Feloとは?運営会社・料金・安全性から見る日本発AI検索の実像
Felo(フェロー)は、質問を日本語のまま投げると複数のWebソースを横断して出典付きで答えを返すAI検索サービスです。検索して終わりではなく、その結果をスライドやマインドマップ、共同編集ドキュメントに変換するところまでを1つの画面で扱えます。一方で、提供元の企業名は解説記事の多くが2024年当時の情報のままで、業務利用の可否を左右する「入力データが学習に使われるか」も、無料プランと法人プランで扱いが違います。この記事は公式サイトの記載を一次情報として、2026年7月時点のFeloの実像を整理します。
まとめ:Feloの要点
- 提供元:Felo株式会社(Felo Inc.)。2024年7月設立、東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10階、代表取締役は司馬雲瑞氏、資本金5,000万円、従業員30人(2026年1月末時点、アルバイト・パート含む)。
- 出自:2024年7月の公開当時はSparticle株式会社(2019年7月設立・東京都中央区日本橋小伝馬町、代表取締役 金田達也)発のサービスとして発表された。現在のSparticle公式サイトの製品一覧にAI検索は載っていない。
- できること:出典付きAI検索、リサーチを代行するSearch Agent、AIエージェントと共同編集するLiveDoc、スライド・マインドマップ生成。
- 料金:無料プランは高速検索が無制限・プロ検索は1日5回。Proは月額2,099円(14.99米ドル)でプロ検索1日300回。法人向けEnterpriseはクレジット制で価格は問い合わせ。
- 安全性:Enterpriseは「企業のお客様のデータをAIモデルの学習に使用することはありません」と明記。個人向けプランに同等の明記はなく、既定では入力が保持される想定のため、アカウント設定の「AIデータ保持」をオフにするか、機密情報を入力しない運用が必要。
Feloの提供元と「どこの国のサービスか」
「felo どこの国」「felo 株式会社」で検索する人が知りたいのは、運営主体の国籍と法人格です。結論から言えば、現在のFelo AI Searchを提供しているのは日本法人のFelo株式会社(英文表記 Felo Inc.)です。公式コーポレートサイト(official.felo.ai)の会社概要は、設立を2024年7月、所在地を〒100-6510 東京都千代田区丸の内1丁目5-1 新丸の内ビルディング10階、代表取締役を司馬雲瑞氏、資本金を5,000万円、従業員数を30人(2026年1月末時点)と記載しています。felo.aiのフッターも会社名を「Felo Inc.」とし、リンク先はこのコーポレートサイトです。
混乱の元は、解説記事の多くが今も「Sparticle株式会社が開発したAI検索エンジン」と書いている点にあります。Sparticle株式会社は2019年7月設立、東京都中央区日本橋小伝馬町6-12 日本橋森ビル3F、代表取締役は金田達也氏、資本金9,000万円(資本準備金3,000万円を含む)の日本企業です。2024年7月のFelo公開時のプレスリリースは同社名義で配信されており、当時の記述としては正確でした。ただし2026年7月時点のSparticle公式サイトが掲げる製品はAIチャットボットのGBaseシリーズと、Felo瞬訳・Felo字幕であり、AI検索のFeloは掲載されていません。
両社の関係は単純な社名変更とも言い切れません。代表者は別人であり、翻訳製品のFelo瞬訳は双方のサイトに載っています。資本関係や事業譲渡の有無を示す公開資料は見つからないため、ここでは推測しません。実務上重要なのは、契約・問い合わせ・請求書の相手方を確かめるときは解説記事ではなくfelo.aiとofficial.felo.aiの表記を見る、という一点です。少なくともAI検索の提供主体は日本国内に登記のある法人で、開示されている本社所在地も東京都内です。
規模感の目安として、公式サイトは累計ユーザー500万人超、導入企業200社超、稼働率99.9%という数字を掲げています(いずれも公式サイト掲載値)。
Feloでできること:2026年時点の製品構成
2025年前後に書かれた解説の多くは「AI検索+マインドマップ+スライド生成」でFeloを説明しています。現在のfelo.aiはそれより広く、検索・エージェント・ドキュメント作成・APIまでを含むプラットフォームになっています。公式のバージョン履歴は2026年7月14日にGPT-5.6系3モデルとGrok 4.5を追加、7月5日にClaude 5.0 Sonnetと画像生成モデルを追加と記録しており、更新は数週間おきに続いています。
出典付きAI検索と2つの検索モード
基本の使い方は、felo.aiにアクセスしてGoogleアカウントなどでサインインし、検索ボックスに日本語で質問を投げるだけです。回答本文の下に参照元URLが一覧表示されるため、答えをそのまま信じるのではなく出典に当たって検証できます。日本語の質問から英語・中国語のソースも拾って要約する多言語横断が、国内向けサービスとしての設計上の狙いです。
検索には通常の高速検索と、より深く掘るプロ検索(Deep Search)があります。公式ブログはProモードを有効にしたうえで検索ボックスに「/」を入力してEnterを押すとディープサーチが起動すると案内していますが、この記載は2024年当時のもので、UIは以後の更新で変わっている可能性があります。無料プランでも高速検索は無制限に使えるため、日常の調べ物と腰を据えたリサーチでモードを切り替える設計です。
Search Agentが引き受けるリサーチの範囲
「felo search agent機能」という検索が一定数あるとおり、リサーチ自動化はFeloの目玉です。Search Agentは、調べたいテーマと指示を渡すと情報収集からレポートやプレゼン資料の生成までを一続きで実行する機能で、用途別のエージェントが用意されています。公式のバージョン履歴では2026年3月30日にソーシャルメディア専用エージェント、4月20日にAIランディングページ用エージェントが追加されており、汎用の検索代行というより用途特化型を増やす方向です。
2026年6月12日には、AnthropicのモデルClaude Fableを使うディープリサーチ機能、Felo Fable Researchが公開されました。公式ブログはこのモデルを長い思考と深い調査に向くものと説明し、出典付きの構造化された調査サマリーを返すとしています。公開時点ではFelo Proユーザー向けで、7日間の無料試用が案内されています。長考型モデルを載せた調査機能という点では、Perplexity Deep Researchの主な特徴と利便性で扱った仕組みと比較対象になります。
LiveDocで作れる成果物
調べた結果を成果物にする側の中心がLiveDocです。PDF・Word・テキスト・Markdown・URLなどを取り込んで検索可能なナレッジベースに変え、リサーチや執筆、翻訳を担うAIエージェントと人が同じキャンバス上で同時に作業できます。ドキュメントから離れずに画像を生成・編集する機能、ワンクリックでレポートをプレゼン資料に変換する機能も公式ブログで案内されています。マインドマップ生成は情報の構造を粗く掴む用途、スライド生成は社内共有の下書きを短時間で用意する用途に向きます。スマートフォンからも使えますが、iOS・Android版は2026年6月8日にUIが刷新されたばかりで、後述する設定項目のように一部の操作はWeb版限定です。
料金プランと無料版で足りる範囲
以下は公式ブログの料金解説(最終更新2024年10月10日)に基づく整理です。金額とプラン構成は変動するため、契約前にログイン後の料金ページで現物を確認してください。
| プラン | 価格 | プロ検索 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 1日5回 | 日常の調べ物、機能の見極め |
| Pro | 月額2,099円(14.99米ドル) | 1日300回 | 継続的なリサーチ、資料作成 |
| Enterprise | 要問い合わせ(クレジット制) | クレジット依存 | チーム利用、権限管理とSSO |
無料プランは高速検索が無制限で、プロ検索が1日5回まで。Proプランはプロ検索が1日300回に増え、上位モデルの利用や作成系機能が開放されます。法人向けのFelo Enterpriseは、インテリジェント検索・AIウェブページ・スライドなど機能ごとにクレジットを消費する方式で、月額・年額のいずれも選べますが、金額と最低席数は問い合わせ扱いです。
ここで注意したいのが、公式の料金解説ページ自体の鮮度です。上位モデルの例として挙がっているのはGPT-4oやClaude 3.5 Sonnet、別ページではOpenAI o1で、前章のバージョン履歴が示すGPT-5.6系やClaude 5.0 Sonnetとは2世代分ずれています。料金ページ本体(felo.ai/ja/pricing)はJavaScriptで描画されるため外部から静的に読めず、第三者メディアが伝えるクレジット制の上位プランも公式ページ上の記載としては確認できませんでした。社内稟議に添付する資料としては、公式ブログの数字ではなくログイン後の請求画面のスクリーンショットを使うほうが確実です。
業務で使う前に確認したい安全性
「felo 安全性」で調べる人の関心は、入力した検索語や社内資料がAIの学習に使われるかどうかに集約されます。ここは無料・Proの個人向けと、法人向けEnterpriseで公開情報の粒度が明確に違います。
Enterpriseページには「お客様のデータは常にお客様自身のものです。当社は、企業のお客様のデータをAIモデルの学習に使用することはありません」と明記され、アクセス権限の追加・削除・管理、SSOによるログイン、顧客の許可なく情報を共有しないことも記載されています。法人契約であれば、学習非利用は公式に約束された条件として扱えます。
一方、無料プランとProプランについて同等の「学習に使用しない」という明記は、公開されているページ上では確認できませんでした。プライバシーポリシー(最終更新2026年4月20日)が明示しているのは、Googleユーザーデータについて第三者(OpenAIやChatGPTなどサードパーティのAI/MLサービスを含む)と共有・転送・開示しないこと、およびGoogle Workspace APIから取得したデータを一般的な、あるいは非個人化されたAI/MLモデルの開発・改善・訓練に使用しないことです。裏を返すと、これはGoogle連携データに関する約束であって、検索ボックスに入力した内容全般を対象とした学習非利用の宣言ではありません。
個人アカウント側にも打ち手はあります。Web版のアカウント設定を下までスクロールすると「AIデータ保持」のトグルがあり、これをオフにすると入力内容の保持と学習利用を止められます。第三者による検証記事が2026年6月時点の手順として公開しているもので、公式ヘルプ上の解説は見当たりません。設定はアカウント単位で反映されますが、iOS・Androidアプリからは操作できず、ブラウザでWeb版を開く必要があります。無料・Proを業務で使うなら、アカウント作成直後にここをオフにするのが最低限の防御です。
セキュリティページには情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を運用し、内外部監査とリスク評価を定期実施すると記載されています(掲載日2026年4月20日)。ただしISO/IEC 27001の認証番号やSOC 2レポートの有無、データの保存リージョンまでは公開ページに書かれていません。監査要件でリージョンや認証取得状況を問われる組織は、営業窓口に書面で確認してから導入を判断してください。
Perplexity・Gensparkとの使い分けと、Feloを選ばない方がよい場面
AI検索は主要な製品がどれも出典付き回答とディープリサーチを備えており、機能表の比較では差がつきにくくなりました。判断軸は「検索の後に何をするか」に移っています。
Feloが強いのは、日本語で問いを立てて多言語のソースを拾い、その結果をLiveDocやスライドという成果物にそのまま落とすまでの距離が短いことです。調査から報告資料までを1人で回す企画・営業・コンサルティングの用途では、この一気通貫が効きます。対して純粋な調査の深さや検証プロセスの作り込みを重視するなら、Perplexity Computerとは|料金・クレジット消費量・対応モデルと使い方【2026年7月版】で整理したクレジット制の使い方や、複数モデルの回答を突き合わせるModel Councilのような仕組みが比較対象になります。エージェント型で調査タスク自体を任せたい場合はGensparkとは何か?次世代型AI検索エンジンの基本概要と特長も候補に入れてください。
逆に、Feloを主軸に据えない方がよい場面もあります。決定的なのは、機密度の高い情報を日常的に扱う業務を無料・Proプランで回すことです。前章の「AIデータ保持」をオフにしても、それは公式ヘルプに解説のない設定に依存した運用であり、契約書で学習非利用を担保できるEnterpriseとは責任の所在が違います。次いで、料金とモデル構成の安定性を重視する調達。公式の料金解説が1年半以上更新されず掲載モデル名が実態とずれている状態は、社外に出す比較資料の根拠として使いにくい材料です。回答をそのまま外部公開物へ転載する運用も避けてください。出典が付くのは参照先の提示であって内容の正しさの保証ではないため、数値と固有名詞は原典に当たる工程を残す必要があります。
よくある質問
Feloはどこの国のサービスですか
日本のサービスです。運営はFelo株式会社(Felo Inc.、2024年7月設立、東京都千代田区丸の内)で、公開当時はSparticle株式会社(東京都中央区)発のサービスとして発表されました。どちらも日本国内に登記のある法人です。
無料プランだけでどこまで使えますか
高速検索は無制限に使え、深く掘るプロ検索は1日5回までです。日々の調べ物や機能の見極めには足りますが、リサーチを毎日回すならProの1日300回が前提になります。
Search Agent(検索エージェント)とは何ですか
テーマと指示を渡すと、情報収集からレポートやプレゼン資料の生成までをまとめて実行するリサーチ代行機能です。ソーシャルメディア用やAIランディングページ用など用途別のエージェントが追加されており、2026年6月12日にはClaude Fableモデルを使うディープリサーチ機能Felo Fable Researchも加わりました(Proユーザー向け、7日間の無料試用あり)。
入力した内容はAIの学習に使われますか
Enterpriseプランは「企業のお客様のデータをAIモデルの学習に使用することはありません」と明記されています。無料・Proプランについては同等の明記が公開ページで確認できないため、Web版のアカウント設定で「AIデータ保持」をオフにし、それでも機密情報は入力しない運用にしてください。
日本語以外の言語でも使えますか
使えます。日本語で質問しながら英語や中国語のソースを横断して要約させる使い方が想定されており、翻訳・字幕系の関連製品(Felo瞬訳など)もFeloブランドで提供されています。決済通貨も2026年5月にKRW・THB・EUR・CNYが追加されるなど、多言語圏の利用者を前提とした拡張が続いています。