セカンドプライスオークション(第二価格オークション)とは、最も高い金額を入札した人が落札し、支払額は「2番目に高い入札額」になる封印入札方式です。第二価格封印入札やヴィックリーオークションとも呼ばれ、自分の評価額をそのまま入札するのが最適な戦略になります。この記事では、仕組みを数値例で追ったうえで、ファーストプライスとの違い、日本国債の入札方式での位置づけ、そしてネット広告での現在地(Googleアドマネージャーは2019年に第一価格へ移行済み)までを、公的資料と各社の公式ヘルプに当たって整理します。
まとめ:セカンドプライスオークションの仕組みと現在地の要点
- 仕組み:最高額の入札者が落札し、支払うのは2番目に高い入札額。第二価格封印入札・ヴィックリーオークション・次点価格オークションはいずれも同じものを指します。
- 耐戦略性:自分の評価額をそのまま入札するのが支配戦略になります。相手が何を出してくるかを読む必要がありません。
- 売り手の収入は第一価格と同じ:一定の条件下では、どちらの方式でも売り手の期待収入は変わりません(収入同値定理)。
- 日本国債では使われていません:日本国債はコンベンショナル方式(各自が入札した価格で買う)とダッチ方式(全員が同じ価格で買う)の使い分けで、第二価格方式ではありません。
- ネット広告では主役を降りました:Googleアドマネージャーは2019年に統合第一価格オークションへ移行しています。ただし検索広告は別枠で、いまも「1つ下の競合の広告ランクを上回るのに必要な最低額」で課金されます。
- ヤフオク・eBayの自動入札は「第二価格に近い」だけ:入札が時間とともに公開される点で、封印型の第二価格入札とは別物です。
以下、数値例から順に見ていきます。
セカンドプライスオークションの定義と、耐戦略性という核心
セカンドプライスオークションは、参加者が互いの札を見ないまま一斉に入札額を提出し(封印入札)、最高額を入れた人が落札するオークションです。第一価格入札方式と違うのは支払額だけで、落札者は自分の入札額ではなく、2番目に高かった入札額を支払います。
4社が入札する数値例:落札はA社、支払額は次点の100円
財務省財務総合政策研究所のディスカッションペーパー「日本国債入門」(PRI Discussion Paper No.20A-06、石田良・服部孝洋、2020年6月。内容は執筆者の個人的見解で、財務省の公式見解ではありません)が使っている例をそのまま借ります。4社が入札し、それぞれの評価額(その財に払ってもよいと考える上限)が次のとおりだとします。
| 入札者 | 評価額 | 入札額 | 結果 |
|---|---|---|---|
| A社 | 101円 | 101円 | 落札。支払額は100円 |
| B社 | 100円 | 100円 | 次点。支払額を決める側に回る |
| C社 | 99円 | 99円 | 落札できず |
| D社 | 98円 | 98円 | 落札できず |
全員が評価額どおりに入札しています。落札したA社の支払額は自分の101円ではなくB社の100円で、差額の1円がA社の利得です。同ペーパーはこの例について「A 社は落札に成功し、B 社の応札価格である100 円を払うことになります」と書いています。A社が101円と入れても102円と入れても、支払額は100円のまま変わりません。入札額は「勝つかどうか」だけを決め、「いくら払うか」は決めないわけです。
評価額どおりの入札が支配戦略になる理由:上振れと下振れの損得
この性質を耐戦略性といいます。同ペーパーは「入札者が自分の評価額をそのまま応札することが最適な戦略となる性質」と定義しています。理由は、評価額からずらした場合に何が起きるかを両側から見ると分かります。
評価額より高く入れた場合、追加で勝てるのは「2番目の入札額が自分の評価額を上回っているとき」だけです。そのとき落札すると、評価額より高い金額を払うことになり損をします。逆に評価額より低く入れた場合、支払額は1円も下がりません(支払額は他人の札で決まるため)。下がるのは落札できる確率だけです。つまり、ずらして得をする場面が存在しません。
この考え方を複数の財に拡張したものがVCGメカニズム(ヴィックリー・クラーク・グローヴス機構)で、「自分が参加したことで他の参加者に与えた損失」を支払額とする設計になっています。ゲーム理論の用語で整理したい場合はゲーム理論の支配戦略とナッシュ均衡もあわせて確認してください。
ヴィックリーの1961年論文と1996年ノーベル経済学賞
この方式を定式化したのは経済学者ウィリアム・ヴィックリーです。論文はThe Journal of Finance第16巻第1号8〜37ページに1961年3月に掲載された「Counterspeculation, Auctions, and Competitive Sealed Tenders」で、ヴィックリーオークションという呼称はここに由来します。ヴィックリーは1996年10月8日に、非対称情報下のインセンティブの経済理論への貢献という理由で、ジェームズ・マーリーズとノーベル経済学賞を共同受賞しました(受賞理由はオークション理論そのものではありません)。
ファーストプライスとの違い:支払額・最適戦略・下げ幅の計算
ファーストプライスオークション(第一価格入札方式)では、落札者は自分が入れた金額をそのまま支払います。方式の詳細はファーストプライスオークションの解説記事で扱っているため、ここでは第二価格との差分に絞ります。
入札者の負担の差:下げ幅計算の要否
| 比較軸 | 第一価格(ファーストプライス) | 第二価格(セカンドプライス) |
|---|---|---|
| 落札者の支払額 | 自分の入札額 | 2番目に高い入札額 |
| 最適な入札額 | 評価額より下げる | 評価額そのまま |
| 下げ幅の計算 | 参加人数や下限価格に依存 | 不要 |
| 他社の動向の把握 | 必要 | 不要 |
第一価格では「いくら下げるか」を自分で計算しなければなりません。前掲の解説論文は、最低金額97円・入札者4人という設定で、入札者は最低金額に「自分の評価額と最低金額の差」の4分の3を加えた価格で応札するのが最適だと示しています。評価額101円のA社なら97円+4円×0.75で100円、評価額99円のC社なら97円+2円×0.75で98.5円です。参加人数が変われば最適な下げ幅も変わり、2人なら差の半分を加えた価格になります。第二価格ではこの計算が丸ごと不要になります。
収入同値定理:売り手の期待収入が方式で変わらない条件
では売り手にとってはどちらが有利かというと、答えは「一定の条件下では同じ」です。これを収入同値定理(Revenue Equivalence Theorem、Myerson 1981/Riley and Samuelson 1981)といい、期待支払い同値定理・収益等価定理とも呼ばれます。前掲のペーパーは「一定の条件の下、どのようなオークションを行っても発行体が期待できる収入額は一定であることが証明できる」と説明しています。先ほどの例でも、第一価格ならA社が100円で落札し、第二価格でもA社が100円を支払うため、売り手の収入は100円で一致します。ただし定理が保証するのは期待収入の一致であり、個々の入札で必ず同額になるわけではありません。
ただし成立条件があります。同論文が挙げるのは、入札者がリスク中立的であること、共通した分布関数から互いに独立に私的価値を得ること、最も高い私的価値を持つ者が落札し最も低い私的価値を持つ者の期待利得はゼロであること、の3点です。同ペーパーはこのうち最も強い前提は「互いに独立に私的価値」の部分だと指摘しています。転売市場があって落札者同士の評価が連動する場合など、この前提が崩れると方式ごとに収入が変わり得ます。同ペーパーも、転売が前提となる国債の入札ではこの条件が満たされているとは考え難いとしています。
オークション方式の分類と、日本国債の入札方式での位置づけ
公開か封印か・支払額は自分か次点か:主要6方式の整理
| 方式 | 札の公開 | 進行 | 落札者の支払額 |
|---|---|---|---|
| イングリッシュ(競り上げ) | 公開 | 価格を上げていく | 最後に残った提示額 |
| ダッチ・オークション(競り下げ) | 公開 | 価格を下げていく | 最初に手を挙げた価格 |
| 第一価格封印入札 | 封印 | 一斉提出 | 自分の入札額 |
| 第二価格封印入札 | 封印 | 一斉提出 | 2番目の入札額 |
| オールペイオークション | 封印 | 一斉提出 | 落札できなくても全員が自分の入札額を支払う |
| ダブルオークション | 公開 | 売り手と買い手が同時に提示 | 需給が一致した価格 |
セカンドプライスは表の4行目、つまり「封印」かつ「2番目の価格」の組み合わせです。封印であることは本質で、後述するネットオークションとの違いはここから生まれます。なお、札を公開しながら進む形式をオープンオークション、伏せたまま提出する形式をブラインドオークションと総称します。もう一点、「ダッチ」は上表の競り下げ方式を指す場合と、次に見る国債で使われる均一価格方式を指す場合があり、以降の「ダッチ方式」は後者です。
日本国債の入札方式:40年債・物価連動国債はダッチ方式
公的な入札でセカンドプライスが使われている、という説明を見かけますが、日本国債については当てはまりません。財務省理財局「債務管理リポート2026」は、発行する国債の種類によって「各落札者が自ら入札した価格(又は利回り)が発行条件となるコンベンショナル方式」と「各落札者の入札価格(又は利回り)にかかわらず均一の発行条件(募入最低価格/募入最高利回り)となるダッチ方式」を使い分けている、と記載しています。2026年時点の内訳は次のとおりです。
| 銘柄 | 入札方式 |
|---|---|
| 2年・5年・10年・20年・30年債、短期国債 | 価格競争入札・コンベンショナル方式 |
| 40年債 | 利回り競争入札・ダッチ方式 |
| 物価連動国債 | 価格競争入札・ダッチ方式 |
| クライメート・トランジション利付国債 | 利回り競争入札・ダッチ方式 |
日本銀行金融研究所の論文(上田晃三「オークションの理論と実際:金融市場への応用」金融研究第29巻第1号)は、これらをキーワード欄で「単一価格(ダッチ)方式、複数価格(コンベンショナル)方式」と表記しています。市場実務ではシングルプライス方式・マルチプライス方式とも呼ばれますが、いずれも第二価格ではありません。なお入札に参加できるのは「国債の発行等に関する省令」第5条第2項で定められた者で、同リポートによれば令和8年4月1日時点で220社です。
ダッチ方式=第二価格という誤解と、耐戦略性が崩れる理由
複数単位のオークションで「自分の入札額より低い価格で買える」形になるため、ダッチ方式を第二価格方式と同一視した説明が流通しています。しかし前掲のペーパーは、1991年に経済学者ミルトン・フリードマンとマートン・ミラーが次点価格オークションは耐戦略性を満たすとして方式変更を勧めたことに触れつつ、坂井(2013)を引いて、次点価格オークション(ダッチ・オークション)は理論的に耐戦略性を満たさないため「おそらく誤解があった」と指摘しています。
単一財の第二価格入札で成り立つ耐戦略性は、複数単位に素直には拡張されません。落札する数量が複数になると、自分の札が自分の支払価格に影響するようになるため、評価額どおりの応札が支配戦略ではなくなるからです。複数財で耐戦略性を保ちたい場合に持ち出されるのが、先に触れたVCGメカニズムです。
ネット広告での現在地:第二価格から第一価格へ
ディスプレイ広告のリアルタイム入札は、長く第二価格が標準でした。
2019年のアドマネージャー統合第一価格オークション移行
Googleは2019年3月6日の公式ブログで、今後数か月のうちにアドマネージャーの在庫を統合第一価格オークションへ移行させると発表し、同じ記事で年内に移行を完了する見込みだと述べました。同年5月10日の続報によれば、移行後のアドマネージャーは、予約型キャンペーンの価格と、リアルタイム入札パートナーやヘッダービディングで使われる非保証ラインアイテムなど非保証の仕入れ先の価格とを、単一のオークションで比較します。移行前は認定バイヤーとの第二価格のリアルタイム入札が先に走り、その落札価格を予約型などと比べる多段構造でした。いまのプログラマティック・ディスプレイ取引は第一価格が前提です。入札の流れそのものはRTB(リアルタイムビッディング)の仕組み、広告在庫の売買構造はアドエクスチェンジの仕組み、全体像はプログラマティック広告の解説で扱っています。
検索広告は別枠:課金額は1つ下の広告ランクを上回る最低額
ここを混同した記述が多いのですが、2019年の第一価格移行はアドマネージャーのディスプレイ/動画在庫が対象で、Google検索、検索向けAdSense、YouTubeなど他のGoogleサービスの広告オークションには影響しないと、3月6日の公式ブログが明記しています。
現に、Google広告ヘルプはいまも実際のクリック単価について「広告ランクの下限値を満たし、かつ掲載順位が 1 つ下の競合相手の広告ランクを上回るために最低限必要な金額のみが請求される」と説明しており、「実際の請求額はほとんどの場合に、1 回のクリックに対して発生する料金の上限である上限クリック単価(上限 CPC)を(場合によっては大きく)下回ります」と続けています。次点に勝つのに必要な最低額しか払わないという骨格は、第二価格の発想そのものです。
ただし教科書どおりの第二価格ではありません。基準になるのは入札額ではなく広告ランクであり、広告ランクには広告とランディングページの品質や推定クリック率が入ります。つまり「次点の入札額を払う」のではなく「次点の広告ランクを超えるのに必要な入札額を払う」方式で、品質の高い広告は同じ順位をより安く買えます。
品質スコアがオークション計算に使われないという公式の記載
関連してよくある誤解が、品質スコアがオークションで使われるという説明です。Google広告ヘルプのオークション解説ページは、広告ランクを決める要素として「入札単価、広告とウェブサイトの品質、広告ランクの下限値、オークションの競争力、ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)、アセットやその他の広告フォーマットの見込まれる効果」を挙げており、品質スコアには言及していません。品質スコア自体についても同ヘルプは「広告オークションにおける評価材料にはなっていません。あくまで診断ツールとして、あるキーワードに対して表示される広告がユーザー エクスペリエンスに及ぼす影響を示したものです」と明記しています。スコアは「1~10 の数値で示され、キーワード単位で確認できます」。オークションのたびに算出される品質評価とは、別の指標です。
ヤフオク・eBayの自動入札と、封印型第二価格との相違
ネットオークションの自動入札(プロキシ入札)は、挙動こそ第二価格に似ていますが同じではありません。
自動入札の仕組みと、eBayの価格帯別入札単位
Yahoo!オークションのご利用ガイドは、最高入札額に予算を入力すると「あなたが入力した予算以内でシステムが自動的に入札(自動入札)を行います。システムが自動的にほかの入札者と競って再入札し、入力された金額内で一番安く購入できます」と説明しています。eBayのヘルプも同様に「自動入札では、他の入札者が入札すると、それより少し高い額で入札が行われます。このときに引き上げる額を入札単位といいます」としています。
つまり落札価格は「2番目に高い最高入札額」そのものではなく、原則としてそこに1入札単位を足した額になります。eBay(米国サイト)が公開している入札単位は価格帯で変わります。
| 現在価格 | 入札単位 |
|---|---|
| $0.01〜$0.99 | $0.05 |
| $1.00〜$4.99 | $0.25 |
| $5.00〜$24.99 | $0.50 |
| $25.00〜$99.99 | $1.00 |
| $100.00〜$249.99 | $2.50 |
| $250.00〜$499.99 | $5.00 |
| $500.00〜$999.99 | $10.00 |
| $1000.00〜$2499.99 | $25.00 |
| $2500.00〜$4999.99 | $50.00 |
| $5000.00以上 | $100.00 |
ただしeBayは「入札単位が上記よりも小さくなる場合があります」とも注記しており、2人の上限額の差が1入札単位に満たないときは、落札価格が勝者の上限額止まりになります。なお入札した直後に高値更新されるのは、他の入札者の最高入札額が自分の上限を上回っているためで、システムの不具合ではありません。
付け値が時間とともに公開される点:封印型との相違
前掲のペーパーは、eBayをこの方式の例として挙げたうえで、脚注で「参加者の付け値が、時間が経つにつれて明らかになるところが、通常の封印型の第二価格入札方式と異なります」と注記しています。ここが実務上の差になります。現在価格が刻々と見えるため、他人の上限を探る試し入札ができますし、終了直前に上限を投入するスナイピングのような戦術も成立します。オークション理論の分類でいえば、ヤフオクやeBayは第二価格封印入札ではなく、代理人が自動で応札するイングリッシュオークションです。
耐戦略性が崩れる場面と、日本の制度で使われない理由
耐戦略性は強力ですが、無条件に成り立つわけではありません。
共謀とシル入札への脆弱性:支払額を他人の札が決める副作用
前掲のペーパーも、耐戦略性の説明に「共謀がある場合などはこの理論が破綻することがあります」と注を付けています。第二価格では支払額が他人の札で決まるため、入札者同士が示し合わせて全員が低く入れれば、落札価格を一気に押し下げられます。逆方向の問題として、売り手が自作の偽アカウントで2番手を演じるシル入札があります。落札者の支払額は2番目の入札額なので、売り手は落札者の上限額のすぐ下まで偽の札を積むだけで支払額をつり上げられます。第一価格ではこの操作は落札者の支払額に効きません。
共通価値と勝者の呪い:私的価値の前提が崩れるケース
耐戦略性は「私的価値」、つまり各自が独立に評価額を持つ前提の話です。全員にとって価値が同じで、その真の価値が誰にも分からない「共通価値」の状況では、話が変わります。同ペーパーは、高値で応札した札がその価格で落札されて割高で掴まされる皮肉な帰結を「勝者の呪い」と呼び、第一価格では自分の評価額しか落札額の決定に関わらないのに対し、第二価格では二番手の応札者の評価額も落札額に反映されて真の価値がより正確に分かるため、勝者の呪いの恐れが少なく強気の応札が可能で、その結果として売り手の期待収入は第二価格の方が高くなると説明しています。中古車や広告インプレッションのように価値の見立てが割れる財では、この違いが効いてきます。
日本の公共調達は第一価格:会計法第二十九条の六の規定
公共調達でセカンドプライスが標準になっている、という説明も見かけますが、日本の国の契約には当てはまりません。会計法(昭和二十二年法律第三十五号)第二十九条の六第1項は「契約担当官等は、競争に付する場合においては、政令の定めるところにより、契約の目的に応じ、予定価格の制限の範囲内で最高又は最低の価格をもつて申込みをした者を契約の相手方とするものとする」と定めています。原則として、最低価格で申し込んだ者がその価格で契約相手になります(同項ただし書に履行の懸念がある場合の例外、第2項に総合評価落札方式の例外があります)。いずれの場合も、2番目の価格を支払う規定はありません。
よくある質問
セカンドプライスオークションとは何ですか?
最高額を入札した人が落札し、支払額は2番目に高い入札額になる封印入札方式です。第二価格封印入札・ヴィックリーオークション・次点価格オークションとも呼ばれ、次点落札という言い方をされることもあります。
第二価格オークションとセカンドプライスオークションは同じですか?
同じものです。英語のsecond-price auctionを片仮名にしたのがセカンドプライスオークション、訳語が第二価格オークション(第二価格入札方式)です。学術文献では第二価格入札方式、広告業界ではセカンドプライスという表記が多く使われます。
ネット広告では今もセカンドプライスが使われていますか?
ディスプレイ広告では主流ではありません。Googleアドマネージャーは2019年に統合第一価格オークションへ移行しており、現在のプログラマティック取引は第一価格が前提です。一方でGoogle検索の広告は移行の対象外で、いまも1つ下の競合の広告ランクを上回るのに必要な最低額で課金されます。
ヤフオクの自動入札はセカンドプライスオークションですか?
厳密には違います。落札価格が「2番目に高い最高入札額+1入札単位」になる点は似ていますが、現在価格が入札のたびに公開されるため、札を伏せたまま一斉に提出する封印入札とは別の方式です。分類上は自動応札付きのイングリッシュオークションにあたります。
シングルプライスオークションとマルチプライスオークションの違いは何ですか?
複数単位を売るときの価格の付け方の違いです。シングルプライス(単一価格、国債でいうダッチ方式)は落札者全員が同じ価格で買い、マルチプライス(複数価格、コンベンショナル方式)は各落札者が自分の入札した価格で買います。どちらも第二価格方式ではなく、単一価格方式は耐戦略性を満たしません。