GEAR.indigoとは?AI駆動要件定義ツールの機能・料金・使い方
GEAR.indigoは、株式会社Stellapsが公式サイトgearindigo.appで提供するAI駆動の要件定義ツールです。会議メモや要望を入力すると、要件定義から設計ドキュメント、見積もり、ソースコード生成、既存コードのリバースエンジニアリングまでを一気通貫で支援します。無料枠のあるコンシューマー版に加え、パートナーのランスティアが展開する法人向けの「GEAR.indigo Biz」(BYOKで開始)や「GEAR.indigo Enterprise」(セルフホスト対応)もあり、個人開発から法人の受託開発まで対象が広い点が特徴です。この記事では、機能・料金プラン・使い方・導入判断のポイントを一次情報にもとづいて整理します。
まとめ:GEAR.indigoの要点
- 提供元と位置づけ:株式会社Stellapsの「AI駆動要件定義ツール」。要件定義を起点に、設計・見積もり・コード生成・リバースエンジニアリングまでを1ツールでカバーする。
- 料金(コンシューマー版):Freeは月額0円で初期20クレジット、Basicは月14.99ドル、Proは月29.99ドル。上位ほど付与クレジットとリバースエンジニアリングの解析ファイル数上限が増える。
- 法人向け:GEAR.indigo BizはBYOK(自社のLLM APIキー持ち込み)でツール利用料が月額0円。GEAR.indigo Enterprise(2025年1月27日提供開始)はセルフホスト・SSO・独自API連携に対応する。
- 対応スタック:コード生成はNext.js・Supabaseを中心に対応。既存コードからの設計ドキュメント生成はGitHub連携で行う。
- 向く用途:要件定義や設計書の初稿づくり、レガシーコードの構造把握。生成物はドラフトであり、人によるレビューを前提に使う。
以下で、機能・料金・使い方・プランの選び方を順に見ていきます。
GEAR.indigoとは(AIで上流工程を自動化する要件定義ツール)
GEAR.indigoは、ソフトウェア開発の上流工程をAIで自動化するツールです。開発の起点となる要件定義に軸足を置き、そこから設計・見積もり・コード生成・リバースエンジニアリングへと工程を広げていく設計思想を持ちます。単なるコード補完ツールではなく、「何を作るか」を言語化する要件定義を出発点にしている点が、コーディング支援中心のツールとの違いです。
内部ではChatGPT・Gemini・Claudeといった大規模言語モデルを利用しており、入力した要望や仕様書、既存コードをAIが解釈して各種ドキュメントを生成します。要件定義の記述精度を高めたい場合は、要件定義書の書き方とは?記載項目・章立てサンプル・作成のコツを解説や、曖昧さを排した要求記述の型であるEARS記法とは?6つの型と書き方・実例をKiro連携まで解説とあわせて使うと、AIへの入力品質そのものを底上げできます。
GEAR.indigoの主な機能
GEAR.indigoの機能は、開発の工程順に並べると理解しやすくなります。以下は上流から下流へ向かう順で、それぞれが独立して使える一方、要件定義を起点に連続して使うと効果が高まります。
要件定義と見積もりの作成
入力した要望やメモをもとに、機能一覧や要件定義書のドラフトをAIが生成します。あわせて、想定される工数やコストの見積もりも作成できるため、提案段階での見積もり作業を短縮できます。要件が固まっていない初期段階でも、たたき台を素早く用意して認識合わせに使える点が実務上の利点です。
設計ドキュメントの生成(設計書・ER図・画面遷移図)
要件をもとに、基本設計・詳細設計といった設計書に加え、ER図や画面遷移図など構造を表す図面を生成します。手作業では時間のかかる図面づくりを自動化することで、設計フェーズの初稿を短時間で用意できます。生成物はそのまま完成品とせず、実装制約や非機能要件と照らして人がレビューする前提で扱います。
ソースコードの生成(Next.js・Supabase対応)
設計情報をもとにソースコードを生成します。対応スタックはNext.jsとSupabaseを中心としており、Webアプリケーションのプロトタイプや初期実装を素早く立ち上げる用途に向きます。裏を返すと、これ以外の技術スタックが主体のプロジェクトでは適合度が下がるため、採用前に自社スタックとの相性を確認しておくべきです。
リバースエンジニアリング(既存コードの解析)
GEAR.indigoのリバースエンジニアリング機能は、既存のソースコードを読み込み、そこから設計ドキュメントを逆算して生成します。GitHub上のコードを取り込み、構造を体系的に整理できるため、ドキュメントが失われたレガシーシステムの構造把握や、改修前の現状分析に使えます。解析できるファイル数はプランごとに上限があり、Freeは300ファイル、Basicは1,500ファイル、Proは3,000ファイルまでが目安です。AIによるリバースエンジニアリング全般の考え方は生成AIを利用したリバースエンジニアリングの概要と基本概念で補足できます。
プロジェクト管理(WBS・進捗管理)
生成した要件・設計をもとに、WBS(作業分解構成図)や進捗管理の情報を整理できます。要件定義から実装までの成果物を同じツール上に置くことで、上流の変更が下流の作業計画へ反映されやすくなります。ただし専用のプロジェクト管理ツールほど機能は網羅していないため、既存の管理基盤がある場合は補助的な位置づけで使うのが現実的です。
GEAR.indigoの料金プランとクレジット
コンシューマー版は、付与クレジットとリバースエンジニアリングの解析ファイル数で3プランに分かれます。料金は米ドル建てで、変動しうるため契約前に公式サイトで最新額を確認してください。
| プラン | 月額 | 付与クレジット | リバース解析ファイル数 |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 初期20クレジット | 300ファイル |
| Basic | 14.99ドル | 月100クレジット | 1,500ファイル |
| Pro | 29.99ドル | 月200クレジット | 3,000ファイル |
| Enterprise | 要問い合わせ | 個別 | 個別 |
クレジットは、ドキュメント生成やコード生成といった処理のたびに消費される単位です。アカウント登録すると初期20クレジットが付与され、無料の範囲で最大5プロジェクトほどを試せます。1プロジェクトあたり数クレジットを消費する計算になるため、試用には十分でも継続利用ではすぐ上限に達します。生成を繰り返すならBasic以上、あるいは後述のBYOK型プランが現実的な選択になります。
法人向けプラン(Biz・Enterprise)の違い
個人・小規模向けのコンシューマー版とは別に、法人利用を想定した2つのプランがあります。課金モデルとデータの扱いが大きく異なるため、要件に応じて選び分けます。
GEAR.indigo Biz(BYOK・ツール利用料0円)
GEAR.indigo Bizは、ランスティア(Lancetier)が提供するBYOK(Bring Your Own Key)型のプランです。自社で契約したOpenAIやAnthropic等のLLM APIキーを持ち込んで利用するため、ツール利用料は月額0円で始められ、費用はAPIの従量課金分のみで済みます。データを外部のツール側に預けずにコストを透明化できる点が、定額型の要件定義ツールとの違いです。会議メモを貼り付けるだけで要件定義から設計・レビューまでをAIエージェントが自動で進め、依存関係や抜け漏れの自動チェックも行います。APIの従量料金は利用量しだいですが、小規模な検証であれば月数百円程度から始められます。ベンダーはパイロット検証で作業時間を最大80%削減できたと公表しています。
GEAR.indigo Enterprise(セルフホスト・SSO対応)
GEAR.indigo Enterpriseは、Stellapsとランスティアが2025年1月27日に提供を開始した大規模開発向けプランです。セルフホストによるオンプレミス運用、シングルサインオン(SSO)での認証一元化、独自API連携、生成項目や出力フォーマットのカスタマイズに対応します。最大10万文字の入力や、最大10個のAIチャットタブの同時利用といった大規模案件向けの拡張も用意されています。導入を定着させる「AI駆動開発定着支援」オプションにより、伴走型のサポートを受けられる点も、社内標準化を進めたい企業に向いた特徴です。
GEAR.indigoの使い方(要件定義から実装までの流れ)
新規開発と既存システムの解析では入口が異なりますが、基本の流れは共通しています。
- 公式サイトでアカウントを登録し、プロジェクトを作成する(無料枠は初期20クレジット)。
- 新規開発なら、要望やメモを入力して要件定義書のドラフトと見積もりを生成する。
- 要件をもとに設計書・ER図・画面遷移図を生成し、内容を人がレビューして修正する。
- 確定した設計からソースコード(Next.js・Supabase)を生成し、実装のたたき台とする。
- 既存システムを扱う場合は、GitHubのコードを取り込みリバースエンジニアリングで設計ドキュメントを逆生成し、現状把握や改修計画に使う。
各工程の出力はいずれもドラフトです。AIが生成した要件や設計は、非機能要件や実装上の制約と突き合わせて人が確定させる運用が前提になります。
導入前に確認する4つの判断基準
GEAR.indigoは上流工程の自動化に強みがある一方、万能ではありません。採用を検討するなら、次の観点で自社の状況と照らすと判断を誤りにくくなります。
- 技術スタックの相性:コード生成はNext.js・Supabase中心。別スタックが主体なら、コード生成より要件定義・設計・リバースエンジニアリングの用途で評価する。
- コストモデル:継続利用でクレジット消費が読みにくい場合は、従量課金が透明なBYOK型のBizが向く。定額運用を望むならBasic/Pro。
- データの持ち出し可否:機密性の高いコードや仕様を扱うなら、セルフホストのEnterpriseかBYOKのBizを軸に検討する。
- レビュー体制:生成物はドラフト。要件・設計・コードを検証できる人員がいて初めて効果が出る。レビューなしで成果物をそのまま使う運用には向かない。
逆に、既存コードの局所的な改修だけが目的で上流ドキュメントを必要としない場合は、要件定義起点のGEAR.indigoより、コーディング支援ツールの方が適する場面もあります。導入目的を「上流の初稿づくり」に置けるかどうかが、費用対効果を左右します。
よくある質問
GEAR.indigoとは何ですか?
株式会社Stellapsが提供するAI駆動の要件定義ツールです。要件定義を起点に、設計ドキュメント・見積もり・ソースコード生成・既存コードのリバースエンジニアリングまでをAIで支援します。公式サイトはgearindigo.appです。
GEAR.indigoは無料で使えますか?
Freeプラン(月額0円)があり、アカウント登録で初期20クレジットが付与されます。無料の範囲で要件定義や設計生成を試せますが、生成のたびにクレジットを消費するため、継続利用にはBasic(月14.99ドル)以上かBYOK型のBizが現実的です。
GEAR.indigo Bizと通常版の違いは何ですか?
Bizは自社のLLM APIキーを持ち込むBYOK型で、ツール利用料が月額0円になり、費用はAPIの従量課金分だけで済みます。会議メモから要件定義・設計・レビューまでをAIエージェントが自動で進める点も特徴です。クレジット制の通常版とは課金モデルが根本的に異なります。
リバースエンジニアリング機能では何ができますか?
既存のソースコード(GitHub連携)を読み込み、そこから設計ドキュメントを逆生成できます。ドキュメントが残っていないレガシーシステムの構造把握や、改修前の現状分析に有効です。解析ファイル数はプランごとに上限があり、Freeで300、Proで3,000ファイルが目安です。
どのプログラミング言語・フレームワークに対応していますか?
コード生成はNext.jsとSupabaseを中心に対応しています。要件定義や設計ドキュメントの生成は言語に依存しませんが、コード生成をフル活用したい場合は自社スタックがこれらに合致するかを事前に確認してください。