ChatGPTの「ライブラリ(Library)」は、会話でアップロードしたファイルやChatGPTが作成したファイルをアカウントに保存し、別の会話で再利用できる機能です。2026年3月23日に有料プラン向けに始まり、5月14日に無料・Goプランへ広がりました。その後も8月から10月にかけて、複数選択、Google ドライブ連携、共有、お気に入りが加わり、9月29日には一部のプランでSpaceへの置き換えも始まっています。この記事では、ライブラリの場所と使い方、検索の考え方、一括削除の手順、プラン別の容量、表示されないときの原因まで、OpenAIの公式ヘルプとリリースノートをもとに整理します。
まとめ:ChatGPTライブラリの要点(2026年10月時点)
- 場所:Web版の左サイドバーの「ライブラリ」(chatgpt.com/library)。過去のファイルは入力欄の添付メニューの「ライブラリから追加」で会話に戻せます。
- 一括削除:Web版でファイルをドラッグして複数選択し、削除します。ライブラリに「最近削除した項目」が表示される場合は、そこで「すべて削除」を選ぶと復元期間を待たずに完全削除へ進めます。
- チャットを消してもファイルは残る:設定の「すべてのチャットを削除」を実行しても、ライブラリに保存されたファイルは消えません。容量を空けるならライブラリ側で消します。
- 容量:無料500MB、Go 4GB、PlusとBusiness 20GB、Pro 100GB。1ファイルは512MBまでです。
- 保存されないもの:一時チャットのままの会話とChatGPT ヘルスケアでアップロードしたファイル(一時チャットを通常のチャットとして保存すると、対象のファイルがライブラリに入る場合があります)。生成した画像は「画像」タブに自動保存されます。
- 表示されない:Pro・Business・Enterpriseの対象アカウントでは、2026年9月29日からライブラリがSpaceに置き換わっています。
ChatGPTライブラリとは:アップロードと作成ファイルの保存先
以前のChatGPTでは、アップロードしたPDFやExcelは会話の中にしかなく、同じ資料を別の会話で使うには探し出すか上げ直す必要がありました。ライブラリはファイルを会話から切り離し、アカウント単位で保存します。OpenAIの公式ヘルプは、ファイルは手動で削除するまでアカウントに残り、ファイルを含むチャットを削除してもライブラリのファイルは消えないと説明しています。ライブラリの保存容量は、1日あたりの添付やチャットの利用上限とは別枠です。
保存されるファイルと保存されないファイル
保存されるのは、会話でアップロードした文書・スプレッドシート・プレゼンテーション・画像と、ChatGPTが会話の中で作成したファイルです。操作は要らず、自動で保存されます。2026年6月からはライティング画面で書いた文書をライブラリへ保存でき、9月22日に始まったフラッシュカードも自動でライブラリに保存されます。
| 対象 | ライブラリに入るか | 入る場所 |
|---|---|---|
| 会話でアップロードしたファイル | 入る | ライブラリ |
| ChatGPTが作成した文書・表 | 入る | ライブラリ |
| ChatGPTで生成した画像 | 自動では入らない | 画像タブ(お気に入り登録は可) |
| 一時チャットのアップロード | 一時チャットの間は入らない | 通常チャットとして保存すると入る場合あり |
| ChatGPT ヘルスケアのアップロード | 入らない | 保存されない |
| お気に入りにした商品・場所 | 入る | ライブラリのお気に入り |
生成画像が見当たらない場合は、ライブラリではなく「画像」タブを確認してください。2025年4月に始まった画像の保存場所も当初「ライブラリ」と呼ばれていたため、古い解説記事では画像の話とファイルの話が混ざっています。画像生成の使い方はGPT Image 2(ChatGPT Images 2.0)の解説にまとめています。ヘルスケアの扱いはChatGPTヘルスケアの解説を参照してください。
提供開始から10月までの変更点
ライブラリは半年で中身が大きく変わりました。3月の情報だけで書かれた記事は、モバイル対応や削除の手順が現在と合いません。日付はChatGPTのリリースノートの掲載日(米国時間)です。
| 日付 | 変更 | 対象 |
|---|---|---|
| 2026-03-23 | File Libraryの提供開始 | 有料プラン・Web |
| 2026-05-14 | 無料・Go・EEAへ拡大、容量管理を導入 | 全プラン・Web/iOS/Android |
| 2026-08-07 | ドラッグで複数選択、ライブラリ内検索 | Web |
| 2026-08-13 | Google ドライブをライブラリに表示 | Plus以上・Web |
| 2026-09-09 | ファイルとフォルダの共有 | 共有が使えるアカウント |
| 2026-09-10 | Box・Dropbox・SharePointを追加 | Go以上・Web |
| 2026-09-29 | Spaceがライブラリを置き換え | Pro・Business・Enterprise |
| 2026-10-01 | お気に入りとフォルダ | Web・モバイル |
ライブラリはどこにある?開き方と表示されないときの確認
Web版では、左のサイドバーにある「ライブラリ」を開きます。直接 chatgpt.com/library を開いても同じ画面です。5月14日のリリースノートは、ライブラリと入力欄の「最近のファイル」がWeb・iOS・Androidで使えると案内しています。ただし、容量の管理画面(設定 > ストレージ)、ドラッグでの複数選択、外部ストレージの表示はWeb版だけの機能です。整理や削除はWeb版で行うと迷いません。
ライブラリや保存ファイルが見当たらないときの確認項目
症状は2つに分かれます。サイドバーにライブラリそのものが無い場合は1と4を、ライブラリはあるのに探しているファイルが無い場合は2と3を確かめます。
- Spaceに置き換わっている:2026年9月29日から、Pro・Business・Enterpriseの対象アカウントではライブラリの代わりにSpaceが表示されます。ファイルはSpaceの「すべて > 自分のアイテム」で探します(次の章)。
- 一時チャットやヘルスケアで上げた:これらのファイルはライブラリに自動保存されません。一時チャットは、通常のチャットとして保存したときに対象のファイルがライブラリへ入る場合があります(一時チャットの公式ヘルプ)。
- 生成画像を探している:画像はサイドバーの「画像」タブにあります。
- 別のアカウントやワークスペースにいる:個人アカウントと会社のワークスペースではライブラリが別です。右上のアカウント表示で、ファイルを上げたときと同じワークスペースかを確認してください。
Spaceへの置き換えで変わる点(Pro・Business・Enterprise)
Spaceの公式ヘルプによると、Spaceはページ(編集できる文書)、アップロードしたファイル、ほかの作業物をまとめる場所で、対象アカウントではライブラリを置き換えます。作成と編集ができるのはPro・Business・Enterpriseで、Web版とデスクトップアプリが対象です。モバイルではページの閲覧と共有だけで、編集はできません。
ファイルの探し方も変わります。「すべて > 自分のアイテム」に自分のページ・ファイル・フォルダが、「すべて > 自分と共有」に共有されたものが並び、画像は「作成した画像」と「アップロード」に分かれます。プロジェクトはSpaceと別の機能のまま残るため、プロジェクトに入れたファイルとチャットはそのまま使えます。なお、ページを削除するとサブページごとゴミ箱に移り、他人が作ったサブページも含まれます。親ページを消す前に中身を確認してください。
ライブラリの使い方:再添付・検索・ダウンロード
「ライブラリから追加」による保存ファイルの再添付
アップロードし直さずに、保存済みのファイルを新しい会話で使えます。
- 入力欄のメニュー(添付・追加ボタン)を開く
- 「ライブラリから追加」を選ぶ
- 使うファイルを選び、プロンプトを入力して送信する
直近のファイルなら、入力欄の「最近のファイル」からも選べます。ファイル名を覚えていなくても、「昨日アップロードした資料で気をつける点は?」のように聞けば、ChatGPTが保存済みのファイルを参照して答えます。この自然文での呼び出しは、3月の提供開始時からリリースノートに書かれている使い方です。
ライブラリ検索:名前と種類による保存ファイルの絞り込み
「ライブラリ検索」は、ライブラリ画面の検索バーで保存ファイルを探す機能です。2026年8月7日の更新でWeb版のライブラリ内検索が入り、同時にサイドバーの検索もフォルダと会話タイトルに当たるようになりました。検索結果は次の条件で絞り込めます。
- アップロードしたファイルか、ChatGPTが作成したファイルか
- 種類(画像、文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDF)
- 「すべてのファイル形式を表示」(名前がピリオドで始まるファイルも含める)
似た名前のファイルが増えると、目的の資料を見分けにくくなります。「案件名_種類_日付」のように名前の付け方をそろえておくと、絞り込みの効きが変わります。
ダウンロードとライブラリへの直接アップロード
OpenAIのライブラリ公式ヘルプでは、ライブラリで1つ以上のファイルを選び「ダウンロード」を押すと、まとめて手元に保存できると案内しています。削除の前に控えを取るときに使います。逆に、ライブラリ画面で「アップロード」を選ぶかファイルをドラッグすると、会話を開かずにライブラリへ直接ファイルを入れられます。
ライブラリのファイルを削除・一括削除する手順
削除でつまずく原因は、チャットの削除とライブラリのファイル削除が別の操作であることです。チャット側の操作だけでは、ライブラリのファイルは1つも減りません。
ライブラリ内ファイルの個別削除
- サイドバーの「ライブラリ」を開く
- 消したいファイルを選ぶ
- 「削除」を押すか、ファイル横のゴミ箱アイコンを押す
OpenAIのライブラリ公式ヘルプは、削除したファイルはライブラリのメイン画面からすぐに表示されなくなると説明しています。画面から消えることと、システムから完全に削除されることは別で、後者は後述の30日の扱いになります。
Web版ライブラリの複数選択と一括削除
2026年8月7日の更新で、Web版のライブラリではファイルやフォルダの上をドラッグして複数を同時に選べるようになりました。まとめて選んだ状態で「削除」を押せば、一括で消せます。消す前に、残したいファイルを同じ方法で選んで「ダウンロード」しておくと安全です。
削除したファイルは、ライブラリに「最近削除した項目」がある場合はそこへ移り、完全に削除されるまでは復元できます。公式ヘルプによると、「最近削除した項目」で「完全に削除」か「すべて削除」を選ぶと、待たずに完全削除へ進めます。手順は2段階に分かれます。まずライブラリで消したいファイルを選んで削除し、次に「最近削除した項目」が表示される場合はそこで「すべて削除」を選びます。「すべて削除」の対象は削除済みの項目だけで、ライブラリに残っているファイルは消えません。
「すべてのチャットを削除」の対象とライブラリへの影響
「ChatGPT ライブラリ 全削除」で調べると、設定 > データコントロールの「すべてのチャットを削除」を案内する記事が多く出てきます。この操作が消すのは会話です。チャット削除の公式ヘルプは、チャットを削除してもライブラリに別に保存されたファイルは削除されないと明記しています。
| 操作 | 消えるもの | ライブラリのファイル |
|---|---|---|
| ライブラリで削除 | 選んだファイル | 消える |
| 最近削除した項目ですべて削除 | 削除済みファイル | 完全削除へ |
| チャットを1件削除 | その会話 | 残る |
| すべてのチャットを削除 | 全会話(プロジェクト内も) | 残る |
| チャットをアーカイブ | 何も消えない | 残る |
「すべてのチャットを削除」は取り消せません。ファイルを消したいだけなら、この操作は不要です。
生成画像をまとめて消すには会話の削除が必要
ChatGPTで生成した画像は、ライブラリでなく「画像」タブに入ります。画像機能の公式ヘルプは、画像タブから画像を消すには、その画像を作った会話を削除するよう案内しています。Web版は会話タイトルの「…」メニューから、iOSとAndroidは会話タイトルの長押しから「削除」を選びます。画像をまとめて消したいなら、画像を作った会話をまとめて消すことになります。一方、自分でアップロードした画像はライブラリのファイルなので、前の手順で消せます。
削除後30日の保持と2つの例外
削除したファイルは、30日以内にOpenAIのシステムから完全に削除される予定です。例外は、(1)チャットがすでに匿名化され、ユーザーとの関連付けが解除されている場合と、(2)セキュリティ上の理由や法的義務でOpenAIが長く保持する必要がある場合の2つです。Enterprise・Edu・Healthcareのワークスペースでは、ライブラリのファイルはワークスペースの保持ポリシーに従います(チャットとファイルの保持の公式ヘルプ)。
容量の上限と確認方法
プラン別のストレージ容量
容量の上限は2026年5月14日に公表され、10月12日時点の公式ヘルプも同じ値です。
| プラン | ライブラリの容量 |
|---|---|
| 無料 | 500MB |
| Go | 4GB |
| Plus | 20GB |
| Business | 20GB |
| Pro | 100GB |
| Enterprise・Edu・Healthcare | 公式ヘルプに容量の記載なし |
無料の500MBは、1ファイルの上限(512MB)より小さい容量です。保存したいファイルの合計が500MBを超えるなら、Go以上を検討します。GoとPlusの違いはChatGPT Goの解説、会社での一括契約はChatGPT Enterpriseの料金とBusinessとの違いで整理しています。
1ファイルあたりのサイズ上限
保存容量とは別に、1ファイルごとの上限があります。
| 対象 | 上限 |
|---|---|
| 全ファイル共通 | 512MB |
| テキスト・文書ファイル | 200万トークン |
| CSV・スプレッドシート | 約50MB(行のサイズで変動) |
| 画像 | 1枚20MB |
200万トークンの上限はスプレッドシートには適用されません。その代わり約50MBで頭打ちになるため、数十万行のCSVは列を絞るか期間で分けてから上げます。
使用量の確認と容量を空ける手順
ライブラリ画面の「ストレージ」ボタンを押すと、合計の使用量、残りの容量、上限を超えているかが表示されます。Web版では設定 > ストレージからも同じ管理画面を開けます。容量が足りないときは、ストレージで大きいファイルを確かめ、ライブラリで削除します。チャットを消しても容量は空きません。公式ヘルプは「最近削除した項目」に残っている間の容量の数え方を明記していません。復元の必要が無いファイルだけを「すべて削除」の対象にし、操作後にストレージの表示で空き容量を確かめてください。
ライブラリ経由の外部ストレージ参照
2026年8月13日にGoogle ドライブ、9月10日にBox・Dropbox・SharePointがライブラリに加わりました。アプリを接続すると、外部ストレージのファイルやフォルダをライブラリで閲覧・検索し、「ライブラリから追加」や@メンションでアップロードせずに会話へ入れられます。フォルダを選んで、中のファイルをまとめて扱うよう頼むこともできます。
- 対象:Google ドライブはPlus・Pro・Business・Enterprise・Edu・Healthcare、Box・Dropbox・SharePointはGo以上。いずれもWeb版で、モバイルは今後対応予定
- Google ドライブで見えるのはマイドライブと自分に直接共有されたアイテムで、共有ドライブはまだ対象外
- 外部ストレージのファイルはChatGPTから削除できない。削除は元のサービス側で行う
- ワークスペースでは、管理者が必要な公開アクションを有効にしていないと表示されない
ファイルとフォルダの共有
2026年9月9日から、共有機能が使えるアカウントでは、ライブラリのファイルやフォルダを特定の相手かワークスペース全体と共有できます。権限は「閲覧者」か「編集者」で、共有されたものは「共有アイテム」に表示されます。注意点は持ち主の扱いです。他人の共有フォルダにアップロードしたファイルはフォルダの持ち主のものになり、後でフォルダへのアクセスを外されると、自分が上げたファイルでも開けなくなります。手元に残したい資料は、自分のライブラリに置いてから共有してください。
業務でライブラリを使う前のデータ保護チェック
ライブラリは便利な反面、上げたファイルが会話を消しても残り続けます。業務の資料を置く前に、次の5点を確認してください。
- 学習への利用:個人向けプランでは、設定 > データコントロールの「すべての人のためにモデルを改善する」がオンだと、アップロードしたファイルも学習に使われることがあります。BusinessとEnterpriseのデータは既定で学習に使われません。
- メモリとの関係:メモリをオンにしていると、保存したファイルやチャットの内容が会話をまたいで参照されることがあります。メモリの確認と削除はChatGPTのDreaming V3(自動更新メモリ)の解説を参照してください。
- 自動参照の制御:ワークスペースのオーナーは、ChatGPTが回答時にライブラリのファイルを自動で参照するかをオフにできます。Healthcareのワークスペースでは既定でオフです。
- 削除後の保持:削除しても最大30日はOpenAIのシステムに残り、例外もあります。削除で即座に消えることを前提にした運用はできません。
- コンプライアンス対応:Enterprise・Eduのコンプライアンス管理者は、ライブラリ専用のCompliance APIでファイルを書き出し・削除できます。
判断は明確です。個人情報や顧客の契約書のように、削除の時点で確実に消えることが求められるファイルは、ライブラリに置かないでください。一時チャットでもOpenAIは安全確保のため最大30日コピーを保持することがあり、即時の消去にはなりません。保持の条件が社内の要件を満たすと確認できるまで、こうした資料はアップロードしない運用にします。社内ルールの作り方は生成AIのリスクとガバナンス対策にまとめています。ChatGPTを業務フローに組み込む設計から相談したい場合は、生成AI導入支援で対応しています。
よくある質問
ChatGPTのライブラリはどこにありますか?
Web版の左サイドバーにある「ライブラリ」です。chatgpt.com/library を直接開いても表示されます。Pro・Business・Enterpriseの対象アカウントでは、2026年9月29日からSpaceに置き換わっています。
ライブラリのファイルを一括削除できますか?
できます。Web版のライブラリでファイルをドラッグして複数選択し、「削除」を押します。「最近削除した項目」が表示される場合は、そこで「すべて削除」を選ぶと復元できない状態に進みます。OpenAIのシステムからの完全削除は、その後30日以内に行われる予定です。
チャットを削除すればライブラリのファイルも消えますか?
消えません。1件の削除でも「すべてのチャットを削除」でも、ライブラリに保存されたファイルは残ります。ファイルはライブラリ側で削除してください。生成画像だけは例外で、画像を作った会話を削除すると画像タブから消えます。
無料プランでもライブラリは使えますか?容量は?
使えます。2026年5月14日から無料プランも対象になり、容量は500MBです。Goは4GB、PlusとBusinessは20GB、Proは100GBです。
ライブラリの容量はどこで確認できますか?
ライブラリ画面の「ストレージ」ボタンで、使用量、残りの容量、上限超過の有無を確認できます。Web版では設定 > ストレージからも開けます。