skills.shとは?Vercel製エージェントスキルCLIの使い方とnpxコマンド一覧【2026年最新】

「skills.sh」は、AIコーディングエージェントに専門知識や手順を後付けで読み込ませる「エージェントスキル」を、検索・配布・インストールできるオープンなディレクトリとCLIです。Vercelが2026年1月21日に公開し、npx skills add のワンコマンドでClaude CodeやCursor、Codexなど多数のエージェントへスキルを追加できます。この記事では、skills.shの正体から全コマンドの使い方、対応エージェント、MCPとの違い、セキュリティ上の注意点までを2026年6月時点の最新情報で整理します。

まとめ:skills.shの要点と最重要コマンド

先に結論をまとめます。skills.shは「エージェントスキルのnpm」と呼ばれる仕組みで、知識パッケージ(SKILL.md)を世界中の開発者が共有・再利用できる場です。CLI本体(npx skills)と公開ディレクトリ(skills.sh)の2つで構成され、導入はNode.js環境さえあれば追加インストール不要で完結します。

  • 導入npx skills add オーナー名/リポジトリ名(例:vercel-labs/agent-skills)でインストール。
  • 主要コマンドadd(導入)/use(導入せず一時利用)/find(検索)/list(一覧)/update(更新)/remove(削除)/init(雛形作成)。
  • 対応範囲:Claude Code・Cursor・Codex・OpenCodeなど71種類のエージェント(2026年6月時点)。
  • 仕様:Anthropicが提唱したSKILL.md形式を起源とする共通仕様(Agent Skills)に準拠。MCPやChatGPTプラグインとは役割が異なる。

以降で、各コマンドの具体的な使い方と、対応エージェントごとの配置先、注意点を順に解説します。

skills.shとは何か:定義と背景

skills.shの正体:エージェントスキルのオープンなディレクトリとCLI

skills.shは、Vercelが提供するエージェントスキルの公開ディレクトリ(Webサイト)と、それを操作するCLIツール(npx skills)の総称です。ディレクトリ側ではコミュニティが公開したスキルをキーワードやカテゴリで探せ、CLI側ではコマンド1つで検索・インストール・更新・削除まで行えます。公式リポジトリ(vercel-labs/skills)はGitHubのスター数が約22,400に達しており、公開ディレクトリには公開当初で3,000を超えるスキルが登録され、その後も急増しています(最新の登録数はskills.shで確認できます)。

位置づけとしては「コンテキストのnpm」です。長い指示を毎回プロンプトに貼り付ける代わりに、スキルを一度インストールしておけば、エージェントが必要なときだけその知識を読み込みます。

そもそもエージェントスキル(Agent Skills)とは

エージェントスキルとは、AIエージェントが従う「再利用可能な手順書」をパッケージ化したものです。実体は SKILL.md というMarkdownファイルで、先頭のYAMLフロントマターに namedescription を持ち、本文に「この状況ではこう動く」「このルールでレビューする」といった手順を書きます。エージェントは普段この中身を読み込まず、関連する作業が発生したときだけ参照する「遅延読み込み」で動くため、コンテキストを無駄に消費しません。

なぜ生まれたか:AnthropicのSKILL.md起源と標準化

「エージェントスキル」という発想は、Anthropicが自社AIのClaude向けに考案した SKILL.md フォーマットが起源です。これがオープンな共通仕様(Agent Skills、仕様サイトはagentskills.io)として標準化され、Vercelが使いやすいCLIと公開ディレクトリを用意したことで一気に普及しました。Anthropicの「Claude Skills」とskills.shのスキルは同じSKILL.md形式を共有するため、相互に流用しやすいのが特徴です(Claude Skillsとは何か: AIエージェントに専門スキルを追加する最新拡張機能の概要と目的も参照)。

skills.shの使い方とコマンド一覧

skills CLIは複数のサブコマンドを持ちます。まず全体像を一覧で示し、その後で用途ごとに分けて解説します。

コマンド 役割
npx skills add スキルをインストール
npx skills use インストールせず一時的に使う
npx skills find スキルを検索(対話/キーワード)
npx skills list(ls) 導入済みスキルの一覧
npx skills update 導入済みスキルを最新化
npx skills remove(rm) 導入済みスキルを削除
npx skills init SKILL.mdの雛形を作成

npx skills add:スキルをインストールする

最も使うのが add です。GitHubの「オーナー名/リポジトリ名」を渡すと、リポジトリ内のスキルを検出し、導入先のエージェントを選んで配置します。代表的な使い方は次のとおりです。

# 基本:リポジトリを指定して導入
npx skills add vercel-labs/agent-skills

# 特定スキルだけ・グローバルに導入
npx skills add vercel-labs/agent-skills --skill frontend-design -g

# 確認なしで全スキルを全エージェントへ(CI向け)
npx skills add vercel-labs/agent-skills --all -y

主なオプションは、-g(グローバル導入)、-a(対象エージェント指定)、-s(スキル名指定)、-l(導入せず一覧表示)、-y(確認省略)、--copy(シンボリックリンクではなくコピー)です。

npx skills use:インストールせずに一時利用する

「試したいだけ」「CIで都度生成したい」場合は use が便利です。スキルを恒久的に配置せず、生成したプロンプトを標準出力に書き出すか、対応エージェントを対話起動します。

# スキルから生成したプロンプトをそのままclaudeへ渡す
npx skills use vercel-labs/agent-skills@web-design-guidelines | claude

npx skills find / list:探す・確認する

どのスキルを入れるか決める段階では find、入れた後の確認には list を使います。

# 対話的に検索(引数なし)
npx skills find

# キーワードで検索
npx skills find typescript

# 導入済みスキルを一覧表示
npx skills list

npx skills update / remove / init:更新・削除・新規作成

導入後の運用は update(最新化)と remove(削除)で行います。なお、以前は削除コマンドが無く手動でフォルダを消す必要がありましたが、現在は npx skills remove が正式に用意されています。自作スキルの雛形は init で作れます。

# 導入済みスキルをまとめて更新
npx skills update

# スキル名を指定して削除(rm でも可)
npx skills remove web-design-guidelines

# SKILL.mdの雛形を作成
npx skills init my-skill

インストールのスコープと方式

導入前の前提:Node.jsと対応エージェント

必要なのはNode.js/npm環境だけです。npx 経由で最新のCLIが都度実行されるため、skills コマンドを別途グローバルインストールする必要はありません。CLIは手元にインストール済みのエージェント(Claude CodeやCursorなど)を自動検出し、見つからない場合は導入先を選ぶよう促します。

プロジェクトとグローバルの違い

導入スコープは2種類あります。既定はプロジェクト単位で、リポジトリにコミットしてチームで共有できます。-g を付けるとユーザー単位(グローバル)になり、全プロジェクトで使えます。

スコープ 指定 配置場所 用途
プロジェクト 既定 ./エージェント/skills/ チームで共有
グローバル -g ~/エージェント/skills/ 全プロジェクトで利用

シンボリックリンク方式とコピー方式

対話的に導入すると、配置方式を選べます。既定の「シンボリックリンク」は1つの実体に各エージェントからリンクを張る方式で、更新が一度で済むため推奨です。リンクが使えない環境では --copy で独立コピーを作れます。

ソースの指定方法

add のソースはGitHubのショートハンドに限りません。フルURL、リポジトリ内の特定パス、GitLabのURL、任意のgit URL、ローカルパスを指定できます。社内リポジトリやローカルの自作スキルもそのまま導入できます。

対応エージェントとClaude Code・Cursor・Codexでの利用

対応エージェントと配置パス

2026年6月時点で71種類のエージェントに対応しています。スキルはエージェントごとに決まったフォルダへ配置されます。主要なものは次のとおりです。

エージェント --agent指定 プロジェクト配置 グローバル配置
Claude Code claude-code .claude/skills/ ~/.claude/skills/
Cursor cursor .agents/skills/ ~/.cursor/skills/
Codex codex .agents/skills/ ~/.codex/skills/
OpenCode opencode .agents/skills/ ~/.config/opencode/skills/
GitHub Copilot github-copilot .agents/skills/ ~/.copilot/skills/

関連するエディタ/エージェントの詳細は、Cursor 2.4とは?AI搭載コードエディタ最新バージョンの概要と特徴を徹底解説Web版Claude Codeの使い方と魅力を徹底解説:オンラインAIコーディング環境の基本操作ガイドCodex Skillsとは何か?AIエージェントを拡張する最新機能の全貌と開発背景を詳しく徹底解説も参考になります。

Claude Code固有の機能(context: fork・Hooks)

スキルは共通仕様に沿うため大半のエージェントで動きますが、一部の高度な機能はエージェント依存です。たとえばスキル実行を別コンテキストに分離する context: fork はClaude Codeのみ、起動時フックの Hooks はClaude Code・Cline・Kiro CLIなどで対応しています。基本的なスキル機能や allowed-tools はほぼ全エージェントで利用できます。

人気・代表的なエージェントスキルの例

どんなスキルが使えるかは、公開ディレクトリのランキングで把握できます。代表例としては、Vercel公式の vercel-labs/agent-skills に含まれるReact/Next.js向けのベストプラクティス集やWebデザインガイドライン、動画生成のRemotion向けスキル、Expo(React Native)向けスキル、StripeやSupabaseなど各社公式の連携スキルがあります。具体的な顔ぶれやインストール数は変動するため、最新はskills.shのランキングで確認してください。

MCPや既存プラグインとの違い

「外部ツールを使わせる仕組み」と混同されがちですが、役割が異なります。MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部のデータソースやツールを安全につなぐための通信規格で、サーバーを介してリアルタイムに情報をやり取りします。一方エージェントスキルは、AIの「知識・手順」をMarkdownで与える仕組みで、サーバーを立てる必要がありません。ChatGPTプラグインが「新しいツールを使わせる拡張」だとすれば、skills.shのスキルは「AIに専門知識を覚えさせる拡張」であり、両者は競合ではなく補完関係にあります。MCPの仕組み自体はMCP(Model Context Protocol)とは?基本概念とその重要性で詳しく解説しています。

セキュリティと信頼性の注意点

誰でも公開できるオープンなエコシステムゆえ、利用前の確認が重要です。スキルはGitHub上で内容を閲覧できるため、導入前に SKILL.md や付随スクリプトに不審な処理がないかを確認しましょう。品質にはばらつきがあるため、ランキングや更新日を見て実績のあるスキルを選ぶのが安全です。匿名の利用統計(テレメトリ)は収集されますが個人情報は含まれず、CI環境では自動で無効化されます。手動で止めたい場合は環境変数 DISABLE_TELEMETRY または DO_NOT_TRACK を設定します。

よくある質問(FAQ)

skills.shの利用は無料ですか?

CLI・ディレクトリともに無料で、ライセンスはMITです。Node.js環境があれば追加費用なく利用できます。

npmとnpxのどちらで使いますか?

通常は npx skills ... で都度最新版を実行する形が推奨です。npx はnpmに付属する実行ツールで、別途グローバルインストールしなくても最新のCLIを使えます。

インストールしたスキルはどうやって削除しますか?

npx skills remove スキル名 で削除できます(rm エイリアスも利用可)。--global--agent で対象スコープ・エージェントを絞れます。

Claude Codeでskills.shのスキルは使えますか?

使えます。npx skills add ... -a claude-code で配置先(.claude/skills/ など)に導入され、Claude Codeが必要時に読み込みます。context: fork やHooksなどClaude Code固有機能にも対応します。

スキルは自分で作れますか?

作れます。npx skills init でSKILL.mdの雛形を生成し、namedescription を含むYAMLフロントマターと手順を書けば、自社リポジトリやローカルパスからそのまま導入・共有できます。

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