自社で契約したLLMへ接続でき、PRの処理とレビュー結果は自社環境に残りますが、コードとプロンプトはそのLLMには送られます。
ほかのAIコードレビューツールとCodeRabbitの違い
AIコードレビューは製品ごとに料金の数え方が大きく違います。
| ツール | 料金の数え方 | 対応プラットフォーム | 向く体制 |
|---|---|---|---|
| CodeRabbit | PR作成者1人ごとの月額 | GitHub・GitLab・Azure・Bitbucket | 複数のGit基盤を持つ組織 |
| GitHub Copilot | 契約料+AIクレジット・Actions分 | GitHubのみ | Copilot契約済みのGitHub利用者 |
| Greptile | 前払いクレジット(seatなし) | GitHub・GitLab・Bitbucket | PRの数が月ごとに大きく変わるチーム |
| PR-Agent | OSS(LLM費用は自己負担) | 主要Git基盤 | 自社でホストしたいチーム |
GitHubだけで開発し、すでにCopilot Businessを契約しているなら、AIクレジットとGitHub Actionsの消費を確かめたうえでGitHub Copilotのコードレビューから試すのが順当です。CodeRabbitを選ぶ理由が立つのは、GitLabやAzure DevOpsが混在している、Walkthroughと図でPRの読み下しを速くしたい、Learningsや CLAUDE.md でチーム固有の規約をレビューに効かせたい、のどれかに当てはまる場合です。
Greptileは現在、Proに1人あたりの月額がなく、1クレジット1ドルを前払いして組織で使う方式です(Greptileとは?seat廃止後の料金・使い方・CodeRabbitとの違い)。Claude Codeを全社で使っているなら、トークン量で課金されるAnthropicのClaude Code Reviewも比較に入ります。OSSを自社で動かしたいならPR-Agentとは?使い方・GitHub Actions/Docker導入と料金が候補で、費用はLLMのAPI料金と実行環境の分です。PR-Agentから派生した商用製品はQodo Mergeで扱っています。
CodeRabbitを導入しないほうがよいチームの条件
CodeRabbitは人のレビューを置き換える製品ではありません。公式FAQも、書いた側と読む側の視点の違いがレビューの価値であり、生成ツールを補う位置づけだと説明しています。次のどれかに当てはまるなら、有料導入は見送るか、Freeのまま手元レビューだけにとどめます。
- レビュー待ちが詰まっていない:専任レビュワーが全差分を当日中に読み切れている体制では、追加の検出効果がEssentials10人分の年2,880ドルに見合うかをトライアルで確かめてから決めます。見合わなければ入れません。
- 1PRで数百ファイルを変える運用:自動生成コードや一括リネームを1つのPRに含める運用では、300ファイルの上限に当たり、パスフィルターで除外するかPRを分けない限り肝心のPRがレビューされません。
- ソースコードの外部送信が契約で禁じられている:前章のとおりクラウド版は使えず、500シート未満のチームにはセルフホストという逃げ道もありません。
反対に、1人のテックリードにレビューが集中している、AIエージェントが書いたPRが急に増えて読み切れない、というチームでは効果が出やすい製品です。人に残す観点とCodeRabbitに任せる観点の線引きは、コードレビューとは?目的・観点・進め方と実装現場の運用設計を解説の観点表と合わせて決めると、指摘の重複を減らせます。
よくある質問
CodeRabbitの読み方と開発元はどこですか?
読み方は「コードラビット」です。開発元は米サンフランシスコのCodeRabbit Inc.で、共同創業者のHarjot GillがCEOを務めています。日本語の公式サイト(coderabbit.ai/ja)があり、日本ではエクセルソフトが正規販売代理店です。
CodeRabbitの料金はいくらですか?
PRレビューが使える最安のEssentialsは、年払いで1開発者月24ドル(月払い30ドル)です。Teamは年払い48ドル、Advancedは72ドル、Enterpriseは個別見積もりで、課金されるのはPRを作る開発者だけです。
CodeRabbitは無料で使えますか?
公開リポジトリならOSSプランでPRレビューまで無料です(スター10未満は手動で開始)。非公開リポジトリのFreeプランではPRの要約だけが出て、行単位の指摘はIDE拡張とCLIでそれぞれ1時間3回までです。非公開リポジトリでPRレビューを試すには、新規組織に付く14日間の無料トライアルを使います。
CodeRabbitに送ったコードはAIの学習に使われますか?
使われません。公式FAQは、CodeRabbitも、レビューに使うOpenAIとAnthropicも顧客のコードを学習に使わないと明記しています。ただしレビューの処理のためにコードはこれらのモデルへ送られ、キャッシュやLearningsはCodeRabbit側に保存されます。Learningsなどの保持は knowledge_base.opt_out で止められますが、キャッシュやログまで含めた全データを消す設定ではありません。
CodeRabbitとGitHub Copilotのコードレビューは併用できますか?
併用できます。どちらもPRにレビューコメントを付ける仕組みなので、同じPRに両方の指摘が並びます。指摘が重なると通知が増えるため、併用するならCopilotのレビューは手動の依頼だけにし、自動レビューはCodeRabbitに寄せるなど、どちらを主にするかを先に決めておきます。