Claude Artifacts(アーティファクト)は、Claudeが作った文書・スライド・デザイン・ダッシュボード・小さなアプリを、会話の横に開く専用の画面で編集し、保存し、他の人と共有できる機能です。チャット欄が左、成果物が右に並ぶ画面分割の表示は、この機能によるものです。2026年9月16日にClaudeのチャットとCoworkが統合され、アーティファクトもサイドバーの「Artifacts」タブとテンプレートを中心とした仕組みに作り替えられました。共有のボタンや保存の条件が変わったため、刷新前の解説は新しいアーティファクトに当てはまらない場合があります。統合画面は段階的に提供されるため、同じプランでも表示が異なることがあります。この記事では、2026年11月1日に取得したAnthropicのヘルプセンターと公式発表をもとに、生成される条件、テンプレート、共有の範囲、旧方式(レガシー)との違い、管理者の設定を整理します。
まとめ
- アーティファクトは「自己完結した、目安15行を超える内容」で作られます。Free・Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseの全プランで使えます。
- 有効化の条件は、設定の Capabilities で「Cloud code execution and file creation」(新しい設定画面では「Create and edit files」)をオンにすることです。Team・Enterpriseでは管理者が組織設定で有効にします。
- テンプレートはDocs・Slides・Designの3種が全プランで使えます。Dashboards(ベータ)は有料プラン、Motion(ベータ)はTeam・Enterpriseが対象です。
- 2026年9月16日より前にチャットで作ったものは「レガシーアーティファクト」です。動作は続き、公開と共有もできますが、新しく作ることはできません。
- 新しいアーティファクトは、無料プランではリンク共有もメール招待もできません。開く人は全員Claudeのアカウントが必要です。アカウントなしで開けるのは、チャットで作って公開したレガシーアーティファクトだけです。
- レガシーアーティファクトの公開を取り消すと、同じものを再公開できず、保存データも完全に消えます。新しいアーティファクトは共有範囲を戻せばリンク共有が止まりますが、Pro・Max・Ultraではメール招待した人のアクセスが残るため、各人を「Remove」で外します。
- Claudeを呼び出すアーティファクトの利用量は、使った人のプランの上限から差し引かれ、作った人の負担にはなりません。ただし、Claudeや外部アプリにつながるアーティファクトは「Anyone with the link」で共有できません。
Claude Artifactsの定義と生成される条件
アーティファクトの役割は、成果物をチャットの流れから切り離すことです。通常の返答は会話の中に流れていきますが、アーティファクトは会話の横に開き、そこで編集を重ね、後から開き直せます。
アーティファクトが作られる4つの基準
ヘルプセンターの基本記事は、Claudeがアーティファクトを作るのは次の4つを満たすときだと説明しています。
- 重要で自己完結している。目安は15行超
- 会話の外で編集・反復・再利用したくなる内容である
- 会話の文脈がなくても単独で成り立つ
- 後から参照したり使ったりする内容である
この基準を知っていると、頼み方を変えられます。数行の関数だけを頼むと会話の中に返ってきます。単独で動くことを条件に入れると、右側の画面に切り出されやすくなります。
【会話の中に返りやすい依頼】
アンケート集計の関数だけ書いて
【アーティファクトになりやすい依頼】
アンケート結果を入力すると集計結果を表示する画面を、
外部ファイルを読み込まない1ファイル完結のHTMLで作って
アーティファクトとして作成を始めるには、メッセージ欄の「Output」でテンプレートを選ぶか、Artifactsタブから始めます。手順は後の章で扱います。
作れるものと5つのテンプレート
ヘルプセンターは、文書、コードスニペット、単一ページのWebサイト、画像、図表・フローチャート、ダッシュボード、小さなインタラクティブツールなど「ほぼ何でも」作れると書いています。9月の刷新で、用途別の出発点としてテンプレートが加わりました。
| テンプレート | 作るもの | 対象プラン | 書き出し形式 |
|---|---|---|---|
| Docs | 共同編集する文書 | 全プラン | Word・PDF・Markdown・Google Docs |
| Slides | プレゼン資料 | 全プラン | PowerPoint・PDF・Googleスライド |
| Design | 画面案・試作・LP | 全プラン | ZIP・PDF・PowerPoint・単体HTML |
| Dashboards(ベータ) | データ連携のダッシュボード | Pro以上 | — |
| Motion(ベータ) | アニメーション解説 | Team・Enterprise | MP4 |
2026年10月8日のAnthropicの発表で、Docs・Slides・Designはベータを終え、無料プランを含む全プランで使えるようになりました。DashboardsはBigQuery・Snowflake・Databricks・Amazon Redshift・ClickHouseといったデータ基盤や、Salesforceのような接続済みアプリから作り、各グラフにクエリと最終更新時刻が表示されます。Motionは動画生成モデルを使わず、文字・グラフ・図形をコードで動かす方式です。Designテンプレートの詳細はClaude Design(Anthropic)とは?使い方・料金・できることと単体版終了(12月14日)の移行【2026年10月】で扱っています。
対応環境ごとにできること
- Web版とデスクトップアプリ:作成・編集・共有、テンプレートからの作成のすべて
- iOS・Androidアプリ:会話で文書・資料・デザインを頼み、Artifactsタブで見て、編集できます。共有設定の変更だけはWeb版かデスクトップアプリで行います
- Claude Code:セッションの成果をアーティファクトとして公開できます。Claude Codeを含む全プランが対象です
IT用語のアーティファクトとClaude Code版との違い
開発の文脈でartifactはビルド成果物を指し、Artifact Registryとは?Google Cloudの成果物リポジトリの仕組み・料金とContainer Registry移行を実装者目線で解説の名前もこの用法です。Claudeのアーティファクトは対話から生まれた成果物で、CI/CDのビルド成果物とは別物です。
Claude Codeのアーティファクトは、セッションの出力をプライベートURLのページとして公開し、作業に合わせて更新する機能です。この記事はClaudeアプリ側を扱い、Claude Code側はClaude Codeがアーティファクトに対応|作業を共有ページ化する新機能と利用条件を参照してください。
2026年9月16日の刷新で変わった点とレガシーアーティファクト
2026年9月16日の公式ブログで、Claude CoworkとチャットがひとつのClaudeに統合されました。同じ日にClaude DocsとClaude Slidesが登場し、Claude Designも通常の会話で使えるようになりました。統合はPro・Max・Ultraから順に展開され、Enterpriseでは10月23日に一般提供になっています。アーティファクトの扱いもこれに合わせて変わりました。
| 項目 | レガシー(9月16日より前) | 現行 |
|---|---|---|
| 保管場所 | 作った会話の中(公開するとサイドバーへ) | すべてArtifactsタブに保存 |
| 共有ボタン | Publish/Share & copy link | Share |
| アカウントなしの閲覧 | 公開すれば可 | 不可 |
| 保存データ | 公開後だけ動く | 公開しなくても動く |
| 取り出し | コード表示・コピー・ダウンロード | Exportで形式を選ぶ |
レガシーアーティファクトは今も動作し、公開と共有も続けられますが、新しく作ることはできません。Coworkで2026年8月19日より前に作った「ライブアーティファクト」も別枠で、動作は続くものの、その場で編集できなくなっています。
2024〜2025年の解説によくある「Feature Previewで有効にする」「Remixボタンで改変する」という案内は、どちらも今の画面にはありません。公開済みのレガシーアーティファクトを元に自分の版を作るときは、Copyでコードを写し、新しいチャットに貼って変更点を伝えます。この方法はFree・Pro・Max・Ultraで使えます。
有効化と画面分割での作成・編集の手順
Capabilitiesでの有効化
Free・Pro・Max・Ultraでは、Settings の Capabilities で「Cloud code execution and file creation」をオンにします。新しい設定画面では、この項目は「Create and edit files」と表示されます。Team・Enterpriseでは、管理者が Organization settings の Capabilities で同じ項目をオンにし、さらに Organization settings の Artifacts で Artifacts をオンにします。法人アカウントで項目が見当たらないときは、管理者に組織設定と自分のロールの権限を確認してください。
画面分割の構成とテンプレートからの始め方
アーティファクトは会話の横に別のウィンドウとして開きます。左の会話で指示を出し、右で結果を確かめる役割分担です。テンプレートから作ったものは、直接編集できるキャンバスやページとして開きます。1つの会話で複数のアーティファクトを開いておくこともできます。
作り始める方法は3つあります。会話の中で頼む、メッセージ欄の「Output」を選んでテンプレートを指定する、サイドバーのArtifactsタブでテンプレートを選ぶ、のいずれかです。作ったものはすべてArtifactsタブに残るので、元の会話を探さなくても開き直せます。
編集の4つの方法とエラーの直し方
- Claudeに変更を頼む
- テンプレートから作ったものは直接編集する(文書に入力する、スライドを編集する、キャンバス上の要素を動かす)
- 文書やMarkdownでは、直したい箇所を選んで「Edit with Claude」を押し、指示を書く
- 過去のメッセージを編集して会話を分岐させ、別案のアーティファクトを作る
最後の方法なら元の会話とアーティファクトが残るので、大きく方向を変えるときに向きます。エラーが出たときは、エラーの近くにある「Try fixing with Claude」を押すと、エラー内容が新しいメッセージにコピーされます。ヘルプセンターは、修正が必ず成功するわけではないとも書いています。
書き出しとダウンロードできないときの確認点
テンプレートから作ったものは「Export」から書き出します。形式は上の表のとおりで、スライドはGoogleスライドへ編集可能なまま送れます。レガシーアーティファクトは、画面上部の操作からコードを表示・コピー・ダウンロードします。「ダウンロードの項目が見つからない」というときは、まず手元のアーティファクトが新旧どちらかを確かめてください。公式ヘルプでは、テンプレートから作ったアーティファクトの書き出し操作を「Export」と案内しています。
共有の仕組みとプラン別の範囲
アーティファクトは最初、作った本人にしか見えません。共有するには、アーティファクトを開いて「Share」を押し、「Who has access」で開ける人を選び、リンクを送ります。プランごとに選べる範囲が違い、共有のヘルプ記事は次のように整理しています。
| 共有方法 | Free | Pro・Max・Ultra | Team | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| リンクを知る人全員 | × | ○ | ○(管理者の許可) | ○(管理者の許可) |
| 組織内の全員・特定の人 | × | × | ○ | ○ |
| グループ | × | × | × | ○ |
| メール招待(ベータ) | × | ○ | ○ | ○ |
| レガシーの公開(Publish) | ○ | ○ | × | × |
無料プランでは新しいアーティファクトのリンク共有やメール招待はできません。ただし、Docs・Slides・Designを書き出したファイルを他の人に渡す方法はあります。
アクセス権の3段階
共有相手には「Can view」「Commenter」「Can edit」のいずれかを割り当てます。Can viewは閲覧とコメントの確認、Commenterはそれに加えてコメントの追加とファイルのダウンロード、Can editはさらに変更までできます。アーティファクトの種類によっては、Can viewとCan editの2段階しか選べません。
メール招待(ベータ)の制約
メール招待は、指定したメールアドレスでClaudeにサインインした本人だけが開ける共有方法です。相手がそのアドレスのClaudeアカウントを持っていなければ、先に作ってもらう必要があります。外部から招待できるのは1つのアーティファクトにつき50人まで(保留中を含む)で、保留中の招待は30日で失効し、招待メールは英語です。社外の招待者は、Claudeや接続アプリを使う部分を利用できず、他の人を招待したり共有設定を変えたりもできません。Claude Docsで作った文書、外部のWebサイトにつながるアーティファクト、アップロードしたファイルが確認中または確認に通らなかったものは、メール招待に対応していません。
開く人に必要なものと見え方
新しいアーティファクトを開く人は、リンクを持っていても全員Claudeのアカウントが必要です。外部アプリにつながるアーティファクトは、閲覧者自身の接続を使います。閲覧者がそのデータにアクセスできなければ、その部分には作成者のデータではなくエラーが表示されます。共有をやめるときは、Shareで「Only you」(Pro・Max・Ultra)か「Only people invited」(Team・Enterprise)に戻してリンク共有を停止します。Pro・Max・Ultraでは「Only you」に戻してもメール招待した人のアクセスが残るので、各人のアクセス設定から「Remove」を選びます。チームでの共同編集を前提にするなら、Claude Coworkとは?料金・使用量の上限と従量課金、10月のクラウド移行後の使い方で扱う統合後の作業環境と合わせて検討すると判断しやすくなります。
レガシーアーティファクトの公開・埋め込みと取り消しの不可逆性
9月16日より前にチャットで作ったアーティファクトには、Shareの代わりに「Publish」(Free・Pro・Max・Ultra)または「Share & copy link」(Team・Enterprise)が表示されます。Publishで作った公開リンクは、Claudeのアカウントがない人でも閲覧・操作でき、サインアップを求められるのはClaudeを使う機能に触れたときだけです。公開後に「Get embed code」を押すと埋め込みコードが取れ、「Allowed domains」に埋め込みを許可するサイトをカンマ区切りで指定できます。
注意が要るのは取り消しです。「Unpublish」を押すと公開は止まりますが、同じアーティファクトはもう公開できません。再び共有するには新しいアーティファクトを作り直す必要があり、そのアーティファクトが使っていた個人用・共有の保存データもすべて完全に削除されます。日記や記録ツールとして配っていた場合、閲覧者が入力した内容ごと消えます。公開範囲を間違えたので一度戻して直す、という操作はできません。
アカウントなしで開ける性質は新しいアーティファクトでは再現できないので、不特定多数に配っているレガシーの公開リンクは、取り消すと代わりがないと考えてください。Team・Enterpriseで会話のアーティファクトを共有すると、閲覧者はその会話の添付ファイルにもアクセスできます。共有前に、会話に機密の資料が残っていないか確かめてください。
Claudeを呼び出すアーティファクトと利用量の負担先
アーティファクトの中からClaudeを呼び出し、小さなアプリにすることもできます。質問に答えるツール、入力に応じて文章を作るアシスタント、対話で進むゲームなどです。アプリはAnthropicの基盤で動き、使う人は自分のClaudeアカウントでサインインして、自分専用のインスタンスを操作します。
費用について、ヘルプセンターは「No API keys are required, and there’s no cost to you.」と書いています。利用量は使った人のプランの上限から差し引かれ、10人に使われても1万人に使われても作成者の負担は変わりません。Team・Enterpriseでも、組織内の人が使った分が作成者に上乗せされることはありません。公開済みのレガシーアーティファクトを無料プランの人が使う場合も、Claudeを呼び出す機能にはその人の利用上限が適用されます。
一方で、共有のヘルプ記事は、Claudeを使うアーティファクトと外部アプリにつながるアーティファクトは「Anyone with the link」で共有できないと明記しています。社外の招待者は、Claudeを使う部分を利用できません。新しいアーティファクトでAIアプリを配れるのは、実質的にTeam・Enterpriseの組織内が中心です。不特定多数に配るAIアプリを作りたい場合、この制約が最初の壁になります。新しいアーティファクトは、Claudeを使う最初のタイミングで許可を求めます。レガシーアーティファクトでは、Settings の Capabilities にある「AI-powered artifacts」(新しい設定画面では「Artifacts that use Claude」)でこの機能を止められます。
外部アプリ連携と保存データの条件
外部アプリ連携の承認と認証の単位
Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseでは、Web版とデスクトップアプリで、アーティファクトをClaudeに接続済みのアプリにつなげられます。Asana、Googleカレンダー、Slackなどの読み書きに加え、自分で設定したカスタムコネクタも使えます。仕組みはMCP(Model Context Protocol)とは?仕組み・APIとの違い・MCPサーバーの作り方で扱っています。
アーティファクトが初めて接続アプリを使うとき、Claudeは使うアプリとツールを示して承認を求めます。ツールは個別にオフにでき、その選択は同じアーティファクトの次回以降にも引き継がれます。操作のたびに承認が必要なコネクタのツールは、アーティファクトからは使えません。また、共有や公開されたアーティファクトであっても、使う人がそれぞれ自分のアプリを接続します。作って配れば全員がそのまま外部サービスにつながる、という動き方はしないので、社内に配るときは受け取る側の接続手順も案内してください。
保存データの上限と共有ストレージの注意
Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseでは、Web版とデスクトップアプリで、アーティファクトにセッションをまたいでデータを保存できます。日記、記録ツール、共同作業のツールといった用途です。保存の形は2つあり、個人用(Personal)は利用者ごとに自分のデータだけが見え、共有用(Shared)は全員が同じデータを見て操作します。
- 上限は1アーティファクトあたり20MB
- 保存できるのはテキストだけで、画像・ファイル・バイナリは不可
- 個人用と共有用のストレージは分かれている
- 新しいアーティファクトは公開しなくても保存が動く。レガシーは公開後でないと保存が成功しない
どのデータを個人用にし、どれを共有用にするかは作成者が決めます。共有用ストレージを使うアーティファクトを初めて開くと、入力内容が他の人にも見えることを知らせる確認が出ます。人から受け取ったアーティファクトに機密情報を入れる前に、共有用ストレージかどうかを確かめてください。
Team・Enterpriseの管理者設定と利用量の数え方
管理者向けガイドによると、設定を変えられるのはOwnerとPrimary Owner、またはEnterpriseのカスタムロールで権限を持つ人です。主な設定は次のとおりです。
| 設定 | 場所 | Teamの既定 | Enterpriseの既定 |
|---|---|---|---|
| Docs・Slides・Design | Artifacts > Templates | オン | 2026年10月15日からオン |
| Dashboards | Artifacts > Templates | 有料プランで利用可 | オフ |
| Motion | Artifacts > Templates | オン | オフ |
| 社外へのメール招待 | Artifacts | オン | オフ |
| 同時閲覧者の表示 | Artifacts | オン | オン |
リンクを知る人全員への共有(External sharing)と社外へのメール招待は別々の設定で、片方をオンにしてももう片方はオンになりません。Team・EnterpriseのDocsは、どちらを有効にしても組織外には共有できません。External sharingをオフにすると、既存の公開リンクも止まります(個別に許可したアーティファクトを除く)。Artifacts自体をオフにした場合は、組織内での新たな共有ができなくなりますが、共有済みのリンクは動き続けます。外部アプリ連携は Capabilities の Visuals にある「Enable artifact connectors」で組織全体をまとめてオンオフする方式で、つなげるアプリを個別に制限することはできません。全面許可か全面禁止かの二択になる点は、ガバナンス設計で前提にしておく必要があります。
利用量は、文書・資料・デザインを含めて、チャットやClaude Codeと同じ各ユーザーの上限から差し引かれます。アーティファクト専用の枠はありません。Teamと席課金のEnterpriseは各ユーザーの席の上限(セッション単位と週単位)から、従量課金のEnterpriseは標準のAPI料金で組織の消費として請求されます。プランごとの上限の違いはClaude(クロード)の料金プランと無料版の違い|Pro・Max・Teamの選び方【2026年10月】で比較しています。
アーティファクトで済ませる範囲と別の手段に移す境界
アーティファクトが最も力を発揮するのは、社内で合意を取るための試作と資料づくりです。画面案をDesignで作ってCommenterで共有し、指摘を受けて直す。数字の報告はDashboardsで作り、各グラフのクエリで検算してもらう。この往復をファイルの受け渡しなしで回せます。
逆に、次の条件に当てはまるなら、アーティファクトを本番の配布手段にするべきではありません。
- Claudeのアカウントを持たない顧客や一般の人に見せる:新しいアーティファクトは全員にアカウントが要ります
- AI機能付きのツールを社外へ広く配る:Claudeを使うアーティファクトは「Anyone with the link」を使えず、社外の招待者はAI部分を使えません
- 画像やファイルを保存させる、20MBを超えるデータを持たせる:保存データはテキストのみで、上限は20MBです
- 独自のログイン、権限管理、サーバー側の処理を伴うシステムにする:アーティファクトの範囲を超えます
この場合は、アーティファクトで作った試作を合意形成までに使い、本実装は開発環境へ移すのが現実的です。生成AIを業務システムに組み込む段階の進め方は、生成AI導入支援で相談を受け付けています。他社の対話型AIとの違いも含めて主軸のサービスを選ぶ段階であれば、対話型AIサービス比較とおすすめ|ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotの料金・無料版・学習設定【2026年10月】が参考になります。
よくある質問
Claude Artifactsは無料プランでも使えますか?
使えます。会話でのアーティファクト作成と、Docs・Slides・Designのテンプレートは無料プランでも利用できます。ただし、新しいアーティファクトをリンクやメールで他の人と共有すること、外部アプリとの連携、データの保存、Dashboards・Motionのテンプレートは無料プランの対象外です。
アーティファクトが表示されないときはどこを確認すればよいですか?
まず Settings の Capabilities で「Cloud code execution and file creation」(新しい設定画面では「Create and edit files」)がオンになっているかを確認してください。Team・Enterpriseでは、管理者が組織設定の Capabilities と Artifacts の両方を有効にしている必要があります。設定が正しくても返答が会話の中に出る場合は、内容が短く、生成の基準を満たしていない可能性があります。メッセージ欄の「Output」やArtifactsタブからテンプレートを選ぶ方法もあります。
アーティファクトをダウンロードできないときはどうすればよいですか?
テンプレートから作ったアーティファクトは「Export」から書き出します。文書はWord・PDF・Markdown・Google Docs、スライドはPowerPoint・PDF・Googleスライド、デザインはZIP・PDF・PowerPoint・単体HTML、アニメーションはMP4です。9月16日より前に作ったレガシーアーティファクトは、画面上部の操作からコードの表示・コピー・ダウンロードを行います。
共有したアーティファクトを他の人が使うと、自分の利用量が減りますか?
減りません。Claudeを呼び出すアーティファクトを他の人が使った場合、利用量はその人のプランの上限から差し引かれます。ヘルプセンターは、作成者にAPIキーも費用も要らないと明記しています。
公開したアーティファクトを非公開に戻せますか?
新しいアーティファクトは、Shareで共有範囲を「Only you」(Pro・Max・Ultra)か「Only people invited」(Team・Enterprise)に戻すとリンク共有を停止できます。Pro・Max・Ultraではメール招待した人のアクセスが残るため、各人のアクセス設定から「Remove」で外します。レガシーアーティファクトは「Unpublish」で公開を止められますが、同じものは二度と公開できず、保存データも完全に削除されます。修正版を配るには、新しいアーティファクトとして作り直し、新しいリンクを渡します。