JetBrains AI Assistantは、IntelliJ IDEAやPyCharmなどJetBrains製IDEに入れて使うAIプラグインです。チャット、コード補完、テストやコミットメッセージの生成に加えて、2026年時点ではJunie・Claude Agent・Codex・GitHub Copilotの4種のコーディングエージェントをIDE内で呼び出せます。料金はAIクレジットという従量の枠で決まり、個人向けはAI Freeが無料、AI Proが月10ドル、AI Ultimateが月30ドルです。この記事では、公式ドキュメント(AI Assistant 2026.2)をもとに、プランとクレジットの消費量、導入手順、基本操作、サブスクリプションなしで使う方法、コードの取り扱い、GitHub Copilotとの選び方を整理します。
まとめ:JetBrains AI Assistantの料金と導入判断の要点
- AI AssistantはJetBrains IDEに別途追加するプラグイン。組織側の利用許可と、利用者によるインストール・有効化は別に確認する
- 個人向けはAI Free(無料・30日ごとに3クレジット)、AI Pro(月10ドル・10クレジット)、AI Ultimate(月30ドル・35クレジット)。組織向けはPro 20ドル、Ultimate 60ドル、Enterprise 60ドル
- 1クレジットは1ドル相当。チャットでのコード生成なら約10回、コミットメッセージ生成なら約140回が目安で、長いチャットや高価なモデル、エージェントは消費が速い
- 有償のAll Products PackとdotUltimateにはAI Proが付く。教育・オープンソース向けの無償All Products Packは対象外。新規ユーザーはAI Proを30日間試用できる
- 自分のAPIキー(BYOK)、Ollama・LM Studioのローカルモデル、ACP対応エージェントを使えば、サブスクリプションなしでも一部機能が動く
- 詳細なコード関連データの収集は、有償ライセンスでは明示的な同意が必要。非商用ライセンスでは既定で有効になるため、利用前に送信設定を確認する
- VS Code中心の開発ならGitHub Copilot、JetBrains IDEが主でIDEの解析機能と組み合わせたいならAI Assistantが第一候補
JetBrains AI Assistantとは:IDEに組み込むAI機能とエージェント
AI Assistantは、JetBrains IDEから大規模言語モデル(LLM)とコーディングエージェントを使うためのプラグインです。公式ドキュメントは「JetBrains IDEに統合されたAI機能とコーディングエージェントの集まり」と定義しています。開いているファイルや選択範囲、直近の変更をコンテキストとしてモデルに送り、返ってきた提案をエディタやツールウィンドウに表示する仕組みです。
名前が似たものがいくつかあるので、先に整理します。JetBrains AIはサブスクリプションとクラウド側のサービスの総称、AI AssistantはIDEに入れるプラグイン、JunieはJetBrains製のコーディングエージェントです。JetBrains Airは、複数のエージェントに作業を割り振って並行で進めるための開発環境で、2026年3月にパブリックプレビューとして公開されました。AI Assistantから起動するクラウドエージェントも、Airが用意する一時的なクラウド環境の中で動きます。エージェントが参照するコード索引については、JetBrains Contextの仕組みと導入判断で扱っています。
AI Assistantでできること:機能の一覧
機能は大きく5つの領域に分かれます。対応IDEはCLion、DataGrip、DataSpell、GoLand、IntelliJ IDEA、PhpStorm、PyCharm、Rider、RubyMine、RustRover、WebStormの11製品です。Android StudioとReSharperでも使えますが、公式ドキュメントの対象外で、それぞれの製品の資料を参照する必要があります。
| 領域 | 主な機能 |
|---|---|
| 対話 | AI Chat、エージェントへの作業依頼 |
| コードの記述 | クラウド補完、次の編集提案、プロンプトからの生成、言語変換 |
| 理解と改善 | コード説明、実行時・ビルドエラーの説明、問題の検出、単体テスト生成、ドキュメント生成 |
| バージョン管理 | コミットメッセージ生成、コミット前のセルフレビュー、競合解消、PRの説明文生成 |
| 専用ワークフロー | SQLの実行計画の説明とクエリ最適化、Jupyterセルの編集、Django向け提案 |
IDE固有の機能もあります。Pythonの型ヒント追加はPyCharm、CMakeエラーの説明はCLion、SQLの修正提案はDataGripやDatabase Tools and SQLプラグインのある製品が中心です。PyCharmやPhpStormで使う場合も、プラグインの導入手順と料金は同じです。
チャットから使える4種のコーディングエージェント
エージェントは、複数のファイルにまたがる変更を計画し、ファイル編集やコマンド・テストの実行まで自律的に進めます。AI Chatで使うエージェントを切り替える形で、2026年9月時点では次の4種が統合されています。
| エージェント | 提供元 | JetBrains AI以外の認証 | 動作モード | 指示ファイル | .aiignore |
|---|---|---|---|---|---|
| Junie | JetBrains | なし | Brave、Debug | AGENTS.md | 尊重する |
| Claude Agent | Anthropic | APIキー、Anthropic Console | Auto、Plan、Bypassなど6種 | CLAUDE.md | 尊重しない |
| Codex | OpenAI | ChatGPTアカウント、APIキー | Read-only、Agent、Agent(full access) | AGENTS.md | 尊重しない |
| GitHub Copilot | GitHub | GitHubアカウントのみ | Agent、Plan、Autopilot | AGENTS.md、CLAUDE.md | 尊重しない |
JunieはJetBrains AIのサブスクリプションで動き、IntelliJ IDEA UltimateではIDEのデバッガーを操作するDebugモードが使えます。GitHub CopilotはGitHubアカウントでのOAuth認証が必須で、JetBrains AIのサブスクリプションやBYOKでは動きません。この4種以外に、Agent Client Protocol(ACP)に対応した外部エージェントも追加できます。
注意したいのは.aiignoreの列です。AI Assistantの処理から外したいファイルを.aiignoreに書いても、Junie以外の3種はそれを読みません。.aiignoreを尊重するJunieでも、公式は予期しない問題によって除外ファイルが処理される可能性を示しています。送信禁止の機密ファイルは、エージェントがアクセスできる作業領域に置かない運用が必要です。
JetBrains AI Assistantの料金プランとAIクレジットの仕組み
料金はプランごとに付与されるAIクレジットの量で決まります。AIクレジットは、第三者モデルを使うチャットやエージェントなどで消費する利用枠です。JetBrainsの専用モデルによるコード補完と次の編集提案は、この枠を消費しません。1クレジットは1ドル相当で、現地通貨で請求されます。プラン間の違いは主にクレジットの量です。
個人向けと組織向けの料金表
| プラン | 個人向け価格 | 個人のクレジット | 組織向け価格 | 組織のクレジット |
|---|---|---|---|---|
| AI Trial | 無料 | 試用期間に10 | 無料 | 試用期間に20 |
| AI Free | 無料 | 30日ごとに3 | 無料 | 30日ごとに3 |
| AI Pro | 月10ドル | 30日ごとに10 | 月20ドル | 30日ごとに20 |
| AI Ultimate | 月30ドル | 30日ごとに35 | 月60ドル | 30日ごとに70 |
| AI Enterprise | なし | なし | 月60ドル | Ultimate同等以上 |
AI Ultimateだけは価格より少し多いクレジットが付きます。AI EnterpriseはJetBrains IDE Servicesの一部として組織にだけ提供され、社内環境でLLMを動かす構成も選べます。Enterpriseの正確なクレジット量は、AI利用枠の仕組みを見直しているため公開されていません。
IDEのライセンスに含まれる分もあります。有償のAll Products PackとdotUltimateにはAI Proが付属します。教育・オープンソース向けの無償All Products Packは対象外です。DataSpell付属のAI ProはDataSpell内でのみ利用できます。まずIDEの契約内容を確認してから、AIのプランを追加するか決めるのが無駄のない順番です。
AIクレジットとは:1クレジットで使える回数と30日リセット
公式ドキュメントのライセンスFAQが示す1クレジットあたりの目安は次のとおりです。
| 操作 | 1クレジットあたりの目安 |
|---|---|
| AI Chatでのコード生成 | 約10回 |
| 選択コードの説明 | 約25回 |
| エディタ内でのコード生成 | 約40回 |
| コミットメッセージ生成 | 約140回 |
| ドキュメント生成 | 約280回 |
実際の消費量は入出力のトークン数で決まるため、回数は目安にすぎません。消費を速める要因として公式が挙げているのは、1つのチャットで話題を続けて文脈が膨らむこと、トークン単価の高いモデル、エージェントの多用の3点です。話題ごとにチャットを分け、日常の質問は安いモデルに切り替えるだけでも減り方が変わります。
個別ライセンスの付与枠は、初回利用日から30日ごとにリセットされます。JetBrains Centralへ移行した組織では、クレジットが組織全体の共有プールに毎月積み上がり、管理者が利用者ごとの上限を設定します。残量とリセット日は、ウィンドウ上部のJetBrains AIウィジェットで確認できます。枠を使い切ったら、トップアップクレジットを追加購入して続けられます(AI Freeは対象外)。トップアップ分は月の枠を使い切った後にだけ消費され、追加した日から12か月有効です。
AI Freeや試用が使えない環境
AI Freeは無料ですが、どこでも使えるわけではありません。公式ドキュメントに次の制限があります。
- IDEが2025.1以降であること(AI Ultimateは2024.2.1以降)
- Android Studioでは使えない
- Community Edition版のIntelliJ IDEAとPyCharmに加え、統合版でもUltimate契約のないIntelliJ IDEA、Pro契約のないPyCharmでは使えない
- License Server経由で取得したIDEライセンスでは、AI FreeとAll Products Pack付属のAI Proを有効化できない
- 中国本土ではAI FreeとAI Ultimate、トップアップクレジットが使えない
AI Proの30日試用は、アカウントに支払い用カードを登録して始めます。試用終了後に有料プランを選ばなければ課金されません。AI Freeへ移行して利用を続けられるのは、AI Freeに対応するIDE・ライセンスの場合です。EAP(早期アクセス版)のライセンスは試用の対象外ですが、EAPビルドでもAI Freeは使えます。
JetBrains AI Assistantの導入手順:インストールと有効化
前提として、IDEは2023.3以降、Community Edition版は2024.1.1以降(PyCharm統合版は2025.1以降)が必要です。会社から支給された商用ライセンスを使う場合は、組織側でJetBrains AIが有効になっているかを先に管理者に確認します。
- 次のいずれかでプラグインを入れる:AI Chatツールウィンドウの「Install Plugin」、ウィンドウ上部のJetBrains AIウィジェットの「Let’s Go」、または Settings | Plugins | Marketplace で「AI Assistant」を検索して Install
- インストール後、ライセンスの状態が自動で確認される。有効なサブスクリプションがあればそのまま有効化、All Products PackかdotUltimateの契約者はAI Pro、初めての利用者はAI Proの30日試用の対象になる
- 使い方を選んで有効化する(下の表)
- JetBrains AIウィジェットで、表示されたプラン名(Free、Pro、Ultimateなど)とクレジット残量を確認する
有効化の方法によって、使える機能と請求先が変わります。
| 有効化の方法 | JetBrains AIの契約 | 使える範囲 | 請求先 |
|---|---|---|---|
| JetBrains AIサブスクリプション | 必要 | プラン対象機能と対応エージェント(Copilotは別認証) | JetBrains |
| APIキー(BYOK) | 不要 | 提供元モデルが対応する機能 | AI提供元 |
| 提供元アカウント(OAuth) | 不要 | 認証したエージェントのみ | 提供元アカウント |
| ACP対応エージェント | 不要 | 接続したエージェントのみ | エージェント提供元 |
方法は組み合わせられます。JetBrains AIとBYOKを両方有効にすると、提供元のモデルが対応する機能はBYOK側で処理され、残りの機能はJetBrains AIのモデルが担当します。IDEの表示言語を日本語にしたい場合は、AI Assistantとは別にIntelliJ IDEAの日本語化手順を行います。
基本の使い方:補完・生成・テスト・コミットメッセージ
ショートカットはWindowsとLinuxの既定キーマップの表記です。macOSや変更済みのキーマップでは割り当てが異なります。IDEの Settings | Keymap で該当するAI Assistantの操作名を検索してください。
コード補完と次の編集提案
クラウド補完は、1行からブロック、関数全体までをプロジェクトの文脈から予測します。既定のモデルは、JetBrainsが補完用に開発した独自のLLMであるMellumです。提案はTabで全体を、Ctrl+→で単語ごとに、Endで行ごとに確定し、Escで破棄します。手動で呼び出すときはAlt+Shift+\です。補完は Settings | Editor | General | Code Completion | Inline で「Local」「Cloud and local」「Cloud」から選べ、Localはプラグインを入れていなくても動きます。
次の編集提案は、1か所を書き換えたときに、同じファイル内で次に直すべき箇所を予測して示す機能です。Tabで提案箇所へ移動し、もう一度Tabで適用します。この機能は2026年9月時点でAI Freeでは使えません。
エディタ内生成・テスト生成・コミットメッセージ
- エディタ内生成:空行でCtrl+\を押すとプロンプトから新しいコードを生成、コードを選択して押すと指示どおりに書き換える
- 単体テスト生成:クラスやメソッド内でAlt+Enterから AI Actions → Generate Unit Tests。結果は別のAI Diffタブに開く。テストファイルの中で実行すると、テストしたい場面を聞かれたうえで既存のテストに追記される。PyCharmではプロジェクトの既定テストランナーの設定に合わせて生成される
- コミットメッセージ:Alt+0でCommitツールウィンドウを開き、Generate Commit Message with AI Assistant を押す。プロンプトライブラリで文字数や出力言語を指定でき、$GIT_BRANCH_NAMEでブランチ名を差し込める
AI Chatは、Alt+Insertで新しいチャットを開きます。入力欄ではEnterで現在のチャットへ、Ctrl+Shift+Enterで新しいチャットへ送り分けられます。
プロジェクトルールとAGENTS.mdによるチーム規約の共有
チャットに毎回コーディング規約を書く必要はありません。Settings | Tools | AI Assistant | Rules でルールファイルを作ると、プロジェクト直下に.aiassistant/rulesフォルダーとMarkdownファイルができます。適用のしかたは「Always」「Manually」「By model decision」「By file patterns」「Off」から選べ、たとえば*.ktにだけ効くルールも書けます。
このルールはチャット向けで、エージェントへの指示は別のファイルです。JunieとCodexはAGENTS.md、Claude AgentはCLAUDE.mdを読みます。GitHub Copilotの指示ファイルとの関係は、copilot-instructions.mdとAGENTS.mdの違いが参考になります。各エージェントが対応する指示ファイルをリポジトリで共有すれば、チームで共通の規約を渡せます。規約に沿った変更かどうかは、生成された差分とテスト結果で確認します。
サブスクリプションなしで使う方法:BYOK・ローカルモデル・ACP
JetBrains AIの契約がなくても、AI Assistantのプラグインは使えます。社内規定で外部サービスの契約を増やせない場合や、すでに別のAIサービスに支払っている場合の選択肢です。
- BYOK:Settings | Tools | AI Assistant | Providers & API keys で、Anthropic、OpenAI、Google(Gemini APIかVertex AI)、OpenAI互換エンドポイントのAPIキーを登録する。料金は各提供元に直接支払う
- ローカルモデル:OllamaやLM Studioで動かしているモデルをつなぐ。ローカルモデルに割り当てた処理は手元で実行できる。コードの外部送信を避けるには、クラウドモデルへの切り替えや詳細データの送信設定も確認する。ハードウェア要件と性能は自分で見積もる必要がある
- ACP対応エージェント:IDE内のレジストリから外部エージェントを入れる。必要なNode.jsやPythonの実行環境はIDEが自動で用意する。ただしWSL上では使えない
この方法には弱点があります。AI Assistantの各機能は特定のモデルを前提に割り当てられているため、提供元に対応するモデルがないと、その機能は使えなくなります。BYOKで対応できない機能を補うには、必要な機能に対応するJetBrains AIプランを併用します。BYOKモデルは対応機能へ自動で割り当てられるため、処理の重さだけで請求先が切り替わるわけではありません。
Junieについては、AIクレジットを使わずM5搭載のMacだけで推論するJunie Localも2026年8月に加わりました。要件と導入手順はJetBrains Junie Localの要件と導入手順・採用判断の記事で整理しています。
コードとデータの扱い:学習利用・.aiignore・.noai
AI機能を使うと、入力したプロンプトに加えて、コードの一部やファイルの種類、使っているフレームワークなどの文脈がLLMの提供元へ送られます。
JetBrainsによる詳細なコード関連データの収集と学習利用は、次の送信設定で管理します。BYOKや提供元アカウントで直接利用するサービスのデータ取り扱いは、各提供元の規約と設定も確認してください。Settings | Appearance & Behavior | System Settings | Data Sharing の「Send detailed code-related data」を有効にすると、AIとのやり取りの全文がJetBrainsに収集され、製品改善やJetBrainsのモデルの学習に使われる場合があります。有償ライセンスでは明示的な同意が必要ですが、非商用ライセンスでは既定で有効になり、設定から拒否できます。会社のライセンスでは、この設定を管理者が一括で管理し、利用者個人では変更できません。実際に送られた内容は、Shiftを2回押して「Open AI Assistant Requests Log in Editor」を実行すると、ai-assistant-requests.mdで確認できます。
送信を止める手段は3段階あります。
- .aiignore:指定したファイルやフォルダーをAI Assistantの処理対象から外す(Junie以外のエージェントには効かない)
- .noai:プロジェクト直下に空のファイルを置くと、そのプロジェクトではAI Assistantの全機能が無効になる。別のIDEで開いても無効のまま
- プラグインの無効化:JetBrains AIウィジェットから、プロジェクト単位または恒久的に無効化する
.noaiが止めるのはJetBrainsのAI Assistantだけで、ほかのAIプラグインには効きません。顧客のコードを扱うプロジェクトでは、.noaiと、他社製AIプラグインの導入制限をセットで運用する必要があります。
GitHub Copilotとの違いと選び方
GitHub CopilotはJetBrains IDE向けのプラグインを別に提供しているほか、前述のとおりAI Assistantのエージェントとしても使えます。どちらか一方に決める必要はありませんが、費用を二重に払わないために違いを押さえておきます。
| 比較項目 | JetBrains AI Assistant | GitHub Copilot |
|---|---|---|
| 個人向けの入口 | AI Free(無料)、AI Pro 月10ドル | Free、Pro 月10ドル |
| 課金の単位 | AIクレジット(1クレジット=1ドル) | GitHub AI Credits(1クレジット=0.01ドル) |
| 無料プランの中身 | 30日ごとに3クレジット | 機能限定・モデルは自動選択のみ |
| 補完の既定モデル | Mellum(JetBrains製) | プランごとに選べるモデルが異なる |
| 対応エディタ | JetBrains IDEのみ | VS Code、JetBrains IDE、Visual Studioなど |
| IDE機能との連携 | リファクタリング、デバッガー、DB、Jupyterと連動 | エディタ共通の機能が中心 |
判断の軸は、主に使うエディタです。VS CodeとJetBrains IDEを行き来する人や、チームの標準がGitHub Copilotの組織では、Copilotに統一したほうが契約と設定が1つで済みます。JetBrains IDEに開発が集中していて、SQLの実行計画の説明やJunieのDebugモードのようなIDEの解析機能と結びついた機能を使いたいなら、AI Assistantを選ぶ理由があります。Copilotの料金と機能の詳細はGitHub Copilotの対応モデルと料金プラン、他のAIエディタとの比較はCursorとGitHub Copilotの違いで整理しています。
AI Assistantを選ぶべきでない場面
- IDEを無料で使ったまま完結させたい場合:Community Edition版や、Ultimate契約のないIntelliJ IDEA、Pro契約のないPyCharmではAI Freeが使えない。BYOKかローカルモデルが前提になり、使える機能はモデル次第で欠ける
- License Server経由のライセンスで運用している組織:AI FreeとAll Products Pack付属のAI Proを有効化できないため、別途組織向けの契約設計が必要になる
- エージェントに長時間の作業を任せたい個人:AI Proの月10クレジットはエージェントを多用するとすぐに尽きる。公式も重いエージェント作業にはAI Ultimateへの切り替えを勧めている。ChatGPTアカウントで認証したCodexや、GitHubアカウントで認証したCopilotなら、請求は提供元側でJetBrainsのクレジットは減らない
- 中国本土を拠点にする開発者:AI Free、AI Ultimate、トップアップ、試用の一部が使えない
JetBrains IDEそのものの導入から始める場合は、IntelliJ IDEAでJava開発を始める手順でIDEを整えてから、AI Assistantを追加する順番が確実です。
よくある質問
JetBrains AI Assistantは無料で使えますか?
AI Freeプランなら無料で使えます。付与されるのは30日ごとに3クレジットで、次の編集提案は使えません。JetBrainsのモデルによるコード補完はクレジットを消費しません。IDEが2025.1以降であることが条件で、Android Studio、Community Edition版、Ultimate契約のないIntelliJ IDEA、Pro契約のないPyCharmではAI Freeを使えません。
JetBrains AI Assistantの料金はいくらですか?
個人向けはAI Proが月10ドル、AI Ultimateが月30ドルです。組織向けはAI Proが月20ドル、AI UltimateとAI Enterpriseが月60ドルです。有償のAll Products PackとdotUltimateにはAI Proが含まれます。ただし教育・オープンソース向けの無償All Products Packは対象外です。
PyCharmやPhpStormでも使えますか?
使えます。PyCharm、PhpStorm、IntelliJ IDEA、WebStorm、GoLand、Riderなど11のJetBrains IDEに対応しており、導入手順とプランは共通です。PyCharmではPythonの型ヒント追加やJupyterのセル編集など、IDE固有の機能が加わります。
GitHub CopilotとJetBrains AI Assistantは併用できますか?
併用できます。GitHub CopilotはAI Assistantのエージェントの1つとして選べますが、GitHubアカウントでのログインが必要で、請求はGitHub側です。リモート開発のセッションではブラウザでのログインができないため、エージェントとしてのCopilotは使えません。
入力したコードはAIの学習に使われますか?
JetBrainsによる学習利用には、ライセンス種別とデータ送信設定が関係します。BYOKなどで直接利用する提供元の扱いは、その提供元の規約も確認してください。JetBrainsについては、Data Sharingの「Send detailed code-related data」を有効にした場合に限り、やり取りの全文がJetBrainsの製品改善やモデルの学習に使われる場合があります。有償ライセンスでは明示的な同意が必要ですが、非商用ライセンスでは既定で有効になるため、利用前に設定を確認してください。