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Windows版Codexの使い方|アプリとCLIの違い・インストール・プロキシ設定【2026年10月】

Windows版Codexの使い方|アプリとCLIの違い・インストール・プロキシ設定【2026年10月】

WindowsでCodexを使う主な入口は、ChatGPTデスクトップアプリのCodexと、ターミナルで動くCodex CLIです(ほかにVS CodeなどのIDE拡張があります)。2026年7月にCodexの単体アプリはChatGPTデスクトップアプリへ統合され、その後もWindows向けのサンドボックスに新方式のMXCが加わる、CLIに公式のPowerShellインストーラーができるなど、春に書かれた手順のままでは合わない点が増えました。この記事では、2026年10月時点の公式ドキュメントと、10月9日公開のCodex CLI 0.162.1のヘルプとソースコード、公式インストーラーの処理内容の確認をもとに、アプリとCLIの違い、インストール、サンドボックスとWSL2、会社のプロキシ環境での設定、つまずきやすいエラー、料金を順に整理します。

まとめ:Windows版Codexの要点

  • 入手先:アプリはMicrosoft StoreのChatGPTデスクトップアプリ(WinGetなら winget install --id 9PLM9XGG6VKS -s msstore)。旧Codexアプリは更新するとこのアプリになる。CLIは公式のPowerShellインストーラーかnpmで入れる。
  • アプリとCLIの違い:並列のチャットをworktreeで分けて差分をレビューするならアプリ、ターミナルでの対話やCI・スクリプトからの codex exec はCLI。アカウントと利用上限、設定フォルダ %USERPROFILE%\.codex は共通。
  • サンドボックス:WSLは不要。Windowsの隔離方式は mxc(推奨)・elevated・unelevated の3つ。MXCはWindows 11 24H2/25H2の対応ビルドが前提で、使えない端末は elevated に落ちる。
  • WSL2:Linuxのツールが必要なときだけ選ぶ。0.115以降はWSL1非対応。
  • 会社のプロキシ:社内ルートCAは CODEX_CA_CERTIFICATE、プロキシは HTTPS_PROXY などの環境変数で渡す。Windowsのシステムプロキシ(PAC)を読む機能は0.162.1でも開発中で既定オフ。
  • 料金:Plus 20ドル、Pro 100ドルから、Business 1ユーザー20ドル(年払い)。Proは現在5時間の上限がない。GPT-5.5は2026年10月14日でCodexから退役する。

Windows版Codexの入手先:ChatGPTデスクトップアプリとCodex CLI

WindowsでCodexを動かす入口は、ChatGPTデスクトップアプリ、Codex CLI、VS CodeなどのIDE拡張の3つです。どれも同じChatGPTアカウントでサインインし、同じ利用枠を使います。

アプリの形は2026年7月に変わりました。2026年3月にMicrosoft Storeで公開されたWindows版の「Codexアプリ」は、7月9日(米国時間)の更新でChatGPTデスクトップアプリに統合されています。OpenAIのヘルプ記事によると、Codexアプリは通常どおり更新すれば新しいChatGPTデスクトップアプリになり、既存のCodexのチャットとプロジェクトはそのまま残ります。新しいアプリでは、左上のメニューでChatGPT(ChatとWork)とCodexを切り替えます。

更新後にスタートメニューへ「ChatGPT」と「ChatGPT Classic」が並ぶことがあります。Codexが入っているのは「ChatGPT」の方で、「ChatGPT Classic」は以前のChatGPTデスクトップアプリです。Classicも更新は続きますが、新しいエージェント機能は新アプリにしか入らないことがあると案内されています。Codexが見当たらないときは、まず起動しているアプリがどちらかを確認してください。モバイルのChatGPTアプリからは、接続設定を済ませたデスクトップのチャットを確認できます。iOSでは「Codex」を開き、旧表示が残るアプリでは「Remote」を開きます。Codexという製品の全体像はCodexとは?OpenAIの自律型AIコーディングエージェントの使い方・料金・モデルを解説【2026年最新】にまとめています。

アプリ版CodexとCodex CLIの違いと使い分け

アプリとCLIは、並列作業の管理と、ターミナルからの操作・自動化のどちらを重視するかで選べます。中身のエージェントは同じで、違うのは操作の場所と、同時にいくつの作業を見るかです。

アプリとCLIの機能差:並列レビューとターミナル自動化

Windows版アプリの公式ドキュメントは、Windows版で使える機能としてworktree、スケジュールタスク、Git機能、内蔵ブラウザ、ファイルのプレビュー、プラグイン、スキルを挙げています。worktreeはGitの作業ツリーをチャットごとに分ける仕組みで、同じリポジトリでも作業ディレクトリを分離できます。ただし、変更を統合するときの競合まで防ぐものではありません。CLIは開いているターミナルとカレントディレクトリで動き、codex exec で非対話実行できるので、CIやタスクスケジューラーから呼ぶ用途はCLIの役目です。

観点 ChatGPTデスクトップアプリ(Codex) Codex CLI
操作 GUI・差分のレビュー画面 ターミナル(PowerShellなど)
並列作業 チャットごとにworktreeで分離 基本は1セッション
定期実行 スケジュールタスク タスクスケジューラーとcodex exec
CI・スクリプト 不向き codex exec で可
GUI操作の委任 コンピューター使用(地域限定) なし
設定・認証 %USERPROFILE%\.codex を共有
利用上限 同じプランの枠を共有

アプリとCLIの設定・認証:.codexフォルダの共有

公式ドキュメントでは、Windows版アプリはWindowsネイティブのCodexと同じホームディレクトリ %USERPROFILE%\.codex を使うと説明されています。config.toml に書いた設定や AGENTS.md の指示は、アプリとCLIの両方に効きます。CLIから codex app を実行するとデスクトップアプリが起動し、未インストールならインストーラーが開きます。コマンドリファレンスによると、macOSでは指定したフォルダを開きますが、Windowsでは開くべきパスを表示するだけです。

注意したいのは、WSLの中にCLIを入れた場合です。WSL内のCLIはLinux側の ~/.codex を使うので、Windowsのアプリとは設定・認証・履歴が別になります。共有したいときは、WSLのシェルで CODEX_HOME をWindows側のフォルダに向けます。

# WSLの ~/.bashrc などに書く
# 次の「Windowsのユーザー名」を実際のフォルダ名に置き換える
export CODEX_HOME="/mnt/c/Users/Windowsのユーザー名/.codex"

使い分けの判断:複数作業の管理はアプリ、自動化はCLI

複数の作業をエージェントに任せ、自分は差分の確認に回るならアプリを選びます。CLIで同じことをするとターミナルが増え、承認待ちで止まったセッションを見落とします。CIやバッチから非対話で呼ぶ用途にはCLIが向いています。SSH先のサーバーで作業する場合は、CLIのほか、デスクトップアプリのSSH接続(設定のConnectionsでホストを追加)も使えます。両方入れても料金は増えないので、普段はアプリ、自動化はCLIと分けて使うのが現実的です。CLIの基本操作と料金はCodex CLIとは|始め方・料金・コードを学習させない設定まで解説で、複数エージェントへの役割分担はCodexサブエージェントとカスタムエージェントの使い方|TOML定義・config.toml設定・並列実行【2026年7月版】で扱っています。

WindowsにCodexをインストールする手順

アプリの導入:Microsoft StoreとWinGetの手順

Microsoft Storeで「ChatGPT」(提供元OpenAI)を検索してインストールします。コマンドで入れる場合は、StoreのプロダクトIDを指定します。2026年春の記事に多い winget install Codex -s msstore は、統合前の書き方です。

winget install --id 9PLM9XGG6VKS -s msstore

起動してChatGPTアカウントでサインインし、作業するフォルダをプロジェクトとして追加すれば使い始められます。公式ドキュメントは、事前に入れておくとよい開発ツールとして次の5つを挙げています。Gitが無いと差分のレビュー画面が動かず、GitHub CLIはGitHub連携に使われます。

winget install --id Git.Git
winget install --id OpenJS.NodeJS.LTS
winget install --id Python.Python.3.14
winget install --id Microsoft.DotNet.SDK.10
winget install --id GitHub.cli

GitHub CLIを入れたら gh auth login を一度実行しておきます。対応OSは、公式の対応表でWindows 11が推奨、更新済みのWindows 10は「ベストエフォート」です。Windows 10ではConPTY(コンソールの仕組み)が必要なため、実質的にバージョン1809以降が条件になります。

CLIの導入:公式PowerShellインストーラーとnpmの手順

CLIの公式ドキュメントは、Windows向けにPowerShellのインストーラーを案内しています。Node.jsは不要で、更新も同じコマンドです。

powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex"

実行前にスクリプトの中身を読んでおくと、社内PCでの扱いを判断しやすくなります。2026年10月14日に取得したinstall.ps1は、次のように動きます。

  • 本体は releases.openai.com/codex から取得し、取れなければGitHub Releasesへ切り替える。どちらもSHA-256のダイジェストで検証する。
  • 本体を %USERPROFILE%\.codex\packages\standalone に置き、%LOCALAPPDATA%\Programs\OpenAI\Codex\bin をユーザー環境変数のPathへ追加する。Pathに追加するフォルダは CODEX_INSTALL_DIR で変えられる。
  • npmやBunで入れたcodexが先に見つかると、アンインストールするかを確認する。残すと、Pathの順で先に見つかった方が動く。
  • 環境変数 CODEX_RELEASE に版番号を入れると、その版に固定して入れられる。

ファイアウォールで外部への通信を絞っている会社では、releases.openai.com と github.com を使う配布経路の両方に到達できなければ、このインストーラーは失敗します。GitHubへ切り替える場合は、APIと配布ファイルの転送先への通信も確認してください。Node.jsを使っている環境なら、npmでも入れられます。

npm install -g @openai/codex
codex --version

WinGetにも OpenAI.Codex がありますが、10月14日時点でwinget-pkgsのマニフェストは0.161.0までで、npmの最新0.162.1より1つ遅れていました。後で触れるMXCの確認コマンドは0.162.0以降が必要なので、最新版が要るときはインストーラーかnpmを選びます。入れたら作業フォルダで codex を実行し、ブラウザでChatGPTアカウントにサインインします。macOSでの手順はCodexをMacにインストールする方法|ChatGPTアプリ・CLI・Intel Mac対応【2026年9月】を参照してください。

Windowsのサンドボックス:MXC・elevated・unelevatedの違い

WindowsのCodexは、WSLや仮想マシンを使わずに、PowerShellでコマンドを実行しながらファイルとネットワークへのアクセスを制限します。2026年7月の時点では、専用ユーザーとファイアウォールを使う方式(現在の elevated)が中心でした。今の公式ドキュメントでは、方式は3つに増えています。0.162.1の設定項目にも mxc・elevated・unelevated の3値が定義されていました。

方式 位置づけ 管理者の承認 主な仕組み
mxc 推奨 不要 OSのプロセス隔離
elevated MXCが使えないときの第一候補 セットアップ時に必要 専用ユーザー・ACL・ファイアウォール
unelevated 最後の手段 不要 制限付きトークン・ACL

MXC:Windows 11の対応ビルドで使う推奨方式

MXC(Microsoft Execution Containers)は、MicrosoftがWindows 11に順次配布しているプロセス隔離の仕組みです。公式ドキュメントでは、Windows 11 24H2のビルド26100.9278、25H2のビルド26200.9278で導入されたとされています。管理者の承認も、追加のWindowsアカウントも、ファイアウォールのルールも要りません。個人アカウントのデスクトップアプリは、端末が対応していれば自動でMXCを選びます。

自分の端末で使えるかは、CLI 0.162.0以降で次のコマンドを実行すると確かめられます。保存済みの設定は変わりません。

codex -c windows.sandbox=mxc sandbox --include-managed-config --permission-profile :workspace -- cmd.exe /d /c echo MXC_OK
$LASTEXITCODE

MXC_OK と終了コード 0 が出れば使えます。CLIでも使いたいときは、config.toml に次を書きます。

[features]
prefer_mxc = true

[windows]
sandbox = "elevated"  # MXCが使えないときの代わり

MXCには制約が2つあります。前面のコマンドが終わると、残った子プロセスも止まります。バックグラウンドで開発サーバーを起動しておく使い方は、事前に動作を確かめてください。また、ホストのループバック(127.0.0.1)との通信は許されるため、ネットワークの制限を厳しくしたい組織は管理側の設定も見直す必要があります。

elevatedとunelevated:MXCが使えない端末の選び方

elevated は、権限の低い専用ユーザー、ファイルのアクセス権(ACL)、ファイアウォールのルールでコマンドを隔離します。初回のセットアップでWindowsのUAC(管理者の確認)が出ます。unelevated は今のユーザーから作った制限付きトークンとACLで隔離する方式で、管理者権限は要りませんが、ネットワークの隔離が弱く、読み取り禁止のパスも指定できません。順番は MXC → elevated → unelevated です。会社のPCで elevated のセットアップが通らないときに、調査の間だけ unelevated を使うのが公式の推奨です。

アプリでは入力欄の下の権限設定を確認してください。サンドボックスによるアクセス制限と、権限拡大時に承認を求める設定は別で、CLIでは承認ポリシーをneverにしてもサンドボックスを維持できます。フルアクセスにすると、Codexはプロジェクトの外でもファイルを変更できます。業務のリポジトリでは承認ありにしておき、毎回の確認が手間なものだけをルールで例外にします。

WSL2でCodexを動かす場合の設定

WSLは必須ではありません。公式ドキュメントがWSL2を勧めるのは、Linuxのツールが必要なとき、すでに開発環境がWSL2にあるとき、Windowsのサンドボックスでは要件を満たせないときの3つです。WSL1は0.114まで対応で、0.115からLinux側のサンドボックスがbubblewrapに変わったため使えません。wsl -l -v でVERSIONが2になっているかを確認してください。

アプリでエージェントをWSL2に切り替えるには、設定でエージェントを「Windows native」から「WSL」に変え、アプリを再起動します。再起動するまで切り替わりません。ターミナルの種類(PowerShell、コマンドプロンプト、Git Bash、WSL)はエージェントとは別に選べます。

Windowsネイティブのエージェントのまま、WSLにあるプロジェクトを \\wsl$\ から開くと、Gitが認識されないことがあります。公式の回避策は、プロジェクトをWindows側のドライブに置き、WSLからは /mnt/c/... で触る形です。どちらに置くか迷ったら、エージェントを動かす側にプロジェクトを置くと決めておけば迷いません。

会社のプロキシ・証明書環境でCodexを使う設定

社内ネットワークでは、ログインの時点で証明書エラーになる、あるいは応答が返らない、という形でつまずきます。まず確認するのは、TLSを復号するプロキシ(ZscalerやPalo Altoなど)の証明書をCodexが信頼しているかと、プロキシのアドレスをCodexに渡しているかの2点です。

証明書エラーの対処:CODEX_CA_CERTIFICATEへの社内ルートCA指定

認証の公式ドキュメントでは、社内のTLSプロキシやプライベートなルートCAを使うネットワークでは、ログイン前に CODEX_CA_CERTIFICATE へPEM形式のCAバンドルを指定するよう案内しています。未設定なら SSL_CERT_FILE を読み、指定はログイン、通常のHTTPS、WebSocketのすべてに効きます。PowerShellの $env: はそのウィンドウでしか効かないので、ユーザー環境変数に登録します。

[Environment]::SetEnvironmentVariable("CODEX_CA_CERTIFICATE", "C:\certs\corp-root-ca.pem", "User")
[Environment]::SetEnvironmentVariable("HTTPS_PROXY", "http://proxy.example.co.jp:8080", "User")
[Environment]::SetEnvironmentVariable("NO_PROXY", "localhost,127.0.0.1", "User")

ユーザー環境変数は、登録した後に起動したプロセスにしか反映されません。PowerShellは開き直し、デスクトップアプリはタスクトレイからも終了してから起動し直します。

プロキシの指定:環境変数の設定とPAC自動読み取りの制約

Codex本体の通信は、HTTPS_PROXY・HTTP_PROXY・NO_PROXY などの環境変数で社内プロキシへ向けます。config.toml にCodex本体の通信用のプロキシ項目は無く、追加を求めるIssue #6060は10月14日時点でも未解決のままです。

Windowsでよく聞かれるのが、「インターネットオプション」に設定したプロキシやPACファイルを読んでくれるかです。0.162.1のソースでは、WinHTTPを使ってWindowsのプロキシ設定を読む処理が入っていて、PACのURL、自動検出(WPAD)、手動指定の順に解決し、その後に環境変数、最後に直接接続を試します。ただし、これを有効にする機能フラグ respect_system_proxy は「開発中」で既定オフです。既定で有効な system_proxy_fallback は、起動時の再送しても安全なリクエストだけをシステムプロキシで再試行する仕組みで、通常の通信の経路は変えません。PACを配布している会社でも、現時点ではプロキシのアドレスを管理者に確認して環境変数に書く方が確実です。

サンドボックス内のコマンドと子プロセスの通信

Codexが実行する npm install などのコマンドの通信は、Codex本体とは別の層です。config.toml の features.network_proxy は、サンドボックス内のコマンドの通信先をドメイン単位で許可・拒否するための機能で、既定はオフです。社内プロキシを通すための設定ではありません(allow_upstream_proxy が既定で有効なので、オンにしても環境変数の上流プロキシは経由できます)。

もう1つ、MCPサーバーをstdioで起動すると、子プロセスにCA証明書とプロキシの環境変数が渡らない問題がIssue #29124として報告されており、これも未解決です。Codex本体はつながるのにMCPツールだけが失敗するときは、子プロセスの環境変数を確認してください。このIssueはLinux上の0.141.0での報告なので、Windowsの利用版でも同じ原因かを切り分けます。全社に配る前に、検証用の端末で「ログイン」「エージェントのコマンド実行」「MCPツールの呼び出し」の3つが通るかを確かめておくと、問い合わせの切り分けが楽になります。codex doctor でプロキシの読み込みを確かめる手順など、CLIのプロキシ設定の詳細はCodex CLIのプロキシ設定・承認モード・オプション一覧|導入とアンインストール【2026年9月】で解説しています。

IT部門がWindows版Codexを社内に配布する方法

会社のPCに配る場合は、Windows向けの展開ガイドに沿って進めます。社員が個別にStoreから入れる方法のほかに、次の手段があります。

  • Intune(Microsoft Storeから):「Microsoft Store app (new)」でプロダクトID 9PLM9XGG6VKS を指定し、インストール動作をSystemにする。端末からStoreとWindows Updateの通信先へ届くことが条件。
  • オフラインのMSIX:Storeへの通信を止めている環境や、承認済みの版だけを配りたい場合は、x64版かArm64版のMSIXをダウンロードして業務アプリとして配る。
  • アプリ内更新の停止:更新管理のドキュメントにある管理ポリシーのrequirements.tomlの [features] に in_app_updates = false を設定すると、アプリ内更新を停止できる。検証した版に固定するには、Microsoft StoreやIntuneなど外部の更新経路も別途管理する。その場合、セキュリティ修正を速やかに配る責任は組織側に移る。

社員に管理者権限が無いと、elevated のセットアップでUACを通せません。その場合は、IT部門が管理者権限で先にセットアップしておけます。

codex sandbox setup --elevated --user 'DOMAIN\alice' --codex-home 'C:\Users\alice\.codex'

使える方式を組織で縛るときは、管理用の requirements.toml に書きます。[windows] セクションに allowed_sandbox_implementations = ["elevated"] と書けば unelevated への切り替えを禁止でき、MXCを使わせないなら [windows] に allow_mxc = false を書きます。elevated で作られた専用ユーザーとネットワークのルールは、codex sandbox uninstall で削除できます(0.162.1のヘルプで確認)。社内でのAI開発ツールの導入方針から決めたい場合は、当社の生成AI導入支援でもご相談を受けています。

Windows版Codexでつまずきやすいエラーと対処

公式ドキュメントのトラブル対処の項目から、Windows固有のものをまとめます。

症状 原因 対処
npm.ps1を読み込めない PowerShellの実行ポリシー RemoteSignedに変更
エラー1385 専用ユーザーのログオン権限 ITにポリシーを確認
Everyoneが書き込み可の警告 フォルダの権限が広すぎる Everyoneの書き込みを外す
Gitの機能が使えない Windows側にGitが無い winget install Git.Git
IDE拡張が反応しない C++関連コンポーネント不足など Build Tools・VC++ランタイムを確認
以前は動いたのに止まった リポジトリの移動・ポリシー変更 再起動・セットアップのやり直し

実行ポリシーのエラーは、PowerShellでnpmなどを初めて使う端末でよく出ます。公式ドキュメントが挙げる対処は次のコマンドですが、会社のPCでは変更してよいかを先に確認してください。

Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned

エラー1385は、Codexが専用ユーザーを作れたのに、グループポリシーがそのユーザーのログオンを拒んでいる状態です。一部の部署だけで起きるなら、OUごとのポリシーの差を比べると原因が見つかります。調べている間は unelevated で作業を続けられます。サポートに問い合わせるときは CODEX_HOME\.sandbox\sandbox.log とWindowsのビルド番号を送ります。.sandbox-secrets フォルダの中身は送ってはいけません。コマンドを管理者権限で実行させたいときは、アプリ自体を「管理者として実行」で起動すると、エージェントもその権限を引き継ぎます。

Windows版で使える主な機能と注意点

並列作業では、各worktreeの変更を取り込む前に、変更同士の整合性もレビューします。スケジュールタスクを使えば、テストの定期実行のように人が起点にならなくてよい作業を任せられます。並べた分だけ読む差分も増えるので、並べた本数分のレビュー時間を確保しておかないと、設計の意図から外れた変更がそのまま入ります。

コンピューター使用(画面を見てマウスとキーボードで他のアプリを操作する機能)は、対応地域でWindowsでも使えます。公式ドキュメントによると、Windowsでは操作対象のアプリが前面に見えている必要があり、同じWindowsのセッションで自分が別の作業をしながら裏で動かすことはできません。離席中も続けたい作業は、端末をロックせずにネットへつないだままにしてスマートフォンから進み具合を確認するか、Windowsの仮想マシンの中でアプリを動かして、仮想マシンの画面を操作させる方法が案内されています。

Windows版Codexの料金とモデル

料金はWindowsでもMacでも同じで、ChatGPTのプランに含まれます。公式の料金ページでは、2026年10月14日時点で次のとおりです。

プラン 月額(米ドル) Codexでの位置づけ
Free 0 デスクトップアプリでGPT-6 Luna(順次提供)
Go 8 同上・軽いコーディング向け
Plus 20 Web・CLI・IDE拡張・iOS、GPT-6.1 Sol
Pro 100 / 200 / 500 現在は5時間の上限なし
Business 20(年払い)/25(月払い) 1ユーザーあたり・2名から
Enterprise・Edu 要問い合わせ SCIM・監査ログなど

PlusとBusinessの上限は5時間ごとの枠で管理され、週ごとの上限がかかることもあります。料金ページが示すローカル実行の目安は、PlusとStandard Businessで5時間あたりGPT-6.1 Solが15〜160件、GPT-6 Lunaが350〜3,000件、GPT-6 Astraが5〜45件です。幅が広いのは、同じ1件でもコンテキストの量や推論の深さで消費が大きく変わるためです。PlusとProは、上限に達しても追加のクレジットを買えばプランを変えずに作業を続けられます。残りの枠は使用量ダッシュボードか、CLIの /status で確認できます。

モデルは、モデルの案内で複雑な作業にGPT-6.1 Sol、決まった作業にGPT-6 Lunaが推奨されています。GPT-5.5は2026年10月14日でChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランから退役します(APIは対象外)。config.toml などに gpt-5.5 を書いたままにしている場合は書き換えてください。プランを選ぶときは月額よりも、5時間の枠に自分の作業が何回入るかで考えます。まずPlusで実際のリポジトリを1〜2週間使い、上限に当たる頻度を見てからProを検討すれば無駄がありません。Claude Codeと比べて選びたい場合はCodexとClaude Codeの違い|料金・使用量・設定と併用の判断【2026年版】が参考になります。

よくある質問

Codexアプリを更新したらChatGPTのアプリになりました。Codexはもう使えないのですか?

使えます。2026年7月の統合で、CodexアプリはChatGPTデスクトップアプリになりました。左上のメニューでCodexを選べば以前と同じように使え、既存のチャットとプロジェクトも残ります。「ChatGPT Classic」も並んでいる場合、Codexが入っているのは「ChatGPT」の方です。

Windows版CodexにWSLは必要ですか?

必要ありません。PowerShellでコマンドを実行し、MXC・elevated・unelevatedのいずれかのWindowsサンドボックスで隔離します。Linuxのツールが必要なときはエージェントをWSL2に切り替えられますが、WSL1は0.115以降使えません。

アプリ版とCodex CLIは、どちらを選ぶべきですか?

複数の作業を並べて差分の確認に回るならアプリ、ターミナルで対話しながら進める、CIやスクリプトから呼ぶならCLIです。アカウント、利用上限、%USERPROFILE%\.codex の設定は共通なので、両方入れても追加の費用はかかりません。

会社のプロキシ環境でCodexにログインできないときは、どうすればよいですか?

社内ルートCAのPEMを CODEX_CA_CERTIFICATE に、プロキシのアドレスを HTTPS_PROXY にユーザー環境変数として登録し、アプリやPowerShellを起動し直してからログインします。Windowsのプロキシ設定やPACを自動で読む機能は0.162.1では既定オフなので、環境変数で指定してください。

無料プランでもWindows版Codexは使えますか?

使えます。FreeとGoでは、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaが使えます(順次提供)。利用枠は限られるため、並列作業や長時間の実行で上限に達する場合は、Plus以上への変更を検討してください。

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