ビジネス理論・用語

英語の助動詞とは?中核9語の一覧とcan・will・must・wouldの使い方・例文

英語の助動詞とは?中核9語の一覧とcan・will・must・wouldの使い方・例文

英語の助動詞(can・will・must など)は、動詞の前に置いて「できる」「〜だろう」「〜しなければならない」といった話し手の判断を動詞に添える語です。ケンブリッジ大学出版の文法書「English Grammar Today」は、この働きの中核を can・could・may・might・will・shall・would・should・must の9語としています。この記事では9語の一覧と be・do・have との違い、can・will・would・must の使い方と例文、must と have to の違い、推量の確信度の順、must have などの「助動詞+完了形」、受動態との組み合わせ、仕様書の大文字 MUST までを順に整理します。

まとめ:英語の助動詞の要点

形は「主語+助動詞+動詞の原形」で固定です。三人称単数でも-sは付かず(She can speak.)、助動詞を2つ重ねることもできません(will must は誤りで、will have to と言い換えます)。否定文は助動詞の直後に not、疑問文は助動詞を主語の前に出すだけで、do は使いません。

意味の軸は、can=能力・許可、will=未来・意思、would=丁寧な依頼・仮定・過去の習慣、must=義務・確信です。つまずきやすいのは次の4点です。

  • must には過去形がないので、過去の義務は had to で表す
  • must not は「してはいけない」、don’t have to は「しなくてよい」で、意味が正反対
  • 「〜のはずがない」は must not ではなく can’t で表す
  • 過去のことを推量するときは must have+過去分詞(〜したに違いない)のように「助動詞+have+過去分詞」にする

英語の助動詞とは|法助動詞(modal verbs)と助動詞(auxiliary verbs)の違い

日本語の「助動詞」は、英語では be・do・have と中核9語の2つのグループにまたがります。まず両者の役割を区別します。

助動詞の分類|be・do・haveと中核9語の役割

English Grammar Today は、英語の auxiliary verbs(助動詞)をbe・do・have の3つとしています。be は進行形と受動態をつくり(I am waiting. / Her car was stolen.)、do は疑問文・否定文・強調をつくり(Does she live locally?)、have は完了形をつくります(I have lost my memory stick.)。文の形を組み立てる語で、意味はほとんど加えません。

can・will・must などは modal verbs(法助動詞)と呼ばれ、可能・義務・推量といった話し手の判断を加えます。日本の英語教育で「助動詞」として習うのは主にこちらです。Cambridge の Modal verbs and modality は、modality を「話し手や書き手の世界に対する態度」と定義しています。

助動詞の基本ルール(語順・原形・-sなし・二重不可)

助動詞の後ろには必ず動詞の原形が来ます(He can play the piano.)。一般動詞なら He plays. と-sが付きますが、助動詞を使うと can にも play にも-sは付きません。to も挟まず、can to play とはしません。

法助動詞は2つ続けられません。English Grammar Today は This must can be your sister. や she would might find を誤用として示しています。「〜できるようになるだろう」は will be able to、「〜しなければならなくなるだろう」は will have to と、後ろを代用表現に替えます。

英語の助動詞一覧|中核9語・準助動詞・代用表現

中核9語を、意味・否定形・過去を表す形とあわせて一覧にします。

助動詞 主な意味 否定形(短縮形) 過去を表す形 例文
can 〜できる/してもよい cannot(can’t) could I can swim.
could 控えめな依頼/〜かもしれない could not(couldn’t) could have+過去分詞 Could you help me?
may 〜してもよい/かもしれない may not may have+過去分詞 It may rain.
might 〜かもしれない might not(mightn’t) might have+過去分詞 She might be at home.
will 〜だろう/するつもり will not(won’t) would(話法・過去から見た未来) I will go.
would 丁寧な依頼/仮定/過去の習慣 would not(wouldn’t) would have+過去分詞 Would you wait?
shall I・weの未来/〜しましょうか shall not(shan’t) should(話法) Shall we go?
should 〜すべき/〜のはず should not(shouldn’t) should have+過去分詞 You should go.
must 〜しなければならない/に違いない must not(mustn’t) had to/must have+過去分詞 You must rest.

English Grammar Today は、法助動詞は時制によって形を変えないと説明しています(Modality: tense)。過去のことは「助動詞+have+過去分詞」で表し、could・would・should・might は伝聞(He said he would answer.)で can・will・shall・may の代わりに使われます。表の「過去を表す形」はこの置き換え先です。

中核9語のほかに、English Grammar Today は dare・need・ought to・used to を準助動詞(semi-modals)、have (got) to・be going to・be able to を法助動詞的な意味を持つ動詞として分けています。

分類 語 意味と役割
準助動詞 ought to 〜すべきだ(shouldより形式的)
準助動詞 need 〜する必要がある(needn’tで不要)
準助動詞 used to 以前は〜だった(今は違う)
準助動詞 dare あえて〜する
代用表現 have (got) to 外から来る義務。mustの過去や特定時点の未来を補う
代用表現 be able to 〜できる。canの未来・完了形を補う
代用表現 be going to 決まっている予定・根拠のある予測

使われる頻度の順|Brownコーパスで9語を数えた結果

どの助動詞から覚えるかの目安として、1961年の米国英語を収めた Brown コーパス(500の文章・約116万トークン)で、品詞タグが助動詞(MD)の語を数えました。使ったのは自然言語処理ライブラリ NLTK 3.9.2 の付属データで、can’t などの否定形は元の語に合算し、I’ll・I’d のような縮約形656件は数えていません(2026-10-22に実行)。

順位 助動詞 出現数 1万トークンあたり
1 would 2,843 24.5
2 will 2,241 19.3
3 can 2,189 18.9
4 could 1,776 15.3
5 may 1,302 11.2
6 must 1,013 8.7
7 should 910 7.8
8 might 659 5.7
9 shall 269 2.3

最も多いのは would です。NLTK の公式テキスト第2章にもジャンル別に助動詞を数える例がありますが、対象は can・could・may・might・must・will の6語で would を含みません。would を入れて数えると首位が入れ替わります。中学英語では can・will・must が先に出てきますが、英文を読む量で言えば would と could の比重が大きいということです。

ジャンルによる差も大きく、shall は政府文書で1万トークンあたり14.1回に対し小説(fiction)では0.4回、may は政府文書22.0回に対し小説1.2回でした。今回の集計では shall と may は小説より政府文書で多く、小説では would(1万トークンあたり43.8回)と could が多く出ています。Brown コーパスは書き言葉の集まりなので、会話での頻度はこの集計からは言えません。この偏りは、後述する仕様書の SHALL・MAY の使われ方ともつながります。

canの意味と使い方|能力・許可・可能性と can’t の推量

can の中心は「能力(〜できる)」で、She can run fast. のように使います。そこから許可(You can use my pen.)と、一般にあり得ること(Fireworks can frighten pets.「花火はペットを怖がらせることがある」)を表します。hear・see・smell・understand などの動詞と組むのも can の特徴で、I can hear you.(声が聞こえます)のように、日本語では訳に出ない can が付きます。

Can IとCan youの違い(許可と依頼)

Can I〜? は「〜してもいいですか」と自分の行為の許可を求める形(Can I sit here?)、Can you〜? は「〜してくれますか」と相手に頼む形(Can you help me?)です。丁寧にするなら Could I〜? / Could you〜? にします。ただし English Grammar Today は、Could I leave early today? への返事は Yes, you can. であって Yes, you could. ではないとしています。could は許可を求める側の語で、許可を与える側は can を使います。

cannot・can’tが表す「〜のはずがない」

can’t は「できない」に加えて、強い否定の推量「〜のはずがない」を表します。It can’t be mine. It’s too big.(私のもののはずがない。大きすぎる)のように使い、English Grammar Today はこれを must の否定として位置づけています。「〜に違いない(must)」の反対を must not にするのは誤りで、He mustn’t be tired. は「疲れてはいけない」になります。疲れているはずがない、は He can’t be tired.、過去なら can’t have+過去分詞で He can’t have done.(彼がそうしたはずがない)です。can’t は禁止にも使い、You can’t park there.(そこに駐車してはいけません)となります。

willの意味と使い方|未来・意思・拒絶

will は「〜だろう(予測)」と「〜するつもり(意思)」が軸です。It will rain tomorrow. は予測、I will do my best. は意思を示します。He will be at home now.(今頃は家にいるだろう)のように現在の推量にも使います。English Grammar Today は、電話が鳴ったときの That’ll be Mum.(母からだろう)を、話し手が確かさを判断する例に挙げています。話し言葉では I’ll のように短縮されます。

won’t は「〜しないだろう」のほか、My car won’t start.(車がどうしても動かない)のような拒絶を表します。Will you〜? は依頼で、より丁寧にするなら Would you〜? です。will の後ろに他の法助動詞は置けないので、未来の義務・可能は You’ll have to let me know.、She will be able to come. のように言います。

willとbe going toの違い

目安は「いつ決めたか」と「根拠があるか」です。will はその場で決めた意思や話し手の予測(The phone is ringing. I’ll get it.)、be going to は決まっている予定や目の前の根拠にもとづく予測(Look at those clouds. It’s going to rain.)に使います。前から決めていた計画を will で言うと不自然に響く場面があります。

shallの用法|I・weの未来表現と形式的な命令

English Grammar Today は、予測や意思を表す shall はI と we を主語にするときだけ使い、will より形式的だと説明しています。The new business cards shall be ready… のような三人称の予測は誤りです。例外は非常に形式的な命令で、掲示の This door shall be kept closed at all times.(この扉は常に閉めておくこと)のように三人称にも使います。日常で見るのは Shall we go?(行きましょうか)、Shall I open the window?(窓を開けましょうか)の提案・申し出です。否定形は shall not(shan’t)です。

wouldの意味と使い方|丁寧な依頼・仮定・過去の習慣

would は will の過去形として使われるほか、現在の場面の丁寧な依頼や仮定にも使われます。English Grammar Today の Would が挙げる主な用法をまとめます。

用法 意味 例文
丁寧な依頼 〜していただけますか Would you close that door?
仮定 (もし〜なら)〜だろう If we went to Chile, we’d have to go to Argentina.
過去の習慣 よく〜したものだ We would meet every Thursday morning.
過去から見た未来 〜するだろう(と思った) I thought I would never dance again.
過去の拒絶 どうしても〜しなかった They wouldn’t give me my money back.
言い方を和らげる 〜だと思います I’d say you are about 40.

依頼では、Will you〜? より Would you〜? のほうが丁寧で間接的です。さらに Would you like〜?(〜はいかがですか)、Would you mind〜ing?(〜していただけませんか)、Would you rather〜?(〜のほうがよいですか)は will に置き換えられない決まった言い方で、Will you like your steak well cooked? とは言いません。

話し言葉では I’d・we’d と短縮されますが、’d は had の短縮でもあります。後ろが動詞の原形なら would(I’d say)、過去分詞なら had(I’d finished)、better なら had(I’d better go)と見分けます。

would と used to の違い(過去の習慣)

どちらも「以前は〜したものだ」と訳せますが、English Grammar Today は2つの違いを示しています。would は繰り返した動作にしか使えず、状態には使えません。I used to live in Melbourne. は正しく、I would live in Melbourne. は誤りです。used to は「今はもう違う」ことを含意し、動作にも状態にも使えます。

語り口でも分担があり、過去の習慣を続けて語るときは used to で場面を設定し、would で出来事を重ねます(When we were kids, we used to invent amazing games. We would imagine we were the government…)。would の習慣用法は形式的で、物語文によく出る、とも English Grammar Today は書いています。「would often は今もときどきする習慣」と説明する解説がありますが、Cambridge の説明にそうした区別はありません。used to が「今は違う」を含む点が実際の違いです。

mustの意味と使い方|義務・確信に加えて招待と批判

must は「〜しなければならない」という強い義務が中心です。話し手の内側から出る強制なので、相手に向けると命令的に響くことがあります。仕事のメールでは、規則から来る義務なら have to、お願いなら Could you〜? に寄せると角が立ちません。must not(mustn’t)は禁止で、「しなくてよい」にはなりません。

mustの5つの用法と例文

English Grammar Today の Must は、義務と確信のほかに招待と批判の用法を挙げています。「must 例文」を探しているなら、次の5つをまとめて押さえておくと読み違えが減ります。

用法 意味 例文
義務・必要 〜しなければならない I must talk to you about the new project.
推量・断定 〜に違いない He must be no more than four years old.
規則・禁止 〜してはいけない You must not park outside the entrance.
招待・勧め ぜひ〜してください You must come and see us soon.
批判・いらだち どうして〜するのか Must you keep playing that terrible music?

招待の must を義務で読むと「来なければならない」になりますが、実際は「ぜひ近いうちに遊びに来て」という温かい勧めです。逆に疑問文の must は Why must you mispronounce my name every time?(どうして毎回名前を間違えるの)のように、いらだちを示します。

mustの時間表現|過去の義務と未来の義務

must に過去形はなく、過去の義務は had to で表します。English Grammar Today は we had to cycle home in the dark を正しい形とし、we must cycle home を誤りとしています。未来の義務は、特定の時点を指すなら will have to が普通です(He’ll have to wait five weeks for his eye operation.)。一方、話し手自身から出る漠然とした未来の義務には must も使います(I must try harder next time.)。義務がないことは needn’t・don’t have to・don’t need to のいずれかで言い、You needn’t worry about it. などはほぼ同じ意味です。

mustとhave toの違い|否定形は禁止と不要で正反対

English Grammar Today は、must を話し手自身から出る義務、have (got) to を話し手の外から来る義務に使うと説明しています。I must buy some new clothes.(服が古いから買わなきゃ)は自分の判断、I’ve got to buy some new clothes. は職場の規定などの外的な事情です。

観点 must have to
義務の出どころ 話し手の判断 規則・状況
否定の意味 must not=禁止 don’t have to=不要
過去 なし(had to) had to
未来の義務 must/will have to(文脈による) will have to
疑問・否定のdo 不要(Must you〜?) 必要(Do you have to〜?)

Must I finish this today? に「いいえ、その必要はありません」と答えるなら No, you don’t have to. です。No, you mustn’t. と答えると「やってはいけない」という禁止になります。

may・mightの意味と使い分け|許可と推量

may は「〜してもよい」という許可と、「〜かもしれない」という推量を表します。English Grammar Today によると、許可を求める can・could・may のうち may が最も形式的で丁寧です(May I leave the room? ― Yes, you may.)。論文などの書き言葉では、can の形式的な言い換えとして一般的な事実にも使います。

might の中心は弱い可能性で、I might go to Japan for a month. のように使います。may と might の可能性の高さについて「may は五分五分、might はそれより低い」という説明をよく見かけますが、English Grammar Today は may も might も weak possibility(弱い可能性)と説明し、確信度の表でも could と並べて同じ「possible」の段に置いています。両者の差は主に丁寧さと距離感で、You may want to change the formatting. より You might want to change the formatting. のほうが少し形式的で控えめだとしています。

  • Might I ask your name? は非常に形式的な許可の求め方で、答えに might は使わない(Yes. Of course.)
  • You might like to try one of our desserts. は、like・want と組んで提案を柔らかくする言い方
  • You might have told me.(言ってくれてもよかったのに)は、might have+過去分詞で不満を表す
  • 能力には使わない。I could hear the noise. を I might hear とは言わない

should・could・had betterの使い方|助言・提案・警告

should は「そうするのが望ましい」ことと助言を表します(You should tell him what you think.)。「〜のはず」という見込みにも使い、He says he should be here in ten minutes.(10分で着くはずだと言っている)となります。ought to も同じ意味ですが、English Grammar Today は ought to のほうが形式的で頻度が低く、否定文・疑問文では should のほうがずっと一般的だとしています。改まった文書では Should you wish to use the Internet, …(インターネットをご利用の場合は)のように、if を使わない仮定の形でも出てきます。

could は可能性(The storm could get worse.)、提案(I could go as Julius Caesar.)、丁寧な依頼(Could you help me?)に使います。過去の能力は When I was young, I could easily touch my toes. ですが、過去に1回だけ実際にできたことを肯定文で言うときは、could でなく was able to か managed to を使います(I was able to buy a wonderful bag. であって I could buy… ではない)。ただし hear・see・remember などの知覚・認識の動詞なら、1回の出来事にも could を使います(We could hear voices inside.)。

had better は「〜したほうがいい」と訳されますが、should より強く、従わないと困ったことになるという含みがあります(She’d better get here soon or she’ll miss the opening ceremony.)。形は常に had で、後ろは to のない原形です(I’d better to go は誤り)。否定は had better not です。English Grammar Today は、規則としての義務(運転免許が必要、など)には must か have to を、好み(バスよりタクシーがいい)には would rather を使い、had better は使わないとしています。目上の人に You had better〜 と言うと押しつけに聞こえるので、助言なら should が無難です。

推量の確信度の順|must・should・may・might・couldの強さ

「〜に違いない」「〜のはず」「〜かもしれない」の強さは、English Grammar Today の Modality: meanings and uses が次の3段で整理しています。

確信の段 助動詞 例文
確実(really certain) will/won’t/must/can’t You can’t be hungry. You had a huge lunch.
かなり確か(very likely) should/ought to We should be there in an hour.
あり得る(possible) may/might/could She might be a friend of Richard’s.

日本語の解説では「will は100%」「may は50%」のように百分率で示すものがありますが、Cambridge の表に数値はなく、may・might・could は同じ段に並んでいます。百分率は覚えるための目安で、文法書の定義ではありません。試験や翻訳では、この3段を目安にしたうえで、時点(今か過去か)、肯定か否定か、許可や能力の意味ではないかも文脈で確かめます。肯定の確信が must、否定の確信が can’t で、この2つが対になっている点も表で確認できます。

助動詞+have+過去分詞|過去の推量と後悔の言い方

助動詞は時制で形を変えないので、過去のことを推量したり振り返ったりするときは「助動詞+have+過去分詞」にします。この章では、今の時点から過去を振り返る使い方を扱います。

形 意味 例文(English Grammar Today)
must have+過去分詞 〜したに違いない You must have been out.
can’t have+過去分詞 〜したはずがない That can’t have been easy for you.
should have+過去分詞 〜すべきだったのに They should have made a reservation.
could have+過去分詞 〜できたのに/したかもしれない They could have taken a taxi home.
might have+過去分詞 〜したかもしれない/してくれてもよかった She might have been waiting for us.
would have+過去分詞 (もし〜だったら)〜しただろう We would have been able to stop off for a coffee.

must have と should have は1語違いで意味が大きく変わります。must have は「実際にそうだったはずだ」という推量です。should have は主に「そうすべきだったのに、しなかった」という後悔や非難を表し、I should have studied harder.(もっと勉強しておけばよかった)が典型です(「もう〜しているはずだ」という見込みに使うこともあります)。English Grammar Today は、贈り物を受け取ったときの Oh, you shouldn’t have!(気を遣わなくてよかったのに)も話し言葉の決まった言い方として挙げています。

助動詞と受動態|can be・must be・will beと過去分詞

受動態は「be動詞+過去分詞」ですが、助動詞の後ろは原形なので、be は主語に関係なくbeのままです。形は「助動詞+be+過去分詞」になります。

形 意味 例文
can be+過去分詞 〜され得る This problem can be solved.
must be+過去分詞 〜されなければならない Seat belts must be worn.
will be+過去分詞 〜されるだろう The results will be announced tomorrow.
should be+過去分詞 〜されるべきだ This form should be signed in ink.
may be+過去分詞 〜されるかもしれない Your data may be stored overseas.

この形は規則や案内文に頻出します。Tickets must be retained for inspection.(切符は検査のため保管しなければならない)のように、誰がするかを言わずに義務だけを示せるためです。過去の受動態の推量なら must have been+過去分詞(〜されたに違いない)になります。

can be は He can be very kind.(とても親切なことがある)のように、形容詞を続けて「〜のことがある」という性質を表す使い方もあります。be の後ろが過去分詞か形容詞かで見分けます。

助動詞の否定文・疑問文と答え方

否定は「主語+助動詞+not+原形」(He cannot swim.)、疑問は「助動詞+主語+原形〜?」(Can you swim?)で、do は使いません。English Grammar Today も Do you must make that noise? や There didn’t would be… を誤用として挙げています。短縮形は次のとおりです。

元の形 短縮形 注意点
cannot can’t cannot は1語で書く
will not won’t willn’t にはならない
shall not shan’t 米国では古風
must not mustn’t 1つ目の t は発音しない
would not wouldn’t 過去の拒絶にも使う

能力や予測を尋ねる質問には、質問と同じ助動詞で短く答えるのが基本です。Can you cook? には Yes, I can. / No, I can’t.、Will he come? には Yes, he will. / No, he won’t. です。付加疑問も同じで、You can’t take photos inside, can you? となります。have to は一般動詞なので、Do you have to go? / I don’t have to go. と do が必要です。許可を求める Could I〜? への返事が Yes, you can. になること、Must I〜? に「不要」と答えるなら No, you don’t have to. になることは、この基本の例外です。

仕様書・規格のMUST・SHOULD・MAY|RFC 2119とRFC 8174

インターネットの仕様書 RFC では、大文字の MUST・SHOULD・MAY に通常の英語とは違う厳密な意味が定義されています。定義しているのは1997年3月の RFC 2119(BCP 14、Scott Bradner)で、MUST・MUST NOT・REQUIRED・SHALL・SHALL NOT・SHOULD・SHOULD NOT・RECOMMENDED・NOT RECOMMENDED・MAY・OPTIONAL の要求レベルを定めています。

キーワード 同義の語 要求レベル
MUST REQUIRED/SHALL 絶対的な要件
MUST NOT SHALL NOT 絶対的な禁止
SHOULD RECOMMENDED 外すなら影響を理解した上で
SHOULD NOT NOT RECOMMENDED 行うなら影響を理解した上で
MAY OPTIONAL 完全に任意

日常英語の must が話し手の判断なのに対し、仕様書の MUST は守らなければ仕様に適合しない条件で、SHOULD から外れる場合も、その状況で正当な理由があるかを確かめ、影響を十分に理解して慎重に検討する必要があります。2017年5月の RFC 8174(Barry Leiba)は、これらの語が定義された意味を持つのはすべて大文字のときだけで、大文字でなければ通常の英語の意味だと明確にしました。冒頭に掲げる定型句も RFC 2119 の10語に NOT RECOMMENDED を加えた11語になり、2本あわせて現在の BCP 14 です。robots.txt を標準化した RFC 9309(2022年9月)も、冒頭にこの11語の定型句を掲げています。英語の仕様書は、まず大文字か小文字かを見分けて読みます。

提案書で優先度を MUST・SHOULD・MAY で書き分ける方法はプロダクトマネージャーの機能提案ドキュメント|戦略(Why)と要件(What)の書き方、要件を shall の1文で書く ISO/IEC/IEEE 29148 の型はソフトウェア要件定義書とは?SRSの構成とISO/IEC/IEEE 29148の記載項目を解説で扱っています。要件の必須・推奨の線引きをRFPの段階から詰めたい場合は、要件定義・RFP作成・PMO支援でも支援しています。

よくある質問

助動詞とは簡単に言うと何ですか?

動詞の前に置いて、能力・未来・義務・推量などの話し手の判断を加える語です。I run.(走る)に can を足すと I can run.(走れる)となります。後ろには必ず動詞の原形が続き、主語が三人称単数でも形は変わりません。

英語の助動詞は何種類ありますか?

English Grammar Today の分類では、中核の法助動詞は can・could・may・might・will・shall・would・should・must の9語です。準助動詞の dare・need・ought to・used to、法助動詞的な意味を持つ have (got) to・be going to・be able to を含めるかどうかで、参考書の数が変わります。

助動詞は2つ続けて使えますか?

使えません。will must や can might は誤りで、「〜しなければならなくなるだろう」は will have to、「〜できるようになるだろう」は will be able to と言い換えます。

wouldの意味は何ですか?

現在の場面では、丁寧な依頼(Would you close that door?)、仮定(If we went to Chile, we’d have to…)、言い方を和らげる I’d say が中心です。過去の場面では、繰り返した動作の習慣(We would meet every Thursday.)、過去から見た未来、wouldn’t で過去の拒絶を表します。状態の習慣には would でなく used to を使います。

mustとhave toはどう違いますか?

肯定文ではどちらも「〜しなければならない」ですが、must は話し手自身から出る義務、have to は規則や状況から来る義務です。否定形は must not=禁止、don’t have to=不要で正反対になります。過去の義務は had to で表し、未来の義務は特定の時点なら will have to、話し手自身の決意なら must も使います。

「〜のはずがない」はmust notですか?

いいえ、can’t を使います。He mustn’t be tired. は「疲れてはいけない」という意味になり、「疲れているはずがない」は He can’t be tired. です。過去なら can’t have+過去分詞です。

can beの意味は何ですか?

「can be+過去分詞」は受動態で「〜され得る」(This problem can be solved.)、「can be+形容詞」は「〜のことがある」(He can be very kind.)です。be は主語に関わらず原形のままで、must be・will be も同じ形です。

関連記事

お気に入りに入れた記事の一覧

資料請求

今日のトレンド記事 直近 24 時間で、いつもより多く読まれている記事

  1. 2026.10.23 テックブログ Renta!はいつ再開?不正アクセスでメールアドレス等が流出したおそれ・再開時のパスワード再設定と運営側の対応
  2. 2026.07.09 テックブログ Muse Imageとは?Metaの画像生成AIの使い方・API料金(1枚0.01ドル)と日本での提供状況【2026年10月】
  3. 2026.10.23 テックブログ Splunk 脆弱性CVE-2026-76299:影響版の確認と10.2.8などへの更新手順
  4. 2026.10.22 テックブログ Tomcatのバージョン一覧とサポート期限【2026年10月】最新版11.0.27、9.0系は2027年3月末終了・9.1系は2030年末まで
  5. 2026.10.21 テックブログ ユミルリンク不正アクセス第二報で延べ5,162万件:Cuenote FC利用企業と受信者の確認点

RELATED POSTS 関連記事

目次