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Spring Bootバージョン一覧とサポート期限【2026年7月】最新4.1と3.5 EOL後の選び方

Spring Bootは約6か月ごとに新しいマイナーバージョンが出て、それぞれに無償パッチが提供される期限が決まっています。2026年6月30日、長く使われてきた3.5の無償サポートが終了し、3系はすべてEOLになりました。いま何が最新で、どのバージョンならパッチを受け取れて、自分のアプリはどこへ上げるべきか。2026年7月時点の一覧とサポート期限、Java・Spring Frameworkとの対応、使用中バージョンの確認方法、移行の順序を整理します。

まとめ:いま選ぶべきSpring Bootのバージョン

先に結論です。根拠は本文で順に示します。

  • 最新は Spring Boot 4.1(4.1.0が2026年6月10日にGA)。新規開発は4.1で始めます。
  • 無償パッチを受け取れるのは4.1と4.0だけ。4.0の無償サポートは2026年12月末で終わるため、4.0で始めても半年以内に4.1へ上げることになります。
  • 3.5は2026年6月30日に無償サポート終了。最終パッチは3.5.16(2026年6月25日)で、これ以降に見つかった脆弱性の無償修正はありません。3系はもう「安定版」ではなく、期限切れです。
  • すぐ4系へ上げられないなら、有償の延長サポートで時間を買うのが現実的な回避策です。3.5はBroadcomの商用サポート(Tanzu Spring)が2032年6月30日まで、加えてHeroDevsのNever-Ending Support (NES) for Springが2026年7月1日から提供されています。
  • 4系はJava 17必須。土台のSpring Framework 7が最新LTSのJava 25を前提に設計されており、Java 26に対応するのは4.1からです。

Spring Bootのバージョン一覧とサポート期限【2026年7月時点】

主なバージョンの無償(OSS)サポートと商用サポートの状況です。日付は方針変更で前後するため、稼働中システムの判断に使う際は公式のサポートページで最終確認してください。

バージョン リリース 状態 無償(OSS)サポート 商用サポート
4.1 2026年6月10日 最新・サポート中 2027年7月31日まで 2028年7月31日まで
4.0 2025年11月20日 サポート中 2026年12月31日まで 2027年12月31日まで
3.5 2025年5月22日 EOL(無償終了) 2026年6月30日に終了 2032年6月30日まで
3.4 2024年11月21日 EOL 2025年12月31日に終了 2026年12月31日まで
3.3 2024年5月23日 EOL 2025年6月30日に終了 2026年6月30日に終了
2.7(2系最終) 2022年5月19日 EOL 終了済み(最終2.7.18) 2029年6月30日まで

無償パッチが出るのは4.1と4.0の2本だけ

2026年7月時点で無償パッチが出るのは4.1と4.0だけです。表の「商用サポート」は有償サブスクリプションの加入者だけが受け取れる修正で、無償利用者には届きません。つまり無償で運用するなら、選択肢は実質4.1一択です。4.0は2026年12月31日で切れるため、新規に選ぶ理由はほぼありません。次のマイナー4.2は、半年周期どおりなら2026年11月頃に登場する見込みです。

3系全滅(3.5 EOL)が稼働中システムに与える影響

3.5は3系の最終マイナーで、2026年6月30日に無償サポートが切れました。最終パッチは3.5.16(2026年6月25日)です。以降に公表されたSpring関連やJakarta関連の脆弱性は、3.5では無償修正されません。稼働中のシステムが3.5のままなら、「まだ動いているから大丈夫」ではなく未修正の脆弱性が積み上がる状態に入ったと理解して、4系への移行か有償の延長サポート加入のどちらかを選ぶ必要があります。

サポート期間の仕組み:無償は12か月、商用は最終マイナーが長い

Spring Bootのサポートには一定のルールがあり、それを知っていると「次にいつ動くべきか」を先読みできます。

無償(OSS)サポートは初回リリースから12か月以上

各マイナーバージョンには、初回リリースから12か月以上の無償サポートが設定されます(4.1は2026年6月10日から2027年7月31日までの約13か月)。この間はバグ修正・セキュリティ修正・依存ライブラリ更新を含むパッチがMaven Centralへ公開されます。半年ごとに新マイナーが出るため、無償サポート対象は通常は2系列(最新と1つ前)で、世代の切り替わり時期だけ一時的に3系列が併存します。

EOL後の延長サポートという選択肢

無償期間が終わったバージョンでも、有償の延長サポートに加入すればセキュリティ修正を受け取れます。提供元はBroadcomの商用サブスクリプション(Tanzu Spring)と、2026年7月1日から3.5系向けの提供を始めたHeroDevsのNever-Ending Support (NES) for Springがあります。期間は各メジャーの最終マイナーが最も長く、Tanzuの場合3.5は2032年6月30日、2.7は2029年6月30日まで用意されています。移行に半年以上かかる大規模システムでは、移行完了までのつなぎとして現実的な選択肢です。ただし有償なので、費用と移行工数を天秤にかける判断になります。

Spring BootにLTSが存在しない理由と代替手段

Spring BootにはJavaやNode.jsのような「LTS」という区分がなく、どのマイナーも一律で12か月前後の無償サポートです。「LTSを選んで数年放置する」という運用は成立しません。長くパッチを受け取りたい場合の答えは、各メジャーの最終マイナー(3系なら3.5)に乗ったうえで延長サポートを契約することです。なお土台となるJava側のLTS(17・21・25)とSpring Bootのサポート期限は別の概念で、Java 25 LTSを使っていてもSpring Boot 3.5のEOLは動きません。

使用中のSpring Bootバージョンを確認する方法

「サポート対象かどうか」を判断する前提として、いま動いているバージョンを正確に知る必要があります。ビルドファイルの記述と実際に解決されたバージョンがずれることがあるため、確認は2段階で行います。

Maven / Gradle のビルド定義で確認する

Mavenならpom.xmlspring-boot-starter-parentのバージョン、Gradleならbuild.gradleorg.springframework.bootプラグインのバージョンが起点です。ただしBOMやプロパティで上書きされている場合があるので、実際に解決された値をコマンドで確認します。

# Maven: 解決されたSpring Bootのバージョンを一発で表示
mvn help:evaluate -Dexpression=spring-boot.version -q -DforcePrint

# Maven: 実際に解決されたSpring Bootの依存をツリーで確認
mvn dependency:tree -Dincludes=org.springframework.boot:spring-boot

# Gradle: 適用中のSpring Bootプラグインのバージョンを確認
./gradlew buildEnvironment

起動ログとActuatorで確認する

アプリを起動するとバナーの直後にSpring Bootのバージョンが出力されます(バナーを無効化している場合も、起動ログのStarting ... using Java ...行でJavaのバージョンが確認できます)。本番環境で稼働中のアプリを外から確認したい場合は、Actuatorのinfoエンドポイントにビルド情報を載せておくのが確実です。build-infoを生成しておくと、稼働中のプロセスが「どのビルドか」まで特定できます。Javaのバージョン自体をビルドで固定したい場合は、ツールチェーン(toolchain)とは?構成要素と言語別の実例・GradleのJava Toolchain設定のJava Toolchain設定が使えます。

Spring Boot・Spring Framework・Javaの対応関係

Spring Bootのバージョンを決めると、土台のSpring FrameworkとJavaの要件が連動して決まります。移行できるかどうかは、たいていJava側の条件で決まります。

Spring Boot Spring Framework 必要なJava Jakarta EE Framework側の無償サポート
4.1 7.0 17〜26 Jakarta EE 11 2027年7月31日まで
4.0 7.0 17〜25 Jakarta EE 11 2027年7月31日まで
3.5(EOL) 6.2 17〜25 Jakarta EE 9/10 2026年6月30日に終了(商用は2032年6月30日まで)
2.7(EOL) 5.3 8以上 Java EE(javax) 終了済み(商用は2029年6月30日まで)

Spring Framework 6.2の無償サポートもSpring Boot 3.5と同じ2026年6月30日に終了しています。3系のアプリはBootとFrameworkの両方が同時にEOLになった状態で、片方だけを上げて延命することはできません。大きな分かれ目は3系以降でJava 17が必須になったことと、パッケージがjavaxからjakartaへ変わったことです。JDKの選択やライセンス面が気になる場合はOpenJDKは商用利用できる?無料の範囲とOracle JDKとの違い・ライセンス・サポート期限【2026年最新】を、4.1が対応するJava 26の中身は2026年3月リリースのJava 26で開発者が押さえるべき10個のJEPと全体像を参照してください。

状況別のバージョン選定

状況別の判断です。

新規開発は4.1が唯一の選択肢

4.1を選びます。4.0は無償サポートが2026年12月31日で切れるため、いま新規に選ぶと数か月後に上げ直す手間が発生します。前提はJava 17以上ですが、Spring Framework 7が最新LTSのJava 25を前提に設計されているため、実務ではJava 25を合わせるのが標準的です。

3.5で止まっているシステムの2つの選択肢

無償サポートは切れています。「3.5に上げたばかりだからしばらく様子見」という選択はもう成立しません。取れる手は2つで、(1) 4.1への移行を計画する、(2) 移行が間に合わないなら延長サポート(Tanzu SpringまたはHeroDevs NES)に加入し、その期間内に移行を終える、のいずれかです。何もしない場合、次にSpring関連の重大な脆弱性が公表された時点で、無償の修正パッチが存在しない状態で対応を迫られます。

3.4以前・2系の移行難度

無償・商用ともに終了が近いか終了済みです。2.7は商用サポートが2029年6月30日まで残っていますが、Java 8世代のまま止まっているアプリは、移行時にJavaのアップグレードとjakartaへの書き換えが同時に発生します。工数が読みにくいため、段階的な移行(次章)で刻んでいくのが安全です。

4系への移行手順と、つまずきやすい箇所

アップグレードは飛び級しないのが鉄則です。特に2系から4系へ一足飛びに上げようとすると、Javaの変更・jakartaへの移行・Framework 7への追随が同時に襲ってきて、失敗の切り分けができなくなります。

段階的な移行の順序

2系からなら、まず2.7へ上げて動作を安定させ、次に3.5へ、最後に4.1へ進みます。3系からなら3.5を経由して4.1へ上げます。各段階でテストを通し、そこで出た差分を潰してから次へ進みます。3.5は無償サポートが切れていますが、移行の通過点としては依然として最短ルートです(3.5に長く留まらないことが前提です)。

3系から4系で確認すべき変更点

土台がSpring Framework 7に変わり、Spring Boot本体もモジュール単位のjarに分割されました。依存しているサードパーティライブラリがFramework 7・Jakarta EE 11に対応済みかを、移行の着手前に洗い出します。ここで未対応のライブラリが1つでもあると計画が崩れるため、最初に確認すべき項目です。セキュリティ設定は世代をまたぐたびに変更が入りやすい領域なので、Spring Securityとは何か?その基本と重要性を解説で基本構成を確認したうえで設定を見直してください。バッチ処理を持つシステムではSpring Batch 5におけるJDK 17ベースラインの導入とその影響も影響範囲に入ります。4系で追加・変更された機能の詳細はSpring Boot 4とは?最新バージョン4.1の変更点・新機能とSpring Boot 3との違いを解説【2026年最新】にまとめています。

移行前チェックリスト

  • Javaが移行先の必要条件(4系はJava 17以上)を満たしているか
  • サードパーティライブラリがJakarta EE 11・Spring Framework 7に対応済みか
  • javaxを参照しているインポートやライブラリが残っていないか
  • 非推奨・削除されたAPIを使っていないか(公式の移行ガイドで確認)
  • 移行完了までの期間、無償サポート切れの状態で運用する日数がどれだけ発生するか

よくある質問(FAQ)

Spring Bootの最新バージョンは何ですか?

2026年7月時点の最新はSpring Boot 4.1で、4.1.0が2026年6月10日にGAとなりました。パッチは毎月のように更新されるため、正確な最新パッチ番号は公式のリリース情報で確認してください。

Spring Bootの安定版(stable version)はどれですか?

本番運用で選ぶべき安定版は4.1です。SpringはGA(一般提供)版をstable releaseとして扱い、無償パッチが提供されている系列は4.1と4.0の2本です。3.5は無償サポートが切れているため、動作が安定していても「安定版」としては選べません。

Spring Boot 3.5のサポートはいつまででしたか?

無償(OSS)サポートは2026年6月30日に終了しました。最終パッチは2026年6月25日の3.5.16です。商用サポート(Tanzu Spring)なら2032年6月30日まで、HeroDevsのNES for Springなら2026年7月1日以降も修正を受け取れます。

Spring BootにLTS版はありますか?

ありません。すべてのマイナーが一律で12か月前後の無償サポートです。長期間パッチを受けたい場合は、各メジャーの最終マイナー(3系なら3.5)で延長サポートを契約する形になります。

Spring Boot 2と3の違いは何ですか?

最大の違いはJava 17必須になったことと、パッケージがjavaxからjakartaへ変わったことです。この2点があるため、2系から3系へのアップグレードはインポートの一括書き換えとJDK更新を伴う大きな作業になります。

サポートが切れた(EOL)バージョンを使い続けても大丈夫ですか?

動作は続きますが、新たに公表された脆弱性の無償修正が提供されません。修正されない脆弱性が積み上がるため、EOLのまま運用を続けるなら有償の延長サポート(Tanzu SpringやHeroDevs NES)への加入が実質的な前提になります。

Spring Boot 4はJavaのどのバージョンが必要ですか?

最低条件はJava 17です。4.0はJava 25まで、4.1はJava 26まで対応します(公式のSystem Requirements)。

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