Zoom Workplace 7.0.0は2026年3月24日に公開された、6.0.0(2024年4月15日)以来のメジャーバージョンです。Windows版の完全な版表記は7.0.0 (33767)、macOS版は7.0.0 (77593)でした。この記事ではZoom公式のリリースノート(2026年9月26日確認)をもとに、7.0.0で何が変わったか、その後7.2系まで何が足されたか、自分の端末がどの版に上がるのかを整理します。
いまアップデートを実行しても7.0.0は入りません。2026年9月26日時点の配布版はWindowsとLinuxが7.2.1、macOSが7.2.2で、自動更新をSlowトラックにしている端末は7.1.9に留まります。7.0.0の変更点は、7.1系・7.2系を入れた端末にもそのまま引き継がれています。
まとめ:7.0.0の主要変更と現在の配布版
- 7.0.0の主な変更は、非アクティブタブのメモリ最適化、Voice Translator(ベータ)、会議チャットのカスタム絵文字、チャット内ファイルのコピー・ダウンロード禁止設定、ホスト承認でのローカル録画自動開始、Zoom Huddlesの終了です。
- macOS 10.13・10.14は7.0の対象外で、6.7.7系が最終です。Windowsの32bit版は6.7.0から非対応になり、配布中の32bitインストーラーは6.6.11 (23272)のままです。
- 7.1.0(2026年6月22日)で「AI Companion」という名称が廃止されました。7.2.0(2026年9月18日)ではVoice Translatorの対応言語が増え、設定画面で製品ごとの版を確認できるようになりました。
- 2026年9月24日時点の自動更新はFastトラックが7.2.1(macOSは7.2.2)、Slowトラックが7.1.9です。同じ組織でも設定次第で版が分かれます。
- Windows 5.17.5未満、macOS・Linux 6.0.2未満のアプリは強制サインアウトの対象です(2026年8月1日から適用)。
以下、変更点、版履歴、確認と更新の手順、7.0に上げられない環境の順に説明します。
Zoom Workplace 7.0.0の主な変更点
7.0.0のリリースノートは、全般・ミーティング・チャットの各分野に変更を載せています。業務への影響が大きいものを抜き出すと次のとおりです。
| 分野 | 変更点 | 対象 |
|---|---|---|
| 全般 | 非アクティブタブのメモリ最適化 | Windows・macOS・Linux |
| 全般 | macOS 10.13・10.14のサポート終了 | macOS |
| ミーティング | Voice Translator(ベータ) | Windows・macOS |
| ミーティング | 会議チャットとリアクションのカスタム絵文字 | Windows・macOS・Linuxほか |
| ミーティング | チャット内ファイルのコピー・ダウンロード禁止 | 管理者設定 |
| ミーティング | ホスト承認でローカル録画を自動開始 | Windows・macOS・Linux |
| チャット | Zoom Huddlesの終了とChatへの移行 | 全プラットフォーム |
非アクティブタブのメモリ最適化
Zoom Workplaceはミーティング・チャット・電話・メールなどのタブを1つのアプリに抱えているため、開いたままのタブがメモリを占有しがちでした。7.0.0では、この設定を有効にすると使っていないタブがスリープ状態に入り、メモリを節約します。最適化の強さは「タブの読み込み速度優先」「バランス」「システムパフォーマンス優先」の3段階から選べます。
ブラウザやOfficeと併用する場合は、メモリ最適化の有効化前後でメモリ使用量とタブの復帰時間を比較し、設定を選んでください。タブを頻繁に切り替える人は、スリープからの復帰待ちが発生するため「タブの読み込み速度優先」が無難です。
Voice Translatorと会議の管理機能
Voice Translatorは、翻訳字幕を合成音声に変換して読み上げる機能です。7.0.0ではベータ扱いで、対象アカウントの管理者が有効化したうえで、WindowsとmacOSで使えます。対応言語は7.2.0でアラビア語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語が加わっています。
管理者向けには、会議チャットにアップロードされたファイル・画像・スクリーンショットのコピーとダウンロードを、ZoomのUI上で禁止する設定が入りました。対象はファイル類です。チャットの文字そのものを選択・コピーできなくする機能ではありません。また、OSのスクリーンショット機能や別端末での撮影までは防げないため、機密会議では録画・文字起こしの権限設定と組み合わせる必要があります。
録画では、参加者がローカル録画(コンピュータへの録画)を要求し、ホストが承認すると、その場で録画が自動的に始まるようになりました。承認後に参加者がもう一度録画ボタンを押す手順がなくなります。クラウド録画はこの変更の対象外です。
Zoom Huddlesの終了とチャットの改称
7.0.0以降のアプリでは、Zoom Huddlesを利用できません。既存のHuddlesチャンネルは、Zoom Chatを使えるユーザーについては内容と会話を保ったままZoom Chatのチャンネルへ移行されます。旧版を使い続けるユーザー向けの3か月の猶予期間は、7.1.0が公開された2026年6月22日に終わっています。同じ7.0.0で「Team Chat」は「Chat」に改称されました。変わったのは名称で、チャット機能の中身は変わっていません。
Zoomの画面刷新と段階提供の時期
左側へのナビゲーション移動やツールバーの整理といった外観の刷新は、Zoomが2025年12月15日の公式ブログで予告していたものです。同ブログはデスクトップとモバイルへの段階配信の開始を2026年3月23日と案内しており、リリースノート上の7.0.0の公開日は3月24日です。Web版のホーム画面とナビゲーションについては、2026年4月2日から新規のエンタープライズ顧客へ先に提供すると案内されています。既存の顧客は「Try new experience」のトグルでオプトインする方式です。「Zoomの画面が急に変わった」という問い合わせは、デスクトップなら7.0.0への更新、Web版ならこのトグルの状態をまず確認してください。
7.0.0から7.2.2までのバージョン履歴
7.0.0以降の版は次のとおりです(デスクトップ版のみ。公開日は公式リリースノート記載の日付)。7.0.1・7.0.2・7.1.8はWindows版だけ、7.2.2はmacOS版だけが公開された版です。
| 版 | 公開日 | 対象OS | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 7.0.0 | 2026年3月24日 | Win・Mac・Linux | メジャー更新(上記) |
| 7.0.1 | 2026年3月30日 | Windowsのみ | 修正版 |
| 7.0.2 | 2026年4月3日 | Windowsのみ | 修正版 |
| 7.0.5 | 2026年5月18日 | Win・Mac・Linux | 機能追加と修正 |
| 7.0.6 | 2026年7月24日 | Win・Mac・Linux | セキュリティ強化 |
| 7.1.0 | 2026年6月22日 | Win・Mac・Linux | AI Companionの名称廃止 |
| 7.1.5 | 2026年7月20日 | Win・Mac・Linux | 機能追加と修正 |
| 7.1.8 | 2026年8月31日 | Windowsのみ | 修正版 |
| 7.1.9 | 2026年9月24日 | Win・Mac・Linux | Slowトラック向け修正 |
| 7.2.0 | 2026年9月18日 | Win・Mac・Linux | 翻訳言語追加ほか |
| 7.2.1 | 2026年9月21日 | Win・Mac・Linux | 修正版 |
| 7.2.2 | 2026年9月24日 | macOSのみ | 修正版 |
7.0.6は7.1.0より後に公開されています。リリースノートは、7.0.6に含まれるデスクトップ版のセキュリティ強化が7.1.5以降にも入っていると記しています。7.1.0から7.1.4までの版はこの修正を含んでいないため、7.1.0で止めている端末は7.1.5以降へ上げる必要があります。
7.1.0では、リリースノートに「The AI Companion name has been retired」と書かれ、AI Companionという名称が使われなくなりました。会議の要約などの機能自体が消えたわけではありません。更新後に設定画面でAI Companionの項目が見つからないときは、「AI」の表記を探してください。
7.2.0では、Linux版でダークモードを選べるようになりました(WindowsとmacOSは従来から対応)。ほかに、Voice Translatorの対応言語追加、設定画面の「Version numbers」を展開して製品ごとの版情報を確認できる機能が入っています。
バージョンの確認方法とアップデート手順
Zoom Workplaceのインストール済みバージョンの確認
Windows・macOS・Linuxのデスクトップ版では、右上のプロフィール画像をクリックし、「ヘルプ」から「Zoom Workplaceについて」(About Zoom Workplace)を選ぶと、インストール済みの版が表示されます。7.2.0以降は、更新後に対象製品のタブを一度開くと、設定画面の「Version numbers」で対応する製品の版情報も確認できます。
確認した版が7.0.0 (33767)のように括弧付きの数字を含んでいれば、その数字がビルド番号です。社内のヘルプデスクへ問い合わせるときは、ビルド番号まで伝えると切り分けが早くなります。
手動アップデートとSlow・Fastトラック
手動で更新するときは、プロフィール画像から「アップデートを確認」(Check for Updates)を選びます。新しい版があればダウンロードとインストールが始まり、完了後にアプリが再起動します。会議中に再起動がかからないよう、予定のない時間帯に実行してください。
自動更新には2つのトラックがあります。
- Slow(既定):更新回数を減らし、安定性を優先します。2026年9月24日時点の配信版は7.1.9です。
- Fast:新機能と更新を早く受け取ります。同時点でWindows・Linuxは7.2.1、macOSは7.2.2です。
自動更新で7.2系にならない端末は、まずこのトラック設定を確認してください。7.1.9はSlowトラックとZoomが更新を促す版にだけ配信され、Fastトラックではダウンロードできません。9月24日には7.1.9と7.2.2が同日に公開されています。7.2系の機能を試したい場合は、自動更新の設定でFastを選んでください。
管理者が配布を制御する設定
自動更新の既定値はインストーラーの種類で異なります。標準のEXE・DMGでは有効、IT管理用のMSI・PKGでは無効です。MSIで全社展開した端末が古い版のまま残りやすいのはこのためです。
管理者はMSI、GPO、macOSのPLIST、Zoom Device Management(ZDM)で AU2_EnableAutoUpdate を設定して自動更新を有効にし、AU2_SetUpdateChannel でSlow(0)かFast(1)を指定できます。検証部門はFast、一般社員はSlowというように分ければ、7.2系の変更を一部の端末で先に確かめられます。wingetやIntuneを使ったWindowsアプリの全社配布の考え方は、PowerToysを全社展開する手順:winget配布とGPO・Intuneでの機能制御を解説でも扱っています。
7.0に上げられない環境:対応OSと64bit・ARM64・32bitの違い
アップデートを実行しても7系にならない端末は、OSかインストーラーの種類が対象外になっている可能性があります。対応OSはZoom公式のシステム要件に基づいています。
Windows版の対応アーキテクチャと32bit版の更新上限
7.0の対応WindowsはWindows 10(Home・Pro・Enterprise)とWindows 11で、Windows 10のSモードは対象外です。インストーラーは3種類あります。
| 種類 | 向いているPC | 配布版(2026年9月26日) |
|---|---|---|
| 64-bit(x64) | IntelやAMDのCPUを積んだ64bit Windows | 7.2.1 (48556) |
| ARM64 | SnapdragonなどArm系CPUのWindows | 7.2.1 (48556) |
| 32-bit(x86) | 32bit版Windows 10のみ | 6.6.11 (23272) |
配布版の数字は、Zoomのダウンロードページが参照する配布API(zoom.us/rest/download)から2026年9月26日に取得した値です。Windows 32bit版の終了予告では6.6系の最終マイナーリリースが案内され、2025年12月15日公開の6.7.0から32bit版は非対応になりました。ダウンロードセンターには今も32bit版の入口がありますが、配布されるのは6.6系で、7.0.0以降の変更もセキュリティ修正も届きません。
64bit版のWindowsに32bit版のZoomを入れている端末も、同じく6.6系で止まります。Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「システムの種類」が「64 ビット オペレーティング システム」なら、64-bit版を入れ直してください。Arm系CPUのPCでx64版を入れると、エミュレーションで動くため動作が重くなりやすく、ARM64版を選ぶのが適切です。
macOS版の最低対応OSと旧OS向け最終系列
7.0はmacOS 10.15以降が必要です。macOS 10.13(High Sierra)と10.14(Mojave)は7.0.0でサポートが終わり、これらのOS向けの最終系列は6.7.7です。macOS版はApple Silicon版とIntel版が別に配布されていますが、どちらも2026年9月26日時点で7.2.2 (88465)です。
Linux:Ubuntu 20.04以降などの最低要件
Linux版の最低要件はUbuntu 20.04以降、Fedora 32以降、RHEL 9/CentOS Stream 9以降、Debian 11以降、openSUSE 16以降で、GCC 9.4以降が必要です。Ubuntu 18.04やCentOS 7・8の端末は7系の対象外です。
最低バージョン要件と要件未満の端末への利用制限
Zoom公式の最低バージョン要件によると、Zoomは定期的に最低バージョンを引き上げ、それを下回るアプリを強制適用日にサインアウトさせます。サインアウトされたアプリは、最低版以上へ更新するまでサインインし直せません。
| 適用日 | Windows | macOS・Linux |
|---|---|---|
| 2026年8月1日(現行) | 5.17.5 | 6.0.2 |
| 2026年11月7日(予定) | 5.17.5 | 6.0.2 |
最低版は7.0よりずっと低いため、「最低版を満たしているから7.0に上げなくてよい」と判断しがちです。この判断はおすすめしません。最低版はサインインを続けるための線で、脆弱性が修正済みであることの線ではないからです。7.0.6と7.1.9にはセキュリティ上の修正が入っており、iOS版では7.0.0未満に脆弱性(CVE-2026-30904)が報告されています。詳しくはZoom脆弱性3件(CVE-2026-30904/30905/30906)の深刻度と修正版で解説しています。32bit版や古いmacOSで6.6系・6.7系に止まる端末は、最低版の条件を満たしていても、修正が届かない状態が続いています。
「Zoom」と「Zoom Workplace」の違い
ZoomがZoom Workplaceを発表したのは2024年3月25日で、デスクトップ・モバイルアプリの名称変更は2024年4月15日公開の6.0.0で実施されました。アプリ名とインストーラーのファイル名がZoom Workplaceに変わっただけで、別の製品に置き換わったわけではありません。以前「Zoom Cloud Meetings」と表示されていたアプリも、Google Playでは同じパッケージID(us.zoom.videomeetings)のまま「Zoom Workplace」として配布されています。
ストアで似た名前のアプリが並んで迷ったら、zoom.usのダウンロードセンターからリンクされているものを選べば確実です。社内でZoomを使っていても、アプリ名がZoom Workplaceであることに問題はありません。
よくある質問
Zoomの最新バージョンはいくつですか?
2026年9月26日時点で、デスクトップ版はWindowsとLinuxが7.2.1、macOSが7.2.2です。自動更新をSlowトラックにしている端末には7.1.9が配信されます。更新間隔は一定ではありません。最新の公開版は公式リリースノートやダウンロードセンターで、端末にインストール済みの版は「Zoom Workplaceについて」で確認してください。
アップデートしないとZoomは使えなくなりますか?
最低版(2026年8月1日からWindows 5.17.5、macOS・Linux 6.0.2)を下回るとサインアウトされ、更新するまでサインインできません。最低版を上回っていれば使い続けられますが、セキュリティ修正は新しい版にしか入りません。
AI Companionが見当たらなくなったのはなぜですか?
7.1.0(2026年6月22日)で「AI Companion」という名称が廃止されたためです。会議の要約などの機能は「AI」の表記で引き続き提供されています。
Zoom Huddlesは使えなくなりましたか?
7.0.0以降のアプリでは使えません。旧版向けの猶予期間も2026年6月22日に終わりました。既存のHuddlesチャンネルは、Zoom Chatを使えるユーザーについて、内容を保ったままZoom Chatのチャンネルに移行しています。
無料プランでもZoom Workplace 7.0に更新できますか?
更新できます。アプリはプランに関係なく同じものです。無料のベーシックユーザーが主催する会議の40分制限は、7.0に上げても変わりません。Voice Translatorのように管理者の有効化が必要な機能は、アカウントの契約と設定しだいで使えない場合があります。