XTimelineViewerとは?X Pro代替の使い方・導入手順【v1.9.0】

X Proが月額6,080円のプレミアムプラス限定になり、複数タイムラインを横並びで眺める環境を失った人は多いはずです。XTimelineViewerは、その用途をWindowsのデスクトップアプリで無料のまま置き換えるMITライセンスのソフトです。ただしv1.0.0が公開された2026年4月から更新が続き、配布方法も自動更新の仕組みも変わりました。この記事は最新のv1.9.0(2026年6月29日リリース)を基準に、導入手順・使い方・X Pro代替としての実力を整理します。

まとめ

  • XTimelineViewerは、X APIではなくEdge WebView2でx.comを複数枚並べて表示するWindows用アプリ。MITライセンスで無料。
  • 導入はwinget install daruyanagi.XTimelineViewerが推奨。Microsoft Storeでの配布はREADMEで「諸事情により終了しました」と明記され、インストール済みならアンインストールが案内されている。
  • 複数アカウント(プロファイル)はv1.4.4で正式機能へ昇格、v1.7.0でホームタイムラインの自動更新が本体に組み込まれた。TwitterTimelineLoaderという拡張を入れて自動更新する解説は、すでに古い。
  • 動作要件はWindows 10 バージョン19041以降(Windows 11推奨)、x64またはarm64。macOS・Linux版はない。
  • X公式が2026年4月に出した「カスタムタイムライン」は複数カラム同時表示ではなく、X Proの直接代替にはならない。

X Proの変更点の確認から、代替候補の比較、インストール、実際の操作までを順に見ていきます。

XTimelineViewerの正体とX Proとの関係

X APIを使わずWebView2でx.comを並べる仕組み

XTimelineViewerは、だるやなぎ(daruyanagi)氏が公開しているWindows用のデスクトップアプリです。GitHubリポジトリでの説明は「貧乏人のための『X Pro』(TweetDeck)」で、実装はきわめて素直です。Xの公開APIを叩くのではなく、Microsoft Edge WebView2のインスタンスを複数並べ、それぞれにx.comのページ(ホーム、リスト、検索結果など)を読み込ませています。

この設計はX APIの有料化や仕様変更の影響を受けません。一方で、表示されるものはx.comそのものなので、Xの画面構造が変われば表示や自動更新も影響を受けます。この点は後述する動作停止リスクの評価に直結します。デスクトップアプリをWeb技術で作る発想そのものは、Electronとは?Web技術でデスクトップアプリを作る入門解説【2026年最新】で扱っているElectronと近い系譜にあります。

X Proがプレミアムプラス限定になった2026年3月の変更

TweetDeckの後継であるX Proは、以前は下位の「プレミアム」(月918円)でも使えました。それが2026年3月、最上位の「プレミアムプラス」でのみ利用可能に変更されています。プレミアムプラスはWeb版で月額6,080円。X Proのためだけに払うには、6倍以上の値上げに等しい負担です。XTimelineViewerが「X Pro難民」の受け皿として注目された理由は、この一点に尽きます。

逆に言えば、プレミアムプラスに既に加入していて青バッジや収益化も使っているなら、乗り換える動機は薄い。XTimelineViewerが刺さるのは「複数タイムラインの横並びだけが欲しい」層です。

X Proの代替候補の比較と選び方

X公式の後継「カスタムタイムライン」では代替にならない

X Proの有料化が発表された2026年3月下旬、Xの製品責任者Nikita Bier氏は「1〜2週間以内にX Proより強力なものを出す」と予告しました。実際に4月22日、Grokベースの新機能「カスタムタイムライン」が公開されています。政治・科学・テクノロジーなど75種類以上のトピックから選んでホームタブにピン留めできる機能で、スマホでも複数の話題を追えます。

ただしこれは複数カラムを同時に表示する機能ではありません。ホームタブに表示するタイムラインを切り替える仕組みであって、X Proのように4列を横に並べて監視する用途は満たしません。公式の後継を待ってから決めよう、と保留していた人は、待つ理由がなくなったと考えてよいでしょう。

XTimelineViewer・Open-Deck・X Proの比較

項目 XTimelineViewer Open-Deck X Pro(公式)
費用 無料(MIT) 無料 月額6,080円
形態 Windowsデスクトップアプリ ブラウザ拡張(Chrome/Firefox) Web(x.com)
対応OS Windows 10 19041以降 Chrome/Firefoxが動くOS OS非依存
複数カラム 可(幅・並び順を調整可)
複数アカウント 可(v1.4.4で正式化)
拡張機能 Chromium拡張を読込可 ブラウザ拡張として動作 不可

Open-Deckは、Chrome/Firefoxの拡張機能として動くTweetDeck代替です。OSを選ばないぶん導入は手軽で、詳細と凍結まわりの注意はOpen-Deck(オープンデック)とは?使い方・凍結対策とTweetDeck(X Pro)無料代替5選にまとめています。XTimelineViewerとは競合というより、動作環境の違いで棲み分ける関係です。

選び方の判断基準と、乗り換えが失敗する条件

判断は単純です。Windowsで、タイムラインを常時開きっぱなしにして眺めるなら、XTimelineViewerを選ぶべきです。デスクトップアプリなのでウィンドウ管理がしやすく、キーボードだけで列を行き来できます。逆に、MacやChromebook、あるいは会社支給端末で実行ファイルを入れられない環境では、そもそも選択肢に入りません。ブラウザで完結するOpen-Deckを検討してください。

乗り換えが失敗する典型は3つあります。ひとつめは、X Proの予約投稿や分析機能まで代替できると期待するケース。XTimelineViewerが再現するのは「複数タイムラインの同時表示」であって、X Proの機能一式ではありません。ふたつめは、チームで運用ルールを共有している場合。設定はローカルのプロファイルに閉じるため、共有はできません。みっつめは、v1.0.0時代の記事を見ながら導入し、後述するとおり現在は存在しない手順で詰まるケースです。

XTimelineViewerのダウンロードとインストール

winget install で導入する(推奨)

READMEが推奨しているのはwingetです。PowerShellかコマンドプロンプトで次の1行を実行します。

winget install daruyanagi.XTimelineViewer

wingetで入れると、アプリ内のアップデート確認もwinget経由で行われます(v1.4.5でGitHubリリース監視からwinget基準に変更)。更新の速いソフトなので、この経路で入れておくと版ズレを起こしにくい。手元の版と最新版の照合はwinget show --versions daruyanagi.XTimelineViewerで確認できます。winget(MSIX)で導入した場合は、v1.9.0以降xtvというコマンドエイリアスからも起動できます。

GitHubのZIPと、Microsoft Store版を入れている場合

wingetを使えない環境では、GitHubのReleasesページからZIPを取得して展開します。この場合は自動更新が効かないため、更新のたびに自分で入れ直す必要があります。

問題はMicrosoft Store版です。一時期はストアでも配布されていましたが、READMEと公式アプリページの双方が「諸事情により終了しました」「インストール済みの場合はアンインストールしてください」と明記しています。ストアの掲載ページ自体は検索結果に残っているので、そこから入れないよう注意してください。すでにストア版を使っているなら、アンインストールしてwingetで入れ直すのが正しい移行手順です。

なお、GitHubから取得したZIPを実行するとWindowsのSmartScreenが警告を出すことがあります。配布元がdaruyanagi氏のリポジトリであることを確認したうえで、実行するかを判断してください。

XTimelineViewerの基本操作(タイムライン追加・幅調整・複数アカウント)

タイムラインの追加・並べ替え・幅の調整

初回起動時はオンボーディングが走り、プロファイル作成と表示設定を順に決めます。タイムラインの追加経路は2つです。標準はハンバーガーメニューまたは検索ボックスからの追加で、v1.6.0以降は検索ボックスに入れたクエリの検索結果をそのままタイムラインとして並べられ、リストのタイムラインも追加できます。もう1つが、ブラウザからx.comのURLショートカット(.urlファイル)をウィンドウにドラッグ&ドロップする方法です。ホームタイムライン、リスト、検索結果を混在させて並べられます。

並び順はヘッダー部分をドラッグして入れ替えます。幅はタイムラインごとの設定でピクセル指定でき、あわせて左サイドバー・投稿ボックス・ヘッダーの表示可否も個別に切り替えられます。ワイドディスプレイでは、サイドバーを消して幅を詰めるほど並べられる列が増えます。テーマはライト・ダーク・システム連動から選べます。

複数アカウントを使い分ける(マルチプロファイル)

複数アカウントの同時運用は、プロファイル機能で実現します。v1.4.4(2026年6月8日)で試験機能から正式機能へ昇格し、v1.5.0で設定画面の刷新と投稿ダイアログでのプロファイル選択が加わりました。プロファイルごとにログイン状態を持ち、タイムラインの設定でどのプロファイルを使うかを指定します。投稿時にも投稿元を選べるため、業務用アカウントと個人アカウントを1つのウィンドウに並べて運用できます。実用するなら最新のv1.9.0を入れてください。

主要キーボードショートカット(列移動・投稿操作)

キー 動作
Ctrl+←/→ 隣のタイムラインへ移動
Ctrl+1〜9 指定番号のタイムラインへ移動
Ctrl+P/Ctrl+Shift+P プロファイル(アカウント)切替
Home/End 先頭/末尾へスクロール
F5 タイムラインの再読み込み
Ctrl+N 新規投稿
Ctrl+↑/↓ 投稿間のフォーカス移動
Ctrl+R リポスト
Ctrl+F いいね
Ctrl+B ブックマーク

テキスト入力中はCtrl+R/Ctrl+B/Ctrl+FとBackspaceが無効になるため、投稿を書きながら誤爆する心配はありません。列にはv1.7.0で番号バッジが付いたので、Ctrl+数字で任意の列へ1打鍵で移動できます。マウスに手を戻さず列を渡り歩けることが、ブラウザ版に対する実質的な優位点です。

TwitterTimelineLoaderの現在地(v1.7.0の自動更新内製化)

v1.0.0の頃の解説記事の多くは、「同梱のTwitterTimelineLoaderという拡張機能を有効にして自動更新を実現する」と書いています。これは現在のバージョンには当てはまりません。ホームタイムラインの自動更新はv1.7.0(2026年6月21日)で本体に組み込まれ、既定8秒・最短5秒の間隔をアプリの設定から指定できます。タイムラインごとに定期ハードリロードをかける設定も別にあり、こちらは分単位(0で無効)で指定します。拡張機能を入れなくても、自動更新は動きます。

拡張機能の仕組み自体は残っています。アプリのextensionsフォルダーにChromium拡張を展開しておくと、起動時に読み込まれます。ただしREADMEでは、TwitterTimelineLoaderは実装上の参照として名前が残るのみで、標準では何も登録されていません。自動更新のために拡張を探す作業はもう不要で、拡張は「広告非表示など、好みで足すもの」という位置づけに変わりました。

Chromium拡張はWebView2との相性で正常に動かないものもあります。動作不良が出たときの切り分けは単純で、extensionsフォルダーを空にして再起動し、症状が消えるかを見ます。消えれば拡張が原因です。Windows向けの無料ツールを他にも探しているなら、DevToysとは?開発者の万能ツールの機能・対応OS・インストール方法【Windows/Mac/Linux】もあわせてどうぞ。

導入前に確認する動作要件とリスク

動作要件はREADMEに明記されています。Windows 10 バージョン19041以降(Windows 11推奨)で、アーキテクチャはx64またはarm64。arm64環境ではWebView2まわりの不具合がv1.9.0で修正されているため、Snapdragon搭載機で使うなら最新版を入れてください。初期には「Microsoft Edge Insiderのdevチャネルが必要」という情報が出回りましたが、窓の杜のレビューでも導入なしで動作したと報告されており、現行版の動作要件にも含まれていません。

リスクは2点です。1つは、x.comの画面をWebView2で表示している以上、Xの画面構造が大きく変われば表示や自動更新が壊れうること。更新履歴の多くはXの仕様変更への追随に費やされており、個人開発である以上、開発が止まればそこで使えなくなる可能性は織り込む必要があります。もう1つは、Xの公式クライアントではない点です。ログイン済みのブラウザ画面を表示する形式であり、APIを叩く非公式クライアントとは性質が異なりますが、Xが許諾したソフトではありません。業務アカウントで使う場合は、この点を理解したうえで判断してください。

ライセンスはMITなので、著作権表示とライセンス文を保持すれば改変・再配布が認められます。社内向けにビルドし直して配る運用も可能です。

よくある質問

XTimelineViewerは無料で使えますか?

無料です。MITライセンスのオープンソースで、課金要素はありません。X側の有料プラン(プレミアムプラス)に加入していなくても、複数タイムラインの横並び表示が使えます。

ダウンロードはどこからするのが正解ですか?

wingetでの導入(winget install daruyanagi.XTimelineViewer)が推奨です。使えない場合はGitHubのReleasesページからZIPを取得します。Microsoft Storeでの配布は終了しているため、ストア版を入れている場合はアンインストールしてwingetへ移行してください。

複数アカウントを切り替えられますか?

できます。プロファイル機能がv1.4.4で正式機能に昇格し、プロファイルごとにログインを保持したまま、タイムライン単位でどのアカウントを使うか指定できます。Ctrl+P/Ctrl+Shift+Pで切り替えられ、投稿時にも投稿元プロファイルを選べます。

TwitterTimelineLoaderは入れないとダメですか?

必要ありません。ホームタイムラインの自動更新はv1.7.0で本体機能になり、既定8秒・最短5秒の間隔を設定から指定できます。拡張機能の読み込み機構は残っていますが、標準では何も登録されていません。

使うとアカウントが凍結されませんか?

XTimelineViewerはX APIを叩くのではなく、WebView2でx.comを表示しています。とはいえXが公式に認めたクライアントではないため、絶対に安全とは言い切れません。凍結の懸念を含めた無料代替ツールの選択はOpen-Deck(オープンデック)とは?使い方・凍結対策とTweetDeck(X Pro)無料代替5選で比較しています。

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