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AWS EFSとは?東京の料金とS3・EBS・FSxとの違い、EC2へのマウント手順【2026年10月】

AWS EFSとは?東京の料金とS3・EBS・FSxとの違い、EC2へのマウント手順【2026年10月】

Amazon EFS(Amazon Elastic File System、通称AWS EFS)は、複数のEC2やコンテナ、LambdaからNFSで同時にマウントできるフルマネージドの共有ファイルストレージです。容量は書いた分だけ自動で伸び縮みし、料金も保存量と転送量に応じた従量課金です。この記事では、東京リージョンの単価をS3・EBSと1GBあたりで並べ、1TBの月額試算と請求明細での確かめ方まで示したうえで、FSxとの選び分け、性能上限、EC2・EKS・Lambdaからのマウント手順を2026年10月時点の公式情報で整理します。

扱うのはAWSの「EFS」です。Windowsのファイル暗号化機能「EFS(Encrypting File System)」や、キヤノンのレンズ規格「EF-S」とは別物です。

まとめ:Amazon EFSの正体と料金・選ぶ条件の要点

  • 正体:NFS v4.0/v4.1で複数台から同時にマウントできる共有ファイルストレージ。容量の事前設計は要りません。
  • 料金:東京のStandardは1GB・月0.36ドルで、EBS gp3(0.096ドル)の3.75倍、S3 Standard(0.025ドル)の14.4倍です。ライフサイクルでIA(0.02〜0.0272ドル)・Archive(0.01ドル)へ移すと保管単価は9割以上下がる一方、IA・Archiveの読み書きと移動にはデータアクセス料がかかります。Elasticでは、どのクラスでも読み取り0.04ドル・書き込み0.07ドル(1GBあたり)の転送料が別にかかります。
  • S3・EBSとの違い:複数台で同じファイルを読み書きするならEFS、1台で占有する低レイテンシのディスクならEBS、大量データの保管と配信ならS3です。
  • FSxとの違い:Windows(SMB)共有ならFSx for Windows File Server、HPCの並列I/OならFSx for Lustre、NFSとSMBの併用ならFSx for NetApp ONTAPです。LinuxのNFS共有を手離れよく始めるならEFSです。
  • 性能設定:スループットはElastic、パフォーマンスモードはGeneral Purposeという既定値のまま始めます。データベースの格納先やWindows共有には使いません。

Amazon EFSとは:NFSで複数台から同時にマウントできる共有ファイルストレージ

EFSは、作ってマウントするだけで使えるサーバーレスのファイルストレージです。複数台のWebサーバーで共有するアップロード画像や、コンテナ間で共有する設定ファイルのように「同じディレクトリを何台からも読み書きしたい」場面で、自前のNFSサーバーの冗長化・パッチ適用・容量拡張をAWSが引き受けます。ファイル・オブジェクト・ブロックの3方式の位置関係はクラウドストレージの仕組みと3つの種類で先に整理しています。

マウントターゲット・NFS v4.1・ポート2049で成り立つ接続の仕組み

クライアントは、VPCのAZごとに1つ作る「マウントターゲット」を経由して接続します。プロトコルはNFS v4.1/v4.0で、マウントターゲットのセキュリティグループでTCP 2049番を許可する必要があります。NFSのバージョンやポートの基礎はNFSv3とNFSv4の違いとポートの解説を参照してください。ファイル名や所有者などのメタデータは、どのストレージクラスでも常にStandard側に置かれます。

close-to-open整合性とファイルロック512個の上限

整合性はNFSで一般的なclose-to-openです。EFSの機能説明によると、Regionalのファイルシステムではファイルを閉じたときやfsyncなどの同期書き込みのときに、書き込みが複数AZへ永続化されます。クォータでは、1ファイルにかけられるロックは全クライアント合計で512個、ロックはすべて勧告ロック(advisory)で、読み書きの際に衝突は確認されません。複数台から同じファイルへ追記するアプリは、ロックを取る実装かを移行前に確かめます。

EFSとS3・EBSの違い:共有するならEFS・占有ならEBS・大量保管ならS3

項目 Amazon EFS Amazon EBS(gp3) Amazon S3
方式 ファイル(NFS) ブロック オブジェクト(HTTP API)
同時接続 多数のEC2・コンテナ 原則1インスタンス 多数のクライアント
容量 使った分だけ自動 確保したサイズで課金 使った分だけ
冗長化 3AZ以上(Regional) 単一AZ 3AZ以上(Standard)
東京の保管単価 0.36ドル/GB・月 0.096ドル/GB・月 0.025ドル/GB・月

判断の軸は「何台から同じデータを触るか」です。1台で占有するOSやDBのディスクならAmazon EBSのボリュームタイプと東京の料金、大量に置いてAPIで出し入れするバックアップやログ、静的配信ならAmazon S3のストレージクラスと料金が向きます。S3にあるデータを動かさずにファイルとして読みたいなら、2026年4月に提供が始まったS3 Filesも候補です。S3 Filesのユーザーガイドは、この機能を「Built using Amazon EFS」と説明しており、手順と使い分けはS3 Filesのマウント手順とEFS・Mountpointとの使い分けにまとめています。

EFSとFSxの違い:Windows・Lustre・ONTAP・OpenZFSの選び分け

サービス プロトコル 選ぶ場面
Amazon EFS NFS Linuxの共有を容量設計なしで
FSx for Windows File Server SMB Windowsファイルサーバー・AD統合
FSx for Lustre Lustre HPC・機械学習の並列I/O
FSx for NetApp ONTAP NFS/SMB/iSCSI/NVMe over TCP マルチプロトコル・ONTAP資産の移行
FSx for OpenZFS NFS ZFSのスナップショット・クローン

最初に見るのはプロトコルです。WindowsがSMBで共有フォルダを参照するならEFSは外れ、FSx for Windows File Serverになります。同じボリュームをNFSとSMBの両方から使いたい、重複排除やSnapMirrorを残したいならFSx for NetApp ONTAPで、ONTAP自体の仕組みはNetApp ONTAPとSVMの解説にあります。4つのFSxの料金比較はAmazon FSxの選び分けと料金で扱いました。オンプレミスのアプリをNFSのまま残し、裏側だけAWSへ寄せたい場合はAWS Storage Gatewayの3種のゲートウェイが別解になります。

EFSの料金:東京リージョンの単価と月額の見積もり方

EFSの請求は、保管量×ストレージクラスの単価、IA・Archiveへの読み書きと移動にかかるデータアクセス料、スループット料(Elasticは転送量、Provisionedは指定値)の3つで決まります。最低料金や初期費用はありません。

東京の単価一覧(Price List API 2026-09-11版)

下表は、AWSのPrice List APIが公開している東京リージョン(ap-northeast-1)の価格ファイル(publicationDate 2026-09-11)を2026-10-28に取得した値です。改定されることがあるため、見積もりの前にAmazon EFSの料金ページで取り直してください。

課金項目(東京) 単価(USD) 請求明細のUsageType
Standard(Regional) 0.36/GB・月 APN1-TimedStorage-ByteHrs
One Zone 0.192/GB・月 APN1-TimedStorage-Z-ByteHrs
IA(Elastic利用時) 0.02/GB・月 APN1-IATimedStorage-ET-ByteHrs
IA(Provisioned・Bursting) 0.0272/GB・月 APN1-IATimedStorage-ByteHrs
One Zone-IA 0.0145/GB・月 APN1-IATimedStorage-Z-ByteHrs
Archive 0.01/GB・月 APN1-ArchiveTimedStorage-ByteHrs
IAの読み書き・移動 0.012/GB APN1-IADataAccess-Bytes
Archiveの読み書き・移動 0.036/GB APN1-ArchiveDataAccess-Bytes
Elastic読み取り/書き込み 0.04/0.07 per GB APN1-ETDataAccess-Bytes
Provisioned 7.20/MiBps・月 APN1-ProvisionedTP-MiBpsHrs

同じ価格ファイルは誰でも取得できます。次のコマンドで、上表と同じ項目をUsageType・単価・説明の3列で一覧できます(jqが必要です)。

curl -s https://pricing.us-east-1.amazonaws.com/offers/v1.0/aws/AmazonEFS/current/ap-northeast-1/index.json \
  | jq -r '.products[] as $p | .terms.OnDemand[$p.sku][].priceDimensions[]
      | [$p.attributes.usagetype, .pricePerUnit.USD, .description] | @tsv' \
  | sort -u

S3・EBSとの保管単価比較と確保容量・使用容量による課金差

単価だけを並べるとEFSは割高です。東京のS3 Standardは最初の50TBまで0.025ドル(Price List API 2026-10-15版)、EBSのgp3は0.096ドルで、EFS Standardはそれぞれの14.4倍と3.75倍です。

ただしEBSは確保したボリュームサイズに課金され、EFSは実際に置いた量にだけ課金されます。0.096÷0.36=約27%なので、gp3の使用率が27%を下回るボリュームなら、保管料だけで見てもEFS Standardのほうが安くなります。さらにEBSで同じデータを3台に持たせれば3本分の料金がかかります。「共有が要るか」「使用率が読めるか」の2点で比べると、単価差ほどの開きにはなりません。

1,000GiBを置いた場合の月額試算とElasticの転送料が膨らむ条件

EFSの料金表のGBは2の30乗バイト(1GiB)です。Regional・Elasticで1,000GBを保管し、月に500GBを読み、100GBを書く構成で計算します。全量をStandardに置くと保管料だけで360ドルです。ライフサイクルで200GBをStandard、500GBをIA、300GBをArchiveに分けると、72+10+3=85ドルまで下がります。

ここにElasticの転送料として読み取り500GB×0.04=20ドルと書き込み100GB×0.07=7ドルが乗り、IA上のデータを50GB読んだアクセス料0.6ドルを足すと、掲載単価での概算は112.6ドルです。これは残りの読み取りと書き込みをStandardで行い、Archiveへのアクセス、追加の階層移動、計測単位による切り上げ、バックアップ、ネットワーク転送、税を除いた試算です。低頻度クラスへ移す月には移動料も加わります。既定のライフサイクルではArchiveに入るデータもいったんIAを通るため、IAへ800GB×0.012=9.6ドル、Archiveへ300GB×0.036=10.8ドルで計20.4ドルです。Standardへ戻したファイルが再び移るときも、そのつど課金されます。

転送料が膨らむのは、同じファイルを何度も読み直すバッチや、ログを常時追記する構成です。平均スループットがピークの5%以上ならProvisionedとの料金比較が候補になります。ただし、直前の試算のようにArchiveを利用する構成では、そのままProvisionedへ変更できません。CloudWatchのMeteredIOBytesを1〜2週間見てから決めます。

請求明細のUsageTypeと小さなファイルの計測、無料枠

想定より高いときは、Cost ExplorerでサービスをEFSに絞り、上表のUsageTypeで分けて見ます。転送料が多ければAPN1-ETDataAccess-Bytes、低頻度クラスの出し入れが多ければAPN1-IADataAccess-BytesやAPN1-ArchiveDataAccess-Bytesが伸びています。「-SmallFiles」で終わる行は、IA・Archiveで128KiB未満のファイルを128KiBとして数えた端数分です。

EFSの計測方法では、ファイル1つにつき2KiBのメタデータと4KiB単位のデータが数えられ、空のファイルでも6KiBになります。数KBのファイルを数百万個置く用途は、見た目の合計サイズより請求が大きくなります。

無料枠は2025年7月15日に変わりました。料金ページによると、従来の「12か月間、Standard 5GBまで無料」に代わり、それ以降の新規アカウントには最大200ドルの無料利用枠クレジットが付与され、EFSにも使えます。

ストレージクラスとライフサイクル管理:30日でIA・90日でArchive

ストレージクラスはStandard・IA・Archiveの3つで、ライフサイクルポリシーが最終アクセスからの日数で自動的に移します。ライフサイクル管理の公式説明にある既定値は、30日アクセスが無ければIAへ、90日でArchiveへ移し、アクセスされてもStandardへは戻さない設定です。

  • IA・Archiveは初回の読み取りが数十ミリ秒かかり、読み書きのたびにデータアクセス料が発生します。
  • Archiveは最低90日分が課金され、ElasticスループットのファイルシステムでしかArchiveは使えません。
  • IA・Archiveのファイルへの書き込みはいったんStandardに書かれ、24時間後に再び移動の対象になります。

小さなファイルを繰り返し読むアプリでは、アクセスのたびにアクセス料とレイテンシを払わないよう、初回アクセスでStandardへ戻す設定にします。

aws efs put-lifecycle-configuration \
  --file-system-id fs-0123456789abcdef0 \
  --lifecycle-policies \
    '[{"TransitionToIA":"AFTER_30_DAYS"},{"TransitionToArchive":"AFTER_90_DAYS"},{"TransitionToPrimaryStorageClass":"AFTER_1_ACCESS"}]'

aws efs describe-lifecycle-configuration --file-system-id fs-0123456789abcdef0

EFSの性能:スループットモード3種とクライアント1台の上限

性能はパフォーマンスモードとスループットモードの組み合わせで決まります。パフォーマンスモードは既定のGeneral Purposeを使います。Max I/Oは旧世代で操作ごとのレイテンシが高く、ElasticとOne Zoneでは選べません。下表はEFSの性能仕様のGeneral Purposeの値です。

種別・モード 書き込みレイテンシ 最大IOPS(読み/書き) 読み取り上限 書き込み上限
Regional・Elastic 約2.7ms 900,000〜2,500,000/500,000 20〜60GiBps 1〜5GiBps
Regional・Provisioned 約2.7ms 55,000/25,000 3〜10GiBps 1〜3.33GiBps
Regional・Bursting 約2.7ms 35,000/7,000 3〜5GiBps 1〜3GiBps
One Zone(全モード) 約1.6ms 35,000/7,000 3GiBps(Burstingは一部リージョンで5GiBps) 1GiBps(Burstingは一部リージョンで3GiBps)

表のレイテンシはStandardで条件が整った場合の最良値で、読み取りは約1ミリ秒です。実際の値はネットワークや負荷に左右され、IA・Archiveの最初のバイトを読むまでのレイテンシは数十ミリ秒です。Elasticの既定のIOPSは高頻度データの読み取り250,000・低頻度データの読み取り90,000・書き込み50,000で、表の最大値は申請で最大10倍まで引き上げた場合の値です。スループットの幅はリージョンによる差で、EFSのクォータでは東京のElasticの既定上限が読み取り60GiBps・書き込み5GiBpsです。同じページで、1つのファイルシステムへの接続は25,000まで(変更不可)、アクセスポイントは10,000まで、1ファイルの最大サイズは47.9TiBと定められています。

見落としやすいのはクライアント1台あたりの上限です。Elasticで、amazon-efs-utils 2.0以降かEFS CSIドライバでマウントすると読み書き合計1,500MiBps、それ以外は500MiBpsです。素のmount -t nfs4でつないでいる古い構成は、クライアントを入れ替えるだけで上限が3倍になります。

BurstingはStandardの保存量1TiBあたり50MiBpsが基準のため、100GiBしか置いていなければ基準は約5MiBpsです。容量が小さいのに負荷が高いファイルシステムでBurstingを選ぶとクレジットを使い切って遅くなるので、迷ったらElasticにします。

可用性・耐久性とバックアップ:RegionalとOne Zoneの選び方

種別は、複数AZにデータを冗長化するRegional(推奨)と、単一AZに置いて単価を約47%下げるOne Zoneの2つです。設計上の耐久性はどちらも99.999999999%ですが、EFSのSLAの月間稼働率はRegionalが99.99%、One Zoneが99.9%です。One ZoneはAZそのものが失われるとデータを失う可能性があるため、作り直せる中間ファイルや開発環境に限ります。

障害対策と誤操作対策は分けて持ちます。EFSレプリケーションは別リージョンへ継続的に複製しますが、誤って消したファイルも複製されます。消したファイルを戻すにはAWS Backupで世代を取ります(One Zoneは作成時に自動バックアップが有効になります)。アクセス制御は、セキュリティグループでの2049番の絞り込み、IAMポリシーとアクセスポイントでのディレクトリ単位の権限、AWS KMSによる保存時暗号化とTLSによる転送時暗号化を組み合わせます。VPC内に閉じた構成の費用はVPCエンドポイントの料金とNATゲートウェイとの損益分岐で比べています。

EFSの使い方:CLIでファイルシステム作成からEC2マウントまで

AWS CLIの認証情報と実行権限を用意し、対象リージョンをap-northeast-1に設定してから、ファイルシステムの作成、利用するAZごとのマウントターゲット作成、EC2からのマウントを進めます。ID類は環境に合わせて読み替えてください。

1. Elasticスループット・保存時暗号化を指定したファイルシステムの作成

aws efs create-file-system \
  --creation-token my-efs-demo \
  --performance-mode generalPurpose \
  --throughput-mode elastic \
  --encrypted \
  --tags Key=Name,Value=my-efs-demo

aws efs describe-file-systems --creation-token my-efs-demo \
  --query "FileSystems[0].[FileSystemId,LifeCycleState]"

LifeCycleStateがavailableになったら、表示されたfs-から始まるIDを控えて次へ進みます。

2. AZごとのマウントターゲット作成とTCP 2049番の許可

aws efs create-mount-target \
  --file-system-id fs-0123456789abcdef0 \
  --subnet-id subnet-0aaa1111bbbb2222c \
  --security-groups sg-0123456789abcdef0

aws ec2 authorize-security-group-ingress \
  --group-id sg-0123456789abcdef0 \
  --protocol tcp --port 2049 \
  --source-group sg-0fedcba9876543210

2つ目のコマンドは、EC2側のセキュリティグループ(sg-0fedcba…)からの2049番だけを許可する例です。0.0.0.0/0を開ける必要はありません。マウントターゲットがavailableになったことを確認し、DNSレコードの伝播を待ってからマウントします。AWSはターゲット作成後90秒待つことを推奨しています。

3. efs-utilsによるTLSマウントとfstabによる自動マウント設定

EC2側では、AWSのマウントヘルパーamazon-efs-utils(GitHubの最新リリースはv3.3.4、2026年10月14日)を使うと、TLS暗号化とIAM認証込みでマウントできます。以下はAmazon Linux 2023の例です。iamオプションを使うため、EC2に適切なIAMロールを関連付け、ファイルシステムポリシーとPOSIX権限も確認します。書き込む場合はClientMountに加えてClientWriteの許可が必要です。

sudo dnf install -y amazon-efs-utils
sudo mkdir -p /mnt/efs
sudo mount -t efs -o tls,iam fs-0123456789abcdef0:/ /mnt/efs
df -h /mnt/efs

# 再起動後も自動でマウントする(/etc/fstab に1行追加)
echo "fs-0123456789abcdef0:/ /mnt/efs efs _netdev,noresvport,tls,iam 0 0" | sudo tee -a /etc/fstab
sudo mount -a

fstabによる自動マウントの公式手順は、_netdevが無いとネットワークの初期化前にマウントしようとしてインスタンスが応答しなくなるおそれがあると警告しています。マウントできないときは、2049番の許可、同じAZのマウントターゲットの有無、iamオプション使用時のelasticfilesystem:ClientMount権限の順に確かめます。

ECS・EKS・LambdaからEFSをマウントする設定

ECSでは、タスク定義のvolumesにefsVolumeConfigurationを書けばFargateのタスクからでもマウントできます。タスク定義の書き方はECSでDockerコンテナを動かす手順を参照してください。

EKSのEC2ノード向け:EFS CSIドライバとStorageClassによる動的プロビジョニング

EKSではAmazon EFS CSIドライバ(最新リリースはv3.5.3、2026年10月26日)を入れ、PVCごとにアクセスポイントを払い出すStorageClassを作ります。

apiVersion: storage.k8s.io/v1
kind: StorageClass
metadata:
  name: efs-sc
provisioner: efs.csi.aws.com
parameters:
  provisioningMode: efs-ap
  fileSystemId: fs-0123456789abcdef0
  directoryPerms: "700"
---
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: shared-data
spec:
  accessModes:
    - ReadWriteMany
  storageClassName: efs-sc
  resources:
    requests:
      storage: 5Gi

EFSは容量が自動で伸びるため、storage: 5Giは形式上の値で上限にはなりません。ReadWriteManyで複数のPodから同時に書けるのがEBSとの差です。EKSとECSの選び方はAmazon EKSの仕組みとECSとの使い分けで比べています。

Lambdaのアクセスポイント指定と/mnt配下へのマウント設定

LambdaのEFS接続設定では、関数をEFSと同じVPCに接続し、アクセスポイントを指定して、/mnt/で始まるパスにマウントします。実行ロールにはelasticfilesystem:ClientMountと、書き込むならelasticfilesystem:ClientWriteが要ります。1つの関数でEFSとS3 Filesを同時には使えないため、関数間で大きなモデルやライブラリを共有するならEFS、S3のデータをそのまま読むならS3 Filesと分けます。

EFSを採用する条件と見送る場面

EFSの採用条件:複数のLinuxクライアントによるファイル共有

クライアントがLinux(またはLinuxベースのコンテナ・Lambda)で、2台以上から同じディレクトリを読み書きし、容量の伸びを事前に決めたくない。この3つがそろい、NFSサーバーの冗長化・更新・容量管理を自社で担いたくないなら、EFSを第一候補にします。オンプレミスのNASからの初回移行にはAWS DataSyncを使います。2026年7月28日の発表で、ファイル数の上限が無く並列で転送するEnhancedモードがEFSを転送元・転送先として扱えるようになりました。

見送る場面:DBの格納先・Windows共有・数KBのファイルの大量処理

データベースのデータファイルは置きません。書き込み約2.7ミリ秒のレイテンシはEBSより大きく、1台で占有するならEBSが適します。WindowsのSMB共有はFSx for Windows File Serverの領分です。数KBのファイルを数百万個作っては消す処理も向きません。1ファイル6KiBからの計測とメタデータ操作の往復が重なるため、ローカルのEBSで処理して結果だけをEFSやS3に置くほうが速く、安く済みます。

EFS・FSx・EBSのどれを組み合わせるか決めきれない場合は、AWS・Google Cloud・Azureのインフラ構築支援で、既存環境の棚卸しから構成設計・移行まで相談を受け付けています。

よくある質問

Q. Amazon EFSとAWS EFSは同じものですか?

同じサービスです。正式名称はAmazon Elastic File System(Amazon EFS)で、AWSのサービスなので「AWS EFS」とも呼ばれます。

Q. EFSの料金は東京リージョンでいくらですか?

2026年9月11日版の価格ファイルで、Standardが1GB・月0.36ドル、IAが0.02ドル(Elastic利用時)、Archiveが0.01ドル、One Zoneが0.192ドルです。Elasticでは別に読み取り0.04ドル・書き込み0.07ドル(1GBあたり)がかかります。

Q. EFSとS3はどちらを使うべきですか?

OSにマウントしてファイルとして読み書きし、複数のサーバーで共有するならEFSです。大量データの保管や配信、データレイクならS3で、保管単価はS3 Standardのほうが14分の1程度です。S3のデータをファイルとして読みたいだけなら、S3 Filesも比べてください。

Q. WindowsサーバーからEFSは使えますか?

EFSはNFSベースでLinuxからの利用を前提にしています。Windowsのファイルサーバー(SMB)を移すならFSx for Windows File Server、WindowsとLinuxの両方から同じデータを使うならFSx for NetApp ONTAPを検討します。

Q. 「EFS」で検索するとWindowsの暗号化やカメラのレンズが出てきますが?

WindowsのEFS(Encrypting File System)はNTFSのファイル暗号化機能、EF-Sはキヤノンのレンズマウント規格で、どちらもAWSのEFSとは無関係です。AWSのファイルストレージを調べるときは「Amazon EFS」「AWS EFS」で検索すると区別できます。

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