「DALL-E 最新」と検索して出てくる解説の多くは、まだDALL-E 3を現役のモデルとして扱っています。実際には、OpenAIはDALL-E 2とDALL-E 3をAPIから削除済みで、2026年10月25日時点の最新の画像生成モデルはGPT Image 2.5(gpt-image-2.5-sunburstとgpt-image-2.5-flare)です。この記事では、DALL-Eの各版の違いと終了日、いま画像を作るならどこで何を使うか、旧DALL-E APIのコードをどう書き換えるかを、OpenAIとMicrosoftの公式情報で整理します。
まとめ:DALL-Eの最新状況(2026年10月25日時点)
- DALL-E 2・DALL-E 3はAPIで終了済み:告知は2025年11月14日、削除は2026年5月12日。
model="dall-e-3"の呼び出しはもう動きません。 - 最新はGPT Image 2.5:2026年9月8日公開。編集の精度重視ならSunburst、速さ重視ならFlare。料金は同じです。
- ChatGPTはImages 2.5:無料を含む全プランで使えます。DALL·E専用のGPTは退役しました。
- gpt-image-1も2026年10月23日に終了。gpt-image-1.5・gpt-image-1-mini・chatgpt-image-latestは2026年12月1日に削除予定なので、移行先に選ばないでください。
- Azure OpenAIのdall-e-3は2026年3月4日に引退し、OpenAI直販より2か月早く止まりました。
以下、版の違い、終了の日付、使い方、料金、移行コードの順に説明します。
DALL-E・DALL-E 2・DALL-E 3の違いと読み方
DALL-Eは、OpenAIが2021年1月5日に発表したテキストから画像を作るモデルの名前です。その後DALL-E 2、DALL-E 3と版を重ね、2025年以降は言語モデルと一体化したGPT Image系に置き換わりました。
| 版 | 公開の節目 | 提供経路 | 現状 |
|---|---|---|---|
| DALL-E(初代) | 2021年1月5日発表 | 研究公開のみ | 一般提供なし |
| DALL-E 2 | 2022年9月28日に待機リスト撤廃・11月3日にAPIベータ | Web版・API | 2026年5月12日にAPI削除 |
| DALL-E 3 | 2023年10月19日にChatGPT Plus・Enterpriseで提供 | ChatGPT・API・Azure | 2026年5月12日にAPI削除 |
DALL-E 3の強みは、ChatGPTに組み込まれ、会話で書いた指示をそのまま画像にできた点でした。APIでは、DALL-E 2が256x256・512x512などの正方形、DALL-E 3が1792x1024などの横長・縦長を扱い、DALL-E 3にはstyle(vivid/natural)とquality(standard/hd)がありました。現在のImages APIリファレンスは、styleとresponse_formatを「退役したモデル用の引数」と明記しています。
読み方は「ダリ」
日本では「ダリ」と読むのが一般的で、DALL-E 2は「ダリ ツー」、DALL-E 3は「ダリ スリー」です。名前は画家のサルバドール・ダリと、ピクサー映画『WALL-E(ウォーリー)』を掛け合わせたものとされています。OpenAIの表記は中黒入りの「DALL·E」で、「DALL-E」や「dalle」も、このモデルを指す表記として使われます。
DALL-E 3の終了日:API・ChatGPT・Azureの提供経路別比較
「DALL-E 3 終了」で調べる人がつまずくのは、提供経路ごとに止まった日が違う点です。
OpenAI API:2026年5月12日に削除
OpenAIの廃止予定一覧(Deprecations)によると、2025年11月14日にdall-e-2とdall-e-3の廃止が告知され、2026年5月12日にAPIから削除されました。DALL·E 3のモデルページのステータスは「Shut down」です。廃止予定一覧には移行先としてgpt-image-2・gpt-image-1・gpt-image-1-miniが掲載されていますが、モデルページの推奨は現在GPT Image 2.5 Sunburstに変わっています。
ChatGPT:DALL·E専用GPTも退役、いまはImages 2.5
ChatGPTの画像生成は、2026年9月8日にChatGPT Images 2.5へ切り替わりました。OpenAIの発表では、無料を含む全ティアのChatGPT・ChatGPT Work・Codexに、デスクトップ・モバイル・Webで提供され、生成の待ち時間はImages 2.0比で最大50%短くなっています。かつてGPTストアにあった公式の「DALL·E」GPTについて、OpenAIのヘルプは「退役した」と回答しています。ChatGPTの画面でDALL-E 3を選ぶ手段は、もうありません。
Azure OpenAI(Microsoft Foundry):2026年3月4日に引退
MicrosoftのAzure OpenAIの画像生成ドキュメントには、dall-e-3が2026年3月4日に引退し、既存のデプロイも動かないと書かれています。OpenAI直販より2か月以上早い終了です。Azureで後継を選ぶときはFoundryのモデル引退スケジュールを見てください。引退予定日はgpt-image-1.5が2026年12月16日、gpt-image-1-miniが2027年4月7日、gpt-image-2.5系が2027年9月9日、gpt-image-2が2027年10月21日で、OpenAI直販の日付とは一致しません。
DALL-Eの後継モデル:GPT Image 2.5が最新
OpenAI APIで現在選べる画像生成モデルと、その状態を並べます(2026年10月25日に公式のモデルページと廃止予定一覧で確認)。
| モデルID | 公開 | 状態 |
|---|---|---|
| dall-e-2/dall-e-3 | 2022年/2023年 | 2026年5月12日に削除 |
| gpt-image-1 | 2025年 | 2026年10月23日に削除 |
| gpt-image-1-mini | 2025年 | 2026年12月1日に削除予定 |
| gpt-image-1.5 | 2025年12月16日 | 2026年12月1日に削除予定 |
| chatgpt-image-latest | – | 2026年12月1日に削除予定 |
| gpt-image-2 | 2026年4月21日 | 提供中(削除告知なし) |
| gpt-image-2.5-sunburst | 2026年9月8日 | 推奨(編集の精度重視) |
| gpt-image-2.5-flare | 2026年9月8日 | 推奨(最速・日常用途) |
Sunburstのモデルページは「編集の精度が最も重要なワークフロー向け」、Flareのモデルページは「高品質な日常の画像生成で最速」と位置づけています。日付付きスナップショットはどちらも-2026-09-08です。gpt-image-2の製品としての特徴や2.5との違いはGPT Image 2(gpt-image-2)とは?料金・使い方と2.5との違いで詳しく扱っています。
移行先にgpt-image-1.5を選ばない理由
削除日は告知の時期ごとに決まるため、版番号の順になりません。古いgpt-image-1は2026年4月22日の告知分に入って10月23日に止まり、新しい1.5と1-miniは6月2日の告知分で12月1日まで残ります。いまDALL-E 3のコードを1.5へ書き換えると、5週間後にもう一度書き換えることになります。新規の移行先は2.5系の2つから選び、どうしても旧挙動が要るときだけ、削除告知の出ていないgpt-image-2を使ってください。
「gpt image 3」の公式モデル一覧への掲載状況
「gpt image 3」「dall-e 4」「dall-e 5」も検索されていますが、2026年10月25日時点でOpenAIのモデル一覧にこれらは無く、models/gpt-image-3のページは404を返します。DALL-Eの名前を継ぐ新モデルは出ておらず、今後の製品名や版番号は、OpenAIの正式発表で確認してください。
DALL-E 3からGPT Image 2.5への変更点:サイズ・品質・編集
GPT Image 2.5で実務に効く違いは次の3点です。
- サイズの自由度:DALL-E 3は3サイズ固定でしたが、2.5系は
1536x864のような任意の幅x高さを指定できます。条件は、幅と高さが16の倍数、縦横比が1:3〜3:1、長辺3840px以下、総画素数655,360〜8,294,400です。2560×1440を超える解像度は実験的扱いです。 - 品質の段階:
qualityはlow・medium・highに加え、2.5系だけxhighとmaxを選べます。DALL-E 3のhdは使えません。 - 編集と参照画像:DALL-E 3のAPIは生成だけで、編集エンドポイントに対応していませんでした。GPT Imageは参照画像を渡した編集ができ、2.5は頼んだ箇所だけを変え、ほかを保つ精度が上がったと説明されています。
画像内の文字は大きく改善しましたが、OpenAIのガイドは制限事項として、細かい文字の配置と鮮明さはまだ苦手な場合があると書いています。日本語のロゴやポスターは、生成後に文字を目で確認する工程を残してください。複雑なプロンプトでは処理に最大2分かかることもあります。
DALL-Eの代わりに今から画像を作る方法
用途で入口が分かれます。
- 無料で試す:ChatGPTの無料プランでもImages 2.5で生成できます。OpenAIのヘルプによると、生成前に考える「Images with thinking」はPlus・Pro・Businessが対象で、EnterpriseとEduは提供予定です。
- Microsoft Copilot・Bing Image Creator:以前はDALL-E 3が使われていましたが、いまはMicrosoft自社のMAI-Imageです。Microsoftは2026年3月19日にMAI-Image-2のCopilotとBing Image Creatorへの展開を始め、7月23日にはMAI-Image-2.5がBing Image Creatorの既定モデルになったと発表しました。DALL-E 3目当てでCopilotを選ぶ理由はもうありません。
- 自社サービスや一括処理に組み込む:OpenAI APIの
v1/images/generationsとv1/images/editsで2.5系を呼びます。実装の詳細はGPT Image APIの使い方|gpt-image-2.5の実装・料金と旧モデルの移行期限にまとめています。
SNS用の画像を手作業で少量作るなら、まずChatGPTの無料プランを試し、生成上限や再生成の回数が用途に足りるか確認してください。拒否された画像の扱いや、性的表現の制限はChatGPTのNSFWはどこまで許される?アダルトモード凍結後の性的表現の制限と誤検知の対処を参照してください。
料金:ChatGPTとAPIの費用
ChatGPTは月額プランの中で画像を作るので、1枚ごとの料金はかかりません。上限はプランで異なり、OpenAIは枚数を固定値で公表していません。
APIはトークン課金です。OpenAIの料金ページでは、2.5系の2モデルは同じ単価です。
| 項目(100万トークンあたり) | Standard |
|---|---|
| 画像入力 | 8ドル |
| 画像入力(キャッシュ) | 2ドル |
| 画像出力 | 30ドル(Batchは15ドル) |
| テキスト入力 | 5ドル |
単価が同じでも、1枚あたりの消費トークンはモデルと品質で変わります。なお、キャッシュ入力料金はResponses APIの画像生成ツールに限って適用され、この記事で使うImages APIの直接呼び出しには適用されません。参考までに、同じ単価のgpt-image-2で1024×1024を作った場合の目安は、lowが0.006ドル、mediumが0.053ドル、highが0.211ドルです(OpenAIの画像生成ガイドの表)。2.5系の画像出力費は公式ガイドの計算機で見積もれますが、入力分を含む実際の費用は、レスポンスのusageで実測してから予算を組んでください。参照画像を渡す編集は入力トークンが増えます。
DALL-Eのローカル実行可否と公開コードの範囲
動かせません。OpenAIがGitHubで公開したopenai/DALL-EのREADMEには、公開したのは初代DALL·Eで使った離散VAEだけで、テキストから画像を作るTransformerは含まれないと書かれています。DALL-E 2と3はすでに提供を終えており、後継のGPT ImageもChatGPTとAPIを通じて使うモデルです。
手元のGPUで動かしたいなら、重みが配布されているモデルを選びます。FLUX.2の全5モデル比較|Flex・Max・Pro・Dev・Kleinの料金と違い、FLUX 3 Imageとの選び方【2026年10月】で、ローカル実行できる版とライセンスの条件を比べています。
旧DALL-E APIからGPT Image 2.5へのコード移行
DALL-E時代のコードを移行するときは、SDKの呼び出し方、廃止モデル名、画像の保存処理を確認します。openai-python 3.37.0(2026年10月25日時点の最新)で確かめた結果です。
移行時の確認1:openai.Image.createの廃止とSDK例外
2023年ごろの記事に多い次の書き方は、SDK 1.0以降では呼んだ時点でopenai.lib._old_api.APIRemovedInV1が発生します。APIに届く前に止まるので、モデル名を直しても動きません。
# 旧コード(SDK 1.0以降は APIRemovedInV1 で止まる)
import openai
response = openai.Image.create(
model="dall-e-3",
prompt="a white siamese cat",
n=1,
size="1792x1024",
quality="hd",
style="vivid",
)
print(response["data"][0]["url"])
移行時の確認2:dall-e-3の廃止を検出できない型チェック
SDK 3.37.0のImageModel型には、いまも"dall-e-2"と"dall-e-3"が残っています。mypyやPyrightで型を検査しても、削除済みのモデル名は警告されません。モデル名は実行時にAPIで弾かれて初めて気づくので、移行時はコード全体をdall-eで検索してください。
移行時の確認3:GPT Imageのbase64応答と画像保存
モデル名を差し替えただけでresult.data[0].urlを読むと、値はNoneになります。Images APIのリファレンスは、response_formatを「退役したモデル用」とし、GPT Imageは常にbase64で返すと書いています。ローカル検証では、base64だけを含むモック応答をSDKに渡し、url=Noneとして解析されることを確認しました。これはSDKの応答処理の検証であり、実APIでの画像生成結果ではありません。現在のコードは次のとおりです。
import base64
from openai import OpenAI
client = OpenAI() # 環境変数 OPENAI_API_KEY を読む
result = client.images.generate(
model="gpt-image-2.5-flare", # 編集精度重視なら gpt-image-2.5-sunburst
prompt="a white siamese cat, wide shot",
size="1792x1024", # 長辺3840px以下・各辺16の倍数・縦横比3:1以内・総画素数655,360〜8,294,400
quality="high",
n=1,
)
with open("cat.png", "wb") as f:
f.write(base64.b64decode(result.data[0].b64_json))
print(result.usage) # 消費トークンを確認して費用を見積もる
DALL-E 3の1792x1024は、2.5系の任意サイズの条件(16の倍数・比率1.75)を満たすのでそのまま渡せます。styleとquality="hd"は外し、画風はプロンプトに文章で書きます。nは1〜10で、seed引数はimages.generateにありません。社内システムに画像生成を組み込む設計や既存APIとの接続は、API開発・システム連携の支援でも相談を受けています。
商用利用とAI生成の表示(C2PA・SynthID)
OpenAIの利用規約(2026年1月1日発効)は、個人向けサービスについて、適用法の許す範囲で利用者が出力を所有すると定めています。APIには別のOpenAI Services Agreement(2026年1月1日発効)が適用され、同契約の4.1項も顧客が出力を所有すると定めています。いずれも適用規約と第三者の権利を守る範囲で商用利用が可能です。個人向け規約には、出力は一意ではなく、他の利用者に似たものが出る場合があるという注記もあります。実在の人物や既存のキャラクター、他社ロゴに似せた画像は、規約とは別に肖像権・商標・著作権の問題になります。広告や商品に使う前の確認項目は画像生成AIの商用利用はどこまで可能か?著作権・規約・企業導入の判断基準を解説で整理しています。
出所の表示については、OpenAIのヘルプが、ChatGPT・Codex・APIで作った画像にはC2PA規格のContent CredentialsとSynthIDの透かしの両方が入ると説明しています。Content Credentialsはメタデータなので、スクリーンショットや再書き出しで消えることがあります。透かしは画素に埋め込まれるため、メタデータが消えても判定の手がかりが残ります。
DALL-E以外の画像生成AIとの選び分け
| モデル | 向いている用途 | 提供形態 |
|---|---|---|
| GPT Image 2.5(OpenAI) | 指示どおりの編集・文字入り画像 | ChatGPT・API |
| Nano Banana 2(Google) | Geminiアプリ・Google Cloudとの連携 | Gemini・API |
| FLUX.2(Black Forest Labs) | ローカル実行(dev・klein、ライセンス確認) | API・重み配布 |
| Adobe Firefly | 自社素材で学習したカスタムモデル | Creative Cloud・API |
ChatGPTで日常的に作るならGPT Image 2.5で足ります。Google Workspace中心の会社ならNano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)とは?GA版モデルIDと料金・API実装を解説【2026年9月】、ブランドの画風を揃えたい制作部門ならAdobe Fireflyカスタムモデルの使い方|作成手順・費用・商用利用とスタイル参照との違いが判断材料になります。
よくある質問
DALL-E 3はもう使えないのですか?
OpenAI APIでは2026年5月12日に削除され、Azure OpenAIでは2026年3月4日に引退しました。ChatGPTでも公式のDALL·E GPTは退役しており、画像生成はImages 2.5に置き換わっています。DALL-E 3を指定して使える公式の経路はありません。
DALL-Eの最新版はどれですか?
DALL-Eの名前を持つ最後の版はDALL-E 3です。後継の最新はGPT Image 2.5で、APIでは2026年9月8日公開のgpt-image-2.5-sunburstとgpt-image-2.5-flare、ChatGPTでは「Images 2.5」として提供されています。
DALL-Eは無料で使えますか?
DALL-E自体は使えませんが、後継のImages 2.5はChatGPTの無料プランで使えます。生成前に考えるImages with thinkingは有料のPlus・Pro・Businessが対象です。APIは無料枠ではなく、トークン単位の従量課金です。
DALL-Eの読み方は?
日本では「ダリ」と読むのが一般的です。DALL-E 2は「ダリ ツー」、DALL-E 3は「ダリ スリー」で、画家のサルバドール・ダリと映画『WALL-E』を組み合わせた名前とされています。
DALL-E 3で作った画像は今も商用利用できますか?
できます。OpenAIの利用規約は、適用法の許す範囲で出力の所有権を利用者に移すとしており、モデルの終了で過去の画像の権利が消えることはありません。ただし実在人物や既存キャラクターに似た画像は、規約とは別に権利侵害の確認が必要です。