MBBとは、戦略コンサルティングファームのMcKinsey & Company(マッキンゼー)、Boston Consulting Group(BCG)、Bain & Company(ベイン)の頭文字をつないだ呼び名です。日本では「戦略コンサル御三家」「世界三大コンサル」とも呼ばれます。
この記事では、3社の違いを転職市場の評判ではなく各社の公式発表で確かめます。創業年・日本拠点・規模・選考の流れ・働き方の制度を公式サイトの記載で照合し、年収のように公表されていない数字は「なぜ出てこないのか」から説明します。人事制度の「MBB(思いのマネジメント)」を調べている方は、よくある質問の「人事で使うMBB」をご覧ください。
まとめ:MBB3社の要点
- MBBはマッキンゼー(1926年創業)、BCG(1963年創業)、ベイン(1973年創業)の3社を指す業界の通称で、公式な認定や格付けではありません。
- 日本進出はBCGの東京(1966年)が最も早く、マッキンゼー東京(1971年)、ベイン東京(1982年)と続きます。国内に5拠点を構えるのはBCGです。
- 強みの出発点が違います。マッキンゼーは「One Firm」の組織原則と調査発信、BCGは戦略コンセプトの発信、ベインはプライベートエクイティ(PE)と顧客ロイヤルティの領域に軸足があります。
- 4番手以降に挙がるKearneyなどを含めた「4大戦略」に決まった定義はありません。Big4はデロイト・PwC・EY・KPMGの会計事務所系グループを指す言葉で、戦略ファームの括りではありません。
- 選考はどの社も書類・経験面接・ケース面接が軸です。マッキンゼーは面接中にAIで回答をリアルタイムに作る行為を認めないと明記しています。
- 3社とも非上場で、日本オフィスの平均年収や人員数は公表していません。公式の報酬額はベインが米国などの求人に載せる基本給くらいで、ネット上の年収の多くは口コミや人材会社の推計です。勤務地・職位・賞与込みかどうかを揃えて読む必要があります。
MBBの意味と3社の略称
MBBは3社の頭文字で、「M」がマッキンゼー、2つの「B」がBCGとベインです。どこかの団体が定めた区分ではなく、コンサルティング業界と就職・転職市場で使われる通称です。「御三家」「世界三大コンサル」のほか、「三大戦略ファーム」と呼ぶこともあります。
3社は日本語でも略称で呼ばれることが多く、検索や会話では次の表記が混在します。
| 正式名称 | 日本での主な略称 | 日本の拠点 |
|---|---|---|
| McKinsey & Company | マッキンゼー | 東京・関西 |
| Boston Consulting Group | BCG、ボスコン | 東京・名古屋・大阪・京都・福岡 |
| Bain & Company | ベイン | 東京 |
「ボスコン」は日本独自の呼び方で、BCGの公式表記は「ボストン コンサルティング グループ」です。拠点は各社公式サイトのオフィス案内に掲載された所在地で、マッキンゼーの日本サイトは東京(麻布台ヒルズ森JPタワー)と関西、BCGの東京オフィス案内は東京・名古屋・大阪・京都・福岡を載せています。ベインは東京・赤坂のミッドタウン・タワーです。マッキンゼーの所在地を移転前のアークヒルズ仙石山森タワーのまま載せている人材会社の記事もあるので、公式サイトで確かめてください。
3社の創業・日本進出・規模の比較
創業年と日本進出の順番は、3社の性格を読むうえで手がかりになります。以下は各社の公式サイトとプレスリリースの記載です(2026年10月22日確認)。
| 項目 | マッキンゼー | BCG | ベイン |
|---|---|---|---|
| 創業 | 1926年 | 1963年 | 1973年 |
| 創業者 | ジェームズ・O・マッキンゼー | ブルース・ヘンダーソン | ビル・ベインら |
| 日本進出 | 1971年 東京 | 1966年 東京 | 1982年 東京 |
| 東京拠点の位置づけ | アジア初の拠点 | アジア太平洋初の拠点 | 世界5番目の事務所 |
| 拠点都市・国 | 130超の都市・65超の国 | 100超の都市・50超の国 | 67都市・40か国 |
| その他の公表値 | なし | 2025年の売上144億ドル・従業員3.35万人 | なし |
1926年創業のマッキンゼーは2026年で100年を迎え、同社の沿革ページは創業者がシカゴ大学で管理会計を教えていた教授だったところから歴史を書き起こしています。BCGはヘンダーソンが1963年から1980年までCEOを務め、創業3年後に東京へ出ました。ベインはBCG出身のビル・ベインらがボストンで立ち上げたファームで、2022年3月の日本語プレスリリースで東京を「世界で5番目となる事務所」と書いています。
拠点の広さは3社とも都市数と国数で公表していますが、従業員数と年間売上高を毎年公表しているのはBCGだけで、社員数や売上で3社を横に並べることはできません。
マッキンゼー・BCG・ベインの強みの違い
3社はいずれも経営トップの課題を扱いますが、公式サイトが自社の歴史として強調する出来事を並べると、力点の違いが見えてきます。
マッキンゼー:One Firmと調査発信
マッキンゼーは1944年、ニューヨーク・シカゴ・サンフランシスコの3拠点体制の段階で「one firm」として協働する方針を決めています。日本の採用サイトでも「One Firm Policy」により、所属オフィスに関係なく産業別・機能別のグループに属して世界中のプロジェクトに関わると説明しています。
もう1つの柱が知見の発信で、1964年に論考誌McKinsey Quarterlyを創刊し、1990年には経済調査機関McKinsey Global Institute(MGI)を設けました。2015年にはMcKinsey Digitalを2,100人の専門家で立ち上げ、同年にAI企業のQuantumBlackを買収しています。「マッキンゼーは何がすごいのか」を一言で言えば、国をまたいで専門家を集める組織原則と、それを支える調査の蓄積です。
BCG:戦略コンセプトの発信
BCGの公式史は、同社が「戦略」を専門分野に選んだことを出発点に置いています。1964年に経営幹部向けの小冊子シリーズ「Perspectives」を始め、経験曲線、成長シェアマトリクス、タイムベース競争といった概念をここから世に出しました。
BCGは2026年4月23日のプレスリリースで、2025年の売上144億ドル(前年比7%増)のうち40%超をAIとテクノロジー領域のサービスが占め、AIサービスは前年比25%伸びたと発表しています。東京にはデジタル部門のBCG Xとシステム実装を担うPlatinionの拠点もあり、戦略立案だけのファームと見るのは実態に合いません。
ベイン:PE支援とNPSの発祥
ベインは公式の概要ページで、1973年以来プライベートエクイティ(PE)ファームとその投資先を含むクライアントを支援してきたと書いています。顧客としてPEを名指しする書き方は、マッキンゼーとBCGの概要ページには見られません。
顧客ロイヤルティの指標NPS(ネット・プロモーター・スコア)も、ベインのフレッド・ライクヘルドがHarvard Business Review 2003年12月号の論文「The One Number You Need to Grow」で発表したものです。NPSの測り方と指標が動かないときの見直し方は顧客ロイヤルティの解説で扱っています。なお、投資会社のBain Capitalは1984年に設立された別の会社で、コンサルティングのベインとは事業が異なります。
3社が生んだフレームワークと原典の年
MBBの影響力は、ビジネススクールや企業研修で使われる分析の枠組みに表れています。ただ、同じフレームワークでも資料によって発表年や発案者がずれて書かれることが多いため、原典で確認できる年を表にしました。
| フレームワーク | 発祥 | 原典・年 |
|---|---|---|
| 成長シェアマトリクス(PPM) | BCG | 1968年に作成、1970年の論考で普及 |
| 経験曲線 | BCG | Perspectivesで発表(年はBCG公式史に記載なし) |
| 7S | マッキンゼー | 1980年6月 Business Horizons誌 |
| 3C(戦略的三角関係) | 大前研一氏(マッキンゼー在籍時) | 1982年の英文著書で普及 |
| NPS | ベイン | 2003年12月 HBR誌 |
PPMの年号が「1968年」と「1970年」に割れるのは、BCG自身が2つの年を書き分けているためで、社内資料に引くなら発表年と掲載誌まで添えると出典をたどれます。BCGの成長シェアマトリクスの解説ページによれば、後にCEOとなるアラン・ザコンが素案を描き、ヘンダーソンが1970年の論考「The Product Portfolio」で広めました。最盛期にはFortune 500企業の約半数が使っていたとBCGは書いています。4象限の使い方はPPM分析の解説記事で扱っています。
7Sはマッキンゼーのコンサルタント3人が論文「Structure Is Not Organization」で発表した組織診断の枠組みで、原典の読み方はマッキンゼーの7Sの解説にまとめています。3Cは大前研一氏がマッキンゼー在籍中に示した「戦略的三角関係」が出発点で、1982年の英文著書『The Mind of the Strategist』で世界に広まりました。分析手順は3C分析の記事で解説しています。
MBBの次に名前が挙がる戦略ファームと「MBA」論
MBBに続く戦略ファームとして名前が挙がるのが、Kearney、Roland Berger、Arthur D. Little、Strategy&です。各社の公式サイトに載っている創業年と日本での開設年は次のとおりです(2026年10月22日確認)。
| ファーム | 創業 | 日本での開設 | 公式サイトが書く出自 |
|---|---|---|---|
| Kearney | 1926年(前身企業) | 1972年 東京 | マッキンゼーの会社が前身 |
| Roland Berger | 1967年 ミュンヘン | 1991年 | 東京がアジア初の拠点 |
| Arthur D. Little | 1886年 | 1978年 日本法人 | 世界初の経営コンサルティング会社 |
| Strategy& | 1914年 シカゴ(旧Booz) | ― | 2014年にPwCの一員に |
目を引くのはKearneyとマッキンゼーの関係です。Kearneyの沿革ページは、1926年にジェームズ・O・マッキンゼーがシカゴで設立した会社を自社の前身としています。1939年の分裂でシカゴ側がMcKinsey, A.T. Kearney, and Companyとなり、1947年にA.T. Kearney and Companyへ改称しました。創業者が同じ2社が、1971年と1972年に相次いで東京に拠点を開いたことになります。Roland Bergerの日本オフィス案内は1991年に「アジアで初めての拠点」として開設したと記載し、Arthur D. Littleの日本ページは1978年に日本法人を設けたとしています。Strategy&はPwC Japanの採用ページで、1914年にシカゴで生まれたブーズ・アンド・カンパニーにPwCコンサルティングの戦略部門などが合流した組織だと説明しています。
「4大戦略コンサル」はMBBにKearneyを加えた4社を指すことが多いものの、決まった定義はありません。そこに新しい見方を持ち込んだのが、ダイヤモンド・オンラインの2024年3月28日の記事です。同誌が独自に集計した外資系戦略ファーム6社の国内人員数で、長く4番手だったA.T.カーニーがベインを上回ったと報じ、業界内で「MBB」ならぬ「MBA」という呼び方がささやかれていると伝えました。
これは「日本国内の人員数」という1つの物差しでの順位で、世界の売上や拠点数の比較ではありません。各社の公式サイトには日本オフィスの人員数が載っておらず、報道機関の集計に頼るしかない数字です。志望先や発注先を選ぶなら、序列の呼び名より、得意とする業界・テーマと、PEと事業会社のどちらとの取引が多いかを見るほうが実態に近づけます。
MBBとBig4・総合系・日系ファームの違い
「Big4」は戦略ファームの括りではなく、デロイト トーマツ・PwC・EY・KPMGという4大会計事務所系のグループを指す言葉です。MBBと並べて語られるのは、このBig4系に、アクセンチュアなどの総合系と日系のファームを加えた顔ぶれです。
| 区分 | 代表的なファーム | 主な業務の中心 |
|---|---|---|
| 戦略系 | MBB、Kearney、Roland Berger、Arthur D. Little | 全社戦略・事業戦略・M&A |
| Big4系 | デロイト トーマツ、PwC、EY、KPMGの各コンサルティング会社 | 戦略から業務改革・IT導入まで |
| 総合系 | アクセンチュア、アビームコンサルティング | 業務改革・システム導入・運用 |
| 日系独立系 | ベイカレントなど | 戦略からIT導入まで幅広く |
区分の違いは「誰が、どの段階で呼ぶか」にあります。戦略系は経営トップが全社の方向性やM&Aの是非を決める段階で呼ばれ、少人数のチームで論点を詰めるのが典型です。Big4系・総合系はその後の業務改革やシステム導入まで大人数で担い、プロジェクト期間も長くなりがちです。Big4系の中にも、PwCのStrategy&のような戦略部門があります。
とはいえ境界は薄れています。BCGがテクノロジーとAIの売上比率を公表していることや、マッキンゼーがデジタル部門を2,100人規模で立ち上げたことは、MBBも実装側に踏み込んでいることの表れです。発注側がファームを選ぶなら、区分名ではなく「提案書を書いたメンバーが実装まで残るか」を確認しておくと見誤りにくくなります。システム導入を伴う案件の依頼先の選び方はITコンサルティングの解説で整理しています。
MBBの選考プロセスとケース面接
以下は各社のグローバル採用ページに掲載された選考の案内です。日本オフィスの全職種に共通する固定の順序ではなく、応募職種や採用区分により評価方法や面接回数が異なります。
3社の選考段階の違い
| ファーム | 公式に案内している主な段階 |
|---|---|
| マッキンゼー | 応募 → Solve(ゲーム型評価)→ PEI → 問題解決面接 |
| BCG | 応募 → Skills Interview → Case Interview → Team Interview |
| ベイン | オンライン評価 → 経験面接 → ケース面接(職種により課題提出) |
マッキンゼーの面接案内によれば、Solveは多くのコンサルタント職で課される問題解決のゲーム型評価で、準備は不要とされています。面接では、過去の経験を掘り下げるPEI(Personal Experience Interview)と、ケース面接にあたる問題解決面接の両方を受けます。同じページには化粧品販売・メキシコの金融包摂・スポーツ飲料・電動トラックの4つのサンプルケースが解答例つきで公開されています。
ベインの面接案内は、ケース面接はコンサルティング職に応募しない限りまず出ないと書き、職種によっては3日程度の持ち帰り課題があるとしています。BCGの段階は採用サイトの面接プロセスに載っています。論点を漏れなく分ける練習にはMECEの解説とロジックツリーの例題が使えます。
新卒と中途の応募窓口
3社とも新卒(キャンパス採用)と経験者採用の窓口を分けています。以下で紹介するマッキンゼーの28卒夏・冬選考とベインの国内大学生向け冬インターンは、2026年10月22日時点で応募期限を過ぎています。マッキンゼーの2028年国内大学新卒採用ページでは、28卒の選考を2回に分け、夏選考の応募受付を2026年3月1日から5月31日、冬選考を6月1日から9月15日としています。どちらも書類審査の後にオンラインの適性検査、計2〜3回の面接(PEIと問題解決面接)があり、インターンシップへの参加が必須です。夏選考は2026年7月・10月・11月、冬選考は2027年2月・3月のいずれか1回に参加します。
ベイン東京オフィスは国内大学生向けの採用ページで、28卒向け冬インターンの応募期限を2026年10月7日13時、実施日程を11月26日から28日と案内しています。BCGの国内大学向けページは登録者にインターン等を案内する方式で、海外大学生向けには2027年夏のSummer Associate(インターン)を募集しています。応募期限は卒業年次ごとに毎年変わるので、学年が上がる前の春から各社の採用ページを確認しておくのが確実です。中途の場合は、マッキンゼーの採用サイトの経験者採用、BCG・ベインの職種別募集から応募します。
面接でのAI利用ルール
2026年時点で見落とせないのがAIの扱いです。マッキンゼーは面接案内の中で、履歴書の推敲や面接練習にAIを使うことは推奨する一方、面接中にリアルタイムで回答を生成することや、許可のない評価テストでのAI利用は認めないと一覧表で明示しています。AIの扱いは改定が続いている領域なので、BCGやベインに応募する場合も、選考の直前に各社の最新の案内を確認してください。
MBBの労働負荷と公式の休暇・柔軟勤務制度
「MBBは激務か」を判断できる公式の数字は多くありません。各社の公式サイトで確かめられるのは、労働時間の実績ではなく、休暇や働き方を選ぶ制度です。
| ファーム | 公式に載っている制度 | 記載の範囲 |
|---|---|---|
| マッキンゼー | Take Time(案件の合間の追加休暇) | 年最大10週間・無給(2018年の採用ブログ) |
| BCG | FlexLeave(無給の休職) | 年1回・最長8週間(ドイツ・オーストリア向け) |
| ベイン | パートタイムへの移行・複数の休職制度 | 家族休暇は全親に21週(米国の例) |
マッキンゼーのTake Timeは2018年7月の採用ブログが期間を紹介しており、2025年の開示報告書にも案件の合間の追加休暇として載っています。BCGのFlexLeaveはドイツ・オーストリア向けの採用FAQの記載、ベインの制度は福利厚生ページの記載です。
読み方の注意は2つあります。1つは、休暇の制度説明だけでは、プロジェクト稼働中の労働時間や負荷の高さは判断できない点です。もう1つは、表の条件が国やページごとの記載で、日本オフィスでの適用条件は公式ページからは確かめられない点です。気になる人は、面接の逆質問で「日本オフィスでの取得実績」まで聞くと、制度の有無より実態に近い答えが得られます。
MBBの年収の公表範囲と数字の読み方
MBB3社はいずれも自社を非上場の会社(private company/privately held)と説明しており、上場企業のように有価証券報告書で従業員の平均年間給与を開示していません。日本オフィスの平均年収が公式の資料に出てこないのはこのためです。
ただし、報酬額がまったく出ていないわけではありません。ベインはアソシエイト・コンサルタントの求人で、米国の初年度の年間基本給を12万ドルと明記し、イタリアでは基本給4万5,000ユーロに最大22%の業績賞与と書いています。いずれも海外の勤務地の基本給で、日本の待遇にそのまま置き換えることはできません。ネットで見かける「新卒年収」「パートナー年収」には、こうした海外の公式求人の数字と、口コミサイトの投稿や人材会社の推計が混ざっています。
対照的に、上場しているコンサル会社は有価証券報告書の「従業員の状況」で平均年間給与を開示しています。たとえば東証プライム上場の株式会社ベイカレントの2026年2月期の有価証券報告書は、提出会社の平均年間給与を13,310,922円(賞与と基準外賃金を含む、平均年齢31.3歳)と記載しています。ただし対象は提出会社の866名で、グループ全体の従業員6,788名の平均ではありません。公式に開示された数字でさえ、誰の平均かを確かめないと比較を誤ります。
出所の違う数字を比べるときは、次の点を揃えてください。
- 職位:同じファームでも、マッキンゼー日本の採用サイトに出てくるビジネスアナリストとアソシエイトのように職位が違えば水準も違います。
- 賞与:基本給だけか、業績連動の賞与込みか。
- 勤務地と時期:海外の求人の基本給や数年前の口コミは、為替や制度改定で日本の実態から外れます。
報酬は出所と条件を揃えて比べたうえで、最終的には仕事の形で決めるのが現実的です。MBBの主戦場は、数か月単位のプロジェクトで経営陣の意思決定を支える仕事です。作ったものを何年も育てたい人や、業務システムを深く作り込みたい人には、事業会社や総合系ファームのほうが合います。
よくある質問
MBBとは何の略ですか?
McKinsey & Company、Boston Consulting Group、Bain & Companyの頭文字です。マッキンゼー・BCG・ベインの戦略コンサルティングファーム3社を指す業界の通称で、「戦略コンサル御三家」「世界三大コンサル」とも呼ばれます。
人事で使うMBB(思いのマネジメント)とは違うものですか?
別の概念です。人事・組織論のMBBはManagement by Beliefの略で、一條和生氏・徳岡晃一郎氏・野中郁次郎氏の共著『MBB:「思い」のマネジメント』(東洋経済新報社)で提唱されました。社員一人ひとりの「思い」を起点に目標を立てる考え方で、目標管理(MBO)と対比して語られます。
MBBの平均年収はいくらですか?
日本オフィスの平均年収は3社とも公表していません。3社は非上場で、上場企業のように有価証券報告書で平均年間給与を開示していないためです。公式に出ている数字としては、ベインが米国の求人でアソシエイト・コンサルタントの初年度基本給を年12万ドルと載せている例がありますが、海外の基本給なので日本の年収とは比べられません。
4大戦略コンサルや日本5大コンサルとはどこですか?
どちらも公的な定義はありません。「4大戦略コンサル」はMBBにKearneyを加えた4社を指すことが多く、Roland BergerやArthur D. Little、Strategy&を含めて「戦略系の大手」と呼ぶこともあります。「日本5大コンサル」のような呼び方は、記事ごとに数え方が違うため、どのファームを含めているかを本文で確かめてください。
MBBに入るのに学歴は必要ですか?出身大学は公表されていますか?
3社とも採用者全体の出身大学の内訳は公表しておらず、応募資格に特定の大学名も挙げていません。ただし学歴の条件が無いわけではなく、マッキンゼーの28卒国内大学採用は、2027年9月から2028年8月末に日本の四年制大学・大学院を卒業予定で、学士課程か修士課程に在籍していることを応募資格にしています。人材会社や就活サイトが出す大学別の分布は、そのサイトの会員の投稿をもとにした集計です。選考で見られるのは、マッキンゼーのSolveやPEI、各社のケース面接で示す問題の分け方です。