Claudeのシークレットモードは、公式ヘルプでは機能名を「シークレットチャット」(英語版は Incognito chat)と呼び、ゴーストアイコンで切り替えます。チャット履歴にもメモリにも残らない一時的な会話ですが、サーバーには既定で30日間保持され、会社のTeam・Enterpriseアカウントでは管理者のデータエクスポートに含まれます。2026年10月時点では、履歴は残したままその1チャットだけメモリを止める「+」メニューの設定も加わりました。この記事では、Claudeのヘルプセンターとリリースノートを2026年10月23日に確認した内容をもとに、シークレットチャットの残る範囲、ChatGPT・Geminiとの違い、Claude Codeでの代わりの設定、メモリの設定・削除・移行を整理します。
まとめ:Claudeのシークレットモードとメモリの要点
- シークレットチャットは、プロジェクトの外で新しいチャットを開き、右上のゴーストアイコンを押すと始まります。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使えます。
- 履歴とメモリには残らず、モデルの学習にも使われません。ただしサーバーには30日間(既定)保持され、Team・Enterpriseでは所有者の組織データエクスポートに含まれます。
- 閉じたシークレットチャットは開き直せず、通常のチャットにも変換できません。会話を残したいなら、最初のメッセージを送る前に「+」メニューで「メモリ」をオフにした通常のチャットを使います。
- メモリの設定は「設定 > メモリ」の「チャットからメモリを生成」です。Free・Pro・Maxは既定でオン、Team・Enterpriseは既定でオフです。
- チャットを削除しても、そこから作られたメモリは消えません。トピックを個別に削除するか「メモリをリセット」を使います。
- Claude Codeにゴーストアイコンはありません。環境変数
CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORYで手元に会話記録を書かないようにできます。
Claudeのシークレットチャットの仕様と開き方
ヘルプセンターのシークレットチャットを使用するでは、シークレットチャットを「チャット履歴やClaudeのメモリに保存されない一時的な会話」と定義しています。同じページは、履歴を残してメモリだけ止める「メモリをオフにしたチャット」との違いもFAQで扱っています。3つを並べると次のとおりです。
| 項目 | 通常のチャット | メモリをオフにしたチャット | シークレットチャット |
|---|---|---|---|
| チャット履歴 | 残る | 残る | 残らない |
| 既存メモリの参照 | する | しない | しない |
| 新しいメモリの作成 | する | しない | しない |
| 他のチャットからの検索対象 | なる | なる | ならない |
| モデルの学習 | 設定に従う | 設定に従う | 使われない |
| プロジェクト内で使えるか | 使える | 使える | 使えない |
| プロフィール・スタイル | 効く | 効く | 効く |
学習の扱いは、Free・Pro・Max向けのプライバシーセンターに「プライバシー設定でモデル改善を有効にしている場合でも、シークレットチャットはClaudeの改善には使用されない」と書かれています。表の「メモリの参照」「メモリの作成」はアカウントでメモリをオンにしている前提です。
シークレットチャットの開き方と閉じ方
- プロジェクトの外で新しいチャットを開きます。
- 画面右上のゴーストアイコン(おばけの形)をクリックします。
- 画面が黒い枠で囲まれ、左上に「シークレットチャット」と表示されたら切り替わっています。
- 終わったら右上の「x」で閉じます。
閉じたシークレットチャットは二度と開けません。途中から通常のチャットに変換することも、履歴に保存し直すこともできません。残したい回答は、閉じる前にコピーして手元に保存します。
プロジェクトと新しいClaude画面で使えない場面
プロジェクトの中で新しいチャットを始めても、ゴーストアイコンは表示されません。プロジェクトのファイルや指示を使いながら記憶だけ止めたい場合、ヘルプが示す代わりの方法は、最初のメッセージを送る前に「+」メニューで「メモリ」をオフにすることです。この場合、会話はプロジェクトの履歴に残ります。
もう1つの制限は、2026年9月16日から Pro・Max に順次展開されている新しいClaudeの画面(チャットとCoworkの統合)です。ヘルプの注記には「新しいClaudeエクスペリエンスをお持ちの場合、シークレットチャットは以前のチャットエクスペリエンスで開くため、Claudeはそれらでファイルを作成したりコードを実行したりできません」とあります。資料の生成やコード実行が要る作業は、メモリをオフにした通常のチャットで行います。
シークレットチャットが残る範囲と保持期間
「シークレット」は履歴の画面に出ないという意味で、Anthropicのサーバーから即座に消えるわけではありません。どこにどれだけ残るかを整理します。
30日間の保持と利用ポリシー違反時の例外
シークレットチャットは、既定で30日間保持されます。Enterpriseで組織が独自のデータ保持期間を設定している場合は、それに従ってより長く残ります。
Free・Pro・Max向けの保持期間の例外として、自動の安全システムに利用ポリシー違反としてフラグを立てられた会話があります。データの保存期間のページは、この場合「入力と出力は最大2年間、信頼・安全分類スコアは最大7年間保持」と定めており、シークレットチャットだけを除外する記述はありません。通常のチャットを自分で削除した場合は、チャット履歴から即座に消え、30日以内にバックエンドのストレージから削除されます。
Team・Enterpriseの管理者によるシークレットチャットの取得範囲
TeamとEnterpriseでシークレットチャットを使うと、ヘルプには次の3点が明記されています。
- アカウント所有者が取得できる組織データエクスポートに含まれる
- 安全のため30日間、または組織のデータ保持ポリシーに従ってより長く保持される
- EnterpriseではCompliance APIの対象になる
会社のアカウントのシークレットチャットは、自分の履歴から見えなくなるだけで、管理者から隠れる会話ではありません。転職や私的な相談のような内容は、業務アカウントでは扱わないのが前提です。社内でClaudeの利用ルールや保持期間を決める段階なら、生成AI導入支援で設計から相談できます。
ChatGPT・Geminiの一時チャットとブラウザのシークレットモードとの違い
履歴に残さない会話は他社にもありますが、メモリの扱いと保持期間が違います。各社のヘルプ(ChatGPTのTemporary Chat、Geminiアプリのプライバシー ハブ)の記載を並べました。
| 項目 | Claude シークレットチャット | ChatGPT 一時チャット | Gemini 一時チャット |
|---|---|---|---|
| 既存メモリの参照 | しない | パーソナライズ有効時のみ | しない(パーソナライズ不可) |
| あとで通常チャットに保存 | できない | できる | 記載なし |
| 学習への利用 | されない | されない | されない |
| サーバーでの保持 | 30日(既定) | 最長30日 | 72時間 |
ChatGPTの一時チャットは、開始前にパーソナライズの有無を選べます。有効にすると既存のメモリやカスタム指示を参照しますが、一時チャットのままならメモリを作成・更新しません。保存すれば通常のチャットに変わります。Claudeは逆で、シークレットチャットは既存メモリを一切読まず、保存もできません。「メモリを踏まえて答えてほしいが、この会話は記憶させたくない」という使い方は、Claudeでは設定1つでは実現できません。既存メモリの参照を優先して通常のチャットを使う場合、あとでトピックを削除しても、会話の履歴は残り、過去チャット検索の対象にもなります。「この会話を記憶させない」設定と同じ扱いにはできません。
ブラウザのシークレットモードとの違い
ChromeのシークレットモードやSafariのプライベートブラウズは、端末に閲覧履歴などを残さないための機能です。ただし、Chromeはセッション中にCookieなどを一時保持し、すべてのシークレットウィンドウを閉じると削除します。ブラウザをシークレットモードにしてclaude.aiを開いても、ログインしたアカウントのチャット履歴とメモリには通常どおり保存されます。Claude側に残さないには、ブラウザの種類に関係なくClaudeのゴーストアイコンを使います。
Claude Codeで会話の記録を残さない方法
Claude Code(CLI)にはゴーストアイコンもシークレットモードもありません。代わりに効くのは、手元のPCへの会話記録の書き込みを止める設定です。Claude Codeのデータ利用のドキュメントによると、Claude Codeは再開用に会話記録(トランスクリプト)を ~/.claude/projects/ に平文で既定30日保存します。書き込みを止める方法は2つです。
# 対話モードを含むすべてのモードで記録とプロンプト履歴を書かない
export CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY=1
claude
# 非対話モード(-p)だけなら、オプションでも止められる
claude -p --no-session-persistence "この差分をレビューして"
Claude Code v2.1.302(macOS)で、空のディレクトリから claude -p を3条件で1回ずつ実行し、~/.claude/projects/ 配下に何が書かれたかを確認しました。各条件では「1+1の答えを数字だけで」という同じプロンプトと、最大ターン数を1に制限するオプションを使用しました。下表のバイト数は、その1回の実行結果です。
| 条件 | 会話記録(.jsonl) |
|---|---|
| 指定なし | 書かれた(171,890バイト) |
| –no-session-persistence | 書かれない |
| CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY=1 | 書かれない |
記録を書かなかったセッションは /resume で再開できません。この設定が止めるのは、ローカルの会話記録の保存です。自動メモリの読み書きや、それ以外のローカルデータの保存を一括で止める設定ではありません。Anthropic側の保持はアカウントの設定に従います。Free・Pro・Maxでは、モデル改善への利用を許可していれば5年、許可していなければ30日です。保存期間を短くするだけなら、settings.json の cleanupPeriodDays で日数を指定します(0は検証エラーになります)。Claude Codeのメモリ(CLAUDE.mdと自動メモリ)はclaude.aiのメモリとは別の仕組みで、Claude Code Auto Memoryの仕組みと設定方法で扱っています。
「チャットからメモリを生成」の意味とメモリの仕組み
「チャット履歴からメモリーを生成」という設定を探している場合は、「設定 > メモリ」を開きます。画面上のトグル名は「チャットからメモリを生成」(英語版は Generate memory from chats)です。オンにすると、Claudeは会話から役割、進行中の仕事、好みの書き方などを覚え、新しいチャットでも前提として使います。
メモリの仕様変更の時系列
Claudeのメモリは提供開始から仕組みが何度も変わっています。日付はClaudeの公式リリースノートによります。ネットの解説と画面が合わないときは、どの時点の仕様かを確かめてください。
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2025-08-11 | Max・Team・Enterpriseで過去チャット検索 |
| 2025-09-11 | Teamでメモリ、シークレットチャット公開 |
| 2025-09-18 | Enterpriseでメモリ |
| 2025-10-23 | Maxで提供、Proへ2週間で展開 |
| 2026-03-02 | 無料プランを含む全ユーザーに開放 |
| 2026-07-10 | 1日1回の要約から項目単位の保存へ |
| 2026-08-25 | トピック一覧、クラウドのCoworkと共有 |
| 2026-09-09 | 旧メモリのエクスポート期限 |
旧方式は、プロジェクト外の会話を24時間ごとに要約し直す仕組みでした。現行方式は、チャット中に個別のトピックとして保存します。ヘルプの例では、期限が変わったと話せば次の会話ではもう知っています。「設定 > 機能」にメモリの項目が見える場合は、旧方式のまま残っている少数のTeam・Enterprise組織です。
記憶される情報と保存されない情報
記憶の対象は、役割・プロジェクト・仕事上の文脈、仕事や生活に登場する人や場所、コミュニケーションの好み、技術的な好みとコーディングスタイル、進行中の作業です。健康、人種、民族、宗教、政治、性自認などの機微な話題は、「メモリに機密トピックを含める」をオンにしない限り保存されません。オンにする前の会話は遡って保存されず、オフに戻すと保存済みの機微な項目は削除されます。
政府発行のID番号、犯罪歴、金融口座番号、移民ステータスの4種類は、頼んでも保存されません。マイナンバーや口座番号を「覚えておいて」と頼むと、Claudeは保存できない旨を返します。
プロジェクトのメモリとCowork・Duetとの共有
各プロジェクトには独自のメモリがあります。2026年10月時点のヘルプでは、プロジェクト内のClaudeは「プロジェクトのメモリ」と「プロジェクト外のチャットのメモリ」を合わせて使い、他のプロジェクトのメモリは使いません。さらに、プロジェクトで作られた新しいメモリは、メモリがオンならプロジェクト外のチャットからも参照されます。取引先ごとに文脈を完全に分けたい場合は、プロジェクトのページの「メモリ」で「アカウントメモリを使用」をオフにします。
チャットのメモリは、クラウドで動くClaude Coworkとも共有されます(パソコン上でローカルに動くCoworkは使いません)。2026年10月21日に米国のPro・Maxユーザー向けに研究プレビューが始まったClaude Duetもメモリを使い、追加します。利用にはウェイトリストからの招待が必要です。
Claudeのメモリの設定場所とオン・オフの手順
メモリの設定は「設定 > メモリ」にまとまっています(公式ヘルプ:Claudeのチャット検索とメモリ)。Web、Claude Desktop、Claude Mobile(最新版)で使えます。
設定 > メモリのトグルとプラン別の既定値
「設定」から「メモリ」を開き、「チャットからメモリを生成」をオンにします。Free・Pro・Maxは最初からオンなので、気づかないうちに記憶が溜まっていることがあります。Team・Enterpriseは、組織の所有者(Owner・Primary Owner)が「組織設定 > 機能」で有効にしたあと、各メンバーが自分でオンにするまでオフです。所有者は各メンバーのメモリを個別に閲覧・編集する操作はできません。ただし、公式ヘルプではメモリデータも組織のデータエクスポートに含まれ、管理者が保持・エクスポートできるとされています。所有者が組織全体でメモリをオフにすると、全員のメモリが即座に削除されます。HIPAA、公共部門、カスタムのデータ保持契約がある組織では、メモリ自体が提供されません。
1つのチャットだけメモリをオフにする手順
アカウントのメモリはオンのまま、特定のチャットだけ記憶を止められます。シークレットチャットと違い、会話は履歴に残り、あとで開き直せます。
- 新しいチャットを開きます(プロジェクト内でも可)。
- メッセージ欄の「+」をクリック(モバイルはタップ)します。
- 「メモリ」をオフにします(モバイルはスイッチをオフにしてシートを閉じる)。
- 最初のメッセージを送ります。
Webとデスクトップでは、送信後にチャットタイトルの横へ取り消し線付きのメモリアイコンが付きます。設定は最初のメッセージの前にしか変えられず、送信後に切り替えるには新しいチャットを始めます。アカウントでメモリをオフにしている場合やシークレットチャットの中では、「+」メニューに「メモリ」は表示されません。
メモリの一時停止とリセットの違い
「チャットからメモリを生成」をオフにしようとすると、2つの選択肢が出ます。
| 操作 | 既存のメモリ | 停止中の会話 | 元に戻せるか |
|---|---|---|---|
| メモリを一時停止 | 残るが使われない | 再開後も追加されない | 戻せる |
| メモリをリセット | プロジェクト分も含め全削除 | - | 戻せない |
リセットは取り消せないので、残したい項目がある場合は先に書き出しておきます(後述)。
過去チャット検索(チャットを検索して参照)との違い
同じ画面の「チャットを検索して参照」は、「前に話した〇〇の件」と頼んだときにClaudeが過去の会話を検索して引用する機能で、メモリとは別に動きます。有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)限定です。アカウント全体のメモリをオフにしても、過去チャット検索は別設定です。アカウント全体で両方を止める場合は、両方のトグルをオフにします。一方、「+」メニューで単一チャットのメモリをオフにすると、そのチャットでは過去チャット検索も行いません。このトグルはClaude Duetが過去のチャットを検索できるかも制御します。
Claudeのメモリを確認・削除する方法
トピック一覧からの編集と削除
「設定 > メモリ」の「トピック」に、Claudeが記憶している内容が一覧されます。トピックを選ぶと中身が読め、編集アイコンで書き換え、「削除」で消せます。チャットで「〇〇の件は忘れて」「部署が変わったので覚え直して」と頼んでも、次の会話から反映されます。
チャットを削除しても残るメモリ
ヘルプには「会話の有効期限が切れたり削除されたりしても、そこから生成された関連メモリエントリは削除されない」とあります。個人情報を話したチャットを履歴から消しても、その内容がトピックに残っている可能性があります。チャットを削除したら、続けてトピック一覧から該当する項目も削除してください。
メモリの書き出し
バックアップや他のAIへの持ち出しには、チャットでClaudeに次のように頼むと、保存内容をそのまま書き出させられます。
Write out your memories of me verbatim, exactly as they appear in your memory.
アカウントのデータエクスポートにもメモリのデータは含まれます。7月の方式変更で失われた記憶を取り戻すための旧メモリのエクスポートは、2026年9月9日で終わっています。
ChatGPT・GeminiからClaudeへメモリを移行する手順
メモリのインポートは、Free・Pro・Max・Team・EnterpriseのWeb版とClaude Desktopで使えます(公式ヘルプ:Claudeからメモリをインポートおよびエクスポートする)。モバイルアプリからは使えません。
移行元のAIで書き出すプロンプト
公式ヘルプが推奨するのは、移行元のChatGPTやGeminiに次のプロンプトを送り、記憶内容を1つのコードブロックにまとめて出力させる方法です。Claudeのインポート画面にも同じ文が表示されます。
I'm moving to another service and need to export my data. List every memory you have stored about me, as well as any context you've learned about me from past conversations. Output everything in a single code block so I can easily copy it. Format each entry as: [date saved, if available] - memory content. Make sure to cover all of the following — preserve my words verbatim where possible: Instructions I've given you about how to respond (tone, format, style, 'always do X', 'never do Y'). Personal details: name, location, job, family, interests. Projects, goals, and recurring topics. Tools, languages, and frameworks I use. Preferences and corrections I've made to your behavior. Any other stored context not covered above. Do not summarize, group, or omit any entries. After the code block, confirm whether that is the complete set or if any remain.
移したくない個人情報は、貼り付ける前に削っておきます。ChatGPT側のメモリの仕組みはChatGPTのDreaming V3と自動更新メモリの解説で扱っています。
Claude側での取り込み手順と取り込まれにくい情報
- 「設定 > メモリ」で「インポートを開始」を選びます。
- テキストボックスに、移行元のAIが出力した内容を貼り付けます。
- 「メモリに追加」をクリックします。Claudeが要点を抜き出し、個別のメモリ項目として保存します。
- 完了後、「Claudeが学んだことを確認」で、何を覚えたかを確かめる会話が始まります。
取り込めるのは貼り付けたテキストだけで、ChatGPTの会話履歴ファイルを読み込む手順はヘルプにありません。Claudeのメモリは仕事に役立つ話題を中心に保存する設計のため、仕事と関係のない個人的な情報は取り込まれないことがあります。ヘルプはインポートを「実験的であり、現在も開発中」としています。取り込み後はトピック一覧を開き、抜けた内容は「Claudeに変更または削除するよう指示」の欄やチャットで追加します。逆方向のClaudeからGeminiへの移行はGeminiのインポート機能で移行する手順を参照してください。
無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの機能差
| 機能 | Free | Pro・Max | Team | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| シークレットチャット | ○ | ○ | ○ | ○ |
| メモリ | 既定オン | 既定オン | 既定オフ | 既定オフ |
| 過去チャット検索 | × | ○ | ○ | ○ |
| メモリのインポート | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 月間レポート | ○ | ○ | × | × |
| 管理者のエクスポート | - | - | シークレット含む | シークレット含む |
月間レポートは、「設定 > Reflect」に表示される利用の振り返り(ベータ)です。メモリと同じチャット履歴から作られるため、メモリがオンのときだけ表示され、専用のオフ設定はありません。シークレットチャットはレポートにも含まれません。無料プランで困るのは過去チャット検索が使えない点で、以前の回答の全文を呼び出す用途が日常的にあるならProを検討する理由になります。料金とプランの全体像はClaudeの無料でできることと料金プランの解説で確認できます。
目的別:記録を残さない設定の選び方
| やりたいこと | 使う機能 |
|---|---|
| この1回だけ履歴にもメモリにも残さない | シークレットチャット |
| 会話は残し、記憶だけさせない | 「+」メニューでメモリをオフ |
| しばらく何も覚えさせない | メモリを一時停止 |
| 特定の記憶だけ消す | トピックを個別に削除 |
| 記憶を全部消す | メモリをリセット |
| 過去の会話を引用させない | チャットを検索して参照をオフ |
| Claude Codeの記録を手元に残さない | CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY |
判断を誤りやすいのは次の3つです。
- 通常のチャットで個人情報を話し、チャットだけ削除する。メモリが有効で、その情報が保存されていた場合はトピックに残るため、トピック一覧も確認して該当項目を削除します。
- 会社のTeam・Enterpriseアカウントのシークレットチャットなら誰にも見られないと考える。所有者の組織データエクスポートに含まれます。
- あとで見返す調べものをシークレットチャットで始める。閉じたら開けないので、メモリをオフにした通常のチャットのほうが向いています。
ClaudeのチャットとClaude Codeのどちらで作業するかの切り分けは、ClaudeとClaude Codeの違いにまとめています。
Claudeのシークレットモードとメモリに関するよくある質問
Claudeのシークレットモード(シークレットチャット)とは何ですか?
チャット履歴とメモリに保存されない一時的な会話です。プロジェクトの外で新しいチャットを開き、右上のゴーストアイコンで始めます。全プランで使え、学習には使われませんが、サーバーには30日間(既定)保持されます。
シークレットチャットの内容は保存できますか?
できません。通常のチャットに変換できず、閉じると再度開くこともできません。残したい回答は閉じる前にコピーします。会話を残したいなら、「+」メニューでメモリをオフにした通常のチャットを使います。
Claude Codeにシークレットモードはありますか?
ありません。手元に会話記録を残したくない場合は、環境変数 CLAUDE_CODE_SKIP_PROMPT_HISTORY=1 を設定するか、claude -p に --no-session-persistence を付けます。Anthropic側の保持はアカウントのデータ設定に従います。
Claudeのメモリ機能はどこにありますか?
「設定 > メモリ」です。「チャットからメモリを生成」が本体のトグルで、同じ画面に「チャットを検索して参照」「メモリに機密トピックを含める」「インポートを開始」とトピック一覧があります。「設定 > 機能」にある場合は旧方式の組織アカウントです。
Claudeが記憶した内容を削除するにはどうすればよいですか?
「設定 > メモリ」のトピック一覧から項目を選び、「削除」を押します。すべて消すなら、トグルをオフにして「メモリをリセット」を選びます。チャットを削除しただけではメモリは消えません。